JP2007037368A - 超音波モータおよび超音波モータのモニタ方法 - Google Patents

超音波モータおよび超音波モータのモニタ方法 Download PDF

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紀道 穴澤
Michio Oshima
道夫 大島
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Abstract

【目的】本発明は、圧電素子の力で駆動されるステータと摩擦力でステータに固定するロータとからなる超音波モータおよび超音波モータのモニタ方法に関し、超音波モータを構成するステータとロータの駆動信号あるいは超音波モータによる駆動状態を監視してモニタ表示すると共に一定度合いを超えたときに警報を発し、超音波モータの磨耗粉の発生状態をリアルタイムにモニタおよび警報を発することを目的とする。
【構成】 ステータを駆動する駆動力に対応する、印加するパルスの電圧を検出する第1の手段と、検出されたパルスの電圧の値を出力する手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電素子の力で駆動されるステータと摩擦力でステータに固定するロータとからなる超音波モータ、および超音波モータのモニタ方法に関するものである。
半導体分野でLSIのマスクなどのパターンの描画、測定、検査をするために大きなマスク(例えば8インチサイズ)などを搭載してX方向およびY方向に広範囲かつ高精度に移動可能なステージとして、超音波モータを利用して機械的に駆動するステージがある。例えば、1nm以下の微細な駆動制御を可能とし、かつ電源OFF時の位置保持能力の高いという2つの大きな優位点を持つ超音波モータを駆動源としたステージがある。超音波モータは、ステータと呼ばれる超音波の振動をステージの駆動力として伝える部分と、ステータの動きを受けてロータと呼ばれる部分で構成される。両者は、摩擦力でステージの推進力を生み出す。
両部品が摩擦力に耐えられる状態のときは、特に、問題はない。しかし、経年変化や使用などによって当該ステータ、ロータの表面の材質の状態が変化し、摩擦力に耐えきれなくなったときには、両者の材料が摩擦して磨耗粉を発生する。超音波モータを上述の半導体のマスクを移動させるステージに使用した場合には、摩擦粉が当該ステージに搭載した試料(例えば、LSI用マスク)に付着して汚染してしまい、重大障害につながる場合もある。
従来、大気中で発塵状態を検出するには、大気中の測定対象の周辺の大気を吸引し、吸引した菅の一部にパーティクルを検出する光学系を付加して発塵状態を計測していた。
しかし、上述した従来の測定手法では、磨耗粉がある程度以上、発生しないと検出できないと共に、磨耗粉の検出場所が適切でないと当該磨耗粉を検出し得ないという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するため、超音波モータを構成するステータとロータの駆動信号あるいは超音波モータによる駆動状態を監視してモニタ表示すると共に一定度合いを超えたときに警報を発し、超音波モータの磨耗粉の発生状態をリアルタイムにモニタおよび警報を発することを目的としている。
本発明は、超音波モータを構成するステータとロータの駆動信号あるいは超音波モータによる駆動状態を監視してモニタ表示すると共に一定度合いを超えたときに警報を発し、超音波モータの磨耗粉の発生状態をリアルタイムにモニタおよび警報を発することが可能となる。
本発明は、超音波モータを構成するステータとロータの駆動信号あるいは超音波モータによる駆動状態を監視してモニタ表示すると共に一定度合いを超えたときに警報を発し、超音波モータの磨耗粉の発生状態をリアルタイムにモニタおよび警報を発することを実現した。
図1は、本発明の1実施例構造図を示す。
