JP2007034180A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原稿の全面を適切な力でほぼ均一に押さえつつ画像読み取り装置を小型化する原稿マットを用いた画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】 原稿が載置される透明な原稿台を有する筐体と、前記原稿台の盤面を覆う閉姿勢と前記原稿台の盤面を開放する開姿勢とに回動可能に前記筐体に連結されている原稿カバーと、前記原稿台の下方に設けられ前記原稿台に載置されている反射原稿を照明する第1の照明部と、前記原稿台の下方に設けられ前記第1の照明部に照明されている前記反射原稿を読み取る読み取りユニットと、前記反射原稿を押さえるための自重で撓む板状の原稿マットであって、前記原稿カバーが閉姿勢のとき上下方向に移動可能に前記原稿カバーに支持されている原稿マットと、を備える画像読み取り装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像読み取り装置に関する。
原稿台に載置されている反射原稿を照明する第1の照明部と、原稿カバーに設けられ原稿台に載置されている透過原稿を照明する第2の照明部とを備える画像読み取り装置が知られている。こうした画像読み取り装置では、反射原稿を読み取るときは原稿カバーに原稿マットを取り付けて反射原稿を押さえ、透過原稿を読み取るときは原稿カバーから原稿マットを取り外して読み取っている。
一般に原稿マットはスポンジやウレタンフォームを備えている(例えば特許文献1参照)。スポンジやウレタンフォームを備えると、原稿の凹凸をスポンジやウレタンフォームで吸収できるとともに、原稿カバーの重さがスポンジやウレタンフォームによって分散されるので原稿全体をほぼ均一な力で抑えることができる。しかしながら、スポンジやウレタンフォームを用いると、その分だけ筐体の体格が高さ方向に大きくなるという問題がある。
例えばスポンジやウレタンフォームを用いずに板状の部材で原稿マットを形成すると、筐体の高さを低くすることができる。しかしながら、板状の部材で原稿マットを形成すると、原稿カバーの重量が原稿全体に均一に分散されず、原稿が局所的に過剰な力で原稿台に押し付けられてしまうという問題がある。原稿が局所的に過剰な力で原稿台に押し付けられると、過剰な力で押し付けられた部分がシミのように黒ずんで読み取られる現象が起きることがあり、それにより画質が低下するという問題がある。
特許第3163755号公報
本発明は、上述の問題に鑑みて創作されたものであって、原稿の全面を適切な力でほぼ均一に押さえつつ画像読み取り装置を小型化する原稿マットを用いた画像読み取り装置を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するための画像読み取り装置は、原稿が載置される透明な原稿台を有する筐体と、前記原稿台の盤面を覆う閉姿勢と前記原稿台の盤面を開放する開姿勢とに回動可能に前記筐体に連結されている原稿カバーと、前記原稿台の下方に設けられ前記原稿台に載置されている反射原稿を照明する第1の照明部と、前記原稿台の下方に設けられ前記第1の照明部に照明されている前記反射原稿を読み取る読み取りユニットと、前記反射原稿を押さえるための自重で撓む板状の原稿マットであって、前記原稿カバーが閉姿勢のとき上下方向に移動可能に前記原稿カバーに支持されている原稿マットと、を備える。
本発明によると、原稿マットが板状であるためスポンジやウレタンフォームを用いる場合に比べて原稿マットを薄くでき、それにより画像読み取り装置の高さを低くできる。また、原稿マットは原稿カバーが閉姿勢のとき上下方向に移動可能に支持されているので、原稿カバーが閉姿勢になると原稿マットは原稿の厚みによって上方に持ち上がる。すなわち、原稿には原稿カバーの重さは加わらず、原稿マットの重さだけが加わる。これにより、原稿カバーの重さが原稿の特定の箇所に過剰に作用することを防止でき、画質の低下を防止できる。更に、原稿マットは自重で撓むので、原稿に凹凸があっても原稿マットが撓むことにより原稿の全面をほぼ均一に押さえることができる。よって本発明によると、原稿の全面を適切な力でほぼ均一に押さえつつ画像読み取り装置を小型化できる。
