JP2007077569A - 直立式横型ドレンキャップ - Google Patents

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雅洋 上村
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Abstract

【課題】可及的に廉価となり、錆や腐食の心配がなく、併せて横型ドレンキャップそれ自体でも自立可能となるようにする。
【解決手段】前面の左右方向中央側2Bの少なくとも下部が前面側に張り出しているとともに、前後方向に貫通する雨水導入孔5が設けられていて、この中央部の前面側への張り出しによってそれ自体が自立可能な、塩化ビニル樹脂を素材にしてなるもので、いわば縦カバーのみによって横型ドレンキャップ1を構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、横向きドレン孔に設置される横型ドレンキャップに関し、更に詳しくはそれ自体で直立可能な横型ドレンキャップに関する。
ビルやマンションなどの建築物の屋上や各階のベランダなどに設けられている排水口で、縦型排水口を設置するのは困難である場合、雨水などを横方向から導入して横方向に排出する横型ドレンが設置される。
特許公開2001−329666号公報 特開平10−231592号公報 特開平9−279780号公報 特開平9−170309号公報 特開平7−247584号公報 特開平3−176550号公報 実開昭61−133629号公報 実開昭61−20727号公報
このような従来の横型ドレンキャップは、基本的に縦向きカバーとその下端に一体又は一体的に連結された水平カバーを備えて側面形状がL字形を呈するか、このL字形の基材にほぼ四分の一円弧(特許文献8参照)の、或いは直線的に傾斜した(特許文献6参照)防塵キャップを備えるかのいずれかの形態が採用されている。また、特許文献には見あたらないが、ステンレス製の薄板からなる縦向きカバーのみの形態も存在している。
この種従来の横型ドレンキャップは、先ず第1に価格が高いこと、表面には塗装が施されているが、傷つきやすく、損傷した部位から早期に腐食が始まり、長年月の使用には耐えられない問題がある。また、水平カバーの存在意義が希薄で、単に製造、販売コストが割高になる要因を作っているように思われる。
本発明者は、この従来の横型ドレンキャップの問題点を解決して、可及的に廉価となり、併せて横型ドレンキャップそれ自体でも自立可能となる手段を種々模索していたところ、この技術的な課題を上手く解決する手段を開発したので、ここに提案する。
したがって、この発明の目的は、可及的に廉価となり、錆や腐食の心配がなく、併せて横型ドレンキャップそれ自体でも自立可能となるようにする点にある。
以上の技術的な課題を解決するために、本発明の請求項1に係る自立式横型ドレンキャップは、前面の左右方向中央部の少なくとも下部が前面側に張り出しているとともに、前後方向に貫通する雨水導入孔が設けられていて、この中央部の前面側への張り出しによってそれ自体が自立可能な、合成樹脂を素材にしてなるものである。
上記のような構成によれば、従来のような水平カバーを備えなくても、下部において左右横方向で、少なくとも中央部が前面側に張り出し、この中央側の前面側への張り出しによってそれ自体で自立可能となるので、いわば縦カバーのみによって横型ドレンキャップが構成される。また、下部において左右横方向で中央部が前面側に張り出している構成は、雨水を左右方向に分流させるように働き、キャップの前面に至った落葉、枯葉、更には小枝などのごみ類をこの分流水によって左右方向に運ぶような作用力を与え、前面に付着滞留することなく、左右への動きを与えるように働く。その結果、雨水はこれらごみ類に流れを妨げられるおそれが少なくなり、雨水導入孔へうまく導かれる。
