JP2007047161A - 中間値力価を測定するための方法およびシステム - Google Patents

中間値力価を測定するための方法およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】組成物中の物質の正確な力価を測定する方法およびシステムを提供する。
【解決手段】一連の希釈因子を選択し、組成物中の物質の標準力価を測定し、そして標準力価と標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子との間の幾何学的平均力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与えることを含んでなる、組成物中の物質の中間値力価を測定する方法を提供する。ある種の方法では、物質は少なくとも1種の抗−赤血球凝集素(HA)抗体を含んでなる。ある種の方法では、組成物は血液または血清を含んでなる。また、そのような方法と共同して使用するためのシステムおよびコンピューター−読み取り可能媒体も提供する。
【選択図】なし

Description

発明の分野
本発明は一般的に力価を測定するための方法およびシステムに関する。本発明のある種の態様では、そのような方法およびシステムは最新の方法およびシステムより正確な力価を与える。
発明の背景
力価は、例えば溶液の如き組成物中の物質の濃度を定量化するための一般的に認められた方法である。ある種の滴定検定法は、一連の希釈およびある検定読み取り値が検知された(またはもはや検知されえない)希釈度の測定に基づく。その結果、希釈段階間に存在する濃度は正確には測定できずそして検定結果は真の力価を単に概算するものである。
そのような測定の一例は、血球凝集阻止(HI)検定法である抗−赤血球凝集素(HA)抗体濃度測定用の検定法である。赤血球凝集素は赤血球と結合して凝集(血球凝集)をもたらす能力を有し、それは視覚的に検知されることができ、そしてそれ故、読み取り検定法として使用される。赤血球に対するHAの結合は抗−HA抗体を含有する血清の添加により阻止される。それ故、抗−HA抗体の濃度は、血清の一連の希釈物をHA抗原または全ウイルスと共にインキュベートしそしてHI検定を行うことにより、HI力価として規定されうる。開始希釈物は一般的に1:10.0である。この希釈から、さらに2倍希釈物である1:20.0、1:40.0、1:80.1、...、1:2560.0が製造される。HI力価は、依然として完全に血球凝集を阻止するその希釈物の希釈因子、例えば、10.0、または20.0、または40.0、など、として定義される。力価が高ければ高いほど、抗−HA抗体がより多く存在する。
発明の要旨
第一の面で、本発明は組成物中の物質の中間値力価を測定する方法を提供する。ある種の方法では、この方法は一連の希釈因子を選択し、組成物中の物質の標準力価を測定し、そして標準力価と標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子との間の幾何学的平均力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与える。ある種の方法では、物質は抗体である。ある種の方法では、物質は少なくとも1種の抗−赤血球凝集素(HA)抗体を含んでなる。ある種の方法では、組成物は血液または血清を含んでなる。
別の面で、本発明は組成物中の物質の中間値力価を測定する方法を提供する。ある種の方法では、この方法は一連の希釈因子を選択し、組成物中の物質の標準力価を測定し、そしてコンピューターおよび下記の式:
logT=(logT+logF)/2
[式中、Tは中間値力価であり、Tは標準力価であり、そしてFは標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子である]
を用いて、組成物中の物質の中間値力価を計算することを含んでなる。ある種の方法では、物質は抗体である。ある種の方法では、物質は少なくとも1種の抗−赤血球凝集素(HA)抗体を含んでなる。ある種の方法では、組成物は血液または血清を含んでなる。
別の面で、本発明は組成物中の物質の中間値力価を測定する方法を提供する。ある種の方法では、この方法は一連の希釈因子を選択し、組成物中の物質の標準力価を測定し、そして下記の式:
logT=(logT+logF)/2
[式中、Tは中間値力価であり、Tは標準力価であり、そしてFは標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子である]
を用いて、組成物中の物質の中間値力価を計算することを含んでなる。ある種の方法では、物質は抗体である。ある種の方法では、物質は少なくとも1種の抗−赤血球凝集素(HA)抗体を含んでなる。ある種の方法では、組成物は血液または血清を含んでなる。
