JP2007068976A - 治療装置及び治療方法 - Google Patents

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均 畑山
Susumu Inoue
享 井上
Hiroshi Suganuma
寛 菅沼
Junji Kato
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、治療部位の硬組織及び軟組織の双方を治療することができると共に、良好な止血効果を得ることができる治療装置及び治療方法を提供すること。
【解決手段】 歯科治療装置1は、照射部10と温度検出部20と制御部30とを備えている。照射部10は、N個の第1発光素子S〜Sと、N個の第1集光レンズL〜Lと、N本の光ファイバF〜Fとが1対1の組み合わせにより構成されており、照射部10の出力側には、光ファイバFは束ねられている。第1発光素子Sは、400nm〜420nmの範囲にある特定波長λのレーザ光を出力する素子である。温度検出部20は、非接触温度センサ22とワイヤ24とから構成されている。非接触温度センサ22は出射端から出力されるレーザ光を照射する部位の温度を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、治療装置及び治療方法に関する。
治療装置として、治療部位の硬組織だけではなく治療部位の軟組織も治療できる装置が要求されている。一例として、例えば特許文献1に記載されている歯科治療装置は、発振波長が1.5μm〜4μmの範囲内であり、パルス幅が250μs〜1msの範囲内であるレーザ光を用いて、歯の硬組織(エナメル質、象牙質等)及び軟組織(歯茎、歯肉等)の双方を治療するものである。
特開2004−57658号公報
しかしながら、上記の歯科治療装置に用いられるレーザ光の発振波長が1.5μm〜4μmの範囲内であり、この1.5μm〜4μmの発振波長域のレーザ光は水分によく吸収されやすい(図4参照)ため、歯の軟組織を治療する際に、良好な止血効果を得ることは困難であった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、治療部位の硬組織及び軟組織の双方を治療することができると共に、良好な止血効果を得ることができる治療装置及び治療方法を提供することを目的とする。
本発明に係る治療装置は、400nm〜420nmの範囲にある特定波長λのレーザ光を発する第1発光素子と、第1発光素子から出力されるレーザ光を集光する第1集光レンズと、第1発光素子から出力されて第1集光レンズにより集光されたレーザ光を出力する第1出力手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る治療装置では、発光素子から出力されたレーザ光は、特定波長λが400nm〜420nmの範囲にあるため、レーザ光のエネルギーが治療部位の硬組織中に含まれる蛋白質に良く吸収され、瞬間的に熱エネルギーに変わり、照射部位を蒸散させる。また、この400nm〜420nmのレーザ光は、軟組織中のヘモグロビン、ミオグロビンに良く吸収されるため、治療部位の軟組織の蒸散も可能である。このように、この治療装置は治療部位の硬組織及び軟組織の双方を治療することができる。また、レーザ光の波長域が400nm〜420nmの範囲にあるので、水の吸収係数は低く、中・遠赤外光に比べ組織浸透性が高く、照射部位の周囲に適度な変性層を形成することができ、止血効果が期待できる。
本発明に係る治療装置では、第1出力手段は、第1集光レンズにより集光されたレーザ光を入射端に入力して導光し、出射端から出力する光ファイバであることが好適である。この場合には、レーザ光の伝搬が容易となると共に、レーザ光を導光する際に発生する伝送損失を抑制することができる。
本発明に係る治療装置では、第1出力手段の光の出力端における開口数が0.14よりも小さいことが好適である。この場合には、治療部位を蒸散させる効果を高めることができ、切開効率の向上を図ることができる。
本発明に係る治療装置では、(1)特定波長λのレーザ光を各々出力するN個の第1発光素子S〜Sと、(2)N個の第1発光素子S〜Sに対して1対1に設けられ、各々対応する第1発光素子から出力されるレーザ光を集光するN個の第1集光レンズL〜Lと、(3)N個の第1発光素子S〜Sから出力されて第1集光レンズL〜Lにより集光されたレーザ光を入射端に入力して導光し出射端から出力するN本の光ファイバF〜Fとを備え、光ファイバFは出射端で束ねられていることが好適である。ただし、Nは2以上の整数、nは1以上N以下の任意の整数。
