JP2007033766A - 定着装置、画像形成装置および定着方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置および定着方法 Download PDF

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仁樹 奥野
Koji Yamamoto
浩二 山本
Taizo Onishi
泰造 大西
Osamu Morita
修 森田
Tsuneshi Takahashi
恒志 高橋
Mamoru Fukaya
守 深谷
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Abstract

【課題】 画像品質を向上でき、小型化と、ウォームアップの時間短縮とを実現できる定着装置を提供することにある。
【解決手段】 この定着装置は、シートSの記録される一面に接触する定着部10と、上記シートSの他面に接触し上記定着部10とともに上記シートSを挟む振動体50と、この振動体50の振動を制御する制御部12とを備える。上記定着部10は、弾性層を介して、上記シートSの一面を押圧するので、光沢性に優れた画像品質を実現できる。また、上記振動体50の振動によって上記シートSを搬送するので、上記シートSを搬送する構成を簡素にできると共にこの熱容量を小さくできて、定着装置のウォームアップの時間を短縮できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の電子写真式画像形成装置に用いられる定着装置、この定着装置を用いた画像形成装置、および、定着方法に関する。
従来、電子写真方式によるカラープリンタやカラー複写機に搭載される定着装置としては、図10に示すように、加熱ローラ102と、定着ローラ103と、上記加熱ローラ102および上記定着ローラ103に巻回された定着ベルト101と、上記定着ローラ103に上記定着ベルト101を介して接触してニップ部を形成する加圧ローラ104とを備えたものがある。
上記加熱ローラ102は、この内側にあるハロゲンランプ121によって、加熱される。このハロゲンランプ121は、上記加熱ローラ102の温度を検出するサーミスタ122によって、制御されている。
そして、上記加熱ローラ102によって上記定着ベルト101を加熱し、上記ニップ部で、シートSを挟んで搬送しながら、上記シートSに付着したトナーtを溶融して定着させる。
また、他の定着装置としては、図11に示すように、加熱ローラ102と、この加熱ローラ102に接触してニップ部を形成する加圧ローラ104とを備えたものがある。
この加熱ローラ102は、この内側にあるハロゲンランプ121によって、加熱される。このハロゲンランプ121は、上記加熱ローラ102の温度を検出するサーミスタ122によって、制御されている。
そして、上記加熱ローラ102を加熱し、上記ニップ部で、シートSを挟んで搬送しながら、上記シートSに付着したトナーtを溶融して定着させる。
しかしながら、図10と図11に示す定着装置では、電源を投入してから、上記定着ベルト101や上記加熱ローラ102が定着可能な温度に到達するまで、上記加圧ローラ104の熱容量などを考慮すると、1分から数分の時間が必要である。
また、この場合、使用者からのプリント要求に短時間で対応するために、上記加圧ローラ104の熱容量などを考慮すると、待機状態から上記定着ベルト101や上記加熱ローラ102を高温で維持する必要があり、その結果、定着装置における消費電力も大きくなっている。
そこで、昇温特性を向上させた定着装置が提供され、電源投入から定着可能になるまでの時間を短縮すると同時に、定着装置の待機温度を低くして、消費電力を低減している(特開平6−301302号公報:特許文献1参照)。
この定着装置は、図12に示すように、シートSの画像が記録される一面に接触する振動体141と、この振動体141を介して上記シートSを加熱する発熱体140と、上記振動体141とともに上記シートSを挟むガイド板142とを備えている。
そして、上記振動体141を振動することにより上記シートSを搬送しながら、上記発熱体140によって上記振動体141を介して上記シートSを加熱して、上記シートSに付着したトナーtを溶融して定着させる。
図12に示す定着装置では、この定着装置の熱容量は、上記発熱体140、上記振動体141および上記ガイド板142しかなく、低熱容量であるため、昇温特性を向上することができる。
ここで、上記シートSにカラー画像を記録する場合、上記シートSの記録面に弾性層を介して押圧することが、画像の光沢を維持するうえで必須要件である。
