JP2007036771A - ネットワークファクシミリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内部ネットワークを介してファクシミリ装置に接続されたユーザ端末から、外部ネットワーク経由のファクシミリ送信を行う際のセキュリティを確保する。
【解決手段】 ネットワーク複合機100は、内部ネットワークを介して接続されたユーザ端末202等から、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を受け付けたときに、当該ユーザ端末のユーザが外部ネットワーク経由のデータ送信権限を有するか否かを判断する認証処理部108と、認証処理部108により、ユーザがデータ送信権限を有すると判断された場合に、ファクシミリデータを指定された宛先に送信する送信制御部106と、を含む。
【選択図】 図1
【解決手段】 ネットワーク複合機100は、内部ネットワークを介して接続されたユーザ端末202等から、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を受け付けたときに、当該ユーザ端末のユーザが外部ネットワーク経由のデータ送信権限を有するか否かを判断する認証処理部108と、認証処理部108により、ユーザがデータ送信権限を有すると判断された場合に、ファクシミリデータを指定された宛先に送信する送信制御部106と、を含む。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ファクシミリ装置に関する。
ネットワーク技術の普及にともない、たとえばファクシミリ装置やMFP(Multi Functional Peripheral)などの情報機器もネットワークに接続されるようになってきた。このようなファクシミリ装置の中には、ウェブサーバ機能を有するものもある。この場合、ネットワークに接続されたクライアント端末からブラウザを用いてファクシミリ装置に記憶された各種情報にアクセスすることができる。
特許文献1には、使用者と通信プロトコルとに応じて、アクセスを制限することが可能なネットワークファクシミリ装置が開示されている。
特開2002−44345号公報
ところで、近年、ファクシミリ装置においては、たとえばパソコン等のネットワークを介して接続されたクライアント端末(ユーザ端末)から、その端末で作成した原稿を直接ファクシミリ送信できる機能を有するものもある。ファクシミリ装置がこのような機能を有する場合、クライアント端末から、ファクシミリ装置内にある画像データ等を指定してファクシミリ送信することもできる。このような機能により、クライアント端末からファクシミリ送信の指示を行うことができるため、ユーザの利便性が高まっている。しかし、一方、パソコン等で作成した文書ファイルをファクシミリ送信できるため、セキュリティ上問題があった。
従来、たとえば特許文献1に記載されたように、使用者や通信プロトコルに応じて、アクセスを制限する技術はあったが、アクセスが許可されたユーザが、ファクシミリ送信を行う際の制限はなかった。
本発明はこうした点に鑑みてなされたもので、その目的は、内部ネットワークを介してファクシミリ装置に接続されたユーザ端末から、外部ネットワーク経由のファクシミリ送信を行う際のセキュリティを確保する技術の提供にある。
本発明によれば、
内部ネットワークを介して接続されたユーザ端末から、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を受け付けたときに、当該ユーザ端末のユーザが外部ネットワーク経由のデータ送信権限を有するか否かを判断する認証処理部と、
前記認証処理部により、前記ユーザが前記データ送信権限を有すると判断された場合に、前記ファクシミリデータを指定された宛先に送信する送信制御部と、
を含むファクシミリ装置が提供される。
内部ネットワークを介して接続されたユーザ端末から、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を受け付けたときに、当該ユーザ端末のユーザが外部ネットワーク経由のデータ送信権限を有するか否かを判断する認証処理部と、
前記認証処理部により、前記ユーザが前記データ送信権限を有すると判断された場合に、前記ファクシミリデータを指定された宛先に送信する送信制御部と、
を含むファクシミリ装置が提供される。
このようにすれば、内部ネットワークを介してファクシミリ装置に接続されたユーザ端末から、外部ネットワーク経由のファクシミリ送信を行う際のユーザ端末からのファクシミリデータの送信を行う際のセキュリティを確保することができる。
