JP2007029942A - 飲料用浄水システム及び浄水器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水道水や井戸水或いは湧水等の飲料用原水を安全で且美味しい飲料水となす飲料用浄水システム及び浄水器を提供する。
【解決手段】 水道水や井戸水或いは湧水中の懸濁物質や溶解化学物質等をリトラーモジュール内で物理的濾除し、プレセパレートモジュール及びメインセパレートモジュール内で化学的吸着と物理的濾除をなし、且逆浸透モジュール内で清純で安全な水となしたうえ、ミネラル溶出モジュール内で所要のミネラル溶出を図る。
【選択図】 図1
【解決手段】 水道水や井戸水或いは湧水中の懸濁物質や溶解化学物質等をリトラーモジュール内で物理的濾除し、プレセパレートモジュール及びメインセパレートモジュール内で化学的吸着と物理的濾除をなし、且逆浸透モジュール内で清純で安全な水となしたうえ、ミネラル溶出モジュール内で所要のミネラル溶出を図る。
【選択図】 図1
Description
本発明は水道水や井戸水或いは湧水等飲料用原水に懸濁若しくは溶解する無機物、有機物、菌類或いは化学物質を除去せしめて高い安全性と、且バランス良いミネラル分を溶出させて美味しさを著しく高めることの可能な、飲料用浄水システム及び浄水器に関する。
飲料水に供する飲料用原水としては、水道水を初め井戸水や自然湧水等が挙げられるが、都市部においては専ら水道水が使用されている。
ところで我が国はもとより先進諸国においては過去半世紀に化学工業の発達とともに経済規模が驚異的に拡大し、これとともに数多の化学物質の混在する膨大量の排煙や排水及び廃棄物が廃棄され続けて来ており、加えて経済規模の拡大に伴う自然車社会の到来により膨大量の排気ガスも排出され続けられている。
ところで我が国はもとより先進諸国においては過去半世紀に化学工業の発達とともに経済規模が驚異的に拡大し、これとともに数多の化学物質の混在する膨大量の排煙や排水及び廃棄物が廃棄され続けて来ており、加えて経済規模の拡大に伴う自然車社会の到来により膨大量の排気ガスも排出され続けられている。
これがため大気や水はもとより土壌に至るまで汚染は極限に至っており、当然に雨水をもとに河川より取水する水道原水には汚染空気や汚染土壌からの汚染物質が多量に溶解混入し、更には河川には農地からの農薬や肥料分の流入及び生活廃水の流入等による富栄養化で藻類や菌類の異常繁殖等とも相俟って、水道原水は著しく汚染化や汚濁化されている。
従って水道水においては、雨水を河川より一旦貯水ダム等において貯水のうえ所要流量で取水のうえ砂濾過手段で混在物を濾除し、且殺菌消毒のために水道水の利用時における残留塩素濃度が0.1PPM以上に保持されるよう前塩素処理及び後塩素処理がなされている。
従って水道水においては、雨水を河川より一旦貯水ダム等において貯水のうえ所要流量で取水のうえ砂濾過手段で混在物を濾除し、且殺菌消毒のために水道水の利用時における残留塩素濃度が0.1PPM以上に保持されるよう前塩素処理及び後塩素処理がなされている。
然るに水道原水は、降雨並びに河川への集水状況、或いは農地からの農薬や肥料、生活廃水等の流入程度、更には気象条件等により水道原水の汚染度合や汚濁度合が著しく変動するもので殺菌消毒のための塩素量も安全性を勘案し過剰な混合がなされ、これによる強度の不快臭が発生して著しく飲用しにくい水質となっている。
加えて現状の水道原水の濾過手段では溶解化学物質の濾除が不十分であるばかりか、その残留塩素と混在有機物とによるトリハロメタンやトリクロロエタン等の発ガン物質の生成も再々に亘って指摘されている等安全性に多くの問題が内在し、而も極めて飲用しにくい水質として給水されている。
加えて現状の水道原水の濾過手段では溶解化学物質の濾除が不十分であるばかりか、その残留塩素と混在有機物とによるトリハロメタンやトリクロロエタン等の発ガン物質の生成も再々に亘って指摘されている等安全性に多くの問題が内在し、而も極めて飲用しにくい水質として給水されている。