したがって、この発明の請求項1に係る自立式横型ドレンキャップは以下の効果を奏する。
基本的に、従来の水平カバーを備える必要がなくなり、また、この水平カバーを備えなくても自立可能であるため、部品点数も少なくなり、廉価に製造、販売でき、併せて排水を何時も円滑に行える。また、錆や腐食の恐れが全くなくなり、長年月の使用にも十二分対応できる。
この発明の請求項2に係る自立式横型ドレンキャップは、上端から下端にいたるほぼ全域でその前後方向の肉厚をほぼ同じにし、上端側は横方向に直線上にあり、下端側は左右横方向で中央部が前面側に張り出しているとともに、前後方向に貫通する雨水導入孔が設けられていて、この中央部の前面側への張り出しによってそれ自体が自立可能な、合成樹脂を素材にしてなるものである。
上記のような構成によれば、請求項1と同様に、基本的に、従来の水平カバーを備える必要がなくなり、また、この水平カバーを備えなくても自立可能であるため、部品点数も少なくなり、廉価に製造、販売でき、併せて排水を何時も円滑に行える。また、錆や腐食の恐れが全くなくなり、長年月の使用にも十二分対応できる。しかも、上端から下端に至る全域で、その前後方向の肉厚が同一であるので、一層廉価に製造、販売でき、また軽量で、取り扱が大変楽になる。併せて前面の傾斜は雨水が前面に伝わり易いような流れをつくり、前面に付着しようとするごみ類をうまく浮かせるように働く。したがって、雨水がこれらごみ類に流れを妨げられるおそれを少なくし、雨水導入孔へうまく導く。
この発明の請求項3に係る自立式横型ドレンキャップは、背面壁は仮想鉛直平面上にあり、前面壁は左右両端から中央に向かって順次前方へ膨出して弧状に形成され、上面壁は背面上縁から前面壁の上縁に向かうに従って順次下位となる傾斜面に形成され、左右方向所定間隔をおいて前面側から背面側に貫通する複数の雨水導入孔が設けられていて、この中央部の前面側への張り出しによってそれ自体が自立可能な、合成樹脂を素材にしてなるものである。
上記のような構成によれば、請求項1、2と同様に、基本的に、従来の水平カバーを備える必要がなくなり、また、この水平カバーを備えなくても自立可能であるため、部品点数も少なくなり、廉価に製造、販売でき、併せて排水を何時も円滑に行える。また、錆や腐食の恐れが全くなくなり、長年月の使用にも十二分対応できる。しかも、上端から下端に至る全域で、その前後方向の肉厚が同一であるので、一層廉価に製造、販売でき、また軽量で、取り扱が大変楽になる。特に、上下方向のほぼ全長にわたって弧状に応じた前後にほぼ同じ幅の肉厚を持たせることによって、頑丈で一層長年月の使用に耐ええる上に、上面の傾斜は雨水が前面に伝わり易いような流れをつくり、前面に付着しようとするごみ類をうまく浮かせるように働く。したがって、雨水がこれらごみ類に流れを妨げられるおそれを少なくし、雨水導入孔へうまく導く。
以上の構成において、請求項4に記載のように、背面壁は仮想鉛直平面上にあり、前面壁は左右方向の全長において前方へ膨出し、水平断面形状が実質的に矩形形状に形成され、左右方向所定間隔をおいて前面側から背面側に貫通する複数の雨水導入孔が設けられていて、この前面壁の左右方向の全長における前面側への張り出しによってそれ自体が自立可能な、合成樹脂を素材にしてなるものである。
上記のような構成によれば、請求項1、2、3と同様に、基本的に、従来の水平カバーを備える必要がなくなり、また、この水平カバーを備えなくても自立可能であるため、部品点数も少なくなり、廉価に製造、販売でき、併せて排水を何時も円滑に行える。また、錆や腐食の恐れが全くなくなり、長年月の使用にも十二分対応できる。しかも、水平断面形状が実質的に矩形形状に形成され手いるので、その自立可能性を格段に高めることができ、安定した設置が可能になる。
