JP2007046843A - ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の改造方法 - Google Patents

ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の改造方法 Download PDF

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武雄 齋藤
Hiromi Koizumi
浩美 小泉
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Abstract

【課題】燃焼器の構造を換えることなく、多種多様な燃料に対応することができるガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の改造方法を提供する。
【解決手段】燃焼室190を内部に形成するライナ160を備えるとともに、この燃焼室190に燃料を噴出する主燃料ノズル173Aと、この主燃料ノズル173Aに燃料を供給する主燃料系統41とを備えるガスタービン燃焼器400において、主燃料系統41を流れる燃料の燃料性状に応じて主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22を調整して、燃焼室190内に導入される前に副燃料ノズル1によって燃料が噴出された空気を主燃料ノズル173Aが噴出する燃料とともに燃焼室190内に噴出する。
【選択図】 図2

Description

本発明はガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の改造方法に関する。
大気汚染物質の排出に関する規制は年々厳しくなってきており、ガスタービン燃焼器においても、排気ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)の排出量を低減させるべく、様々な燃焼方式が研究されている。
その一例として、燃料と空気とを同軸噴流として燃焼室に供給して燃焼させる同軸噴流燃焼方式があり、この種の燃焼方式は例えば特開2003−148734号公報に記載されている。この方式は、予混合燃焼方式と比較して非常に短い距離で効果的に燃料と空気の混合を促進させる事が可能であり、NOxの排出量を低く抑える事が可能である。
特開2003−148734号公報
このような大気汚染物質の低減の問題に加えて、ガスタービンは、近年の電力自由化の流れなどの社会的背景により、従来の天然ガスだけでなく、発熱量の低い低カロリーガスや、燃焼速度の速い水素含有量の多い燃料など、多種多様な燃料に対応することが求められている。中でもガスタービン燃焼器に関しては、発熱量、自己発火温度、燃焼速度などの物性値が異なる燃料をすべて安定に燃焼させ、かつ大気汚染物質である窒素酸化物の排出量を低減させるものが求められている。しかし、燃料を噴射する燃料ノズル構造を換えずに燃料性状が異なる燃料を使用すると、燃焼状態が不安定になる恐れがある。
例えば前述した同軸噴流燃焼方式の燃焼器などでは、設計仕様より発熱量の低い燃料を使用すると、燃焼器出口のガス温度を一定に保つために燃料流量を増加させる必要がある。ところが、燃料ノズルから噴射される燃料の流速を速くすると、燃焼室に形成される火炎の位置が下流側に移動して火炎が燃料ノズルから遠ざかった状態になり、燃焼が不安定になる恐れが生じる。したがって、発熱量の低い燃料を使用する場合には、燃料流速の高速化を避けるために、例えば燃料ノズルの噴孔径を拡大して燃料流量を確保する必要があった。
しかし、燃料性状が変わる度に燃料ノズルの噴孔径を変更するなどして燃焼器の構造を換えるとなると、その作業の度に労力及び時間を要し、作業期間や費用の面でも問題が生じる。
本発明の目的は、燃焼器の構造を換えることなく、多種多様な燃料に対応することができるガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の改造方法を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、燃料と空気が燃焼反応を起こす燃焼室を内部に形成するライナと、前記燃焼室に燃料を噴出する主燃料ノズルと、この主燃料ノズルに燃料を供給する主燃料系統とを備えるガスタービン燃焼器において、前記燃焼室内に導入される前の空気中に燃料噴出量調整用の燃料を噴出する副燃料ノズルと、前記副燃料ノズルに燃料を供給する副燃料系統と、前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する主燃料流量調整手段と、前記副燃料系統に設けられ、前記副燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する副燃料流量調整手段とを備えるものとする。
このように副燃料ノズルによって燃焼室内に導入される前の空気中に燃料噴出量調整用の燃料を燃料性状に応じた量だけ噴出して、この空気を主燃料ノズルが噴出する燃料とともに燃焼器に供給することによって、使用する燃料の発熱量が変化しても、発熱量に応じた適正量の燃料を燃焼室内に供給することができる。これによって、燃料噴出流速を変えたり、燃料ノズルの燃料噴孔径を変更したりすることなく、燃焼室内において安定した燃焼反応を起こすことができる。