しかしながら、図12に示す定着装置でカラー画像を記録するには、上記振動体141と上記シートSの間に、固定の弾性層を挟む必要があり、上記振動体141の振動が上記シートSに伝わらず、上記シートSの搬送が不能になる。また、上記振動体141を通して熱が供給されるため、上記振動体141が暖まる時間だけ、ウォームアップ時間が長くなる。
特開平6−301302号公報
そこで、この発明の課題は、画像品質を向上でき、小型化と、ウォームアップの時間短縮とを実現できる定着装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の定着装置は、
シートの画像が記録される一面に接触すると共に、弾性層を有して、この弾性層を介して上記シートを押圧する定着部と、
上記定着部を介して上記シートを加熱する発熱部と、
上記シートの他面に接触して上記定着部とともに上記シートを挟むと共に、振動体を有して、この振動体の振動で上記シートを搬送する搬送部と、
上記振動体の振動を制御する制御部と
を備えることを特徴としている。
ここで、上記定着部は、例えば、定着ローラ、定着ベルトまたは定着シートである。
この発明の定着装置によれば、上記定着部は、上記弾性層を介して、上記シートの一面(記録面)を押圧するので、光沢性に優れた画像品質を実現できる。また、上記振動体の振動によって上記シートを搬送するので、上記シートを搬送する構成を簡素にできると共にこの熱容量を小さくできて、定着装置のウォームアップの時間を短縮できる。また、上記搬送部は、上記シートの他面(非記録面)に接触するので、画像の擦れを防止できる。
また、一実施形態の定着装置では、上記定着部は、上記弾性層の内側に基材層を有する。
この実施形態の定着装置によれば、上記定着部は上記基材層を有するので、上記基材層と上記弾性層を一体に形成でき、上記定着部の強度を向上できる。
また、一実施形態の定着装置では、上記発熱部は、上記定着部を上記搬送部側に押し付けて保持する。
この実施形態の定着装置によれば、上記発熱部は、上記定着部の保持と、上記シートの加熱とを兼ねているので、部品数を減少でき、一層小型にできる。
また、一実施形態の定着装置では、上記定着部を上記搬送部側に押し付けて保持する保持部を備える。
この実施形態の定着装置によれば、上記保持部と上記発熱部は、別に独立して設けられているので、上記発熱部の配置が自由になる。
また、一実施形態の定着装置では、
上記搬送部は、上記振動体に巻き掛けられると共に上記シートの他面に接触するベルトを有し、
このベルトは、上記振動体の振動によって、回転しつつ上記シートを搬送する。
この実施形態の定着装置によれば、上記搬送部は、上記ベルトを有するので、このベルトと上記定着部で上記シートを挟持する。このように、上記ベルトと上記定着部との接触により形成されるニップ部へ、上記シートを、容易に導くことができる。また、上記シートを上記ニップ部へ導くときに、上記シートが上記振動体の角部に当接することを防止できて、上記シートのつまり(ジャム)を防止できる。また、上記ベルトは、回転しつつ上記シートを搬送するので、上記シートとの擦れを防止できる。
また、一実施形態の定着装置では、
上記振動体は、上記シートの他面に接触し、
上記振動体の上記シートの搬送方向上流側の角部は、R状またはテーパ状に形成されている。
この実施形態の定着装置によれば、上記振動体の角部は、R状またはテーパ状に形成されているので、上記振動体と上記定着部との接触により形成されるニップ部へ、上記シートを、容易に導くことができて、上記シートのつまり(ジャム)を防止できる。また、上記振動体によって直接に上記シートを搬送するので、上記搬送部を一層小型にでき、上記搬送部の熱容量を一層小さくできる。
また、一実施形態の定着装置では、
上記振動体は、
基台部と、
この基台部に上記シートの搬送方向に取り付けられた複数の振動子と
を有する。
この実施形態の定着装置によれば、上記振動体は、複数の振動子を有するので、上記搬送部と上記定着部との接触により形成されるニップ部を大きくできて、上記シートの定着を確実に行える。また、複数の振動子に分けているので、上記振動子を振動させやすい。
また、一実施形態の定着装置では、上記振動体は、圧電素子である。
この実施形態の定着装置によれば、上記振動体は、圧電素子であるので、上記振動体の構造を簡略化できる。
また、一実施形態の定着装置では、上記振動体は、積層型の圧電素子である。
この実施形態の定着装置によれば、上記振動体は、積層型の圧電素子であるので、上記振動体の構造を簡略化できる。また、上記振動体の振幅を大きくできて、上記シートの搬送速度を速くできる。
