JP2007066268A - 画像処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 より簡略化した、理想的なアルファブレンディングを行うことができるようにする。
【解決手段】 CPU31は、メモリ34のプレーンに初期値を設定する。グラフィック描画部38は、デコーダ37から供給されたグラフィック信号からイメージ部品を生成し、生成したイメージ部品をプレーンに描画することで、所定の関係を満たすグラフィック信号を生成する。重畳部39は、グラフィック描画部38が生成したグラフィック信号を、デコーダ37から供給されるテレビ映像信号に重畳させることで、より簡略化した、理想的なアルファブレンディングを行うことができるようになる。本発明は、画像処理装置に適用できる。
【選択図】 図3
【解決手段】 CPU31は、メモリ34のプレーンに初期値を設定する。グラフィック描画部38は、デコーダ37から供給されたグラフィック信号からイメージ部品を生成し、生成したイメージ部品をプレーンに描画することで、所定の関係を満たすグラフィック信号を生成する。重畳部39は、グラフィック描画部38が生成したグラフィック信号を、デコーダ37から供給されるテレビ映像信号に重畳させることで、より簡略化した、理想的なアルファブレンディングを行うことができるようになる。本発明は、画像処理装置に適用できる。
【選択図】 図3
Description
本発明は画像処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、より簡略化した、理想的なアルファブレンディングを行うことができるようにした画像処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、透明または半透明な画素を含む画像を表示するための手法として、アルファブレンディング(αブレンディング)と称される手法が使用されている。アルファブレンディングとは、透明度を示す値であるアルファ値を使用して2つの画像データを合成(ブレンド)する手法であり、例えば、あるテレビ番組の画像の上に、表示されている番組のチャンネル番号を示すバナー、電子番組表(EPG(Electronic Program Guide))、または天気予報などの情報(グラフィック)を重ね合わせる場合、アルファ値(α値)に基づいて、テレビ番組の画像の上に、それらの半透明となるバナーなどのグラフィックを重畳する。
ここで、アルファ値とは、0.0乃至1.0の範囲をとる係数であり、不透明の領域に対しては値1.0が、透明の領域に対しては値0.0が、半透明の領域に対しては0.0乃至1.0(すなわち、値0.0に近いほど、より透明となり、値1.0に近いほど、より不透明となる)の間のいずれかの値が、それぞれ付加されている。すなわち、画像を構成する画素は、色情報としてR(赤)、G(緑)、B(青)の三原色の情報を持っており、それらの組み合わせにより色を表現するが、さらに、透明度を表現する場合、色を示す3つの情報(RGB)に透明度を示すアルファ値を加えた4つの情報の組み合わせにより色を表現する。
動画(テレビ番組の画像)の上に、半透明となるバナーなどのグラフィックを重畳する場合、グラフィックを記憶するフレームバッファが、1または複数のプレーン(Plane:面)(例えば、赤プレーン(R)、緑プレーン(G)、または青プレーン(B))により、1枚のフレームバッファを構成することで、これらの各プレーンのビットが組み合わされることで、各画素の情報を示すことになる。
また、アルファブレンディングは、一般的に、Porter-Duff(Source Over)方式やOpenGL方式などの方式によって実現される。図1で示すように、プレーンを示す画素a1に、バナーで表示されるチャンネル番号などの画像データであるイメージ部品(ビットマップリソース)を示す画素a2を重ね合わせる場合、画素a1の色を示す値とアルファ値をそれぞれ、CdとAdとし、画素a2の色を示す値とアルファ値をそれぞれ、CsとAsとし、アルファブレンディングをした後における、プレーンの画素の色を示す値とアルファ値をそれぞれ、CxとAxとしたとき、Porter-Duff方式により、アルファブレンディングをした後のアルファ値(Ax)は式(1)で表される。
Ax=1-(1-As)×(1-Ad)・・・(1)
また、Porter-Duff方式により、アルファブレンディングをした後の画素の色(Cx)は式(2)で表される。
Cx=(As×Cs+(1-As)×Ad×Cd)/Ax・・・(2)
すなわち、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングを行う場合、それらの式は、アルファブレンディングの完全式となるので、プレーンの画素a1に対してもアルファ値を考慮することが可能となり、理想的なアルファブレンディングを実現することができるが、画像の描画を行うハードウェアが高価(変数の除算が演算に含まれるため、ハードウェアの実装が困難)となるために、その多くは、OpenGL方式による簡略化されたアルファブレンディングによって実現されている。
すなわち、OpenGL方式により、アルファブレンディングをした後の画素の色(Cx)は式(3)で表される。
Cx=As×Cs+(1-As)×Cd・・・(3)
なお、式(3)においては、プレーンの画素a1のアルファ値が1.0、すなわちAd=1.0が前提となっており、OpenGL方式によるアルファブレンディングの場合、画像の下に動画や他の画像が重畳されることが前提とされておらず、半透明となる画像を前提としていないため、理想とは異なる手法によりアルファブレンディングを行っている(すなわち、厳密に言えば、正しいアルファブレンディングを行っていない)。
OpenGL方式によるアルファブレンディングは、図2に示すように、動画の1フレームである画像A1に、グラフィックA2を重ね合わせる場合、グラフィックA2においては、プレーンのアルファ値が1.0であることが前提となるため、グラフィックA2に対して、理想的なアルファブレンディングをすることができない。したがって、この場合、グラフィックA2を構成するイメージ部品を加工するなどにより(アルファブレンディングを予想して、予めイメージ部品の背景が半透明となるように加工しておくなど)、あたかもアルファブレンディングがされているかのように見せるなどの手法が採用されている。
