JP2007066568A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007066568A
JP2007066568A JP2005247922A JP2005247922A JP2007066568A JP 2007066568 A JP2007066568 A JP 2007066568A JP 2005247922 A JP2005247922 A JP 2005247922A JP 2005247922 A JP2005247922 A JP 2005247922A JP 2007066568 A JP2007066568 A JP 2007066568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
target
value
current
target current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005247922A
Other languages
English (en)
Inventor
Hayato Chikugo
隼人 筑後
Isamu Kazama
勇 風間
Yasuhiro Taniguchi
育宏 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005247922A priority Critical patent/JP2007066568A/ja
Publication of JP2007066568A publication Critical patent/JP2007066568A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 燃料電池において所望する発電が行えなくなってしまう頻度を低減させることが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池システム1は、電力−電流特性を利用することなく目標電流の値を求める目標電流算出部を制御部60に備えている。目標電流算出部は、燃料電池10が要求する要求電力量を、第1電圧センサV1により検出された燃料電池10の出力電圧で除することで、発電目標となる電流値を求める。ここで、第1電圧センサV1により検出された出力電圧は、実際の検出値であるため、劣化等を含んだうえでの値であり、この出力電圧値を用いることで、正確性の高い目標電流値を求めることができる。よって、所望する発電を行いやすくできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、燃料電池システムでは、予め実験等により燃料電池の電流−電圧特性を求めておき、この特性から得られる電力−電流特性に基づき、燃料電池に要求される要求電力から目標電流を算出することが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−216818号公報
しかし、燃料電池の電流−電圧特性は、燃料電池の運転温度、供給ガス圧力、総運転時間、発電停止時間などの影響を受ける。さらに、燃料電池の電流−電圧特性は、燃料電池の経時的劣化について影響を受けやすい。このため、予め求めておいた電流−電圧特性と、現在運転している燃料電池の電流−電圧特性とは必ずしも一致せず、本来要求されるべき電流に対して異なった値の目標電流を算出してしまうことがあった。そして、上記のように、本来要求されるべき電流に対して異なった値の目標電流を算出しまった場合、燃料電池において所望する発電を行えない可能性がある。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、燃料電池において所望する発電が行えなくなってしまう頻度を低減させることが可能な燃料電池システムを提供することにある。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池電圧検出手段と、目標電流算出手段と、発電制御手段とを備えている。燃料電池は、燃料ガスの供給を受ける燃料極と酸化剤ガスの供給を受ける酸化剤極とを有し、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させることにより発電を行うものである。燃料電池電圧検出手段は、燃料電池の出力電圧の値を検出するものである。目標電流算出手段は、燃料電池電圧検出手段により検出された電圧値から、燃料電池の発電目標となる電流の値を求めるものである。発電制御手段は、目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値に基づいて発電制御を行うものである。
本発明によれば、燃料電池の出力電圧の値を検出し、検出した電圧値から燃料電池の発電目標となる電流の値を求め、この電流の値に基づいて発電制御を行うこととしている。ここで、燃料電池の出力電圧の値は、現実に検出された値であるため、燃料電池の劣化等を含んだうえでの値である。故に、この現実の値である出力電圧の値から、発電目標となる電流の値を求めることで、燃料電池の劣化等を含んだうえでの目標電流を求めることとなり、この目標電流の値に基づいて発電制御を行うため、劣化等による影響が少ない発電が行われることとなる。従って、燃料電池において所望する発電が行えなくなってしまう頻度を低減させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。なお、図1に示す構成については、便宜上、一部接続関係を省略して図示するものとする。図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池10と、燃料ガス供給系20と、水素ガス排出配管L2と、燃料ガス循環系30と、酸化剤ガス供給系40と、空気排出配管L5と、冷却液循環系50とを備えている。
燃料電池10は、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させることにより発電を行うものであり、燃料ガスである水素ガスの供給を受ける燃料極10aと、酸化剤ガスである酸素(空気)の供給を受ける酸化剤極10bとを有している。これら両極は電解質を挟んで重ね合わされて発電セルを構成しており、燃料電池10は、複数の発電セルが多段積層されたスタック構造となっている。
燃料ガス供給系20は、燃料電池10に水素ガスを供給するものであって、水素タンクH1と、水素ガス供給配管L1と、水素圧力調整弁(燃料ガス圧力調整手段)H2と、第1アクチュエータA1とからなっている。水素タンクH1は、燃料電池10の燃料極10aに水素ガスを供給する供給源となるものである。水素ガス供給配管L1は水素タンクH1と燃料電池10の燃料極側入口とを接続し、水素タンクH1からの水素ガスを燃料電池10の燃料極10aまで導くものである。水素圧力調整弁H2は、水素ガス供給配管L1に設けられ、開度を調整することにより、水素タンクH1から燃料電池10の燃料極10aに供給される水素量を制御できるようになっている。また、水素圧力調整弁H2は、水素ガスの供給量を制御することにより燃料電池10の燃料極10aに供給する水素ガスの圧力を調整する構成にもなっている。第1アクチュエータA1は、水素圧力調整弁H2の開度を調整すべく作動するものである。水素ガス排出配管L2は、燃料電池10の燃料極側出口と外部とを接続し、水素ガスを含む燃料極10aオフガスを外部に導くものである。