本発明のファクシミリ装置は、ユーザ毎に、前記データ送信権限の有無を対応付けて記憶する認証状態記憶部をさらに含むことができ、前記認証処理部は、前記指示を受け付けると、前記認証状態記憶部を参照して前記判断を行い、当該ユーザが前記データ送信権限を有しない場合であって、認証されれば前記データ送信権限が付与される場合、前記ユーザ端末から認証情報の入力を受け付けて当該認証情報の認証処理を行い、認証された場合に、当該ユーザが前記データ送信権限を有すると判断するとともに、前記認証状態記憶部に当該ユーザに対応付けて前記データ送信権限を有する旨を記憶することができる。
認証状態記憶部には、ユーザ毎に、認証を行うことなくデータ送信可能、認証されればデータ送信可能、または認証の有無にかかわらずデータ送信不可等を対応付けて記憶することができる。また、認証されればデータ送信可能と設定されたユーザについては、一旦認証されれば、データ送信権限を有する旨が認証状態記憶部に記憶されるので、これが削除されるまでは、再度の認証を行うことなく、データ送信可能とすることができる。
本発明のファクシミリ装置において、前記認証処理部は、前記認証状態記憶部に前記ユーザに対応付けて前記データ送信権限を有する旨を記憶した場合、前記ユーザ端末から前記ファクシミリ装置へのアクセスが継続している間は、前記認証状態記憶部の記憶を保持するとともに、前記アクセス終了後に前記認証状態記憶部の記憶を消去することができる。
ここで、アクセス終了は、たとえばユーザ端末からログアウト指示があった場合、またはユーザ端末からの最終アクセス時刻から所定の時刻経過後、とすることができる。このようにすれば、ユーザの利便性を高めるとともに、セキュリティも確保することができる。
本発明のファクシミリ装置は、画像データを含む各種データを記憶するデータ記憶部と、前記データ記憶部に記憶された前記データを前記内部ネットワークを介して接続されたユーザ端末に提供するデータ提供部と、をさらに含むことができ、前記認証状態記憶部は、ユーザ毎に、前記データ送信権限の有無および前記データ記憶部へのアクセス権限の有無を個別に記憶することができ、前記認証処理部は、前記ユーザ端末から、前記データ記憶部へのアクセス要求を受け付けたときに、前記認証状態記憶部を参照して、当該ユーザ端末のユーザが前記データ記憶部へのアクセス権限を有するか否かを判断することができる。
本発明のファクシミリ装置は、画像データを含む各種データを記憶するデータ記憶部と、前記データ記憶部に記憶された前記データを前記内部ネットワークを介して接続されたユーザ端末に提供するデータ提供部と、をさらに含むことができ、前記認証処理部は、前記ユーザ端末から、前記データ記憶部へのアクセス要求を受け付けたときに、当該ユーザ端末のユーザが前記データ記憶部へのアクセス権限を有するか否かを判断するとともに、当該ユーザが前記アクセス権限を有する場合でも、前記ユーザ端末から、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を受け付けた場合に、当該ユーザ端末のユーザが前記データ送信権限を有するか否かを、前記アクセス権限を有するか否かの判断とは別に判断することができる。
このようにすれば、ユーザがファクシミリ装置内のデータへのアクセス権限を有していても、外部ネットワーク経由のデータ送信時には、さらにデータ送信権限を有するか否かが判断されるので、内部データ漏洩を防ぐことができる。また、認証処理部は、ユーザ端末のユーザが前記データ送信権限を有するか否かを、前記アクセス権限を有するか否かの判断とは別の基準で判断することもできる。ここで、ファクシミリ装置は、ウェブサーバ機能を有する構成とすることができる。
本発明のファクシミリ装置は、ユーザの指示を受け付ける操作部と、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を、前記操作部を介して受け付ける指示受付部と、をさらに含むことができ、前記送信制御部は、前記指示受付部が前記指示を受け付けた場合、当該ユーザが前記データ送信権限を有するか否かにかかわらず、前記ファクシミリデータを指定された宛先に送信することができる。
なお、操作部を介してファクシミリデータの送信指示があった場合でも、何らかのユーザ認証を行ってもよい。ファクシミリデータをファクシミリ装置から直接送信する場合は、ユーザ端末からファクシミリデータの送信指示を行う場合に比べて、ファクシミリ送信を行っていることが他の人の目にもつきやすい。そのため、ファクシミリデータをファクシミリ装置から直接送信する場合は、ユーザ認証を行うとしても、ユーザ端末からファクシミリデータの送信指示を行う場合とは別の基準でユーザ認証を行うことができる。この場合、判断基準を緩やかにすることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、内部ネットワークを介してファクシミリ装置に接続されたユーザ端末から、外部ネットワーク経由のファクシミリ送信を行う際のセキュリティを確保することができる。