本発明に係る治療装置では、光ファイバFに対して1対1に第1発光素子Sと第1集光レンズLとがそれぞれ設けられているので、第1発光素子Sから光ファイバFの入射端への光結合の効率を高くすることができる。そして、各々の第1発光素子Sから出力されたレーザ光は、対応する第1集光レンズLにより集光され、対応する光ファイバFの入射端に入射し、光ファイバFにより導光され、光ファイバFの出射端から外部へ効率良く出射される。さらに、光ファイバFは出射端で束ねられているため、第1発光素子Sから出力されたレーザ光がまとめられ、高パワー密度のレーザ光を得ることができる。
本発明に係る治療装置では、第1発光素子Sから出力されるレーザ光のパワーを制御する制御部を備えることが好適である。この場合には、治療の必要に応じてレーザ光のパワーを調整することができ、装置の性能及び応用性を向上することができる。
本発明に係る治療装置では、光ファイバFの出射端には、その出射端から出力されるレーザ光を照射する部位の温度を検出する非接触温度センサが取り付けられており、制御部は、非接触温度センサにて検出した温度結果に基づいて、第1発光素子Sから出力されるレーザ光のパワーを制御することが好適である。この場合には、精密に照射部位の温度上昇を管理し、出力されるレーザ光のパワーを制御することにより、照射部位以外の組織へのダメージを抑制することができる。
本発明に係る治療装置では、制御部は、第1発光素子Sから出力されるレーザ光の照射強度を時間的に変化させるように、第1発光素子Sから出力されるレーザ光のパワーを制御することが好適である。この場合には、出力されるレーザ光のパワーを制御することにより、照射部位以外の組織へのダメージを抑制することができる。
本発明に係る治療装置では、800nm〜1000nmの範囲にある特定波長λのレーザ光を発する第2発光素子と、第2発光素子から出力されるレーザ光を集光する第2集光レンズと、第2発光素子から出力されて第2集光レンズにより集光されたレーザ光を出力する第2出力手段と、をさらに備えることが好適である。
800nm〜1000nmの範囲にある特定波長λのレーザ光は、組織浸透性が高いので、照射部位の周囲に適度な変性層を形成することができ、止血効果を高めることができる。
本発明に係る治療装置では、制御部は、第2発光素子から出力されるレーザ光の照射強度を時間的に変化させるように、第2発光素子から出力されるレーザ光のパワーを制御することが好適である。この場合には、出力されるレーザ光のパワーを制御することにより、照射部位以外の組織へのダメージを抑制することができる。
本発明に係る治療装置では、第1出力手段及び第2出力手段が、それぞれ出力されるレーザ光が空間的に互いに重なるようにそれぞれのレーザ光を照射することが好適である。この場合には、特定波長λと特定波長λとのレーザ光を併用することにより、より効果的に治療することができる。
本発明に係る治療装置では、第1出力手段及び第2出力手段から出力されるそれぞれのレーザ光により形成された照射スポットにおいて、照射スポットの中央近傍と周縁部とで互いに波長が異なるレーザ光を第1出力手段及び第2出力手段が照射することが好適である。この場合には、2種類の特定波長のレーザ光を容易に扱うことでき、より効果的に治療することができる。
本発明に係る治療装置では、第1出力手段がレーザ光を照射スポットの周縁部に照射することが好適である。この場合には、レーザ光の走査方向に沿って治療部位に特定波長λのレーザ光を先に照射し、その後に特定波長λのレーザ光を照射することができ、良好な蒸散効果及び止血効果が得られる。
本発明に係る治療方法は、特定波長400nm〜420nmのレーザ光を照射することにより、治療部位の硬組織及び軟組織のうち少なくともいずれかを治療することを特徴とする。
本発明に係る治療方法では、特定波長400nm〜420nmのレーザ光を治療部位の硬組織に照射したときに、レーザ光が治療部位の硬組織に含まれる蛋白質に良く吸収されるため、吸収されるレーザ光のエネルギーが瞬間的に熱エネルギーに変わり、硬組織を蒸散させることにより、治療部位を治療することができる。また、この400nm〜420nmのレーザ光を治療部位の軟組織に照射したときに、このレーザ光は、ヘモグロビンやミオグロビンに良く吸収されるため蒸散させられ、切開することが可能である。さらに、このレーザ光は水による吸収が小さく組織浸透性が比較的高いため適度な厚さの変性層を形成し、その結果、良好な止血効果が得られる。
本発明に係る治療方法は、特定波長400nm〜420nmのレーザ光及び特定波長800nm〜1000nmのレーザ光を照射することにより、治療部位の硬組織及び軟組織(ヒトを除く)のうち少なくともいずれかを治療することを特徴とする。