(2)また、本発明は、上記目的を達成するために、燃料と空気が燃焼反応を起こす燃焼室を内部に形成するライナと、前記燃焼室に燃料を噴出する主燃料ノズルと、この主燃料ノズルに燃料を供給する主燃料系統とを備えるガスタービン燃焼器において、前記燃焼室内に燃料噴出量調整用の燃料を直接噴出する副燃料ノズルと、前記副燃料ノズルに燃料を供給する副燃料系統と、前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する主燃料流量調整手段と、前記副燃料系統に設けられ、前記副燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する副燃料流量調整手段とを備えるものとする。
このように副燃料ノズルによって燃焼室内に燃料噴出量調整用の燃料を燃料性状に応じた量だけ直接噴出して燃焼器に供給することによって、この燃料を燃焼室内で加熱燃焼させることができる。これにより、使用する燃料の発熱量が変化しても、上記(1)と同様に、燃焼室内において安定した燃焼反応を起こすことができる。
また、加熱燃焼は均一な温度で酸化する形態であり、燃焼ガス中に局所的な高温場を発生しないという特徴がある。これによりNOx排出量を低く抑えることができる。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状を検出する検出手段と、この検出手段により検出される燃料性状に応じて前記主燃料流量調整手段及び前記副燃料流量調整手段を制御する燃料流量調整制御手段とを備えるものとする。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記検出手段は前記主燃料系統を流れる燃料の発熱量を検出するものとする。
これにより、燃料の発熱量に応じて主燃料流量調整手段及び副燃料流量調整手段の調整量を求めて、使用する燃料の発熱量に応じて各調整手段への燃料配分を適切に調整することができる。
(5)上記(1)から(4)いずれかにおいて、好ましくは、前記ライナは前記燃焼室に空気を噴出する空気孔を備え、燃料と空気が同軸噴流として前記燃焼室に噴出されるように前記主燃料ノズルと前記空気孔を同軸上に配置するものとする。
これにより、同軸噴流式のガスタービン燃焼器において、使用する燃料の発熱量が変化しても、燃焼室内において安定した燃焼反応を起こすことができる。
(6)上記(1)から(4)いずれかにおいて、好ましくは、前記主燃料ノズルは前記燃焼室に燃料を直接噴出する拡散燃料ノズルであるものとする。
これにより、拡散燃焼式のガスタービン燃焼器において、使用する燃料の発熱量が変化しても、燃焼室内において安定した燃焼反応を起こすことができる。
(7)本発明は、上記目的を達成するために、燃料と空気が燃焼反応を起こす燃焼室を内部に形成するライナと、前記燃焼室に燃料を噴出する主燃料ノズルと、この主燃料ノズルに燃料を供給する主燃料系統とを備えるガスタービン燃焼器の改造方法において、前記燃焼室に供給される前の空気中に燃料噴出量調整用の燃料を噴出する副燃料ノズルと、前記副燃料ノズルに燃料を供給する副燃料系統と、前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する主燃料流量調整手段と、前記副燃料系統に設けられ、前記副燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する副燃料流量調整手段とを追設するものとする。
(8)また、本発明は、上記目的を達成するために、燃料と空気が燃焼反応を起こす燃焼室を内部に形成するライナと、前記燃焼室に燃料を噴出する主燃料ノズルと、この主燃料ノズルに燃料を供給する主燃料系統とを備えるガスタービン燃焼器の改造方法において、前記燃焼室内に燃料噴出量調整用の燃料を直接噴射する副燃料ノズルと、前記副燃料ノズルに燃料を供給する副燃料系統と、前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する主燃料流量調整手段と、前記副燃料系統に設けられ、前記副燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する副燃料流量調整手段とを追設するものとする。
本発明によれば、燃焼器に供給される燃料の性状が変わる場合でも、燃料ノズルなどの燃焼器の構造を換えることなく燃料流速をほぼ一定にして燃料噴出量を適正に調整することができるので、多種多様な燃料を安定して燃焼させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
まず、ガスタービンの全体概略を図1を用いて説明する。
図1は同軸噴流燃焼方式の燃焼器を備える一般的なガスタービンの全体概略図である。
図1が示すガスタービンは、空気を圧縮する空気圧縮機110と、この空気圧縮機110から導入される高圧空気120と燃料とを混合して燃焼ガスを生成するガスタービン燃焼器300と、この燃焼器300で生成された燃焼ガスの膨張仕事により軸回転力を得るタービン200と、このタービン200で得られた軸回転力を電力に変換する発電機210とを備えている。
