JP2007079243A - 消去光散乱パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 放射線像検出パネルから読み取られる放射線像の品質の低下を抑制して上記放射線像検出パネルに残された放射線像の残像を消去する。
【解決手段】 入射された消去光Lsを散乱させて上記散乱した消去光Lsを放射線像検出パネル100へ向けて射出する消去光散乱領域350と、読取用線状光Lrを散乱させることなく通す読取光通過領域360とを備えた消去光散乱パネルを、読取用線状光を放射線像検出パネル100上へ結像させる光路中に配置する。
【選択図】 図2
【解決手段】 入射された消去光Lsを散乱させて上記散乱した消去光Lsを放射線像検出パネル100へ向けて射出する消去光散乱領域350と、読取用線状光Lrを散乱させることなく通す読取光通過領域360とを備えた消去光散乱パネルを、読取用線状光を放射線像検出パネル100上へ結像させる光路中に配置する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、放射線像検出パネルに残された放射線像の残像を消去する消去光を照射するための消去光散乱パネルに関するものである。
従来より、被写体の放射線像を担持した放射線の曝射を受けて上記放射線像を示す潜像電荷が蓄積され、その後、線状に延びる読取用線状光の線順次走査を受けて上記放射線像を示す画像信号が読み出される放射線像検出パネルを備えた放射線像記録読取装置が、医療用放射線像の撮影などにおいて利用されており、種々の方式のものが提案されている。
上記放射線像記録読取装置としては、放射線像検出パネルに記録された放射線像を読み取る際に上記放射線像検出パネル上の線状領域へ読取用線状光を結像させる結像手段と、上記読取用線状光を発生させるエレクトロルミネセンス素子(EL素子)を配した発光パネルとを使用したものが知られている(特許文献1参照)。なお、上記EL素子は、電場の印加により注入した電子及び正孔を有機発光層で再結合させることにより、電気エネルギーを直接、光エネルギーに変換する素子である。
上記発光パネルは、上記結像手段を間に挟んで放射線像検出パネルに対向して配置されており、互に異なる線状領域から線状に延びる読取用線状光を順次発するものである。発光パネルから発せられた読取用線状光は結像手段を通って放射線像検出パネル上の互に異なる線状領域に順次結像せしめられる。上記読取用線状光の線順次走査を受けた放射線像検出パネルからは、この放射線像検出パネル中の上記線状領域に記録されていた放射線像を示す画像信号が読み出される。
上記のような放射線像記録読取装置では、放射線像検出パネルから放射線像が読み取られた後、消去光が上記放射線像検出パネルの全面へ同時に照射されてこの放射線像検出パネルに残された上記放射線像の残像が消去される。消去光の波長は上記読取用線状光の波長とは異なるものである。また、この消去光を放射線像検出パネルへ照射するために消去光散乱パネルを放射線像検出パネルに対向させて配置する方式が検討されている。すなわち、消去光散乱パネルの側面から入射された消去光をパネル内で散乱させ、この散乱した消去光を消去光散乱パネルの前面から放射線像検出パネルに向けて射出させることにより消去光を放射線像検出パネルへ照射する方式が検討されている。なお、この方式では、読取用線状光は、上記消去光散乱パネルおよび結像手段を通って放射線像検出パネルへ照射される。
特開2000−162726号公報
ところで、上記方式は、発光パネル上の互に異なる線状領域から射出された読取用線状光を結像手段に通して放射線像検出パネル上へ結像させるものである。発光パネルから放射線像検出パネルまで伝播される読取用線状光の光路中に消去光散乱パネルが配置されると、上記光路を伝播する読取用線状光の消去光散乱パネルでの散乱の影響により、放射線像検出パネル上へ線状に結像せしめられる読取用線状光にボケが生じる。そのため、上記ボケが生じた読取用線状光の線順次走査を受けた放射線像検出パネルから読み取られた画像信号の示す放射線像も上記ボケの影響を受けて鮮鋭性の低下したものになるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、放射線像検出パネルから読み取られる放射線像の品質の低下を抑制して上記放射線像検出パネルに残された放射線像の残像を消去することができる消去光散乱パネルを提供することを目的とするものである。
