JP2007046627A - 動力伝達装置及びクラッチレス圧縮機 - Google Patents

動力伝達装置及びクラッチレス圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】高い品質を維持できる動力伝達機構の提供を図る。
【解決手段】動力伝達装置60は、補機のハウジング1のボス部4bの外周に回転自在に装着されるプーリ61と、回転軸10と同軸上で回転軸10の端部10bに固定された固定部材65と、固定部材65およびプーリ61に固定されこれら固定部材65およびプーリ61を連結する連結部材63と、を備える。固定部材65には、所定値以上の負荷トルクが作用したときに捻れ破断してプーリ61から回転軸10への回転動力の伝達を断つ破断部89が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばクラッチレス圧縮機などに利用される動力伝達装置に関する。
クラッチレス圧縮機には、例えば特許文献1に開示されるようなものが提案されている。このクラッチレス圧縮機は、ハウジングと、ハウジング内に回転自在に配置された駆動軸と、駆動軸の回転に伴って圧縮運動する圧縮部材と、を備え、外部回路から冷媒を吸入・圧縮したのち外部回路へ吐出するものである。
ハウジングのボス部には、プーリがベアリングを介して回転自在に支持されており、またハウジングのボス部から露出する回転軸の端部には、プーリの中央部の円筒状のボス部が嵌合されている。
このプーリは従動側のプーリであり、外部駆動源(例えばエンジンのクランクシャフトの設けられた駆動側プーリ)により回転するベルトが掛けられて、これによりプーリが回転して、圧縮機の回転軸が回転するようになっている。
ハウジング内の部品が焼きついて回転軸が回転不能になった場合には、プーリも停止してベルトが空滑りして発熱し、周辺部品に悪影響を与えてしまうため、これを回避するため、回転軸にはノッチ状の破断部が設けられている。
特開平8−319945号公報図8
しかしながら前記従来技術では、溝状の破断部が回転軸の端部近傍に設けられている。回転軸の外周面のうち破断部よりもプーリ側には、プーリのボス部を固定するためのスプライン溝が形成されている。また、回転軸の外周面のうち破断部よりもハウジング側には、リップシールが摺動接触する摺動面が形成される。
つまり、回転軸の端部近傍は摩耗防止を目的とした表面硬化処理が必要となる。この表面硬化処理によって、溝状の破断部は焼き割れたり、捻れ破断荷重が低下してしまう可能性があり、品質維持が困難である。
本発明はこのような従来技術をもとに為されたもので、その目的は、高い品質を維持できる動力伝達機構およびこれを用いたクラッチレス圧縮機の提供である。
請求項1に記載の発明は、補機のハウジング内で回転自在に支持され且つその端部が前記ハウジングのボス部より前記ハウジング外に露出する回転軸と、前記ハウジングのボス部の外周に回転自在に装着され、外部駆動源からの回転動力により回転するプーリと、前記回転軸と同軸上で前記回転軸の端部に固定された固定部材と、前記固定部材および前記プーリに固定されこれら固定部材およびプーリを連結する連結部材と、を備え、前記固定部材には、所定値以上の負荷トルクが作用したときに捻れ破断して前記プーリから前記回転軸への回転動力の伝達を断つ破断部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動力伝達装置であって、前記連結部材は、前記プーリに固定されるアウタープレートと、前記固定部材に固定されるインナープレートと、前記アウタープレートおよび前記インナープレートに固着され両者を連結する弾性部材と、を備えることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、ハウジングと、前記ハウジング内で回転自在に支持され且つその端部が前記ハウジングのボス部より前記ハウジング外に露出する回転軸と、前記ハウジング内に配置され前記回転軸の回転に伴って圧縮運動をする圧縮部材と、前記回転軸に外部駆動源からの回転動力を伝達する動力伝達装置と、を備え、