また、一実施形態の定着装置では、
上記振動体は、
基台部と、
この基台部に一端が取り付けられた振動増幅部と、
この振動増幅部の一端を振動する加振部と
を備える。
この実施形態の定着装置によれば、上記振動体は、上記基台部、上記振動増幅部および上記加振部を備えるので、上記加振部の振幅を上記振動増幅部によって増幅できて、上記シートの搬送速度を速くできる。
また、一実施形態の定着装置では、上記振動体の上記定着部側の先端は、上記シートの搬送方向側の摩擦係数が、上記シートの搬送方向の逆方向側の摩擦係数より大きくなるように、形成されている。
この実施形態の定着装置によれば、上記振動体の先端は、上記シートの搬送方向側の摩擦係数が、上記シートの搬送方向の逆方向側の摩擦係数より大きくなるように、形成されているので、上記振動体の先端の上記搬送方向への振れを、上記シートに有効に作用させることができる。一方、上記振動体の先端が、上記搬送方向の逆方向に振れたとき、この振動体による逆方向の搬送力を小さくできる。このように、上記シートを有効に搬送できる。
また、一実施形態の定着装置では、上記振動体の上記定着部側の先端は、離型層を有する。
この実施形態の定着装置によれば、上記振動体の先端は、離型層を有するので、上記定着部に付着したトナーが、上記振動体に固着しにくくなる。また、上記離型層は、高い摺動性を有するので、上記振動体の先端が、上記搬送方向の逆方向に振れたとき、この振動体による逆方向の搬送力を小さくできる。
また、一実施形態の定着装置では、上記制御部は、上記振動体を駆動する駆動電源の電圧または周波数を可変して、上記シートの搬送速度を制御する。
この実施形態の定着装置によれば、上記制御部は、上記シートの搬送速度を制御するので、上記シートの種類に応じた定着ができる。
また、一実施形態の定着装置では、
上記シートの搬送速度を検出する速度検出部を備え、
上記制御部は、上記速度検出部の検出した速度に基づいて、上記シートの搬送速度を制御する。
この実施形態の定着装置によれば、上記制御部は、上記速度検出部の検出した速度に基づいて、上記シートの搬送速度を制御するので、フィードバック制御により、上記シートを正確な速度で搬送することができる。
また、この発明の画像形成装置は、
シートに未定着のトナーを付着して画像を形成する作像装置と、
上記トナーを溶融して上記シートに定着させる上記定着装置と
を備えることを特徴としている。
この発明の画像形成装置によれば、上記定着装置を備えているので、画像品質を向上でき、小型化と、上記定着装置のウォームアップの時間短縮とを実現できる。
また、この発明の定着方法では、定着部の弾性層を介してシートの画像が記録される一面を押圧して加熱しつつ、振動体の振動によって上記シートの他面に搬送力を付与して上記シートを搬送することを特徴としている。
この発明の定着方法によれば、上記定着部の上記弾性層を介して上記シートの一面(記録面)を押圧して加熱するので、光沢性に優れた画像品質を実現できる。また、上記振動体の振動によって上記シートの他面に搬送力を付与するので、画像の擦れを防止できる。
この発明の定着装置によれば、弾性層を介してシートの画像が記録される一面を押圧する定着部と、振動体の振動によってシートの他面を搬送する搬送部とを備えるので、画像品質を向上でき、小型化と、ウォームアップの時間短縮とを実現できる。
また、この発明の画像形成装置によれば、上記定着装置を備えているので、画像品質を向上でき、小型化と、上記定着装置のウォームアップの時間短縮とを実現できる。
また、この発明の定着方法によれば、定着部の弾性層を介してシートの画像が記録される一面を押圧して加熱しつつ、振動体の振動によってシートの他面に搬送力を付与するので、光沢性に優れた画像品質を実現でき、画像の擦れを防止できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の定着装置の第1の実施形態である簡略構成図を示している。この定着装置は、シートSの画像が記録される一面に接触する定着部10と、上記シートSの他面に接触し上記定着部10ととともに上記シートSを挟む搬送部11と、上記搬送部11を制御する制御部12と、上記定着部10を介して上記シートSを加熱する発熱部13とを備える。
上記シートSは、例えば、用紙やOHPシートなどのシートである。このシートSの一面には、トナーtが付着され、このトナーtは、例えば、樹脂、磁性体または着色料などの加熱溶融性を有する材料からなる。