また、燃料ガス循環系30は、燃料電池10の燃料極10aから排出されたオフガスを再度燃料電池10に送り込むものであって、水素循環配管L3と、水素循環ポンプ(ガス循環手段)H3と、第2アクチュエータA2とを備えている。水素循環配管L3は、一端が水素ガス排出配管L2に接続され、他端が水素圧力調整弁H2と燃料電池10の燃料極側入口との間の水素ガス供給配管L1に接続されており、燃料極10aにおいて発電に寄与しなかった水素を含むオフガスを燃料極10aの下流から上流に循環させるための流路となるものである。水素循環ポンプH3は、水素循環配管L3に設けられ、燃料電池10の燃料極10aから排出されるガスを燃料極下流から上流に循環させて再度燃料極10aに送り込む循環源となるものである。第2アクチュエータA2は、水素循環ポンプH3の回転数を調整すべく作動するものであり、水素循環ポンプH3の回転数を調整することで、オフガスの循環流量を制御するようになっている。
酸化剤ガス供給系40は、燃料電池10に酸素を供給するものであって、空気供給配管L4と、コンプレッサ(酸化剤ガス圧力流量調整手段)O1と、第3アクチュエータA3とからなっている。空気供給配管L4は、外部と燃料電池10の酸化剤極側入口とを接続するものであり、酸素を含む空気(外気)を燃料電池10の酸化剤極10bに導くものである。コンプレッサO1は、燃料電池10の酸化剤極10bに供給する空気量を調整するためのものであり、空気供給配管L4に設けられている。このコンプレッサO1は、空気供給配管L4を通じて外気を圧送し、空気に含まれる酸素を燃料電池10の酸化剤極10bに供給する。また、コンプレッサO1は、酸化剤極10bに供給する空気量を調整することで、酸化剤極10bに供給する空気の圧力についても調整する構成となっている。空気排出配管L5は、燃料電池10の酸化剤極側出口と外部とを接続し、酸化剤極10bからのオフガスである排空気を外部に導くものである。第3アクチュエータA3は、コンプレッサO1の回転数を調整すべく作動するものであり、コンプレッサO1の回転数を調整することで、空気の供給量を制御するようになっている。
冷却液循環系50は、燃料電池10の温度が高温となり過ぎないように温度を抑制するためのものであり、燃料電池10に冷却液を流入させて該燃料電池10を冷却し、該燃料電池10を冷却したことにより暖められた冷却液を冷却して再度燃料電池10に送り込む構成となっている。この冷却液循環系50は、冷却液循環配管L6と、冷却液ポンプC1と、第4アクチュエータA4とからなっている。
冷却液循環配管L6は、冷却液循環系50において冷却液を循環させる流路となるものである。冷却液ポンプC1は、冷却液循環系50において冷却液を循環させる循環源となっており、冷却液は燃料電池10にて暖められた後、図示しないラジエータによって冷却されて再度燃料電池10に送り込まれるようになっている。第4アクチュエータA4は、冷却液ポンプC1の回転数を調整することで、冷却液の循環流量を制御するようになっている。
また、燃料電池システム1は、上記構成に加えて、第1電力取出装置(電力取出手段)PW1と、二次電池Bと、第2電力取出装置PW2とを備えている。第1電力取出装置PW1は、燃料電池10から所望の電力を取り出すものである。二次電池Bは、燃料電池10により発電された電力を充電すると共に放電が可能とされたものであり、余剰電力を蓄えておき、燃料電池10にて発電を行えなかったり発電量が不足したりする場合に放電を行うものである。第2電力取出装置PW2は、二次電池Bから所望の電力を取り出すものであり、取り出した電力を負荷に供給するものである。
さらに、燃料電池システム1は、第1圧力センサP1、第2圧力センサP2、第1電流センサI1、第1電圧センサ(燃料電池電圧検出手段)V1、第2電流センサI2、第2電圧センサV2、温度センサT、及び制御部60を備えている。
第1圧力センサP1は、燃料電池10の燃料極側入口付近の水素ガス供給配管L1に設けられており、燃料極10aに供給されるガスの圧力を検出するものである。第2圧力センサP2は、燃料電池10の酸化剤極側入口付近の空気供給配管L4に設けられており、酸化剤極10bに供給される空気の圧力を検出するものである。
第1電流センサI1は燃料電池10の出力電流の値を検出するものであり、第1電圧センサV1は燃料電池10の出力電圧の値を検出するものである。第2電流センサI2は第2電力取出装置PW2により取り出される電流の値を検出するものであり、第2電圧センサV2は第2電力取出装置PW2により取り出されるの電圧(二次電池Bの電圧)の値を検出するものである。温度センサTは、冷却液循環配管L6の燃料電池出口付近に設けられ、燃料電池10にて暖められて排出された冷却液の温度を検出するものである。
制御部60は、各種センサ信号を入力し、各アクチュエータA1〜A4及び第1電力取出装置PW1を制御するものである。この制御部60は、各アクチュエータA1〜A4を制御することにより、燃料電池10の発電制御を行う。すなわち、制御部60は、第1アクチュエータA1及び第3アクチュエータA3を制御して水素ガスの供給量及び圧力を制御し、第3アクチュエータA3を制御して酸化剤ガスの供給量及び圧力を制御し、第4アクチュエータA4を制御して冷却液の循環流量を制御する。
ここで、制御部60は、発電目標となる電流の値を決定し、この目標電流値に応じて各アクチュエータA1〜A4及び第1電力取出装置PW1を制御する。この目標電流値の算出について、一般的な燃料電池システムでは、予め実験等により燃料電池の電流値と電圧値との相関関係を示す電流−電圧特性を求めておく。次いで、一般的な燃料電池システムでは、電流−電圧特性から得られる電力−電流特性に基づき、燃料電池に要求される要求電力から目標電流を算出する。ところが、本実施形態の制御部60は、電力−電流特性を利用することなく目標電流の値を求める機能を備えている。
具体的に制御部60は、第1電圧センサV1により検出された電圧値から、燃料電池10の発電目標となる電流の値を求める。すなわち、制御部60は、燃料電池10に要求される要求電力の値を、第1電圧センサV1により検出された電圧値で除することで、発電目標となる電流の値を求める。これにより、本実施形態の燃料電池システム1では、正確な目標電流値を求めることができる。
一般的に燃料電池の電流−電圧特性は、燃料電池の運転温度、供給ガス圧力、総運転時間、発電停止時間などの影響を受ける。特に、電流−電圧特性は、燃料電池の経時的劣化について影響を受けやすい。このため、予め求めておいた電流−電圧特性と、現在運転している燃料電池の電流−電圧特性とは必ずしも一致せず、本来要求されるべき電流に対して異なった値の目標電流を算出してしまうことがある。
ところが、本実施形態において制御部60は、燃料電池10の出力電圧の値を検出し、検出した電圧値から燃料電池の発電目標となる電流の値を求め、この電流の値に基づいて発電制御を行うこととしている。ここで、燃料電池10の出力電圧の値は、現実に検出された値であるため、燃料電池10の劣化等を含んだうえでの値である。故に、この現実の値である出力電圧の値から、発電目標となる電流の値を求めることで、燃料電池10の劣化等を含んだうえでの目標電流を求めることとなり、正確に目標電流値を算出することができる。
そして、制御部60は、この目標となる電流の値に基づいて各アクチュエータA1〜A4及び第1電力取出装置PW1を制御し、発電制御を行う。よって、本実施形態の燃料電池システム1では、正確に目標電流値を算出し、燃料電池10において所望する発電が行えなくなってしまう頻度を低減させることができる。
図2は、要求電力量と発電電力量との相関を示す説明図であり、(a)は従来例を示し、(b)は本実施形態での例を示している。図2(a)に示すように、燃料電池10の性能劣化がない場合、要求電力量がPk〔kw〕であるとき、発電電力量は同様にPk〔kw〕となる。ところが、燃料電池10の劣化している場合、要求電力量がPk〔kw〕であるとき、発電電力量は例えばPk’(<Pk)〔kw〕となってしまう。なお、燃料電池10の劣化時には発電可能な電力量の最大値も低下してしまう。このため、劣化時における発電電力の最大値はPmax〔kw〕となっている。