また、請求項5に記載のように、この横型ドレンキャップの素材としては、塩化ビニル樹脂を用いるのが望ましい。
リサイクルの容易性、耐候性、強靭、高い耐塩害性能、耐腐食性など多くの特性を備え、しかもステンレスや鋳物などの金属製のものように腐食防止のための処理、その後のメンテナンスなどを全く不要とするために、格段に廉価に製造、販売でき、この種横型ドレンキャップには理想的な素材である。
更に、請求項6に記載のように、キャップの背面側に両端側が横向きドレン孔の長手方向へ撓んで弾性力によりドレン管の内面に当接し得るようにした細長部材が設けられるのが望ましい。
横向きドレン孔への装着ならびに離脱が、ビスなどを用いた取付手段に比べて大変簡便になり、併せてキャップの自立性が一層高まる上に、正しい設置位置をうまく確保できるからである。
また、請求項7に記載のように、細長部材は二本から成り、片側の細長部材に他方の細長部材の横幅とほぼ等しい幅でこの他方の細長部材を嵌入できる凹部が形成され、この凹部に他方の細長部材を嵌入させて細長部材を十字状に取り付けるようにするのが望ましい。
この細長部材の十字姿勢が、片方の細長部材に凹部を設けるだけの頗る簡単な構造で、しかも的確に確保できるからである。併せて、キャップの自立性がなお一層高まる上に、正しい設置位置を一層うまく確保できるからである。
なお、実施例に示すように、雨水導入孔の左右両側にある側壁は、下部において互いに横方向に伸びるステー部材が一体に連結されているのが望ましい。
言うまでもなく、流下する雨水の流れの応力を最も受け易い下部の補強ができ、丈夫で、長年月の使用に一層うまく対応できるからである。
可及的に廉価となり、錆や腐食の心配がなく、併せて横型ドレンキャップそれ自体でも自立可能となるようにするという目的を、塩化ビニルを素材にして、底辺に前後方向の幅を持たせる形態とすることによって、水平カバーを省くことができる構成にして実現できるようにした。
(実施例1)
先ず、本発明に係る横型ドレンキャップを箱型の形態で実施した場合について、図1〜5を参照しながら以下具体的に説明する。
この横型ドレンキャップ1は、前面壁2と背面壁3と両者の上縁を互いに連結する上面壁4とから構成され、塩化ビニル樹脂を素材にして一体成形される。
前面壁2は、図1〜3に示すように、左右方向において、左右両端2Aよりも中央側2Bで前方へ膨出した、上下全長わたって同一の半径を備えた円弧面に形成されている。ただし、この前面壁2の上部側2Cは、図1、4に示すように、上縁2Dから前方へ向かうにしたがって順次下位となるような傾斜した前記上面壁4に形成されている。前面壁2の上縁2Dは、この前面壁2の左右両端2Aを直線状に結んだ仮想直線上にある。
また、この前面壁2には、左右方向で等間隔に、その前面側から背面側に貫通する雨水導水孔5が設けられている。この雨水導水孔5は上方へ至るにしたがって順次左右が近寄り、最終的には会合するように形成され、いわばモスクのペンデンティブ(ドームと支柱の間のアーチ型の部分)や中世のヨーロッパの城における窓に似た形状を呈している。また、この雨水導水孔5の左右の側壁5Aは、図3に示すように、前面側から背面側に向かうにしたがって順次雨水導水孔5中央側へ張り出す傾斜面に形成されている。更に、この雨水導水孔5の上下高さは、この前面壁のほぼ80〜90パーセント高さ位置まで設けられている。更に、この雨水導水孔5の下方部分には、左右の側壁5A間にわたって前面下部横ステー6が設けられていて、雨水導水孔5の左右に位置する支柱部分7(前面壁)の補強を司っている。