すなわち、従来の画像処理装置の重畳部11は、不透明な画像A1に、半透明なグラフィックA2を重畳させる場合、グラフィックA2のプレーンのアルファ値が1.0であることが前提となるので、加工されたイメージ部品からなるグラフィックA2を、画像A1に重畳させることにより、アルファブレンディングを行う。
また、アンテナにより受信されたCS(Communication Satellite)放送波を、デコーダによって、テレビ放送のデータとデータ放送のデータとに分離し、分離されたデータのうち、データ放送のデータを画像データに処理してDRAM(Dynamic Random Access Memory)に格納し、DRAMに格納された画像データを他のDRAMに転送させ、他のDRAMに転送された画像データと、テレビ放送のデータとを合成させてCRT(Cathode Ray Tube)に表示させるデジタルテレビ受信機もある(例えば、特許文献1)。
しかしながら、Porter-Duff方式によるアルファブレンディングはコストがかかるため、一般的には、OpenGL方式によるアルファブレンディングが行われているが、OpenGL方式の場合、グラフィックのプレーンのアルファ値が1.0となることが前提となっているので、理想的なアルファブレンディングを行っているとは言えなかった。
例えば、特開2003−116071号公報に開示されているデジタルテレビ受信機は、画像データとテレビ放送のデータとを合成させて表示させているが、理想的なアルファブレンディングを行っているとは言えなかった。
また、OpenGL方式によるアルファブレンディングの場合、プレーンのアルファ値が1.0となることが前提となっているので、自然なグラフィックの描画を行うために、イメージ部品のデザインの工夫などが必要となり、余計な作業が発生してしまうという問題もある。
さらに、放送規格上、Porter-Duff方式によってアルファブレンディングを行わなければならない場合、従来の画像処理装置では、放送規格に合わないために、バナーなどのグラフィックを表示することができない可能性があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より簡略化した、理想的なアルファブレンディングを行うことができるようにするものである。
本発明の一側面は、第1の画像データを第2の画像データに重畳させる画像処理装置において、OpenGL方式によりアルファブレンディングされる前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、最も下位の層である第1の階層における画素の初期値を設定する設定手段と、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、表示させる画像に対応するデータの層である第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画することで、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、画素の透明度に関する情報とが、所定の関係となる前記第1の画像データを生成する生成手段と、OpenGL方式により、生成された前記第1の画像データを前記第2の画像データに重畳させる重畳手段とを備える画像処理装置である。
前記所定の関係とは、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色を示す情報をC'g、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色を示す情報をCg、および画素の透明度を示す情報をAgとしたとき、C'g=Ag×Cgとなる関係とすることができる。
前記生成手段には、前記C'g=Ag×Cgの関係となるように、前記第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画する描画手段と、前記C'gを前記Agで除算する除算手段とを設けることができる。
前記生成手段には、前記C'g=Ag×Cgの関係となるように、前記第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画することで、前記第1の画像データを生成し、前記重畳手段には、前記第2の画像データを示す値をCvとした場合、生成した前記第1の画像データにおける前記C'g=Ag×Cgの関係を利用して、Ag×Cg+(1-Ag)×Cvを演算することで、前記第1の画像データを前記第2の画像データに重畳させることができる。
本発明の一側面は、第1の画像データを第2の画像データに重畳させる画像処理装置の画像処理方法において、OpenGL方式によりアルファブレンディングされる前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、最も下位の層である第1の階層における画素の初期値を設定する設定ステップと、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、表示させる画像に対応するデータの層である第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画することで、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、画素の透明度に関する情報とが、所定の関係となる前記第1の画像データを生成する生成ステップと、OpenGL方式により、生成された前記第1の画像データを前記第2の画像データに重畳させる重畳ステップとを含む画像処理方法である。
本発明の一側面は、第1の画像データを第2の画像データに重畳させる画像処理装置のコンピュータに、画像処理を行わせるプログラムにおいて、OpenGL方式によりアルファブレンディングされる前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、最も下位の層である第1の階層における画素の初期値を設定する設定ステップと、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、表示させる画像に対応するデータの層である第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画することで、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、画素の透明度に関する情報とが、所定の関係となる前記第1の画像データを生成する生成ステップと、OpenGL方式により、生成された前記第1の画像データを前記第2の画像データに重畳させる重畳ステップとを含むプログラムである。