これに対し、本実施形態では、第1電圧センサV1により検出された電圧値から、燃料電池10の発電目標となる電流の値を求める。このため、燃料電池10が劣化して発電電力量が低くなってしまう場合であっても、要求電力量を第1電圧センサV1により検出された電圧値で除することで、目標とすべき電流値を正確に求めることができる。この結果、たとえ燃料電池10が劣化している場合であっても、図2(b)に示すように、所望の電力量が得られることとなる。なお、劣化時における発電電力の最大値はPmaxであるため、正確には発電電力量がPmaxに達するまでは所望の発電を行えることとなる。
次に、制御部60の詳細構成を説明する。図3は、図1に示した制御部60の詳細構成図である。制御部60は、簡単に説明すると、第1電圧センサV1により検出された出力電圧FCOVから第1目標電流値TCR1を求めると共に、従来手法(電流−電圧特性を利用した手法)により第2目標電流値TCR2を求める。そして、制御部60は、これら目標電流値TCR1,TCR2のうち適切な方を目標電流値TCRとして選択し、選択した目標電流値TCRに応じてアクチュエータA1〜A4及び第1電力取出装置PW1を制御して発電制御を行う。
以下、具体的に説明する。図3に示すように、制御部60は、目標発電電力算出部101と、目標電流算出部(目標電流算出手段)102と、燃料電池劣化検知部(劣化割合判断手段)103と、第2目標電流算出部(第2目標電流算出手段)104と、二次電池充電割合検知部(充電電力検出手段)105と、目標電流選択部(電流選択手段)106とを備えている。
目標発電電力算出部101は、燃料電池10に要求される要求電力量を求めるものである。この目標発電電力算出部101は、例えば燃料電池システム1が車両の駆動動力源として用いられる場合、アクセルペダルセンサからの信号値等に基づいて要求電力量(以下目標電力量という)を求める。さらに、目標発電電力算出部101は、記憶部を有し、1計算サイクル前の目標電力量を記憶している。
目標電流算出部102は、第1電圧センサV1により検出された燃料電池出力電圧FCOVから、発電目標となる電流値を求めるものであり、目標発電電力算出部101により求められた目標電力量TPGを、燃料電池出力電圧FCOVで除することで、第1目標電流値TCR1を求める。
燃料電池劣化検知部103は、燃料電池の劣化度合いを検出するものである。この燃料電池劣化検知部103は、第1電流センサI1によって検出される燃料電池10の出力電流FCOC、第1電圧センサV1により検出される燃料電池10の出力電圧FCOVから所定時間間隔で統計学的手法を用いて集計することで、現在の電流-電圧特性を測定し、予め求めておいた電流-電圧特性のノミナル値と比較することで劣化度合いFCDRを算出する。
第2目標電流算出部104は、予め記憶された電流−電圧特性と、目標発電電力算出部101により求められた目標電力量TPGとに基づいて、燃料電池10の発電目標となる第2目標電流値TCR2を求めるものである。また、第2目標電流算出部104は、第2目標電流値TCR2を求めるにあたり、温度センサTにより検出された冷却液温度TMPFCについても利用する。すなわち、第2目標電流算出部104は、燃料電池10の出力電力、運転温度及び出力電流との相関関係のノミナル値を演算マップの形で記憶しており、目標発電電力算出部101により求められた目標電力量TPGと、温度センサTにより検出された冷却液温度TMPFCとを上記演算マップに当てはめることで、第2目標電流値TCR2を求める。なお、この目標電流値の演算は従来手法と同様である。
また、本実施形態の第2目標電流算出部104は、上記のように第2目標電流値TCR2を求めてもよいが、さらに、劣化度合いFCDRを考慮して第2目標電流値TCR2を求めることが望ましい。すなわち、第2目標電流算出部104は、上記のように電流−電圧特性と目標電力量TPG等から電流値を求め、この電流値を燃料電池劣化検知部103により判断された劣化度合いFCRDに応じて補正する(掛け合わせる)ことで、第2目標電流値TCR2を求める。これにより、第2目標電流算出部104は一層正確な第2目標電流値TCR2を求める。
二次電池充電割合検知部105は、二次電池Bの充電電力を検出するものである。この二次電池充電割合検知部105は、第2電流センサI2の検出値と第2電圧センサV2との検出値とから二次電池Bの充電電力量を推定し、充電割合SOCとして出力する構成となっている。
目標電流選択部106は、目標電流算出部102により算出された第1目標電流値TCR1と、第2目標電流算出部104により算出された第2目標電流値TCR2とのいずれか一方を選択するものである。このとき、目標電流選択部106は、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち大きい方を選択する。これにより、目標電流値TCRを小さい値としてしまい、発電電力が不足してしまうことを防止するようにしている。
なお、目標電流選択部106は、常時第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち大きい方を選択するわけでなく、一定の場合には小さい方を選択する。すなわち、目標電流選択部106は、目標電力量TPGの変化量が負である場合には、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち、小さい方を選択する。このため、目標電力量TPGの変化量が負となり、発電すべき電力量が低下する場合に、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち、小さい方を選択することとなり、適切な発電を行うようにしている。
図4は、目標電流値等を示す説明図であり、(a)は第1及び第2目標電流値TCR1,TCR2を示し、(b)は目標電流値TCRを示している。なお、図4においては、負荷(目標電力量)が増加し、その後負荷が一定を保ち、次いで負荷が減少した場合を説明する。
図4(a)に示すように、電流−電圧特性に基づいて目標電流値を求める場合、燃料電池10が劣化していない通常時にあっては、負荷の増加と共に目標電流の値がIkまで増加する。これに対し、燃料電池10の劣化時では、負荷の増加と共に目標電流の値がIk’(<Ik)までしか増加しない。ところが、目標電力量TPGを出力電圧FCOVで除することで第1目標電流値TCR1を求めるため、第1目標電流値TCR1は、通常時の目標電流値Ikと同じ値まで上昇する。このため、本実施形態では目標電流の値を正確にすることができるようになっている。
なお、図4(a)に示すように、第1目標電流値TCR1は、通常時の目標電流値に完全一致するわけでなく、負荷上昇時にあっては通常時の目標電流値よりも遅れて上昇する。特に、第1目標電流値TCR1は、従来手法により求めた目標電流値よりも遅れて上昇する。このため、負荷上昇中の期間においては、目標電流値の正確性が欠けることとなってしまう。
ところが、制御部60は、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち大きい方を選択し、選択した方を目標電流値TCRとしている。このため、制御部60は、負荷が増加する初期段階において第2目標電流値TCR2を目標電流値TCRとし、その後、第1目標電流値TCR1を目標電流値TCRとする。これにより、目標電流値TCRを通常時の目標電流値に近づけ、負荷上昇中における発電電力が不足してしまうことを防止するようにしている。