この前面壁2の背面側には、図2、3、4に示すように、その上縁2Dから鉛直に垂下した支え枠となる背面壁3が一体に連結されている。この背面壁3は、前記上面壁4の最下位部分4Aとほぼ同等高さ位置まで存在しており、それより下の部位では、縦横十文字状のステー8が一体に設けられている。左右横方向の中間部に位置する縦ステー8Aはその下端8A1が前記前面壁2の下端2E、つまりは前記支え部7の下端と同等高さ位置にあるように寸法設定されている。したがって、中央側2Bで前方へ膨出した前記前面壁2とこの縦ステー8Aとによって、この横型ドレンキャップ1は自立可能に構成されている。また、上下方向の中間に位置する横ステー8Bは前記縦ステー8A、更には前記背面壁3と共に、この横型ドレンキャップ1の補強を司っている。
更に、前記縦ステー8Aの長さ方向(図上、上下方向)に沿って所定間隔置きで、ボルト(小ねじ)9(図5参照)が嵌入されるボルト挿通穴10が設けられている。このボルト9は、横型ドレンキャップ1をドレン管Dにセットする前は、ほぼ水平に延びるようにした、ステンレス製の弾力性のある細長部材11を取り付け、固定するために設けられる。
本発明は、横型ドレンキャップ1そのものが自立性を備えた形状であるために、この細長部材11を必ずしも必要としないが、これを併用することによって、そのドレン管Dに対する取り付け強度、信頼性を一層高く保障することになることは言うまでもない。
ドレン管Dは、図5に示すように、横向きで断面形状は中空矩形状であり、先端には、縦向きフランジD1と、この縦向きフランジD1の下端に接続されたベースプレートD2が設けられている。なお、本発明の横型ドレンキャップ1は、断面形状が中空円形状のドレン管Dに対しても十二分に適用できる。
次に、このように構成されたこの実施例1の横型ドレンキャップ1をドレン管Dへセットする手順並びにその作用を説明する。
先ず、この横型ドレンキャップ1をドレン管Dの先端に取り付けるには、図5に示すように、単に横型ドレンキャップ1の前面壁2の下端2E並びに背面壁3(縦ステー8)の下端8A1をベースプレートD2の上面に当接させるとともに、背面壁3を縦向きフランジD1に当接させることで、その取り付けは完了する。
この構造によると、横型ドレンキャップ1の上縁2Dに降り注ぐ雨水は、上面壁4の傾斜によって、この上面壁4に沿って滑らかに前面壁2へと流下する。その後、前面壁2に沿ってスムーズに下端側へと流下する。したがって、雨水が前面に伝わり易いような流れをつくり、前面に付着しようとするごみ類と前面との間に流れ込み、ごみ類をうまく浮かせるように働く。したがって、雨水がこれらごみ類に流れを妨げられるおそれを少なくし、雨水導入孔へ雨水をうまく導くことができる。
本発明の横型ドレンキャップ1は、基本的には従来型の横型ドレンキャップの縦向き部材のみで形成されているが、言わば雨水導水孔5を備える箱型にすることで、前後方向に幅を有する縦向き部材としたものであるから、それ自体で自立可能となり、単にドレン管Dの先端に置くだけで、横型ドレンキャップとしての本来の目的をうまく達成できる。
また、前記細長部材11を併用するには、図9を参照して説明すると、先ず、ボルト9をこの細長部材11の中間に設けられたボルト挿通孔14に通し、更にこのボルト9の先端を前記ステー8の縦ステー8Aに設けたボルト挿通穴10に挿通し、ナット13に螺合させ、このボルト9とナット13を介して、この細長部材11をこの縦ステー8Aに水平になるように取り付ける。次いで、図5に示すように、この細長部材11の、両端間の間隔がドレン管Dの内幅よりも狭くなるようにしながらがドレン管Dの内側面D3とほぼ平行になるように撓ませて、ドレン管D内へ挿入し、横型ドレンキャップ1の前面壁2並びに背面壁3の下端をベースプレートD2の上面に当接させるとともに、背面壁3を縦向きフランジD1に当接させる。細長部材11は弾力性があるため、ドレン管D内で広がり、両端側は、ドレン管Dの左右の内側面D3に当接するために、横型ドレンキャップ1はドレン管Dの先端により一層確実、かつ安定的に保持され、多少の外力が負荷されても簡単にドレン管Dから離脱するおそれを可及的に少なくできる点で有利である。