かかる水道水の抱える問題に対しては活性炭や粒状吸着剤及び粒状濾過材を介して懸濁物や溶解物を濾除させる吸着方法によるものを初め、貴金属のオリゴダイナミック作用と吸着剤を用いて濾除させるオリゴ方法、中空糸や逆浸透膜を使用する方法が提案され上市に至っている。
特開平7−68251号公報 特開2002−263641号公報 特開平8−309363号広報 特開2001−232361号公報 特開平5−185093号公報
しかしながらこれら浄水方法においても給水される水道水中には依然として広範な粒径の有機物や無機物、溶解化学物質或いは菌類等が懸濁若しくは溶解してなるものであるから、活性炭や粒状吸着剤及び粒状濾過材等からなる濾過層を通水させると、比較的粒径の大きな有機物や無機物等が積極的に濾除されるとともに短期に閉塞されて、頻繁な濾過材の交換を余儀なくされるばかりか、放置すると却って雑菌類の増殖を増長する結果ともなる。
他方中空糸や逆浸透膜においては、通水孔径が略水分子に近い孔径で形成されてなるから、懸濁する有機物や無機物、菌類或いは溶解化学物質等の濾除効果が高く安全な水の生成には好適なものの、反面極めて微細な通水孔内を通水させるため通水に際して高い水圧の付加が要請されるばかりか、該微細な通水孔には短時に懸濁有機物や無機物、菌類等が濾着して閉塞されるため頻繁な逆洗浄が強いられ、而も仮令逆洗浄を施してもその復元通水性はせいぜい70乃至80%程度とされており、数次の逆洗浄後は中空糸や逆浸透膜の交換を余儀なくされるため、結果として極めて高い維持費用が強いられる。
そしてこれら飲料水の浄化手段や浄水器等に潜在する最大の問題は、飲料水としての水道水や井戸水或いは湧水中に懸濁する有機物や無機物、菌類或いは溶解化学物質等を可能な限り濾除するための技術構成のみに執着されていることにある。
即ち飲料水は安全であることは当然のこと、飲用者は飲用に際しての美味しさにも強い嗜好を保持している。してみると現状の浄化手段や浄水器の如く懸濁する有機物や無機物、菌類若しくは溶解化学物質の濾除効果を高めるためのものでは、他方において水の美味さを構成するミネラル分をも濾除し専ら軟水化や純水化を図っていることに他ならない。
かかる事実は、今日ミネラル分の豊富なその硬度において略5乃至6程度のミネラル水や自然水がデパートやスーパー或いはコンビニエンスストアで膨大量に販売消費されていることからも裏付けられる。
即ち飲料水は安全であることは当然のこと、飲用者は飲用に際しての美味しさにも強い嗜好を保持している。してみると現状の浄化手段や浄水器の如く懸濁する有機物や無機物、菌類若しくは溶解化学物質の濾除効果を高めるためのものでは、他方において水の美味さを構成するミネラル分をも濾除し専ら軟水化や純水化を図っていることに他ならない。
かかる事実は、今日ミネラル分の豊富なその硬度において略5乃至6程度のミネラル水や自然水がデパートやスーパー或いはコンビニエンスストアで膨大量に販売消費されていることからも裏付けられる。
発明者等はかかる現状の飲料水浄化手段若しくは浄水器の問題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、水道水や井戸水或いは湧水中に懸濁する有機物や無機物、菌類或いは溶解化学物質等の粒径や性状に合せて多段の前濾除を施したうえ逆浸透膜で安全性の高い飲料水となしたうえ、ミネラル分をバランス良く溶出させることにより十分に美味しい飲料水を効率良く生成しえることを究明し本発明に至った。
本発明は水道水や井戸水若しくは湧水からなる飲料用原水から極めて安全で且美味しい飲料水を、安価且効率良く生成しえる飲料用浄水システム及び浄水器を提供することにある。
上述の課題を解決するために本発明が用いた技術手段は、水道水や井戸水若しくは湧水等の飲料用原水中に多種に亘り懸濁する有機物や無機物、菌類或いは溶解化学物質等を、その性状に合せて順次濾除或いは吸着させたうえ逆浸透膜に通水せしめて安全性の高い水質に生成するため、給水される飲料用原水中の大きな懸濁物質や溶解物質の強制的濾除及び該強制濾除に伴う大きな濾過抵抗により静水化させて高比重懸濁物質の沈降分離を図るため、通水孔径が5乃至10μmの濾除フィルター材が装備されたセトラーモジュールに給水させ、次いで残留する懸濁物質並びに溶解物質を化学的吸着及び物理的に濾除するため、活性炭若しくはカーボン繊維素材からなり、その通水孔径が10乃至20μmに形成された吸着濾除フィルター材が装備されたプレフィルターモジュールにセトラーモジュールからの排水を給水させ、更にこのプレフィルターモジュールからの排水を活性炭若しくはカーボン繊維素材からなり、その通水孔径が1乃至5μmに形成された主吸着濾除フィルター材が装備されるメインフィルターモジュールに給水させる。
