JP2007036594A - 携帯通信端末の通信信号レベル調整装置 - Google Patents

携帯通信端末の通信信号レベル調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 携帯電話機固有の構成部品のバラツキを反映させた電子ボリューム設定値の調整により、携帯通信端末の初期調整を効率化し得る通信信号レベル調整装置を提供する。
【解決手段】 通信信号レベル調整装置10は、携帯電話機11の送信電力を測定するTSE12のRX部12aと、受信回路15bに規定レベルの信号を送信するTSE12のTX部12bと、携帯電話機11の電子ボリューム16aの送信設定値、受信設定値を各々調整するPC13,ADP14とを備え、当該携帯電話機11の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて、送信電力測定値と送信電力目標値とに基づき3回以内の調整で初期調整が完了するよう電子ボリューム送信設定値を調整して送信電力を初期調整し、受信検出レベル測定値と受信信号レベル目標値とに基づき3回以内の調整で初期調整が完了するよう電子ボリューム受信設定値を調整して受信検出レベルを初期調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値および受信設定値を調整することにより携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルおよび携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを初期調整する際に効率的に初期調整を行うようにした、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置に関するものである。
携帯電話機等の携帯通信端末の製造ラインでは、携帯通信端末の構成部品であるRFモジュールやベースバンドLSI等のバラツキによって携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベル(送信電力)や携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルが異なるものとなるため、携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値および受信設定値の調整と、調整後の携帯通信端末の送信信号レベルおよび受信信号レベルの測定とを繰り返すことにより、携帯通信端末の送信信号レベルおよび受信信号レベルが規格内に入るように初期調整するのが一般的である。しかし、この調整方法では、送信/受信信号レベル測定値と携帯通信端末の電子ボリュームの送信/受信設定値に対応する送信/受信信号レベル目標値との差分値を固定係数で除算した演算値を今回の送信/受信設定値に加えた値を携帯通信端末の電子ボリュームの送信/受信設定値として用いる調整を、送信/受信信号レベル測定値と送信/受信信号レベル目標値との差分値が規格内に入るまで繰り返すため、RFモジュールやベースバンドLSI等のバラツキが大きい場合には、何度も電子ボリュームの送信/受信設定値の変更(調整)および測定を繰り返すことになるため、多大な調整時間が掛かってしまう。
そこで、携帯通信端末の送信信号の信号レベル(送信電力)を初期調整する従来技術として、調整済みの同一機種の携帯通信端末(すなわち、良品判定された同一機種の携帯通信端末)における電子ボリュームの送信設定値の平均値を調整対象とする携帯通信端末の電子ボリュームに設定することにより調整時間の短縮を図るようにした送信電力調整装置(例えば特許文献1参照)が提案されている。この従来技術は、調整済みの同一機種の携帯通信端末における電子ボリュームの送信設定値の平均値を最初から電子ボリュームに設定するので、RFモジュールやベースバンドLSI等のバラツキが小さい場合には、僅かな調整で良品判定される可能性が高いと推定されるので、調整時間が短縮される可能性が高くなる。
特開平11−177445号公報
上記従来技術の携帯通信端末の送信電力調整装置は、必須調整項目である送信信号の信号レベル(送信電力)の調整および受信信号の信号レベルの内の、送信信号の信号レベルの調整技術のみを開示しており、携帯通信端末の構成部品であるRFモジュールやベースバンドLSI等のバラツキを吸収するために電子ボリュームの送信設定値の調整を行うが、その際には、図5のフローチャートのステップS101〜ステップ106に示すように、調整済みの同一機種の携帯通信端末における電子ボリュームの送信設定値の平均値mを調整対象とする携帯通信端末の電子ボリュームに設定したときの送信信号レベル測定値(送信電力測定値)と、該送信設定値に対応する送信信号レベル目標値との差分値を固定係数Aで除算した演算値Bを用いて次回の電子ボリュームの送信設定値C=m+Bを算出し、算出した電子ボリュームの送信設定値C=m+Bを用いて電子ボリュームの送信設定値の調整および送信信号レベルの測定を繰り返して送信信号レベル測定値を送信信号レベル目標値に追い込む調整を行うようにしているため、以下に説明するような問題が生じてしまう。
第1に、携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値の変更に伴う送信信号レベル測定値の変動幅が小さい場合には、上述したような固定係数による電子ボリュームの送信設定値の調整を行うため、送信信号レベル目標値に対して送信信号レベル測定値が徐々に近付いていくことになるので、調整回数が多くなってしまい、多大な調整時間が掛かることになる。
第2に、携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値の変更に伴う送信信号レベル測定値の変動幅が大きい場合には、上述したような固定係数による電子ボリュームの送信設定値の調整を行うため、送信信号レベル目標値に対して送信信号レベル測定値が往復しながら近付いていくことになるので、調整回数が多くなり、多大な調整時間が掛かってしまう。
第3に、上記従来技術の携帯通信端末の送信電力調整装置は、必須調整項目である送信信号の信号レベル(送信電力)の調整技術のみを開示しており、必須調整項目である受信信号の信号レベルの調整技術は開示していないが、受信信号の信号レベルの調整の場合も上述した送信信号の信号レベルの調整の場合と同様の問題が生じる。
本発明は、調整対象とする携帯通信端末固有の構成部品のバラツキを反映させた電子ボリューム設定値の調整を行うことにより、携帯通信端末の製造ライン等における初期調整を効率化するようにした携帯通信端末の通信信号レベル調整装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の第1発明は、携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値を調整することにより前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルを初期調整する、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置であって、前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルを測定する送信信号レベル測定手段と、前記携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値を調整する電子ボリューム調整手段と、前記送信信号レベル測定手段により測定した送信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの送信設定値に対応する送信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム送信設定値の調整で送信信号レベルの初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの送信設定値を調整することにより送信信号レベルを初期調整する送信信号レベル初期調整手段と、を具備して成ることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項2に記載の第2発明は、携帯通信端末の電子ボリュームの受信設定値を調整することにより前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを初期調整する、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置であって、前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを測定する受信信号レベル測定手段と、前記携帯通信端末の電子ボリュームの受信設定値を調整する電子ボリューム調整手段と、前記受信信号レベル測定手段により測定した受信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの受信設定値に対応する受信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム受信設定値の調整で受信信号レベルの初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの受送信設定値を調整することにより受信信号レベルを初期調整する受信信号レベル初期調整手段と、を具備して成ることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項3に記載の第3発明は、携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値および受信設定値を調整することにより前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルおよび前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルをそれぞれ初期調整する、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置であって、前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルを測定する送信信号レベル測定手段と、前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを測定する受信信号レベル測定手段と、前記携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値および受信設定値をそれぞれ調整する電子ボリューム調整手段と、前記送信信号レベル測定手段により測定した送信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの送信設定値に対応する送信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム送信設定値の調整で送信信号レベルの初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの送信設定値を調整することにより送信信号レベルの初期調整を行う送信信号レベル初期調整手段と、前記受信信号レベル測定手段により測定した受信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの受信設定値に対応する受信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム受信設定値の調整で受信信号レベルの初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの受信設定値を調整することにより受信信号レベルの初期調整を行う受信信号レベル初期調整手段と、を具備して成ることを特徴とする。
請求項4に記載の第4発明は、前記送信信号レベルを含む電波法に基づく各種要求事項を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行する要求事項確認手段と、前記受信信号レベルを含む携帯通信端末に定められた方式を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行する方式確認手段とをさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の第5発明は、前記送信信号レベル初期調整手段は、良品判定された同一機種の携帯通信端末における電子ボリュームの送信設定値の平均値を電子ボリュームに設定した状態で前記送信信号レベル測定手段によって測定した送信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、前記送信信号レベル測定値と前記平均値に対応する送信信号レベル目標値との差分値を固定係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第1調整値を求め、該第1調整値に電子ボリュームの送信設定値を調整する電子ボリューム送信設定値の1回目の調整を行った状態で前記送信信号レベル測定手段によって送信信号レベルを測定し、得られた送信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、1回目の調整前の送信信号レベル測定値と1回目の調整後の送信信号レベル測定値との差分値を1回目の調整前の電子ボリュームの送信設定値と1回目の調整後の電子ボリュームの送信設定値との差分値で除算して可変係数を求め、前記1回目の調整後の送信信号レベル測定値と前記第1調整値に対応する送信信号レベル目標値との差分値を前記可変係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第2調整値を求め、該第2調整値に電子ボリュームの送信設定値を調整する2回目の電子ボリューム送信設定値の調整を行った状態で前記送信信号レベル測定手段によって送信信号レベルを測定し、得られた送信信号レベル測定値が規格外であるか否かを判定するようにしたことを特徴とする。
請求項6に記載の第6発明は、前記受信信号レベル初期調整手段は、良品判定された同一機種の携帯通信端末における電子ボリュームの受信設定値の平均値を電子ボリュームに設定した状態で前記受信信号レベル測定手段によって測定した受信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、前記受信信号レベル測定値と前記平均値に対応する受信信号レベル目標値との差分値を固定係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第1調整値を求め、該第1調整値に電子ボリュームの受信設定値を調整する電子ボリューム受信設定値の1回目の調整を行った状態で前記受信信号レベル測定手段によって受信信号レベルを測定し、得られた受信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、1回目の調整前の受信信号レベル測定値と1回目の調整後の受信信号レベル測定値との差分値を1回目の調整前の電子ボリュームの受信設定値と1回目の調整後の電子ボリュームの受信設定値との差分値で除算して可変係数を求め、前記1回目の調整後の受信信号レベル測定値と前記第1調整値に対応する受信信号レベル目標値との差分値を前記可変係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第2調整値を求め、該第2調整値に電子ボリュームの受信設定値を調整する2回目の電子ボリューム送信設定値の調整を行った状態で前記受信信号レベル測定手段によって受信信号レベルを測定し、得られた受信信号レベル測定値が規格外であるか否かを判定するようにしたことを特徴とする。
請求項7に記載の第7発明は、前記要求事項確認手段は、前記携帯通信端末から送信される信号の、送信電力、周波数安定度、変調精度、隣接チャネル漏洩電力および占有周波数帯域幅の各項目について、前記送信信号レベル測定手段によって測定される前記携帯通信端末から送信される信号の周波数および電力の測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整される前記携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値とを測定および制御可能な試験プログラムと、該試験プログラムを内蔵するパーソナルコンピュータとによって構成されることを特徴とする。