上記定着部10は、定着ベルトであり、図2の断面図に示すように、内側から外側に、基材層41、弾性層42および離型層44を有する。上記基材層41は、例えば、アルミや鉄などの強度を有する材料からなる。上記弾性層42は、例えば、ゴムや樹脂などの耐熱性および弾性を有する材料からなる。上記離型層44は、例えば、シリコンゴム、フッ素ゴム、PFA、PTFE、FEPまたはPFEPなどの離型性および耐熱性を有する材料からなる。
上記搬送部11は、振動体50を有し、この振動体50は、上記シートSの他面に接触し、この振動体50の振動によって、上記シートSを搬送する。
上記制御部12は、上記振動体50に通電することで、上記振動体50を振動させる。なお、上記制御部12は、電気信号、圧力変動、音響信号または機械振動などを用いて、上記振動体50を振動させるようにしてもよい。
上記制御部12は、上記振動体50の振動を制御する。つまり、上記制御部12は、上記振動体50を駆動する駆動電源の電圧または周波数を可変して、上記シートSの搬送速度を制御する。
上記発熱部13は、例えば、セラミックヒータであり、上記定着部10の内側に配置され、上記定着部10を上記搬送部11側に押し付けて保持している。
上記定着部10の内側にガイド板5が設けられ、このガイド板5は、上記定着部10を回転自在に支持している。また、上記振動体50の上記シートSの搬送方向の上流側と下流側に、ガイド板6が設けられ、このガイド板6は、上記シートSの搬送を円滑に行う。
上記シートSの搬送速度を検出する速度検出部14が設けられている。上記制御部12は、上記速度検出部14の検出した速度に基づいて、上記シートSの搬送速度を制御する。
上記定着部10、上記発熱部13および上記振動体50の幅寸法(紙面手前から奥方向の寸法)は、上記シートSの幅寸法よりも、大きい。
次に、この定着装置の作用を説明する。
上記定着部10と上記振動体50との接触により形成されるニップ部に、上記シートSを送り込む。このシートSの一面には、未定着の上記トナーtが付着している。
上記発熱部13によって上記定着部10を加熱し、上記ニップ部にて、上記定着部10の上記弾性層42を介して上記シートSの一面を押圧しつつ加熱して、上記未定着のトナーtを溶融して定着させる。
同時に、上記振動体50の振動によって、上記シートSの他面に搬送力を付与して、上記シートSを搬送する。このとき、上記定着部10は、上記シートSの搬送に従動して、回転する。
上記構成の定着装置によれば、上記定着部10は、上記弾性層42を介して、上記シートSの一面(記録面)を押圧するので、光沢性に優れた画像品質を実現できる。また、上記振動体50の振動によって上記シートSを搬送するので、上記シートSを搬送する構成を簡素にできると共にこの熱容量を小さくできて、定着装置のウォームアップの時間を短縮できる。また、上記搬送部11は、上記シートSの他面(非記録面)に接触するので、画像の擦れを防止できる。
このように、モノクロ画像はもちろんカラー画像の記録に適しており、画像品質を向上でき、小型化と、ウォームアップの時間短縮とを実現できる。
また、上記定着部10は、上記弾性層42の内側に、上記基材層41を有するので、上記基材層41と上記弾性層42を一体に形成でき、上記定着部10の強度を向上できる。
また、上記発熱部13は、上記定着部10の保持と、上記シートSの加熱とを兼ねているので、部品数を減少でき、一層小型にできる。
また、上記制御部12は、上記シートSの搬送速度を制御するので、上記シートSの種類に応じた定着ができる。
また、上記制御部12は、上記速度検出部14の検出した速度に基づいて、上記シートSの搬送速度を制御するので、フィードバック制御により、上記シートSを正確な速度で搬送することができる。
また、この定着方法によれば、上記定着部10の上記弾性層42を介して上記シートSの一面(記録面)を押圧して加熱するので、光沢性に優れた画像品質を実現できる。また、上記振動体50の振動によって上記シートSの他面に搬送力を付与するので、画像の擦れを防止できる。
(第2の実施形態)
図3は、この発明の定着装置の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、上記定着部10を上記搬送部11側に押し付けて保持する保持部15と、上記定着部10を介して上記シートSを加熱する発熱部13とを備える。
上記保持部15は、上記定着部10の内側に配置され、上記搬送部11とともに上記定着部10を挟んでいる。上記発熱部13は、例えば、ハロゲンランプである。
このように、上記保持部15と上記発熱部13は、別に独立して設けられているので、上記発熱部13の配置が自由になる。
(第3の実施形態)
