JP2007036648A - コンテンツ改竄対処システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 WWWサーバ1のアダプタ1aは、クライアントPC10からのコンテンツ閲覧要求に対してコンテンツから算出したハッシュ値と証明書を公開鍵で復号したハッシュ値とを比較してコンテンツの改竄を検出し、改竄されていれば、対処DB5のコンテンツをリカバリーエリア2cにコピーしてハッシュ値を算出し、証明書を公開鍵で復号したハッシュ値とを比較してコンテンツの改竄を検出し、改竄されていなければ、コンテンツを提供し、改竄されていれば、メンテナンス画面を提供するコンテンツ改竄対処システムである。
【選択図】 図1
Description
従来技術1は、コンテンツの改竄を検知する方法において、HP(ホームページ)のファイル内容のハッシュ値をページに埋め込み、定期的に現在のページのファイル内容についてハッシュ値を求めて比較して改竄を検出するものである(特許文献1)。
尚、従来技術1の[0049]には、閲覧者のコンテンツ参照時にチェックを行うことも可との記載ある。
従来技術2は、利用者にWebコンテンツを提供する際に、予め登録したコンテンツの特性情報と提供するコンテンツについて求めた特性情報とを比較し、不一致の場合は改竄と検出するものである(特許文献2)。
尚、特性情報としては、その[0021]にデータ長、特定の位置のデータそのもの、又は「あ」という文字の数と位置等々が挙げられている。
従来技術3は、原本Webサーバと公開Webサーバとをファイアウォールを介して接続し、原本側のデータを、秘密鍵を使って認証子を生成し、公開側では原本側から受信したデータを、公開鍵を使って認証子を生成し、認証子の比較を行うことで、改竄を検出するものである(特許文献3)。
しかしながら、従来技術1の実施形態1では、1つのWebサーバで、HPのページにハッシュ値を埋め込む処理と、定期的又は閲覧者の参照時に当該ページからハッシュ値を求めて埋め込んだハッシュ値と比較する処理とを行う必要があり、Webサーバの構成及び処理を複雑にするという問題点があった。
また、単にハッシュ値をページに埋め込んであるので、当該ハッシュ値を解読されると、改竄される恐れが高くなるものである。
また、従来技術2では、予め登録したコンテンツの特性情報と提供時に求めたコンテンツの特性情報を比較して改竄を検知し、改竄されていれば、オリジナルコンテンツを提供するものであるが、Webサーバで改竄検出の処理を行い、オリジナルコンテンツを記憶しておく必要があって、Webサーバの処理及び構成を複雑にし、オリジナルコンテンツが改竄されると、差し替えが機能しなくなるという問題点があった。
また、予め求めた特性情報を解読されると、コンテンツの改竄が容易になってしまうものである。
また、従来技術3では、ユーザに提供される公開ウェブサーバのウェブファイルは暗号化されており、ユーザの要求によって復号して送信するものであり、原本ウェブサーバで平文を認証技術で認証子を作成し、公開ウェブサーバで同様に作成する認証子と比較して改竄を検出し、更に、メッセージ認証技術として、原本ウェブサーバの送信メッセージと秘密鍵から生成した認証子とを公開ウェブサーバに送信し、公開ウェブサーバでは受信メッセージと公開鍵から認証子を生成し、受信した認証子と比較してメッセージの改竄を検知するものであるから、改竄検知の構成として複雑なものになってしまう問題点があった。
本発明の実施の形態に係るコンテンツ改竄対処システムは、WWWサーバは、クライアントPCからのコンテンツ閲覧要求に対してコンテンツから算出したハッシュ値と証明書を公開鍵で復号したハッシュ値とを比較(1回目の比較)してコンテンツの改竄を検出し、改竄されていれば、改竄対処サーバが記憶するコンテンツをリカバリーエリアにコピーしてハッシュ値を算出し、証明書を公開鍵で復号したハッシュ値とを比較(2回目の比較)してコンテンツの改竄を検出し、改竄されていなければ、コンテンツを提供し、改竄されていれば、メンテナンス画面を提供するようになっているので、コンテンツの改竄を容易に検出でき、改竄されたコンテンツを解析するためにバックアップでき、更に改竄対処サーバに記憶されたコンテンツについても改竄を検出できるものである。
次に、本発明の実施の形態に係るコンテンツ改竄対処システムの構成について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ改竄対処システムの構成ブロック図である。