図1において、ステージ(本体)1は、図示外の試料(例えばLSI用の8インチマスク)を固定し、X方向およびY方向に超音波モータ2で微細移動可能なステージであって、図示の状態では1つの方向(例えばX方向)に移動させるときの1組の超音波モータ2、ステージ位置計測装置6などを配置した概略図を表すものである。X方向およびY方向に移動させるには、図示の超音波モータ2、ステージ位置計測装置6などが2組必要である。
超音波モータ2は、ステージ(本体)2をX方向(あるいはY方向)に高精度かつ広範囲に移動(駆動)させるものであって、超音波モータ機構部3および電源4などから構成されるものである。尚、超音波モータ2によるステージ(本体)1の駆動量は、ステージ位置計測装置6である例えばレーザ測長器によって高精度に測定しながら当該駆動量を自動調整する。
超音波モータ機構部3は、超音波モータを駆動する機構部であって、後述する図2のロータ11、ステータ12、圧電セラミック13などから構成されるものである。
電源4は、超音波モータ機構部3を駆動する電源を供給するものである(図2で詳細に説明する)。
ステージ制御装置5は、ステージ(本体)1の位置を精密に移動させるなどの各種制御を実行するものであって、例えばパソコンなどであり、ここでは、モニタテーブル51などを具備するものである。
モニタテーブル51は、モニタした情報を記録するテーブルであって、ここでは、後述する図5に示すように、経過時間、電圧(圧電セラミック13に印加した電圧)、位置(ステージ(本体)1の実測した位置座標)、速度(単位時間当たりの移動速度あるいは印加した電圧の単位パルス数当りの移動速度)などを記録したものである。
ステージ位置計測器6は、ステージ(本体)1の位置を精密に測定するものであって、例えばレーザ測長器(レーザ干渉計)である。
図2は、本発明の超音波モータ例を示す。
図2の(a)は、超音波モータの概略断面図を示す。
図2の(a)において、ロータ11は、ステージ(本体)1に取り付け、ステータ12に接触する部分は直線状かつ平面を極めて滑らかに加工した板であって、通常、アルミナで作成されるものである。ロータ11のステータ12に接触する部分は、耐磨耗性加工(例えば窒素、炭素、ホウ素、チタン、アルゴン、クロム、ニッケル、銅、インジウム、銀、モリブデンあるいはその化合物のいずれか1つ以上であって、これ以外でも、耐摩耗性が向上するものをイオン打ち込みして耐磨耗性の加工)したものである。
ステータ12は、通常、アルミナで作成され、ロータ11に接触する部分は極めて滑らかに加工し、かつ耐磨耗性加工(ロータ11と同様)したものである。ステータ2は、公知のように、電源4から電圧を印加した圧電セラミック13によって駆動され、接するロータ11を図上で左方向あるいは右方向に移動させるものである。
圧電セラミック13は、電源4から公知の印加された位相(Cos ωt,Sin ωt)のパルスの電圧に従い伸縮してステータ12を駆動するものである。
電源4は、図示ように位相の異なる(Cos ωt,Sin ωt)所定周波数の電圧(パルスの電圧)を発生し、圧電セラミック13を駆動するものである。
以上の構成のもとで、電源4から位相の異なるパルスの電圧を圧電セラミック13にそれぞれ印加し、伸縮した圧電セラミック13がステータ12をそれぞれ異なる位相で収縮して駆動し、結果として、ロータ11を図上で右方向あるいは左方向に移動させる(駆動パルス数に対応した距離だけ移動させる)。
図2の(b)は、超音波モータ2の要部の拡大図を示す。図示のステータ12がロータ11に接触して当該ステータ12あるいはロータ11が磨耗して磨耗粉が発生した様子を模式的に示す。圧電セラミック13の伸縮に応じてステータ12がロータ11を駆動して当該ロータ11を右方向あるいは左方向に移動させることを繰り返してステージ(本体)1の移動を長期間繰り返すと、ステータ12とロータ11との接触部分が磨耗して磨耗粉が発生し、当該磨耗粉がステータ12とロータ11との間に入る(挟まる)と負荷が増大し、通常のパルス電圧を圧電セラミック13に印加しても、移動できず、所定電圧パルス数を当該圧電セラミック13に印加しても所定距離移動できないという事態が発生する場合がある。この場合には、ステージ制御装置5が自動的にパルス電圧を少し上昇させるように自動制御し、磨耗粉による負荷増大による移動距離が小さくなる自体を防止している。このときの状態を検出し(圧電セラミック13の伸縮の度合いを増減するパルス電圧の大きさを検出し)、後述するようにしてモニタ表示、更に、パルス電圧が所定閾値以上となったときなどに警報を発するようにしている(図3から図7を用いて後述する)。