燃焼器300は、燃料を昇圧する燃料ポンプ180と、燃料系統181と、この燃料系統181から燃料が供給される燃料ヘッダ172と、この燃料ヘッダ172に設けられた燃料ノズル173と、燃料と空気が燃焼反応を起こす燃焼室190を内部に形成する円筒状のライナ160と、このライナ160に設けられたバーナプレート170と、このバーナプレート170に燃料ノズル173と同軸状に位置するように設けられた空気孔171と、ライナ160を間隔を介して覆うように配置した外筒161と、この外筒161のタービン200側の開口部に連接した尾筒フロースリーブ151と、ライナ160のタービン200側の開口部に連接され燃焼ガスをタービン200へ導く尾筒150とを備えている。尾筒150と尾筒フロースリーブ151は互いの間に高圧空気120が流れる環状流路43を形成し、同様にライナ160と外筒161は互いの間に環状流路44を形成している。
また、この燃焼器300の外側にはこれを覆うように車室ケーシング141が設けられている。この車室ケーシング141は燃焼器300へ導入される高圧空気120が流れる車室140を内部に形成し、この車室140内に空気圧縮機110からの高圧空気120を導入するディフューザ130を備えている。
なお、図1においては、燃料ヘッダ172及び燃料系統181は1つずつしか図示されていないが、これに限られるものではなく、例えば燃料系統が複数の系統に分かれて複数の燃料ヘッダに燃料を供給するマルチ燃焼器構造などもある。また、燃焼器300についても同様に、火力発電所などで広く使用されているガスタービンにおける燃焼器のようにタービン回転軸に対して放射状に複数缶配列されており、図が示すように1つに限るものではない。勿論、単缶型のガスタービンを対象としても良い。
上記構成によるガスタービンの動作を以下に説明する。
空気圧縮機110から供給された高圧空気120は、ディフューザ130を介して車室140に導入され、環状流路43を経て環状流路44を流れる。その後、燃料ノズル173付近で進行方向を反転させ、バーナプレート170に設けられた空気孔171から空気流となって燃焼室190に導入される。一方、燃料ポンプ180で昇圧された燃料は、燃料系統181を介して燃料ヘッダ172に供給されて、燃料ノズル173から空気孔171の中心に向かって燃焼室190に空気を伴って噴射される。
このように空気孔171を介して燃焼室190に導入される燃料および空気は、燃料ノズル173及び空気孔171が同軸状に配置されている構成のために、空気孔171を通過する際に空気流が燃料を包み込むような同軸の噴流となり混合気を形成する。この混合気はライナ160内部の燃焼室190において火炎を形成し高温高圧の燃焼ガス191となる。この燃焼ガス191は、尾筒150を経てタービン200に導入され、断熱膨張する際に発生する仕事量をタービン200において軸回転力に転換する。これによりガスタービンは発電機210から出力を得る。
次に、本発明の第1の実施の形態を図2〜図7を用いて説明する。
図2は本実施の形態の同軸噴流方式のガスタービン燃焼器の構造を示す図であり、図3は図2中のA−A断面によるガスタービン燃焼器の断面図である。既出の図と同じ部分には同じ符号を付し、説明は省略する。
図2及び図3において、ガスタービン燃焼器400は、主燃料ノズル173Aを有する主燃料ヘッダ172Aと、副燃料ノズル1と、主燃料ヘッダ172Aへ燃料を供給する主燃料系統41と、この主燃料系統から分岐して設けられ副燃料ノズル1に燃料を供給する副燃料系統42と、主燃料系統41に設けられた主燃料流量調整弁21と、副燃料系統42に設けられた副燃料流量調整弁22と、これら主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22の上流に設けられた検出器2と、燃料流量コントロールユニット50と、燃料調整弁23とを備えている。
主燃料ヘッダ172Aは、円筒形から成るライナ160の円の中心点に対応する位置に1機と、この点を中心とした円の周を6等分した点に対応する位置に6機備えられており、図3に示すように、空気孔171は、このように備えられた燃料ヘッダに設けられた燃料ノズルと同軸状にバーナプレート170の開口部として設けられている。燃料調整弁23は、主燃料系統41が各主燃料ヘッダ172Aに燃料を供給するために分岐した分岐点の下流側にそれぞれ設けられており、各主燃料ヘッダ172Aに供給される燃料流量をガスタービンの負荷変動に応じて調整することで燃焼室190における燃焼を適宜調節している。
副燃料ノズル1は、その噴射孔が外筒161の径方向内側を向くように、かつ環状流路44を流れる空気中、つまり燃焼空気孔171に導入される前の空気中に燃料噴出量調整用の燃料を噴出できる位置に外筒161に備えられている。副燃料ノズル1は、図3に示すように、好ましくは外筒161の周方向に均等な間隔で複数個設置すると良い。これは副燃料ノズル1から噴出される燃料が環状流路44の周方向に偏って分布しないようにするためである。
検出器2は主燃料系統41中を流れる燃料の例えば発熱量などの燃料性状を検出するものであり、例えば、燃料の分子量を測定してこれを基に燃料の発熱量を測定する熱量計などがこれにあたる。その他、燃料の密度の測定結果を基に燃料の発熱量を検出するものや、燃料中の音速を基に燃料の成分を特定するもの等、燃料の性状を検知する公知の各種センサ類の適用が可能である。この検出器2は検出した燃料性状を検出信号として燃料流量コントロールユニット50へ出力している。