本発明に係る治療方法では、特定波長800nm〜1000nmのレーザ光が治療部位に対する止血効果を有するため、両特定波長のレーザ光を併用することにより、より効果的に治療することができる。
また、本発明に係る治療方法では、特定波長400nm〜420nmのレーザ光の照射は、治療部位の温度に基づいて照射強度を時間的に変化させることが好適である。この場合には、治療部位に適応するレーザ光の照射強度を調整することにより、連続照射した場合に生じやすい治療部位でのクラックや炭化の発生を抑制することができ、また、治療部位以外の正常組織へのダメージを抑えることができる。
また、本発明に係る治療方法では、特定波長400nm〜420nmと特定波長800nm〜1000nmとのうち少なく一方のレーザ光の照射は、治療部位の温度に基づいて照射強度を時間的に変化させることが好適である。この場合には、治療部位に適応するレーザ光の照射強度を調整することにより、連続照射した場合に生じやすい治療部位でのクラックや炭化の発生を抑制することができ、また、治療部位以外の正常組織へのダメージを抑えることができる。
本発明によれば、治療部位の硬組織及び軟組織の双方を治療することができると共に、良好な止血効果を得ることができる治療装置及び治療方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
以下、本実施形態に係る治療装置及び治療方法について歯科治療装置を用いて説明する。なお、本発明に係る治療装置は歯科治療装置に限定されるものではない。図1は第1実施形態に係る歯科治療装置1の構成図である。同図に示すように、歯科治療装置1は、照射部10と温度検出部20と制御部30とを備えている。
照射部10は、N個の第1発光素子S〜Sと、N個の第1集光レンズL〜Lと、N本の光ファイバ(第1出力手段)F〜Fとが1対1の組み合わせにより構成されている。ここで、Nは2以上の整数であり、後に現れるnは1以上N以下の任意の整数である。第1発光素子S〜S、第1集光レンズL〜L、または光ファイバF〜Fはそれぞれ同等のものであるのが好適である。また、歯科治療装置1の出力側では、光ファイバFは束ねられて、フェルール12により保持されている。
第1発光素子Sは、400nm〜420nmの範囲にある特定波長λのレーザ光を出力する素子であって、好適には、400nm〜420nmの範囲にある特定波長λのレーザ光を出力する半導体レーザ素子を含む。第1集光レンズLは、両方のレンズ面が凸面であり、第1発光素子Sと光ファイバFとの間に配置されており、第1発光素子Sから出力される光を集光し、光ファイバFの入射端に入射させるものである。光ファイバFは、第1発光素子Sと第1集光レンズLとに対して1対1に設けられており、光ファイバFの入射端は第1集光レンズLを介して第1発光素子Sと光学的に接続されており、出射端は束ねられ、フェルール12により保持されている。
温度検出部20は、非接触温度センサ22とワイヤ24とから構成されている。具体的には、非接触温度センサ22は照射部10の光ファイバFの出射端に取り付けられており、出射端から出力されるレーザ光を照射する部位(照射部位)から発する遠赤外線を非接触で検出する。また、非接触温度センサ22はワイヤ24を介し、制御部30に接続されている。従って、非接触温度センサ22にて検出した温度データがワイヤ24を通して制御部30に送信される。
制御部30は、歯科治療装置1の第1発光素子S側に設けられており、N個の第1発光素子S〜Sそれぞれ出力される光のパワーを制御する。すなわち、制御部30は、非接触温度センサ22にて検出しワイヤ24により送信された照射部位の温度結果に基づいて、例えば、第1発光素子Sから出力されるレーザ光のオン/オフ時間を調整し、または第1発光素子Sから出力されるレーザ光の照射強度を時間的に変化させることにより、出力されるレーザ光のパワーを制御する。
ここで、歯科治療装置1に用いられる特定波長400nm〜420nmのレーザ光が歯の硬組織及び軟組織の双方を治療することについて説明する。
歯の硬組織は、象牙質とエナメル質とセメント質とから構成されており、その多くは象牙質とエナメル質とで占めている。象牙質は歯の硬組織の主体をなしており、その成分は重量比では69%の無機質、18%の有機質および13%の水分からなっている。一方、エナメル質は重量比では96%の無機質、2%の有機質及び2%の水分からなっている。
