JP2007032805A - セラミックス螺子体とその製造方法 - Google Patents

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Takuya Hatagishi
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Hiromichi Kikuchi
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Abstract

【課題】電気絶縁性、耐化学性及び耐腐食性に加え、強度性のある螺子部を備えたセラミックス螺子体の提供。
【解決手段】セラミックス螺子体であるセラミックスボルト1は主成分であるジルコニアと副成分であるイットリアとを含む粉末状の原料を、軸棒部10の少なくとも一端側に雄ねじ部11が備えられた形状となるように、加圧成形後に加熱焼成して形成され、雄ねじ部11のピッチ寸法Pは並目ねじのピッチ寸法より大きく設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸棒部の少なくとも一端側に螺子体を備えたセラミックス螺子体、特にジルコ二アを主成分とし高耐腐食性(電気的腐食、化学的腐食)且つ高強度な特性を有するセラミックス螺子体に関する。
セラミックスからなる螺子体例えばボルトは、従来、呼び名がM6,M8,M10といった小径のものが知られており、また、これらのボルトは、射出成形により形成されている。これらのボルトを開示する特許文献としては、例えば、特許文献1(特開平6−170893)、特許文献2(実開平5−1010)、特許文献3(実開平6−081826)、特許文献4(特開平7−190032)、特許文献5(特開平8−004738)がある。特に、特許文献1にはセラミックス螺子体の射出成形に関する技術が示されている。このボルトの原料としては、アルミナ、ジルコニア、アルミナ−ジルコニア複合材、ムライト、窒化珪素、炭化珪素等が例示されている。特許文献3にはファイバーで補強されたセラミックスボルトが示されている。
特開平6−170893 実開平5−1010 実開平6−081826 特開平7−190032 特開平8−004738
セラミックスボルトのようなセラミックス螺子体に関する市場の要求は多々あるものの、螺子体の提供は十分なものではないのが現状である。その理由としては、セラミックスは強度に弱点があるとされている。しかも、価格面と強度面と螺子体の種類といった市場の多様な要求に応えられる螺子体の提供は十分なものではなかった。
本発明はかかる事情に鑑みなされたもので、その目的はセラミックス本来の電気絶縁性、耐化学性及び耐腐食性に加え、強度性のある螺子部を備えたセラミックス螺子体の提供にある。
そこで、請求項1記載のセラミックス螺子体は、主成分であるジルコニアと副成分であるイットリアとを含む粉末状の原料を、非雄ねじ部である軸棒部の少なくとも一端側に雄ねじ部が備えられた形状となるように、加圧成形後に加熱焼成して形成され、その雄ねじ部のピッチ寸法は並目ねじのピッチ寸法より大きいこと特徴とする。
請求項2記載のセラミックス螺子体は、請求項1記載のセラミックス螺子体において、前記雄ねじ部は軸棒部の両端側、軸棒部の全長のいずれかに設けられたことを特徴とする。
請求項3記載のセラミックス螺子体は、請求項1または2記載のセラミックス螺子体において、前記雄ねじ部のピッチ寸法は並目ねじのピッチ寸法よりも1.3〜3倍大きいことを特徴とする。
請求項4記載のセラミックス螺子体は、請求項1から3のいずれか1項に記載のセラミックス螺子体において、前記雄ねじ部のねじ山の頂と谷を曲面に加工したことを特徴とする。
請求項5記載のセラミックス螺子体は、請求項1から4のいずれか1項にセラミックス螺子体において、前記加熱焼成後少なくとも雄ねじ部はその表面の粗さが表面加工前の粗さよりも低くなるように加工されたことを特徴とする。