また、磨耗粉が発生しステータ12とロータ11との接触部分に挟まることにより負荷が増大し、所定パルス数を圧電セラミック13に印加したときのステージ(本体)1の実際に移動された距離をステージ位置計測装置6で実測して移動量を検出し、当該移動量の単位時間当たり(あるいは単位、駆動電圧パルス当り)の移動する速度を計算し、速度をモニタ表示、更に、所定閾値以下の速度となったときなどに警報を発する(図3から図7を用いて後述する)。
図3は、本発明の動作説明フローチャート(モニタ)を示す。
図3において、S1は、ステージ制御装置より+信号(ステージ移動開始信号)を電源4に通知する。
S2は、電源4が超音波モータ機構部3に電圧(+10V)を印加する。これは、S1でステージ制御装置5から通知された+信号(ステージ移動開始信号)を受信した電源4が初期値の電圧、例えば振幅が+10Vで、位相がCos ωtと位相Sin ωtの2つの電圧を図2の(a)の圧電セラミック13にそれぞれ印加する(周波数はここでは、予め実験で測定した最適な所定のf0で一定とする)。
S3は、ステージは規定内の速度で移動しているか判別する。これは、S2で所定の電圧パルスを圧電セラミック13にそれぞれ印加し、当該圧電セラミック13が伸縮してステータ12を駆動してロータ11を移動させ、結果としてロータ11を固定したステージ(本体)1を図2の(a)で右方向あるいは左方向に移動させ、このときの移動量をステージ位置計測装置6で逐次計測し、単位時間当たりの移動速度(あるいは圧電セラミック13に印加した電圧パルスの所定数当りの移動速度)を算出し、当該算出した移動速度が規定内、例えば正常な規定値の±5%の範囲内(正常な規定値の95%から105%の範囲内)か判別する。YESの場合には、S8に進む。遅い場合(例えば正常な規定値の95%以下の場合)には、後述するS4、S5で印加電圧を上げ、S3を繰り返す。一方、速い場合(例えば正常な規定値の105%以上の場合)には、後述するS6、S7でで印加電圧を下げ、S3を繰り返す。
S4は、S3の遅い場合(移動速度が例えば正常な規定値の95%以下の場合)と判明したので、ステージ制御装置5より印加電圧を上げる指示をする。
S5は、印加電圧を上げる。これは、S4で印加電圧が上げられた指示を受信した電源4が電圧を上げた後の電圧、例えば振幅が+11Vで、位相がCos ωtと位相Sin ωtの2つの電圧を図2の(a)の圧電セラミック13にそれぞれ印加する(周波数はここでは、予め実験で測定した最適な所定のf0で一定とする)。そして、S3に戻り繰り返し、速度が規定内となるまで繰り返す。
以上のS4、S5、S3を繰り返すことにより、ステージ(本体)1の移動速度が規定値よりも遅い場合には、駆動電圧を上げて圧電セラミック13の伸縮量を大きくしてステータ12によるロータ11の駆動力を大きくし、ステージ(本体)1が規定の速度範囲内になるように、自動制御することが可能となる。
S6は、S3の速い場合(移動速度が例えば正常な規定値の105%以上の場合)と判明したので、ステージ制御装置5より印加電圧を下げる指示をする。
S7は、印加電圧を下げる。これは、S6で印加電圧が下げられた指示を受信した電源4が電圧を下げた後の電圧、例えば振幅が+9Vで、位相がCos ωtと位相Sin ωtの2つの電圧を図2の(a)の圧電セラミック13にそれぞれ印加する(周波数はここでは、予め実験で測定した最適な所定のf0で一定とする)。そして、S3に戻り繰り返し、速度が規定内となるまで繰り返す。
以上のS6、S7、S3を繰り返すことにより、ステージ(本体)1の移動速度が規定値よりも速い場合には、駆動電圧を下げて圧電セラミック13の伸縮量を小さくしてステータ12によるロータ11の駆動力を小さくし、ステージ(本体)1が規定の速度範囲内になるように、自動制御することが可能となる。
