JP2007068416A - きのこ栽培装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高湿度条件下においてきのこ栽培に必要な電気製品を使用する場合において、接点部分へのさびの発生を防止し、照明灯を長寿命にすると共に、漏電による感電事故を防止することが可能なきのこ栽培装置を提供する。
【解決手段】 多段に形成された栽培棚20と、各栽培棚20の上方に、栽培棚20の長手方向に延びて配設され、栽培棚20上に載置されたきのこ栽培容器40に向けて光を放射する照明灯30とを具備するきのこ栽培装置100であって、照明灯30は、多数個の発光ダイオード32が、防湿性を有する透明保持体34内に配設されてなることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 多段に形成された栽培棚20と、各栽培棚20の上方に、栽培棚20の長手方向に延びて配設され、栽培棚20上に載置されたきのこ栽培容器40に向けて光を放射する照明灯30とを具備するきのこ栽培装置100であって、照明灯30は、多数個の発光ダイオード32が、防湿性を有する透明保持体34内に配設されてなることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明はきのこ栽培装置に関し、より詳細には高湿度条件下で好適に用いることができる発光ダイオードを用いたきのこ栽培装置に関する。
きのこ栽培装置の光源として発光ダイオードを用いたきのこ栽培装置については、例えば特許文献1に記載されているものがある。
特許文献1において開示されているきのこ栽培装置は、きのこを栽培する過程の一部において、発光ダイオードにより適切な波長の光をきのこに照射するものである。これにより、収量の増加、生育の均一化及び使用エネルギーの削減をして、きのこ栽培の生産性を大幅に向上させることが可能になった。
特開2004−305192号公報
特許文献1において開示されているきのこ栽培装置は、きのこを栽培する過程の一部において、発光ダイオードにより適切な波長の光をきのこに照射するものである。これにより、収量の増加、生育の均一化及び使用エネルギーの削減をして、きのこ栽培の生産性を大幅に向上させることが可能になった。
きのこの人工栽培において、とりわけ、ぶなしめじやえのき茸におけるきのこ栽培においては、湿度90%という高湿度条件下で栽培を行う工程がある。
このような過酷な条件下において発光ダイオードを用いた照明灯を使用すると、接点部分が腐食し易く、照明灯が長持ちしないという課題がある。
このような過酷な条件下において発光ダイオードを用いた照明灯を使用すると、接点部分が腐食し易く、照明灯が長持ちしないという課題がある。
本発明は、高湿度条件下においてきのこ栽培に必要な電気製品を使用する場合において、接点部分にさびを生じさせることなく、長寿命化が可能なきのこ栽培装置を提供することを目的としている。
すなわち、本発明は、多段に形成された栽培棚と、各栽培棚の上方に、栽培棚の長手方向に延びて配設され、栽培棚上に載置されたきのこ栽培容器に向けて光を放射する照明灯とを具備するきのこ栽培装置であって、前記照明灯は、多数個の発光ダイオードが、防湿性を有する透明保持体内に配設されてなることを特徴とするきのこ栽培装置である。
また、前記透明保持体は、柔軟性を有する樹脂製の棒状体に形成され、前記発光ダイオードは該棒状体内に埋設されていることを特徴とする。これにより、照明灯を任意の配列にセットすることができ、必要なところに必要なだけの光を供給することができる。
また、前記透明保持体の一側に反射膜が形成されていることを特徴とする。これによれば、発光ダイオードからの光を効率的に利用することができるため、消費電力を削減することができる。
また、前記照明灯が、前記栽培棚の幅方向に複数列配設されていることを特徴とする。
また、前記照明灯が、前記栽培棚の幅方向に往復動自在に配設され、往復動装置により、往復動されることを特徴とする。
これらによれば、きのこに対して万遍なく所定の光を照射することができるため、きのこを均一に生長させ、丈の長さを揃えることができる。
また、前記照明灯が、前記栽培棚の幅方向に往復動自在に配設され、往復動装置により、往復動されることを特徴とする。
これらによれば、きのこに対して万遍なく所定の光を照射することができるため、きのこを均一に生長させ、丈の長さを揃えることができる。
前記発光ダイオードは、ピーク波長が370〜500nmの光を照射するものであることを特徴とする。これによれば、芽出し工程において、きのこのはく離を抑制することができる。