本実施の形態において、ファクシミリ装置が、ファクシミリ、プリンタ、コピー、スキャン機能等を統合したネットワーク複合機である場合を例として説明する。ここで、ネットワーク複合機は、LAN等の内部ネットワークやインターネットやPSTN(公衆交換電話網)等の外部ネットワークに接続可能である。ネットワーク複合機は、PSTNを通じてG3ファクシミリ装置等と通信する。
図1は、本実施の形態におけるネットワーク複合機の構成を示すブロック図である。
ネットワーク複合機100は、通信制御部102、データ提供部104、送信制御部106、認証処理部108、指示受付部110、認証状態記憶部112、およびデータ記憶部114を含む。
ネットワーク複合機100は、通信制御部102、データ提供部104、送信制御部106、認証処理部108、指示受付部110、認証状態記憶部112、およびデータ記憶部114を含む。
ネットワーク複合機100は、ネットワーク300を介して他のファクシミリ装置302等とデータの送受信を行う。ここで、ネットワーク300は、PSTNやインターネット等の外部ネットワークである。また、ネットワーク複合機100は、内部ネットワーク200を介してユーザ端末202やユーザ端末204等とデータの送受信を行う。内部ネットワーク200は、たとえばLAN(Local Area Network)やイントラネット等とすることができる。
なお、図1において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、たとえば、一般的なネットワーク複合機の構成である印刷処理部等は図示していない。 ネットワーク複合機100の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。ネットワーク複合機100の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
通信制御部102は、ネットワーク300を介してファクシミリ装置302等とファクシミリデータの送受信を行う。また、通信制御部102は、内部ネットワーク200を介して、ユーザ端末202やユーザ端末204等とデータの送受信を行う。
指示受付部110は、ネットワーク複合機100の操作部(不図示)を介して、ユーザからの指示を受け付ける。指示受付部110は、たとえば、ファクシミリデータをネットワーク300経由で送信する指示を、操作部を介して受け付ける。
送信制御部106は、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を受け付けると、通信制御部102を介して、ファクシミリデータを指定された宛先に送信する処理を行う。
送信制御部106は、内部ネットワーク200を介して接続されたユーザ端末202やユーザ端末204等から、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を受け付けることもできる。送信制御部106は、ユーザ端末202やユーザ端末204からファクシミリデータの送信指示を受け付けると、当該ユーザ端末のユーザがネットワーク300経由のデータ送信権限(以下、単にデータ送信権限という)を有するか否かを認証処理部108に問い合わせる。
認証処理部108は、送信制御部106からの問い合わせに基づき、そのユーザ端末のユーザがデータ送信権限を有するか否かを判断する。認証処理部108の認証処理は後述する。
送信制御部106は、認証処理部108により、ユーザがデータ送信権限を有すると判断された場合に、ファクシミリデータを指定された宛先に送信する。また、送信制御部106は、指示受付部110を介してファクシミリデータの送信指示を受け付けた場合、当該ユーザがデータ送信権限を有するか否かにかかわらず、ファクシミリデータを指定された宛先に送信することができる。
データ提供部104は、データ記憶部114に記憶された画像データ等の各種データを、内部ネットワーク200を介してユーザ端末202やユーザ端末204に提供する。データ記憶部114は、画像データを含む各種データを記憶する。データ提供部104は、ウェブサーバ機能により、ユーザ端末202やユーザ端末204にデータを提供することができる。これにより、ユーザ端末202やユーザ端末204において、ブラウザを用いてデータ記憶部114内に記憶された各種データにアクセスすることができる。