燃料流量コントロールユニット50は、燃焼室190内の燃焼が安定するように、検出器2から入力された燃料の発熱量の値から主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22の開度を制御プログラムを用いて演算して、この演算結果を操作信号として燃料流量調整弁21,22に出力する。燃料流量コントロールユニット50は、このような処理を行うために、例えば、演算処理を行う中央処理部(例えばセントラル・プロセッシング・ユニット〔以下CPUとする〕)、燃料の発熱量と主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22の開度との相関関係に基づいて、検出した発熱量の値からこれら各弁21,22の開度を算出する機能を有する制御プログラムが格納されている外部記憶部(例えばリード・オンリー・メモリー〔以下ROMとする〕)、演算中のデータや演算後のデータを一時的に格納しておく主記憶部(例えばランダム・アクセス・メモリー〔以下RAMとする〕)などを備えている。
図4は燃料流量コントロールユニット50が行う処理内容をフローチャートで示す図である。
以下、燃料流量調整の詳細をこのフローチャートを参照しながら説明する。
まず、燃料流量コントロールユニット50には検出器2が測定した主燃料系統41中を流れる燃料の発熱量の値が入力され、この値を内部のRAMに一時的に格納する(S100)。次に、燃料流量コントロールユニット50内のCPUは、RAMに格納しておいた発熱量の値を呼び出し、内部のROMにあらかじめ格納しておいた制御プログラムを用いて、この発熱量の値から主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22の開度を算出する(S110)。その後、CPUは各燃料流量調整弁21,22が算出された開度に調節されるようにこの演算結果をバルブ操作信号に変換して、各燃料流量調整弁21,22にこの信号を出力する(S120)。この結果、この操作信号に基づいて主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22の開度が調節され、主燃料ノズル173に供給される燃料11の流量及び副燃料ノズル1に供給される燃料12の流量が燃料の発熱量に応じた流量配分になり、この制御手順が終了する。以上の手順を繰り返すことにより、燃料の性状の変化に対応して燃料噴出量が調整され、燃焼室190内において安定した燃焼を維持することができる。
なお、上記説明においては、燃料の発熱量の変化に随時追従するバルブ制御の方法を例に挙げて説明してきたが、制御方法はこれに限られるものではない。例えば、演算処理速度を向上させて効率良く各バルブの開度調整をするために、直前にバルブ開度の調整を実施した時の発熱量の値をRAMに記憶させておき、この値と検出器2によって適時測定された発熱量の値との差を求め、この差がしきい値を超えた場合にのみバルブの開度を調節するように制御する方法などを採用しても良い。
また、上記説明においては、燃料流量コントロールユニット50は、検出した燃料性状に基づいて自動的に各燃料流量調整弁21,22の開度を調整するものとして説明したが、これに替わって、各燃料流量調整弁21,22の開度を演算した結果を例えばモニタなどの表示手段で表示して、この結果に基づいて操作者が弁の開度を調整するようにしても勿論よい。
またさらに、上記において特に説明はしなかったが、使用燃料の発熱量が高く、副燃料ノズル1からの燃料噴射が不要な場合も想定されるので、副燃料調整手段22には副燃料ノズル1による燃料噴出割合を0%にする機能を持たせておくことが好ましい。なお、燃料流量コントロールユニット50自体の動作のON/OFFを制御できるようにしても勿論良い。
次に、上記構成によるガスタービン燃焼器の動作及び作用を説明する。
燃料ポンプ180によって昇圧された燃料は、主燃料系統41内を流れ、主燃料系統41に設置された検出器2によって発熱量を測定される。検出器2は測定した燃料の発熱量の値を燃料流量コントロールユニット50に検出信号として出力する。燃料流量コントロールユニット50は、この検出信号(発熱量の値)を基に所定の演算を行い、発熱量に応じた主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22の開度を算出する。この演算結果は流量調整弁を操作する操作信号に変換され、主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22に出力される。操作信号が入力された主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22はこの信号に適した開度に調節される。