本発明の一側面においては、OpenGL方式によりアルファブレンディングされる前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、最も下位の層である第1の階層における画素の初期値が設定され、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、表示させる画像に対応するデータの層である第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画することで、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、画素の透明度に関する情報とが、所定の関係となる前記第1の画像データが生成され、OpenGL方式により、生成された前記第1の画像データが前記第2の画像データに重畳される。
以上のように、本発明の一側面によれば、より簡略化した、理想的なアルファブレンディングを行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の画像処理装置(例えば、図3のテレビジョン受像機21)は、OpenGL方式によりアルファブレンディングされる第1の画像データ(例えば、グラフィックB2)を構成する複数の層のうち、最も下位の層である第1の階層(例えば、プレーンB2−1)における画素の初期値を設定する設定手段(例えば、図3のCPU31)と、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、第1の画像データを構成する複数の層のうち、表示させる画像に対応するデータの層である第2の階層(例えば、イメージ部品B2−2)を、初期値が設定された第1の階層に描画することで、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、画素の透明度に関する情報とが、所定の関係となる第1の画像データ(例えば、グラフィックB2)を生成する生成手段(例えば、図3のグラフィック生成部38)と、OpenGL方式により、生成された第1の画像データ(例えば、グラフィックB2)を第2の画像データ(例えば、画像B1)に重畳させる重畳手段(例えば、図3の重畳部39)とを備える。
所定の関係とは、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色を示す情報をC'g、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色を示す情報をCg、および画素の透明度を示す情報をAgとしたとき、C'g=Ag×Cgとなる関係とすることができる。
生成手段は、C'g=Ag×Cgの関係となるように、第2の階層を、初期値が設定された第1の階層に描画する描画手段(例えば、図4の描画処理部51)と、C'gをAgで除算する除算手段(例えば、図4の除算部52)とを設けることができる。
生成手段は、C'g=Ag×Cgの関係となるように、第2の階層を、初期値が設定された第1の階層に描画することで、第1の画像データを生成し、重畳手段は、第2の画像データを示す値をCvとした場合、生成した第1の画像データにおけるC'g=Ag×Cgの関係を利用して、Ag×Cg+(1-Ag)×Cvを演算することで、第1の画像データを第2の画像データに重畳させることができる。
本発明の一側面の画像処理方法またはプログラムは、OpenGL方式によりアルファブレンディングされる第1の画像データを構成する複数の層のうち、最も下位の層である第1の階層における画素の初期値を設定する設定ステップ(例えば、図6のステップS13の処理)と、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、第1の画像データを構成する複数の層のうち、表示させる画像に対応するデータの層である第2の階層を、初期値が設定された第1の階層に描画することで、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、画素の透明度に関する情報とが、所定の関係となる第1の画像データを生成する生成ステップ(例えば、図6のステップS14の処理)と、OpenGL方式により、生成された第1の画像データを第2の画像データに重畳させる重畳ステップ(例えば、図6のステップS15の処理)とを含む。
本発明の一側面のプログラムは、記録媒体(例えば、図3の磁気ディスク46)に記録することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図3は、本発明を適用したテレビジョン受像機21の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
テレビジョン受像機21は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、若しくはCRT(Cathode Ray Tube)などから構成されるテレビジョン受像機、またはテレビチューナ機能を備えたパーソナルコンピュータなどであり、本発明の画像処理装置の一例である。
テレビジョン受像機21は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、メモリ34、チューナ36、デコーダ37、グラフィック生成部38、重畳部39、および表示部40を含むようにして構成される。また、CPU31、ROM32、RAM33、メモリ34、デコーダ37、およびグラフィック生成部38のそれぞれは、バス35を介して、相互に接続される。
CPU31は、テレビジョン受像機21の全体を制御する。
また、CPU31は、バス35を介して、メモリ34のプレーンに初期値を設定する。さらにまた、CPU31は、必要に応じて、ROM32に記憶されているプログラムを読み込み、実行する。さらに、CPU31は、必要に応じて、データをRAM33に供給したり、RAM33が一時的に記憶しているデータを取得する。
メモリ34は、例えば、DRAMなどからなるフレームバッファであり、上述したプレーンを有する。