本実施の形態において、データ提供部104は、ユーザ端末202やユーザ端末204からデータ記憶部114へのアクセス要求を受け付けると、当該ユーザ端末のユーザがアクセス権限を有するか否かを認証処理部108に問い合わせる。
認証処理部108は、データ提供部104からの問い合わせに基づき、そのユーザ端末のユーザがアクセス権限を有するか否かを判断する。ユーザの識別は、たとえばユーザ端末202等からネットワーク複合機100にアクセスする際には、最初にIDを入力するようにしておき、それにより行うことができる。
本実施の形態において、認証処理部108は、ユーザ端末202またはユーザ端末204から、データ記憶部114へのアクセス閲覧要求を受け付けたときに、当該ユーザ端末のユーザがデータ記憶部114へのアクセス権限を有するか否かを判断するとともに、当該ユーザがデータ記憶部114へのアクセス権限を有する場合でも、そのユーザから、データ送信指示を受け付けた場合に、当該ユーザがデータ送信権限を有するか否かを、アクセス権限を有するか否かの判断とは別に判断する。また、認証処理部108は、たとえば、アクセス権限を有するか否かの判断とユーザがデータ送信権限を有するか否かの判断を別のパスワードに基づき行う等、異なる基準により判断することもできる。また、データ送信権限を有するか否かの判断基準は、アクセス権限を有するか否かの判断基準よりも、厳しい基準とすることができる。
認証処理部108は、データ提供部104や送信制御部106から問い合わせを受け付けると、認証状態記憶部112を参照して、各ユーザのアクセス権限の有無、およびデータ送信権限の有無を判断する。認証状態記憶部112は、ユーザ毎に、データ送信権限の有無、およびアクセス権限の有無を対応付けて記憶する。
図2は、認証状態記憶部112の内部構成の一例を示す図である。
認証状態記憶部112は、ID欄と、アクセス欄、データ送信欄、および最終アクセス時刻欄とを含む。
認証状態記憶部112は、ID欄と、アクセス欄、データ送信欄、および最終アクセス時刻欄とを含む。
ID欄には、各ユーザ端末のユーザのIDが記憶される。アクセス欄には、データ記憶部114へのアクセス権限に関する情報が記憶される。データ送信欄には、データ送信権限に関する情報が記憶される。最終アクセス時刻欄には、各ユーザが各ユーザ端末からネットワーク複合機100にアクセスした最終時刻が記憶される。ここで、アクセス欄には、ユーザ毎に、そのユーザからデータ記憶部114へのアクセス要求があったときに、認証を行うことなくアクセスを許可する「不要」、認証されればアクセスを許可する「要」、および認証されてもアクセスが許可されない「不可」等が記憶される。
同様に、データ送信欄にも、ユーザ毎に、そのユーザからデータ送信指示があったときに、認証を行うことなくアクセスを許可する「不要」、認証されればアクセスを許可する「要」、および認証されてもアクセスが許可されない「不可」等が記憶される。これらの設定は、予めネットワーク複合機100の管理者等が行うことができる。
アクセス欄において、「要」と設定されたユーザからアクセス要求があった場合、認証処理部108は、そのユーザにパスワードを入力させ、ユーザ認証を行う。その結果、認証されれば、そのユーザのアクセス欄の「要」を「認証済」に書き換える。同様に、データ送信欄において、「要」と設定されたユーザからデータ送信指示があった場合、認証処理部108は、そのユーザにパスワードを入力させ、ユーザ認証を行う。その結果、認証されれば、そのユーザのデータ送信欄の「要」を「認証済」に書き換える。ここで、同じユーザについて、アクセス欄とデータ送信欄のいずれも「要」と設定されていた場合、同様のパスワードを設定しておくこともできるが、それぞれ異なるパスワードを設定しておくこともできる。
このように、アクセス欄とデータ送信欄との権限を個別に設定しておくことにより、たとえばアクセス権限については緩い条件を設定するとともに、データ送信権限については厳しい条件を設定することができる。これにより、ユーザの利便性を向上しつつ、セキュリティを確保することができる。
ユーザ端末202等のユーザから、アクセス要求またはデータ送信要求があった場合、 認証処理部108は、認証状態記憶部112を参照する。そのユーザの対応するアクセス欄またはデータ送信欄に「不要」が設定されている場合には、ユーザ認証を行うことなく、そのユーザがアクセス権限またはデータ送信権限を有すると判断する。また、そのユーザの対応するアクセス欄またはデータ送信欄に「要」が設定されている場合には、通信制御部102を介して、そのユーザのユーザ端末にパスワードの入力を要請する。ユーザからパスワードが入力され、認証された場合、認証処理部108は、そのユーザの対応するアクセス欄またはデータ送信欄の「要」を「認証済」に書き換える。