請求項8に記載の第8発明は、前記方式確認手段は、前記携帯通信端末で受信される信号の、受信感度、受信信号レベル検出精度および過大入力特性の各項目について、前記受信信号レベル測定手段によって測定される前記携帯通信端末で受信される信号の周波数および電力の測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整される前記携帯通信端末の電子ボリュームの受信設定値とを測定および制御可能な試験プログラムと、該試験プログラムを内蔵するパーソナルコンピュータとによって構成されることを特徴とする。
第1発明によれば、携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値を調整することにより前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルを初期調整する、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置では、前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルを送信信号レベル測定手段によって測定し、前記携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値を電子ボリューム調整手段によって調整し、前記送信信号レベル測定手段により測定した送信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの送信設定値に対応する送信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム送信設定値の調整で送信信号レベルの初期調整が完了するように、送信信号レベル初期調整手段によって当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの送信設定値を調整することにより送信信号レベルを初期調整するから、最大3回の電子ボリューム送信設定値の調整で当該携帯通信端末の送信信号レベルの初期調整が完了することになる。したがって、携帯通信端末の製造ライン等における送信信号レベルの初期調整を効率化するようにした携帯通信端末の通信信号レベル調整装置を提供することができる。
第2発明によれば、携帯通信端末の電子ボリュームの受信設定値を調整することにより前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを初期調整する、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置では、前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを受信信号レベル測定手段によって測定し、前記携帯通信端末の電子ボリュームの受信設定値を電子ボリューム調整手段によって調整し、前記受信信号レベル測定手段により測定した受信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの受信設定値に対応する受信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム受信設定値の調整で受信信号レベルの初期調整が完了するように、受信信号レベル初期調整手段によって当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの受信設定値を調整することにより受信信号レベルを初期調整するから、最大3回の電子ボリューム受信設定値の調整で当該携帯通信端末の受信信号レベルの初期調整が完了することになる。したがって、携帯通信端末の製造ライン等における受信信号レベルの初期調整を効率化するようにした携帯通信端末の通信信号レベル調整装置を提供することができる。
第3発明によれば、携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値および受信設定値を調整することにより前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルおよび前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルをそれぞれ初期調整する、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置では、前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルを送信信号レベル測定手段がによって測定し、前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを受信信号レベル測定手段によって測定し、前記携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値および受信設定値を電子ボリューム調整手段によってそれぞれ調整し、前記送信信号レベル測定手段により測定した送信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの送信設定値に対応する送信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム送信設定値の調整で送信信号レベルの初期調整が完了するように、送信信号レベル初期調整手段によって当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの送信設定値を調整することにより送信信号レベルを初期調整し、前記受信信号レベル測定手段により測定した受信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの受信設定値に対応する受信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム受信設定値の調整で受信信号レベルの初期調整が完了するように、受信信号レベル初期調整手段によって当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの受信設定値を調整することにより受信信号レベルを初期調整するから、最大3回の電子ボリューム送信設定値の調整で当該携帯通信端末の送信信号レベルの初期調整が完了するとともに、最大3回の電子ボリューム受信設定値の調整で当該携帯通信端末の受信信号レベルの初期調整が完了することになる。したがって、携帯通信端末の製造ライン等における送信信号レベルおよび受信信号レベルの初期調整を効率化するようにした携帯通信端末の通信信号レベル調整装置を提供することができる。
第4発明によれば、前記送信信号レベルを含む電波法に基づく各種要求事項を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行する要求事項確認手段と、前記受信信号レベルを含む携帯通信端末に定められた方式を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行する方式確認手段とをさらに備えるから、前記送信信号レベルを含む電波法に基づく各種要求事項を満足しているか否かならびに前記受信信号レベルを含む携帯通信端末に定められた方式を満足しているか否かを自動的に確認できるようになるので、携帯通信端末の製造ライン等における携帯通信端末の初期調整をさらに効率化することができる。
第5発明によれば、前記送信信号レベル初期調整手段は、良品判定された同一機種の携帯通信端末における電子ボリュームの送信設定値の平均値を電子ボリュームに設定した状態で前記送信信号レベル測定手段によって測定した送信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、前記送信信号レベル測定値と前記平均値に対応する送信信号レベル目標値との差分値を固定係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第1調整値を求め、該第1調整値に電子ボリュームの送信設定値を調整する電子ボリューム送信設定値の1回目の調整を行った状態で前記送信信号レベル測定手段によって送信信号レベルを測定し、得られた送信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、1回目の調整前の送信信号レベル測定値と1回目の調整後の送信信号レベル測定値との差分値を1回目の調整前の電子ボリュームの送信設定値と1回目の調整後の電子ボリュームの送信設定値との差分値で除算して可変係数を求め、前記1回目の調整後の送信信号レベル測定値と前記第1調整値に対応する送信信号レベル目標値との差分値を前記可変係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第2調整値を求め、該第2調整値に電子ボリュームの送信設定値を調整する2回目の電子ボリューム送信設定値の調整を行った状態で前記送信信号レベル測定手段によって送信信号レベルを測定し、得られた送信信号レベル測定値が規格外であるか否かを判定するようにしたから、大部分の場合は2回目の電子ボリューム送信設定値の調整で当該携帯通信端末の送信信号レベルの初期調整を完了させることができ、2回目の電子ボリューム送信設定値の調整後に送信信号レベル測定値が規格外の場合に限り、3回目の電子ボリューム送信設定値の調整を行うことにより送信信号レベル測定値が確実に規格内に収まることになる。したがって、最大3回の電子ボリューム送信設定値の調整で当該携帯通信端末の送信信号レベルの初期調整を完了させることが可能になる。