チューナ36は、ユーザの操作に応じた受信する放送局の指定に従って、アンテナ(図示せず)より受信された地上波や放送衛星からの電波などのテレビジョン放送の放送電波に対応する放送信号であって、アンテナから供給された放送信号を復調する。チューナ36は、復調して得られた映像信号をデコーダ37に供給する。
なお、チューナ36は、復調して得られた音声信号を音声処理部(図示せず)に供給する。そして、音声処理部は、チューナ36から供給された音声信号を基に、音声をスピーカ(図示せず)から出力させる。
デコーダ37は、CPU31の制御の基に、チューナ36から供給される映像信号を復調する。デコーダ37は、復調によって得られた映像信号のうち、テレビジョン放送の映像信号(以下、テレビ映像信号とも称する)を重畳部39に供給し、テレビ映像信号に重畳させるグラフィックに関する映像信号(以下、グラフィック信号とも称する)をグラフィック生成部38に供給する。
グラフィック生成部38は、CPU31の制御の基に、デコーダ37から供給されたグラフィック信号に、例えば、文字、または線若しくは曲線などの図形を描く処理をするグラフィックライブラリなどを利用して、所定の処理を施すことにより、イメージ部品を生成する。グラフィック生成部38は、生成したイメージ部品を、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、メモリ34に記憶されている初期値が設定されたプレーンに描画する。また、グラフィック生成部38は、CPU31の制御の基に、所定の間隔で、メモリ34に記憶されている、プレーンにイメージ部品が描画されたグラフィック信号を重畳部39に転送する。
すなわち、グラフィック生成部38は、(表示部40に表示される)画像に重畳されるグラフィックに対応するグラフィック信号を生成している。なお、グラフィック生成部38の詳細は後述する。
重畳部39は、デコーダ37から供給されるテレビ映像信号に、グラフィック生成部38から供給されるグラフィック信号を重畳させ、重畳させることにより得られた画像データを表示部40に供給する。なお、重畳部39の詳細は後述する。
表示部40は、上述したように、例えば、LCD、PDP、またはCRTなどから構成される。表示部40は、重畳部39から供給された画像データ(グラフィック信号が重畳されたテレビ映像信号)に対応する画像を表示する。
ドライブ41は、必要に応じてテレビジョン受像機21に接続される。ドライブ41には、磁気ディスク46(例えば、ハードディスク)、光ディスク47(例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc))、光磁気ディスク48(例えば、MD(Mini-Disc)(商標))、または半導体メモリ49(例えば、メモリカード)が適時装着される。ドライブ41は、装着された磁気ディスク46、光ディスク47、光磁気ディスク48、または半導体メモリ49から記録されているプログラムを読み出して、読み出したプログラムをCPU31に供給する。
このように、CPU31は、記録媒体の一例である磁気ディスク46、光ディスク47、光磁気ディスク48、または半導体メモリ49から読み出されたプログラムを実行することができる。
次に、図4を参照して、グラフィック生成部38および重畳部39の詳細について説明する。なお、図3と同様の部分には同様の符号が付してあり、その説明は適宜省略する。
グラフィック生成部38は、描画処理部51および除算部52を含むようにして構成される。
描画処理部51は、デコーダ37から供給されたグラフィック信号に、例えば、グラフィックライブラリなどを利用して、OpenGL方式によるアルファブレンディングなどの所定の処理を施し、所定の処理を施すことで得られたグラフィック信号を除算部52に供給する。
ここで、アルファブレンディングの処理であるが、描画処理部51がOpenGL方式により出力する色を示す値をC'gとし、仮に、Porter-Duff方式により理想的なアルファブレンディングがされた場合に出力される色を示す値をCgとし、アルファ値をAgとした場合、その関係は、式(4)で示されるような関係となる。
C'g=Cg×Ag・・・(4)
すなわち、図5で示すように、プレーンB2−1に、イメージ部品B2−2を描画して、グラフィックB2を生成する場合、Porter-Duff方式(図中右側)によりアルファブレンディングを行ったとき、理想的なアルファブレンディングがされているので、CgとAgとが出力される。一方、OpenGL方式(図中左側)によりアルファブレンディングを行ったとき、理想的なアルファブレンディングがされていないので、CgとAgとを出力することはできないが、Cgと所定の関係(リニアな関係)を持つ値であるC'gと、Agとを出力するようにする。
このとき、CPU31は、メモリ34に記憶されているプレーンB2−1の初期値が、例えば、半透明の緑(R:0%,G:100%,B:0%,α=50%)である場合、その初期値を、半輝度半透明の緑、すなわち、(R:0%,G:50%,B:0%,α=50%)に設定する。そして、描画処理部51は、デコーダ37から供給されたグラフィック信号を基に、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、メモリ34に記憶されているプレーンB2−1に、イメージ部品B2−2を描画することで、グラフィック信号(C'g,Ag)を生成し、生成したグラフィック信号(C'g,Ag)を除算部52に供給する。
なお、図5で示される例において、プレーンB2−1は、イメージ部品B2−2の下地となる画像データであり、イメージ部品B2−2は、バナーなどのイメージ部品に対応した画像データであり、それらの画像データを重ね合わせることにより、グラフィックB2に対応するグラフィック信号となる。また、上述した、R,G,B,αのそれぞれは、赤、緑、青、透明度のそれぞれの割合を示す。
除算部52は、描画処理部51から供給されたグラフィック信号(C'g,Ag)のうち、C'g(=Cg×Ag)をAg(アルファ値)で除算する。除算部52は、除算することで得られたグラフィック信号(Cg,Ag)を重畳部39に供給する。
すなわち、このとき、グラフィック生成部38から出力されるグラフィック信号は、CgおよびAgとなるので、Porter-Duff方式により正しくアルファブレンディングされた場合と同様のグラフィック信号となる。
グラフィック生成部38は、所定の間隔で、メモリ34に記憶されているグラフィック信号(Cg,Ag)を重畳部39に転送する。