前記動力伝達装置は、前記ハウジングのボス部の外周に回転自在に装着され、前記外部駆動源からの回転動力により回転するプーリと、前記回転軸と同軸上で前記回転軸の端部に固定された固定部材と、前記固定部材および前記プーリに固定されこれら固定部材およびプーリを連結する連結部材と、を備え、前記固定部材には、所定値以上の負荷トルクが作用したときに捻れ破断して前記プーリから前記回転軸への回転動力の伝達を断つ破断部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のクラッチレス圧縮機であって、前記連結部材は、前記プーリに固定されるアウタープレートと、前記固定部材に固定されるインナープレートと、前記アウタープレートおよび前記インナープレートに固着され両者を連結する弾性部材と、を備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、回転軸とは別体に設けられた固定部材に、破断部が設けられているため、従来のような不都合が生じない。つまり、従来の如く回転軸の端部に破断部が形成された構造では、回転軸の端部の表面処理の際に破断部が焼き割れたり硬化して、捻れ破断荷重が低下してしまう可能性がある。しかしながら本発明では破断部が回転軸と別体の固定部材に設けられているため、従来のような不都合が生じない。また、本発明によれば、破断部が回転軸およびプーリと別体の固定部材に設けられているため、回転軸およびプーリに変更を加えることなく、破断部の破断荷重の設計変更を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、アウタープレートとインナープレートとの間の弾性部材により、プーリの回転速度が急激に変化したときに弾性部材で回転速度の変化を吸収できるため、破断部にかかる負荷を低減でき、動力伝達装置の品質をさらに高く維持できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2と同様の効果が得られる。
以下、本発明にかかる一実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、補機としての圧縮機の全体の概略構造を説明する。図1は第1実施形態の圧縮機の構造を概略的に示す側断面図である。
圧縮機の全体構造
図1に示すように、圧縮機は可変容量式のクラッチレス圧縮機である。圧縮機のハウジング1は、シリンダブロック2と、フロントハウジング4と、リアハウジング6と、バルブプレート9と、により構成されている。
シリンダブロック2は、全体として円柱状に形成されている。シリンダブロック2には、ピストン29を摺動自在に保持するシリンダボア3が貫通形成されている。シリンダボア3は、シリンダブロック2の軸線方向に向けて貫通し、且つ、シリンダブロック2の円周方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。このシリンダボア3のピストンの前端面29aとバルブプレート9との間に圧縮室3Aが構成される。
フロントハウジング4は全体として略円形の容器状に形成されている。フロントハウジング4は、シリンダブロック2の前端面に接合され該シリンダブロック2との間にクランク室5を形成している。
シリンダブロック2の中心部およびフロントハウジング4の中心部には貫通孔2c、4cが設けられ、シリンダブロックの貫通孔2cにラジアル軸受15、スラスト軸受16を介して回転軸10の一端が軸支され、フロントハウジングの貫通孔4cにラジアル軸受17を介して回転軸10の他端が軸支されている。これにより、回転軸10がクランク室5内で回転自在となっている。
クランク室5内には、回転軸10に軸方向にスライド自在に装着された図示せぬボールジョイント22と、ボールジョイント22に対して揺動自在に装着されたジャーナル24と、該ジャーナル24に固定された回転斜板26と、が設けられている。これにより回転斜板26は、回転軸10の軸方向に向けてスライド自在であるとともに回転軸10の軸方向に対して傾斜角を変更自在となっている。