別の面で、本発明は組成物中の物質の中間値力価を測定するためのシステムを提供する。このシステムはデータベースを保存するための記憶装置および記憶装置に連結された処理装置を含んでなることができ、ここで処理装置が一連の希釈因子を選択し、組成物中の物質の標準力価を測定し、そして標準力価と標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子との間の幾何学的平均力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与えるように作用する。
別の面で、本発明は組成物中の物質の中間値力価を測定するためのシステムを提供する。このシステムはデータベースを保存するための記憶装置および記憶装置に連結された処理装置を含んでなることができ、ここで処理装置が一連の希釈因子を選択し、組成物中の物質の標準力価を測定し、そして下記の式:
logT=(logT+logF)/2
[式中、Tは中間値力価であり、Tは標準力価であり、そしてFは標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子である]
を用いて、組成物中の物質の中間値力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与えるように作用することができる。
別の面で、本発明は指示書の一式により実行される、実行時に組成物中の物質の中間値力価を測定する方法を行う指示書の一式を記憶するコンピューター−読み取り可能媒体を提供する。指示書の一式により実行される方法は一連の希釈因子を選択し、組成物中の物質の標準力価を測定し、そして標準力価と標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子との間の幾何学的平均力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与えることを含んでなりうる。
別の面で、本発明は指示書の一式により実行される、実行時に組成物中の物質の中間値力価を測定する方法を行う指示書の一式を記憶するコンピューター−読み取り可能媒体を提供する。指示書の一式により実行される方法は一連の希釈因子を選択し、組成物中の物質の標準力価を測定し、そしてコンピューターおよび下記の式:
logT=(logT+logF)/2
[式中、Tは中間値力価であり、Tは標準力価であり、そしてFは標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子である]
を用いて、組成物中の物質の中間値力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与えることを含んでなりうる。
図面の簡単な記述
本開示に導入されそしてその一部を構成する添付図面は本発明の種々の態様および面を説明する。図面において、
図1は、本発明の特徴および原理を実行しうるシステムを示す。
図2は、例えば、図1のシステム100を用いて中間値力価を測定するための本発明の態様に従う例示方法200に含まれる一般的段階を示すフローチャートである。
発明の記述
ここでは、陽性または陰性の試験反応を依然として生ずる最高希釈度の希釈因子として
定義される力価を「標準力価」と称する。標準力価は、それらが陽性または陰性の試験反応を依然として生ずる最高希釈度を過小評価するという意味で当然保守的であり、すなわち、それらは真の力価を過小評価する。この偏りは、力価の計算を変えることにより、減少させうる。
本発明によると、下記の計算を使用することができる:
力価=標準力価と標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子との間の幾何学的平均値。ここで、これは力価に関する「中間値定義」と称する。
本開示では、「組成物」は、例えば、溶液、懸濁液、血液、血液製品、および他の体液を包含する分析試料を包含しうるいずれかの形態の物体を意味する。「分析試料」は、その濃度が所望される組成物中の物質である。抗体、例えば抗−HA抗体、が分析試料の非限定例である。
ここで、「偏り」は統計学的意味で使用され、測定されるものは平均して過大または過小評価される。標準力価は、平均してそれらが真の力価より過小評価されるため、偏る。
当然、真の力価(T)は標準力価(T)と次の希釈因子(F)との間にある:

対数法では、中間値力価(T)はTとFとの間の中間点である:
logT=(logT+logF)/2
ほとんど全ての実際的な状況では、中間値定義は標準力価における偏りを減少させ、平均して
|T−T|<|T−T
であることを意味する。
本発明のある種の態様では、存在しうる3つの条件は、
1.log変換させた力価は正規分布されるかまたはほぼ正規分布され、
2.希釈因子が予め規定され、そして
3.2つの連続するlog変換させた希釈因子の間の距離は可能なlog変換させた力価の範囲と比べて小さい
ことを包含する。さらに別の態様では、全ての3つの条件の同時存在が報告される力価における偏りを有意に減少させうる。
中間値定義は単独力価における偏りを減少させうる。力価のセットをまとめるかまたは例えばワクチンの臨床試験において例えば測定される多くの力価の報告において比較しなければならない場合にも中間値定義は有用である。