かくして懸濁物質並びに溶解物質の殆んどが化学的吸着及び物理的濾除がなされたメインセパレートモジュールからの排水は、逆浸透膜モジュールに給水され該逆浸透膜により懸濁物質並びに溶解物質を確実に濾除させて清純で極めて安全性の高い水に生成し排水させる。
そしてかかる如く飲料用原水が極めて安全性の高い水に生成されたうえは、酸化珪素58乃至68重量%、酸化アルミ13乃至16重量%、酸化鉄55乃至11重量%、酸化カルシウム4乃至8重量%、酸化マグネシウム2.5乃至3.5重量%、酸化カリウム2乃至4重量%、酸化チタン0.7乃至1.4重量%及び酸化マンガン0.1乃至0.2重量%割合の組成となるようミネラル含有鉱石を配合のうえ破砕充填させてなるミネラル溶出モジュールに給水して、ミネラル分をバランス良く溶出させ安全で且美味しい飲料水となす飲料用浄水システムに存する。
そしてかかる如く飲料用原水が極めて安全性の高い水に生成されたうえは、酸化珪素58乃至68重量%、酸化アルミ13乃至16重量%、酸化鉄55乃至11重量%、酸化カルシウム4乃至8重量%、酸化マグネシウム2.5乃至3.5重量%、酸化カリウム2乃至4重量%、酸化チタン0.7乃至1.4重量%及び酸化マンガン0.1乃至0.2重量%割合の組成となるようミネラル含有鉱石を配合のうえ破砕充填させてなるミネラル溶出モジュールに給水して、ミネラル分をバランス良く溶出させ安全で且美味しい飲料水となす飲料用浄水システムに存する。
更に飲料用原水を所要の圧力で送水させる加圧ポンプが設けられ、且それぞれのモジュールと着脱自在に螺着でき、而も螺着されるモジュールに給水させる給水部と排水させる排水部とが設けられた給排水ソケットと連結された給排水連通管と、ケーシング内にポリプロピレン若しくはポリエステル繊維素材からなり、その通水孔径が5乃至10μの不織布若しくは織物からなる濾除フィルターが装備され、且ケーシング上部周縁に螺合部が設けられたリトラーモジュールと、ケーシング内に活性炭若しくはカーボン繊維素材からなるマット状若しくは織物状で、その通水孔径が10乃至20μmの吸着濾除フィルターが装備され、且ケーシング上部周縁に螺合部が設けられたプレセパレートモジュールと、ケーシング内に活性炭若しくはカーボン繊維素材からなるマット状若しくは織物状で、その通水孔径が1乃至5μmの主吸着濾除フィルターが装備され、且ケーシング上部周縁に螺合部が設けられたメインセパレートモジュールと、ケーシング内に逆浸透膜が装備されたうえその下方底部に廃水口が設けられ而もケーシング上部周縁に螺合部が設けられた逆浸透膜モジュールと、ケーシング内にミネラル溶出層が装備され且底部にも排水口が設けられ、而もケーシング上部周縁に螺合部が設けられたミネラル溶出モジュールとから構成される浄水器に存する。
本発明は上述の如き構成からなるもので、水道水を初め井戸水或いは湧水等の飲料用原水をセトラーモジュール内において、その通水孔径が5乃至10μmの濾除フィルターを通水せしめて強制濾除がなされるため、飲料原水中に懸濁する有機物や無機物、菌類或いは溶解化学物質等の大半が濾除されるとともに、大きな濾過抵抗が働き静水化が図られて比重の大きな懸濁物も沈降分離がなされる。
そしてこの強制濾除並びに沈降分離がなされて、比較的微粒の溶解化学物質等の残留する飲料用原水が活性炭若しくはカーボン繊維素材からなり、その通水孔径が10乃至20μmに形成された吸着濾除フィルターを有するプレセパレートモジュール、並びにその通水孔径が1乃至5μmに形成された主吸着濾除フィルターを有するメインセパレートモジュール内で横断通水されるため、該吸着濾除フィルターの外表面のキノンやヒドロキノン或いはカルボキシル基等酸化含有基の化学吸着作用により吸着され、且物理的濾除により著しく浄化されることとなる。
