JP2007070246A - パック用化粧品 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のパック用化粧品に優る美白作用、消炎作用及び抗菌作用を有するパック用化粧品を提供する。
【解決手段】 ミロネクトン微粉末2〜15質量%と加水分解卵殻膜0.001〜5質量%を含有させた。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ミネラル含有海泥を含むパック用化粧品に関する。
[パック用化粧品とは]
パック用化粧品の基本的な機能は、皮膚に塗布され乾燥することにより皮膜を形成し、皮膚を整え、保護することである。その配合成分は、水、油脂、高分子剤、粉体などの基剤;保湿剤、着色料、香料、紫外線カット剤などの機能効果剤;美白剤、細胞賦活剤、抗消炎剤などの薬理的効果剤;防腐・殺菌剤、酸化防止剤などの安定剤に分けられる。
薬理的成分と、美容促進成分と、主要基材である接着剤成分と、その分散溶媒とに分けられる場合もある。そして、パック用化粧品は、塗布後、分散媒が蒸発し、接着剤成分が接着することにより、皮膜が形成され、皮膚をパックするものである。
パック用化粧品に対しては、元来の皮膚保護作用に止まらず、美白作用が望まれており、美白化粧品は化粧品市場の中でも大きな割合を占めている。さらに近年は、炎症修復作用及び栄養補給作用に対する要望も少なくない。
[色白とは]
そもそも肌の色白は、日本では古来、美人の条件の一つとされている。色白とは、皮膚の最も外側にある角質細胞が十分な水分を含有し、正常な新陳代謝により常に新しいみずみずしい、張りのある角質層が適量の皮脂膜により覆われ保湿されて、肌に透明感がある状態である。
[皮膚の生成過程と新陳代謝の重要性]
肌の新陳代謝においては、皮膚の基底層で分裂した細胞が、徐々に角質層へと押し上げられ、やがて垢(角片)となって剥がれ落ちる(これはターンオーバーといわれる。)。新陳代謝が円滑に行われていれば、肌は「みずみずしく」、「張りのある」、「つるつるした」健康な状態を保つ。従って、色白であることは、本来、健康のバロメータの一つと言える。
しかし、加齢により細胞活性機能や血液循環機能が低下したり、リンパ液の流れが悪くなったりすると、新陳代謝が衰え、ターンオーバーのリズムが崩れて、角質が厚くなり、角片が剥がれにくくなる。角質が厚くなると、透明感が失われ、乾燥を招く。これは「肌荒れ」の原因になる。
[美白化粧品に対する一般的認識]
上記のように、色白は、本来、皮膚の健康のバロメータである。しかし、近年、オゾン層破壊に伴う紫外線の増加、大気汚染等の有害ガスによる皮膚への刺激の増大、人間関係の複雑化によるストレスの増加など、様々な原因で皮膚の健康が害されて、色白でない人が多くなってきた。そこで、美人の条件とされてきた色白を求めて、美白作用を有する化粧品がクローズアップされている。それは美容上の願望に基づくものであって、美白化粧品の使用により一時的でも外見的に美白になれば、一応の役目は果たされているかのように誤解されている。健康上の観点からの美白効果、すなわち、細胞活性機能と血液循環機能の向上による新陳代謝を促進することによって、皮膚構造に由来する美白効果をもたらすものではない。そのため、従来のパック用化粧品では、長期間使用しても、「くすみ」、「シミ」、「シワ」、「かぶれ」、「肌あれ」などの皮膚障害を根本的に改善ないし治癒することが困難である。
[皮膚の構造と機能 機能低下による障害]
皮膚の最も外側にある角質層は、角質細胞(ケラチン)がパイの表面のように10〜20層にも重なって構成されていて、角質層の下方ではケラチンが互いに密接しているが、表層に近づくにつれて層と層の結合力が弱まり、細胞間に隙間が生じて、最終的には角片(垢)となって剥がれ落ちる仕組みになっている。
そして、角質層の中にあるNMF(天然保湿因子)により角質層内部の潤いが保たれ、正常状態では12〜20%の水分を含んでいる。また、角質層にある細胞間脂質は、細胞同士を互いに結合する作用をするとともに、保湿に欠かせない物質である。そして、細胞間脂質は角質層表面に移行するにつれて減少するため、角質細胞が剥離し易くなるので、皮膚表面から角質細胞が自然に角片となって剥がれ落ちるようになっている。角質層から水分が失われるのを防ぐ細胞間脂質の減少は、「乾燥肌」の原因になる。