実施例1(HI力価)
予め規定された希釈因子が10.0、20.0、40.0、80.0、160.0、...、2560.0でありそして具体的な血清に関して標準HI力価が80.0である場合には、中間値HI力価は80.0および160.0の幾何学的平均であり、それは113.1である。
実施例2(HI力価)
ワクチン接種後のHI力価に関して上記の3つの十分条件が満たされる。Log−変換されたHI力価はほぼ正規分布であり、希釈段階は予め規定され(10.0、20.0、40.0、など)、2つの連続するlog−変換された希釈因子の間の距離(0.7log[20.0]−log[10.0]=log[40.0]−log[20.0
]、など)は可能なlog−変換された力価の範囲(log[2560.0]−log[10.0]=5.5)と比べて小さい。
本発明に従うある種の態様は、中間値力価を与えるためのシステムを含んでなりうる。そのようなシステムは、データベースを保存するための記憶装置および記憶装置に連結された処理装置を含んでなりうる。処理装置はレベルデータ要素を受容するために作用し得、レベルデータ要素の各々1つが力価に相当する。さらに、処理装置はコンピューターおよび下記の式:
logT=(logT+logF)/2
[式中、Tは中間値力価であり、Tは標準力価であり、そしてFは標準力価より上における次に最も高い希釈因子である。換言すると、Fは標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子である。]
を用いて、組成物中の物質の中間値力価を計算するために作用しうる。
本発明の別の態様によると、上記の記憶、処理装置、および他の部品が中間値力価計算システムに付与されうる。ハードウエア、ソフトウエア、および/またはファームウエアのいずれかの適する組み合わせを使用して記憶、処理装置、または他の部品に付与されうる。例えば、記憶、処理装置、または他の部品にはシステム100と組み合わされたデータ供給プロセッサー105または力価プロセッサー110のいずれかが付与されうる。上記のシステムおよびプロセッサーは例示でありそしてプロセッサーは本発明の態様に従う上記の記憶、処理装置、または他の部品を含んでなりうる。
さらに、本発明は別個の電子部品、ロジックゲートを含有する実装されたもしくは一体化された電子チップ、マイクロプロセッサーを利用する回路、または電子部品もしくはマイクロプロセッサーを含有する単一チップを含んでなる電気回路内で実施することもできる。本発明はまた、機械、光学、流体、および量子技術を包含するがそれらに限定されない、ロジック操作、例えば、AND、OR、およびNOTを行いうる他の技術、を用いて実施することもできる。さらに、本発明は汎用コンピューター中でまたはいずれかの他の回路もしくはシステム中で実施することもできる。
非限定例として、図1は本発明の特徴および原理を実施しうるシステム100を示す。図1のブロック図に示されているように、システム100はデータ供給プロセッサー105、力価プロセッサー110、使用者115、およびネットワーク120を包含しうる。使用者115は、例えば、力価プロセッサー110を用いて力価を測定しようと望む個人でありうる。使用者115はまた、組織、企業、またはそのような施設(capabilities)を有するいずれかの他の存在物でもありうる。
力価プロセッサー110は処理装置125および記憶装置130を包含しうる。記憶装置130は力価ソフトウエアモジュール135および希釈因子データベース140を包含しうる。記憶装置130中に存在するソフトウエアモジュール135は処理装置125上で作用することができ、データベース140にアクセスすることができ、そして例えばここに記載されたいずれかの方法のような中間値力価を測定する方法を行うことができる。それでも、プロセッサー110は他のソフトウエアモジュールを含むこともできそして他の方法を行うこともできる。
システム100中に含まれるデータ供給プロセッサー105または力価プロセッサー110(「プロセッサー類」)はパソコン、ネットワークコンピューター、本体、または他の同様なマイクロコンピューター−ベースのワークステーションを用いて実行されうる。だが、プロセッサー類はいずれかのタイプのコンピューター操作環境、例えば手持ち装置、マルチプロセッサーシステム、マイクロプロセッサー−ベースのまたはプログラム可能な送信機電子装置、ミニコンピューター、本体コンピューターなど、を含んでなりうる。プロセッサー類は作業が遠隔処理装置により行われる分散型計算環境内でも実行されうる。さらに、いずれのプロセッサーも移動ターミナル、例えばスマートフォーン(smart phone)、携帯電話、無線応用プロトコール(WAP)を利用する携帯電話、個人用デジタルアシスタント(PDA)、インテリジェントペーパー、携帯コンピューター、手持ちコンピューター、通常電話、またはファクシミリ機械、を含んでなりうる。上記のシステムおよび装置は例示であり、そしてプロセッサーは他のシステムまたは装置を含んでなりうる。