(2)前記原稿カバーに設けられ前記原稿台に載置されている透過原稿を照明する第2の照明部を更に備え、前記原稿マットは前記原稿カバーに脱着可能に支持されてもよい。
(3)前記原稿マットは、前記原稿を押さえるシートと、前記シートを張った状態で支持する板状のフレームとによって構成されていてもよい。
(4)前記フレームは、一つ以上の開口が形成されていてもよい。
板状のフレームに開口を形成すると、開口が形成されていない場合に比べてフレームが撓みやすくなるので、凹凸のある原稿の全体をより均一に押さえることができる。
(5)前記シートの前記フレーム側を向く面の外周部は、一部が前記フレームに接着され、前記外周部の他の部分は接着されていなくてもよい。
本発明によると、原稿カバーを開く際にシートの外周部は接着されている一部がフレームとともに先に持ち上がり、他の部分は遅れて持ち上がる。外周部の一部が先に持ち上がると、先に持ち上がった一部と原稿台との間に隙間ができ、その隙間から空気が入り込むことにより、シートが原稿台に吸着することなく原稿カバーをスムーズに持ち上げることができる。
(6)前記シートは矩形に形成されており、前記シートの辺であって前記原稿カバーの回動軸線に平行な2辺のうち少なくとも前記回動軸線から遠い側の辺は前記フレームに接着されていてもよい。
回動軸線に平行な2辺のうち少なくとも回動軸線から遠い側の辺は、原稿カバーを閉姿勢から開姿勢に回動させる際に最初に持ち上がる辺なので、最初に持ち上がる辺をフレームに接着して確実に原稿台から離れるようにすることにより、シートが原稿台からより離れ易くなる
(7)前記原稿マットは、前記原稿カバーが閉姿勢のとき前記原稿マットが所定の高さまで移動すると前記原稿カバーに当接してそれ以上の上方向への移動を規制する規制部を有してもよい。
本発明によると、原稿の厚さが所定の高さ分よりも厚い場合、原稿マットは所定の高さより上方まで持ち上がり、原稿カバーは規制部に当接して浮き上がった状態になる。これにより原稿に原稿カバーの重さが加わるので、厚みのある原稿を押さえることができる。
(8)前記規制部は、前記原稿カバーに当接することにより、所定の厚さ以上の原稿の下面と前記原稿台の盤面との距離を前記読み取りユニットの被写界深度内に抑えてもよい。
本発明によると、原稿が原稿台の盤面から浮いてしまっても原稿と原稿台の盤面との距離を被写界深度内に押さえることができ、原稿を鮮明に読み取ることができる。
以下、実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の一実施例に係る画像読み取り装置としてのイメージスキャナ10の構造を示す模式図である。イメージスキャナ10は原稿台16を備えるフラットベッド型で、密着型のイメージセンサ20を備える画像読み取り装置である。
原稿台16は、ガラス板等の透明板で形成され、その盤面上に透過原稿及び反射原稿が載置される。透過原稿は例えばストリップフィルム、マウントフィルム等の現像済み写真フィルムである。透過原稿は図示しないホルダに係止された状態で原稿台16に載置されてもよいし、そのまま原稿台16に載置されてもよい。原稿台16は、筐体としてのメインハウジング300の原稿ガイド302に固定されている。
メインキャリッジ24は反射原稿照明部22、セルフォックレンズアレイ(SLA)18、およびリニアイメージセンサ20を搭載している。メインキャリッジ24はサブキャリッジ35上にばね34によって支持されている。メインキャリッジ24はばね34に押されることによって原稿台16に密着する。このためメインキャリッジ24に搭載されたSLA18及びリニアイメージセンサ20が光軸方向に正確に位置決めされる。サブキャリッジ35に固定されているリング44は副走査方向に架設されているガイドロッド36に沿って摺動する。サブキャリッジ35はプーリ38及びプーリ46にかけられたベルト42に結合されている。プーリ38はモータ40によって駆動される。モータ40が回転するとサブキャリッジ35とともにメインキャリッジ24が原稿台16に沿って副走査方向に移動する。