本発明の実施の形態に係るコンテンツ改竄対処システム(本システム)は、図1に示すように、WWWサーバ(ウェブサーバ)1と、Web DB(ウェブデータベース)2と、メンテナンス画面記憶部3と、改竄対処サーバ4と、対処DB(対処データベース)5と、アドミニストレータ6と、ステージングDB(ステージングデータベース)7と、コンテンツ作成PC8と、インターネット9を介してWWWサーバ1に接続する複数のクライアントPC(クライアントパーソナルコンピュータ)10とから構成されている。
次に、本システムの各部について具体的に説明する。
[WWWサーバ]
WWW(World Wide Web)サーバ(ウェブサーバ)1は、インターネット9を介してクライアントPC10からコンテンツ閲覧要求を受け、Web DB2のコンテンツエリア2aに格納されているコンテンツをクライアントPC10に提供する。
また、WWWサーバ1は、クライアントPC10にコンテンツを提供できない場合には、メンテナンス画面記憶部3に記憶されたメンテナンス画面を提供する。
サーバは、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)等から成る制御部11と、メインメモリ12と、記憶部13と、インタフェース14とを備えている。
メインメモリ12は、処理プログラムやデータ等を一時的に記憶するメモリである。
記憶部13は、処理プログラム、データ、パラメータ等を記憶するメモリである。
インタフェース14は、サーバ内と外とを接続するために、データフォーマット等の変換を行うものである。尚、インタフェース14は、ネットワーク及び外部記憶装置に接続するようになっており、通常別個のインタフェースを用いている。
尚、改竄対処サーバ4、アドミニストレータ6、クライアントPC10も図2に示す構成と同様の構成を備えている。また、表示装置に接続するためには表示用のインタフェースが必要である。
アダプタ1aは、具体的にはWWWサーバ1内の制御部11が記憶部13から処理プログラムを読み込んで、当該処理プログラムを動作させることで実現される。
ここでは、アダプタ1aは、WWWサーバ1の構成の一部を用いて実現しているが、サーバ1の構成を利用せずに、専用の制御部、メインメモリ、記憶部を備えた別個の構成とするようにしてもよい。
ここで、アダプタ1aは、2回目の比較においても、両ハッシュ値が一致していなければ、表示機能自体を停止するようにしてもよい。この場合、クライアントPC10では、エラー画面が表示されることになる。
尚、アダプタ1aの処理動作については後述する。
Web DB(ウェブデータベース)2は、WWWサーバ1に接続するデータベースであり、コンテンツを格納するコンテンツエリア2aと、改竄されたコンテンツを解析するために退避させるバックアップエリア2bと、対応DB5のコンテンツエリア5bに格納されているコンテンツのコピーを一時的に記憶するリカバリーエリア2cとを有している。
Web DB2は、WWWサーバ1の外部記憶装置としたが、WWWサーバ1の内部の記憶部に各エリアを設けるようにしてもよい。
メンテナンス画面記憶部3は、クライアントPC10に改竄されていないコンテンツを提供できない場合に、そのコンテンツの代わりに提供するメンテナンス画面を格納する記憶部である。
メンテナンス画面記憶部3は、WWWサーバ1の外部記憶装置としたが、WWWサーバ1の内部の記憶部にメンテナンス画面を設けるようにしてもよい。
改竄対処サーバ4は、図2に示すサーバの構成と同様の構成を備えるものであり、外部記憶装置として対処DB5が接続されている。
尚、WWWサーバ1及びアドミニストレータ6との通信は暗号化している。
尚、改竄対処サーバ4の具体的処理動作については後述する。
対処DB(対処データベース)5は、改竄対処サーバ4に接続するデータベースであり、証明書(stamp)を格納するstampエリア5aと、コンテンツを格納するコンテンツエリア5bを備えている。
対処DB5は、改竄対処サーバ4の外部記憶装置としたが、改竄対処サーバ4の内部の記憶部に各エリアを設けるようにしてもよい。
コンテンツエリア5bは、ステージングエリア7′のコンテンツエリア7bに格納されたコンテンツが格納されるエリアである。
アドミニストレータ6は、図2に示すサーバの構成と同様の構成を備えるものであり、外部記憶装置としてステージングDB7が接続されている。
また、アドミニストレータ6には、コンテンツ作成PC8が接続し、コンテンツ作成PC8で作成されたコンテンツを入力し、ステージングDB7のステージングエリア7′におけるコンテンツエリア7bに格納する。