検出器2を通過した燃料は主燃料系統41と副燃料系統42とに分岐する。副燃料系統42に分岐した燃料は適度な開度に調整された副燃料流量調整弁22によって燃料の発熱量に応じた流量に調整されて副燃料ノズル1に供給される。副燃料ノズル1は燃焼室190内に導入される前の環状流路44内を流れる空気中に燃料噴出量調整用の燃料を噴射して燃料を空気中に予混合する。他方、主燃料系統41を流れる燃料は主燃料流量調整弁21によって同様に発熱量に応じた流量に調整された後分岐し、燃料調整弁23によって負荷に応じて調整され、各主燃料ヘッダ172Aを経て主燃料ノズル173Aに供給される。
主燃料ノズル173Aに供給された燃料は主燃料ノズル173Aから空気孔171の中心に向かって燃料噴流として噴出される。このとき、この燃料噴流は、環状流路44を通過する際にあらかじめ副燃料ノズル1によって燃料が予混合された空気の流入路と同軸上にあるので、燃料噴流を空気流が包み込むような同軸の噴流となる。これにより、主燃料ノズル173Aから噴出された燃料は、燃焼室190内に導入された後に燃料が予混合された空気流と混合し、適度な混合比の予混合気となった後、高温ガスと接触して燃焼する。したがって、発熱量の低い燃料を用いた場合でも、副燃料ノズル1が燃焼空気内に燃料をあらかじめ噴出しておくことにより、主燃料ノズル173Aから噴出されれる燃料の流速をほぼ一定に保ちながら燃焼室190に導入された際の燃料流量を充分確保することができる。これにより燃焼室190内に形成される火炎192の位置を最適な範囲内に保ち、安定した燃焼を維持することができる。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
一般的な同軸噴流燃焼方式の燃焼器を備えるガスタービンにおいて、設計仕様より発熱量の低い低カロリーガスなどを燃料として使用すると、ガスタービン出力を一定に保つためにより多くの燃料を燃焼室に供給する必要がある。燃料の供給量を増加させる手段としては燃料流量を増加させる方法があるが、この場合、燃焼ノズルの構造を変更することなく低発熱量の燃料に対応するためには、燃料ノズルから燃焼室内に噴出される燃料の流速を速くする必要がある。
図5は、同軸噴流方式の燃焼器を用いた燃焼試験により得られた、燃料噴出流速とNOx及び一酸化炭素の排出量との関係を示す図である。
図5において、燃料噴出流速が速くなるにつれてNOx排出量が減少する一方、燃焼に伴う反応中間物質である一酸化炭素の排出量は増加している。これは、燃料噴出速度が速くなると火炎の安定性が悪化し、供給された燃料が完全に燃焼されていないことを示している。この原因としては、燃料流速が高速化すると燃焼室内に形成される火炎の位置が下流側に移動し、火炎が燃料ノズルから遠ざかった状態になり燃焼が不安定になることなどが考えられる。
また、燃料ノズルの燃料噴孔径の大きさを保持しながら流量を増加させるには、燃料ポンプの出力を上げて燃料供給圧力を高める必要がある。しかし、ポンプの出力増加に伴い、ガスタービン全体のエネルギー効率が低下してしまうとともに、燃料ポンプの価格も高くなってしまう。
このような理由から、同軸噴流方式の燃焼器を搭載したガスタービンにおいて燃料発熱量が大きく変わる場合には、燃料流速をある範囲内に保つために燃料ノズルの噴孔径を燃料の発熱量に合わせて変更し、流速を維持しながら流量を確保する必要があった。
しかし、燃料性状が変わる度に燃料ノズルの噴孔径を変更するなどして燃焼器の構造を換えるとなると、その作業の度に労力及び時間を要し、作業期間や費用の面でも問題が生じてしまう。
このような同軸噴流燃焼方式の燃焼器に対し、本発明は、燃焼室190に燃料を噴射する主燃焼ノズル173Aの他に、燃焼室190に導入される前の燃焼用の空気中に燃料噴出量調整用の燃料を噴射する副燃料ノズル1を外筒161に設けている。そして、検出器2と燃料流量コントロールユニット50を用いて使用する燃料の燃料性状に応じて主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22の開度を調整して、主燃料ノズル173Aに供給される燃料流量及び副燃料ノズル1に供給される燃料流量を調整している。
このように使用する燃料の燃料性状に応じて主燃焼ノズル173Aと副燃料ノズル1に供給される燃料配分を調整するとともに、副燃料ノズル1によって燃料噴出量の調整用の燃料を燃焼室190に導入される前の燃焼用の空気中に噴出して予混合させることにより、発熱量の低い燃料を用いた場合でも、燃料噴出流速を速くしたり燃料ノズルの燃料噴孔径を拡大することなく、燃料性状に応じて燃焼室に供給される燃料の量を調整することができ、燃焼室内において安定した燃焼反応を起こすことができる。これにより、燃焼器の構造を換えることなく、多種多様な燃料に対応することができる。
さらに、本発明によれば、燃料噴出速度を速くするために燃料供給圧力を増加させる必要が無いため、ガスタービンのエネルギー効率低下を抑制することも可能であり、ポンプ価格の上昇による費用の増加も抑える事ができる。また、燃料噴孔径の異なる燃料ノズルに取り換えるなどして燃焼器構造を換える必要がないので交換作業の必要がなく、効率良くガスタービンを運転することができ、金銭に加え、人的、時間的コストも削減することもできる。