角質細胞のNMFの保湿機能と細胞間脂質の水分封じ込み機能により保持されている水分を皮膚表面から逃がさないように薄いシールとなって覆っているのが皮脂膜である。このNMF、細胞間脂質及び皮脂膜の3つの働きのいずれかが正常でなくなると、水分不足となり、これが原因となって肌の傷害、すなわち、「みずみずしさ」を失い、「かさつき」が発生し、さらには、「皮膚疾患」を招くことになる。
皮脂膜は、皮脂腺から皮膚表面に分泌される脂肪(皮脂)が、汗と混じって作られる厚さ0.02mm程度の薄い膜であり、皮膚と毛髪の表面を覆って、皮膚と毛髪に潤いと滑らかさを与え、外界からの刺激から皮膚を保護する。弱酸性であるため、有害な細菌の増殖を抑制する。皮脂膜が正常に生成されないと、表皮がアルカリ性になり、外界からの刺激に過敏になって、「湿疹」、「かぶれ」を引き起こす。また、当然ながら、皮脂が不足すると、角質層の細胞間に保持されている水分が蒸発し易くなるため、皮膚表面が乾燥し、角質細胞が皮膚表面から浮き上がって、「荒れ肌」、「小ジワ」の原因となる。
[皮脂膜のpHの重要性]
皮脂膜のpHは、皮脂の中の遊離脂肪酸、汗に含まれている乳酸及びアミノ酸により弱酸性となっていて、健康な皮膚(皮脂膜)のpHは、4.5〜6.5の範囲にある。皮脂膜のpHは、加齢によりアルカリ性に傾く。皮膚表面にある角質層は、酸性に対しては強いが、アルカリ性に対しては比較的弱い。そのため、皮膚にアルカリ性物質が長時間触れると、角質層は次第に溶け、「荒れ肌」になる。これにより、皮膚の抵抗力が弱くなり、「かぶれ」や「炎症」を招くことになる。健康な皮膚は、適正な量の皮脂を生成して弱酸性を保つため、アルカリ性物質が触れても、短時間のうちにこれを中和するので、健康な人は「かぶれ」などの皮膚障害を起こすことは少ない。
しかし、アルカリ性物質に触れる機会が多い人は、アルカリ中和能力が働かなくなり、アルカリに対する抵抗力が弱められる。また、加齢、その他の理由で皮脂分泌量が少なくなると、アルカリ中和能力が衰えるため、刺激に弱くなる。
[皮膚の障害とその原因]
皮膚の傷害の種類とその原因を、角質層の防御機能との関係で考察してみる。
ケラチン(角質細胞)は、角質層などの身体の最も外側を覆う組織を構成する繊維性タンパク質であり、強靱である。化学物質に対する抵抗性が強いので、角質層は外界の刺激から体の内部を防護する役目を担っている。
角質層は、弱酸性を保っている皮脂膜とともに、細菌類の侵入や繁殖を防ぐ。
角質層全体が物質の透過を阻止する。従って、外からの異物の侵入と体内の水分やタンパク質の漏出を防ぐ。
角質細胞は紫外線からの防御作用を有する。すなわち、紫外線を受けると、表皮にあるメラノサイト(色素細胞)がメラニン色素を生成し、これが増加するとともに、角質層自体も厚くなって、紫外線の透過を妨げる作用をする。そして、表皮は平均4週間で再生更新するのでメラニン色素は薄くなるが、紫外線を受け続けるとメラニン色素の増加及び蓄積と角質細胞の厚みの増加より、肌の透明感が失われ、くすんで見え、メラニンの沈着により「シミ」が生じる。
妊娠や閉経などの際のホルモンバランスの変化や精神的ストレスによっても、メラニン生成が促進され、「シミ」が発生することがある。
健康的な肌は、うっすらと赤みを帯びている。血液の鮮紅色の基であるヘモグロビンが薄い皮膚の毛細血管の中を流れるが、ヘモグロビンが毛細血管の中に十分に存在し、かつ、角質層が厚くない場合に、血色のいい肌となる。疲労や加齢などにより血中のヘモグロビンが減ると、肌の赤みが減少し、くすんだ印象になる。従って、血中ヘモグロビン量を正常値に維持できるような体作り、例えば、疲労を貯めない、睡眠を十分に取る、栄養素及びバランスが取れたミネラルの摂取等が非常に重要であることが判る。
角質層と皮脂膜は、極めて薄い層でありながら、皮膚を外界からの刺激から何重にも防御する極めて重要な生体構成物質である。そして、その防御作用を全うするためには、NMF、細胞間脂質及び皮脂膜の3つの機能が正常に発揮されるような適度な量の水分と油脂分が絶対に必要である。それ故に、従来のスキンケア化粧品は、この角質層と皮脂膜のケアをするものであると理解されている。