図4は、この発明の定着装置の第3の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、上記定着部10は、定着ローラである。この定着ローラは、肉厚が薄く、例えば、図2に示すように、内側から外側に順に、基材層41、弾性層42および離型層44を有する。
このように、上記定着部10は、定着ローラであるので、上記定着部10が定着ベルトである場合に比べて、定着ベルトを上記搬送部11側に押し付けて保持する上記発熱部13や上記保持部15が不要になる。また、定着ローラは、定着ベルトに比べて、駆動トルクを小さくできる。
(第4の実施形態)
図5は、この発明の定着装置の第4の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第4の実施形態では、上記搬送部11は、上記振動体50に巻き掛けられると共に上記シートSの他面に接触するベルト8を有する。
このベルト8の内側にガイド板7が設けられ、このガイド板7は、上記ベルト8を回転自在に支持している。このベルト8は、上記振動体50の振動によって、回転しつつ上記シートSを搬送する。
このように、上記搬送部11は、上記ベルト8を有するので、このベルト8と上記定着部10で上記シートSを挟持する。したがって、上記ベルト8と上記定着部10との接触により形成されるニップ部へ、上記シートSを、容易に導くことができる。
また、上記シートSを上記ニップ部へ導くときに、上記シートSが上記振動体50の角部に当接することを防止できて、上記シートSのつまり(ジャム)を防止できる。また、上記ベルト8は、回転しつつ上記シートSを搬送するので、上記シートSとの擦れを防止できる。
(第5の実施形態)
図6は、この発明の定着装置の第5の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第5の実施形態では、上記振動体50の上記シートSの搬送方向上流側および下流側の角部は、R状に形成されている。
このように、上記振動体50の角部は、R状に形成されているので、上記振動体50と上記定着部10との接触により形成されるニップ部へ、上記シートSを、容易に導くことができて、上記シートSのつまり(ジャム)を防止できる。また、上記振動体50によって直接に上記シートSを搬送するので、上記搬送部11を一層小型にでき、上記搬送部11の熱容量を一層小さくできる。
なお、上記振動体50の角部は、テーパ状に形成されていてもよい。また、上記振動体50の少なくとも上流側の角部が、R状またはテーパ状に形成されていればよい。
(第6の実施形態)
図7は、この発明の定着装置の第6の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第6の実施形態では、上記振動体50は、基台部51aと、この基台部51aに上記シートSの搬送方向に取り付けられた複数の振動子51bとを有する。この振動体50は、断面櫛形状である。
このように、上記振動体50は、複数の振動子51bを有するので、上記振動体50と上記定着部10との接触により形成されるニップ部を大きくできて、上記シートSの定着を確実に行える。また、複数の振動子51bに分けているので、上記振動子51bを振動させやすい。
(第7の実施形態)
図8は、この発明の定着装置の第7の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第7の実施形態では、上記振動体50は、基台部51aと、この基台部51aに一端が取り付けられた振動増幅部54と、この振動増幅部54の一端を振動する加振部52とを備える。
上記振動増幅部54は、上記シートSの搬送方向に複数配置されており、上記振動体50は、断面櫛形状である。上記加振部52は、積層型の圧電素子53aと、この圧電素子53aを挟む電極53b,53bとを有する。
そして、上記電極53b,53bに電圧を印加することで、上記振動増幅部54の一端を振動し、上記加振部52の振幅を上記振動増幅部54によって増幅できて、上記シートSの搬送速度を速くできる。
また、上記振動増幅部54は、低熱伝導率を有する材料からなり、上記定着部10から上記振動体50への熱の漏れを防ぐことができる。
また、上記振動体50の上記定着部10側の先端は、上記シートSの搬送方向側の摩擦係数が、上記シートSの搬送方向の逆方向側の摩擦係数より大きくなるように、形成されている。具体的に述べると、上記振動増幅部54の先端は、上記シートSの搬送方向に従い上記シートSとの距離が短くなるように、斜めに傾斜している。
このように、上記振動体50の先端(上記振動増幅部54の先端)の上記搬送方向への振れを、上記シートSに有効に作用させることができる。一方、上記振動体50の先端(上記振動増幅部54の先端)が、上記搬送方向の逆方向に振れたとき、この振動体50による逆方向の搬送力を小さくできる。したがって、上記シートSを有効に搬送できる。