なお、本実施例1のように、細長部材11を一本のみ採用する場合は、図9に示される凹部12は備えた細長部材を用いる必要は無く、ストレートな細長部材を採用することができることは言うまでもない。
(実施例2)
次に、同じく箱型にした実施例の変形例を図6の記載を参照しながら説明する。
この実施例2では、上記実施例1に示された構造の傾斜する上面壁4を敢えて採用しない構造になっている。つまりは、前面壁2がその上縁2Dから下端2Eにいたる全長にわたって、下端2E側ほど順次前方へ膨出するように、全体を湾曲させて形成した点に特徴がある。
なお、前記実施例1と同様の構造については、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この構造によると、横型ドレンキャップ1の上縁2Dに降り注ぐ雨水は、この前面壁2の滑らかな湾曲面に沿ってスムーズに下端側へと流下する。したがって、雨水が前面に一層伝わり易いような流れをつくり、前面に付着しようとするごみ類をうまく浮かせるように働く。したがって、雨水がこれらごみ類に流れを妨げられるおそれを一層少なくし、雨水導入孔へ一層うまく導くことができる。
(実施例3)
この実施例3では、外形形状は基本的に実施例1や実施例2と同じにし、図7、8に示すように、内部を空洞ではなく、樹脂のブロックとして、つまりは中実体として形作った点に特徴がある。
図7、8(図例では、実施例1の構造を示す)に示すように、このようなブロック体として構成することによって、横型ドレンキャップ1の重量を重くでき、ドレン管Dへの取り付け安定性を高めることができるのである。
したがって、この実施例3では、前面下端横ステー6や背面壁3、更には背面側に設けられる縦横十文字状のステー8を不要にできる。
この実施例3では、前記ボルト挿入穴10は、図8に示すように、ブロック体の背面の左右中央に、上下方向で所定間隔を置いて直に設けられ、ここにボルト9が直に捻じ込まれるようにしてある。なお、このボルト挿入穴10の強度をより高めるために、金属製のボルト挿入穴形成部材(図外)を別途埋め込んでおくこともできる。
なお、実施例1、2では、前記雨水導水孔5の左右両側の壁面5Aは、前面側から背面側に向かうにしたがって順次雨水導水孔5中央側へ張り出す傾斜面に形成されている。しかし、本実施例の場合、背面側まで、この状態が続くと、前記雨水導水孔5は幅が可及的に狭まってしまい、本来の雨水導水機能が損なわれるおそれがある。したがって、この左右の側壁5Aの傾斜は、実施例1、2と同じような寸法、つまりは前面壁2の肉厚相当寸法奥まったところで打ち切り、その後背面までは、この傾斜が打ち切られた部位の横幅を保って直線的に延長されるのが望ましい。
(実施例4)
この実施例4では、横型ドレンキャップ1をより一層確実、且つ安定的にドレン管Dに取り付けることができるようにするための前記細長部材11の改良構造を提案するものである。
すなわち、実施例1〜3では、この細長部材11は水平方向の一本を採用する構造として記載しているが、この実施例4では、図9、10に示すように、2本を用いる。しかもこの2本を十文字状にして横型ドレンキャップ1の背面に取り付けるものである。
このように、細長部材11を2本を用い、しかもこの2本を十文字状にして、それぞれの両端をこのドレン管Dの左右並びに上下の内側面D3に当接させることで、横型ドレンキャップ1のドレン管Dへの取り付け強度をより一層確実にしかも安定的に保つことができるのである。
そこで、以上の効果をうまく発揮させるには、2本の細長部材11を安定的に十文字状に保持する必要がある。この実施例は、この保持のための構造を簡単なものとして提案する。