しかしながら、従来のパック用スキンケア化粧品の配合成分の中には、生理・薬理的成分と美容増進成分が含まれ、生理・薬理的成分にはメラニン生成抑制作用、メラニン還元作用、コラーゲン形成促進作用、フリーラジカル生成抑制作用、過酸化脂質抑制作用を有するもの、例えば、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウムが用いられ、美容増進成分には、保湿剤、天然保湿因子、抗炎症剤、ビタミン剤、油性成分、乳化成分、皮脂分泌促進剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、細胞賦活剤などが含まれている。これらは、ほとんどが化学合成物質である。従って、従来のパック用スキンケア化粧品は、対処療法的なスキンケアをするものであり、美白効果、くすみ・シミ・シワの予防効果又は治癒効果は十分でなく、効果あっても表面的・一時的で効果の持続性がなく、短期のうちに薄れ、あるいは、安全基準(化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、安全性評価試験)は制定されてはいるものの、含有化学物質のために肌に合わず、かえって、皮脂膜及び角質層を損傷して、各種の炎症やアレルギーを起こすものもある。
上記の皮膚の障害とその原因をまとめると、次の通りである。
肌荒れの原因 加齢による細胞活性機能と血液循環機能の低下に基づく
新陳代謝の衰え
乾燥肌の原因 細胞間脂質の減少
くすみの原因 1)疲労、加齢による血中ヘモグロビン量の減少
2)紫外線によるメラニンの増加
3)加齢や乾燥によるターンオーバーの乱れ(古い角質層の停滞)
4)内的・外的ストレスによる角質層のバリア機能の低下
シミの原因 1)紫外線によるメラニン色素の蓄積
2)精神的ストレスによるメラニン生成促進
3)妊娠・閉経時のホルモンのアンバランス
シワの原因 1)肌の乾燥
2)真皮のコラーゲンやエラスチンの変成による張りの喪失
(加齢や紫外線による光老化による。)
かぶれ・湿疹の原因 表皮のpHのアルカリ化
かさつきの原因 NMF、細胞間脂質、皮脂膜の機能不全
特になし。
本発明者は、上記の諸事情に鑑み、皮膚の善し悪しの決定要素は、角質層と皮脂膜による適量の水分と油脂分の確保であり、その確保を可能にするものは正常な新陳代謝の繰り返しであるとの見地に基づいて、正常な新陳代謝を保証する細胞活性機能と血液循環機能を促進させる配合成分を有するパック用化粧品を長年、鋭意研究してきた。
その結果、従来のパック用化粧品のように単に皮膚の表面的な美容効果に止まらず、皮膚の内部構造の整備、改善を基礎として、従来のパック用化粧品に優る美白作用、消炎作用及び抗菌作用を有するパック用化粧品を完成することに成功した。すなわち、本発明の課題は、従来のパック用化粧品に優る美白作用、消炎作用及び抗菌作用を有するパック用化粧品を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するため、パック用化粧品にミロネクトンの微粉末と加水分解卵殻膜を含有させたことを特徴としている(請求項1)。
ミロネクトンは、海泥であるが、従来のパック用化粧品の基剤として用いられてきたモンモリロナイトやベントナイトなどの粘度鉱物類と異なり、海洋由来の天然無機物である。その含有成分は、酸化アルミニウム(Al2 3 )、二酸化ケイ素(SiO2 )、酸化カルシウム(CaO)、酸化鉄(Fe2 3 )、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ナトリウム(Na2 O)のほか、パック用化粧品の原料として用いられる他の海泥あるいは粘土鉱物には含まれていないイオウ(S)、リン(P)、及び酸化チタン(TiO2 )を含有している点に最大の特徴がある。本発明は、このミロネクトンの微粉末を用いる。
ミロネクトン微粉末は、粒径20〜30μmの微粒子であり、平均細孔半径500オングストロームの多孔質物質(1gで3m2 )であるため、これが肌表面に塗布されると、皮膚表面の余分な皮脂と垢や毛穴の奥の汚れを吸着して引き出す作用をする。そして、水洗いするだけで洗浄され、透明感が出現し、滑らかな美肌作用がある。従って、従来品に使用されている合成成分である洗浄剤の減量又は不使用が可能である。