図5は、目標電流値等を示す第2の説明図である。上記したように、目標電流選択部106は、目標電力量TPGの変化量が負である場合には、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち、小さい方を選択する。このため、負荷減少時における目標電流値TCRは図5に示すようになる。すなわち、負荷減少時において第1目標電流値TCR1は、負荷上昇時と同様に通常時の目標電流値よりも遅れて減少するため、第2目標電流値TCR2の方が低い値となっている。故に、目標電流選択部106は、負荷減少時には、第2目標電流値TCR2を目標電流値TCRとして選択する。これにより、負荷減少時に第1目標電流値TCR1に基づいて発電を行って過剰発電となってしまうことを防止している。
なお、目標電流選択部106は、二次電池充電割合検知部105により検出された二次電池Bの充電電力量が所定量よりも少ない場合、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち大きい方を選択し、二次電池充電割合検知部105により検出された二次電池Bの充電電力量が所定量以上である場合、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち小さい方を選択するようにしてもよい。これにより、二次電池Bの充電電力量が小さい場合には、大きい方の電流値が選択され、二次電池Bの充電や二次電池Bからの電力量の持ち出し量を低下させることができる。また、二次電池Bの充電電力量が大きい場合に、小さい方の電流値が選択され、二次電池Bの充電量が充分な状況で過剰な発電を行ってしまうことを防止することができる。
以上のように、制御部60は、目標発電電力算出部101と、目標電流算出部102と、燃料電池劣化検知部103と、第2目標電流算出部104と、二次電池充電割合検知部105と、目標電流選択部106とによって、目標電流値TCRを得るようになっている。
さらに、図3に示すように、制御部60は、目標取出電力算出部(取出電力量算出手段)107と、目標燃料ガス循環流量算出部(ガス循環流量算出手段)108と、目標ガス圧力算出部(燃料ガス圧力算出手段、酸化剤ガス圧力算出手段)109と、目標空気流量算出部(酸化剤ガス流量算出手段)110と、発電制御部(発電制御手段)111とを備えている。
目標取出電力算出部107は、目標電流選択部106により選択された目標電流値TCRに応じて、第1電力取出装置PW1が取り出すべき電力量を算出するものであり、算出結果を目標取出電力TPG1として、発電制御部111に送信するものである。
目標燃料ガス循環流量算出部108は、目標電流選択部106により選択された目標電流値TCRに応じて、燃料極10aの下流から上流に循環させるべきガスの流量を算出するものであり、算出結果を目標循環流量TQHRとして、発電制御部111に送信するものである。
目標ガス圧力算出部109は、目標電流選択部106により選択された目標電流値TCRに応じて、燃料電池10の燃料極10aに供給する燃料ガスの圧力を算出するものであり、算出結果を目標燃料ガス圧力TPRHとして、発電制御部111に送信するものである。また、目標ガス圧力算出部109は、同様に、目標電流値TCRに応じて酸化剤ガスの圧力を算出し、算出結果を目標酸化剤ガス圧力TPRAとして、発電制御部111に送信するものでもある。
目標空気流量算出部110は、目標電流選択部106により選択された目標電流値TCRに応じて、燃料電池10の酸化剤極10bに供給する酸化剤ガスの流量を算出するものであり、算出結果を目標酸化剤ガス流量TQAとして、発電制御部111に送信するものである。
発電制御部111は、目標電流値TCRから求められる各種値TPG1,TQHR,TPRH,TPRA,TQAに基づいて発電制御を行うものである。具体的に発電制御部111は、電力取出装置制御部(取出電力制御手段)111aと、水素調圧弁制御部(燃料ガス圧力制御手段)111bと、水素循環ポンプ制御部(ガス循環流量制御手段)111cと、コンプレッサ回転数制御部(酸化剤ガス圧力流量制御手段)111dとを有している。
電力取出装置制御部111aは、目標取出電力算出部107により算出された目標取出電力TPG1を取り出すように第1電力取出装置PW1を制御するものである。水素調圧弁制御部111bは、目標ガス圧力算出部109により算出された圧力TPRHとなるように水素圧力調整弁H2の第1アクチュエータA1を制御するものである。
水素循環ポンプ制御部111cは、目標燃料ガス循環流量算出部108により算出された流量TQHRとなるように水素循環ポンプH3の回転数を制御するものである。コンプレッサ回転数制御部111dは、目標ガス圧力算出部109と目標空気流量算出部110により算出された圧力及び流量となるようにコンプレッサO1の回転数を制御するものである。
次に、本実施形態に係る燃料電池システム1の詳細動作を図3等を参照して説明する。まず、目標発電電力算出部101は、アクセルペダルセンサ等の信号から燃料電池10の要求電力すなわち目標電力量TPGを算出する。そして、目標発電電力算出部101は、算出した目標電力量TPGの情報を目標電流算出部102、第2目標電流算出部104及び目標電流選択部106に送信する。また、一方で目標発電電力算出部101は、1計算サイクル前の目標電力量TPG0の情報を目標電流選択部106に送信しておく。
目標電流算出部102は、目標発電電力算出部101により算出された目標電力量TPGの情報を入力すると、目標電力量TPGを第1電圧センサV1により検出された電圧値FCOVで除し、第1目標電流値TCR1を求める。そして、目標電流算出部102は、算出した第1目標電流値TCR1を目標電流選択部106に送信する。
さらに、燃料電池劣化検知部103は、第1電流センサI1と第1電圧センサV1により検出された電流値FCOC及び電圧値FCOVから燃料電池10の劣化度合いFCDRを求める。そして、燃料電池劣化検知部103は、求めた燃料電池10の劣化度合いFCDRの情報を、第2目標電流算出部104に送信する。
また、第2目標電流算出部104は、目標発電電力算出部101により算出された目標電力量TPGの情報、第1電圧センサV1により検出された電圧値FCOVの情報、及び、温度センサTにより検出された冷却液温度TMPFCの情報を入力し、記憶した演算マップから電流値を求める。次いで、第2目標電流算出部104は、求めた電流値と燃料電池劣化検知部103により求められた劣化度合いFCDRとを掛け合わせて第2目標電流値TCR2を求める。そして、第2目標電流算出部104は、求めた第2目標電流値TCR2の情報を目標電流選択部106に送信する。
また、二次電池充電割合検知部105は、第2電流センサI2の検出値と第2電圧センサV2との検出値とから二次電池Bの充電電力量を推定し、充電割合SOCとして目標電流選択部106に送信に送信する。
そして、目標電流選択部106は、図6に示すフローチャートの処理を実行する。図6は、図3に示した目標電流選択部106の詳細動作を示すフローチャートである。まず、目標電流選択部106は、目標電力量TPGの情報を入力する(ST1)。
次に、目標電流選択部106は、1計算サイクル前の目標電力量TPG0の情報を入力する(ST2)。次いで、目標電流選択部106は、第1目標電流値TCR1を入力し(ST3)、その後第2目標電流値TCR2を入力する(ST4)。そして、目標電流選択部106は、充電割合SOCを入力する(ST5)。
次に、目標電流選択部106は、充電割合SOCが所定量SOCCよりも小さいか否かを判断する(ST6)。ここで、充電割合SOCが所定量SOCCよりも小さくないと判断した場合(ST6:NO)、目標電流選択部106は、第1目標電流値TCR1が第2目標電流値TCR2以上であるか否かを判断する(ST7)。第1目標電流値TCR1が第2目標電流値TCR2以上であると判断した場合(ST7:YES)、目標電流選択部106は、第1目標電流値TCR1を目標電流値TCRとして選択する(ST8)。そして、図6に示す処理は終了する。