認証処理部108は、認証状態記憶部112のアクセス欄またはデータ送信欄を「認証済」と書き換えた場合、そのユーザ端末からネットワーク複合機100へのアクセスが継続している間は、認証状態記憶部112の「認証済」の記憶を保持する。一方、そのユーザ端末からのアクセス終了後に、「認証済」を再び「要」に書き換える。ここで、アクセス終了は、たとえばユーザ端末から「ログアウト」の指示が来たときとすることもでき、ログアウトの指示が来ることなく、最終アクセス時刻から所定時間経過したときとすることもできる。このようにすれば、一度認証されれば、そのアクセスの間は、再度のパスワードの入力等を行うことなく、ユーザ認証を行うことができる。一方、アクセスを行う度に、認証を行うようにするので、セキュリティも保てる。
図3は、本実施の形態におけるネットワーク複合機100が、ユーザ端末202やユーザ端末204等の内部ネットワーク200に接続された端末から、ファクシミリデータの送信指示を受けた場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。
送信制御部106が、ユーザ端末202やユーザ端末204等からファクシミリデータの送信指示を受け付けると(S100のYES)、送信制御部106は、認証処理部108に、そのユーザがデータ送信権限を有するか否かを問い合わせる。ここで、ユーザの識別は、たとえばユーザ端末202等からネットワーク複合機100にアクセスする際には、最初にIDを入力するようにしておき、それにより行うことができる。また、ユーザのIDが不明な場合は、ステップS100の後に、ユーザにIDを入力させる処理を行うこともできる。
認証処理部108は、認証状態記憶部112を参照して、そのユーザについて、認証が不要か否かを判断する(S102)。たとえば、図2に示した例で、データ送信欄に「不要」と記憶されている場合、そのユーザは認証不要と判断される(S102のYES)。ステップS102で、認証不要でない場合(S102のNO)、認証不可か否かを判断する(S104)。たとえば、図2に示した例で、データ送信欄に「不可」と記憶されている場合、そのユーザは認証不可と判断される(S104のYES)。
ステップS104で、認証不可でない場合(S104のNO)、そのユーザについて、認証済か否かを判断する(S105)。図2に示した例で、「認証済」となっている場合、そのユーザについては既に認証が行われているので、認証済と判断される(S105のYES)。ステップS105で認証済でない場合(S105のNO)、認証処理部108は、通信制御部102を介して、データ送信指示のあったユーザ端末にパスワードの入力要求を行う(S106)。ユーザ端末からパスワードが入力されると(S107のYES)、認証処理部108は、ユーザのIDとパスワードに基づきユーザを認証する(S108)。ユーザのパスワードは図示しない記憶部に、IDに対応付けて記憶しておくことができる。認証された場合(S108のYES)、認証処理部108は、認証状態記憶部112のそのユーザのデータ送信権限欄の「要」を「認証済」に書き換える(S110)。
また、認証処理部108は、そのユーザについて、データ送信権限を有すると判断し、その結果を送信制御部106に通知する。送信制御部106は、そのユーザの指示に基づき、ファクシミリデータを指定された宛先に送信する(S112)。また、ステップS102で認証不要と判断された場合も、ステップS112に進み、ファクシミリデータが指定された宛先に送信される。
一方、ステップS108において、認証されなかった場合、認証処理部108は、通信制御部102を介して、ユーザ端末にエラー通知を行う(S114)。エラー通知は、パスワードの入力要求処理を所定回数繰り返しても認証されなかった場合に行うようにすることができる。また、ステップS104において、認証不可と判断された場合(S104のYES)、認証処理部108は、通信制御部102を介して、ユーザ端末に、送信不可通知を行う(S116)。たとえば、ネットワーク複合機100において、ユーザ端末202等の端末からのデータ送信指示については制限があるが、ネットワーク複合機100の指示受付部110からのファクシミリデータの送信指示には制限がない場合、送信不可通知として「あなたにはファクシミリ送信権限がありません。ファクシミリ送信をしたい場合は、ファクシミリ装置から直接送信してください。」等のメッセージを送信することができる。以上により、処理が終了する。