図2は象牙質(厚さは900μm)の光吸収スペクトルを示す図である。同図に示すように、象牙質の吸収係数は短波長ほど大きくなる傾向が見られる。医療上では、波長400nmよりも短い波長の光(すなわち、紫外線等)は、生体のDNAを破壊するおそれがあると言われており、波長400nmよりも短い波長の光を治療に使用することは望ましくない。本実施形態に係る歯科治療装置1のレーザ光は、波長域が400nm〜420nmの範囲にあるので、生体に悪影響を与えることは少ない。また、図2に示すように、400nmよりも長い波長において、波長405nm付近に象牙質は光吸収ピークを有する。このため、レーザ光は良く吸収され、瞬間的に熱に変わり、照射部位(すなわち、治療部位)を蒸散させることができる。これにより、照射部位に虫歯等の病変部分がある場合、それを除去することができ治療効果をもたらす。
一方、歯の軟組織(例えば、歯肉)の組成成分の80%が水分である。軟組織をレーザ光で止血性良く切開するためには、水分による吸収がある程度低く、ある程度の組織浸透性をもつ波長のレーザ光が適している。歯科治療装置1に用いられる特定波長400nm〜420nmのレーザ光は、図3に示すように水分による吸収が低い。その一方で、ヘモグロビンやミオグロビンによる吸収が高く、適度な組織浸透性をもつ。その結果、レーザ照射部位を止血性良く切開することが可能である。
以下に、上記の歯科治療装置1を用いた歯科治療方法について説明する。
まず、歯の硬組織を治療する場合について、象牙質の切削を例として説明する。歯科治療装置1を用いて象牙質の治療部位に特定波長400nm〜420nmのレーザ光を照射する。このとき、レーザ光のエネルギーが象牙質中の蛋白質に吸収され、瞬時に熱に変換され、象牙質を蒸散させる。これにより、象牙質の切削は可能となる。なお、このとき、高熱により歯にクラックや炭化が発生しないように、治療部位に断続的にレーザ光を照射することが好適である。すなわち、歯の象牙質に必要以上に連続照射する場合、熱により歯の象牙質にはクラックや炭化が生じやすい。これらの発生を防止するため、例えば、第1発光素子Sから出力されるレーザ光のオン/オフ時間を調整し、または第1発光素子Sから出力されるレーザ光の出射強度を時間的に変化させるのが好ましい。
図4は、レーザ光の照射パワーが1.7W、パワー密度が30W/mm、照射ビーム径が270μm、室温が30℃、温度測定点が照射中心から600μm離れた位置である条件で、波長405nmのレーザ光を牛歯の象牙質に5秒間照射したときの時間と温度上昇との関係を示す図である。横軸は照射開始時を基準とする時間を示しており、縦軸は温度を示している。同図に示すように、照射開始から0.2秒以内の領域では、象牙質の温度が急激に上昇し、0.2秒〜0.8秒の領域では、温度の上昇が緩やかになった。そして、照射開始後0.8秒〜1秒の領域では、象牙質の温度が再び急激に上昇し、照射開始後0.9秒の時に象牙質の温度が120℃に達し、象牙質に掘削の発生が確認された。さらに、照射開始後1秒〜5秒の領域では、象牙質の温度が再び緩やかに上昇し続け、象牙質にクラック及び炭化が発生し、炭化領域が徐々に拡大していき、照射開始5秒後の温度は180℃に達していた。
以上の結果に基づき、象牙質を治療する際に、例えば図5に示すように、照射オン時間t(t=0.9秒)と照射オフ時間t(t=2秒)とを一定周期で繰り返し断続的に照射強度を変化させるパルス照射治療方法により、治療部位でのクラックや炭化の発生を抑制する。また、このようなパルス照射治療する場合、照射オフ時間tにおいて、水または冷気を用いて治療部位を冷やしてもよい。このようにすれば、より効率の良い治療が可能となる。
また、温度検出部20の非接触温度センサ22を用いて、治療部位から発せられる遠赤外線を非接触温度センサ22により検出し治療部位の温度を管理することが好適である。具体的には、治療部位から発せられた遠赤外線を非接触温度センサ22により非接触で検出し、検出した結果をワイヤ24を介して制御部30に送信する。そして、制御部30は、送信された温度結果に基づいて、例えば、第1発光素子Sから出力されるレーザ光のオン/オフ時間を調整し、または第1発光素子Sから出力されるレーザ光の出射強度を時間的に変化させることにより、出力されるレーザ光の平均パワーを制御する。このようにすれば、より精密に治療部位の温度上昇を抑制することができ、正常組織へのダメージの少ない治療を実現することができる。なお前記のようにパルス照射する場合でも、照射オン時間tと照射オフ時間tとは必ずしも一定の値で継続して行なわれる必要はなく、治療部位の状況(例えば温度)に応じて、適宜t、tを変更しながら照射しても良い。
同様に、例えば歯肉の切開などのように歯の軟組織を治療する際に、歯科治療装置1を用いて歯肉の照射部位に波長域が400nm〜420nmのレーザ光を照射する。この波長域のレーザ光は、軟組織への浸透性がある程度高いため、レーザ光を照射させることにより照射部位が蒸散し切開されるとともに、適度な厚さの変性層が形成され、良好な止血効果も得られる。