S8は、S3の規定内(移動速度が例えば正常な規定値の95%から105%の範囲内)と判明したので、波形モニタを表示する。例えば
1.US出力波形(電源4が圧電セラミック13に出力したパルス電圧の振幅(10V))
2.速度波形(ステージ位置計測装置6で実測したステージ1(あるいはロータ11)の単位時間(単位電圧パルス)当りの移動速度(例えば1秒間当り、所定パル数当りの移動速度))
をグラフにして表示する(例えば横軸を時間、縦軸を1.の振幅、2.移動速度の1つあるいは両者を表示する)。
S9は、記録する。これは、S8で表示したUS出力波形、速度波形をデジタルにして記録、例えば後述する図5のモニタテーブル51に示すように記録する。
S10は、1秒経過か判別する。ここで、1秒は、S1からS11を繰り返す周期時間である。YESの場合には、終了する(S1からS11の一連の処理を終了したので、ここでは、終了する)。尚、次の1秒は、同様に、停止指示があるまで、S1からS11を繰り返す。一方、S10のNOの場合には、S3以降を繰り返す。
以上によって、電源4から圧電セラミック13に所定電圧の2つの位相の電圧パルスを印加することを繰り返しつつ、所定時間当り(所定電圧パルス数当り)のステージ(本体)1の移動速度を測定し、測定した移動速度が規定値外のときは規定値内に収まるように電圧パルスの電圧を自動調整することを繰り返し、このときの電圧パルスの電圧、ステージ(本体)1の移動速度をモニタ表示し、リアルタイムに超音波モータ2の状態、即ち、
・ステージ(本体)1の移動速度を一定(規定値内)に保持したときの圧電セラミック13に印加する電圧パルスの電圧(=駆動力)
・実際のステージ(本体)1の移動速度(単位時間当たりの移動速度、あるいは単位パルス数当りの移動速度)
の状態をリアルタイムにモニタ表示することが可能となる。
図4は、本発明の動作説明フローチャート(アラーム)を示す。
図4の(a)は、アラームを発する場合のフローチャートを示す。
図4の(a)において、S21は、規定外電圧の回数を集計する。これは、既述した図3のS9で記録して格納した図5のモニタテーブル51を参照し、規定外電圧(予め実験で求めて設定した異常と判断する電圧、例えば13V以上、8V以下)の回数を集計する。
S22は、規定回数以上か判別する。これは、S21で集計した規定外電圧の回数が図2の(a)の超音波モータ2の動作異常と判断する規定回数以上か判別する。YESの場合には、S23で交換時期アラームを出力する。これにより、図1、図2の超音波モータ2の交換時期(あるいは清掃、修理の時期)が来た旨を知らせるアラームをパネル上に表示し、管理者に知らせる。一方、S22のNOの場合には、終了する。
以上によって、既述した図3のフローチャートに従いステージ(本体)1の移動速度を規定値内に収まるように自動制御した場合の圧電セラミック13に印加するパルスの電圧(およびステージ(本体)1の移動速度(単位時間当たりのステージ(本体)1の移動速度あるいは圧電セラミック13に印加するパルスの単位数当りのステージ(本体)1の移動速度)を図5のモニタテーブル51に記録し、記録した電圧(移動速度については図4の(b)参照)の異常回数を集計(例えばリアルタイムの集計))について、規定回数を越えたときに交換時期(あるいは修理時期、清掃時期)と判明したので、その警報をパネルに表示し、管理者に知らせることが可能となる。
図4の(b)は、ステージ(本体)1の異常位置を計測して記録する場合のフローチャートを示す。
図4の(b)において、S31は、異常検出する。これは、ステージ制御装置5が既述したパルスの電圧あるいはステージ(本体)1の移動速度について規定外となり、異常検出と判断する。
S32は、位置を計測する。これは、ステージ制御装置5がS31の異常検出と判断したことに対応して、ステージ位置計測装置6に指示して現在のステージ(本体)1の実際の位置を計測させ、取り込む。
S33は、位置を保持する。これは、S32で計測したステージ(本体)1の実際の位置(位置座標)を保持する。