一方、第1目標電流値TCR1が第2目標電流値TCR2以上でないと判断した場合(ST7:NO、目標電流選択部106は、第2目標電流値TCR2を目標電流値TCRとして選択する(ST9)。その後、図6に示す処理は終了する。すなわち、目標電流選択部106は、充電割合SOCが所定量SOCCよりも小さくないと判断した場合(ST6:NO)、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち小さい方を選択している。
ところで、充電割合SOCが所定量SOCCよりも小さいと判断した場合(ST6:YES)、目標電流選択部106は、目標電力量TPGが1計算サイクル前の目標電力量TPG0以下であるか否かを判断する(ST10)。すなわち、目標電流選択部106は、目標電力量TPGの変化量が負または「0」であるか否かを判断している。
ここで、目標電力量TPGの変化量が負または「0」でない場合(ST10:NO)、目標電流選択部106は、ステップST7〜ST9の処理を実行して、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち小さい方を選択する。一方、目標電力量TPGの変化量が負または「0」である場合(ST10:YES)、目標電流選択部106は、第1目標電流値TCR1が第2目標電流値TCR2以上であるか否かを判断する(ST11)。第1目標電流値TCR1が第2目標電流値TCR2以上であると判断した場合(ST11:YES)、目標電流選択部106は、第2目標電流値TCR2を目標電流値TCRとして選択する(ST12)。そして、図6に示す処理は終了する。
一方、第1目標電流値TCR1が第2目標電流値TCR2以上でないと判断した場合(ST11:NO、目標電流選択部106は、第1目標電流値TCR1を目標電流値TCRとして選択する(ST13)。その後、図6に示す処理は終了する。
再度、図3を参照する。図6に示すようにして目標電流選択部106が目標電流値TCRを選択した後、各算出部107〜110は、目標電流値TCRが得られるように、各値TPG1,TQHR,TPRH,TPRA,TQAを算出する。そして、発電制御部111は、算出された各値TPG1,TQHR,TPRH,TPRA,TQAに基づいて、第1〜第4アクチュエータA1〜A4及び第1電力取出装置PW1を制御する。
このようにして、本実施形態に係る燃料電池システム1によれば、燃料電池10の出力電圧の値FCOVを検出し、検出した電圧値FCOVから燃料電池10の発電目標となる第1目標電流値TCR1を求め、この第1目標電流値TCR1に基づいて発電制御を行うこととしている。ここで、燃料電池10の出力電圧の値FCOVは、現実に検出された値であるため、燃料電池10の劣化等を含んだうえでの値である。故に、この現実の値である出力電圧FCOVの値から、第1目標電流値TCR1を求めることで、燃料電池10の劣化等を含んだうえでの目標電流を求めることとなり、この第1目標電流値TCR1に基づいて発電制御を行うため、劣化等による影響が少ない発電が行われることとなる。従って、燃料電池において所望する発電が行えなくなってしまう頻度を低減させることができる。
また、燃料電池10の目標電力量TPGを、検出した電圧値FCOVで除することで、発電目標となる第1目標電流値TCR1を求めることとしている。このため、簡易に目標電流の値を求めることができる。
また、第2目標電流算出部104は、予め記憶され燃料電池10の電流値と電圧値との相関関係を示す電流電圧特性と、燃料電池10の目標電力量TPGとに基づいて、燃料電池10の発電目標となる第2目標電流値TCR2を求めることとしている。このため、第2目標電流算出手段は、従来からの手法により目標電流の値を求めることとなる。
さらに、目標電流算出部102により算出された第1目標電流値TCR1と、第2目標電流算出部104により算出された第2目標電流値TCR2とのいずれか一方を選択し、選択した目標電流の値に基づいて発電制御を行うこととしている。このため、従来の手法と、劣化等による影響が少ない手法とのうち、適切な目標電流の値を用いて発電制御を行うことができる。従って、一層適切に発電を行うことができる。
また、電流電圧特性と目標電力量TPGとに基づいて電流値を求め、この電流値を劣化度合いFCDRに応じて補正することで、燃料電池10の第2目標電流値TCR2を求めることとしている。このため、電流電圧特性を利用して目標電流の値を求めるにあたり、劣化度合いFCDRを考慮に入れて発電目標となる第2目標電流値TCR2を求めることとなり、従来手法においても劣化を考慮し第2目標電流値TCR2の算出の正確性を高めることができる。
また、目標電流算出部102により算出された第1目標電流値TCR1と、第2目標電流算出部104により算出された第2目標電流値TCR2とのうち、大きい方を選択することとしている。これにより、目標電流値TCRを小さい値としてしまい、発電電力が不足してしまうことを防止することができる。
また、目標電力量TPGの変化量が負である場合には、目標電流算出部102により算出された第1目標電流値TCR1と、第2目標電流算出部104により算出された第2目標電流値TCR2とのうち、小さい方を選択することとしている。このため、目標電力量TPGの変化量が負となり、発電すべき電力量が低下する場合に、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち、小さい方を選択することとなり、適切な発電を行うことができる。
また、二次電池Bの充電電力量が所定量よりも少ない場合、目標電流算出部102により算出された第1目標電流値TCR1と、第2目標電流算出部104により算出された第2目標電流値TCR2とのうち、大きい方を選択することとしている。このため、二次電池Bの充電電力量が小さい場合に、大きい方の電流値が選択され、二次電池Bの充電や二次電池Bからの電力量の持ち出し量を低下させることができる。
さらに、二次電池Bの充電電力量が所定量以上である場合、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2とのうち小さい方を選択することとしている。このため、二次電池Bの充電電力量が大きい場合に、小さい方の電流値が選択され、二次電池Bの充電量が充分な状況で過剰な発電を行ってしまうことを防止することができる。
また、燃料電池10から所望の電力を取り出す第1電力取出装置PW1と、目標電流値TCRに応じて第1電力取出装置PW1が取り出すべき目標取出電力量TPG1を算出する目標取出電力算出部107を備え、発電制御部111は、この電力量TPG1を取り出すように、電力取出装置制御部111aによって第1電力取出装置PW1を制御することとしている。これにより、適切な電力が燃料電池10から取り出され、発電電力量と取出電力量との乖離を防止することができる。
また、燃料電池10の燃料極10aに供給する燃料ガスの圧力を調整する水素圧力調整弁H2と、目標電流値TCRに応じて燃料電池10の燃料極10aに供給する目標燃料ガス圧力TPRHを求める目標ガス圧力算出部109とを備え、発電制御部111は、この圧力となるように水素調圧弁制御部111bによって水素圧力調整弁H2を制御することとしている。このため、目標電流値に応じて適切に燃料ガスの圧力を制御することができる。