SLA18はセルフォックレンズの配列方向が主走査方向に一致する姿勢でメインキャリッジ24に固定されている。SLA18はリニアイメージセンサ20の受光面に反射原稿の正立等倍像を結像させる。
読み取りユニットとしてのリニアイメージセンサ20は光電変換素子の配列方向が主走査方向に一致する姿勢でメインキャリッジ24のSLA18の直下に固定されている。リニアイメージセンサ20は多数のフォトダイオード等からなる光電変換部とCCDやCMOS等の電荷転送部とで構成されている。
第1の照明部としての反射原稿照明部22は、導光体、LED等で構成され、導光体の長手方向が主走査方向に一致する姿勢でメインキャリッジ24のSLA18の近傍に固定されている。
原稿カバーとしてのサブハウジング100は、第2の照明部としての透過原稿照明部26を収容し、図示しないヒンジにより原稿台16の盤面を開放する姿勢から原稿台16の盤面を覆う姿勢に回動可能にメインハウジング300に連結されている。透過原稿照明部26は蛍光管、導光体等で構成されている。
原稿マット200は、サブハウジング100に脱着可能に支持されている。原稿マット200は原稿台16の盤面に載置されている反射原稿を押さえて反射原稿を原稿台16に密着させるものである。原稿マット200は反射原稿を読み取る際にサブハウジング100に装着され、フィルム等の透過原稿を読み取る際に取り外される。
図3は、イメージスキャナ10の電気的構成を示すブロック図である。
CPU64はROM66に記憶されている制御プログラムを実行してイメージスキャナ10の各部を制御する。ROM66は制御プログラムを記憶している不揮発性メモリである。RAM70は制御プログラム、スキャン画像データなどを一時的に記憶するメモリである。RAMコントローラ68は、CPU64、AFE部76、画像処理部74、外部インタフェース72及びRAM70の間のデータ転送を制御する。
LED等の反射原稿用光源50はインバータ回路、制御回路等から構成される光源コントローラ52によって点灯及び消灯が制御される。反射原稿用光源50及び光源コントローラ52は反射原稿照明部22を構成している。
蛍光管等の透過原稿用光源54は、インバータ回路、制御回路等から構成される光源コントローラ56によって点灯及び消灯が制御される。透過原稿用光源54及び光源コントローラ56は透過原稿照明部26を構成している。
リニアイメージセンサ20はゲートパルス信号、シフトパルス信号等の制御パルス信号を出力するセンサコントローラ58によって制御される。
メインキャリッジ24を副走査方向に移動させるモータ40は制御パルスを出力する副走査コントローラ62によって制御される。
アナログフロントエンド(AFE)部76は、CDS(Correlated Double Sampling)処理、画像の黒レベルを再現するためのオプティカル・ブラック・クランプ制御、画像の電気信号のゲインの調整による電気信号のレベル調整処理、量子化処理等を行ってディジタル化されたスキャン画像データをRAMコントローラ68を介してRAM70に格納する。
画像処理部74は、RAM70に記憶されているスキャン画像データに対し、ガンマ補正、シェーディング補正等の画像処理を施すための信号処理をCPU64と協働して行うDSP(Digital Signal Processor)である。
外部インタフェース72はイメージスキャナ10とPC等の外部システムとを通信可能に接続する。
次に原稿マット200について説明する。