請求項6記載のセラミックス螺子体の製造方法は、主成分であるジルコニアと副成分であるイットリアとを含む粉末状の原料を、非雄ねじ部である軸棒部の少なくとも一端側に雄ねじ部が備えられた形状となるように、加圧成形して成形体を形成した後に、加熱焼成してセラミックス螺子体を生成するセラミックス螺子体の製造方法であって、前記成形体を形成するための型枠は前記雄ねじ部のピッチ寸法が並目ねじのピッチ寸法より大きくなるように形成されたことを特徴とする。
請求項7記載のセラミックス螺子体の製造方法は、請求項6記載のセラミックス螺子体の製造方法において、前記成形体を加熱焼成して生成した焼成体の少なくとも雄ねじ部の表面の粗さが表面加工前の粗さよりも低くなるように前記表面を加工することを特徴とする。
請求項1記載のセラミックス螺子体、及び請求項6記載のセラミックス螺子体の製造方法によれば、ジルコニアを主成分とすることによりセラミックス螺子体の強度性が高まることが確認されている。また、その雄ねじのピッチ寸法が並目ねじのピッチ寸法より大きくなっているので、ねじ部の強度が向上し、強度性を高めたセラミックス螺子体を提供できる。前記雄ねじ部は、請求項2記載のセラミックス螺子体のように、軸棒部の両端側、軸棒部の全長のいずれかに設けるとよい。前記螺子体としては、六角頭付きボルト、全ねじボルト、六角穴付きボルト等が例示される。前記雄ねじのピッチ寸法としては、請求項3記載のセラミックス螺子体のように、並目ねじのピッチ寸法よりも1.3〜3倍大きくするとよい。
また、請求項4記載のセラミックス螺子体によれば、雄ねじ部のねじ山の頂と谷を曲面に加工したことにより、請求項1〜3記載のセラミックス螺子体の作用に加え、雄ねじ部の谷や前記雄ねじ部と螺合する雌ねじの谷に異物が混入してもセラミックス螺子体の締め付け作用を維持させることができる。
さらに、請求項5記載のセラミックス螺子体、及び請求項7記載のセラミックス螺子体の製造方法によれば、少なくとも雄ねじ部の表面の粗さを低減させることにより、請求項1〜4記載のセラミックス螺子体並びに請求項6記載の製造方法によって製造されたセラミックス螺子体の強度性がより一層高まることが確認されている。これにより、セラミックス螺子体の用途範囲が拡大する。
したがって、本発明の請求項1〜5記載のセラミックス螺子体、並びに請求項6及び7記載のセラミックス螺子体の製造方法によれば、セラミックス本来の電気絶縁性、耐化学性、耐腐食性に加え、強度性を高めたセラミックス螺子体を提供できる。特に、土木部材としての利用に好適な螺子体(ボルト等)、例えば、硫化物や塩化物を含んだ雰囲気の悪環境での使用に好適な螺子体を提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1(a)は本発明の一実施形態に係るセラミックスボルトの側面を示した概略図である。図1(b)は前記セラミックスボルトの雄ねじ部に形成されたねじ山の断面図である。図2(a)、図2(b)、図3(a)及び図3(b)は本発明の他の一実施形態に係るセラミックスボルトの側面を示した概略図である。図3(c)は前記セラミックスボルトに形成された螺子部と軸棒部の連接部の状態を示した拡大断面図である。
セラミックスボルト1は、図1(a)に示されたように軸棒部10と雄ねじ部11とからなる。雄ねじ部11は軸棒部10の一端側、両端側、軸棒部10の全長のいずれかに形成される。また、本発明の他の実施形態に係るセラミックス螺子体としては、図2(a)に示された軸棒部20と雄ねじ部21と六角頭22とを有する六角頭付きボルト2や、図2(b)に示された雄ねじ部31からなる全ねじボルト3、その他には、図示省略された六角穴付きボルトが例示される。さらに、六角頭付きボルトや六角穴付きボルトの形態については、図3(a)に示されたセラミックスボルト4や、図3(b)に示されたセラミックスボルト5が例示される。セラミックスボルト4は軸棒部40の外径が雄ねじ部41の外径及び谷径よりも小さくなっている。軸棒部40と雄ねじ部41との接続部分には首下丸み部42が形成されている。セラミックスボルト5は軸棒部50の外径が雄ねじ部51の外径及び谷径よりも小さくなっている。軸棒部50と雄ねじ部51は連接部53を介して接続されている。連接部53は外径が漸次減少するように形成されたテーパー状の側面を有している。尚、図3(c)に示されたように、雄ねじ部51と連接部53と接続部分には首下丸み部52が形成されている。