本実施形態によれば、歯科治療装置1は特定波長400μm〜420μmのレーザ光を発する発光素子を備えており、この波長400μm〜420μmのレーザ光は、象牙質中の蛋白質に良く吸収され、軟組織への適度な浸透性をもつという特徴を有するため、歯の硬組織及び軟組織の双方を治療することができる。
また、歯科治療装置1には、第1発光素子Sに対応する第1集光レンズLと光ファイバFとが1対1に設けられているので、第1発光素子Sから光ファイバFの入射端への光結合の効率を高くすることができる。このため、第1発光素子Sから出力されたレーザ光は、対応する第1集光レンズLにより集光され、対応する光ファイバFの入射端に入射し、光ファイバFにより導光されて、光ファイバFの出射端から外部へ効率良く出射される。
また、光ファイバFは出射端で束ねられているため、第1発光素子Sから出力されたレーザ光がまとめられ、光ファイバFの出射端での配列密度が高くなり、高パワー密度のレーザ光を得ることができ、歯科治療装置1の性能及び応用性を高める効果が期待できる。そして、光ファイバFの使用により、レーザ光の伝搬が容易となると共に、導光する際に発生する伝送損失を抑制することができる。また、光ファイバFは出射端で束ねられていることにより、歯科治療装置1を製造する際に、作業性を向上することができ、治療を行う際の装置の取扱いも容易となる。さらに、第1発光素子Sに安価かつコンパクトな半導体発光素子の使用により、歯科治療装置1の小型化や低コスト化を図ることができる。
以下、実施例により第1実施形態をさらに詳細に説明する。
(実施例1〜4)
まず、図6に示すように、レーザ光の波長、照射パワー、ビーム径、パワー密度、照射時間及び掃引速度という項目により構成された4種類の照射条件でのレーザ光を用いて、牛歯の象牙質に照射し、象牙質の切削を行った。
その結果として、実施例1の照射条件では照射による象牙質の外観の変化が見られなかったが、実施例2〜4の照射条件では、象牙質の切削が確認できた。
上記の結果により、実施例2から実施例4の照射条件でのレーザ光は、歯の硬組織を治療可能な効果をもつことが実証できた。実施例1の照射条件はレーザ光のパワー密度が低く、治療には不十分な条件と考えられる。
(実施例5〜7)
また、実施例5は脂質を多く含む軟組織の代表例としてマグロ、実施例6は筋肉組織の代表例としてささみ、実施例7はヘモグロビンを多く含む組織の代表例としてレバーをそれぞれ用いて、レーザ光の波長が405nm、パワーが1.7W、ビーム径が270μm、パワー密度が30W/mm、照射時間が1.0秒、掃引速度が1.0mm/sとなる照射条件で、これらの軟組織の切開を実施した。
その結果、図7に示すように、実施例5〜7のサンプルの切開が確認できた。また、全てのサンプルに適度な厚さの変性層が形成されており、止血性の良い切開ができることが期待できる。なお上記実施例ではヒト以外の歯、組織についての実験結果を示したが、ヒトの歯および歯肉でも上記と同様の効果が得られることは明らかである。
(第2実施形態)
次に、本実施形態に係る治療装置の第2実施形態について説明する。図8は第2実施形態に係る治療装置の構成図である。治療装置2は、第1照射部40と第2照射部50と温度検出部20と制御部30とを備えている。
第1照射部40は、(1)400nm〜420nmの範囲にある特定波長λのレーザ光を発する5個の第1発光素子42と、(2)第1発光素子42から出力されるレーザ光を集光する5個の第1集光レンズ44と、(3)第1発光素子42から出力されて第1集光レンズ44により集光されたレーザ光を入射端に入力して導光し、出射端から出力する5本の第1光ファイバ(第1出力手段)46とがそれぞれ1対1の組み合わせにより構成されている。
第2照射部50は、(1)800nm〜1000nmの範囲にある特定波長λのレーザ光を発する5個の第2発光素子52と、(2)第2発光素子52から出力されるレーザ光を集光する5個の第2集光レンズ54と、(3)第2発光素子52から出力されて第2集光レンズ54により集光されたレーザ光を入射端に入力して導光し、出射端から出力する5本の第2光ファイバ(第2出力手段)56とがそれぞれ1対1の組み合わせにより構成されている。
第1発光素子42と第2発光素子52とは、光を出力する素子であって、好適にはレーザ光を出力する半導体レーザ素子を含む。第1集光レンズ44と第2集光レンズ54とは、両方のレンズ面が凸面であり、それぞれ第1発光素子42から発する特定波長λのレーザ光と、第2発光素子52から発する特定波長λのレーザ光とを集光するものである。第1光ファイバ46と第2光ファイバ56とは、その一端(出射端)が束ねられ、フェルール14により保持されており、その他端はそれぞれ第1集光レンズ44と第2集光レンズ54とを介し、第1発光素子42と第2発光素子52と光学的に接続されている。
