JP2007046805A - 石炭火力発電所におけるズリ除去装置および石炭供給設備 - Google Patents

石炭火力発電所におけるズリ除去装置および石炭供給設備 Download PDF

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Abstract

【課題】 石炭を石炭サイロからボイラまで搬送する搬送路上において、石炭と共に搬送された小石などのズリを除去する。
【解決手段】 正極板2と負極板3との間に、除去用ベルトコンベア5のベルト6を配設し、正極板2の板面と負極板3の板面とに接触させながら移動させる。そして、供給口4から正極板2と負極板3との間に貯蔵物Mを供給すると、プラスに帯電した石炭M1が負極板3に吸引され、マイナスに帯電したズリM2が正極板2に吸引され、これらの石炭M1およびズリM2が、ベルト6によってそれぞれ石炭排出口8bおよびズリ排出口8aから排出される。
【選択図】 図1

Description

石炭火力発電所において、石炭を石炭サイロからボイラまで搬送する搬送路上に配設され、石炭と共に搬送された小石などのズリを除去することが可能なズリ除去装置に関する。
石炭火力発電所では、船で運ばれた石炭を石炭サイロ(貯炭場)に貯蔵し、この石炭サイロに貯蔵された石炭をコンベア(搬送路)でバンカ(石炭供給ホッパー)に運び、バンカから供給された石炭を微紛炭機で粉末状にする。そして、この粉末状の石炭をボイラに投入して、燃焼させるものである。
一方、石炭は船で運ばれる前に選炭(選別)され、所定の石炭のみが石炭サイロに貯蔵され、燃焼されるようになっている。そして、この選炭には、いろいろな方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。例えば、特許文献1に記載された選炭は、水−石炭懸濁液を生成し、これに攪拌しながら炭化水素系の有機化合物を添加して、主に純粋な石炭で形成された集塊および主に無機性の固状物を含有する水性懸濁液を生成するものである。また、搬送された土砂などのズリの量を、搬送路上で高い精度で計測するズリ出し量計測装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。このズリ出し量計測装置は、搬送路(ベルトコンベア)上に光を照射し、照射されたズリを撮影して、その画像データに基づいてズリ量をコンピュータにて計測処理するものである。
特開昭63−134069号公報 特開平08−244954号公報
ところで、船で運ばれた石炭の中には小石などのズリが混入(混在)している場合がある。すなわち、上記特許文献1に記載されているような選炭では、小石などのズリが除去しきれずに、石炭の中に混入してしまう場合がある。そして、石炭の中にズリが混入していると、ズリによって微紛炭機のミルが損傷したり、ボイラの石炭消費量(燃焼不良)および灰発生量が増加してしまう。この石炭消費量の増加は、燃焼コストひいては発電コストの増加を招き、灰発生量の増加は、サイクロン(集塵機)に灰が付着する可能性を高めることとなる。また、上記特許文献2に記載されているようなズリ出し量計測装置では、ズリの量を搬送路上で高い精度で計測することができるものの、石炭と共に搬送されたズリを除去することはできない。
そこで本発明は、石炭を石炭サイロからボイラまで搬送する搬送路上において、石炭と共に搬送された小石などのズリを除去することが可能なズリ除去装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、石炭火力発電所内の石炭サイロに貯蔵された石炭を主とする貯蔵物をボイラへ搬送する搬送路上に配設され、貯蔵物に混在された小石などのズリを除去するズリ除去装置であって、プラス極性を有する正極板と、この正極板に対向しマイナス極性を有する負極板と、この正極板と負極板との間に貯蔵物を供給する供給手段と、正極板に吸引されたズリを除去する除去手段とを備えていることを特徴としている。
(作用)