本発明の消去光散乱パネルは、被写体の放射線像を担持した放射線の曝射を受けて前記放射線像を示す潜像電荷が蓄積され、その後、結像手段を通して結像される線状に延びる読取用線状光の線順次走査を受けて前記放射線像を示す画像信号が読み出される放射線像検出パネルに対して、この放射線像検出パネルに残された放射線像の残像を消去する消去光を照射するための消去光散乱パネルであって、放射線像検出パネルと結像手段との間に配置され、入射された消去光を散乱させてこの散乱した消去光を放射線像検出パネルへ向けて射出する消去光散乱領域と、読取用線状光を散乱させることなく通す読取光通過領域とを備えたことを特徴とするものである。
前記読取用線状光を線順次走査するとは、線状に延びる読取用線状光を放射線像検出パネル上の互に異なる線状の領域へ順次照射することを意味するものである。
前記放射線像検出パネルと前記結像手段との間に配置されるとは、結像手段から射出されてから放射線像検出パネルに入射するまでの読取用線状光の伝播光路中に配置されることを意味する。
前記読取光通過領域は、消去光散乱パネルを貫通する孔部とすることができる。なお、読取光通過領域は、読取用線状光に対して透明な部材で構成するようにしてもよい。
前記消去光は、消去光散乱パネルの側面から入射されるものとすることができる。なお、消去光散乱パネルの側面とは、放射線像検出パネルに向けて消去光を射出する面、および読取用線状光を通す面のいずれとも異なる面である。
前記消去光散乱パネルは、結像手段上に積層されたものとすることができる。
前記結像手段は、屈折率分布型レンズアレイやマイクロレンズアレイとすることができる。
本発明の消去光散乱パネルは、読取用線状光を放射線像検出パネルへ結像させる光路中に配置され、入射された消去光を散乱させてこの散乱した消去光を放射線像検出パネルへ向けて射出する消去光散乱領域と、読取用線状光を散乱させることなく通す読取光通過領域とを備えるようにしたので、読取用線状光を読取光通過領域に通すことにより読取用線状光の散乱を抑制することができ、放射線像検出パネル上へ結像せしめられる読取用線状光に生じるボケを抑制できる。これにより、読取用線状光の線順次走査を受けた放射線像検出パネルから読み取られる画像信号の示す放射線像の品質の低下を抑制して上記放射線像検出パネルに残された放射線像の残像を消去することができる。
また、読取光通過領域を、この消去光散乱パネルを貫通する孔部とすれば、放射線像検出パネル上へ結像せしめられる読取用線状光に生じるボケをより確実に抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の消去光散乱パネルを適用した放射線像記録読取装置の実施の形態について説明する。図1は放射線像記録読取装置に搭載された消去光散乱パネルの概略構成を示す図、図2は放射線像記録読取装置をX−Z平面と平行な平面で切断した断面の一部を拡大して示す拡大断面図である。
図示のように、上記放射線像記録読取装置は、放射線源5から発せられた被写体1の放射線像を担持した放射線Lxの曝射を受けて上記放射線像を示す潜像電荷が蓄積され、その後、結像手段である結像パネル400を通して線状に延びる読取用線状光Lrの線順次走査を受けて上記放射線像を示す画像信号が読み出される放射線像検出パネル100と、上記放射線像検出パネル100に対して読取用線状光Lrを線順次走査させる読取光走査パネル200と、上記放射線像検出パネル100から放射線像が読み取られた後に残された上記放射線像の残像を消去する消去光Lsを放射線像検出パネル100へ照射するための本発明の消去光散乱パネル300とを備えている。
上記結像パネル400としては、多数の屈折率分布型レンズが配列された平板状の屈折率分布型レンズアレイ、あるいは多数のマイクロレンズが配列された平板状のマイクロレンズアレイ等を採用することができる。
消去光散乱パネル300は、結像パネル400から射出されてから放射線像検出パネル100に入射するまでの読取用線状光Lrの伝播光路中に配置され、この消去光散乱パネル300の側面340から入射された消去光を散乱させて上記散乱した消去光Lsを放射線像検出パネル100向けて射出する消去光散乱領域350と、読取用線状光Lrを散乱させることなく通す読取光通過領域360とを備えている。なお、ここでは読取光通過領域360は、消去光散乱パネル300を貫通する孔部であるが、読取用線状光Lrを透過させるガラスやアクリル等の透明部材で構成するようにしてもよい。また、消去光散乱領域350には、例えば、散乱体を添加した導光板や、液晶パネルに用いられている照明用パネル等と同様の構造を採用することができる