図4は、原稿マット200の裏側の斜視図である。原稿マット200はフレーム201と矩形のシート202とを有している。フレーム201はプラスチックで平板状に形成されており、複数の矩形の開口203が縦方向および横方向に整列して形成されている。板状のフレーム201に複数の開口203を形成すると、開口203が形成されていない場合に比べてフレーム201が撓みやすくなるので、フレーム201が撓むことにより、凹凸のある原稿の全体をより均一に押さえることができる。フレーム201の反シート202側の面201aには厚さ方向に突出する複数の規制部204が形成されている。本実施例では原稿マット200はサブハウジング100が閉姿勢にあるとき上下方向に移動可能にサブハウジング100に係止され、複数の規制部204は原稿マット200が上方向に移動したときサブハウジング100に当接して原稿マット200がそれ以上に上方向へ移動することを規制するために設けられている。また、フレーム201の1辺にはサブハウジング100に設けられているフック108に係止される係止部205が形成されており、係止部205が形成されている辺に対抗する辺には2つの差込部206が形成されている。
図5は、原稿マット200の表側の正面図である。シート202はポリエステルフィルム等で原稿台16の読み取り領域を完全に覆う広さに形成されている。シート202の下面は白色である。シート202は外周部の1部がフレーム201に接着されており、外周部の他の部分はフレーム201に接着されていない。具体的には、本実施例ではサブハウジング100の回動軸線A(図6参照)に平行な2辺202aおよび202bが両面粘着テープ207でフレーム201に接着されており、シート202はフレーム201に張った状態で支持されている。シート202の短手方向に延びる2つの辺はフレーム201に接着されていない。
図6は、原稿マット200が装着されている状態のサブハウジング100の下面側を示す正面図である。図中の仮想線Aはサブハウジング100の回動軸線を示している。差込部206は、原稿マット200の第一端部208に互いに離間して2つ設けられている。尚、原稿マット200を長方形としてみたときの特定の辺の近傍を端部というものとする。
図7は、原稿マット200が取り外された状態のサブハウジング100の下面側を示す正面図である。透過原稿照明部26は、原稿マット200によって覆われる位置に設けられている。二つの掛け止め部の開口104の配列方向は、サブハウジング100の回動軸線Aと平行である。位置決め部の開口102及び回転規制部の開口106はそれぞれ、掛け止め部の開口104の近傍に設けられている。位置決め部の開口102は円形である。回転規制部の開口106は、サブハウジング100の回転軸の方向(位置決め部の開口102及び回転規制部の開口106の配列方向)に長い楕円である。
図8は、サブハウジング100の掛け止め部の拡大図、図9は原稿マット200の差込部206の拡大図、図10は原稿マット200がサブハウジング100に装着されている状態におけるサブハウジング100の掛け止め部の断面図である。
掛け止め部の開口104は、差込部206を緩く挿入できるように構成されている。開口104はサブハウジング100の壁面によって囲まれている。開口104の内側にはサブハウジング100の壁面に囲まれた空洞107が形成されている。空洞107は、差込部206を収容できるように構成されている。掛け止め部は開口104と、空洞107と、開口104及び空洞107を囲むサブハウジング100の壁面によって構成されている。
第一突部209は、差込部206に設けられている。第一突部209が設けられる位置は、原稿マット200が原稿台16に載置された状態において原稿台16の読み取り領域原点に最も近くなる原稿マット200の角部の近傍である。第一突部209は概略円柱状に形成され、原稿マット200の板厚方向に突出している。第一突部209の直径は位置決め部の開口102の直径とほぼ同じで、第一突部209が位置決め部の開口102に挿入されると、第一突部209の側壁面と位置決め部の開口102を囲むサブハウジング100の外壁面とが圧接する関係に設定されている。位置決め部の開口102への挿入を容易にするため、第一突部209の角部を面取りすることが望ましい。第一突部209の先端面と開口102の底壁を形成するサブハウジング100の外壁面との間には、上下方向に0.5mmよりも広い遊びSが設けられている。