アドミニストレータ6は、証明書及びコンテンツを改竄対処サーバ4へ送信するが、改竄対処サーバ4からのコンテンツ等のデータは受信しないようになっているので、改竄対処サーバ4からステージングDB7の内容を変更することがなく、セキュリティを向上できる。
尚、アドミニストレータ6の具体的な処理動作については後述する。
ステージングDB(ステージングデータベース)7は、ステージングエリア7′を備え、ステージングエリア7′には、stampエリア7aとコンテンツエリア7bを備えている。
コンテンツエリア7bは、コンテンツ作成PC8で作成されたコンテンツを格納するエリアである。
コンテンツ作成PC8は、WWWサーバ1で提供するコンテンツを作成し、作成したコンテンツをアドミニストレータ6に送信する。
また、コンテンツ作成PC8とアドミニストレータ6との間の通信は暗号化されている。
尚、コンテンツ作成PC8の構成は、図2に示す構成と同様になっている。
クライアントPC(クライアントパーソナルコンピュータ)10は、インターネット9を介してWWWサーバ1にアクセスし、コンテンツ閲覧要求(リクエスト)を出力し、WWWサーバ1からコンテンツの提供を受け、表示部にコンテンツを表示する。
次に、本システムにおける処理動作を説明する。
WWWサーバ1のアダプタ1aは、クライアントPC10からのコンテンツ閲覧要求に対してコンテンツから算出したハッシュ値と証明書を公開鍵で復号したハッシュ値とを比較してコンテンツの改竄を検出し、改竄されていれば、対処DB5のコンテンツをリカバリーエリア2cにコピーしてハッシュ値を算出し、証明書を公開鍵で復号したハッシュ値とを比較してコンテンツの改竄を検出し、改竄されていなければ、コンテンツを提供し、改竄されていれば、メンテナンス画面を提供する。
WWWサーバ1に組み込まれたアダプタ1aの処理動作について図3を参照しながら説明する。図3は、アダプタの処理動作を示すフローチャートである。
アダプタ1aは、クライアントPC10からコンテンツの閲覧要求(リクエスト)を受けたか否かを判定し(S1)、リクエストを受けていなければ(Noの場合)、その判定処理S1を繰り返す。
両ハッシュ値が一致したならば(Yesの場合)、コンテンツエリア2aからリクエストのあったコンテンツをクライアントPC10に提供する(S6)。
また、ハッシュ値が一致しなければ(Noの場合)、改竄対応処理(S7)を行い、処理を終了する。改竄対応処理については後述する。
アダプタ1aにおける改竄対処処理について図4を参照しながら説明する。図4は、アダプタにおける改竄対処処理のフローチャートである。
まず、アダプタ1aは、Web DB2のバックアップエリア2bにコンテンツエリア2aのコンテンツ(改竄されたコンテンツ)を格納する(S11)。
通常、コンテンツエリア2aに格納された全てのコンテンツをバックアップエリア2bにバックアップするものであるが、改竄されたと判定されたコンテンツ部分のみをバックアップエリア2bにバックアップしてもよい。
尚、両ハッシュ値が一致しないときとは、リカバリーエリア2cに格納されたコンテンツが改竄されていることになるので、この場合は、正規のコンテンツを提供できないため、メンテナンス画面を提供するものである。
また、アダプタ1aは、メンテナンス画面を提供せず、表示機能自体を停止するようにしてもよい。
次に、コンテンツ作成PC8でコンテンツが作成された場合に、アドミニストレータ6でのコンテンツ更新登録処理について図5を参照しながら説明する。図5は、アドミニストレータにおけるコンテンツ更新登録処理を示すフローチャートである。
アドミニストレータ6は、コンテンツ作成PC8(外部)から作成されたコンテンツを受信する(S21)と、ステージングDB7のステージングエリア7′におけるコンテンツエリア7bに受信したコンテンツを格納する(S22)。
図1のシステムでは、1つのWWWサーバがコンテンツを提供するようになっているが、同じコンテンツを複数のWWWサーバとそれに接続するWeb DBで提供し、各WWWサーバに改竄対処サーバとアドミニストレータが接続する構成とすることも可能である。
この場合、各WWWサーバのアダプタは、他のWWWサーバに接続する改竄対処サーバとアドミニストレータにも接続するようにしておけば、一つの改竄対処サーバ又はアドミニストレータがダウンしても、他の改竄対処サーバ又はアドミニストレータが動作して改竄対処の処理ができ、システムの安定性を確保できる。