第6発明によれば、前記受信信号レベル初期調整手段は、良品判定された同一機種の携帯通信端末における電子ボリュームの受信設定値の平均値を電子ボリュームに設定した状態で前記受信信号レベル測定手段によって測定した受信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、前記受信信号レベル測定値と前記平均値に対応する受信信号レベル目標値との差分値を固定係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第1調整値を求め、該第1調整値に電子ボリュームの受信設定値を調整する電子ボリューム受信設定値の1回目の調整を行った状態で前記受信信号レベル測定手段によって受信信号レベルを測定し、得られた受信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、1回目の調整前の受信信号レベル測定値と1回目の調整後の受信信号レベル測定値との差分値を1回目の調整前の電子ボリュームの受信設定値と1回目の調整後の電子ボリュームの受信設定値との差分値で除算して可変係数を求め、前記1回目の調整後の受信信号レベル測定値と前記第1調整値に対応する受信信号レベル目標値との差分値を前記可変係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第2調整値を求め、該第2調整値に電子ボリュームの受信設定値を調整する2回目の電子ボリューム受信設定値の調整を行った状態で前記受信信号レベル測定手段によって受信信号レベルを測定し、得られた受信信号レベル測定値が規格外であるか否かを判定するようにしたから、大部分の場合は2回目の電子ボリューム受信設定値の調整で当該携帯通信端末の受信信号レベルの初期調整を完了させることができ、2回目の電子ボリューム受信設定値の調整後に受信信号レベル測定値が規格外の場合に限り、3回目の電子ボリューム受信設定値の調整を行うことにより受信信号レベル測定値が確実に規格内に収まることになる。したがって、最大3回の電子ボリューム受信設定値の調整で当該携帯通信端末の受信信号レベルの初期調整を完了させることが可能になる。
第7発明によれば、前記要求事項確認手段は、前記携帯通信端末から送信される信号の、送信電力、周波数安定度、変調精度、隣接チャネル漏洩電力および占有周波数帯域幅の各項目について、前記送信信号レベル測定手段によって測定される前記携帯通信端末から送信される信号の周波数および電力の測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整される前記携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値とを測定および制御可能な試験プログラムと、該試験プログラムを内蔵するパーソナルコンピュータとによって構成されるから、所望の通り、送信信号レベルを含む電波法に基づく各種要求事項を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行し得るようになる。
第8発明によれば、前記方式確認手段は、前記携帯通信端末で受信される信号の、受信感度、受信信号レベル検出精度および過大入力特性の各項目について、前記受信信号レベル測定手段によって測定される前記携帯通信端末で受信される信号の周波数および電力の測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整される前記携帯通信端末の電子ボリュームの受信設定値とを測定および制御可能な試験プログラムと、該試験プログラムを内蔵するパーソナルコンピュータとによって構成されるから、所望の通り、携帯通信端末に定められた方式を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行し得るようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置10は、携帯通信端末の一種である携帯電話機11の電子ボリュームの送信設定値および受信設定値を調整することにより携帯電話機11から送信される信号の送信信号レベルおよび携帯電話機11で受信される信号の受信信号レベルをそれぞれ初期調整するものであり、図1に示すように、無線機テスタ(以下、TSEという)12と、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)13と、チャネル指定機アダプタ(以下、ADPという)14とから成る。
上記TSE12は、携帯電話機11の無線モジュール(以下、RFモジュールという)15の送信回路15aから送信される信号の送信信号レベルである送信電力を測定する送信信号レベル測定部(以下、RX部という)12aと、携帯電話機11の受信信号レベルを測定するために携帯電話機11のRFモジュール15の受信回路15bに規定レベルの信号を送信する受信信号レベル測定用信号送信部12b(以下、TX部という)とから成る。
上記PC13は、上述した送信電力を含む電波法に基づく各種要求事項を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行する試験プログラム1(図示せず)と、上述した受信検出レベルを含む携帯電話機に定められた方式を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行する試験プログラム2(図示せず)とを内蔵するとともに、良品(OK)判定/不良品(NG)判定された同一機種の携帯電話機に関する電子ボリュームの送信設定値および受信設定値を記憶する記憶手段(図示せず)を内蔵するものである。
上記試験プログラム1は、後に詳細に説明するが、RX部12aにより測定した送信電力測定値と、後述するようにしてADP14によって調整した電子ボリュームの送信設定値に対応する送信電力目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム送信設定値の調整で送信電力の初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて、電子ボリュームの送信設定値を調整することにより送信電力の初期調整を行うとともに、上記電波法に基づく各種要求事項を満足しているか否かの確認を行うものである。なお、上記電波法に基づく各種要求事項としては、上記送信電力の他、周波数安定度、変調精度、隣接チャネル漏洩電力および占有周波数帯域がある。
上記試験プログラム2は、TX部12bにより携帯電話機11のRFモジュール15の受信回路15bに規定レベルの信号を送信したときの携帯電話機11のベースバンドLSI16における受信信号レベル(受信検出レベル)を測定した受信検出レベル測定値と、後述するようにしてADP14によって調整した電子ボリュームの受信設定値に対応する受信検出レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム受信設定値の調整で受信検出レベルの初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて、電子ボリュームの受信設定値を調整することにより受信検出レベルの初期調整を行うとともに、上記携帯電話機に定められた方式を満足しているか否かの確認を行うものである。なお、上記携帯電話機に定められた方式としては、上記受信検出レベルの他、受信感度、受信信号レベル検出精度および過大入力特性がある。