パック用化粧品の原料としてコーラルサンドパウダーを用いるものが知られているが、コーラルサンドパウダーは、粒度3〜50μm、細孔径0.01〜50μmの多孔質物質である。しかし、コーラルサンドパウダーは、弱アルカリ性(pH7.0〜8.0)であるため、皮脂膜の弱酸性の特長である抗菌性を弱めてしまう。
ミロネクトンは、上記のように各種ミネラル成分をバランス良く含有しているので、ミネラルが毛穴に入って発汗を促す。従って、皮脂膜が潤い、弱酸性を保つ。そして、痛んだ髪を被覆し、栄養分を補給するので、しっとり感が出る。
ミロネクトンは、微量の酸化鉄(Fe2 3 )とイオウ(S)の働きにより、消炎作用を有する。
ミロネクトン微粉末は、角質タンパク(シスチン)と反応し、徐々に硫化水素、ポリチオン酸、特にペンタチオン酸となり、抗菌性を現す。肌を雑菌から保護するので、かぶれ・湿疹の発症が防止される。従って、従来品に使用されている合成殺菌剤の減量又は不使用が可能である。
イオウは、システィンの−SH(スルフヒドリル基)をS−S基に還元してシスチンに変える。シスチンはイオウを含んだアミノ酸であり、角質層に多く含まれ、保湿効果があるので、ミロネクトンを配合させると、皮膚自体の保湿機能が向上する効果が得られる。また、角質軟化作用と緩和な還元作用を有するため、美白効果が得られる。この角質細胞の内側からの美白作用は、イオウ成分を含まない他の粘土鉱物類では得られない、本発明固有の効果である。従って、従来品に使用されている合成保湿剤の減量又は不使用が可能である。
ミロネクトンに固有の含有成分であるリンは、血液のpH調整作用を有する。このため、新陳代謝が促進されて、角質のオーバーターンのリズムが保たされるので、古い角質が貯まって厚くなることがない。従って、若くしっとりとした、みずみずしい表皮が形成される。
ミロネクトンの含有する酸化チタンは、光の屈折率が高く、紫外線遮断効果がある。つまり、メラニン色素発生抑止作用があるので、くすみの発生が抑えられる。とくに、微粒子酸化チタンは、光反射により肌に透明感を与え、美白効果を奏する。従って、合成紫外線吸収剤の減量又は不使用が可能である。
次に、加水分解卵殻膜について説明する前に、表皮の構成について再確認する。表皮は、ケラチノサイト(表皮細胞)、メラノサイト(色素細胞)及びランゲルハンス細胞から構成されている。メラノサイトは、紫外線を受けた時にメラニン色素を生成して角質細胞を防護する機能を果たすことは既述の通りである。ランゲルハンス細胞は、外部から肌に異物が侵入するのを見張り、異物の侵入を認識すると、刺激物質の情報を受け取り、これをリンパ節に伝達する機能を果たす。その情報を受けたリンパ球はその異物を体外に排除する働きをする。このようにして、免疫システムが機能している。そして、紫外線を浴びて日焼けすると、ランゲルハンス細胞が減少して免疫システムが機能を低下する。このような状態の皮膚に従来のパック用化粧品を用いると、日焼けが治癒されるどころか、肌のカブレが発症する例も見られる。
上述したように、人の皮膚は表面にある上皮層と、その下の結合組織性の真皮層からなっていて、上皮層を構成するタンパク質は主としてケラチンであり、ケラチンは皮膚の保護作用を有し、また、上皮層に含まれるメラニン色素は紫外線に対する防護作用を有する。一方、真皮層を構成するタンパク質は主としてコラーゲンであり、他にエラスチン、アルブミン、グロブリン、ムチンよりなっている。
真皮層を構成するコラーゲンは、主としてI型コラーゲンと、III型コラーゲンである。I型コラーゲンは主として皮膚の構造維持、また、III型コラーゲンは主として皮膚の柔軟性の付与と、それぞれ異なる機能を果たしている。
皮膚におけるI型コラーゲンとIII型コラーゲンの割合は定常的ではなく、加齢に伴い変化する。III型コラーゲンは胎児型コラーゲンとも呼ばれるように皮膚の老化と密接な関係があり、胎児の時に最も多く、10代から減り始め、その後は減少の一途をたどる。
従って、皮膚におけるIII型コラーゲンの割合を増すことができれば、加齢による皮膚の老化を止め、肌荒れを防止し、皮膚を滑らかで、柔らかく、しっとりした状態に保つことができる。