第二突部210(図2参照)は、原稿マット200の第一端部208の第一突部209から離間した位置に設けられている。第二突部210の形状は第一突部209と実質的に同一である。回転規制部の開口106が上述したような楕円であるため、第二突部210は、第一突部209及び第二突部210の配列方向に垂直な方向にきつく、第一突部209及び第二突部210の配列方向に緩く回転規制部の開口106に挿入される。このような寸法設定は、第一突部209と第二突部210との間隔と、位置決め部の開口102と回転規制部の開口106との間隔が成形時にずれたとしても回転規制部の開口106に第二突部210を確実に挿入でき、かつ第一突部209を中心として原稿マット200が回転しないようにするためである。第二突部210の先端面と開口106の底壁を形成するサブハウジング100の外壁面との間にも同様に上下方向に0.5mmよりも広い遊びが設けられている。
図11は、フック108および係止部205の断面図である。なお図11ではシート202を省略して示している。係止部205は、サブハウジング100が閉姿勢にあるとき係止部205の真上にあるサブハウジング100の壁との間に0.5mmよりも広い遊びkができるように高さが設計されている。
図12(A)は図6に示すB−B線の断面図であり、図12(B)は図12(A)に示す破線Bで囲まれる領域の拡大図である。図12(A)ではメインハウジング300の上部、サブハウジング100、フレーム201および原稿台16のみを示し、その他の構成要素については省略している。図12(A)ではサブハウジング100とメインハウジング300とは当接していないが、サブハウジング100の図示しない箇所がメインハウジング300の図示しない箇所に当接することにより、サブハウジング100は図12(A)に示す閉姿勢で定位する。
図12(B)に示すように、規制部204は、サブハウジング100が閉姿勢にあり且つ原稿台16に原稿が載置されていないとき規制部204と規制部204の真上にあるサブハウジング100の壁との間に遊びLができるように高さが設計されている。図12(B)では一つの規制部204のみを示しているが、他の規制部204についても同様にサブハウジング100との間に遊びLを持たせてある。ここで遊びLは具体的には例えば0.5mm程度である。サブハウジング100が閉姿勢にあり且つ原稿台16に原稿が載置されていないとき、原稿マット200は概ね0.5mmの範囲内で上下動が可能である。
次に、原稿マット200が原稿を抑える作動について説明する。
図1(A)は、原稿の厚みが0.5mm以下の平坦な原稿M1を押さえる作動を説明するための模式図である。厚みが0.5mm以下の原稿M1は具体的には例えば1枚の紙である。サブハウジング100が閉姿勢になると原稿マット200は原稿M1の厚みの分だけ上に持ち上がるが、原稿M1の厚みが0.5mm以下であれば原稿マット200の規制部204はサブハウジング100の下面に当接しない。従って原稿M1には原稿マット200の重さのみが加わる。すなわち、原稿マット200は自重によって原稿M1を押さえる。原稿マット200は自重のみで原稿M1を押さえるので原稿M1にはサブハウジング100の重さは加わらず、これにより原稿M1が局所的に過剰に押さえられることを防止できる。これにより、原稿の一部が過剰に押さえられてシミのように黒ずんで読み取られることを防止できる。
図1(B)は、山折りの折り目がある原稿M2を押さえる作動を説明するための模式図である。ここで原稿M2の厚みは0.5mm以下であるものとする。原稿M2に山折りの折り目がある場合、原稿マット200が自重で原稿M2を抑えることによって折り目の高さは低くなるものの、それでも完全に平坦になるとは限らず、図1(B)に示すように依然として一部が高いままの場合もある。この場合、原稿マット200は両端が自重で撓むことにより原稿M2の両端を原稿台16に押し付ける。これにより、原稿M2のほぼ全面を押さえることができる。