尚、複数のWWWサーバは、異なるコンテンツを提供するものであってもよい。
本システムによれば、クライアントPC10からコンテンツ閲覧のリクエストがあると、WWWサーバ1のアダプタ1aは、Web DB2のコンテンツエリア2aのコンテンツからハッシュ値を算出し、改竄対処サーバ4から証明書を取得して公開鍵で復号してハッシュ値を取り出し、両ハッシュ値を比較することでコンテンツエリア2aのコンテンツの改竄を検出しているので、コンテンツ改竄を容易にできる効果がある。
Claims (6)
- 閲覧要求を受け、記憶するコンテンツを提供するウェブサーバと、
コンテンツと、当該コンテンツについてハッシュ関数を用いてハッシュ値を求め、秘密鍵で暗号化した証明書を記憶する改竄対処サーバとを有し、
前記ウェブサーバが、閲覧要求を受けると、記憶するコンテンツについてハッシュ関数を用いてハッシュ値を算出し、前記改竄対処サーバに当該コンテンツの証明書発行を要求し、前記改竄対処サーバから受信した証明書を公開鍵で復号してハッシュ値を取得し、算出したハッシュ値と取得したハッシュ値とを比較する1回目の比較を行い、一致していれば記憶するコンテンツを提供するものであり、
前記改竄対処サーバが、前記ウェブサーバからコンテンツに対応する証明書の発行要求を受けると、対応する証明書をウェブサーバに送信することを特徴とするコンテンツ改竄対処システム。 - ウェブサーバが、1回目の比較を行って、一致していなければ、記憶するコンテンツをバックアップし、改竄対処サーバにコンテンツ配信を要求し、前記改竄対処サーバからコンテンツを受信すると、当該コンテンツを記憶し、記憶したコンテンツについてハッシュ関数を用いてハッシュ値を算出し、前記改竄対処サーバに当該コンテンツの証明書発行を要求し、前記改竄対処サーバから受信した証明書を公開鍵で復号してハッシュ値を取得し、算出したハッシュ値と取得したハッシュ値とを比較する2回目の比較を行い、一致していれば記憶したコンテンツを提供するものであり、
前記改竄対処サーバが、前記ウェブサーバからコンテンツ配信要求を受けると、コンテンツを送信することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ改竄対処システム。 - ウェブサーバが、2回目の比較を行って、一致していなければ、メンテナンス画面を提供することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ改竄対処システム。
- 外部から入力されるコンテンツを受信して記憶し、コンテンツの更新登録処理を行うアドミニストレータを設け、
前記アドミニストレータが、記憶したコンテンツについてハッシュ関数を用いてハッシュ値を算出し、秘密鍵で暗号化して証明書を生成し、生成した証明書とコンテンツを改竄対処サーバに送信し、
前記改竄対処サーバが、前記アドミニストレータから送信された証明書とコンテンツで記憶する証明書とコンテンツを更新することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のコンテンツ改竄対処システム。 - 改竄対処サーバとアドミニストレータとを一体の装置として構成したことを特徴とする請求項4記載のコンテンツ改竄対処システム。
- ウェブサーバが、閲覧要求を受けると、記憶するコンテンツについてハッシュ関数を用いてハッシュ値を算出し、改竄対処サーバに当該コンテンツの証明書発行を要求し、前記改竄対処サーバから受信した証明書を公開鍵で復号してハッシュ値を取得し、算出したハッシュ値と取得したハッシュ値とを比較する1回目の比較を行い、一致していれば記憶するコンテンツを提供する処理を行い、1回目の比較を行って、一致していなければ、記憶するコンテンツをバックアップし、前記改竄対処サーバにコンテンツ配信を要求し、前記改竄対処サーバからコンテンツを受信すると、当該コンテンツを記憶し、記憶したコンテンツについてハッシュ関数を用いてハッシュ値を算出し、前記改竄対処サーバに当該コンテンツの証明書発行を要求し、前記改竄対処サーバから受信した証明書を公開鍵で復号してハッシュ値を取得し、算出したハッシュ値と取得したハッシュ値とを比較する2回目の比較を行い、一致していれば記憶したコンテンツを提供する処理を行い、2回目の比較を行って、一致していなければ、メンテナンス画面を提供する処理を行うことを特徴とするコンピュータプログラム。
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