ここで、デコーダ37から供給されてくるテレビジョン放送の映像信号をCv、表示部40に供給する色に関する情報を示す値をCxとした場合、Cxは、式(5)により算出される。
Cx=Ag×Cg+(1-Ag)×Cv・・・(5)
すなわち、重畳部39は、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、デコーダ37から供給されるテレビジョン放送の映像信号(Cv)に、グラフィック生成部38から供給される、Porter-Duff方式と同様にアルファブレンディングされたグラフィック信号(Cg,Ag)を重畳させ、重畳させることにより得られた画像データ(Cx)を表示部40に供給する。
このように、イメージ部品B2−2をプレーンB2−1に描画する場合、Porter-Duff方式によるアルファブレンディングを行うことが理想であるが、コストがかかるために現実的ではないので、本発明においては、OpenGL方式であっても、プレーンB2−1の初期値を適宜変更することにより、CgとC'gとの間に所定の関係を持たせることで、グラフィック生成部38は、Porter-Duff方式でアルファブレンディングを行った場合と同様のグラフィック信号(Cg,Ag)を出力することが可能となる。
また、このとき、重畳部39側では、映像信号(Cv)に、グラフィック信号(Cg,Ag)を重畳させることになるので、グラフィック生成部38(例えばグラフィックチップ)と重畳部39(例えばミキサー)の個々の仕様が明確になる。さらに、グラフィック生成部38においては、従来のOpenGL方式によるアルファブレンディングが採用されている汎用的なグラフィックチップ(グラフィック描画デバイス)を使用することができるとともに、複雑なハードウェアを実装せずに、Porter-Duff方式でアルファブレンディングを行った場合と同様のグラフィック信号(Cg,Ag)を出力することができるので、低コストで実装することが可能となる。
なお、上述したプレーンB2−1の初期値であるが、例えば、プレーンB2−1の初期値が、(R:100%,G:0%,B:0%,α:50%)のように半透明の赤である場合、実際にプレーンB2−1に書き込むときの値は、半輝度半透明の赤(R:50%,G:0%,B:0%,α:50%)となり、プレーンB2−1の初期値が、(R: 0%,G:0%,B: 100%,α:50%)のように半透明の青である場合、実際にプレーンB2−1に書き込むときの値は、半輝度半透明の青(R:0%,G:0%,B:50%,α:50%)のようになる。
次に、図6のフローチャートを参照して、テレビジョン受像機21が行う、画像表示の処理について説明する。
ステップS11において、チューナ36は、ユーザの操作に応じた受信する放送局の指定に従って、アンテナ(図示せず)より受信された地上波や放送衛星からの電波などのテレビジョン放送の放送電波に対応する放送信号であって、アンテナから供給された放送信号を復調し、復調して得られた映像信号をデコーダ37に供給する。
ステップS12において、デコーダ37は、CPU31の制御の基に、チューナ36から供給される映像信号を復調し、復調によって得られた映像信号のうち、テレビ映像信号を重畳部39に供給し、テレビ映像信号に重畳させるグラフィック信号をグラフィック生成部38に供給する。
例えば、ステップS12において、デコーダ37は、CPU31の制御の基に、映像信号を復調することで得られた、図7で示すような画像B1に対応するテレビ映像信号を重畳部39に供給し、図7の画像B1に重畳させるグラフィック信号(例えば、図7の画像B1に重畳させる、チャンネル番号を示すバナーなどの番組に関する情報を示す信号)をグラフィック生成部38に供給する。
ステップS13において、CPU31は、メモリ34に記憶されているプレーン(の画素)に初期値を設定する。例えば、ステップS13において、CPU31は、図8に示すようなプレーンB2−1の各画素の初期値が、例えば、半透明の緑(R:0%,G:100%,B:0%,α=50%)である場合、その初期値を、半輝度半透明の緑、すなわち、(R:0%,G:50%,B:0%,α=50%)に設定する。
ステップS14において、グラフィック生成部38は、CPU31の制御の基に、デコーダ37から供給されたグラフィック信号に、例えば、グラフィックライブラリなどを利用することにより所定の処理を施して、イメージ部品を生成する。グラフィック生成部38は、生成したイメージ部品を、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、メモリ34に記憶されている初期値が設定されたプレーンに描画する。また、グラフィック生成部38は、CPU31の制御の基に、所定の間隔で、メモリ34に記憶されている、プレーンにイメージ部品が描画されたグラフィック信号を重畳部39に転送する。
例えば、ステップS14において、グラフィック生成部38は、CPU31の制御の基に、デコーダ37から供給されたグラフィック信号に、グラフィックライブラリなどを利用することにより所定の処理を施して、図9の右側に示すようなイメージ部品B2−2(イメージ部品B2−2a乃至B2−2e)を生成する。グラフィック生成部38は、生成したイメージ部品B2−2a乃至B2−2e(図9の右側)のそれぞれを、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、メモリ34に記憶されている、初期値が半輝度半透明の緑(R:0%,G:50%,B:0%,α:50%)に設定されたプレーンB2−1(図9の左側)に描画する。
具体的には、図9で示すように、イメージ部品B2−2は、例えば、イメージ部品B2−2a乃至B2−2eなどから構成され、それらのイメージ部品を組み合わせることで、バナー、電子番組表、または天気予報などの情報を示す画像となる。
すなわち、グラフィック生成部38は、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、各画素の初期値を半輝度半透明の緑(R:0%,G:50%,B:0%,α:50%)に設定されたプレーンB2−1(図9の左側)に、イメージ部品B2−2a乃至B2−2eを描画することで、図10に示すようなグラフィックB2に対応するグラフィック信号をメモリ34に記憶させる。
グラフィック生成部38は、所定の間隔で、メモリ34に記憶されている、図10に示すようなグラフィックB2に対応するグラフィック信号を重畳部39に転送する。アルファブレンディングの処理については後述する。