なお、上記放射線像記録読取装置を構成する放射線像検出パネル100、読取光走査パネル200、消去光散乱パネル300、および結像パネル400の各要素は、放射線像を担持した放射線の曝射を受ける側から放射線像検出パネル100、消去光散乱パネル300、結像パネル400、読取光走査パネル200の順に並べられている。
なお、上記放射線像記録読取装置を構成する放射線像検出パネル100、読取光走査パネル200、消去光散乱パネル300、および結像パネル400の各要素は、放射線像を担持した放射線の曝射を受ける側から放射線像検出パネル100、消去光散乱パネル300、結像パネル400、読取光走査パネル200の順に並べられている。
読取光走査パネル200には、励起源となる蛍光体物質に電界を印加して発光させるEL(エレクトロルミネセンス)発光方式を採用することができる。
以下、放射線像検出パネル100、読取光走査パネル200、消去光散乱パネル300、および結像パネル400のそれぞれについて詳しく説明する。
始めに放射線像検出パネル100について説明する。図1に示すように、この放射線像検出パネル100は、例えば特開2000−284056号公報に開示されているような、いわゆる光読み出し方式の放射線像検出パネルであって、第1電極層11、記録用導電層12、電荷輸送層13、読取用導電層14、第2電極層15、絶縁層17をこの順に積層して構成されたものである。
第1電極層11は、電気的に絶縁した状態になっており、放射線像検出パネル100に曝射される放射線像を担持した放射線を透過させる。記録用導電層12はたとえばアモルファスセレンからなり、記録用の電磁波である放射線の曝射によって導電性を呈し電荷対を発生するようになっている。電荷輸送層13は負電荷に対しては略絶縁体として作用し、正電荷に対しては略導電体として作用するようになっている。読取用導電層14は、たとえばアモルファスセレンからなり、読取用線状光Lrの照射により導電性を呈し電荷対を発生するものである。読取用導電層14の上には、図中矢印X方向に向かって延びる複数の線状電極16を有する第2電極層15が積層されている。なお、第2電極層15は絶縁層17によって絶縁されている。
記録用導電層12と電荷輸送層13との界面には蓄電部19が形成されている。つまり、記録用導電層12内で発生した電子が、第1電極層11と第2電極層15との間で形成される電界により、第2電極層15側へ移動しようとしたときに、電荷輸送層13によってその移動が制限されるようになっている。したがって蓄電部19には、放射線像を担持した放射線の曝射量に応じた電荷が潜像電荷として蓄積され、これにより、上記放射線像が記録されることになる。
ここで、放射線像検出パネル100に放射線像を記録するとき、信号取得部50から第1電極層11と第2電極層15との間に高電圧が印加される。すると、第1電極層11の側には負電荷が帯電し、第2電極層15の側は正電荷が帯電する。次に、第1電極層11の側から放射線像を担持した放射線が照射されると、その放射線の曝射量に応じて、記録用導電層12において正負の電荷対が発生する。そのうち、電荷対の正孔は第1電極層11側に移動し、第1電極層11の負電荷と結像し消滅する。一方、電荷対の電子は、第1電極層11の側に移動するが、電荷輸送層13によってその移動が制限される。これにより、蓄電部19に潜像電荷として放射線像が記録される。
蓄電部19に記録された放射線像を読み取る場合、読取光走査パネル200から射出された図中矢印Y方向に延びる一定光量の読取用線状光Lrが、結像パネル400および消去光散乱パネル300を通って放射線像検出パネル100の第2電極層15の側へ順次走査せしめられる。なお、上記順次走査せしめられる走査方向は図中矢印X方向である。読取用線状光Lrの照射を受けた読取用導電層14に電荷対が発生すると、上記発生した電荷対の正孔は、電荷輸送層13を通って蓄電部19に蓄積された負電荷と結像し消滅する。一方、電荷対の電子は第2電極層15の側へ移動し正電荷と結像する。そして、第2電極層15において電子と正電荷が結合したときに線状電極16を通る電流が流れる。この電流の変化を信号取得部50が検出することにより放射線像を示す画像信号が読み取られる。
次に、読取光走査パネル200について説明する。
以下、図2および図1を参照して読取光走査パネル200について説明する。
上記EL素子を用いて作成された読取光走査パネル200は、放射線像検出パネル100に対して青色光からなる読取用線状光Lrを射出する。
この読取光走査パネル200は、陰極22と読取光発光層24と陽極23とをこの順に積層してなるものである。陽極23はたとえばITO膜等の光透過性の導電層であってガラス基板等の光透過性の基板上に成膜された、図中Y方向に延びるストライプ状の複数の線状電極23Dを有している。一方、陰極22は上記と同様の光透過性の導電層としたり、アルミニウム等からなる導電層を有するものとすることができる。