雄ねじ部11のピッチ寸法Pは並目ねじのピッチ寸法より大きく設定されている。かかる構成によれば、雄ねじ部11の強度が向上し、強度性を高めたセラミックスボルトを提供できる。具体的には雄ねじ部11のピッチ寸法Pを並目ねじのピッチ寸法よりも1.3〜3倍大きく設定するとよい。
雄ねじ部11のねじ山110の頂111と谷112は図1(b)に示したように曲面に加工するとよい。谷112や雄ねじ部11と螺合する図示省略された雌ねじの谷に異物が混入してもセラミックスボルトの締め付け作用を維持させることができるからである。
セラミックスボルト1は、主成分であるジルコニアと副成分であるイットリアとを含む粉末状の原料を加圧成形して所定形態(例えば図1、図2及び図3に示したセラミックスボルトの形態)の成形体を形成した後に加熱焼成することにより生成される。尚、前記成形体を形成するための型枠は雄ねじ部11のピッチ寸法Pが並目ねじのピッチ寸法より大きくなるように形成される。
前記ジルコニアの粉末としては粒径50nm以下とするとよい。加圧成形するときの圧力は50MPa以上に設定される。加圧成形ための手段には既知の方法例えばCIP(Cold Isostatic Pressing,冷却間等方圧加工法)やHIP(Hot Isostatic Pressing,熱間等方圧加工法)に準じた方法を採用すればよい。加熱焼成するときの温度は1400℃以上に設定される。
前記加熱焼成して生成した焼成体の少なくとも雄ねじ部11の部分はその粗さが表面加工前の粗さよりも低くなるように表面加工処理するとよい。前記焼成体は、その表面の粗さが150μm程度あるが、表面粗さが30μm未満となるように表面を改質させると、螺子体の強度を高めることができ、螺子体の用途範囲が拡大する。もちろん、前記表面の改質を行わなくても、必要な強度範囲において使用可能である。前記表面処理するための方法は、既知の加工方法を採用すればよい。例えば、特開2001−19537、特開平3−279286に示された摩擦加工方法や、さらには、ブラスト、超音波による加工方法が挙げられる。尚、少なくとも雄ねじ部11を表面加工とは、図1(a)に示されたように雄ねじ部11に連接する棒軸部10がある場合には、連接する軸棒部10の少なくとも一部または全部を表面加工することを意味する。
次に、様々な加圧成形条件及び焼成条件で製造したセラミックスボルトの強度性を調べた結果を表1に示した。
Figure 2007032805
試料S1は、主成分のジルコニア(酸化ジルコニウム,平均結晶子径38nm)と副成分のイットリア(酸化イットリウム,4.95〜5.35重量%)と不可避成分(SiO2≦0.02重量%,Al23≦0.15〜0.35重量%)とを含有した原料(東ソー株式会社製の型式TZ−3YSB−C,非表面積7m2/g,平均顆粒径82μm)を所定の形状となるように50MPaの成形圧力で加圧成形して成形体を生成した後、この成形体を表1に示された所定の焼成温度で昇温及び降温することにより焼成して得られたセラミックスボルトである。このセラミックスボルトは、図1に示されたような両ねじボルトの形状を成し、全長Lは160mm、軸棒部の長さL1は80mm、雄ねじ部の長さL2は40mm、雄ねじ部の外径D1は24mm、雄ねじ部の谷径D2は21mm、雄ねじ部のピッチPは6mm、雄ねじ部のねじ山と谷の曲面半径rは1.5mmに設定された。前記加圧成形はCIP法に準拠した方法で行った。この加圧成形法に供した型枠には材質が硬度50のウレタンゴムからなる成形ゴム型が採用された。また、成形体は焼成に供される前に目視によりクラックの有無を確認することで外観が評価された。成形体の焼成はグリーン体(焼成する前の成形体)の脱脂工程と焼成工程を行えると共に焼成温度を任意に変えられる電気炉にて行った。また、この焼成によって得られた焼成体も目視によりクラックの有無を確認することで外観の評価がなされた。