そしてこの強制濾除並びに沈降分離がなされて、比較的微粒の溶解化学物質等の残留する飲料用原水が活性炭若しくはカーボン繊維素材からなり、その通水孔径が10乃至20μmに形成された吸着濾除フィルターを有するプレセパレートモジュール、並びにその通水孔径が1乃至5μmに形成された主吸着濾除フィルターを有するメインセパレートモジュール内で横断通水されるため、該吸着濾除フィルターの外表面のキノンやヒドロキノン或いはカルボキシル基等酸化含有基の化学吸着作用により吸着され、且物理的濾除により著しく浄化されることとなる。
そしてかかる如く著しく浄化された飲料用原水を逆浸透膜に通水させるため、極めて通水孔径の微細な逆浸透膜でも効率良く通水がなされるとともに、仮令通水不能な懸濁物質や溶解物質が混在した場合にもこれらを含む水は廃水口から廃棄されるため、極めて清純で安全な水が生成され排水される。
加えてこの清純で安全な水を、ミネラル溶出モジュール内においてミネラル分がバランス良く溶出されるようミネラル含有鉱物が配合されたミネラル溶出層を通水させるため、多種に亘るミネラル分がバランス良く溶出されて極めて美味しさに溢れる飲料水が生成される。
而も飲料用原水中の懸濁物質や溶解物質の大半はセトラーモジュールの濾除フィルターで濾除されるため、該セトラーモジュールの安価な濾除フィルターの交換のみで、極めて長期に安全で美味しい水が飲用できる。
加えてこの清純で安全な水を、ミネラル溶出モジュール内においてミネラル分がバランス良く溶出されるようミネラル含有鉱物が配合されたミネラル溶出層を通水させるため、多種に亘るミネラル分がバランス良く溶出されて極めて美味しさに溢れる飲料水が生成される。
而も飲料用原水中の懸濁物質や溶解物質の大半はセトラーモジュールの濾除フィルターで濾除されるため、該セトラーモジュールの安価な濾除フィルターの交換のみで、極めて長期に安全で美味しい水が飲用できる。
水道水や井戸水或いは湧水等の飲料用原水を、セトラーモジュール内の通水孔径が5乃至10μmの濾除フィルターを通水させて濾除し且静水化により高比重懸濁物も沈降分離し、更にプレセパレーターモジュール並びにメインセパレートモジュール内の活性炭若しくはカーボン繊維素材からなり、その通水孔径が10乃至20μm及び1乃至5μmの吸着濾除フィルター及び主吸着濾除フィルターで吸着濾除したうえ、逆浸透膜モジュール内の逆浸透膜を通水させて安全な水となし、而してミネラル溶出モジュール内でバランス良くミネラル分を溶出させる。
以下に本発明実施例を飲料用浄水システムの図をもとに詳細に説明すれば、図1は飲料用浄水システムの工程説明図であって飲料用原水1は水道水や井戸水或いは湧水等その水質中に多種多量の有機物や無機物、菌類或いは農薬や肥料、殺菌剤或いは化学物質等が懸濁若しくは溶解されてなるものであって、本発明飲料用浄化システムは多段に亘るモジュール内を通水させるうえから、望ましくは飲料用原水1を加圧ポンプ2により加圧送水することが好適である。そして加圧送水された飲料用原水1は、該飲料用原水1中に多種多量に懸濁し若しくは溶解する比較的粒径の大きな有機物や無機物、菌類若しくは化学物質等を成可く多量に濾除させ、更には大きな濾過抵抗を付与せしめて静水化させることにより高比重の懸濁物質の沈降分離を図るためリトラーモジュール3内に給水させる。
このリトラーモジュール3は合成樹脂素材により所要の内容積の円筒形状で、且その上部の中央部位には給水口30A及びその一側部には排水口30Bが設けられたケーシング8E内に、ポリプロピレンやポリエステル合成繊維よりなり、給水された飲料用原水1を通水せしめて懸濁若しくは溶解する比較的粒径の大きな無機物や有機物、菌類或いは溶解化学物質を多量に濾除させ且濾過抵抗を付加させて静水化を図り高比重懸濁物の沈降分離を図るために、その通水孔径が5乃至10μmの濾除フィルター30Cが装備されている。
