JP2007025033A - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 過昇温防止装置を備える定着装置において、過昇温防止装置の取り付け精度を、安価で簡素な構成で向上できる定着装置を提供する。また、過昇温防止装置の取り付け精度を向上するにあたって、ヒートローラ表面を極力傷つけない定着装置を提供する。
【解決手段】 サーモスタット26を支持するブラケット30には、ヒートローラ24に対向する側の面30bから垂直方向に突出する保持部34が設けられ、サーモスタット26は、保持部34の先端側に設けられる爪34aの位置以上奥に差し込めないようになっている。保持部34が設けられるのと同じ側の面30bには、支持部36に支えられたコロ35が配置され、コロ35はヒートローラ24に圧接された状態となっている。コロ35の回転中心35a(図示しない)とサーモスタット26の検出面26aとの距離は、所定の距離となるように調整されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置における定着装置に関し、特に定着装置のヒートローラが過昇温されるのを防止するために配置される過昇温防止装置の保持位置の精度向上に関する。また、過昇温防止装置の保持位置を精度良くできる定着装置を備える画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置における定着装置について図8に示す。図8は定着装置の概略斜視図である。図8に示すように定着装置は、ヒートローラ24と、加圧ローラ25と、サーモスタット26と、サーミスタ27と、ステー28と、を備える。
内部にヒータ29が配設されるヒートローラ24は、加圧ローラ25に圧接されており、ヒートローラ24と加圧ローラ25一組で、用紙に形成されたトナー像の定着を行う。ステー28は、サーモスタット26とサーミスタ27とを支持する。サーモスタット26は、ヒートローラ24が過昇温されるのを防止する過昇温防止装置であり、ヒートローラ24の温度が過昇温された場合に作動して、ヒータ29への通電を遮断する。サーミスタ27は、ヒートローラ24の表面温度を検知し、図示しないCPUへ温度情報を送信する。
このような定着装置において、近年ウォームアップ時間の短縮が提唱されており、常温から定着時に必要な定着温度まで立ち上がるのに要する時間を30秒以下とする、昇温時間が非常に短い定着装置が主流になりつつある。しかし、このような定着装置においては、従来のようにヒートローラ24とサーモスタット26との間隔を2mm前後とした場合、誤って急激にヒートローラの温度が上昇してしまった場合に、例えば、発煙や発火する前にサーモスタット26を作動させることが不可能である。このため、ヒートローラ24とサーモスタット26の間隔をできる限り小さくする必要が生じている。
この点、特許文献1や特許文献2においては、ヒートローラ24とサーモスタット26とを当接させる構成とし、両者の間隔をゼロとしている。このため、ヒートローラ24とサーモスタット26との間隔が広すぎることによる不具合は解消される。しかしながら、特許文献1の構成の場合には、ヒートローラ24が回転するとヒートローラ24とサーモスタット26とが当接する位置がずれて接触面積を減らし、ヒートローラ24の傷つきを極力抑える構成としているものの、サーモスタット26がヒートローラ24と接触していることには変わりなく、ヒートローラ24が傷つく可能性がある。
また、特許文献2では、ソレノイド等を用いて、ヒートローラ24が回転していない時はサーモスタット26をヒートローラ24に当接させ、ヒートローラ24が回転するとサーモスタット26が離間する構成としているが、この場合、ソレノイド等の駆動装置が必要となり、コストが高くなる等の不具合が生じる。また、連続して通紙される場合には、所定の時間毎に温度検知する構成としているが、サーモスタット26が離間している時に急激に温度上昇することも考えられ、安全装置としての役割をサーモスタットが十分果たしているとは言えない。
このため、ヒートローラ24とサーモスタット26との間隔を非接触で可能な限り小さくする必要があるが、この場合、管理する間隔自体が非常に狭い(0.3mm〜1mm)ので、構成する部材の寸法ばらつきの問題等が生じる。特に、サーモスタット26の寸法公差(例えば、サーモスタットの取り付け部から温度検知面までの寸法公差は±0.3mm)は大きく、問題となる。
この点、特許文献3では、サーモスタット26の両端に位置する通電ラインの端子部に、それぞれ導電性のばね部材を設け、このサーモスタット26は、ヒートローラ26と対向する位置に固設された支持板に設けられるハウジング内に取り付け固定する構成としている。この場合、ヒートローラ24とサーモスタット26との間隔は、主にハウジングの精度で決まるため、ばらつきが少なくなる。
しかしながら、特許文献3の構成では、弾性のある導電性の部材をサーモスタット26に溶接等で取り付けるか、サーモスタット26の取り付け部分を予め、弾性を有する導電性部材で製造するかが必要となり、コストアップ及び作業負担につながる。