また、クランク室5内には、回転軸10に固定されて回転軸10と一体的に回転するラグプレート21が設けられている。なお、ラグプレート21は、フロントハウジング4の縦壁部4aにスラスト軸受18を介して圧接された状態で回転自在になっている。このラグプレート21とジャーナル24とは円弧状の長穴27とピン28とを介して連結されていて、これによりラグプレート21とジャーナル24(および回転斜板26)が一体に回転するようになっている。このとき、ジャーナル24およびこれに固定された回転斜板26は、傾斜角を変化できる状態である。
そして、各シリンダボア3に収容されたピストン29は、一対のシュー30を介して回転斜板26と連結されていて、これによりピストン29は回転斜板26が回転すると回転斜板26の傾斜角に応じたストロークでシリンダボア3内をピストン運動する。
リアハウジング6は、全体として略カップ形状に形成されている。リアハウジング6は、シリンダブロック2の後端面にバルブプレート9を介して接合されている。リアハウジング6とバルブプレート9との間には吸入室7および吐出室8が形成され、これら吸入室7及び吐出室8は図示せぬ外部循環回路に接続されている。
バルブプレート9は、全体として略円板状に形成され、貫通孔(吸入孔11および吐出孔12)を備えている。吸入孔11はシリンダボア3と吸入室7とを連通する通路であり、一方、吐出孔12はシリンダボア3と吐出室8とを連通する通路である。また、吸入孔11は、シリンダボア3側に位置する金属製の弁板13に形成された吸入弁13vにより開閉され、一方、吐出孔12は、吐出室8側に位置する金属製の弁板14に形成されたリード弁としての吐出弁14vにより開閉される。
以上のような構成により、回転軸10が回転すると、ラグプレート21ともに回転斜板26が回転し、回転斜板26の傾斜角に応じたストロークでピストン29が往復動する。このピストン29の往復動により、被圧縮媒体(例えば冷媒)が、外部循環回路→吸入室7→バルブプレート9の吸入孔11→シリンダボア3内へと吸入されてこのシリンダボア3内で高温高圧に圧縮され、そして、シリンダボア3→バルブプレート9の吐出孔12→吐出室8→外部循環回路へと吐出される。
圧縮機の吐出量の制御(回転斜板の傾斜角の制御)
吐出容量を可変とするために、圧縮機には、クランク室5と吸入室7とを常時連通する抽気通路(図示せず)と、クランク室5と吐出室8とを連通する給気通路(図示せず)と、該給気通路を開閉する制御弁33と、が設けられている。上記抽気通路は、クランク室5内の冷媒ガス圧力に応じてクランク室5内の冷媒ガスを吸入室7へ帰還させる通路である。上記給気通路は、制御弁33により開閉されて吐出室8からクランク室5に向けて流れる冷媒ガスを吸入する通路である。制御弁33の開閉制御によりクランク室5(ピストンの背面圧)が調整されると、ピストンストロークが変化して(つまり回転斜板26の傾斜角が変化して)、圧縮機の吐出量が変化する。
より具体的には、クランク室5の圧力を高めると、ピストン29の背面圧が上昇することで、ピストンストロークが小さくなる。このとき、ボールジョイント22がシリンダブロック2に近づく方向に移動することで、回転斜板26の傾斜角が小さくなり(つまり回転斜板26と回転軸10とのなす角が直角に近づき)、これによりピストンストロークが減少するようになっている。
一方、クランク室5の圧力を低めると、ピストン29の背面圧が下降するとで、ピストンストロークが大きくなる。このとき、ボールジョイント22がシリンダブロック2から離れる方向に(ラグプレート21に近づく方向に)移動することで、回転斜板26の傾斜角が大きくなり、ピストンストロークが減少するようになっている。
ここで、ボールジョイント22の軸方向の前後には、回転軸10の外周にリターンスプリング51、52が設けられている。これらリターンスプリング51、52は、回転斜板26を回転軸10の軸方向に加圧するように構成されている。ラグプレート21側に配置されたリターンスプリング51は、図1に示す如くフルストロークで運転している状態から運転を停止した場合に、ピストンストロークの前後の圧力差が均等していくにしたがって、除々にボールジョイント22をデストローク側(図1中右側)に押し戻すことで回転斜板26を所定位置(例えば中立位置)に復帰させるものである。一方、シリンダブロック側のリターンスプリング52は、デストロークで運転している状態から運転を停止した場合に、ピストンストロークの前後の圧力差が均等していくにしたがって、除々にボールジョイント22をフルストローク側(図1中左側)に押し戻すことで回転斜板26を所定位置(例えば中立位置)に復帰させるものである。