また、前記発光ダイオードは、前記透明保持体内において並列に接続されていることを特徴とする。これにより、照明灯を適宜数の発光ダイオードを含むように、適当な長さに切断して用いることができる。
発光ダイオードが防湿性を有する透明保持体に埋設されているので、高湿度条件下での使用であっても、腐食による接点のさびの発生等を防止でき、照明灯の長寿命化を図ることができる。
以下に、本発明に係るきのこ栽培装置について実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるきのこ栽培装置の正面図である。図2は、本実施の形態におけるきのこ栽培装置の側面図である。図3は、図2中のA部分の拡大図である。図4は、図1中のZ方向矢視図である。図5は、図4中のA−A線における断面図である。
本実施の形態におけるきのこ栽培装置100は、支柱10に所要間隔をあけて多段(図示の例では4段)に形成された栽培棚20と、各栽培棚20の上方に配設された照明灯30とを有している。各栽培棚20には、きのこ栽培容器40を収納するトレイ50が搬入されている。
図1は、本実施の形態におけるきのこ栽培装置の正面図である。図2は、本実施の形態におけるきのこ栽培装置の側面図である。図3は、図2中のA部分の拡大図である。図4は、図1中のZ方向矢視図である。図5は、図4中のA−A線における断面図である。
本実施の形態におけるきのこ栽培装置100は、支柱10に所要間隔をあけて多段(図示の例では4段)に形成された栽培棚20と、各栽培棚20の上方に配設された照明灯30とを有している。各栽培棚20には、きのこ栽培容器40を収納するトレイ50が搬入されている。
支柱10は、栽培棚20を支持し、きのこ栽培装置100を自立させるために、栽培棚20の両端部の四隅、および側部の適宜位置において固定されている。栽培棚20の下面には栽培棚20を支えるための梁12が支柱10の取り付け位置に合わせて取り付けられている。すなわち梁12の両端部は支柱10に溶接等により固定されている。トレイ50には、例えば4列16本のきのこ栽培容器40が収容された状態で栽培棚20上に複数個載置される。以上の構成は、従来技術におけるきのこ栽培装置と同様の構成である。
栽培棚20の上方には、照明灯30が配設されている。照明灯30は栽培棚20の長手方向に沿って取付具60を介して一段上の栽培棚20を支える梁12に取り付けられている。照明灯30は、図2に示すように、栽培棚20の長手方向に沿ってトレー50一列に対して一本の割合で配設されている。
栽培棚20の上方には、照明灯30が配設されている。照明灯30は栽培棚20の長手方向に沿って取付具60を介して一段上の栽培棚20を支える梁12に取り付けられている。照明灯30は、図2に示すように、栽培棚20の長手方向に沿ってトレー50一列に対して一本の割合で配設されている。
本実施の形態における照明灯30の光源には発光ダイオード32が用いられている。発光ダイオード32は、柔軟性と防湿性を有する透明保持体34内に設けられている。透明保持体34は筒状体に形成されており、透明保持体34の一側(発光ダイオード32の背面側)には、発光ダイオード32が照射した光を反射させるための反射膜36が配設されている。
また、透明保持体34は、筒状体の内部空間に発光ダイオード32と反射膜36がそれぞれ配設された後、柔軟性を有する透明な絶縁樹脂38が充てんされ、透明で柔軟性を有する棒状体に形成されている。透明保持体34と絶縁樹脂38の材料は同じものを用いることができる。なお、本実施の形態においては、透明保持体34と絶縁樹脂38の材料にポリ塩化ビニル(PVC)を用いている。
また、透明保持体34は、筒状体の内部空間に発光ダイオード32と反射膜36がそれぞれ配設された後、柔軟性を有する透明な絶縁樹脂38が充てんされ、透明で柔軟性を有する棒状体に形成されている。透明保持体34と絶縁樹脂38の材料は同じものを用いることができる。なお、本実施の形態においては、透明保持体34と絶縁樹脂38の材料にポリ塩化ビニル(PVC)を用いている。
本実施の形態においては、透明保持体34の内部に発光ダイオード32が並列に埋設されている。発光ダイオード32a,32bは透明保持体34の内部に配設され、図示しない電源装置に接続された3本のリード線33a,33b,33cに並列に接続されている(図5)。本実施の形態においては発光ダイオード32を1m当たり36個配設している。
図5からも明らかなように、リード線33aとリード線33bに電流を流せば発光ダイオード32aが発光する。また、リード線33bとリード線33cに電流を流せば発光ダイオード32bが発光する。このように、リード線33a,33b,33cのうち隣接する2本に電流を流すことで発光ダイオード32a,32bを選択的に発光させることができる。