治療装置2では、第1光ファイバ46と第2光ファイバ56の光の出力端におけるそれぞれの開口数が0.14よりも小さいことが好適である。この場合には、レーザ光を狭い領域に集中させることができるため、治療部位を蒸散させる効果を高めることができ、切開効率の向上を図ることができる。なお上記実施形態1、2では光ファイバから出力される光を直接組織に照射する例について説明したが、必要に応じこれらの光ファイバの出力端にさらにレンズ等を設置してレーザ光を調整しても良い。この場合には、前記出力手段の光の出力端における開口数とは、組織に照射される直前にある出力手段の光の出力端における開口数をさす。
温度検出部20の構造及び設置等は上記の第1実施形態と同様のため、重複説明を省略する。制御部30は、治療装置2の第1発光素子42及び第2発光素子52側に設けられており、非接触温度センサ22にて検出しワイヤ24により送信された照射部位の温度結果に基づいて、第1発光素子42及び第2発光素子52から出力されるそれぞれのレーザ光の照射強度を時間的に変化させるようにこれらの発光素子から出力されるレーザ光のパワーを制御する。
ここで、治療装置2に用いられる400nm〜420nmの範囲にある特定波長λのレーザ光及び800nm〜1000nmの範囲にある特定波長λのレーザ光が治療部位を治療することについて説明する。
図9は酸素ヘモグロビンの光吸収スペクトルを示す図である。同図に示すように、酸素ヘモグロビンの吸収係数は短波長ほど大きくなる傾向が見られるが、上述したように波長400nmよりも短い波長の光は生体のDNAを破壊するおそれがあると言われているため、波長400nmよりも短い波長の光を治療に使用することは望ましくない。また、図9に示すように波長400nmよりも長い波長において、波長域400nm〜420nmは酸素ヘモグロビンに良く吸収される。
従って、波長400nm〜420nmのレーザ光を治療部位に照射する際に、当該波長のレーザ光は軟組織中の血液に多く含まれている酸素ヘモグロビンにより吸収され瞬間的に熱に変わり、軟組織を効率的に蒸散させることができる。これにより軟組織を効率的に切開する効果が得られる。また、当該波長のレーザ光は酸素ヘモグロビンに良く吸収されるため、血液を凝固させやすく、止血効果を高めることができる。
また、800nm〜1000nmの範囲にある特定波長λのレーザ光は、生体組織の浸透性が高いので、照射部位の周囲に適度な厚みの変性層を形成することができ、止血効果を高めることができる。
以下、400nm〜420nmの範囲にある特定波長λのレーザ光をもちいた実施例を説明する。
(実施例8〜10と比較例11)
図10に示すように、酸素ヘモグロビンと同様な吸収特性を持つミオグロビンを多く含むマグロの軟組織を用いて、レーザ光の波長、ビーム径、ビーム広がり角及びレーザ光出力端における開口数という項目により構成された4種類の照射条件でレーザ光を照射し、組織の蒸散深さを測定した。また、比較のため波長930nmの半導体レーザ光での照射を実施した。なお、照射はレーザ光の焦点をマグロの軟組織表面に合わせ、1mm/sの走査速度の条件で行った。
その結果、図11に示すように波長930nmのレーザ光での照射は組織の蒸散が見られず(比較例11を参照)、波長400nm〜420nmのレーザ光が効率的に組織を蒸散することが見られた(実施例8〜10を参照)。従って、波長400nm〜420nmのレーザ光が効率良く組織を切開する効果をもつことが実証できた。
また、波長400nm〜420nmのレーザ光において、ビーム径及びビーム広がり角が小さい場合に、より良い切開性が得られた。これは、ビーム径が小さい方が照射部分の光パワー密度を高くすることができるため組織を蒸散させるために必要な光出力パワーの閾値を低くでき、ビーム広がり角が小さい方がより局所的に深く照射できるので、組織表面から深い位置でもパワー密度を高く保つことができ、より効率よく組織を切開することができるからである。
次に、治療装置2を用いた治療方法について説明する。
まず、治療装置2を用いて治療部位に特定波長λのレーザ光及び特定波長λのレーザ光を照射する。このとき、レーザ光の走査方向に沿って治療部位に特定波長λのレーザ光を先に照射し、その後に特定波長λのレーザ光を照射することが好適である。
すなわち、図12に示すように、第1光ファイバ46及び第2光ファイバ56から出力されるレーザ光により形成された照射スポット60において、照射スポット60の中央部60aと周縁部60bとで互いに波長が異なるレーザ光を照射する。具体的には、照射スポット60の中央部60aには特定波長λのレーザ光が照射され、照射スポット60の外枠である周縁部60bには特定波長λのレーザ光が照射される。