上記ADP14は、PC13から入力される調整指令信号に基づいて携帯電話機11のモデム部LSI(以下、ベースバンドLSIという)16内の電子ボリューム(送受信レベル可変レジスタ)16aの送信設定値および受信設定値をそれぞれ調整することにより、携帯電話機11から送信される信号の送信電力および携帯電話機11で受信される信号の受信検出レベルをそれぞれ可変制御するものである。なお、図1において、16bは上記ベースバンドLSI16に含まれる中央制御ユニット(CPU)であり、17は初期調整完了時の電子ボリューム16aの送信設定値および受信設定値を書き込むためのEEPROM(消去可能ROM)である。
次に、本実施形態の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置における送信信号レベルの初期調整について説明する。図2は第1実施形態において通信信号レベル調整装置10によって実施される携帯電話機11の送信電力初期調整に関する処理を示すフローチャートである。まず、図2のステップS1では、調整済みの同一機種の携帯電話機(すなわち、良品判定された同一機種の携帯電話機)11における電子ボリューム16aの送信設定値の平均値mをADP14経由で調整対象とする携帯電話機11の電子ボリューム16aに設定する。次のステップS2では、TSE12のRX部12aによって携帯電話機11の送信電力を測定する。次のステップS3では、測定結果である送信電力測定値が規格内に入っているか否かの判定を行う。ここで、送信電力測定値が規格内に入っているか否かの判定とは、例えば、ステップS1で設定した電子ボリューム16aの送信設定値に対応する送信電力目標値と送信電力測定値とが一致した場合に規格内に入っていると判定し、一致しない場合に規格外であると判定するものとする。
なお、上記送信電力目標値としては、例えば上述した従来技術の特許文献1の図5に例示されるような、送信電力の最小電力から最大電力までの範囲と電子ボリュームのボリューム値の最小値から最大値までの範囲との関係を規定する特性曲線で表わされる送信電力目標値を用いたり、電波法で定められた電子ボリュームのボリューム値毎の送信電力目標値を用いたり、当該機種の携帯電話機に要求される送信電力特性に基づく送信電力目標値を用いたりすることができる。また、上記送信電力目標値は、所定の許容誤差αを含むこともでき、その場合、(送信電力目標値−α)≦送信電力測定値≦(送信電力目標値+α)であれば送信電力測定値が規格内に入っていると判定し、送信電力測定値<(送信電力目標値−α)または(送信電力目標値+α)>送信電力測定値であれば規格外であると判定する。
上記ステップS3の測定結果判定において、送信電力測定値が規格内に入っている場合(GOODの場合)には、次のステップS4で、電子ボリューム16aの送信設定値を上記ステップS1で設定したボリューム値に決定して、PC13からの指令により当該ボリューム値を携帯電話機11のEEPROM17に書き込んで初期調整を完了する。一方、上記ステップS3の測定結果判定において、送信電力測定値が規格外の場合(NGの場合)には、処理をステップS5に進める。
ステップS5では、調整1回目か否かをチェックする。この場合、調整1回目に該当するので、処理はステップS5のYESからステップS6に進むことになる。ステップS6では、以下に説明する「固定係数を用いる1回目の送信設定値調整」を行う。この「固定係数を用いる1回目の送信設定値調整」では、上記ステップS2で得た送信電力測定値と、上記ステップS1で設定した送信設定値の平均値mに対応する送信電力目標値との差分値を算出し、その差分値を固定係数Aで除算した演算値Bを前記平均値mに加算して電子ボリューム16aの次回電子ボリューム値である第1調整値H(H=m+B)を算出する。そして、次のステップS7では、上記第1調整値HをADP14経由で調整対象とする携帯電話機11の電子ボリューム16aの送信設定値として設定した後、処理を設定値限界判定のステップS8のNOからステップS2以降へ戻す。なお、上記ステップS8の設定値限界判定において、設定値限界であると判定された場合には、処理をステップS8のYESからステップS9の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行う。
上記1回目の送信設定値調整を行った後のステップS2では、TSE12のRX部12aによって携帯電話機11の送信電力を測定し、次のステップS3では、測定結果である送信電力測定値が規格内に入っているか否かの判定を行う。この測定結果判定において、送信電力測定値が規格内に入っている場合(GOODの場合)には、次のステップS4で、電子ボリューム16aの送信設定値を上記ステップS7で設定したボリューム値に決定して、PC13からの指令により当該ボリューム値を携帯電話機11のEEPROM17に書き込んで初期調整を完了し、送信電力測定値が規格外の場合(NGの場合)には、処理をステップS5に進める。
ステップS5では、調整1回目か否かをチェックする。この場合、調整2回目に該当するので、処理はステップS5のNOからステップS10に進むことになる。ステップS10では、以下に説明する「可変係数を用いる2回目の送信設定値調整」を行う。この「可変係数を用いる2回目の送信設定値調整」では、まず、前回の送信電力測定値である(n−1)測定値と今回の送信電力測定値であるn測定値との差分値である、送信電力の調整差分値D(D=(n−1)測定値−n測定値)を算出し、次に、前回の電子ボリューム値である(m−1)回目電子ボリューム値と今回の電子ボリューム値であるm回目電子ボリューム値との差分値である、電子ボリューム値の調整差分値E(E=(m−1)回目電子ボリューム値−m回目電子ボリューム値)を算出し、差分値Dを差分値Eで除算して可変係数F(F=D÷E)を算出し、今回の送信電力測定値であるn測定値と上記1回目の送信設定値調整による電子ボリューム値Hに対応する送信電力目標値との差分値を算出し、その差分値を上記可変係数Fで除算した演算値G(G=(n測定値−目標値)÷F)を算出し、その演算値Gを前記平均値mに加算して電子ボリューム16aの次回電子ボリューム値である第2調整値H(H=m+G)を算出する。そして、次のステップS7では、上記第2調整値HをADP14経由で調整対象とする携帯電話機11の電子ボリューム16aの送信設定値として設定した後、処理を設定値限界判定のステップS8のNOからステップS2以降へ戻す。なお、上記ステップS8の設定値限界判定において、設定値限界であると判定された場合には、処理をステップS8のYESからステップS9の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行う。
上記本実施形態の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置における送信電力の初期調整では、上述した特許文献1記載の従来技術のように「携帯電話機のRFモジュールやベースバンドLSI等のバラツキを吸収するために、調整済みの同一機種の携帯電話機における電子ボリュームの送信設定値の平均値mを調整対象とする携帯通信端末の電子ボリュームに設定したときの送信電力測定値と、該送信設定値に対応する送信信号レベル目標値との差分値を固定係数Aで除算した演算値Bを用いて次回の電子ボリュームの送信設定値C=m+Bを算出する送信設定値の調整を繰り返す」のではなく、1回目の送信設定値の調整のみは固定係数Aを用いるが、2回目以降の送信設定値の調整には、固定係数Aの代わりに調整対象とする携帯電話機固有のバラツキを的確に反映させた可変係数Fを用いて次回の電子ボリュームの送信設定値H=m+Gを算出するようにしたから、(1)電子ボリュームの送信設定値調整に伴う送信電力測定値の変動が小さい場合には、固定係数Aに比べて可変係数Fが小さくなるので、送信設定値が大きく変化するため、送信電力測定値が送信電力目標値に近付いて規格内に入り易くなり、調整回数が減少し、調整時間が短縮されることになり、(2)電子ボリュームの送信設定値調整に伴う送信電力測定値の変動が大きい場合には、固定係数Aに比べて可変係数Fが大きくなるので、送信設定値が小さく変化するため、送信電力測定値が送信電力目標値に近付いて規格内に入り易くなり、調整回数が減少し、調整時間が短縮されることになる。なお、発明者は、2回目の送信設定値の調整で調整対象とする携帯電話機の内の90%程度の携帯電話機の調整が完了し、3回目の送信設定値の調整では、不良処理された携帯電話機を除く全ての携帯電話機の調整が完了することを試験によって確認した。したがって、最大3回の電子ボリュームの送信設定値の調整で当該携帯電話機の送信信号レベル(送信電力)の初期調整を完了させることができるようになる。