ステップS15において、重畳部39は、グラフィック生成部38から供給されるグラフィック信号を、デコーダ37から供給されるテレビ映像信号に重畳させ、重畳させることにより得られた画像データを表示部40に供給する。
例えば、ステップS15において、重畳部39は、図11に示すように、グラフィック生成部38から供給されるグラフィックB2に対応するグラフィック信号を、デコーダ37から供給される画像B1に対応したテレビ映像信号に重畳させ、重畳させることにより得られた、画像B1(図11の下側)とグラフィックB2(図11の上側)とが重畳している画像に対応した画像データを表示部40に供給する。
ステップS16において、表示部40は、重畳部39から供給された、画像データ(グラフィック信号が重畳されたテレビ映像信号)に対応する画像を表示して、処理は、ステップS11に戻り、上述した処理が繰り返される。例えば、ステップS16において、表示部40は、重畳部39から供給された、図11に示すように、画像B1(図11の下側)とグラフィックB2(図11の上側)とが重畳している画像データに対応する画像を表示する。
次に、図6のステップS14のアルファブレンディングの処理の詳細について、図12のフローチャートを参照して説明する。
ステップS31において、描画処理部51は、デコーダ37から供給されたグラフィック信号を基に、グラフィック信号(C'g,Ag)を算出し、算出したグラフィック信号(C'g,Ag)を除算部52に供給する。
例えば、ステップS31において、描画処理部51は、デコーダ37から供給されたグラフィック信号に、例えば、グラフィックライブラリなどを利用して、OpenGL方式によるアルファブレンディングなどの所定の処理を施し、所定の処理を施すことで得られたグラフィック信号(C'g,Ag)を除算部52に供給する。
ステップS32において、除算部52は、描画処理部51から供給されたグラフィック信号(C'g,Ag)のうち、C'g(= Cg×Ag)をAgで除算する。除算部52は、除算することで得られたグラフィック信号(Cg,Ag)を重畳部39に供給して、アルファブレンディングの処理を終了し、図6のステップS14に処理を戻し、ステップS15以降の処理を実行させる。
すなわち、このとき、除算部52から出力されるグラフィック信号は、CgおよびAgとなるので、Porter-Duff方式により正しくアルファブレンディングされた場合と同様のグラフィック信号となる。
ところで、上述した例においては、描画処理部51が出力したC'gを、除算部52がAgで除算することで、Cgを算出して重畳部39に供給するようにしていたが、除算部52を設けずに、描画処理部51(グラフィック生成部38)が出力したC'gを、そのまま重畳部39に供給することも可能である。すなわち、グラフィック生成部38は、デコーダ37から供給されたグラフィック信号にアルファブレンディングを施し、アルファブレンディングを施すことにより得られたグラフィック信号(C'g,Ag)を重畳部39に供給する。以下、図13および図16を参照して、グラフィック生成部38に除算部52を設けない場合の処理について説明する。
まず、図13を参照して、グラフィック生成部38および重畳部39の詳細について説明する。なお、図3と同様の部分には同様の符号が付してあり、その説明は適宜省略する。
グラフィック生成部38は、CPU31の制御の基に、デコーダ37から供給されたグラフィック信号に、例えば、グラフィックライブラリなどを利用して、所定の処理を施すことにより、イメージ部品を生成する。グラフィック生成部38は、生成したイメージ部品を、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、メモリ34に記憶されている初期値が設定されたプレーンに描画することで、グラフィック信号(C'g,Ag)をメモリ34に記憶させる。また、グラフィック生成部38は、CPU31の制御の基に、所定の間隔で、メモリ34に記憶されている、プレーンにイメージ部品が描画されたグラフィック信号(C'g,Ag)を重畳部39に転送する。
重畳部39は、デコーダ37から供給されるテレビ映像信号(Cv)に、グラフィック生成部38から供給される、Porter-Duff方式と同様にアルファブレンディングされたグラフィック信号(C'g,Ag)を重畳させ、重畳させることにより得られた画像データ(Cx)を表示部40に供給する。
重畳部39は、演算部62および加算部63を含むようにして構成される。なお、図中には、演算部61が点線で表現されているが、これは、重畳部39が出力するCxは、上述した式(5)のように、Cx=Ag×Cg+(1-Ag)×Cvにより算出されるが、Ag×Cgについては、グラフィック生成部38から供給されてくるC'g(=Ag×Cg)により既に計算されているので、演算部61がAg×Cgである演算を行う必要がないことを示す。
演算部62は、デコーダ37から供給されるテレビ映像信号(Cv)およびグラフィック重畳部38から供給されるグラフィック信号(C'g,Ag)のうちのAgを基に、(1-Ag)×Cvである演算を行い、演算によって得られた(1-Ag)×Cvを加算部63に供給する。
加算部63は、グラフィック生成部38から供給されたグラフィック信号(C'g,Ag)のうちのC'gと、演算部62から供給された(1-Ag)×Cvとを加算する。加算部63は、加算することにより算出された、Ag×Cg+(1-Ag)×Cv(=Cx)を表示部40に供給する。
すなわち、重畳部39は、OpenGL方式のアルファブレンディングを行う場合、グラフィック演算部38から供給されるC'gを利用して、Ag×Cgの演算をC'gに置き換えることができるので、Cx=C'g+(1-Ag)×Cvの演算を行っていることになり、演算量を減らすことができる。
次に、図14を参照して、図13の構成における、テレビジョン受像機21が行う、画像表示の処理について説明する。
ステップS51乃至ステップS53の処理のそれぞれは、図6のステップS11乃至ステップS13の処理のそれぞれと同様であり、その説明は省略する。