鶏などの鳥類の卵殻の内側にある膜(外卵殻膜及び/又は内卵殻膜)をタンパク質分解酵素、酸、アルカリなどを用いて加水分解して得られる加水分解卵殻膜は、強靱な繊維性のタンパク質よりなり、オポケラチンとオポムシンを主成分とするが、皮膚の再生促進作用とIII型コラーゲンの生成促進作用を有することが知られている。そのIII型コラーゲンの生成を促進させる方法として、加水分解卵殻膜を含有させた化粧品を肌に塗る方法を用いることができる。こうして、本発明によるパック用化粧品は、加水分解卵殻膜を含むので、皮膚に含まれるコラーゲンの形成を促進して、皮膚の老化や肌荒れを防止し、皮膚を滑らかで、柔らかく、しっとりした状態にすることができ、しかも、加水分解卵殻膜は、湿疹、炎症、日焼けによるヤケドなどの皮膚疾患の予防及び/又は治癒の促進作用を有する。さらに、生体内で生成した活性酸素を低減し、又は消去して、活性酸素により引き起こされる疾病や弊害を低減又は防除することができる。従って、活性酸素に侵されて変形していた赤血球の復元、加齢やストレスなどにより減少していたヘモグロビンの増加などの作用効果を有する。
このように、本発明のパック用化粧品を用いると、ミロネクトンによる美白効果が得られるに止まらず、加水分解卵殻膜による皮膚再生促進作用、コラーゲン生成促進作用及び皮膚疾患治癒作用により、従来品により痛めつけられた皮膚を内部から健康にし、持続する相乗効果が得られる。
実施例1
パック用化粧品の全体に対して、ミロネクトンを5〜8質量%、加水分解卵殻膜を0.005〜0.1質量%配合した。本発明のパック用化粧品には、ほかに、従来のパック用化粧品で用いられているモンモリロナイト、ベントナイト1、ベントナイト2などの粘土鉱物類以外の従来のパック用化粧品の配合成分と同様の成分を配合することができる。例えば、保湿剤、天然保湿因子、抗炎症剤、ビタミン剤、油性成分、皮脂分泌促進剤、酸化防止剤、細胞賦活剤などの美容増進成分を配合可能である。しかし、本発明品は、ミロネクトンの特有な含有成分のミネラルバランスによる細胞活性機能と血液循環機能の促進及びリンによる新陳代謝促進作用とイオウによる保湿機能向上の効果が得られるので、化学合成物質である上記保湿剤、天然保湿因子、抗炎症剤、皮脂分泌促進剤の配合率を有意に減らすことができる。従って、これらによる傷害の憂慮を排除することができる。
ミロネクトンの配合率は0.1〜30質量%が可能であり、特に2〜15質量%が最適である。ミロネクトンの含有率が0.1質量%未満の場合は期待される効果が得られなくなるので、好ましくない。また、30質量%を越える場合は、使用時の感触の問題や、ミロネクトンに含まれるミネラルの影響による皮膚刺激が問題となるので、好ましくない。
加水分解卵殻膜の配合率は、0.001〜5質量%が可能であり、特に0.005〜1質量%が最適である。
加水分解卵殻膜の含有率が0.001質量%未満の場合は期待される効果が得られなくなるので、好ましくない。また、5質量%を越える場合は、使用時の感触が良くなくなるので、好ましくない。
ミロネクトンと従来の粘土鉱物類との成分比較を示すと、表1の通りである。
Figure 2007070246
[試験例]
実施例の製品をモニターに使用した所、次のような結果が得られた。それも非常に速効性及び持続性が高かった。
肌がつるつるになった。
そばかすが薄くなった。
毛穴が締まった。
色が白くなった。
しっとりすべすべで、触っても気持ちがよい。
ぷるぷる弾力肌になった。
肌に優しいので、毎日使えるのがうれしい。

Claims (2)

  1. ミロネクトン微粉末と加水分解卵殻膜を含有することを特徴とするパック用化粧品。
  2. ミロネクトン微粉末と加水分解卵殻膜の製品全体に対する配合率をそれぞれ0.1〜30質量%及び0.001〜5質量%としたことを特徴とする請求項1に記載のパック用化粧品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012136490A (ja) * 2010-12-28 2012-07-19 Pola Chemical Industries Inc パック化粧料
US10166260B2 (en) 2013-05-24 2019-01-01 Blaine Laboratories, Inc. Wound care product with egg shell membrane

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