リトラーモジュール3で懸濁物質や溶解物質が多量に濾除され且沈降分離されたうえその排水口30Bより排水された飲料用原水1Aは、合成樹脂素材により所要の内容積の円筒形状で且その上部の中央部位には給水口40A及びその一側部には排水口40Bが設けられてなるプレセパレートモジュール4の給水口40Aより該プレセパレートモジュール4内に給水され残留する懸濁物質や溶解物質を化学的吸着及び物理的濾除させるため、その外表面にキノンやヒドロキノン或いはカルボキシル基等を有する活性炭若しくはカーボン繊維素材からなり、その通水孔径が10乃至20μmに形成された吸着濾除フィルター40Cを横断通水せしめ、懸濁物質や溶解物質を一段と吸着濾除したうえその排水口40Bより飲料用原水1Bとして排水させる。
プレセパレートモジュール4により懸濁物質や溶解物質が一段と吸着濾除され排水された飲料用原水1Bは、メインセパレートモジュール5の給水口50Aより該メインセパレートモジュール5内において残留する微粒な懸濁物質や溶解物質の吸着濾除を高めて浄化させたうえ、逆浸透膜モジュール6において効率良い通水をなすうえから、活性炭若しくはカーボン繊維素材からなりその通水孔径が1乃至5μmに形成された主吸着濾除フィルター50Cを通水せしめたうえ、その排水口50Bより排水させる。
而してこの浄化され排水される飲料用原水1Cは逆浸透膜モジュール6の給水口60Aより逆浸透膜モジュール6内に給水されたうえ、装備されてなる逆浸透膜60Cを横断通水させて極めて清純で安全な飲料用原水1Dとして、その排水口60Bより排水される。
かかる場合に逆浸透膜60Cの通水孔径は略水分子が通水しえる孔径、即ち略0.0001μm程度であるから、水以外の懸濁物質や溶解物質が混在した場合には該通水孔の閉塞危険が生ずる。これがためには該逆浸透膜モジュール6の給水口60Aの下方底部位に、懸濁物質や溶解物質を給水とともに廃棄させる廃棄口60Dが設けられている。
かかる場合に逆浸透膜60Cの通水孔径は略水分子が通水しえる孔径、即ち略0.0001μm程度であるから、水以外の懸濁物質や溶解物質が混在した場合には該通水孔の閉塞危険が生ずる。これがためには該逆浸透膜モジュール6の給水口60Aの下方底部位に、懸濁物質や溶解物質を給水とともに廃棄させる廃棄口60Dが設けられている。
かかる如き手段により、水道水や井戸水或いは湧水等の多種多量に有機物や無機物、菌類或いは化学物質等が懸濁若しくは溶解してなる飲料用原水1より、極めて清純で安全な飲料用原水1Dが生成される。しかしながら飲料水としては清純且安全であるとともに、美味しさも強く希求されている。
ところで美味しい水とは人間の味覚自体が曖昧なうえ清純さや臭気或いは水温によっても異なるものであるが、厚生労働省で言う美味しい水の要件(単位mg/l)によれば、カルシウム+マグネシウム50以下、蒸留残留物(鉱物イオン)50〜200、塩素イオン50以下、過マンガン酸カリ消費量(水道水1.0以下、地下水1.5以下)鉄0.02以下、pH(水素指数)6.0〜7.5で臭気なし、としている。更に一般的に美味しい水とされる自然伏流水や湧水等においては、その硬度が最大20程度のものも有るが、かかる硬度は100ml中のカルシウム分1mgの時に硬度1とし、且マグネシウム分1mgの場合に硬度1.4として判断されるものの、美味しい水は硬度の高さより多種のミネラル分とりわけカリウム分やマンガン分が寄与すると言われている。
ところで美味しい水とは人間の味覚自体が曖昧なうえ清純さや臭気或いは水温によっても異なるものであるが、厚生労働省で言う美味しい水の要件(単位mg/l)によれば、カルシウム+マグネシウム50以下、蒸留残留物(鉱物イオン)50〜200、塩素イオン50以下、過マンガン酸カリ消費量(水道水1.0以下、地下水1.5以下)鉄0.02以下、pH(水素指数)6.0〜7.5で臭気なし、としている。更に一般的に美味しい水とされる自然伏流水や湧水等においては、その硬度が最大20程度のものも有るが、かかる硬度は100ml中のカルシウム分1mgの時に硬度1とし、且マグネシウム分1mgの場合に硬度1.4として判断されるものの、美味しい水は硬度の高さより多種のミネラル分とりわけカリウム分やマンガン分が寄与すると言われている。
そこで逆浸透膜モジュール6からの清純で安全性の高められた飲料用原水1Dは、その給水口70Aよりミネラル溶出モジュール7内に給水されるとともに、該ミネラル溶出モジュール7内に充填されてなるミネラル溶出層70Cの間隙内を接触通水せしめて、所要のミネラル分を溶出せしめることにより清純で極めて安全なうえ美味しい飲料水1Eとしてその排水口70Bより排水され利用に供される。