S34は、更に、異常検出か判別する。これは、S31で異常検出したのに続き、更に(次に)、異常検出(ステージ制御装置5が既述したパルスの電圧あるいはステージ(本体)1の移動速度について規定外を検出)か判別する。YESの場合には、S32、S33を繰り返し、その異常検出の位置をステージ位置計測装置6に指示して現在のステージ(本体)1の実際の位置を計測させ、取り込み、保持する。一方、NOの場合には、異常検出されなかったので、S35で保持した全ての位置を記録(例えば図5のモニタテーブル51に記録)し、終了する。
以上によって、超音波モータ2によるステージ(本体)1の移動時に、圧電セラミック13に印加するパルスの電圧が規定外あるいは移動させたステージ(本体)の移動速度が規定外の場合に、自動的に規定外(異常時)の位置を正確に、ステージ位置計測装置6で計測して記録することが可能となる。
図5は、本発明のモニタテーブル例を示す。モニタテーブル5は、図示の下記の情報を対応づけて記録するものである。
・NO:
・経過時間:
・電圧:
・位置:
・速度:
・その他:
ここで、NOはレコードに付与した連続した一意の番号である。経過時間は超音波モータ2を構成する圧電セラミック13にパルスの電圧の印加を開始してからの経過時間である。電圧は、圧電セラミック13に印加したパルスの電圧(振幅)である。位置はステージ位置計測装置6で測定したステージ(本体)1の実際の位置(位置座標)である。速度は、ステージ(本体)1の単位時間当たり(あるいは単位パルス数当り)の移動量である。
以上のようにモニタテーブル5に情報を記録して保存することにより、規定外の電圧の回数、速度の回数を集計し、既述した図4などのアラームを自動的に発することが可能となる。
図6は、本発明の説明図(表示)を示す。
図6の(a)は、表示フローチャートを示す。
図6の(a)において、S41は、パルス送りの抜け位置を集計する。これは、既述した図4の(b)で記録した規定外のステージ(本体)1の位置について、例えばX方向の位置毎の回数(頻度)を集計、およびY方向の位置毎の回数(頻度)を集計する。
S42は、表示する。これは、S41で集計したステージ(本体)の始端から終端に至る各位置における規定外となったX方向(X軸)の数(頻度)、Y方向(Y軸)の数(頻度)を、例えば図6の(b),(c)に示すようにそれぞれ表示する(ここでは、棒グラフで表示する)。
S43は、MAPを表示する。MAPとしては、例えば図6の(b)のX軸、図6の(c)のY軸だけではなく、ステージ(本体)の移動可能な全範囲について、規定外となった回数(頻度)を濃淡(あるいはカラー)で表示(あるいは頻度を等高線で表示)する。
以上によって、超音波モータ2を用いてステージ(本体)1を移動させたときの規定外の電圧(圧電セラミック13に印加する規定外の電圧)のときのステージ(本体)1の位置、あるいはステージ(本体)1の移動速度が規定外の位置を記録を集計して頻度を算出し、図5の(b),(c)のようにX軸、Y軸上の頻度を判り易く表示したり、更に、ステージ(本体)1の全移動範囲について規定外の頻度を濃淡、等高線などで表示し、異常発生位置を一目で分かるように表示することが可能となる。
図7は、本発明の説明図(駆動信号の大きさ)を示す。
図7の(a)は、正常時の電圧(駆動力を大きさ)の例を示す。図示の波形は、超音波モータ2でステージ(本体)1を一定速度で駆動するように自動制御した場合に、圧電セラミック13に印加する一定周波数のパルスの電圧(振幅)を縦軸とし、横軸を時間(あるいはパルス数)としたときの正常時の様子を模式的に表したものである。正常時のステージ(本体)1の駆動時には、超音波モータ2を構成する圧電セラミック13に図示のほぼ一定の電圧(例えば10V、駆動力の大きさに対応する)のパルスを印加する(周波数は常に一定とする)。