ネットワーク120は、例えば、特定領域ネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を含んでなりうる。そのようなネットワーク環境は事務所、企業規模のコンピューターネットワーク、イントラネット、およびインターネットでは普遍的であり、そして当業者により既知である。LANがネットワーク120として使用される場合には、プロセッサー類のいずれかに置かれたネットワークインターフェースを使用してプロセッサー類のいずれかと連結することができる。ネットワーク120がWANネットワーク環境、例えばインターネット、中で実行される場合には、プロセッサー類は典型的には内部もしくは外部モデム(示されていない)またはWAN全体にわたる伝達を設定するための他の手段を包含しうる。さらに、ネットワーク120を利用する際には、ネットワーク120で送られたデータは既知の暗号化/解読技術により暗号化されてデータの安全性を確保しうる。
ネットワーク120としての有線伝達システムの他に、例えば、ウエブページをインターネットを介して交換するため、e−メールをインターネットを介して交換するため、または他の伝達経路を利用するために、無線伝達システムまたは有線と無線との組み合わせを使用することができる。無線は空中波を介する無線伝達として定義されうる。しかしながら、視界の赤外線(intrared line of sight)、携帯、マイクロ波、衛星、パケット無線通信、および広域無線通信を包含する種々の他の伝達技術を使用して無線伝達を行いうる。無線環境内のプロセッサーはいずれかの移動ターミナル、例えば上記の移動ターミナル、でありうる。無線データはページング、テキストメッセージング、e−メール、インターネットアクセス、および音声伝達を具体的に除外もしくは包含する他の具体化されたデータ用途を包含するが、それらに限定されない。
システム100はネットワーク120以外のまたはそれと組み合わされた方法および方式によってもデータを伝達しうる。これらの方法および方式はディスケット、フラッシュメモリースティック、CDROM、ファクシミリ、通常メール、相互音声応答システム(IVR)を介して、または公的交換式電話ネットワークを伝わる音声によるデータの送達を包含するが、それらに限定されない。
図2は、例えば図1のシステム100を用いる中間値力価を測定するための本発明の態様に従う例示方法200に含まれる一般的段階を示すフローチャートである。力価はインフルエンザワクチン力価を含んでなりうるが、それらに限定されない。例示方法200の段階を実行するための例示方法は以下でさらに詳細に記載される。
例示方法200は開始ブロック205で始まりそして段階210に進み、そこでプロセッサー110が例えばデータ供給プロセッサー105からの力価データ要素を受容するであろう。データ供給プロセッサー105は、例えば、医学試験研究所で操作されうる。力価データ要素は、例えば、予め選択された希釈因子および検定読み取りデータを含んでなりうる。
プロセッサー110が力価データ要素を受容する段階210から、例示方法200は段
階220に進行し、そこでプロセッサー110が1つもしくは複数の力価統計法を計算しうる。そのような力価統計法は、例えば、検定読み取りデータを予め選択された希釈因子に照らして変換させることにより測定された標準力価を包含しうる。
プロセッサー110が段階220で力価統計法を計算したら、例示方法200は段階230に継続し、そこでプロセッサ−110が1つの中間値力価または1つより多い力価が受容された場合の複数の中間値力価を測定しうる。プロセッサー110が段階230で1つまたは複数の中間値力価を測定した後に、1つまたは複数の中間値力価が報告または記録され、そして例示方法200は次に段階240で終了しうる。
以上の記述は例示および説明用だけでありそして記載されそして特許請求された本発明の範囲を限定すると考えるべきでないことを理解すべきである。さらに、ここに示されたものの他の特徴および/または改変を行うことができる。例えば、本発明の態様は記述に記載された特徴の種々の組み合わせおよび細分組み合わせにも及びうる。
図1は、本発明の特徴および原理を実行しうるシステムを示す。 図2は、例えば、図1のシステム100を用いて中間値力価を測定するための本発明の態様に従う例示方法200に含まれる一般的段階を示すフローチャートである。

Claims (22)

  1. 一連の希釈因子を選択し、
    組成物中の物質の標準力価を測定し、そして
    標準力価と標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子との間の幾何学的平均力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与える
    ことを含んでなる、組成物中の物質の中間値力価の測定方法。
  2. 物質が抗体である、請求項1の方法。