搬送路上の貯蔵物(石炭とズリ)は、搬送中における相互衝突によって摩擦帯電する。すなわち、石炭はプラス(陽極性)に帯電し、ズリはマイナス(陰極性)に帯電する。このように帯電した石炭とズリとは、供給手段によって正極板と負極板との間に供給され、正極板と負極板との静電気力によって、石炭は陰極板に吸引され、ズリは正極板に吸引される。そして、正極板に吸引されたズリが除去手段によって除去される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のズリ除去装置において、除去手段が、正極板と負極板との間を極板に沿って移動可能な移動体と、この移動体を正極板の板面に接触させながら正極板の端部に設けられたズリ排出口に移動させ、移動体を負極板の板面に接触させながら負極板の端部に設けられた石炭排出口に移動させる移動体駆動部とを備えていることを特徴としている。
(作用)
移動体が正極板の板面に接触しながら移動することで、正極板に吸引されたズリがズリ排出口に収集、移動され、移動体が負極板の板面に接触しながら移動することで、負極板に吸引された石炭が石炭排出口に収集、移動される。これにより、貯蔵物が石炭とズリとに分別可能となる。
請求項3に記載の発明は、石炭火力発電所内の石炭サイロに貯蔵された石炭を主とする貯蔵物をボイラへ搬送する搬送路上に配設され、貯蔵物に混在された小石などのズリを除去するズリ除去装置であって、略円筒状の装置本体と、この装置本体内に空気を供給する空気供給源とを備え、装置本体の外周側から中心側に向って空気が渦巻き状に運動するように空気供給源から空気が供給され、装置本体内に貯蔵物を供給する供給手段が設けられ、装置本体の外周部にズリ排出口が設けられていることを特徴としている。
(作用)
供給手段によって装置本体内に供給された貯蔵物は、渦巻き状に運動する空気によって渦巻き状に回転される。そして、比重の大きいズリは装置本体内の外周側に収束され、装置本体の外周部に設けられたズリ排出口から排出(除去)される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のズリ除去装置において、装置本体の中心部に石炭排出口が設けられていることを特徴としている。
(作用)
渦巻き状に運動する空気によって、比重の小さい石炭は装置本体内の中心側に収束され、装置本体の中心部に設けられた石炭排出口から排出される。これにより、貯蔵物が石炭とズリとに分別可能となる。
請求項5に記載の発明は、石炭火力発電所内の石炭サイロに貯蔵された石炭を主とする貯蔵物をボイラへ搬送する搬送路上に配設され、貯蔵物に混在された小石などのズリを除去するズリ除去装置であって、貯蔵物を収容するホッパーと、このホッパー内に空気を供給する空気供給源とを備え、ホッパーの底部に空気供給源からの空気が供給される空気供給部が設けられ、ホッパーの上部に石炭排出口が設けられていることを特徴としている。
(作用)
空気供給部からの空気によってホッパー内の貯蔵物が浮揚し、比重の小さい石炭は比重の大きいズリよりも上方に浮揚する。そして、ホッパーの上部に設けられた石炭排出口から石炭が排出され、下方のズリが除去可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のズリ除去装置において、ホッパーが略円筒形で、空気供給源からの空気がホッパー内を旋回しながら上昇するように空気供給部が配設され、ホッパーの上部中心部に石炭排出口が設けられ、ホッパーの上部外周部にズリ排出口が設けられていることを特徴としている。
(作用)
空気がホッパー内を旋回しながら上昇することで、ホッパー内の貯蔵物も旋回しながら上昇する。そして、比重の大きいズリはホッパー内の外周側に収束され、ホッパーの上部外周部に設けられたズリ排出口から排出(除去)される。また、比重の小さい石炭はホッパー内の中心側に収束され、ホッパーの上部中心部に設けられた石炭排出口から排出される。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のズリ除去装置において、ホッパーの内壁に、凝集した貯蔵物をほぐす粉砕突起が設けられていることを特徴としている。
(作用)
石炭サイロでの貯蔵中や搬送中に貯蔵物が凝集したとしても、粉砕突起によって凝集した貯蔵物がほぐされ、石炭とズリとに分別可能となる。
請求項8に記載の発明は、石炭火力発電所内の石炭サイロに貯蔵された石炭を主とする貯蔵物をボイラへ供給する石炭供給設備において、貯蔵物を石炭サイロからボイラへ搬送する搬送路上に、請求項1から7のいずれか1項に記載のズリ除去装置が配設されていることを特徴としている。
(作用)
ズリ除去装置によって貯蔵物中のズリが除去され、石炭のみがボイラに供給可能となる。