また、燃料電池10の酸化剤極10bに供給する酸化剤ガスの圧力及び流量を調整するコンプレッサO1と、目標電流値TCRに応じて、燃料電池10の酸化剤極10bに供給する目標空気圧力TPRAを算出する目標ガス圧力算出部109と、目標電流値TCRに応じて、燃料電池10の酸化剤極10bに供給する目標空気流量TQAを算出する目標空気流量算出部110とを備え、発電制御部111は、この圧力及び流量となるようにコンプレッサ回転数制御部111dによってコンプレッサO1を制御することとしている。このため、目標電流値に応じて適切に酸化剤ガスの圧力及び流量を制御することができる。
また、燃料電池10の燃料極側から排出されるガスを燃料極10aの下流から上流に循環させる水素循環ポンプH3と、目標電流値TCRに応じて、燃料極10aの下流から上流に循環させべきガスの流量を算出する目標燃料ガス循環流量算出部108とを備え、発電制御部111は、この流量となるように水素循環ポンプ制御部111cによって水素循環ポンプH3を制御することとしている。このため、目標電流値に応じて適切にガス循環流量を制御することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る燃料電池システムは、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び処理内容が第1実施形態のものと一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図7は、第2実施形態に係る制御部60の詳細構成図である。図7に示すように、第2実施形態において、目標発電電力算出部101は、1計算サイクル前の目標電力量TPG0を目標電流選択部106に送信しない構成となっている。また、第2実施形態において制御部60は、二次電池充電割合検知部105を備えていない。また、第2目標電流算出部104は、燃料電池劣化検知部103により検出された劣化度合いFCDRに応じた補正を行わないようになっている。
さらに、第2実施形態において燃料電池劣化検知部103は、劣化度合いFCDRを出力せず、劣化検知信号FCDを目標電流選択部106に出力するようになっている。ここで、劣化検知信号FCDは、劣化度合いが所定値以上の場合に「1」となり、劣化度合いが所定値未満の場合に「0」となる信号である。また、燃料電池劣化検知部103は、1計算サイクル前の劣化検知信号FCD0を記憶しており、この信号FCD0についても目標電流選択部106に送信する構成となっている。
また、目標電流選択部106は、劣化検知信号FCDを入力するため、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2との選択方法が第1実施形態と異なっている。すなわち、第2実施形態の目標電流選択部106は、劣化検知信号FCDが「1」である場合に第1目標電流値TCR1を選択し、劣化検知信号FCDが「0」である場合に第2目標電流値TCR2を選択する。
図8は、図7に示した目標電流選択部106の詳細動作を示すフローチャートである。図8に示すように、目標電流選択部106は、燃料電池劣化検知部103から劣化検知信号FCDを入力し(ST21)、その後、1計算サイクル前の劣化検知信号FCD0を入力する(ST22)。次いで、目標電流選択部106は、第1目標電流値TCR1を入力し(ST23)、その後、第2目標電流値TCR2を入力する(ST24)。さらに、目標電流選択部106は、記憶している1計算サイクル前の目標電流値TCR0を読み出す(ST25)。
そして、目標電流選択部106は、劣化検知信号FCDが「1」であるか、すなわち燃料電池10の劣化度合いが所定値以上か否かを判断する(ST26)。ここで、燃料電池10の劣化度合いが所定値以上でないと判断した場合(ST26:NO)、目標電流選択部106は、第2目標電流値TCR2を目標電流値TCRとして選択する(ST27)。その後、図8に示す処理は終了する。
一方、燃料電池10の劣化度合いが所定値以上であると判断した場合(ST26:YES)、目標電流選択部106は、第1目標電流値TCR1を目標電流値TCRとして選択するが、突然に目標電流値TCRを第2目標電流値TCR2から第1目標電流値TCR1へ切り替えるのでなく、所定時間掛けて電流値を変化させていく。このとき、目標電流選択部106は、目標電流変化比率Kなる値を、K=K0+R×Δtの演算式から求める(ST28)。ここで、K0は前回の計算サイクルにおける目標電流変化比率であり、Rは目標電流変化比率の変化量を示す定数であり、Δtは計算サイクルの間隔である。
図9は、目標電流変化比率Kの説明図である。目標電流変化比率Kは、同図に示すように、最大値が「1」であり最小値が「0」の数である。また、目標電流変化比率Kは、初期値が「1」である。
ここで、燃料電池10の劣化度合いが所定値以上でないと判断された時点を時刻Ti0とすると、時刻Ti0における目標電流変化比率Kは、初期値である「1」となる。また、次の計算サイクルでの目標電流変化比率Kは、1+R×Δtとなる。図9に示すようにRは負の値であるから、時刻Ti0における目標電流変化比率K>次の計算サイクルでの目標電流変化比率Kとなる。同様に次の計算サイクルでの目標電流変化比率K>2回先の計算サイクルでの目標電流変化比率Kという関係が成り立つ。すなわち、目標電流変化比率Kは「1」から徐々に減少して最終的に「0」となる。なお、目標電流変化比率Kが「0」となる時点を時刻Ti1とする。
再度、図8を参照する。目標電流変化比率Kを求めた後、目標電流選択部106は、劣化検知信号FCDが1計算サイクル前の劣化検知信号FCD0と同じであるか否かを判断する(ST29)。ここで、劣化検知信号FCDが1計算サイクル前の劣化検知信号FCD0と同じでないと判断した場合(ST29:NO)、処理はステップST27に移行する。
一方、劣化検知信号FCDが1計算サイクル前の劣化検知信号FCD0と同じであると判断した場合(ST29:YES)、目標電流値TCRを、TCR=(1−K)×TCR1+K×TCR2の関係式から求める。ここで、目標電流変化比率Kは、時刻Ti0から時刻Ti1まで所定時間掛けて変化する値である。このため、目標電流値TCRについても、所定時間掛けて変化することとなる。
図10は、第2実施形態に係る目標電流値TCRの説明図である。同図に示すように、時刻Ti0の時点において目標電流値TCRは第2目標電流値TCR2と一致し、時刻Ti1の時点において目標電流値TCRは第2目標電流値TCR1と一致している。また、時刻Ti0と時刻Ti1との間の時刻Ticの時点において目標電流値TCRは第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2との間の値を示している。このように、目標電流値TCRは、時刻Ti0から時刻Ti1までの所定時間を掛けて、選択した第1目標電流値TCR1まで変化させる。故に、制御部60は、図10のように所定時間掛けて変化させられる電流値に応じて発電制御を行うこととなる。その後、図8に示す処理は終了する。
このようにして、第2実施形態に係る燃料電池システム2によれば、第1実施形態と同様に、燃料電池において所望する発電が行えなくなってしまう頻度を低減させることができる。また、簡易に目標電流の値を求めることができ、一層適切に発電を行うことができる。また、発電電力量と取出電力量との乖離を防止することができ、目標電流値に応じて適切に燃料ガスの圧力を制御することができる。また、目標電流値に応じて適切に酸化剤ガスの圧力及び流量を制御することができ、目標電流値に応じて適切にガス循環流量を制御することができる。
さらに、第2実施形態によれば、劣化度合いが所定値以上の場合に、第1目標電流値TCRを選択することとしている。ここで、劣化度合いが低い場合には、従来手法によって求められた目標電流の値は比較的正確であり、この目標電流の値に基づく発電制御を行っても、それほど問題はない。故に、劣化度合いが所定値以上の場合に、第1目標電流値TCRを選択することで、燃料電池10の劣化時に劣化等による影響が少ない発電制御を行うことができる。