図7の(b)は、異常時の電圧(駆動力を大きさ)の例を示す。図示の波形は、超音波モータ2でステージ(本体)1を一定速度で駆動するように自動制御した場合に、圧電セラミック13に印加する一定周波数のパルスの電圧(振幅)を縦軸とし、横軸を時間(あるいはパルス数)としたときの異常時の様子を模式的に表したものである。異常時のステージ(本体)1の駆動時には、超音波モータ2を構成する圧電セラミック13に図示のように、駆動力が大きく変動した電圧のパルスを印加している様子が判明する(周波数は常に一定とする)。この異常時(圧電セラミック13に印加するパルスの電圧が規定範囲外)の電圧を検出し、その回数を集計して規定回数を超えたときに超音波モータ2の交換時期(あるいは掃除時期)として警報を発することが可能となる。
本発明は、超音波モータを構成するステータとロータの駆動信号あるいは超音波モータによる駆動状態を監視してモニタ表示すると共に一定度合いを超えたときに警報を発し、超音波モータの磨耗粉の発生状態をリアルタイムにモニタおよび警報を発する超音波モータおよび超音波モータのモニタ方法に関するものである。
本発明の全体構造図である。 本発明の超音波モータ例である。 本発明の動作説明フローチャート(モニタ)である。 本発明の動作説明フローチャート(アラーム)である。 本発明のモニタテーブル例である。 本発明の説明図(表示)である。 本発明の説明図(駆動信号の大きさ)である。
符号の説明
1:ステージ(本体)
2:超音波モータ
3:超音波モータ機構部
4:電源
5:ステージ制御装置
51:モニタテーブル
6::ステージ位置計測装置
11:ロータ
12:ステータ
13:圧電セラミック

Claims (8)

  1. 圧電素子の力で駆動されるステータと摩擦力で前記ステータに固定するロータとからなる超音波モータにおいて、
    前記ステータを駆動する駆動力に対応する、印加するパルスの電圧を検出する第1の手段と、
    前記検出されたパルスの電圧の値を出力する手段と
    を備えたことを特徴とする超音波モータ。
  2. 圧電素子の力で駆動されるステータと摩擦力で前記ステータに固定するロータとからなる超音波モータにおいて、
    前記ロータあるいは当該ロータを固定したステージが移動する移動距離を計測する第2の手段と、
    前記計測された移動距離をもとに速度を算出して出力する手段と
    を備えたことを特徴とする超音波モータ。
  3. 前記速度として、前記計測された移動距離をもとに算出した単位時間当たりあるいは単位パルス数当りの速度としたことを特徴とする請求項2記載の超音波モータ。
  4. 前記検出されたパルスの電圧の値あるいは前記速度が規定値外の回数を表示する手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の超音波モータ。
  5. 前記検出されたパルスの電圧の値あるいは前記速度について、前記ステータあるいは当該ステータを固定したステージの位置に対応づけて規定外の回数を算出して表示する手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の超音波モータ。
  6. 前記検出されたパルスの電圧の値あるいは前記速度が規定外のとき、あるいは規定外の回数が規定回数以上のときに警報を発する手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の超音波モータ。
  7. 圧電素子の力で駆動されるステータと摩擦力で前記ステータに固定するロータとからなる超音波モータのモニタ方法において、
    前記ステータを駆動する駆動力に対応する、印加するパルスの電圧を検出する第1のステップと、
    前記検出されたパルスの電圧の値を出力するステップと
    を有する超音波モータのモニタ方法。
  8. 圧電素子の力で駆動されるステータと摩擦力で前記ステータに固定するロータとからなる超音波モータのモニタ方法において、
    前記ロータあるいは当該ロータを固定したステージが移動する移動距離を計測する第2のステップと、
    前記計測された移動距離をもとに速度を算出して出力するステップと
    を有する超音波モータのモニタ方法。
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