また、上記振動体50の先端(上記振動増幅部54の先端)は、離型層55を有しており、上記定着部10に付着したトナーtが、上記振動体50に固着しにくくなる。また、上記離型層55は、高い摺動性を有するので、上記振動体50の先端が、上記搬送方向の逆方向に振れたとき、この振動体50による逆方向の搬送力を小さくできる。
(第8の実施形態)
図9は、この発明の画像形成装置の一実施形態である簡略構成図を示している。この画像形成装置は、シートSに未定着のトナーtを付着して画像を形成する作像装置66と、上記トナーtを溶融して上記シートSに定着させる上記第1の実施形態の定着装置65とを備える。この画像形成装置は、電子写真4色カラープリンタである。
上記作像装置66は、感光体60と、この感光体60に所定の帯電処理を施す(図示しない)帯電装置と、上記感光体60にレーザ光を照射する露光装置61と、上記感光体60に現像するための4色カラーの現像装置62と、上記感光体60に形成された像が転写される中間転写ベルト63と、この中間転写ベルト63に転写された像を上記シートSに転写する二次転写部64とを備える。
上記現像装置62は、時計回り方向に、Bk(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)のトナーを有するカートリッジが設けられている。
次に、この画像形成装置の作用を説明する。
上記感光体60の表面に、(図示しない)帯電装置により、一定の電位を形成する。この感光体60の表面に、上記露光装置61により、印字したい画像パターンに応じて、レーザ光を照射する。このとき、上記感光体60の表面の照射された部分の電位が減衰して、上記感光体60の表面に、静電的な画像が形成される。
上記現像装置62内では、トナーが予め帯電された状態になっており、トナーと上記感光体60表面との静電的な吸引力により、上記感光体60表面の静電的な画像に応じて、上記感光体60にトナーが付着する。
上記感光体60表面に付着したトナーは、上記感光体60と上記中間転写ベルト63の間に形成された電界によって、上記中間転写ベルト63上へ転写される。以上の工程を、4色繰り返すことにより、上記中間転写ベルト63上に、4色のトナーが重なった画像を形成する。
上記中間転写ベルト63上に形成されたトナー画像は、二次転写部64で、電界と圧力を利用して、上記シートSへ転写され、最後に、上記定着装置65で、熱と圧力により、上記シートSに定着される。
上記構成の画像形成装置によれば、上記定着装置65を備えているので、画像品質を向上でき、小型化と、上記定着装置65のウォームアップの時間短縮とを実現できる。なお、この画像形成装置の定着装置として、上記第2の実施形態〜上記第7の実施形態のいずれかに記載の定着装置を用いてもよい。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記定着部10は、定着シートであってもよい。また、上記定着部10は、上記シートSの搬送に合わせて独立して駆動するようにしてもよい。また、上記定着部10は、IHヒータにより、電磁誘導加熱されるようにしてもよい。
また、上記定着部10または上記搬送部11の少なくとも何れか一方に、相互に接近するような押圧力を、付与するようにすればよい。また、上記振動体50を、圧電素子としてもよく、上記振動体50の構造を簡略化できる。
また、画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、FAXやこれらの複合機など、どれであってもかまわない。
この発明の定着装置の第1実施形態を示す簡略構成図である。 定着部の断面図である。 この発明の定着装置の第2実施形態を示す簡略構成図である。 この発明の定着装置の第3実施形態を示す簡略構成図である。 この発明の定着装置の第4実施形態を示す簡略構成図である。 この発明の定着装置の第5実施形態を示す簡略構成図である。 他の振動体を示す簡略構成図である。 別の振動体を示す簡略構成図である。 この発明の画像形成装置を示す簡略構成図である。 従来の定着装置を示す簡略構成図である。 他の従来の定着装置を示す簡略構成図である。 別の従来の定着装置を示す簡略構成図である。
符号の説明
8 ベルト
10 定着部
11 搬送部
12 制御部
13 発熱部
14 速度検出部
15 保持部
41 基材層
42 弾性層
44 離型層
50 振動体
51a 基台部
51b 振動子
52 加振部
53a 圧電素子
53b 電極
54 振動増幅部
55 離型層