なお、以上の説明において、副燃料ノズル1は、図2及び図3に示した位置に設置するものとして説明してきたが、本実施の形態の本質的効果を得る限りにおいては燃焼室190内に導入される前の空気中に燃料を噴出することができれば良く、これに限られるものではない。例えば、図6に示すように、外筒161の尾筒フロースリーブ151と反対側の端面に設けられ、主燃料ヘッダ172Aが設置されているフランジカバー部162に副燃料ノズル1を設置しても本実施の形態と同様の効果が得られる。また、空気孔171付近の外筒161やフランジカバー部162に取り付けることに限らず、図7に示すように車室ケーシング141に設置して、燃料を車室140内で噴出するようにしてもよい。この場合は、外筒161などに副燃料ノズル1を設置する場合と比較して、予混合距離が増加するので更に効率良く空気と燃料を混合させることができる。また、これらの場合においても、副燃料ノズル1の設置数や配置ピッチは特に限定されないが、燃料が燃焼用の空気に均一に混合されるようにするには副燃料ノズル1は複数本かつ周方向に均等に配置することが望ましい。
また、以上の説明において、副燃料系統42は主燃料系統41から分岐したもので同一の燃料を用いるものであるとして説明してきたが、これに限らず、副燃料系統と主燃料系統は独立した燃料系統として別々の燃料を供給するものとしても良い。例えば、主燃料系統には発熱量の低い燃料(例えばメタン等)を供給し、他方、副燃料系統には発熱量の高い燃料(例えばLNG等)を供給するように構成しても良い。このように構成すれば、通常のLNGのみによる運転と比較して、少量のLNGでガスタービンを運転できるので、効率良くガスタービンを運転することが可能になるという効果が得られる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図8及び図9を用いて説明する。
図8は本実施の形態の同軸噴流方式のガスタービン燃焼器の構造を示す図であり、図9は図8中のB−B断面によるガスタービン燃焼器の断面図である。既出の図と同じ部分には同じ符号を付し、説明は省略する。
図8及び図9において、ガスタービン燃焼器400Aの構成は、第1の実施の形態とほぼ同じであるが、ライナ160は燃料導入孔3を有しており、副燃料ノズル1は、先端部がこの燃料導入孔3内に挿入され、噴射孔が燃焼室190に臨んでいる。つまり、本実施の形態は副燃料ノズル1が燃焼室190内に直接燃料を噴射することができるように配設されている点で第1の実施の形態と異なる。その他の構成については第1の実施の形態とほぼ同様である。
このように構成したガスタービン燃焼器において、副燃焼ノズル1から噴射された燃料は、燃焼室190内における火炎192の下流側の高温ガス中に供給される。この燃料は、燃焼室190内の高温下で火炎を伴わずに酸化する加熱燃焼という形態で燃焼し、使用燃料の発熱量が同一流量では充分に得られない場合に主燃料ノズル173Aから供給される燃料による発熱量の不足分を補う。
以上のように、本発明は、燃焼室190に燃料を噴射する主燃焼ノズル173Aの他に、副燃料ノズル1を用いて燃焼室190内に燃料噴出量調整用の燃料を直接噴射して加熱燃焼を起こすことにより、使用する燃料が発熱量が低い場合にも燃焼室190内の燃焼を安定したものとすることができる。さらに、第1の実施の形態同様に、検出器2と燃料流量コントロールユニット50を用いて、使用する燃料の燃料性状に応じて主燃料ノズル173Aに供給される燃料流量及び副燃料ノズル1に供給される燃料流量の配分を算出して調整することにより、燃料性状の異なる燃料を用いても常に最適な条件の下で燃焼することができる。
このように副燃料ノズル1によって燃料噴出量調整用の燃料を燃焼室190内に直接噴出して加熱燃焼させる本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、加熱燃焼は、均一な温度で酸化する形態であり、燃焼ガス中に局所的な高温場を発生しないという特徴がある。これにより本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、更にNOx排出量を低く抑えることができるという効果を奏する。
なお、本実施の形態においても、図9に示すように、副燃料ノズル1は燃料が燃焼器190内で偏在しないようにするには複数本かつ周方向に均等に配置することが望ましい。
次に、本発明の第3の実施の形態を図10及び図11を用いて説明する。
本実施の形態は、拡散燃焼方式の燃焼器を備えるガスタービンに関するものであり、上記第1の実施の形態と主に主燃料ノズルの構成が異なる他は、ほぼ同じ構成から成る。
図10は本実施の形態の拡散燃焼方式のガスタービン燃焼器の構造を示す図であり、図11は図10中のC−C断面によるガスタービン燃焼器の断面図である。既出の図と同じ部分には同じ符号を付し、説明は省略する。
図10及び図11において、ガスタービン燃焼器500は、拡散燃料ノズル31と、ライナ160Aとを備えている。ライナ160Aは拡散燃料ノズル31側に略円形の開口部175を備えている。この開口部175には拡散燃料ノズル31の先端が挿入され、拡散燃料ノズル31の先端部分に設けた燃料噴孔32が燃焼室に臨んでいる。これにより、拡散燃料ノズル31は燃料噴孔32から燃焼室190内に燃料を直接噴射する。また、開口部175と拡散燃料ノズル31により形成される隙間は空気が流れ込む空気流路となっており、この空気流路からは圧縮機によって供給された燃焼用空気が燃焼室190内に流れ込むようになっている。