動力伝達装置
次に、補機としての圧縮機に付設される動力伝達装置について図2、3を参照しつつ説明する。図2は図1中の矢示II方向から見た側面図、図3は動力伝達装置の拡大断面図であって図2中のIII−III線に沿う断面図である。
回転軸10のうちハウジング1(フロントハウジング4)のボス部4bよりハウジング1外に露出する部分(露出端部10b)には、動力伝達装置60が設けられている。
動力伝達装置60は、プーリ61と、連結部材としてのドライブプレート63と、固定部材65と、を備える。
プーリ61は、金属または樹脂により形成され、フロントハウジング4のボス部4bの外周面にベアリング67を介して回転自在に取り付けられている。プーリ61の外周には、外部駆動源Eによって常時回転する動力伝達部材としてのベルトVが架け渡されてこれにより常時回転するようになっている。プーリ61は、筒状のプーリ本体部61aから外径方向に突出するフランジ部61bを備える。このフランジ部61bに、締結部材としてのピン69によってドライブプレート63が固定されている。このドライブプレート63との固定箇所は、ドライブプレート63のアウタープレート71である。
ドライブプレート63は、円環状のアウタープレート71と、円板状のインナープレート73と、アウタープレート71およびインナープレート73に固着され両者71、73を連結する弾性部材のダンパー75と、を備えている。アウタープレート71およびインナープレート73は金属製であり、ダンパー75はゴムや合成樹脂などの弾性部材により構成されている。アウタープレート71の内周縁には軸方向に突出する筒状の内周壁部71bが形成され、インナープレート73の外周縁には軸方向に突出する筒状の外周壁部73bが形成され、これら内周壁部71bと外周壁部73bとの対向面間にダンパー75が固着している。インナープレート73には、締結部材としてのピン77を介して固定部材65が固定されている。この固定部材65との固定箇所は、固定部材65のフランジ部83である。
固定部材65は、回転軸10と同一または異なる金属により形成され、回転軸10の端部10bに固定される円柱部81と、円柱部81の端部(図3中左端部)から外径径方向に突出するフランジ部83と、を備える。フランジ部83は上述の如くインナープレート73に固定される。円柱部81は、小径部85と、大径部87と、を備え、大径部87は、内部が中空87aに肉抜きされている。小径部85は、回転軸10の端部10bに形成された固定穴10cに固定される。固定穴10cの内周面にはネジが設けられ且つ小径部85の外周面にはネジが設けられ、これにより、両者10c、85が螺合固定されている。なお、本発明では、固定部材65と固定穴10cとの固定構造は、圧入であってもよいし、固定部材65および固定穴10cをスプライン結合とする構造であってもよい。
小径部85と大径部87との境界には、小径部85よりも小径にくびれ形成された溝状の破断部89が形成されている。破断部89は、小径部85と大径部87との間に回転トルク差が生じた際に、捻れて破断を誘発する箇所であり、その厚み(又は溝の深さ)は所定値以上の負荷トルクが作用した際に破断する寸法に設定されている。つまり、破断部89は、所定値以上の負荷トルクが作用したときに捻れ破断して、プーリ61から回転軸10への回転動力の伝達を断つ。
なお、フロントハウジング4の貫通孔4cにはラジアル軸受17よりも開口端側にリップシール55が設けられている。このリップシール55は、クランク室5内の冷媒が貫通孔4c(回転軸10)に沿って漏洩するの防ぐもので、貫通孔4cの内周面に固定された状態で回転軸10の外周面に押接され、回転軸10の回転時には回転軸10と強く摺動接触するようになっている。
作用
次に、上述の動力伝達装置の作用を説明する。
外部駆動源Eとしての車両のエンジンが動作すると、クランクシャフトと一体に回転する駆動側プーリが回転し、この駆動側プーリに架け渡されたベルトVが回転する。ベルトVは、駆動側プーリの他に、複数の補機側プーリ(圧縮機のプーリ61に加え、例えばオルタネータのプーリや、オイルポンプのプーリなど)に架け渡されており、補機側プーリもベルトVによって回転する。