次に、本実施形態の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置における受信信号レベルの初期調整について説明する。図3は第1実施形態において通信信号レベル調整装置10によって実施される携帯電話機11の受信検出レベル初期調整に関する処理を示すフローチャートである。まず、図3のステップS11では、調整済みの同一機種の携帯電話機(すなわち、良品判定された同一機種の携帯電話機)11における電子ボリューム16aの受信設定値の平均値mをADP14経由で調整対象とする携帯電話機11の電子ボリューム16aに設定する。次のステップS12では、基本受信レベルの設定を行う。この基本受信レベルの設定では、まず、基本受信レベルを「小」に設定してステップS13〜ステップS21の受信信号レベルの初期調整を行い、次に基本受信レベルを「中」に設定してステップS13〜ステップS21の受信信号レベルの初期調整を行い、最後に基本受信レベルを「大」に設定してステップS13〜ステップS21の受信信号レベルの初期調整を行うものとする。
ステップS13では、TSE12のTX部12bにより携帯電話機11のRFモジュール15の受信回路15bに規定レベルの信号を送信したときの携帯電話機11のベースバンドLSI16における受信信号レベル(受信検出レベル)を測定する。次のステップS14では、測定結果である受信検出レベル測定値が規格内に入っているか否かの判定を行う。ここで、受信検出レベル測定値が規格内に入っているか否かの判定とは、例えば、ステップS11で設定した電子ボリューム16aの受信設定値に対応する受信検出レベル目標値と受信検出レベル測定値とが一致した場合に規格内に入っていると判定し、一致しない場合に規格外であると判定するものとする。なお、上記受信検出レベル目標値については、上述した送信電力目標値と同様にして、受信検出レベルの最小検出レベルから最検出レベルまでの範囲と電子ボリュームのボリューム値の最小値から最大値までの範囲との関係を規定する特性曲線で表わされる受信検出レベル目標値を用いたり、電子ボリュームのボリューム値毎の受信検出レベル目標値を用いたり、当該機種の携帯電話機に要求される受信検出レベル特性に基づく受信検出レベル目標値を用いたりすることができる。また、上記受信検出レベル目標値は、所定の許容誤差αを含むこともでき、その場合、(受信検出レベル目標値−α)≦受信検出レベル測定値≦(受信検出レベル+α)であれば受信検出レベル測定値が規格内に入っていると判定し、受信検出レベル測定値<(受信検出レベル目標値−α)または(受信検出レベル目標値+α)>受信検出レベル測定値であれば規格外であると判定する。
上記ステップS14の測定結果判定において、受信検出レベル測定値が規格内に入っている場合(GOODの場合)には、次のステップS15で、電子ボリューム16aの受信設定値を上記ステップS11で設定したボリューム値に決定して、PC13からの指令により当該ボリューム値を携帯電話機11のEEPROM17に書き込んで初期調整を完了する。一方、上記ステップS14の測定結果判定において、受信検出レベル測定値が規格外の場合(NGの場合)には、処理をステップS16に進める。
ステップS16では、調整1回目か否かをチェックする。この場合、調整1回目に該当するので、処理はステップS16のYESからステップS17に進むことになる。ステップS17では、以下に説明する「固定係数を用いる1回目の受信設定値調整」を行う。この「固定係数を用いる1回目の受信設定値調整」では、上記ステップS13で得た受信検出レベル測定値と、上記ステップS11で設定した受信設定値の平均値mに対応する受信検出レベル目標値との差分値を算出し、その差分値を固定係数Aで除算した演算値Bを前記平均値mに加算して電子ボリューム16aの次回電子ボリューム値である第1調整値H(H=m+B)を算出する。そして、次のステップS18では、上記第1調整値HをADP14経由で調整対象とする携帯電話機11の電子ボリューム16aの受信設定値として設定した後、処理を設定値限界判定のステップS19のNOからステップS13以降へ戻す。なお、上記ステップS19の設定値限界判定において、設定値限界であると判定された場合には、処理をステップS19のYESからステップS20の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行う。
上記1回目の受信設定値調整を行った後のステップS13では、TSE12のTX部12bにより携帯電話機11のRFモジュール15の受信回路15bに規定レベルの信号を送信したときの携帯電話機11のベースバンドLSI16における受信信号レベル(受信検出レベル)を測定し、次のステップS14では、測定結果である受信検出レベル測定値が規格内に入っているか否かの判定を行う。この測定結果判定において、受信検出レベル測定値が規格内に入っている場合(GOODの場合)には、次のステップS15で、電子ボリューム16aの受信設定値を上記ステップS18で設定したボリューム値に決定して、PC13からの指令により当該ボリューム値を携帯電話機11のEEPROM17に書き込んで初期調整を完了し、受信検出レベル測定値が規格外の場合(NGの場合)には、処理をステップS16に進める。
ステップS16では、調整1回目か否かをチェックする。この場合、調整2回目に該当するので、処理はステップS16のNOからステップS21に進むことになる。ステップS21では、以下に説明する「可変係数を用いる2回目の受信設定値調整」を行う。この「可変係数を用いる2回目の受信設定値調整」では、まず、前回の受信検出レベル測定値である(n−1)測定値と今回の受信検出レベル測定値であるn測定値との差分値である、受信検出レベルの調整差分値D(D=(n−1)測定値−n測定値)を算出し、次に、前回の電子ボリューム値である(m−1)回目電子ボリューム値と今回の電子ボリューム値であるm回目電子ボリューム値との差分値である、電子ボリューム値の調整差分値E(E=(m−1)回目電子ボリューム値−m回目電子ボリューム値)を算出し、差分値Dを差分値Eで除算して可変係数F(F=D÷E)を算出し、今回の受信検出レベル測定値であるn測定値と上記1回目の受信設定値調整による電子ボリューム値Hに対応する受信検出レベル目標値との差分値を算出し、その差分値を上記可変係数Fで除算した演算値G(G=(n測定値−目標値)÷F)を算出し、その演算値Gを前記平均値mに加算して電子ボリューム16aの次回電子ボリューム値である第2調整値H(H=m+G)を算出する。そして、次のステップS18では、上記第2調整値HをADP14経由で調整対象とする携帯電話機11の電子ボリューム16aの受信設定値として設定した後、処理を設定値限界判定のステップS19のNOからステップS13以降へ戻す。なお、上記ステップS19の設定値限界判定において、設定値限界であると判定された場合には、処理をステップS19のYESからステップS20の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行う。
上記本実施形態の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置における受信検出レベルの初期調整では、上記送信電力の初期調整の場合と同様に、1回目の受信設定値の調整のみは固定係数Aを用いるが、2回目以降の受信設定値の調整には、固定係数Aの代わりに調整対象とする携帯電話機固有のバラツキを的確に反映させた可変係数Fを用いて次回の電子ボリュームの受信設定値H=m+Gを算出するようにしたから、(1)電子ボリュームの受信設定値調整に伴う受信検出レベル測定値の変動が小さい場合には、固定係数Aに比べて可変係数Fが小さくなるので、受信設定値が大きく変化するため、受信検出レベル測定値が受信検出レベル目標値に近付いて規格内に入り易くなり、調整回数が減少し、調整時間が短縮されることになり、(2)電子ボリュームの受信設定値調整に伴う受信検出レベル測定値の変動が大きい場合には、固定係数Aに比べて可変係数Fが大きくなるので、受信設定値が小さく変化するため、受信検出レベル測定値が受信検出レベル目標値に近付いて規格内に入り易くなり、調整回数が減少し、調整時間が短縮されることになる。なお、発明者は、2回目の受信設定値の調整で調整対象とする携帯電話機の内の90%程度の携帯電話機の調整が完了し、3回目の受信設定値の調整では、不良処理された携帯電話機を除く全ての携帯電話機の調整が完了することを試験によって確認した。したがって、基本受信レベルの「小」、「中」、「大」の各々につき最大3回の電子ボリュームの受信設定値の調整で当該携帯電話機の受信信号レベル(受信検出レベル)の初期調整を完了させることができるようになる。