かかる場合において、ミネラル溶出層70Cに通水される清純で安全性の高められた飲料用原水1D中に短時に過剰なミネラルの溶出がなされることを防止するとともに、多種に亘るミネラル分のバランス良い溶出をなさしめることが肝要となる。
かかる場合において、ミネラル溶出層70Cに通水される清純で安全性の高められた飲料用原水1D中に短時に過剰なミネラルの溶出がなされることを防止するとともに、多種に亘るミネラル分のバランス良い溶出をなさしめることが肝要となる。
これがためにはミネラル分を含有し且接触通水によりミネラル分を長期に亘り溶出しえるミネラル含有鉱石類としては、はんれい岩や石英安山岩、閃緑岩、玄武岩、黒雲母等が挙げられるものの、それぞれのミネラル含有鉱石はそのミネラル含有量や含有組成も著しく異にする。而もこれらミネラル含有鉱物中には不溶性の高い酸化珪素並びに酸化アルミが略70乃至80重量%割合で含まれている。
そこで所望するミネラル含有量の多い数種のミネラル含有鉱物を選択のうえ、酸化珪素が58乃至65重量%、酸化アルミ13乃至16重量%、酸化鉄5.5乃至11重量%、酸化カルシウム4乃至8重量%、酸化マグネシウム2.5乃至3.5重量%、酸化カリウム2乃至4重量%、酸化チタン0.7乃至1.4重量%及び酸化マンガン0.1乃至0.2重量%割合となるよう破砕のうえ配合させてなるもので、且その破砕粒径には特段の制約はないが細粒径なものでは通水性が阻害され而も通水接触面積が大きくなり、ミネラル分が短期に多量に溶出され易くなり、ミネラル溶出層70Cの頻繁な交換を余儀なくされることから、一般的飲料使用の場合では略8乃至24mm程度が望ましい。
次に本発明飲料用浄水システムによる浄水器8について説明すれば、図2は本発明浄水器8の説明図であって、水道水や井戸水或いは湧水等の飲料用原水1を、その一方側に送水ポンプ2が連結され且その他方側にはリトラーモジュール3、プレセパレートモジュール4、メインセパレートモジュール5、逆浸透膜モジュール6、及びミネラル溶出モジュール7と着脱自在に螺着でき、且螺着時にそれぞれのモジュールの上部中央位置に形成された給水口30A、40A、50A、60A及び70Aと密着して給水でき、而もそれぞれのモジュールの上部左右位置に形成された排水口30B、40B、50B、60B及び70Bと密着して排水しえる給水部8B及び排水部8Cを有する給排水ソケット8Aが設けられて給排水連通管8Dが形成されている。
そして該給排水連通管8Dの給排水ソケット8Aに着脱自在に螺着できるよう、合成樹脂素材からなり所要の内容積と円筒形状で、且その上部中央位置には給排水ソケット8Aに形成された給水部8Bと、更にその上部左右位置には給排水ソケット8Aに形成された排水部8Cと密着して給排水がなされるよう、該上部周縁には螺合溝部8Eが設けられてそれぞれのモジュールのケーシング8Fが形成されている。
而して該ケーシング8F内に給水される飲料用原水1が横断通水されるようポリプロピレンやポリエステル繊維素材からなり、その通水孔径が5乃至10μmの不織布若しくは織物からなる濾除フィルター30Cが装備されてリトラーモジュール3が形成され、ケーシング8F内に給水される飲料用原水1Aが横断通水されるよう活性炭若しくはカーボン繊維素材でマット状物或いは織物からなり、その通水孔径が10乃至20μmの吸着濾除フィルター40Cが装備されてプレセパレートモジュール4が形成され、更にケーシング8F内に給水される飲料用原水1Bが横断通水されるよう、活性炭若しくはカーボン繊維素材でマット状物或いは織物からなり、その通水孔径が1乃至5μmの主吸着濾除フィルター50Cが装備されてメインセパレートモジュール5が形成されている。
加えてメインセパレートモジュール5で浄化排水された飲料用原水1Cがその給水口60Aより給水されるケーシング8F内には、該飲料用原水1Cが横断通水されるよう逆浸透膜60Cが装備され、且該逆浸透膜60Cを通水不能な懸濁物質や溶解物質が混入し濾過抵抗が増大する場合に備えて、給水口60Aの下方底部位に設けた廃水口60Dより廃水されるよう適宜の圧力弁等が配されている。