また、第1目標電流値TCR1と第2目標電流値TCR2のいずれか一方を選択した場合、現在の電流値から選択した電流値に所定時間掛けて電流値を変化させ、変化させられる電流値に基づいて発電制御を行うこととしている。これにより、急激にガスの供給量等が変化し、燃料電池の発電における制御精度が低下してしまうことを防止することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 要求電力量と発電電力量との相関を示す説明図であり、(a)は従来例を示し、(b)は本実施形態での例を示している。 図1に示した制御部の詳細構成図である。 目標電流値等を示す説明図であり、(a)は第1及び第2目標電流値を示し、(b)は目標電流値を示している。 目標電流値等を示す第2の説明図である。 図3に示した目標電流選択部の詳細動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る制御部の詳細構成図である。 図7に示した目標電流選択部の詳細動作を示すフローチャートである。 目標電流変化比率Kの説明図である。 第2実施形態に係る目標電流値の説明図である。
符号の説明
1,2…燃料電池システム
10…燃料電池
10a…燃料極
10b…酸化剤極
20…燃料ガス供給系
30…燃料ガス循環系
40…酸化剤ガス供給系
50…冷却液循環系
60…制御部
101…目標発電電力算出部
102…目標電流算出部(目標電流算出手段)
103…燃料電池劣化検知部(劣化割合判断手段)
104…第2目標電流算出部(第2目標電流算出手段)
105…二次電池充電割合検知部(充電電力検出手段)
106…目標電流選択部(電流選択手段)
107…目標取出電力算出部(取出電力量算出手段)
108…目標燃料ガス循環流量算出部(ガス循環流量算出手段)
109…目標ガス圧力算出部(燃料ガス圧力算出手段、酸化剤ガス圧力算出手段)
110…目標空気流量算出部(酸化剤ガス流量算出手段)
111…発電制御部(発電制御手段)
111a…電力取出装置制御部(取出電力制御手段)
111b…水素調圧弁制御部(燃料ガス圧力制御手段)
111c…水素循環ポンプ制御部(ガス循環流量制御手段)
111d…コンプレッサ回転数制御部(酸化剤ガス圧力流量制御手段)
A1〜A4…アクチュエータ
B…二次電池
C1…冷却液ポンプ
H1…水素タンク
H2…水素圧力調整弁(燃料ガス圧力調整手段)
H3…水素循環ポンプ(ガス循環手段)
I1…第1電流センサ
I2…第2電流センサ
L1…水素ガス供給配管
L2…水素ガス排出配管
L3…水素循環配管
L4…空気供給配管
L5…空気排出配管
L6…冷却液循環配管
O1…コンプレッサ(酸化剤ガス圧力流量調整手段)
PW1…第1電力取出装置(電力取出手段)
PW2…第2電力取出装置
P1…第1圧力センサ
P2…第2圧力センサ
T…温度センサ
V1…第1電圧センサ(燃料電池電圧検出手段)
V2…第2電圧センサ

Claims (13)

  1. 燃料ガスの供給を受ける燃料極と酸化剤ガスの供給を受ける酸化剤極とを有し、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させることにより発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池の出力電圧の値を検出する燃料電池電圧検出手段と、
    前記燃料電池電圧検出手段により検出された電圧値から、前記燃料電池の発電目標となる電流の値を求める目標電流算出手段と、
    前記目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値に基づいて発電制御を行う発電制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記目標電流算出手段は、前記燃料電池に要求される要求電力の値を、前記燃料電池電圧検出手段により検出された電圧値で除することで、発電目標となる電流の値を求めることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 予め記憶され前記燃料電池の電流値と電圧値との相関関係を示す電流電圧特性と、前記燃料電池に要求される要求電力の値とに基づいて、前記燃料電池の発電目標となる電流値を求める第2目標電流算出手段と、
    前記目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値と、前記第2目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値とのいずれか一方を選択する電流選択手段と、をさらに備え、
    前記発電制御手段は、前記目標電流算出手段により算出された目標となる電流の値に基づいて発電制御を行うことに代えて、前記電流選択手段により選択された目標となる電流の値に基づいて発電制御を行う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池の劣化度合いを判断する劣化割合判断手段をさらに備え、
    前記第2目標電流算出手段は、前記電流電圧特性と要求電力の値とに基づいて電流値を求め、この電流値を前記劣化割合判断手段により判断された劣化度合いに応じて補正することで、前記燃料電池の発電目標となる電流値を求める
    ことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記電流選択手段は、前記目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値と、前記第2目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値とのうち、大きい方を選択することを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の燃料電池システム。
  6. 前記電流選択手段は、前記要求電力の値の変化量が負である場合には、前記目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値と、前記第2目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値とのうち、小さい方を選択することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池により発電された電力を充電すると共に放電が可能とされた二次電池と、
    前記二次電池の充電電力を検出する充電電力検出手段と、をさらに備え、
    前記電流選択手段は、前記充電電力検出手段により検出された二次電池の充電電力量が所定量よりも少ない場合、前記目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値と、前記第2目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値とのうち、大きい方を選択し、前記充電電力検出手段により検出された二次電池の充電電力量が所定量以上である場合、前記目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値と、前記第2目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値とのうち、小さい方を選択する
    ことを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池の劣化度合いを判断する劣化割合判断手段をさらに備え、