本実施の形態におけるネットワーク複合機100によれば、内部ネットワーク200を介してネットワーク複合機100に接続されたユーザ端末202やユーザ端末204から、ネットワーク300経由のファクシミリ送信を行う際のセキュリティを確保することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
100 ネットワーク複合機
102 通信制御部
104 データ提供部
106 送信制御部
108 認証処理部
110 指示受付部
112 認証状態記憶部
114 データ記憶部
200 内部ネットワーク
202 ユーザ端末
204 ユーザ端末
300 ネットワーク
302 ファクシミリ装置
102 通信制御部
104 データ提供部
106 送信制御部
108 認証処理部
110 指示受付部
112 認証状態記憶部
114 データ記憶部
200 内部ネットワーク
202 ユーザ端末
204 ユーザ端末
300 ネットワーク
302 ファクシミリ装置
Claims (6)
- 内部ネットワークを介して接続されたユーザ端末から、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を受け付けたときに、当該ユーザ端末のユーザが前記外部ネットワーク経由のデータ送信権限を有するか否かを判断する認証処理部と、
前記認証処理部により、前記ユーザが前記データ送信権限を有すると判断された場合に、前記ファクシミリデータを指定された宛先に送信する送信制御部と、
を含むファクシミリ装置。 - 請求項1に記載のファクシミリ装置において、
ユーザ毎に、前記データ送信権限の有無を対応付けて記憶する認証状態記憶部をさらに含み、
前記認証処理部は、前記指示を受け付けると、前記認証状態記憶部を参照して前記判断を行い、当該ユーザが前記データ送信権限を有しない場合であって、認証されれば前記データ送信権限が付与される場合、前記ユーザ端末から認証情報の入力を受け付けて当該認証情報の認証処理を行い、認証された場合に、当該ユーザが前記データ送信権限を有すると判断するとともに、前記認証状態記憶部に当該ユーザに対応付けて前記データ送信権限を有する旨を記憶するファクシミリ装置。 - 請求項2に記載のファクシミリ装置において、
前記認証処理部は、前記認証状態記憶部に前記ユーザに対応付けて前記データ送信権限を有する旨を記憶した場合、前記ユーザ端末から前記ファクシミリ装置へのアクセスが継続している間は、前記認証状態記憶部の記憶を保持するとともに、前記アクセス終了後に前記認証状態記憶部の記憶を消去するファクシミリ装置。 - 請求項2または3に記載のファクシミリ装置において、
画像データを含む各種データを記憶するデータ記憶部と、
前記データ記憶部に記憶された前記データを前記内部ネットワークを介して接続されたユーザ端末に提供するデータ提供部と、
をさらに含み、
前記認証状態記憶部は、ユーザ毎に、前記データ送信権限の有無および前記データ記憶部へのアクセス権限の有無を個別に記憶し、
前記認証処理部は、前記ユーザ端末から、前記データ記憶部へのアクセス要求を受け付けたときに、前記認証状態記憶部を参照して、当該ユーザ端末のユーザが前記データ記憶部へのアクセス権限を有するか否かを判断するファクシミリ装置。 - 請求項1乃至3いずれかに記載のファクシミリ装置において、
画像データを含む各種データを記憶するデータ記憶部と、
前記データ記憶部に記憶された前記データを前記内部ネットワークを介して接続されたユーザ端末に提供するデータ提供部と、
をさらに含み、
前記認証処理部は、前記ユーザ端末から、前記データ記憶部へのアクセス要求を受け付けたときに、当該ユーザ端末のユーザが前記データ記憶部へのアクセス権限を有するか否かを判断するとともに、当該ユーザが前記アクセス権限を有する場合でも、前記ユーザ端末から、ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を受け付けた場合に、当該ユーザ端末のユーザが前記データ送信権限を有するか否かを、前記アクセス権限を有するか否かの判断とは別に判断するファクシミリ装置。 - 請求項1乃至4いずれかに記載のファクシミリ装置において、
ユーザの指示を受け付ける操作部と、
ファクシミリデータを外部ネットワーク経由で送信する指示を、前記操作部を介して受け付ける指示受付部と、
をさらに含み、
前記送信制御部は、前記指示受付部が前記指示を受け付けた場合、当該ユーザが前記データ送信権限を有するか否かにかかわらず、前記ファクシミリデータを指定された宛先に送信するファクシミリ装置。
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