そしてこれらそれぞれのケーシング8F内に装備される濾除フィルター30Cや吸着濾除フィルター40C、主吸着濾除フィルター50C或いは逆浸透膜60C等は、いずれもその給水口30A、40A、50A、或いは60Aから給水される飲料用原水1、1A、1B、1C或いは1Dを横断通水させて濾除若しくは吸着濾除させたうえ排水させるものであるから、ケーシング8Fの内部上端から下端に亘って密着し且円筒形状に形成されたものが好都合である。
そしてこれらそれぞれのケーシング8F内に装備される濾除フィルター30Cや吸着濾除フィルター40C、主吸着濾除フィルター50C或いは逆浸透膜60C等は、いずれもその給水口30A、40A、50A、或いは60Aから給水される飲料用原水1、1A、1B、1C或いは1Dを横断通水させて濾除若しくは吸着濾除させたうえ排水させるものであるから、ケーシング8Fの内部上端から下端に亘って密着し且円筒形状に形成されたものが好都合である。
かくして清純且安全性が高められた飲料用原水1Dは、美味しさを付与するためミネラル溶出モジュール7に給水される。このミネラル溶出モジュール7は、ケーシング8F内にミネラル溶出層70Cが装備されてなるもので、ケーシング8Fの上部中央に設けられた給水口70Aより給水される飲料用原水1Dは、該ミネラル溶出層70C内を接触通水されて、所望のミネラル分を溶出させて飲料水1Eを生成させるものであるから、該ミネラル溶出モジュール7では、ミネラル分が溶出されて生成される飲料水1Eは該ミネラル溶出モジュール7の上部左右位置以外に底部にも排水口70Bを形成し排水させることがより至便である。
以下に本発明浄水器による飲料水の水質結果について述べれば、それぞれのモジュールの内容積は680mlのものを用い、濾除フィルターの通水孔径は5μm、吸着濾除フィルターの通水孔径は10μm及び主吸着濾除フィルターの通水孔径は1μmとし、送浸透膜を用いたうえミネラル溶出層には平均粒径12mmに破砕したミネラル含有鉱石を配合充填したものである。使用した飲料用原水には神奈川県伊勢原市大山地先の自然湧水を用い、300ml/minで加圧送水して飲料水としたもので、結果は表1の通りである。
水道水や井戸水或いは湧水に加え、河川水や貯留雨水等からも容易に飲料水を得ることができる。
1 飲料用原水
1A 濾除された飲料用原水
1B 吸着濾除された飲料用原水
1C 主吸着濾除された飲料用原水
1D 逆浸透濾除された飲料用原水
1E 飲料水
2 加圧ポンプ
3 リトラーモジュール
30A リトラーモジュールの給水口
30B リトラーモジュールの排水口
30C 濾除フィルター
4 プレセパレートモジュール
40A プレセパレートモジュールの給水口
40B プレセパレートモジュールの排水口
40C 吸着濾除フィルター
5 メインセパレートモジュール
50A メインセパレートモジュールの給水口
50B メインセパレートモジュールの排水口
50C 主吸着濾除フィルター
6 逆浸透膜モジュール
60A 逆浸透膜モジュールの給水口
60B 逆浸透膜モジュールの排水口
60C 逆浸透膜
60D 廃水口
7 ミネラル溶出モジュール
70A ミネラル溶出モジュールの給水口
70B ミネラル溶出モジュールの排水口
70C ミネラル溶出層
8 浄水器
8A 給排水ソケット
8B 給水部
8C 排水部
8D 給排水連通管
8E 螺合部
8F ケーシング
1A 濾除された飲料用原水
1B 吸着濾除された飲料用原水
1C 主吸着濾除された飲料用原水
1D 逆浸透濾除された飲料用原水
1E 飲料水
2 加圧ポンプ
3 リトラーモジュール
30A リトラーモジュールの給水口
30B リトラーモジュールの排水口
30C 濾除フィルター
4 プレセパレートモジュール
40A プレセパレートモジュールの給水口
40B プレセパレートモジュールの排水口
40C 吸着濾除フィルター
5 メインセパレートモジュール
50A メインセパレートモジュールの給水口
50B メインセパレートモジュールの排水口
50C 主吸着濾除フィルター
6 逆浸透膜モジュール