具体的には、図9、10に示すように、片方の細長部材(図例では前面壁2側に位置する細長部材で水平方向に配される)11Aの長さ方向中間部に、他方の細長部材(図例では背面壁3側に位置する細長部材で鉛直方向に配される)11Bの横幅寸法に相当する範囲で、且つその肉厚寸法に相当する深さの凹部12を一体に形成したものである。
この構造によれば、単に一方の細長部材11Aに凹部12を設けるだけで、ここに嵌め込まれる他方の細長部材11Bはこの凹部12によって左右方向の回動が完全にブロックされることになり、両細長部材11A、11Bの十文字状の取り付け姿勢が確実に保たれるのである。
なお、図中14は、両細長部材11A、11Bの重合部分に設けられた夫々のボルト挿通孔である。
したがって、先ず、片方の細長部材11Aの凹部12に他方の細長部材11Bをはめ込む。こうすることによって、二本の細長部材11A、11Bは十文字に組みつけられる。この十文字は凹部12の存在によって容易には解離され難く、確実にその十文字姿勢が保たれる。次いで、ボルト9をこの両細長部材11の中間に設けられたボルト挿通孔14に通し、更にこのボルト9の先端を前記ステー8の縦ステー8Aに設けたボルト挿通穴10に挿通する。縦ステー8Aの前面側に突出したボルト9の頭にナット13を螺合させ、このボルト9とナット13を介して、この細長部材11をこの縦ステー8Aに取り付ける。次いで、図10に示すように、この細長部材11の、両部材11A、11Bの夫々の端間の間隔がドレン管Dの内幅よりも狭くなるようにしながらがドレン管Dの内側面D3とほぼ平行になるように撓ませて、ドレン管D内へ挿入し、横型ドレンキャップ1の前面壁2の下端2E並びに背面壁3(縦ステー8)の下端8A1をベースプレートD2の上面に当接させるとともに、背面壁3を縦向きフランジD1に当接させる。両細長部材11A、11Bは弾力性があるため、ドレン管D内で広がり、両端側は、ドレン管Dの左右の内側面D3に当接するために、横型ドレンキャップ1はドレン管Dの先端により一層確実、かつ安定的に保持され、多少の外力が負荷されても簡単にドレン管Dから離脱するおそれを可及的に少なくできる点で有利である。特に、十文字姿勢は凹部12の存在によって容易には解離され難く、確実にその十文字姿勢が保たれるために、ドレン管Dに挿入したときに、その両細長部材11A、11Bの弾性力を上下左右でうまくバランスさせることができ、前記の利点を一層理想的に達成できる。
(実施例5)
この実施例5では、横型ドレンキャップ1の更に別の実施例を示す。
先の各実施例と異なる点は、上面壁4が水平である点と、横型ドレンキャップ1そのものがボックス型、つまりは縦そして横夫々の断面形状が共に矩形形状を呈するように形成されている点である。したがって、この実施例に示される横型ドレンキャップ1は、前面壁2は、左右両端2A中央側2Bと同じ位置に張り出して存在し、しかも左右両側壁15を備えると共に、これら左右両側面壁15にも前面壁2に設けられるのと同様の雨水導水孔5が設けられる。
なお、先の各実施例と同様の部位や構成については同様の符号を付して、その構造の詳細な説明は省略する。また、図例では所謂内部空洞の箱型に形成されているが、図7、8に示した実施例3のように、内部を空洞ではなく、樹脂のブロックとして、つまりは中実体として形作ることもできる。
このように構成された実施例5の横型ドレンキャップ1は、前記各実施例と同様のやり方でドレン管Dに設置される。そして水平な断面が、実質的に矩形形状になるので、その自立可能性が格段に高まり、安定した設置が可能になる。