また、発光ダイオード32a,32bの発光波長のピークを意図的にずらしておけば、きのこの栽培過程に応じて適切な波長の光を選択的に照射することも可能になる。なお、本実施の形態においては、少なくともひとつの発光ダイオード32が照射する光のピーク波長は370〜500nmとなるように設定されている。
図5からも明らかなように、リード線33aとリード線33bに電流を流せば発光ダイオード32aが発光する。また、リード線33bとリード線33cに電流を流せば発光ダイオード32bが発光する。このように、リード線33a,33b,33cのうち隣接する2本に電流を流すことで発光ダイオード32a,32bを選択的に発光させることができる。
また、発光ダイオード32a,32bの発光波長のピークを意図的にずらしておけば、きのこの栽培過程に応じて適切な波長の光を選択的に照射することも可能になる。なお、本実施の形態においては、少なくともひとつの発光ダイオード32が照射する光のピーク波長は370〜500nmとなるように設定されている。
以上のように本実施の形態における照明灯30は透明保持体34内のリード線33に発光ダイオード32が並列に接続されているので、照明灯30(透明保持体34)を任意の位置で切断することができる。また、切断面を防水性材料により水密に被覆すれば、栽培棚20の長さに照明灯30の長さをあわせて配設することができ、きのこ栽培容器40の上方空間のクリアランスが確保しやすくなる。これにより栽培装置100が省スペースになり、効率的なきのこ栽培が可能になる。
次に取付具60について説明する。図6は、取付具の取り付け状態を示す説明図である。(A)はきのこ栽培装置の正面側から見た状態を示し、(B)はきのこ栽培装置の側面側から見た状態を示している。
取付具60は、梁12に着脱する着脱部62と、照明灯30を支持する支持部64を有している。着脱部62と支持部64はそれぞれC字状に形成されている。着脱部62と支持部64は互いに開口部分を反対側に向けると共に、ねじれた状態で互いに接続されている。
着脱部62の内径は梁12の外径よりも若干大径に形成されていると共に、着脱部62の開口部分の幅寸法は梁12の外形寸法よりも狭く形成されている。
一方、支持部64の内径寸法は、照明灯30の外径寸法よりも若干大径に形成されていると共に、支持部64の開口部分の幅寸法は照明灯30の直径よりも狭くなるように形成されている。
取付具60は、梁12に着脱する着脱部62と、照明灯30を支持する支持部64を有している。着脱部62と支持部64はそれぞれC字状に形成されている。着脱部62と支持部64は互いに開口部分を反対側に向けると共に、ねじれた状態で互いに接続されている。
着脱部62の内径は梁12の外径よりも若干大径に形成されていると共に、着脱部62の開口部分の幅寸法は梁12の外形寸法よりも狭く形成されている。
一方、支持部64の内径寸法は、照明灯30の外径寸法よりも若干大径に形成されていると共に、支持部64の開口部分の幅寸法は照明灯30の直径よりも狭くなるように形成されている。
このように形成されている取付具60は、着脱部62を弾性変形させ、開口部分の幅をひろげて梁12に装着される。取付具60は図6に示すように、梁12にぶら下がった状態で装着されるので、梁12の配設方向(栽培棚20の延長方向と水平方向に直交する方向)に往復動自在にセットされる。また、照明灯30は取付具60を梁12に装着する方法と同様にして行うことができる。
きのこは光源に向かって成長する性質がある。よって、照明灯30ときのこ栽培用容器40の位置関係によっては、栽培したきのこが斜めに成長してしまうおそれがある。このような斜めに成長したきのこは商品価値が下がってしまうため、成長度合いに応じて照明灯30の位置を変更することが必要になる。本実施の形態における取付具60は、きのこ栽培容器40の上をスライド自在に設けられているため、照明灯30ときのこ栽培容器40との位置関係を適切に維持することができ、真っ直ぐに成長した商品価値の高いきのこを栽培することができる。
照明灯30の栽培棚20の幅方向への移動は手動で行ってもよいし、あるいは適宜な駆動部(図示せず)を設けて、電動によって往復動させる形態であってもよい。
照明灯30の栽培棚20の幅方向への移動は手動で行ってもよいし、あるいは適宜な駆動部(図示せず)を設けて、電動によって往復動させる形態であってもよい。
次に、本実施の形態におけるきのこの栽培装置100を用いたきのこの栽培方法について具体的に説明する。ここでは、えのきだけの栽培方法について説明する。