本発明によれば、搬送路上に配設されるズリ除去装置によって、搬送路上の石炭(貯蔵物)に混在されている小石などのズリを除去することが可能となる。この結果、ズリによって微紛炭機のミルが損傷することや、ボイラの石炭消費量や灰発生量が増加することなどを防止することができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本実施形態に係る石炭火力発電所におけるズリ除去装置1の概略構成図である。このズリ除去装置1は、正極板2と負極板3および、供給口4(供給手段)と除去用ベルトコンベア5(除去手段)とを備えている。
正極板2はプラスの極性を有し、負極板3はマイナスの極性を有して、正極板2と負極板3とが対向(平行)するように配設されている。また、正極板2の中央部に供給口4が形成され、後述するように、この供給口4から貯蔵物Mが、正極板2と負極板3との間に供給されるようになっている。なお、正極板2と負極板3とに極性を付与する極性電源(図示せず)が備わっている。
除去用ベルトコンベア5は、凹凸上の面を有する格子状のベルト6(移動体)と、このベルト6を回転駆動させるベルト駆動部7(移動体駆動部)とから構成されている。すなわち、一対の第1プーリ7a、7aにベルト6が環状に張られ、各第1プーリ7a、7aの近傍下方に、ベルト6への張力(テンション)を調整するための第2プーリ7b、7bが、ベルト6をやや押し上げるように配設されている。そして、ベルト6が正極板2と負極板3との間に配設され、ベルト6が正極板2の板面と負極板3の板面とに接触しながら連続的に移動(環状運動)するようになっている。また、ベルト6の両端部および第1プーリ7a、第2プーリ7bを覆うコンベアカバー8が設けられ、図中左側のコンベアカバー8の下方にはズリ排出口8aが形成され、図中右側のコンベアカバー8の下方には石炭排出口8bが形成されている。
このような構成のズリ除去装置1が、図2に示すような石炭火力発電所における石炭供給設備10に配設されている。この石炭供給設備10は、石炭サイロ11とバンカ12と微紛炭機13および、石炭搬送コンベア14(搬送路)とを備えている。
石炭サイロ11は、船で運ばれた石炭M1を貯蔵するための貯炭場であり、この石炭サイロ11内には主として石炭M1が貯蔵されているが、船で運ばれた石炭M1の中には、小石や粘土など(鉱物粒子)のズリM2が混入している場合がある。このため、石炭M1にズリM2が混在した貯蔵物Mが貯蔵されていると言える。バンカ12は、石炭搬送コンベア14によって搬送されてきた石炭M1(貯蔵物M)を一時的に収容し、微紛炭機13に供給するための石炭供給用ホッパーである。微紛炭機13は、バンカ12から供給された石炭M1(貯蔵物M)をミルによって粉末状に粉砕する。そして、粉末状の石炭M1(貯蔵物M)がボイラBに投入されて、燃焼されるものである。なお、本実施形態では、ボイラBはPFBC(Pressurized Fluidzied Bed Combustion;加圧流動床燃焼)ボイラである。
また、石炭搬送コンベア14は、防塵カバーを備えたコンベア(スクリュコンベアやエプロンコンベアなど)で、貯蔵物M(石炭M1)を石炭サイロ11からバンカ12まで搬送するものである。そして、この石炭搬送コンベア14上で石炭サイロ11の近傍に、ズリ除去装置1が配設されている。すなわち、石炭搬送コンベア14の上流側(石炭サイロ11側)がズリ除去装置1の供給口4に接続され、ズリ除去装置1の石炭排出口8bが石炭搬送コンベア14の下流側(バンカ12側)に接続されている。そして、後述するように、石炭サイロ11からの貯蔵物Mが石炭搬送コンベア14を介してズリ除去装置1の供給口4に供給され、ズリ除去装置1によってズリM2が除去されて、石炭M1が石炭排出口8bから石炭搬送コンベア14に戻されるようになっている。
次に、このような構成のズリ除去装置1および石炭供給設備10の動作について説明する。
まず、石炭サイロ11から貯蔵物Mが、石炭搬送コンベア14によってズリ除去装置1に供給される。すなわち、ズリ除去装置1の供給口4に貯蔵物Mが供給され、この貯蔵物Mが除去用ベルトコンベア5のベルト6上に供給される。このとき、貯蔵物M中の石炭M1とズリM2とは、石炭搬送コンベア14による搬送中における相互衝突によって摩擦帯電されている。この帯電は、未燃焼炭素粒子(石炭M1)とその他の鉱物粒子(ズリM2)とが接触した場合に、粒子表面の物理的性状および化学的性状が異なるために、未燃焼炭素粒子とその他の鉱物粒子とが相反する電荷に帯電するものである。つまり、石炭M1とズリM2との場合、石炭M1がプラス(陽極性)に帯電し、ズリM2がマイナス(陰極性)に帯電される。そして、このように帯電した石炭M1とズリM2とは、図3に示すように、正極板2と負極板3との静電気力によって、石炭M1は陰極板3に吸引され、ズリM2は正極板2に吸引される。これにより、貯蔵物Mが石炭M1とズリM2とに分別される。