図1(C)は、0.5mmより厚い原稿M3を押さえる作動を説明するための模式図である。原稿M3が0.5mmより厚い場合、図示するようにサブハウジング100は原稿マット200の規制部204に当接し、メインハウジング300から浮いた状態になる。この状態のときサブハウジング100は原稿マット200のみによって支持されており、原稿マット200にはサブハウジング100のほぼ全荷重が加わり、原稿M3は原稿マット200の重さとサブハウジング100の重さとによって押さえられる。例えば本のような厚い原稿M3は、原稿マット200の自重のみでは十分に押さえることができない。この場合、図1(C)に示すように原稿M3にはサブハウジング100の重さも加わるので、厚い原稿M3をより確実に押さえることができる。
次に、原稿マット200が原稿と原稿台16の盤面との距離を被写界深度内に押さえる作動について説明する。
図13は、原稿マット200が原稿と原稿台16の盤面との距離を被写界深度内に押さえる作動を説明するための模式図である。仮に原稿Mの厚みL1が0.2mmであるとし、読み取りユニットの被写界深度L2が原稿台16の原稿載置面16aから上方に0.3mmであるとする。この場合、原稿マット200が原稿載置面16aから上方向に移動可能な距離L3を0.5mm以内にすれば、例え原稿Mの一部が原稿載置面16aから浮いてしまっても原稿Mの下面全体は原稿載置面16aから0.3mm以内に抑えられる。本実施例では原稿Mの厚みを0.2mmと想定し、原稿マット200の上方向への移動を0.5mm以内にしている。これにより原稿Mの下面全体が確実に原稿載置面16aから0.3mm以内に納まり、原稿Mを鮮明に読み取ることができる。「0.5mm」は特許請求の範囲に記載の「所定の高さ」に相当し、「0.2mm」は特許請求の範囲に記載の「所定の厚み」に相当する。なお、「所定の高さ」や「所定の厚み」はイメージセンサの被写界深度や読み取る原稿の厚みに応じて適宜選択可能な設計事項である。
次に、サブハウジング100を開くときの原稿マット200の作動について説明する。
図14は、シート202が原稿台16から離間する様子を示す模式図である。前述したようにシート202は外周部の1部のみがフレーム201に接着されており、外周部の他の部分はフレーム201に接着されていない。仮に4辺が全てフレーム201に接着されているとすると、サブハウジング100を開いたときシート202の4辺全てが一斉に原稿台16から離間しようとする。この結果、シート202は負圧によって原稿台16に吸盤のように吸着した状態になってしまい、無理にサブハウジング100を開くと原稿マット200がサブハウジング100から外れてしまう可能性がある。これに対し、シート202の外周部の1部のみをフレーム201に接着すると接着されている部分が先に原稿台16から離間するので、離間した部分と原稿台16との間から空気が流入し、シート202がスムーズに原稿台16から離間する。これにより、サブハウジング100を開いたときに原稿マット200が外れてしまうことを防止できる。シート202を接着する場合、図6に示すようにサブハウジング100の回動軸線Aに平行な2辺のうち少なくとも回動軸線Aから遠い側の辺202aをフレーム201に接着するとよい。図14に示すように辺202aはサブハウジング100を閉姿勢から開姿勢に回動させる際に最初に持ち上がる辺なので、最初に持ち上がる辺をフレーム201に接着して最初に持ち上がる辺が確実に原稿台16から離れるようにすることにより、シート202が原稿台16からより離れ易くなる
以上説明した本発明の一実施例に係るイメージスキャナ10によると、原稿マット200が板状であるためスポンジやウレタンフォームを用いる場合に比べて原稿マットを薄くでき、それによりイメージスキャナ10の高さを低くできる。また、原稿マット200はサブハウジング100が閉姿勢のとき上下方向に移動可能に支持されており、原稿の厚みが0.5mm未満のときはサブハウジング100が閉姿勢になると原稿の厚みによって上方に持ち上がる。すなわち、原稿にはサブハウジング100の重さは加わらず、原稿マット200の重さだけが加わる。これにより、サブハウジング100の重さが原稿の特定の箇所に過剰に作用することを防止でき、当該箇所の画質が低下することを防止できる。更に、サブハウジング100は自重で撓むので、原稿に凹凸があっても原稿マット200が撓むことにより原稿の全面をほぼ均一に押さえることができる。よって本発明によると、原稿の全面を適切な力でほぼ均一に押さえつつイメージスキャナ10を小型化できる。