特開2002−196611号公報 特開2005−17511号公報 特開2003−15463号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、過昇温防止装置を備える定着装置において、過昇温防止装置の取り付け精度を、安価で簡素な構成で向上できる定着装置を提供することである。更に、本発明の他の目的は、過昇温防止装置の取り付け精度を向上するにあたって、ヒートローラの表面を極力傷つけない定着装置を提供することである。更に、本発明の他の目的は、必要なタイミングで確実に作動する過昇温防止装置を有する定着装置を備えることにより、使用時の安全性の高い画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、内部にヒータが配置され、トナー像を定着するために用いられるヒートローラと、該ヒートローラの過昇温を防止するために、温度の異常を検出する検出面を前記ヒートローラの側に向けて前記ヒートローラの近傍に配置される過昇温防止装置と、該過昇温防止装置を支持する第1の支持部材と、前記ヒートローラと対向する位置に固設され、前記第1の支持部材を支持する第2の支持部材と、を備える定着装置において、前記第1の支持部材は、前記ヒートローラと対向する平面と、該平面から前記ヒートローラ側に突出し、前記検出面と前記平面との距離を定めて前記過昇温防止装置を位置決め保持する保持部と、を有し、前記第2の支持部材には、第1の付勢手段によって前記ヒートローラ側に付勢される固定部材が押圧され、前記固定部材に回転可能に支持されるコロは、前記第1の付勢手段の付勢力によって前記ヒートローラに圧接され、前記検出面と、前記コロの回転中心を含み前記検出面に平行な面との距離は、所定の距離となるように形成されることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の定着装置において、前記固定部材は、前記第1の支持部材であることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の定着装置において、前記固定部材には、前記コロを前記ヒートローラの長手方向に移動可能とするコロ移動手段が設けられることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の定着装置において、前記コロ移動手段は、前記ヒートローラの一方の端部に取り付けられて前記ヒートローラの回転と伴に回転する第1のギアと、前記第2の支持部材に前記第1のギアと略垂直になるように取り付けられ、前記第1のギアと噛み合う第2のギアと、該第2のギアの回転軸に取り付けられる偏心カムと、前記固定部材に固定され、第2の付勢手段の付勢力によって前記偏心カムに当接する棒状部材と、から成ることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の定着装置において、前記第1のギアの歯の数は、1つであることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の定着装置を備える画像形成装置であることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、保持部による位置決めによって、過昇温防止装置を支持する支持部材からヒートローラ側に、過昇温防止装置が突出する量を決定する構成となっているために、過昇温防止装置の寸法ばらつきの影響を受けない。また、コロが配置される固定部ごとヒートローラ側に付勢して、コロをヒートローラと接触する構成としているために、ヒートローラとの接触位置を基準に過昇温防止装置の配置を決定できる。このため、支持部材の配置のばらつきや、寸法のばらつきの影響をほとんど受けないので、非常に狭く、且つ要求精度が厳しいヒートローラと過昇温防止装置との間隔調整を正確に行うことが可能となる。また、間隔調整のために用いられるコロや保持部等の部材は安価な材料で構成されるために、低コストの要求も満たすことが可能である。更に、ヒートローラに接触するコロは、ヒートローラの回転と伴に回転するため、ヒートローラ表面の傷の発生を抑制することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の定着装置において、コロを取り付ける部材と過昇温防止装置を設ける部材とが同一であるために、装置全体の構成を簡易にでき、装置の製造が容易となる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は上記第2の構成の定着装置において、ヒートローラと接触するコロの位置を一定の位置に限定せず、ヒートローラとコロが接触する領域を広げることができるため、ヒートローラの傷の発生を極力抑えることが可能となる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の定着装置において、安価、且つ小スペースで、コロのヒートローラ長手方向への移動手段を構成できる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第4の構成の定着装置において、コロの移動速度を極力遅くできるため、コロの移動に伴う定着装置にかける負荷を低減できる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1乃至第5のいずれかの構成の定着装置を備える画像形成装置において、過昇温防止装置がヒートローラに対して正確に位置決めされているために、過昇温防止装置が適切なタイミングで作動し、画像形成装置使用時の安全性を高めることが可能となる。