次に、本実施形態の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置における送信電力を含む電波法に基づく各種要求事項を満足しているか否かの確認のための特性試験および受信検出レベルを含む携帯電話機に定められた方式を満足しているか否かの確認のための特性試験について説明する。図4は第1実施形態において通信信号レベル調整装置10によって実施される携帯電話機11の自動試験および自動調整に関する処理を示すフローチャートである。まず、図4のステップS31では、図3に示す基本受信レベルの「小」、「中」、「大」の各々に関する受信検出レベル初期調整を行い、次のステップS32では受信検出レベルの試験結果判定(自動判定)を行う。ここで、不良品(NG)判定された場合には、処理をステップS32のNGからステップS33の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行い、良品(GOOD)判定された場合には、処理をステップS34に進める。ステップS34では、受信レベル検出精度を測定し、次のステップS35では受信レベル検出精度の試験結果判定(自動判定)を行う。ここで、不良品(NG)判定された場合には、処理をステップS35のNGからステップS33の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行い、良品(GOOD)判定された場合には、処理をステップS36に進める。ステップS36では、過大入力特性を測定し、次のステップS37では過大入力特性の試験結果判定(自動判定)を行う。ここで、不良品(NG)判定された場合には、処理をステップS37のNGからステップS33の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行い、良品(GOOD)判定された場合には、処理をステップS38に進める。ステップS38では、受信感度を測定し、次のステップS39では受信感度の試験結果判定(自動判定)を行う。ここで、不良品(NG)判定された場合には、処理をステップS39のNGからステップS33の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行い、良品(GOOD)判定された場合には、処理をステップS40に進める。ステップS40では、図2に示す送信電力初期調整を行い、次のステップS41では送信電力の試験結果判定(自動判定)を行う。ここで、不良品(NG)判定された場合には、処理をステップS41のNGからステップS33の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行い、良品(GOOD)判定された場合には、処理をステップS42に進める。
ステップS42では、送信項目測定を行う。この送信項目測定においては、TSE12のRX部12aによって、携帯電話機11から送信される信号の、送信電力、周波数安定度、変調精度、隣接チャネル漏洩電力および占有周波数帯域幅の各項目についての測定を行う。次のステップS43では、上述した測定項目の各々について試験結果判定(自動判定)を行う。ここで、1項目でも不良品(NG)判定された場合には、処理をステップS43のNGからステップS33の不良処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の不良処理を行い、全項目が良品(GOOD)判定された場合には、処理をステップS44の良品処理ルーチンに進めて、当該携帯電話機11の良品処理を行う。
上記本実施形態の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置における携帯電話機11の自動試験および自動調整によれば、送信電力を含む電波法に基づく各種要求事項を満足しているか否かならびに受信検出レベルを含む携帯通信端末に定められた方式を満足しているか否かを自動的に確認できるようになるので、携帯電話機の製造ライン等における携帯電話機の初期調整をさらに効率化することができるようになり、携帯電話機の送信電力初期調整費用および受信検出レベル初期調整費用ならびに試験費用を削減することができるようになる。
本発明の第1実施形態の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態において通信信号レベル調整装置によって実施される携帯電話機の送信電力初期調整に関する処理を示すフローチャートである。 第1実施形態において通信信号レベル調整装置によって実施される携帯電話機の受信検出レベル初期調整に関する処理を示すフローチャートである。 第1実施形態において通信信号レベル調整装置によって実施される携帯電話機の自動試験および自動調整に関する処理を示すフローチャートである。 従来の携帯通信端末の送信電力調整装置によって実施される携帯電話機の送信電力初期調整に関する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 携帯通信端末の通信信号レベル調整装置
11 携帯通信端末(携帯電話機)
12 無線機テスタ(TSE)
12a 送信信号レベル測定部(RX部)
12b 受信信号レベル測定用信号送信部(TX部)
13 パーソナルコンピュータ(PC)
14 チャネル指定機アダプタ(ADP)
15 無線モジュール(RFモジュール)
15a 送信回路
15b 受信回路
16 モデム部LSI(ベースバンドLSI)
16a 電子ボリューム(送受信レベル可変レジスタ)
16b 中央制御ユニット(CPU)
17 EEPROM(消去可能ROM)

Claims (8)

  1. 携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値を調整することにより前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルを初期調整する、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置であって、
    前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルを測定する送信信号レベル測定手段と、
    前記携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値を調整する電子ボリューム調整手段と、
    前記送信信号レベル測定手段により測定した送信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの送信設定値に対応する送信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム送信設定値の調整で送信信号レベルの初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの送信設定値を調整することにより送信信号レベルを初期調整する送信信号レベル初期調整手段と、
    を具備して成ることを特徴とする携帯通信端末の通信信号レベル調整装置。
  2. 携帯通信端末の電子ボリュームの受信設定値を調整することにより前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを初期調整する、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置であって、
    前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを測定する受信信号レベル測定手段と、
    前記携帯通信端末の電子ボリュームの受信設定値を調整する電子ボリューム調整手段と、