60A 逆浸透膜モジュールの給水口
60B 逆浸透膜モジュールの排水口
60C 逆浸透膜
60D 廃水口
7 ミネラル溶出モジュール
70A ミネラル溶出モジュールの給水口
70B ミネラル溶出モジュールの排水口
70C ミネラル溶出層
8 浄水器
8A 給排水ソケット
8B 給水部
8C 排水部
8D 給排水連通管
8E 螺合部
8F ケーシング
Claims (2)
- 飲料用原水をその通水孔径が5乃至10μmでポリプロピレン若しくはポリエステル繊維素材からなる濾除フィルターが装備されたリトラーモジュール内で横断通水せしめ懸濁物質や溶解物質を物理的濾除及び沈降分離させ、次いで活性炭若しくは炭素繊維素材で且マット状若しくは織物状で、その通水孔径が10乃至20μmの吸着濾除フィルターが装備されたプレセパレートモジュール及びその通水孔径が1乃至5μmの主吸着濾除フィルターが装備されたメインセパレートモジュール内を横断流水せしめて化学的吸着と物理的濾除をなし、更に逆浸透膜が装備された逆浸透膜モジュール内で横断通水し清純且安全な水となしたるうえ、酸化珪素58乃至68重量%、酸化アルミ13乃至16重量%、酸化鉄5.5乃至11重量%、酸化カルシウム4乃至8重量%、酸化マグネシウム2.5乃至3.5重量%、酸化カリウム2乃至4重量%、酸化チタン0.7乃至1.4重量%、及び酸化マンガン0.1乃至0.2重量%割合の組成となるよう、ミネラル含有鉱石を配合し破砕充填したミネラル溶出層を有するミネラル溶出モジュール内を通水せしめて、所要のミネラル溶出をなす飲料用浄水システム。
- 飲料用原水を所要圧力で送水させる加圧ポンプが設けられ、且それぞれのモジュールと着脱自在に螺着でき而も螺着されるそれぞれのモジュールに給水させる給水部と、横断通水された水を排水させる排水部とが設けられた給排水ソケットと連結されてなる給排水連通管と、それぞれのモジュールを形成するケーシング上部周縁に螺合部が形成されたリトラーモジュール、プレセパレートモジュール、メインセパレートモジュール、逆浸透膜モジュール及びミネラル溶出モジュールとが給排水ソケットと着脱自在に螺着される構成からなる浄水器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005243408A JP2007029942A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 飲料用浄水システム及び浄水器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005243408A JP2007029942A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 飲料用浄水システム及び浄水器 |
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---|---|
JP2007029942A true JP2007029942A (ja) | 2007-02-08 |
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JP2005243408A Pending JP2007029942A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 飲料用浄水システム及び浄水器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20170127686A (ko) * | 2016-05-12 | 2017-11-22 | 주식회사 씨티앤에스 | 활성탄소섬유필터를 구비하는 정수기 |
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-
2005
- 2005-07-28 JP JP2005243408A patent/JP2007029942A/ja active Pending
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