圧縮機のプーリ61が回転すると、ドライブプレート63および固定部材65を介して回転軸10が回転し、これより圧縮機が所定の圧縮動作を行う。
例えば、シュー30と回転斜板26との焼付きよって回転軸10が回転不能になった場合には、固定部材65の破断部89に負荷トルクが作用し、その負荷トルクが所定値を超えたとき、破断部89が捻れて破断する。その結果、プーリ61と回転軸10との連結が断たれ、プーリ61はフリーで回転し続ける。その結果、圧縮機の内部が更に破損することがなく、また、その他の補機(例えばオルタネータやオイルポンプなど)はそのまま運転される。また、圧縮機のプーリ61上をベルトVが空回りすることもないため、ベルトVが摩擦により高温に発熱することもない。
ここで、この実施形態では、破断部89が回転軸10には形成されていないため、従来(特許文献1)ような不都合が生じない。即ち、回転軸10の端部にはリップシール55が摺動接触する硬化摺動面57が設けられるが、従来の如く回転軸に破断部が形成された構造では、回転軸の表面処理の際に、破断部が焼き割れたり硬化してその破断荷重が低下してしまう可能性がある。しかしながら本実施形態では破断部89が回転軸とは別体の固定部材65に設けられているため、従来のような不都合が生じない。
以下、この実施形態の効果をまとめる。
(1)この実施形態の動力伝達装置60は、補機のハウジング1のボス部4bの外周に回転自在に装着されるプーリ61と、回転軸10と同軸上で回転軸10の端部10bに固定された固定部材65と、固定部材65およびプーリ61に固定されこれら固定部材65およびプーリ61を連結する連結部材63と、を備え、固定部材65には、所定値以上の負荷トルクが作用したときに捻れ破断してプーリ61から回転軸10への回転動力の伝達を断つ破断部89が設けられている。つまり、この実施形態によれば、回転軸10と別体に設けられた固定部材65に、破断部89が設けられている。そのため、従来(例えば特許文献1)のような不都合が生じない。つまり、従来の如く回転軸に破断部が形成された構造では、回転軸の端部の表面処理の際に破断部が焼き割れたり硬化して破断荷重が低下してしまう可能性がある。しかしながらこの実施形態では、破断部89が回転軸10と別体の固定部材65に設けられているため、従来のような不都合が生じない。
(2)またこの実施形態では、破断部89が回転軸10およびプーリ61と別体の固定部材65に設けられているため、回転軸10およびプーリ61に変更を加えることなく、破断部89の破断荷重の設計変更を容易に行うことができる。
(3)また、破断部89は、回転軸10と同軸上に設けられ且つ捻れにより破断する構造であるため、例えば特開2001−227560に開示されるように、剪断により破断するシャーピンを利用した構造に比べ、破断荷重の設定が容易である利点もある。
(4)またこの実施形態では、プーリ61と固定部材65とを連結する連結部材としてのドライブプレート63は、プーリ61に固定されるアウタープレート71と、固定部材65に固定されるインナープレート73と、アウタープレート71およびインナープレート73に固着された弾性部材のダンパー75と、を備えてなるため、プーリ61の回転速度が急激に変化したときにダンパー75で回転速度の変化を吸収できる。そのため、破断部89にかかる負荷が低減されることで、破断部89の劣化が遅くなり、動力伝達装置60の品質をさらに高く維持できる。
なお、本発明にあっては、上述の実施形態に限定解釈されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、ドライブプレートは、インナープレートとアウタープレートとこれらを連結する弾性部材とから構成されているが、弾性部材を備えない一枚もののプレートによって構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、固定部材はドライブプレートと別体であったが、固定部材はドライブプレートの金属部分と一体形成されていてもよい。
また、上述の実施形態は、その他、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変更が可能である。