上記陰極22と読取光発光層24と陽極23とをこの順に積層した構造は、例えば、陰極と発光層と陽極との積層構造、陰極とホール輸送層と発光層と陽極との積層構造、陰極とホール輸送層と発光層と電子輸送層と陽極との積層構造、陰極とホール輸送層と発光層と電子輸送層と電子注入層と陽極との積層構造等を採用することができる。
陰極22および陽極23は駆動電源部30に電気的に接続されており、この駆動電源部30は陰極22および陽極23に読取用線状光Lrを発光させるための駆動電力を供給する。具体的には、陽極23の各線状電極23Dにスイッチング素子21を介して駆動電源部30のプラス極が接続されており、陰極22に駆動電源部30のマイナス極が接続されている。このスイッチング素子21の動作は発光制御部40によって制御される。
読取光走査パネル200から読取用線状光Lrを線順次走査させるときには、発光制御部40の制御によりスイッチング素子21を順次ON・OFFさせて走査方向(図中矢印X方向)に並ぶ各線状電極23Dに順次電圧を印加する。すると、駆動電圧が印加された線状電極22Dと上記陰極22との間に挟まれた読取光発光層24から読取用線状光Lrが順次射出され、読取光走査パネル200による読取用線状光Lrの線順次走査が実行される。
読取光走査パネル200から射出された各読取用線状光Lrは、結像パネル400および消去光散乱パネル300を通って放射線像検出パネル100に伝播される。ここで、結像パネル400を通って結像される各読取用線状光Lrは、消去光パネル300中の読取光通過領域360を通って放射線像検出パネル100上の図中Y方向に延びる線状の領域に結像せしめられる。
次に、本発明の消去光散乱パネル300について説明する。
図3は放射線像検出パネル100の側から消去光散乱パネル300と結像パネル400とを見た様子を示す図である。
以下、図3および上述の図1、図2を参照して消去光散乱パネル300について説明する。
消去光散乱パネル300は、放射線像検出パネル100から放射線像が読み出された後、この放射線像検出パネル100に残された放射線像の残像を消去する消去光Lsを放射線像検出パネル100へ照射するためのものである。例えば消去光としてオレンジ色の光を採用することができる。
消去光散乱パネル300を貫通する孔部である各読取光通過領域360は、結像パネル400を構成する各屈折率分布型レンズ410に対応して配置されており、図中矢印Z方向と平行な屈折率分布型レンズ410の光軸410Cは、読取光通過領域360の中心軸360Cと一致する。
消去光散乱パネル300の側面340に対向する位置には、消去光Lsの光源である多数のLEDかららなるLEDアレイ45が配置されている。上記LEDアレイ45は、スイッチング素子43を介して駆動電源部30に接続されている。スイッチング素子43をON状態とすることによりLEDアレイ45から消去光散乱パネル300の側面340に向けて消去光Lsが射出される。
上記LEDアレイ45から発せられた消去光Lsは側面340から消去光散乱パネル300内へ入射されると以下のような作用を示す。
すなわち、消去光散乱パネル300内へ入射された消去光Lsは、消去光散乱領域350中で散乱されつつ、この消去光散乱領域350の全領域に伝播される。また、消去光散乱領域350中において放射線像検出パネル100に向う方向に散乱された消去光Lsは、消去光散乱パネル300から射出され放射線像検出パネル100へ向けて伝播してこの放射線像検出パネル100に入射する。上記消去光散乱領域350の作用によりLEDアレイ45から発せられた消去光Lsが放射線像検出パネル100へ照射される。
上記消去光Lsの放射線像検出パネル100への照射により放射線像検出パネル100に残る放射線像の残像が消去され、上記放射線像検出パネル100を再び放射線像の記録および読取りに使用可能な状態とすることができる。
ここで、上記読取用線状光Lrの放射線像検出パネル100上への結像状態について図4(a)、(b)を参照して詳しく説明する。図4(a)は消去光散乱パネルから射出された消去光が読取光通過領域を通って結像せしめられる様子を示す図、図4(b)は消去光散乱パネルから射出された消去光が消去光散乱領域を通って結像せしめられる本発明とは異なる方式における結像の様子を示す図である。