試料S2は成形圧力が70MPaであること以外は試料1と同じ原料、成形法及び焼成法によって作成し、成形体と焼成体の外観評価も試料1の評価と同じ方法で行った。
試料S3は成形圧力が80MPaであること以外は試料1と同じ原料、成形法及び焼成法によって作成し、成形体と焼成体の外観評価も試料1の評価と同じ方法で行った。
試料S4は成形圧力が90MPaであること以外は試料1と同じ原料、成形法及び焼成法によって作成し、成形体と焼成体の外観評価も試料1の評価と同じ方法で行った。
試料S5は成形圧力が98MPaであること以外は試料1と同じ原料、成形法及び焼成法によって作成し、成形体と焼成体の外観評価も試料1の評価と同じ方法で行った。
試料S6は成形圧力が70MPaであることと焼成温度とその昇温及び降温パターンが表1に示された条件であること以外は試料1と同じ原料、成形法及び焼成法によって作成し、成形体と焼成体の外観評価も試料1の評価と同じ方法で行った。
試料S7は成形圧力が80MPaであること以外は試料6と同じ原料、成形法及び焼成法によって作成し、成形体と焼成体の外観評価も試料1の評価と同じ方法で行った。
試料S8は成形圧力が90MPaであること以外は試料6と同じ原料、成形法及び焼成法によって作成し、成形体と焼成体の外観評価も試料1の評価と同じ方法で行った。
表1に示された成形体と焼成体の外観評価結果から明らかなように、試料S1〜S5は成形体及び焼成体の段階でクラックが生じないことが確認された。一方、試料S6〜S8は、成形体の段階ではクラックが生じなかったが、焼成体の段階でクラックが生じたことが確認された。このクラックは焼成の過程における降温が急激すぎて成形体の内部のガス抜きが不十分なため生じたものと考えられる。
また、表1にはクラックの生じなかった試料S1〜S5について強度を評価した結果が示されている。強度評価は引張破断応力の測定により行った。前記引張破断応力を評価するための引張試験は、図4に示したように、型枠60に打設されたコンクリート61に埋設されたアルミナセラミックスからなるセラミックインサート62に試料であるセラミックス螺子体63を螺合させた後に、このセラミックス螺子体63に引張部材65をカプラ64によって接続し、そしてロードセル66を介して引張部材65を引張り、荷重を加えることにより引張破断応力の測定を行った。前記引張破断応力の測定結果については焼成体を表面処理しない場合と表面処理した場合の測定結果が示されている。前記表面処理はダイヤモンド砥石により試料の雄ねじ部と軸棒部の全面を研削することにより前記試料の表面の粗さを低減させた(粗さ30μm未満、粗さ10μm未満)。
表1に示された引張破断応力の測定結果から明らかなように、表面処理が施されていない場合には引張破断応力208N/mm2以上の強度を具備するセラミックスボルトが得られることが確認された。尚、破断は不完全ねじ部(雄ねじ部近傍の軸棒部)で発生が認められた。
従来例に係る市販のジルコニア製セラミックスボルトである呼び名M6のセラミックスボルトの引張破断応力が33.8N/mm2であり、また、呼び名M8のセラミックスボルトの引張破断応力が77.0N/mm2であるので、試料S1〜S5によれば、焼成体の段階で表面処理が施されなくても(表面の粗さが150μm未満であっても)、従来品と比較して高強度のセラミックスボルトを提供できることが示された。
また、表1に示された引張破断応力の測定結果から明らかなように、表面処理が施された場合には引張破断応力235N/mm2以上の強度を具備するセラミックスボルトが得られることが確認された。特に表面の粗さが30μm未満に設定されると、引張破断応力235N/mm2以上の強度を具備するセラミックスボルトが得られることが確認された。さらに、表面の粗さが10μm未満に設定されると、引張破断応力242N/mm2以上の強度を具備するセラミックスボルトが得られることが確認された。
したがって、焼成体に表面処理を施さなくても十分な強度のセラミックスボルトが得られ、表面処理すればさらに10%以上の強度の向上が図れることがわかり、使用目的と要求される強度に応じたセラミックスボルトを提供できることがわかる。