このように構成したガスタービン燃焼器において、燃料流量コントローラユニット50は、第1の実施の形態同様に、検出器2が検出した燃料の発熱量を基に主燃料流量調整弁21及び副燃料流量調整弁22を発熱量に適した開度に調節する。
このように調整された副燃料流量調整弁22を介して発熱量に応じて調整された燃料は、副燃料ノズル1によって燃焼室190内に導入される前の空気中に予混合される。この後、この燃料を予混合した空気は開口部175と拡散燃料ノズル31との隙間を介して燃焼室190内に導入される。
一方、主燃料流量調整弁21によって適切な量に調整された燃料は、拡散燃料ノズル31によって直接燃焼室190内に噴出される。この際、この燃料は副燃料ノズル1によって燃料が予混合された空気と混合して燃焼室190内で火炎192を形成して燃焼されるので、発熱量の低い燃料を使用した場合でも、第1の実施の形態と同様に、燃焼に必要な燃料量が確保される。
したがって、本実施の形態においても、第1の実施の形態同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においても、図11に示すように、副燃料ノズル1は燃料が燃焼用の空気に均一に混合されるようするには複数本かつ周方向に均等に配置することが望ましい。
また、第1の実施の形態と同様に、副燃料ノズル1をフランジカバー部や車室ケーシング等に設置しても同様の効果が得られるほか、副燃料系統と主燃料系統に別々の燃料を供給してガスタービンを運用しても勿論同様の効果が得られる。
次に、本発明の第4の実施の形態を図12及び図13を用いて説明する。
本実施の形態は、拡散燃焼方式の燃焼器を備えるガスタービンに関するものであり、上記第2の実施の形態と主に主燃料ノズルの構成が異なる他は、ほぼ同じ構成から成る。
図12は本実施の形態の拡散燃焼方式のガスタービン燃焼器の構造を示す図であり、図13は図12中のD−D断面によるガスタービン燃焼器の断面図である。既出の図と同じ部分には同じ符号を付し、説明は省略する。
図12及び図13において、ガスタービン燃焼器500Aは、主燃料ノズルとして第3の実施の形態と同様の拡散燃料ノズル31を備えている。また、第2の実施の形態と同様に、ライナ160Aには燃料導入孔3Aが設けられており、副燃料ノズル1は、先端部がこの燃料導入孔3A内に挿入され、噴射孔が燃焼室190に臨んでいる。
このように拡散燃焼方式の燃焼器を用いた本実施の形態においても、副燃料ノズル1から直接燃焼室190内に供給する燃料を加熱燃焼させることにより、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態においても、図13に示すように、副燃料ノズル1は燃料が燃焼器190内で偏在しないようにするには複数本かつ周方向に均等に配置することが望ましい。
なお、以上の各実施の形態において説明した燃焼器構造は、これから新規製作するガスタービン燃焼器だけではなく、既設の拡散燃焼方式あるいは同軸噴流方式のガスタービン燃焼器に改造を施しも構成することが可能である。
このように既設の燃焼器に改造を加える場合、その改造方法は少なくとも、燃料噴出量調整用の燃料を噴出する副燃料ノズルと、この副燃料ノズルに燃料を供給するための副燃料系統と、主燃料系統の燃料流量を調整する主燃料流量調整弁と、副燃料系統の燃料流量を調整する副燃料流量調整弁とを追設するのみであるので、既設のガスタービン燃焼器を大幅に改造することなく容易に改造することができる。勿論、このように改造した燃焼器においても上記同様の効果を得ることができる。
同軸噴流燃焼方式の燃焼器を備える一般的なガスタービンの全体概略図である。 本発明の第1の実施の形態である同軸噴流方式のガスタービン燃焼器の構造を示す図である。 図2中のA−A断面によるガスタービン燃焼器の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に備えられた燃料流量コントロールユニットが行う処理内容を示すフローチャートである。 同軸噴流方式の燃焼器を用いた燃焼試験により得られた、燃料噴出流速と窒素酸化物及び一酸化炭素の排出量との関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態である同軸噴流方式のガスタービン燃焼器における第1の変形例の構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態である同軸噴流方式のガスタービン燃焼器における第2の変形例の構造を示す図である。 本発明の第2の実施の形態である同軸噴流方式のガスタービン燃焼器の構造を示す図である。 図8中のB−B断面によるガスタービン燃焼器の断面図である。 本発明の第3の実施の形態である拡散燃焼方式のガスタービン燃焼器の構造を示す図である。 図10中のC−C断面によるガスタービン燃焼器の断面図である。 本発明の第4の実施の形態である拡散燃焼方式のガスタービン燃焼器の構造を示す図である。 図12中のD−D断面によるガスタービン燃焼器の断面図である。
符号の説明
1 副燃料ノズル
2 検出器
3 燃料導入孔
3A 燃料導入孔
21 主燃料流量調整弁
22 副燃料流量調整弁
31 拡散燃料ノズル
32 燃料噴出孔
43 環状流路