ステップS54において、グラフィック生成部38は、CPU31の制御の基に、デコーダ37から供給されたグラフィック信号に、例えば、グラフィックライブラリなどを利用して、所定の処理を施すことにより、イメージ部品を生成する。グラフィック生成部38は、生成したイメージ部品を、OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、メモリ34に記憶されている初期値が設定されたプレーンに描画することで、グラフィック信号(C'g,Ag)をメモリ34に記憶させる。また、グラフィック生成部38は、CPU31の制御の基に、所定の間隔で、メモリ34に記憶されている、プレーンにイメージ部品が描画されたグラフィック信号(C'g,Ag)を重畳部39に転送する。アルファブレンディングの処理については後述する。
ステップS55において、重畳部39は、グラフィック生成部38から供給される、Porter-Duff方式と同様にアルファブレンディングされたグラフィック信号(C'g,Ag)を、デコーダ37から供給されるテレビ映像信号(Cv)に重畳させ、重畳させることにより得られた画像データ(Cx)を表示部40に供給する。グラフィック重畳の処理については後述する。
ステップS56の処理は、図6のステップS16の処理と同様であり、その説明は省略する。
次に、図15のフローチャートを参照して、図13のグラフィック生成部38が行う、アルファブレンディングの処理について説明する。すなわち、図15のフローチャートは、図14のステップS54のアルファブレンディングの処理の詳細について説明するフローチャートとなる。
ステップS71において、グラフィック生成部38は、デコーダ37から供給されたグラフィック信号を基に、グラフィック信号(C'g,Ag)を算出し、算出したグラフィック信号(C'g,Ag)を重畳部39に供給して、アルファブレンディングの処理を終了し、図14のステップS54に処理を戻し、ステップS55以降の処理を実行させる。
例えば、ステップS71において、グラフィック生成部38は、デコーダ37から供給されたグラフィック信号に、例えば、グラフィックライブラリなどを利用して、OpenGL方式によるアルファブレンディングなどの所定の処理を施し、所定の処理を施すことで得られたグラフィック信号(C'g,Ag)を重畳部39に供給する。
次に、図16のフローチャートを参照して、図13の重畳部39が行う、グラフィック重畳の処理について説明する。すなわち、図16のフローチャートは、図14のステップS55のグラフィック重畳の処理の詳細について説明するフローチャートとなる。
ステップS91において、演算部62は、デコーダ37から供給されるテレビ映像信号(Cv)およびグラフィック重畳部38から供給されるグラフィック信号(C'g,Ag)のうちのAgを基に、(1-Ag)×Cvである演算を行い、演算によって得られた(1-Ag)×Cvを加算部63に供給する。
ステップS92において、加算部63は、グラフィック生成部38から供給されたグラフィック信号(C'g,Ag)のうちのC'gと、演算部62から供給された(1-Ag)×Cvとを加算する。加算部63は、加算することにより算出された、Ag×Cg+(1-Ag)×Cv(=Cx)を表示部40に供給して、グラフィック重畳の処理を終了し、図14のステップS55に処理を戻し、ステップS56以降の処理を実行させる。
また、テレビジョン受像機21の構成であるが、上述した例においては、図3で示すような構成を一例にして説明したが、本発明はそれに限らず、様々な構成とすることができる。以下、図17乃至図19を参照して、本発明のテレビジョン受像機21の他の構成について説明する。
図17乃至図19のそれぞれは、本発明を適用したテレビジョン受像機21の一実施の形態の他の構成を示すブロック図である。図17乃至図19のそれぞれにおいて、図3と同様の部分には、同様の符号が付してありその説明は適宜省略する。
図17のテレビジョン受像機21おいては、上述したチューナ36(図3)の代わりに、記憶媒体71が設けられている。記憶媒体71は、例えば、DVD、BD(Blu-ray Disc)、フラッシュメモリ、ハードディスク、またはMD(商標)などの映像のデータを記憶できる媒体である。記憶媒体71は、ユーザの操作に従って、映像信号をデコーダ37に供給する。
また、図18に示すように、メモリ34(図3)の代わりに、メモリ81およびメモリ82のそれぞれを設けるようにしてもよい。すなわち、図18のテレビジョン受像機21においては、デコーダ37およびグラフィック生成部38のそれぞれが共有して使用していたメモリ34の代わりに、メモリ81がデコーダ37により使用されるメモリとして設けられ、メモリ82がグラフィック生成部38により使用されるメモリとして設けられている。
メモリ81は、デコーダ37から供給される映像信号を適宜記憶し、デコーダ37からの要求に応じて、記憶している映像信号をデコーダ37に供給する。また、メモリ82は、グラフィック生成部38から供給されるグラフィック信号を適宜記憶し、グラフィック生成部38からの要求に応じて、記憶しているグラフィック信号をグラフィック生成部38に供給する。
さらにまた、図19に示すように、表示部40(図3)を設けないようにしてもよい。図19のテレビジョン受像機21においては、画像を表示する表示部40が設けられておらず、重畳部39は、グラフィック生成部38から供給されるグラフィック信号を、デコーダ37から供給されるテレビ映像信号に重畳させ、重畳させることにより得られた画像データを、例えば、LCD、PDP、またはCRTなどからなる、テレビジョン受像機21に接続されている外部の表示装置(図示せず)に供給する。
図示せぬ表示装置は、重畳部39から供給された、画像データ(グラフィック信号が重畳されたテレビ映像信号)に対応する画像を表示する。
以上のように、本発明によれば、より簡略化した、理想的なアルファブレンディングを行うことができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図3に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク46(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク47(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)を含む)、光磁気ディスク48(MD(商標)を含む)、若しくは半導体メモリ49などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM(図示せず)などで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