また、スポンジやウレタンフォームを用いないので、その分のコストが不要になり、原稿マットのコストを低減できるという効果もある。
(A)、(B)および(C)は本発明の一実施例に係る原稿マットが原稿を押さえる様子を示す模式図。 本発明の一実施例に係る画像読み取り装置の構造を示す模式図。 本発明の一実施例に係る画像読み取り装置のブロック図。 本発明の一実施例に係る原稿マットの裏側の斜視図。 本発明の一実施例に係る原稿マットの表側の正面図。 本発明の一実施例に係る原稿カバーの下面側を示す正面図。 本発明の一実施例に係る原稿カバーの下面側を示す正面図。 本発明の一実施例に係る原稿カバーの掛け止め部の拡大図。 本発明の一実施例に係る原稿マットの差込部の拡大図。 本発明の一実施例に係る原稿カバーの掛け止め部の断面図。 本発明の一実施例に係るフックおよび係止部の断面図。 (A)は図6に示すB−B線の断面図であり、(B)は図12(A)に示す破線Bで囲まれる領域の拡大図。 本発明の一実施例に係る原稿マットの模式図。 本発明の一実施例に係るシートが原稿台から離間する様子の模式図。
符号の説明
10 イメージスキャナ(画像読み取り装置)、16 原稿台、16a 原稿載置面(盤面)、20 イメージセンサ(読み取りユニット)、22 反射原稿照明部(第1の照明部)、26 透過原稿照明部(第2の照明部)、100 サブハウジング(原稿カバー)、200 原稿マット、201 フレーム(原稿マット)、202 シート(原稿マット)、203 開口、204 規制部、300 メインハウジング(筐体)、A 回動軸線

Claims (8)

  1. 原稿が載置される透明な原稿台を有する筐体と、
    前記原稿台の盤面を覆う閉姿勢と前記原稿台の盤面を開放する開姿勢とに回動可能に前記筐体に連結されている原稿カバーと、
    前記原稿台の下方に設けられ前記原稿台に載置されている反射原稿を照明する第1の照明部と、
    前記原稿台の下方に設けられ前記第1の照明部に照明されている前記反射原稿を読み取る読み取りユニットと、
    前記反射原稿を押さえるための自重で撓む板状の原稿マットであって、前記原稿カバーが閉姿勢のとき上下方向に移動可能に前記原稿カバーに支持されている原稿マットと、
    を備える画像読み取り装置。
  2. 前記原稿カバーに設けられ前記原稿台に載置されている透過原稿を照明する第2の照明部を更に備え、
    前記原稿マットは前記原稿カバーに脱着可能に支持されている請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 前記原稿マットは、前記反射原稿を押さえるシートと、前記シートを張った状態で支持する板状のフレームとによって構成されている請求項1又は2に記載の画像読み取り装置。
  4. 前記フレームは、一つ以上の開口が形成されている請求項3に記載の画像読み取り装置。
  5. 前記シートの前記フレーム側を向く面の外周部は、一部が前記フレームに接着され、前記外周部の他の部分は接着されていない請求項3又は4に記載の画像読み取り装置。
  6. 前記シートは矩形に形成されており、前記シートの辺であって前記原稿カバーの回動軸線に平行な2辺のうち少なくとも前記回動軸線から遠い側の辺は前記フレームに接着されている請求項5に記載の画像読み取り装置。
  7. 前記原稿マットは、前記原稿カバーが閉姿勢のとき前記原稿マットが所定の高さまで移動すると前記原稿カバーに当接してそれ以上の上方向への移動を規制する規制部を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像読み取り装置。
  8. 前記規制部は、前記原稿カバーに当接することにより、所定の厚さ以上の原稿の下面と前記原稿台の盤面との距離を前記読み取りユニットの被写界深度内に抑える請求項7に記載の画像読み取り装置。
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