  3. 物質が少なくとも1種の抗−赤血球凝集素(HA)抗体を含んでなる、請求項1の方法。
  4. 組成物が血液または血清を含んでなる、請求項1の方法。
  5. 一連の希釈因子を選択し、
    組成物中の物質の標準力価を測定し、そして
    コンピューターおよび下記の式:
    logT=(logT+logF)/2
    [式中、Tは中間値力価であり、Tは標準力価であり、そしてFは標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子である]
    を用いて、組成物中の物質の中間値力価を計算する
    ことを含んでなる、組成物中の物質の中間値力価の測定方法。
  6. 物質が抗体である、請求項5の方法。
  7. 物質が少なくとも1種の抗−赤血球凝集素(HA)抗体を含んでなる、請求項5の方法。
  8. 組成物が血液または血清を含んでなる、請求項5の方法。
  9. 一連の希釈因子を選択し、
    組成物中の物質の標準力価を測定し、そして
    下記の式:
    logT=(logT+logF)/2
    [式中、Tは中間値力価であり、Tは標準力価であり、そしてFは標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子である]
    を用いて、組成物中の物質の中間値力価を計算する
    ことを含んでなる、組成物中の物質の中間値力価の測定方法。
  10. 物質が抗体である、請求項9の方法。
  11. 物質が少なくとも1種の抗−赤血球凝集素(HA)抗体を含んでなる、請求項9の方法。
  12. 組成物が血液または血清を含んでなる、請求項9の方法。
  13. システムがデータベースを保存するための記憶装置および記憶装置に連結された処理装置を含んでなり、ここで処理装置が
    一連の希釈因子を選択し、
    組成物中の物質の標準力価を測定し、そして
    標準力価と標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子との間の幾何学的平均力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与える
    ように作動する、組成物中の物質の中間値力価を測定するためのシステム。
  14. 物質が抗体である、請求項13のシステム。
  15. 物質が少なくとも1種の抗−赤血球凝集素(HA)抗体を含んでなる、請求項13のシステム。
  16. 組成物が血液または血清を含んでなる、請求項13のシステム。
  17. システムがデータベースを保存するための記憶装置および記憶装置に連結された処理装置を含んでなり、ここで処理装置が
    一連の希釈因子を選択し、
    組成物中の物質の標準力価を測定し、そして
    下記の式:
    logT=(logT+logF)/2
    [式中、Tは中間値力価であり、Tは標準力価であり、そしてFは標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子である]
    を用いて、組成物中の物質の中間値力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与える
    ように作動する、組成物中の物質の中間値力価を測定するためのシステム。
  18. 物質が抗体である、請求項17のシステム。
  19. 物質が少なくとも1種の抗−赤血球凝集素(HA)抗体を含んでなる、請求項17のシステム。
  20. 組成物が血液または血清を含んでなる、請求項17のシステム。
  21. 実行時に組成物中の物質の中間値力価を測定する方法を遂行する指示書の一式を記憶するコンピューター−読み取り可能媒体であって、指示書の一式により実行される方法が、一連の希釈因子を選択し、
    組成物中の物質の標準力価を測定し、そして
    標準力価と標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子との間の幾何学的平均力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与える
    ことを含んでなる媒体。
  22. 実行時に組成物中の物質の中間値力価を測定する方法を遂行する指示書の一式を記憶するコンピューター−読み取り可能媒体であって、指示書の一式により実行される方法が、一連の希釈因子を選択し、
    組成物中の物質の標準力価を測定し、そして
    コンピューターおよび下記の式:
    logT=(logT+logF)/2
    [式中、Tは中間値力価であり、Tは標準力価であり、そしてFは標準力価より大きい一連の希釈因子における最低希釈因子である]
    を用いて、組成物中の物質の中間値力価を計算して、組成物中の物質の中間値力価を与える
    ことを含んでなる、媒体。
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