21 テレビジョン受像機, 31 CPU, 32 ROM, 33 RAM, 34 メモリ, 35 バス, 36 チューナ, 37 デコーダ, 38 グラフィック生成部, 39 重畳部, 40 表示部, 41 ドライブ, 46 磁気ディスク, 47 光ディスク, 48 光磁気ディスク, 49 半導体メモリ, 51 描画処理部, 52 除算部, 62 演算部, 63 加算部, 71 記憶媒体, 81 メモリ, 82 メモリ
Claims (6)
- 第1の画像データを第2の画像データに重畳させる画像処理装置において、
OpenGL方式によりアルファブレンディングされる前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、最も下位の層である第1の階層における画素の初期値を設定する設定手段と、
OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、表示させる画像に対応するデータの層である第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画することで、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、画素の透明度に関する情報とが、所定の関係となる前記第1の画像データを生成する生成手段と、
OpenGL方式により、生成された前記第1の画像データを前記第2の画像データに重畳させる重畳手段と
を備える画像処理装置。 - 前記所定の関係とは、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色を示す情報をC'g、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色を示す情報をCg、および画素の透明度を示す情報をAgとしたとき、
C'g=Ag×Cg
となる関係である
請求項1の画像処理装置。 - 前記生成手段は、
前記C'g=Ag×Cgの関係となるように、前記第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画する描画手段と、
前記C'gを前記Agで除算する除算手段と
を備える請求項2の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記C'g=Ag×Cgの関係となるように、前記第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画することで、前記第1の画像データを生成し、
前記重畳手段は、前記第2の画像データを示す値をCvとした場合、生成した前記第1の画像データにおける前記C'g=Ag×Cgの関係を利用して、Ag×Cg+(1-Ag)×Cvを演算することで、前記第1の画像データを前記第2の画像データに重畳させる
請求項2の画像処理装置。 - 第1の画像データを第2の画像データに重畳させる画像処理装置の画像処理方法において、
OpenGL方式によりアルファブレンディングされる前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、最も下位の層である第1の階層における画素の初期値を設定する設定ステップと、
OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、表示させる画像に対応するデータの層である第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画することで、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、画素の透明度に関する情報とが、所定の関係となる前記第1の画像データを生成する生成ステップと、
OpenGL方式により、生成された前記第1の画像データを前記第2の画像データに重畳させる重畳ステップと
を含む画像処理方法。 - 第1の画像データを第2の画像データに重畳させる画像処理装置のコンピュータに、画像処理を行わせるプログラムにおいて、
OpenGL方式によりアルファブレンディングされる前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、最も下位の層である第1の階層における画素の初期値を設定する設定ステップと、
OpenGL方式によるアルファブレンディングにより、前記第1の画像データを構成する複数の層のうち、表示させる画像に対応するデータの層である第2の階層を、前記初期値が設定された前記第1の階層に描画することで、OpenGL方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、Porter-Duff方式によりアルファブレンディングされた画素の色に関する情報と、画素の透明度に関する情報とが、所定の関係となる前記第1の画像データを生成する生成ステップと、
OpenGL方式により、生成された前記第1の画像データを前記第2の画像データに重畳させる重畳ステップと
を含むプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009020840A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | Sharp Corp | コンテンツ表示処理装置、コンテンツデータ提供装置、コンテンツ表示システム、コンテンツデータのデータ構造、コンテンツ表示処理方法、プログラム、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2018025996A (ja) * | 2016-08-10 | 2018-02-15 | 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント | 画像合成装置、情報処理装置、および画像合成方法 |
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-
2005
- 2005-09-02 JP JP2005255191A patent/JP2007066268A/ja active Pending
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