JP2007026395A - 土砂崩れ感知警報器 - Google Patents

Abstract

【課題】 土砂崩れを起こしやすい場所に差し込み、地中の水分増加を感知し、警報を鳴らして危険を知らせる装置を課題としたものである。
【解決手段】（イ） 杭状に形成したパイプ（１）（２）（３）（４）の中に、円筒状容器（１６）の中にポリマー（２０）を封入して、パイプ（３）に設けた開口部（２２）より水分が進入することによるポリマーの膨張を利用し、設けらけた接点（１４）（１５）に接触させ、通電コード（１１）およびバッテリー（１０）警報器（９）により、警報を鳴らす。
（ロ） バッテリーはソーラーパネルを装着した充電式とし、落ち葉等での日陰を避けるために、地上面よりも少し高めに設置する。
【選択図】 図２

Description

この発明は、杭状にしたパイプの中に、円筒状に成型した容器の中に顆粒状の高分子ポリマーを充填しものを挿入したあと、地中に差し込み土砂崩れの原因の一つである大雨によって地中の水分含有量の増加を、パイプ内に装置された高分子ポリマーが吸水し、体積を膨らませることによって電気システムにより接点が接触し、警報を鳴らすものであり、また有線、無線等を用いて統括する部署へも伝達することができる装置に関するものである。

技術背景

傾斜地に降った大雨は地表を流れるとともに、地中にしみ込み、そのため地中の水分含有量が増えると、地滑りや土砂崩れを起こす一つの原因となっていた。地中にある水分含有量を感知し、危険を知らせ警報を発する器具等は従来よりなかった。

杭状になったパイプには継ぎ目を設け、その継ぎ目に接続される中間リングの長さを選別して、土の質よって水分含有が増えた場合に、危険と判断される深さに、ポリマー入りの円筒とパイプの開口部分がが適合するようにして、地中に埋め込む。
雨による地中の水分の増加によって開口部分から雨が進入し、内部に挿入されたポリマーが、水分によって体積を膨らませて接点が移動し、電気回路を接触させて通電すれば警報器が鳴るようにして、土砂崩れの危険を事前に知らせるように解決したものである。

その解決手段を図面により説明すれば、
（イ）杭状に成型されたパイプの最上部分（１）には、警報器（９）とソーラー充電式のバッテリー（１０）を収納する。バッテリーのプラスとマイナス部分に接して通電コード（１１）をパイプ（ハ）の理由により、コード（１１）を長めに余裕をもって接続する。
（ロ）パイプ（１）には天井部分を設け、警報音が通過する穴（５）を数カ所設け、ソーラーパネル（８）を冠した雨除けキャップ（７）が差し込めるように穴（６）を穿つ。雨除けキャップ（７）の地中側の円形突起する高台部分の一カ所を長く成型し、その足の長短によって傾斜が生まれ、本装置を地中に差し込んだ後、ソーラーパネル（８）が水平になるように本装置全体を回して調節する。
（ハ）二段目のパイプ（２）は、土の質によって水分を含むと、最も土砂崩れが懸念される位置の深さに、パイプ（３）の開口部（２２）が適合するように異なる長さでこれを調節する。
（ニ）二段目のパイプ（２）と三段目のパイプ（３）の継ぎ目には、つまみ（１２）と、通電のための接点（１４）を取り付け、コード（１１）に接続するようにして支え具（１３）を設ける。
（ホ）三段目のパイプ（３）には、水分を含むと膨張するポリマーを内包した円筒状の物体（１６）が入り、この円筒状の物体は上部及び下部の部分をパイプ（３）よりやや小さく円盤状に成型して円型筒物体（１６）の円盤状の上部（１７）には通電用接点（１５）を設け、コード（１１）に接続する。
（ヘ）上部円盤状（１７）と下部の円盤状（１８）の間に、その間を吸水性のある布（１９）で織目が斜めになるようバイヤス状に巻くように取り付け、内部に顆粒状ポリマー（２０）を充填する。
（ト）四段目のパイプ（４）には、円筒の物体（１６）の底面が固定される突起（２１）を上部に設け、下部は先端を針状に成型して地中に差し込み易くする。

本発明の土砂崩れ感知警報器を地中に差し込み使用すれば、大雨によって地中の水分含有量が増え、その結果本装置が作動することにより、土砂崩れが発生する前に警報を発し、危険をしらせることができる。

本感知警報器は、吸水ポリマーを封入された部分が円筒型であり、それがパイプの開口部に接しているため、開口部より水分が進入し、円筒型内部にあるポリマーを膨張させ、相互の接点が接触して警報を鳴らすものであり、従って水分を含むことによって、地中の最も土砂崩れが起こり易い位置に開口部がくるようにして差し込む。土の質によって開口部を移動させる場合には、中間のパイプの長さを替え、開口部が地中の適当な位置にくるようにして使用する。

本感知警報器を、中間リングで地中の水分を含有すると危険な位置に調節して地中に差し込み、地中の水分量が増加した場合に、警報音が鳴るようにし、電源はソーラーパネル対応のバッテリーであるため、バッテリーは絶えず電力を貯えることができる。落ち葉等で陰になる場合を考慮して、ソーラーパネルの位置は地表面より少し高めになるように設置する。

本発明の完成した形の斜視図 本発明の断面図 本発明が実施された場合の斜視図

符号の説明

１は、一段目のパイプ
２は、二段目のパイプ
３は、三段目のパイプ
４は、四段目のパイプ
５は、警報音通過口
６は、キャップ差し込み口
７は、雨除けキャップ
８は、ソーラーパネル
９は、警報器
１０は、バッテリー
１１は、コード
１２は、つまみ
１３は、支え具
１４は、接点
１５は、接点
１６は、円筒型物体
１７は、上部円盤
１８は、下部円盤
１９は、布地
２０は、ポリマー
２１は、突起
２２は、開口部

Claims (1)

1. 樹脂、非鉄金属等の錆びない素材を、パイプのように中空にして杭状にして地中に差し込めるように成型し、地中の中間に開口部を設ける。
   杭状に成型した中に、警報器、充電式バッテリー及び吸水性のある布に充填された吸水性ポリマー、通電コード等を用いて吸水性ポリマーを充填した物体が、開口部より進入する水分により膨張しすることによって、内包された接点が接触して通電ｄ、土砂崩れの危険を警報器によって知らせるものであり、土の質により水分を含むと危険な位置に開口部が適合するように、中間リングで調節が可能な装置。

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