一方、除去用ベルトコンベア5のベルト6が、正極板2の板面と負極板3の板面とに接触しながら、図1上反時計回りに移動している。そして、このベルト6の移動によって、正極板2に吸引されたズリM2がズリ排出口8a側に収集(かき採られ)、移動され、ズリ排出口8aから排出(除去)される。なお、ズリ排出口8aから排出されたズリM2は、ズリ収容器(図示せず)に収容されるようになっている。同様に、ベルト6の移動によって、負極板3に吸引された石炭M1が石炭排出口8bから排出され、石炭搬送コンベア14の下流側に供給される。これにより、貯蔵物M中のズリM2が除去され、石炭M1のみが石炭搬送コンベア14に戻されることとなる。その後、石炭M1は石炭搬送コンベア14によってバンカ12に運ばれ、微紛炭機13で粉末状にされて、ボイラBによって燃焼される。
このように、本ズリ除去装置1が石炭搬送コンベア14上に配設されているため、貯蔵物M中のズリM2を除去し、石炭M1のみをバンカ12側に搬送することが可能となる。この結果、ズリM2によって微紛炭機13のミルが損傷することや、ボイラBの炉底にズリM2が堆積して炉底抜き出し量や石炭消費量、灰発生量などが増加し流動層が停滞することなどを防止することが可能となる。また、貯蔵物Mは除去用ベルトコンベア5によって移動されている間にも、摩擦帯電と静電気力による移動(正極板2と負極板3との間の移動)を繰り返しているため、本ズリ除去装置1の中で多段の分別が行われていることになる。このため、石炭M1とズリM2とをより正確に(確実に)分別することが可能となり、さらに、一度本ズリ除去装置1に貯蔵物Mを供給するだけで、効率的にズリM2を除去することが可能となる。
ところで、本実施形態では、除去手段として、上記のような除去用ベルトコンベア5を備えているが、陰極板3に吸引された石炭M1および、正極板2に吸引されたズリM2を採取(除去)できるものであれば、その他の部材、駆動機構等であってもよい。さらに、供給口4を供給手段としているが、マニピュレータなどを供給手段とし、石炭搬送コンベア14上の貯蔵物Mを直接正極板2と負極板3との間に供給するようにしてもよい。
〈実施形態2〉
図4は、本実施形態に係る石炭火力発電所におけるズリ除去装置21の概略構成図である。このズリ除去装置21は、装置本体22と、この装置本体22内に圧縮空気(空気)を供給するコンプレッサー23(空気供給源)とを備えている。
装置本体22は高さが低い略円筒形で、渦巻ポンプのような形状をしており、コンプレッサー23からの圧縮空気を受けるための空気口22aを備えている。また、図4(b)に示すように、装置本体22内には、中心に向って山形に形成された山形ガイド22bが設けられ、空気口22aから供給された圧縮空気が、装置本体22内の外周側から中心側に向って渦巻き状に上昇回転(運動)するようになっている。さらに、装置本体22の上部外周部には、貯蔵物Mを装置本体22内に供給するための供給口22c(供給手段)が設けられ、装置本体22の上部中心部には、石炭排出口22dが設けられている。また、装置本体22の下部外周部で供給口22cに対向する位置には、ズリ排出口22eが設けられている。
このような構成のズリ除去装置21が、実施形態1で説明した石炭供給設備10と同様の石炭供給設備に配設されている。すなわち、石炭搬送コンベア14の上流側が本ズリ除去装置21の供給口22cに接続され、本ズリ除去装置21の石炭排出口22dが石炭搬送コンベア14の下流側に接続された状態で、本ズリ除去装置21が配設されている。
次に、このような構成のズリ除去装置21の動作について説明する。