    前記電流選択手段は、前記劣化割合判断手段により算出された劣化度合いが所定値以上の場合に、前記目標電流算出手段により算出された発電目標となる電流の値を選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  9. 前記電流選択手段は、目標となる電流の値を選択した場合、現在の電流値から選択した電流値に所定時間掛けて、電流値を変化させ、
    前記発電制御手段は、前記電流選択手段により選択された目標となる電流の値に基づいて発電制御を行うことに代えて、前記変化させられる電流値に基づいて発電制御を行う
    ことを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  10. 前記燃料電池から所望の電力を取り出す電力取出手段と、
    前記電流選択手段により選択された発電目標となる電流値に応じて前記電力取出手段が取り出すべき電力量を算出する取出電力量算出手段と、をさらに備え、
    前記発電制御手段は、前記取出電力量算出手段により算出された電力量を取り出すように前記電力取出手段を制御する取出電力制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項3〜請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  11. 前記燃料電池の燃料極に供給する燃料ガスの圧力を調整する燃料ガス圧力調整手段と、
    前記電流選択手段により選択された発電目標となる電流値に応じて前記燃料電池の燃料極に供給する燃料ガスの圧力を算出する燃料ガス圧力算出手段と、をさらに備え、
    前記発電制御手段は、前記燃料ガス圧力算出手段により算出された圧力となるように前記燃料ガス圧力調整手段を制御する燃料ガス圧力制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項3〜請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  12. 前記燃料電池の酸化剤極に供給する酸化剤ガスの圧力及び流量を調整する酸化剤ガス圧力流量調整手段と、
    前記電流選択手段により選択された発電目標となる電流値に応じて前記燃料電池の酸化剤極に供給する酸化剤ガスの圧力を算出する酸化剤ガス圧力算出手段と、
    前記電流選択手段により選択された発電目標となる電流値に応じて前記燃料電池の酸化剤極に供給する酸化剤ガスの流量を算出する酸化剤ガス流量算出手段と、をさらに備え、
    前記発電制御手段は、前記酸化剤ガス圧力算出手段により算出された圧力及び前記酸化剤ガス流量算出手段により算出された流量となるように前記酸化剤ガス圧力流量調整手段を制御する酸化剤ガス圧力流量制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項3〜請求項11のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  13. 前記燃料電池の燃料極側から排出されるガスを燃料極下流から上流に循環させるガス循環手段と、
    前記電流選択手段により選択された発電目標となる電流値に応じて、前記燃料極下流から上流に循環させるべきガスの流量を算出するガス循環流量算出手段と、をさらに備え、
    前記発電制御手段は、前記ガス循環流量算出手段により算出された流量となるように前記ガス循環手段を制御するガス循環流量制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項3〜請求項12のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
JP2005247922A 2005-08-29 2005-08-29 燃料電池システム Pending JP2007066568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005247922A JP2007066568A (ja) 2005-08-29 2005-08-29 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005247922A JP2007066568A (ja) 2005-08-29 2005-08-29 燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007066568A true JP2007066568A (ja) 2007-03-15

Family

ID=37928540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005247922A Pending JP2007066568A (ja) 2005-08-29 2005-08-29 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007066568A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10141587B2 (en) Fuel cell system with cathode bypass valve and control method for fuel cell system
EP3509147B1 (en) Power supply system and voltage control method for fuel cell
US8563191B2 (en) Fuel cell system and gas leakage detection device
JP4294884B2 (ja) 燃料電池電源装置
US7291412B2 (en) Control apparatus and control method of fuel cell system
US10199666B2 (en) Fuel cell system
JP3736474B2 (ja) 燃料電池システム
US8603693B2 (en) Output limiting device for fuel cell
JP3822139B2 (ja) 燃料電池電源装置
JP2004207024A (ja) 燃料電池の発電量制御装置
KR101210640B1 (ko) 연료전지용 냉각수 공급 시스템 및 방법
JP4185671B2 (ja) 燃料電池システムの制御装置
CN105190976A (zh) 燃料电池系统以及燃料电池系统的控制方法
US6875531B2 (en) Fuel cell power supply device
JP5013307B2 (ja) 燃料電池システム
US11545682B2 (en) Fuel cell system and refrigerant flow rate estimation method for the same
JP4372523B2 (ja) 燃料電池の制御装置
JP3915569B2 (ja) 燃料電池の不具合判定装置および方法
JP2005108773A (ja) 燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法、そのコンピュータプログラム、およびそれを記録する記録媒体
JP3873803B2 (ja) 燃料電池制御システム
US10665876B2 (en) Fuel cell system
US11862824B2 (en) Fuel cell system and method of controlling same
JP2007066568A (ja) 燃料電池システム
JP4788097B2 (ja) 燃料電池システム
JP2006156017A (ja) 燃料電池システム