きのこ栽培容器40に培地を収容し殺菌処理をした後に、培地に種菌を接種して培養する。培養が終了した後、菌掻きをして芽出し室へ移動させる。芽出し室は温度が約15℃で、湿度は約98%に設定されている。また、芽出し室は通常は暗室であり、作業灯のみが用いられている。照明灯30は作業灯としても用いることができる。培地から芽が出てきた後、照明灯30からピーク波長が370〜500nmの光を間欠照射する。このようにすることで、培地からの芽のはく離が好適に抑制されると共に、芽の伸びが抑制され、均一な芽出しをすることができる。また、照射する光のピーク波長を紫外線領域に設定すれば、培地の雑菌を減らし、芽出し段階において生じる雑菌による病気の発生を抑えることもできる。
芽出し室により芽出しをして均一な子実体原基を形成した後、生育室へ移動する。生育室の環境は芽出し室の環境とほぼ同じ環境である。生育室では、照明灯30により、200ルクス程度の光を15分間隔で間欠照射して子実体を成長させる。きのこが照明灯30に向かって傾斜しながら成長しそうな場合には、取付具60をスライドさせて、きのこが真っ直ぐに成長するように適宜調整を行う。きのこが所要の大きさまで成長したものから順次収穫をする。
きのこ栽培容器40に培地を収容し殺菌処理をした後に、培地に種菌を接種して培養する。培養が終了した後、菌掻きをして芽出し室へ移動させる。芽出し室は温度が約15℃で、湿度は約98%に設定されている。また、芽出し室は通常は暗室であり、作業灯のみが用いられている。照明灯30は作業灯としても用いることができる。培地から芽が出てきた後、照明灯30からピーク波長が370〜500nmの光を間欠照射する。このようにすることで、培地からの芽のはく離が好適に抑制されると共に、芽の伸びが抑制され、均一な芽出しをすることができる。また、照射する光のピーク波長を紫外線領域に設定すれば、培地の雑菌を減らし、芽出し段階において生じる雑菌による病気の発生を抑えることもできる。
芽出し室により芽出しをして均一な子実体原基を形成した後、生育室へ移動する。生育室の環境は芽出し室の環境とほぼ同じ環境である。生育室では、照明灯30により、200ルクス程度の光を15分間隔で間欠照射して子実体を成長させる。きのこが照明灯30に向かって傾斜しながら成長しそうな場合には、取付具60をスライドさせて、きのこが真っ直ぐに成長するように適宜調整を行う。きのこが所要の大きさまで成長したものから順次収穫をする。
以上に、実施の形態に基づいて本願発明に係るきのこ栽培装置について詳細に説明してきたが、本願発明は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲において各種の変更がなされても、本発明の技術的範囲に属することはいうまでもない。
本実施の形態においては、図4に示すように、2つの発光ダイオード32a,32bがリード線33a,33b,33cの延長方向に対して水平方向に直交する同一直線上に接続されている。他の接続方法として例えば高輝度の発光ダイオード32を使用する場合、図7に示すように、発光ダイオード32a,32bがリード線33a,33b,33cに対して千鳥配列となるように接続することもできる。これにより、照明灯30の単位長さ当たりに使用する発光ダイオード32の数を削減することができ、照明灯30の製造コストを低減させることが可能になる。
また、透明保持体34の内部に配設する発光ダイオード32の列数は2列に制限されるものではなく、必要に応じて、1列又は3列以上を配設することもできる。
本実施の形態においては、図4に示すように、2つの発光ダイオード32a,32bがリード線33a,33b,33cの延長方向に対して水平方向に直交する同一直線上に接続されている。他の接続方法として例えば高輝度の発光ダイオード32を使用する場合、図7に示すように、発光ダイオード32a,32bがリード線33a,33b,33cに対して千鳥配列となるように接続することもできる。これにより、照明灯30の単位長さ当たりに使用する発光ダイオード32の数を削減することができ、照明灯30の製造コストを低減させることが可能になる。
また、透明保持体34の内部に配設する発光ダイオード32の列数は2列に制限されるものではなく、必要に応じて、1列又は3列以上を配設することもできる。
また、本実施の形態においては、透明保持体34の内部に絶縁体樹脂38が充てんされているが、透明保持体34の内部は必ずしも絶縁樹脂38による充てんがなされていなくてもよい。要は、透明保持体34の内部空間と透明保持体34の外部において水分(湿気)の絶縁がなされていれば良いので、透明保持体34の両端部分に水密な栓をする形態であってもよい。