まず、コンプレッサー23を稼働し、装置本体22内に圧縮空気が供給されと、上記のように、圧縮空気が装置本体22内の外周側から中心側(石炭排出口22d)に向って渦巻き状に上昇回転する。この状態で、石炭サイロ11からの貯蔵物Mが、石炭搬送コンベア14によってズリ除去装置21の供給口22cに供給される。すると、圧縮空気の渦巻き上昇回転に伴って、貯蔵物Mも渦巻き状に上昇回転する。この回転(遠心運動)によって、小石などのズリM2は石炭M1よりも比重が大きいため、山形ガイド22bを上昇せずに装置本体22内の外周側下方に収束される。一方、比重の小さい石炭M1は装置本体22内の中心側上方に収束される。そして、外周側下方に収束されたズリM2はズリ排出口22eから排出(除去)され、中心側上方に収束された石炭M1は石炭排出口22dから排出される。これにより、貯蔵物Mが石炭M1とズリM2とに分別される。その後の動作は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
このように、本ズリ除去装置21によれば、貯蔵物M中のズリM2を除去し、石炭M1のみをバンカ12側に搬送することが可能となる。なお、本ズリ除去装置21は、上記のように、石炭M1とズリM2との比重の違いを利用して、貯蔵物Mを石炭M1とズリM2とに分別しているが、例えば、砂の比重は約1.9で、石炭の比重は粒状で約1.0、塊状で約0.8である。
〈実施形態3〉
図5は、本実施形態に係る石炭火力発電所におけるズリ除去装置31の概略構成図である。このズリ除去装置31は、貯蔵物Mを一時的に収容するホッパー32と、このホッパー32内に圧縮空気(空気)を供給するコンプレッサー33(空気供給源)とを備えている。
ホッパー32は胴部32aが円筒形で、上部32bと底部32cとが略円錐形で、その頂部が胴部32aの中心に向うようになっている。ホッパー32の底部32cには、コンプレッサー33からの圧縮空気をホッパー32内に供給するためのエアーノズル34(空気供給部)が複数配設されている。このエアーノズル34は、圧縮空気がホッパー32内を旋回しながら上昇するように配設されている。また、ホッパー32の上部32bには、中心部に石炭排出口32dが設けられ、外周部にズリ排出口32eが設けられている。さらに、ホッパー32の胴部32aの下方には、貯蔵物Mをホッパー32内に供給するための供給口32fが設けられ、胴部32aの内壁には粉砕突起32gが複数設けられている。この粉砕突起32gは、胴部32aの軸方向に延びる三角柱状で、凝集した貯蔵物Mをほぐす(粉砕する)ものである。
このような構成のズリ除去装置31が、実施形態1で説明した石炭供給設備10と同様の石炭供給設備に配設されている。すなわち、石炭搬送コンベア14の上流側が本ズリ除去装置31の供給口32fに接続され、本ズリ除去装置31の石炭排出口32dが石炭搬送コンベア14の下流側に接続された状態で、本ズリ除去装置31が配設されている。
次に、このような構成のズリ除去装置31の動作について説明する。
まず、コンプレッサー33を稼働し、ホッパー32内に圧縮空気が供給されと、上記のように、圧縮空気がホッパー32内を旋回しながら上昇する。この状態で、石炭サイロ11からの貯蔵物Mが、石炭搬送コンベア14によってズリ除去装置31の供給口32fに供給される。すると、圧縮空気の旋回上昇に伴って、貯蔵物Mも旋回しながら上昇する。この旋回(遠心運動)によって、小石などの比重が大きいズリM2はホッパー32内の外周側上方に収束され、比重の小さい石炭M1はホッパー32内の中心側上方に収束される。そして、外周側上方に収束されたズリM2はズリ排出口32eから排出(除去)され、中心側上方に収束された石炭M1は石炭排出口32dから排出される。これにより、貯蔵物Mが石炭M1とズリM2とに分別される。さらに、凝集した貯蔵物Mがズリ除去装置31に供給されたとしても、凝集した貯蔵物Mが粉砕突起32gに当ってほぐされ、石炭M1とズリM2とに分別可能となる。その後の動作は、実施形態1と同様である。
このように、本ズリ除去装置31によれば、貯蔵物M中のズリM2を除去し、石炭M1のみをバンカ12側に搬送することが可能となる。ところで、本実施形態では、上記のように、圧縮空気の旋回によって石炭M1とズリM2とに分別しているが、分別(除去)すべきズリM2の大きさ、重さなどによっては、空気による浮揚力のみによって分別するようにしてもよい。すなわち、ホッパーの底部から上方に空気を供給し、この空気によって上方に浮揚した比重の小さい石炭M1を、ホッパーの上部に設けた石炭排出口から排出する。一方、ホッパーの下方に位置する(沈んだ)比重の大きいズリM2を、当該下方から排出(除去)するようにしてもよい。
実施形態1に係るズリ除去装置の概略構成断面図。 実施形態1に係るズリ除去装置が配設された石炭供給設備の概略構成図。 実施形態1に係るズリ除去装置によって、貯蔵物を石炭とズリとに分別する状態を示す断面図。 実施形態2に係るズリ除去装置の概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図。 実施形態3に係るズリ除去装置の概略構成断面図。