44 環状流路
50 燃料流量コントロールユニット
110 空気圧縮機
130 ディフューザ
140 車室
141 車室ケーシング
150 尾筒
160 ライナ
160A ライナ
161 外筒
170 バーナプレート
171 燃焼空気孔
172 燃料ヘッダ
172A 主燃料ヘッダ
173 燃料ノズル
173A 主燃料ノズル
180 燃料ポンプ
190 燃焼室
200 タービン
210 発電機
400 ガスタービン燃焼器
400A ガスタービン燃焼器
500 ガスタービン燃焼器(拡散燃焼方式)
500A ガスタービン燃焼器(拡散燃焼方式)

Claims (8)

  1. 燃料と空気が燃焼反応を起こす燃焼室を内部に形成するライナと、前記燃焼室に燃料を噴出する主燃料ノズルと、この主燃料ノズルに燃料を供給する主燃料系統とを備えるガスタービン燃焼器において、
    前記燃焼室内に導入される前の空気中に燃料噴出量調整用の燃料を噴出する副燃料ノズルと、
    前記副燃料ノズルに燃料を供給する副燃料系統と、
    前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する主燃料流量調整手段と、
    前記副燃料系統に設けられ、前記副燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する副燃料流量調整手段とを備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 燃料と空気が燃焼反応を起こす燃焼室を内部に形成するライナと、前記燃焼室に燃料を噴出する主燃料ノズルと、この主燃料ノズルに燃料を供給する主燃料系統とを備えるガスタービン燃焼器において、
    前記燃焼室内に燃料噴出量調整用の燃料を直接噴出する副燃料ノズルと、
    前記副燃料ノズルに燃料を供給する副燃料系統と、
    前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する主燃料流量調整手段と、
    前記副燃料系統に設けられ、前記副燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する副燃料流量調整手段とを備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  3. 請求項1又は2記載のガスタービン燃焼器において、
    前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出される燃料性状に応じて前記主燃料流量調整手段及び前記副燃料流量調整手段を制御する燃料流量調整制御手段とを備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  4. 請求項3記載のガスタービン燃焼器において、
    前記検出手段は前記主燃料系統を流れる燃料の発熱量を検出することを特徴とするガスタービン燃焼器。
  5. 請求項1乃至4いずれか記載のガスタービン燃焼器において、
    前記ライナは前記燃焼室に空気を噴出する空気孔を備え、
    燃料と空気が同軸噴流として前記燃焼室に噴出されるように前記主燃料ノズルと前記空気孔を同軸上に配置することを特徴とするガスタービン燃焼器。
  6. 請求項1乃至4いずれか記載のガスタービン燃焼器において、
    前記主燃料ノズルは前記燃焼室に燃料を直接噴出する拡散燃料ノズルであることを特徴とするガスタービン燃焼器
  7. 燃料と空気が燃焼反応を起こす燃焼室を内部に形成するライナと、前記燃焼室に燃料を噴出する主燃料ノズルと、この主燃料ノズルに燃料を供給する主燃料系統とを備えるガスタービン燃焼器の改造方法において、
    前記燃焼室に供給される前の空気中に燃料噴出量調整用の燃料を噴出する副燃料ノズルと、
    前記副燃料ノズルに燃料を供給する副燃料系統と、
    前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する主燃料流量調整手段と、
    前記副燃料系統に設けられ、前記副燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する副燃料流量調整手段とを追設することを特徴とするガスタービン燃焼器の改造方法。
  8. 燃料と空気が燃焼反応を起こす燃焼室を内部に形成するライナと、前記燃焼室に燃料を噴出する主燃料ノズルと、この主燃料ノズルに燃料を供給する主燃料系統とを備えるガスタービン燃焼器の改造方法において、
    前記燃焼室内に燃料噴出量調整用の燃料を直接噴射する副燃料ノズルと、
    前記副燃料ノズルに燃料を供給する副燃料系統と、
    前記主燃料系統に設けられ、前記主燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する主燃料流量調整手段と、
    前記副燃料系統に設けられ、前記副燃料系統中の燃料流量を前記主燃料系統を流れる燃料の燃料性状に応じて調整する副燃料流量調整手段とを追設することを特徴とするガスタービン燃焼器の改造方法。
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