    前記受信信号レベル測定手段により測定した受信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの受信設定値に対応する受信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム受信設定値の調整で受信信号レベルの初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの受信設定値を調整することにより受信信号レベルを初期調整する受信信号レベル初期調整手段と、
    を具備して成ることを特徴とする携帯通信端末の通信信号レベル調整装置。
  3. 携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値および受信設定値を調整することにより前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルおよび前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルをそれぞれ初期調整する、携帯通信端末の通信信号レベル調整装置であって、
    前記携帯通信端末から送信される信号の送信信号レベルを測定する送信信号レベル測定手段と、
    前記携帯通信端末で受信される信号の受信信号レベルを測定する受信信号レベル測定手段と、
    前記携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値および受信設定値をそれぞれ調整する電子ボリューム調整手段と、
    前記送信信号レベル測定手段により測定した送信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの送信設定値に対応する送信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム送信設定値の調整で送信信号レベルの初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの送信設定値を調整することにより送信信号レベルの初期調整を行う送信信号レベル初期調整手段と、
    前記受信信号レベル測定手段により測定した受信信号レベル測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整した電子ボリュームの受信設定値に対応する受信信号レベル目標値とに基づいて、3回以内の電子ボリューム受信設定値の調整で受信信号レベルの初期調整が完了するように、当該携帯通信端末の構成部品のバラツキを反映させた調整値を用いて前記電子ボリュームの受信設定値を調整することにより受信信号レベルの初期調整を行う受信信号レベル初期調整手段と、
    を具備して成ることを特徴とする携帯通信端末の通信信号レベル調整装置。
  4. 前記送信信号レベルを含む電波法に基づく各種要求事項を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行する要求事項確認手段と、前記受信信号レベルを含む携帯通信端末に定められた方式を満足しているか否かの確認のための特性試験を自動的に実行する方式確認手段とをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項記載の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置。
  5. 前記送信信号レベル初期調整手段は、良品判定された同一機種の携帯通信端末における電子ボリュームの送信設定値の平均値を電子ボリュームに設定した状態で前記送信信号レベル測定手段によって測定した送信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、前記送信信号レベル測定値と前記平均値に対応する送信信号レベル目標値との差分値を固定係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第1調整値を求め、該第1調整値に電子ボリュームの送信設定値を調整する電子ボリューム送信設定値の1回目の調整を行った状態で前記送信信号レベル測定手段によって送信信号レベルを測定し、得られた送信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、1回目の調整前の送信信号レベル測定値と1回目の調整後の送信信号レベル測定値との差分値を1回目の調整前の電子ボリュームの送信設定値と1回目の調整後の電子ボリュームの送信設定値との差分値で除算して可変係数を求め、前記1回目の調整後の送信信号レベル測定値と前記第1調整値に対応する送信信号レベル目標値との差分値を前記可変係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第2調整値を求め、該第2調整値に電子ボリュームの送信設定値を調整する2回目の電子ボリューム送信設定値の調整を行った状態で前記送信信号レベル測定手段によって送信信号レベルを測定し、得られた送信信号レベル測定値が規格外であるか否かを判定するようにしたことを特徴とする請求項1、3または4記載の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置。
  6. 前記受信信号レベル初期調整手段は、良品判定された同一機種の携帯通信端末における電子ボリュームの受信設定値の平均値を電子ボリュームに設定した状態で前記受信信号レベル測定手段によって測定した受信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、前記受信信号レベル測定値と前記平均値に対応する受信信号レベル目標値との差分値を固定係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第1調整値を求め、該第1調整値に電子ボリュームの受信設定値を調整する電子ボリューム受信設定値の1回目の調整を行った状態で前記受信信号レベル測定手段によって受信信号レベルを測定し、得られた受信信号レベル測定値が規格外である場合に限り、1回目の調整前の受信信号レベル測定値と1回目の調整後の受信信号レベル測定値との差分値を1回目の調整前の電子ボリュームの受信設定値と1回目の調整後の電子ボリュームの受信設定値との差分値で除算して可変係数を求め、前記1回目の調整後の受信信号レベル測定値と前記第1調整値に対応する受信信号レベル目標値との差分値を前記可変係数で除算した演算値を前記平均値に加算して第2調整値を求め、該第2調整値に電子ボリュームの受信設定値を調整する2回目の電子ボリューム送信設定値の調整を行った状態で前記受信信号レベル測定手段によって受信信号レベルを測定し、得られた受信信号レベル測定値が規格外であるか否かを判定するようにしたことを特徴とする請求項2、3または4記載の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置。
  7. 前記要求事項確認手段は、前記携帯通信端末から送信される信号の、送信電力、周波数安定度、変調精度、隣接チャネル漏洩電力および占有周波数帯域幅の各項目について、前記送信信号レベル測定手段によって測定される前記携帯通信端末から送信される信号の周波数および電力の測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整される前記携帯通信端末の電子ボリュームの送信設定値とを測定および制御可能な試験プログラムと、該試験プログラムを内蔵するパーソナルコンピュータとによって構成されることを特徴とする請求項1、3、4または5記載の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置。
  8. 前記方式確認手段は、前記携帯通信端末で受信される信号の、受信感度、受信信号レベル検出精度および過大入力特性の各項目について、前記受信信号レベル測定手段によって測定される前記携帯通信端末で受信される信号の周波数および電力の測定値と、前記電子ボリューム調整手段によって調整される前記携帯通信端末の電子ボリュームの受信設定値とを測定および制御可能な試験プログラムと、該試験プログラムを内蔵するパーソナルコンピュータとによって構成されることを特徴とする請求項2、3、4または6記載の携帯通信端末の通信信号レベル調整装置。
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