符号の説明
1 ズリ除去装置
2 正極板
3 負極板
4 供給口(供給手段)
5 除去用ベルトコンベア(除去手段)
6 ベルト(移動体)
7 ベルト駆動部(移動体駆動部)
8 コンベアカバー
8a ズリ排出口
8b 石炭排出口
10 石炭供給設備
11 石炭サイロ
12 バンカ
13 微紛炭機
14 石炭搬送コンベア(搬送路)
21 ズリ除去装置
22 装置本体
23 コンプレッサー(空気供給源)
31 ズリ除去装置
32 ホッパー
33 コンプレッサー(空気供給源)
34 エアーノズル(空気供給部)
M 貯蔵物
M1 石炭
M2 ズリ(小石など)
B ボイラ

Claims (8)

  1. 石炭火力発電所内の石炭サイロに貯蔵された石炭を主とする貯蔵物をボイラへ搬送する搬送路上に配設され、前記貯蔵物に混在された小石などのズリを除去するズリ除去装置であって、
    プラス極性を有する正極板と、この正極板に対向しマイナス極性を有する負極板と、この正極板と負極板との間に前記貯蔵物を供給する供給手段と、前記正極板に吸引された前記ズリを除去する除去手段とを備えている、
    ことを特徴とする石炭火力発電所におけるズリ除去装置。
  2. 前記除去手段が、前記正極板と前記負極板との間を極板に沿って移動可能な移動体と、この移動体を前記正極板の板面に接触させながら前記正極板の端部に設けられたズリ排出口に移動させ、前記移動体を前記負極板の板面に接触させながら前記負極板の端部に設けられた石炭排出口に移動させる移動体駆動部とを備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の石炭火力発電所におけるズリ除去装置。
  3. 石炭火力発電所内の石炭サイロに貯蔵された石炭を主とする貯蔵物をボイラへ搬送する搬送路上に配設され、前記貯蔵物に混在された小石などのズリを除去するズリ除去装置であって、
    略円筒状の装置本体と、この装置本体内に空気を供給する空気供給源とを備え、前記装置本体の外周側から中心側に向って空気が渦巻き状に運動するように前記空気供給源から空気が供給され、前記装置本体内に前記貯蔵物を供給する供給手段が設けられ、前記装置本体の外周部にズリ排出口が設けられている、
    ことを特徴とする石炭火力発電所におけるズリ除去装置。
  4. 前記装置本体の中心部に石炭排出口が設けられている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の石炭火力発電所におけるズリ除去装置。
  5. 石炭火力発電所内の石炭サイロに貯蔵された石炭を主とする貯蔵物をボイラへ搬送する搬送路上に配設され、前記貯蔵物に混在された小石などのズリを除去するズリ除去装置であって、
    前記貯蔵物を収容するホッパーと、このホッパー内に空気を供給する空気供給源とを備え、前記ホッパーの底部に前記空気供給源からの空気が供給される空気供給部が設けられ、前記ホッパーの上部に石炭排出口が設けられている、
    ことを特徴とする石炭火力発電所におけるズリ除去装置。
  6. 前記ホッパーが略円筒形で、前記空気供給源からの空気が前記ホッパー内を旋回しながら上昇するように前記空気供給部が配設され、前記ホッパーの上部中心部に前記石炭排出口が設けられ、前記ホッパーの上部外周部にズリ排出口が設けられている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の石炭火力発電所におけるズリ除去装置。
  7. 前記ホッパーの内壁に、凝集した貯蔵物をほぐす粉砕突起が設けられている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の石炭火力発電所におけるズリ除去装置。
  8. 石炭火力発電所内の石炭サイロに貯蔵された石炭を主とする貯蔵物をボイラへ供給する石炭供給設備において、
    前記貯蔵物を前記石炭サイロから前記ボイラへ搬送する搬送路上に、請求項1から7のいずれか1項に記載のズリ除去装置が配設されている、
    ことを特徴とする石炭火力発電所における石炭供給設備。
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