さらに、試料S1〜S5と同様の製造方法で製造された全長Lが140mm、軸棒部10の長さL1が80mm、雄ねじ部11の長さL2が30mm、雄ねじ部11の外径D1が24mm、雄ねじ部11の谷径D2が21mm、雄ねじ部11のピッチPが3mmである並目両ねじボルトの形状のセラミックスボルトについて引張破断応力を調べると、焼成体の段階で表面処理が施されていないセラミックスボルトの引張破断応力は128〜141N/mm2となることが確認された。また、焼成体の段階で表面処理が施されたセラミックスボルトの引張破断応力は140〜159N/mm2となることが確認された。
したがって、セラミックスボルトにおいて、雄ねじ部のねじ山と谷のピッチ寸法を並目雄ねじのねじ山と谷のピッチ寸法よりも大きくすれば、前記セラミックスボルトの強度が向上することが確認された。また、雄ねじ部のねじ山と谷のピッチ寸法が並目雄ねじのねじ山と谷のピッチ寸法よりも1.3倍以下では強度の向上が認められなかった。さらに、3倍以上では3倍の場合に比較して強度の向上が認められなかった。このことから、雄ねじ部のねじ山と谷のピッチ寸法が並目雄ねじのねじ山と谷のピッチ寸法よりも1.3〜3倍であることが適切であり、特に、1.5〜2.5倍が好ましいことが確認された。また、ボルトの締め付けの観点から2倍程度が好ましいことが確認された。
(a)は本発明の一実施形態に係るセラミックスボルトの側面を示した概略図、(b)は前記セラミックスボルトの雄ねじ部に形成されたねじ山の断面図。 (a)及び(b)は本発明の他の一実施形態に係るセラミックスボルトの側面を示した概略図。 (a)及び(b)は本発明の他の一実施形態に係るセラミックスボルトの側面を示した概略図、(c)は前記セラミックスボルトに形成された螺子部と軸棒部の連接部の状態を示した拡大断面図。 セラミックスボルトの性能試験の説明図。
符号の説明
1,4,5…セラミックスボルト
2…六角頭付きボルト
3…全ねじボルト
10,20,40,50…軸棒部
11,21,31,41,51…雄ねじ部
42,52…首下丸み部
53…連接部
110…ねじ山、111…頂、112…谷

Claims (7)

  1. 主成分であるジルコニアと副成分であるイットリアとを含む粉末状の原料を、非雄ねじ部である軸棒部の少なくとも一端側に雄ねじ部が備えられた形状となるように、加圧成形後に加熱焼成して形成され、その雄ねじ部のピッチ寸法は並目ねじのピッチ寸法より大きいこと特徴とするセラミックス螺子体。
  2. 前記雄ねじ部は軸棒部の両端側、軸棒部の全長のいずれかに設けられたことを特徴とする請求項1記載のセラミックス螺子体。
  3. 前記雄ねじ部のピッチ寸法は並目ねじのピッチ寸法よりも1.3〜3倍大きいことを特徴とする請求項1または2記載のセラミックス螺子体。
  4. 前記雄ねじ部のねじ山の頂と谷を曲面に加工したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のセラミックス螺子体。
  5. 前記加熱焼成後少なくとも雄ねじ部はその表面の粗さが表面加工前の粗さよりも低くなるように加工されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項にセラミックス螺子体。
  6. 主成分であるジルコニアと副成分であるイットリアとを含む粉末状の原料を、非雄ねじ部である軸棒部の少なくとも一端側に雄ねじ部が備えられた形状となるように、加圧成形して成形体を形成した後に、加熱焼成してセラミックス螺子体を生成するセラミックス螺子体の製造方法であって、前記成形体を形成するための型枠は前記雄ねじ部のピッチ寸法が並目ねじのピッチ寸法より大きくなるように形成されたことを特徴とするセラミックス螺子体の製造方法。
  7. 前記成形体を加熱焼成して生成した焼成体の少なくとも雄ねじ部の表面の粗さが表面加工前の粗さよりも低くなるように前記表面を加工することを特徴とする請求項6記載のセラミックス螺子体の製造方法。
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