図4(a)に示すように、読取光走査パネル200の図中Y方向に延びる線状の領域から射出された読取用線状光Lrの光束は結像パネル400を通ってX−Z平面において収束せしめられつつ、上記読取光通過領域360を通って放射線像検出パネル100上のY方向に延びる線状の領域V1に結像される。上記放射線像検出パネル100上への結像品質は結像パネル400を構成する屈折率分布型レンズ410の結像性能によって定められるものとなる。
これに対して、図4(b)に示すように、読取光通過領域を備えておらず消去光散乱領域のみからなる本発明とは異なる消去光散乱パネル300′を採用した方式では、読取光走査パネル200の図中Y方向に延びる線状の領域から射出された読取用線状光Lrの光束は結像パネル400を通ってX−Z平面において収束せしめられつつ、消去光散乱領域350′を通って放射線像検出パネル100上のY方向に延びる線状の領域V2に結像される。しかしながら上記消去光Lsは消去光散乱領域350′を通るときに散乱されて、本来、結像されるべき放射線像検出パネル100上のY方向に延びる線状の領域V1から外れた領域にも伝播されるため、上記線状領域V2はボケが生じた線状の領域となり上記線状領域V1より太い線状の領域となる。すなわち、上記読取用線状光Lrは、この読取用線状光Lrの光束のプロファイルが劣化した状態で放射線像検出パネル100上に結像される。
上記ボケの生じた読取用線状光の線順次走査を受けた放射線像検出パネルから読み取られる放射線像は鮮鋭性の低下したものとなる。
上記のように、本発明によれば、放射線像検出パネルから読み取られる放射線像の品質の低下を抑制して上記放射線像検出パネルに残された放射線像の残像を消去することができる。
また、上記消去光散乱パネルは、消去光散乱パネル中に延びるストライプ状の消去光散乱領域と、互いに隣接する上記ストライプ状の消去光散乱領域の間に形成された読取光通過領域とを有するものとしてもよい。
また、上記消去光散乱パネルは、消去光散乱パネル中に縦横に延びる格子状の消去光散乱領域と、上記格子状の消去光散乱領域に囲まれた領域に形成された読取光通過領域とを有するものとしてもよい。
図5は結像パネル上に消去光散乱パネルを積層した構成を示す図である。
図5に示すように、消去光散乱パネル300を、結像パネル400上に積層して配置することもできる。このような場合には、結像パネル400上に消去光散乱パネル300を印刷して形成することができる。
なお、消去光散乱パネル300を放射線像検出パネル100上に積層するようにしてもよい。
1 被写体
5 放射線源
100 放射線像検出パネル
200 読取光走査パネル
300 消去光散乱パネル
350 消去光散乱領域
360 読取光通過領域
400 結像手段
Lx 放射線
Lr 読取用線状光
Ls 消去光
5 放射線源
100 放射線像検出パネル
200 読取光走査パネル
300 消去光散乱パネル
350 消去光散乱領域
360 読取光通過領域
400 結像手段
Lx 放射線
Lr 読取用線状光
Ls 消去光
Claims (6)
- 被写体の放射線像を担持した放射線の曝射を受けて前記放射線像を示す潜像電荷が蓄積され、その後、結像手段を通して結像される線状に延びる読取用線状光の線順次走査を受けて前記放射線像を示す画像信号が読み出される放射線像検出パネルに対して、該放射線像検出パネルに残された前記放射線像の残像を消去する消去光を照射するための消去光散乱パネルであって、
前記放射線像検出パネルと前記結像手段との間に配置され、入射された消去光を散乱させて該散乱した消去光を前記放射線像検出パネルへ向けて射出する消去光散乱領域と、前記読取用線状光を散乱させることなく通す読取光通過領域とを備えたことを特徴とする消去光散乱パネル。 - 前記読取光通過領域が、前記消去光散乱パネルを貫通する孔部であることを特徴とする請求項1記載の消去光散乱パネル。
- 前記消去光が前記消去光散乱パネルの側面から入射されることを特徴とする請求項1または2記載の消去光散乱パネル。
- 前記結像手段上に積層されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の消去光散乱パネル。
- 前記結像手段が屈折率分布型レンズアレイであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の消去光散乱パネル。
- 前記結像手段がマイクロレンズアレイであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の消去光散乱パネル。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081202 |