本発明の一実施形態にかかるクラッチレス圧縮機の全体構造を示す概略図。 同クラッチレス圧縮機の図1中の矢示II方向から見た側面図。 同クラッチレス圧縮機の動力伝達装置を示す拡大断面図であって、図2中のIII−III線に沿う断面図。
符号の説明
1…補機のハウジング
4b…ボス部
10…回転軸
10b…端部
10c…固定穴
29…ピストン(圧縮部材)
60…動力伝達装置
61…プーリ
63…ドライブプレート(連結部材)
65…固定部材
67…ベアリング
69…ピン(締結部材)
71…アウタープレート
73…インナープレート
75…ダンパー(弾性部材)
77…ピン(締結部材)
89…破断部
E…外部駆動源
V…ベルト(動力伝達部材)

Claims (4)

  1. 補機のハウジング(1)内で回転自在に支持され且つその端部(10b)が前記ハウジング(1)のボス部(4b)より前記ハウジング(1)外に露出する回転軸(10)と、
    前記ハウジングのボス部(4b)の外周に回転自在に装着され、外部駆動源(E)からの回転動力により回転するプーリ(61)と、
    前記回転軸(10)と同軸上で前記回転軸(10)の端部(10b)に固定された固定部材(65)と、
    前記固定部材(65)および前記プーリ(61)に固定されこれら固定部材およびプーリを連結する連結部材(63)と、
    を備え、
    前記固定部材(65)には、所定値以上の負荷トルクが作用したときに捻れ破断して前記プーリ(61)から前記回転軸(10)への回転動力の伝達を断つ破断部(89)が設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置であって、
    前記連結部材(63)は、前記プーリ(61)に固定されるアウタープレート(71)と、前記固定部材(65)に固定されるインナープレート(73)と、前記アウタープレート(71)および前記インナープレート(73)に固着され両者を連結する弾性部材(75)と、を備えることを特徴とする動力伝達装置。
  3. ハウジング(1)と、
    前記ハウジング(1)内で回転自在に支持され且つその端部(10b)が前記ハウジングのボス部(4b)より前記ハウジング(1)外に露出する回転軸(10)と、
    前記ハウジング(1)内に配置され前記回転軸(10)の回転に伴って圧縮運動をする圧縮部材(29)と、
    前記回転軸(10)に外部駆動源(E)からの回転動力を伝達する動力伝達装置(60)と、
    を備え、
    前記動力伝達装置(60)は、
    前記ハウジングのボス部(4b)の外周に回転自在に装着され、外部駆動源(E)からの回転動力により回転するプーリ(61)と、
    前記回転軸(10)と同軸上で前記回転軸(10)の端部(10b)に固定された固定部材(65)と、
    前記固定部材(65)および前記プーリ(61)に固定されこれら固定部材およびプーリを連結する連結部材(63)と、
    を備え、
    前記固定部材(65)には、所定値以上の負荷トルクが作用したときに捻れ破断して前記プーリ(61)から前記回転軸(10)への回転動力の伝達を断つ破断部(89)が設けられていることを特徴とするクラッチレス圧縮機。
  4. 請求項3に記載のクラッチレス圧縮機であって、
    前記連結部材(63)は、前記プーリ(61)に固定されるアウタープレート(71)と、前記固定部材(65)に固定されるインナープレート(73)と、前記アウタープレート(71)および前記インナープレート(73)に固着され両者を連結する弾性部材(75)と、を備えることを特徴とするクラッチレス圧縮機。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008057607A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Denso Corp 動力伝達装置
CN111156266A (zh) * 2020-03-05 2020-05-15 伟攀(上海)机械设备有限公司 一种双回转接头压裂泵液压离合器

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