このように形成された照射スポット60を用いて治療部位にレーザ光を走査しながら照射する際に、照射スポット60の周縁部60bの400nm〜420nmのレーザ光が先に治療部位に照射される。このため、治療部位が蒸散し切開されることとなる。続いて照射スポット60の走査により、照射スポット60の中央部60aの800nm〜1000nmのレーザ光が治療部位に照射される。この800nm〜1000nmのレーザ光は生体組織への透過率が高いため、切開された治療部位を止血する効果をもたらす。特に当該治療部位に先に400nm〜420nmのレーザ光が照射されるので、組織の赤外光の透過率が低下し、波長域800nm〜1000nmである近赤外光の切開部近傍での吸収率が高くなる。そして、このように先に400nm〜420nmのレーザ光が照射された治療部位に特定波長λのレーザ光が照射されることで、当該特定波長λのレーザ光がより多く吸収され、治療部位の止血効果を一層高めることができる。
このように、特定波長λのレーザ光及び特定波長λのレーザ光を併用することにより、各々単独照射した場合に比べて良好な治療部位の切開性及び止血効果を同時に得ることができる。なお、治療部位に照射する際に、特定波長λのレーザ光及び特定波長λのレーザ光を時間的には同時に照射してもよく、あるいは交互に照射してもよい。
また、レーザ光を照射する時に、第1実施形態と同様に温度検出部20により検出された治療部位の温度に基づいて制御部30を介して第1発光素子42と第2発光素子52とから出力されるレーザ光のパワーをそれぞれ制御し、またはこれらの発光素子から出力されるレーザ光の照射強度を時間的に変化させることが好適である。この場合には、治療部位に適応するレーザ光の照射強度を調整することにより、連続照射した場合に生じやすい治療部位でのクラックや炭化の発生を抑制することができ、また、治療部位以外の正常組織へのダメージを抑えることができる。
以下、第1光ファイバ46及び第2光ファイバ56から出力されるレーザ光により形成された照射スポット60の変形例について図13を参照して説明する。同図(a)の変形例では、第1光ファイバ46から出力される特定波長λのレーザ光及び第2光ファイバ56から出力される特定波長λのレーザ光は、空間的に互いに重ならず所定距離で離れた状態で、矢印に示す走査方向に沿って特定波長λのレーザ光が先に、特定波長λのレーザ光が後に、治療部位を照射するように配置されている。
同図(b)の変形例では、第1光ファイバ46から出力される特定波長λのレーザ光と第2光ファイバ56から出力される特定波長λのレーザ光とは、一部が空間的に互いに重なった状態で、矢印に示す走査方向に沿って特定波長λのレーザ光が先に、特定波長λのレーザ光が後に、治療部位を照射するように配置されている。
同図(c)の変形例では、照射スポット60の中央部60cには第2光ファイバ56から出力される特定波長λのレーザ光が照射され、その周縁部60dには第1光ファイバ46から出力される特定波長λのレーザ光が照射される。そして、中央部60cと周縁部60dとは、2つのレーザ光を共に照射せず環状に形成された空白領域により隔離されている。もちろん上記空白領域の存在は必須ではなく、特定波長λのレーザ光が照射される領域と特定波長λのレーザ光が照射される領域の一部が重なりあっていても良い。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態において治療装置として歯科治療装置1を用いて説明したが、歯科治療装置1に限らず、半導体レーザメスやその他の治療装置としても用いることが可能である。
第1実施形態に係る歯科治療装置の構成図である。 象牙質の光吸収スペクトルを示す図である。 水の吸収スペクトルを示す図ある。 牛歯の象牙質の温度上昇と時間との関係を示す図である。 レーザ光のパルス照射を示す図である。 実施例1〜4の照射条件を示す図である。 実施例5〜7の照射結果を示す図である。 第2実施形態に係る治療装置の構成図である。 酸素ヘモグロビンの光吸収スペクトルを示す図である。 実施例8〜10と比較例11との照射条件を示す図である。 実施例8〜10と比較例11との照射結果を示す図である。 照射スポットの構成を示す図である。 照射スポットの変形例を示す図である。
符号の説明
1…歯科治療装置(治療装置)、2…治療装置、10…照射部、20…温度検出部、22…非接触温度センサ、30…制御部、42…第1発光素子、44…第1集光レンズ、46…第1光ファイバ(第1出力手段)、52…第2発光素子、54…第2集光レンズ、56…第2光ファイバ(第2出力)、60…照射スポット、S〜S…第1発光素子、L〜L…第1集光レンズ、F〜F…光ファイバ(第1出力手段)。