さらに、透明保持体34の一側(発光ダイオード32の背面側)には透明保持体34の内部空間に反射膜36が配設されているが、反射膜36は必ずしも透明保持体34の内部空間に配設しなくてもよい。他の形態として、例えば図8に示すように、発光ダイオード32の背面側に透明保持体34に隣接して反射膜36が貼付された傘37を配設する形態であってもよいのはもちろんである。ここで用いる傘37は、従来技術において照明灯30として用いられていた蛍光灯の傘37(反射板)を流用すれば、反射膜36の貼り付けを省略することもできる。よって、既存のきのこ栽培装置100を有している場合においては、反射膜36のない照明灯30を使用することができるので、本発明にかかるきのこ栽培装置100を低コストで導入することが可能になる。
さらに、透明保持体34の一側(発光ダイオード32の背面側)には透明保持体34の内部空間に反射膜36が配設されているが、反射膜36は必ずしも透明保持体34の内部空間に配設しなくてもよい。他の形態として、例えば図8に示すように、発光ダイオード32の背面側に透明保持体34に隣接して反射膜36が貼付された傘37を配設する形態であってもよいのはもちろんである。ここで用いる傘37は、従来技術において照明灯30として用いられていた蛍光灯の傘37(反射板)を流用すれば、反射膜36の貼り付けを省略することもできる。よって、既存のきのこ栽培装置100を有している場合においては、反射膜36のない照明灯30を使用することができるので、本発明にかかるきのこ栽培装置100を低コストで導入することが可能になる。
さらにまた、照明灯30は、取付具60を介して栽培棚20の延長方向と直交する水平方向に往復動自在かつ複数列に取り付けられている。また、図1,図2にから明らかなように、照明灯30どうしは互いにほぼ平行となるように梁12に取り付けられている。他の形態としては、例えば、照明灯30は栽培棚20に対し単数または往復動しない固定式に取り付ける形態や、栽培棚20の延長方向に蛇行させながら取り付ける形態も可能である。また図9に示すように、各栽培棚20,20・・・に、一本の照明灯30を用いて一筆書きのようにして電源装置Pに電気的に接続させて取り付けすることもできる。
10 支柱
12 梁
20 栽培棚
30 照明灯
32 発光ダイオード
33 リード線
34 透明保持体
36 反射膜
37 傘(反射板)
38 絶縁樹脂
40 栽培容器
50 トレイ
60 取付具
62 着脱部
64 支持部
100 きのこ栽培装置
12 梁
20 栽培棚
30 照明灯
32 発光ダイオード
33 リード線
34 透明保持体
36 反射膜
37 傘(反射板)
38 絶縁樹脂
40 栽培容器
50 トレイ
60 取付具
62 着脱部
64 支持部
100 きのこ栽培装置
Claims (7)
- 多段に形成された栽培棚と、各栽培棚の上方に、栽培棚の長手方向に延びて配設され、栽培棚上に載置されたきのこ栽培容器に向けて光を放射する照明灯とを具備するきのこ栽培装置であって、
前記照明灯は、多数個の発光ダイオードが、防湿性を有する透明保持体内に配設されてなることを特徴とするきのこ栽培装置。 - 前記透明保持体は、柔軟性を有する樹脂製の棒状体に形成され、前記発光ダイオードは該棒状体内に埋設されていることを特徴とする請求項1記載のきのこ栽培装置。
- 前記透明保持体の一側に反射膜が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のきのこ栽培装置。
- 前記照明灯が、前記栽培棚の幅方向に複数列配設されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項記載のきのこ栽培装置。
- 前記照明灯が、前記栽培棚の幅方向に往復動自在に配設され、往復動装置により、往復動されることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のきのこ栽培装置。
- 前記発光ダイオードは、ピーク波長が370〜500nmの光を照射するものであることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項記載のきのこ栽培装置。
- 前記発光ダイオードは、前記透明保持体内において並列に接続されていることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項記載のきのこ栽培装置。
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-
2005
- 2005-09-05 JP JP2005255965A patent/JP2007068416A/ja active Pending
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