本発明に係る横型ドレンキャップの第1の実施例を示し、前面側から見た全体斜視図である。 図1に示す横型ドレンキャップの背面側から見た全体斜視図である。 図1中のA−A断面図である。 図3中のB−B断面図である。 図1に示す横型ドレンキャップの使用状態の説明側面図である。 本発明に係る横型ドレンキャップの第2の実施例を示し、前面側から見た全体斜視図である。 本発明に係る横型ドレンキャップの第3の実施例を示し、前面側から見た全体斜視図である。 図7中のAーA断面図である。 本発明に係る横型ドレンキャップの第4の実施例を示し、背面側から見た要部の一部切り欠き斜視図である。 図9の使用状態の説明側面図である。 本発明に係る横型ドレンキャップの第5の実施例を示し、前面側から見た全体斜視図である。
符号の説明
1…横型ドレンキャップ
2…前面壁
2A…左右両端
2B…中央側
2C…上部側
2D…上縁
2E…下端
3…背面壁
4…上面壁
5…雨水導水孔
6…前面下部ステー
7…支柱部分
8…ステー
8A…縦ステー
8A1…下端
8B…横ステー
9…ボルト
10…ボルト挿通穴
11…細長部材
12…凹部
13…ナット
14…ボルト挿通孔
15…左右側壁
D…ドレン管
D1…縦フランジ
D3…内側面

Claims (7)

  1. 前面の左右方向中央部の少なくとも下部が前面側に張り出しているとともに、前後方向に貫通する雨水導入孔が設けられていて、この中央部の前面側への張り出しによってそれ自体が自立可能な、合成樹脂を素材にしてなることを特徴とする直立式横型ドレンキャップ。
  2. 上端から下端にいたるほぼ全域でその前後方向の肉厚をほぼ同じにし、上端側は横方向に直線上にあり、下端側は左右横方向で中央部が前面側に張り出しているとともに、前後方向に貫通する雨水導入孔が設けられていて、この中央部の前面側への張り出しによってそれ自体が自立可能な、合成樹脂を素材にしてなることを特徴とする直立式横型ドレンキャップ。
  3. 背面壁は仮想鉛直平面上にあり、前面壁は左右両端から中央に向かって順次前方へ膨出して弧状に形成され、上面壁は背面上縁から前面壁の上縁に向かうに従って順次下位となる傾斜面に形成され、左右方向所定間隔をおいて前面側から背面側に貫通する複数の雨水導入孔が設けられていて、この中央部の前面側への張り出しによってそれ自体が自立可能な、合成樹脂を素材にしてなることを特徴とする直立式横型ドレンキャップ。
  4. 背面壁は仮想鉛直平面上にあり、前面壁は左右方向の全長において前方へ膨出し、水平断面形状が実質的に矩形形状に形成され、左右方向所定間隔をおいて前面側から背面側に貫通する複数の雨水導入孔が設けられていて、この前面壁の左右方向の全長における前面側への張り出しによってそれ自体が自立可能な、合成樹脂を素材にしてなることを特徴とする直立式横型ドレンキャップ。
  5. 合成樹脂には塩化ビニル樹脂が採用されている請求項1〜4に記載の直立式横型ドレンキャップ。
  6. キャップの背面側に両端側が横向きドレン孔の長手方向へ撓んで弾性力によりドレン管の内面に当接し得るようにした細長部材が設けられている請求項1〜5に記載の直立式横型ドレンキャップ。
  7. 細長部材は二本から成り、片側の細長部材に他方の細長部材の横幅とほぼ等しい幅でこの他方の細長部材を嵌入できる凹部が形成され、この凹部に他方の細長部材を嵌入させて細長部材を十字状に取り付けるようにした請求項6記載の直立式横型ドレンキャップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2907935A1 (de) * 2014-02-17 2015-08-19 b/s/t GmbH Koch Kunststofftechnologie Rückhaltevorrichtung, insbesondere für attikagullys
CN106284596A (zh) * 2015-06-01 2017-01-04 博麟水电材料有限公司 高笼型落水头

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