Claims (16)

  1. 400nm〜420nmの範囲にある特定波長λのレーザ光を発する第1発光素子と、
    前記第1発光素子から出力されるレーザ光を集光する第1集光レンズと、
    前記第1発光素子から出力されて前記第1集光レンズにより集光されたレーザ光を出力する第1出力手段と、
    を備えることを特徴とする治療装置。
  2. 前記第1出力手段は、前記第1集光レンズにより集光されたレーザ光を入射端に入力して導光し、出射端から出力する光ファイバであることを特徴とする請求項1に記載の治療装置。
  3. 前記第1出力手段の光の出力端における開口数が0.14よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の治療装置。
  4. 前記特定波長λのレーザ光を各々出力するN個の前記第1発光素子S〜Sと、
    前記N個の第1発光素子S〜Sに対して1対1に設けられ、各々対応する第1発光素子から出力されるレーザ光を集光するN個の前記第1集光レンズL〜Lと、
    前記N個の第1発光素子S〜Sから出力されて前記第1集光レンズL〜Lにより集光されたレーザ光を入射端に入力して導光し出射端から出力するN本の前記光ファイバF〜Fと、
    を備え、
    前記光ファイバFは出射端で束ねられている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の治療装置(ただし、Nは2以上の整数、nは1以上N以下の任意の整数)。
  5. 前記第1発光素子Sから出力されるレーザ光のパワーを制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の治療装置。
  6. 前記光ファイバFの出射端には、その出射端から出力されるレーザ光を照射する部位の温度を検出する非接触温度センサが取り付けられており、
    前記制御部は、前記非接触温度センサにて検出した温度結果に基づいて、前記第1発光素子Sから出力されるレーザ光のパワーを制御することを特徴とする請求項5に記載の治療装置。
  7. 前記制御部は、前記第1発光素子Sから出力されるレーザ光の照射強度を時間的に変化させるように、前記第1発光素子Sから出力されるレーザ光のパワーを制御することを特徴とする請求項5に記載の治療装置。
  8. 800nm〜1000nmの範囲にある特定波長λのレーザ光を発する第2発光素子と、
    前記第2発光素子から出力されるレーザ光を集光する第2集光レンズと、
    前記第2発光素子から出力されて前記第2集光レンズにより集光されたレーザ光を出力する第2出力手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の治療装置。
  9. 前記制御部は、前記第2発光素子から出力されるレーザ光の照射強度を時間的に変化させるように、前記第2発光素子から出力されるレーザ光のパワーを制御することを特徴とする請求項8に記載の治療装置
  10. 前記第1出力手段及び前記第2出力手段が、それぞれ出力されるレーザ光が空間的に互いに重なるようにそれぞれのレーザ光を照射することを特徴とする請求項8に記載の治療装置。
  11. 前記第1出力手段及び前記第2出力手段から出力されるそれぞれのレーザ光により形成された照射スポットにおいて、前記照射スポットの中央近傍と周縁部とで互いに波長が異なるように前記第1出力手段及び前記第2出力手段が照射することを特徴とする請求項8に記載の治療装置。
  12. 前記第1出力手段がレーザ光を前記照射スポットの周縁部に照射することを特徴とする請求項11に記載の治療装置。
  13. 特定波長400nm〜420nmのレーザ光を照射することにより、治療部位の硬組織及び軟組織(ヒトを除く)のうち少なくともいずれかを治療することを特徴とする治療方法。
  14. 特定波長400nm〜420nmのレーザ光及び特定波長800nm〜1000nmのレーザ光を照射することにより、治療部位の硬組織及び軟組織(ヒトを除く)のうち少なくともいずれかを治療することを特徴とする治療方法。
  15. 前記特定波長400nm〜420nmのレーザ光の照射は、前記治療部位の温度に基づいて照射強度を時間的に変化させることを特徴とする請求項13に記載の治療方法。
  16. 前記特定波長400nm〜420nmと前記特定波長800nm〜1000nmのレーザ光のうち少なく一方のレーザ光の照射は、前記治療部位の温度に基づいて照射強度を時間的に変化させることを特徴とする請求項14に記載の治療方法。
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