60 感光体
61 露光装置
62 現像装置
63 中間転写ベルト
64 二次転写部
65 定着装置
66 作像装置
S シート
t トナー

Claims (16)

  1. シートの画像が記録される一面に接触すると共に、弾性層を有して、この弾性層を介して上記シートを押圧する定着部と、
    上記定着部を介して上記シートを加熱する発熱部と、
    上記シートの他面に接触して上記定着部とともに上記シートを挟むと共に、振動体を有して、この振動体の振動で上記シートを搬送する搬送部と、
    上記振動体の振動を制御する制御部と
    を備える定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記定着部は、上記弾性層の内側に基材層を有することを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記発熱部は、上記定着部を上記搬送部側に押し付けて保持することを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記定着部を上記搬送部側に押し付けて保持する保持部を備えることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記搬送部は、上記振動体に巻き掛けられると共に上記シートの他面に接触するベルトを有し、
    このベルトは、上記振動体の振動によって、回転しつつ上記シートを搬送することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記振動体は、上記シートの他面に接触し、
    上記振動体の上記シートの搬送方向上流側の角部は、R状またはテーパ状に形成されていることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記振動体は、
    基台部と、
    この基台部に上記シートの搬送方向に取り付けられた複数の振動子と
    を有することを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記振動体は、圧電素子であることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記振動体は、積層型の圧電素子であることを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記振動体は、
    基台部と、
    この基台部に一端が取り付けられた振動増幅部と、
    この振動増幅部の一端を振動する加振部と
    を備えることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記振動体の上記定着部側の先端は、上記シートの搬送方向側の摩擦係数が、上記シートの搬送方向の逆方向側の摩擦係数より大きくなるように、形成されていることを特徴とする定着装置。
  12. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記振動体の上記定着部側の先端は、離型層を有することを特徴とする定着装置。
  13. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記制御部は、上記振動体を駆動する駆動電源の電圧または周波数を可変して、上記シートの搬送速度を制御することを特徴とする定着装置。
  14. 請求項13に記載の定着装置において、
    上記シートの搬送速度を検出する速度検出部を備え、
    上記制御部は、上記速度検出部の検出した速度に基づいて、上記シートの搬送速度を制御することを特徴とする定着装置。
  15. シートに未定着のトナーを付着して画像を形成する作像装置と、
    上記トナーを溶融して上記シートに定着させる請求項1に記載の定着装置と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  16. 定着部の弾性層を介してシートの画像が記録される一面を押圧して加熱しつつ、振動体の振動によって上記シートの他面に搬送力を付与して上記シートを搬送することを特徴とする定着方法。
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JP2017156716A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置

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