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の定着装置を備える画像形成装置の概略断面図であり、ここでは一例としてデジタル複合機を示している。なお、本発明の定着装置は、デジタル複合機に限定されないのは言うまでもない。
画像形成装置1では、コピー動作を行う場合、複合機本体2内の画像形成部3において、帯電ユニット4により図中のA方向に回転する小径の感光体ドラム5が一様に帯電され、画像読取部6で読み取られた原稿画像データに基づく露光ユニット(レーザ走査ユニット等)7からのレーザビームにより感光体ドラム5上に静電潜像が形成され、現像ユニット8により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙が給紙機構10から用紙搬送路11及びレジストローラ対12を経由して画像形成部3に搬送され、この画像形成部3において転写ローラ13(画像転写部)により感光体ドラム5の表面におけるトナー像が用紙に転写される。
そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラ対14aを有する定着部14に搬送されてトナー像が定着される。定着部14を通過した用紙は、複数方向に分岐した用紙搬送路15に送られて、用紙搬送路15の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構21、22、23によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、用紙搬送路16に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ17a、第2排出トレイ17b又は第3排出トレイ17cの用紙排出部に排出される。
また、図示しないが、感光体ドラム5の表面の残留電荷を除去する除電装置がクリーニング装置18の下流側に設けられている。さらに、給紙機構10は、複合機本体2に着脱自在に取り付けられ、用紙を収納する複数の給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)10cとを備えてなり、これらは用紙搬送路11によって感光体ドラム5及び現像ユニット8等からなる画像形成部3に繋がっている。
用紙搬送路15は、具体的には、定着ローラ対14aの下流側において、まず左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は第1排出トレイ17aに連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は搬送ローラ対19を経由して、上下二股に分岐し、一方の経路(図1では上方向に分岐する経路)は第2排出トレイ17bに連通するように構成されている。これに対し、他方の経路(図1では下方向に分岐する経路)は、上記分岐点の直下において二股に分岐し、一方の経路は排出ローラ対20を経由して第3排出トレイ17cに用紙を排出するように構成されており、他方の経路は用紙搬送路16に連通するように構成されている。
次に、本発明の第1実施形態の定着装置14について図面を用いて説明する。なお、従来の定着装置(図8参照)と共通する部分については、同一符号を付し、特に必要がない場合は説明を省略する。
図2は、第1実施形態の定着装置14の構成を示す概略斜視図である。従来の構成と同様に、ヒータ29が内部に配置されるヒートローラ24と、加圧ローラ25と、サーモスタット26と、サーミスタ(図示せず)と、ステー(支持部材)28とを備えるが、特に、サーモスタット26の取り付け構成が異なっている。本実施形態においては、サーモスタット26はブラケット30に取り付けられており、ブラケット30は、ステー28に固定されている。
図3は、サーモスタット26を支持するブラケット30の構成を示す概略斜視図であり、図3(a)は、ブラケット30を図2の紙面手前側から見た図、図3(b)はブラケット30を図2の紙面裏側から見た図である。図に示すように、ブラケット30には、サーモスタット26が、ブラケット30に設けられる開口部(図示せず)に挿入された状態となっており、サーモスタット26はヒートローラ24と反対側の面30aでネジ31によりブラケット30に固定されている。この際、サーモスタット26の検出面26aは、ヒートローラ24(図2参照)側に向いた状態で固定されている。
ブラケット30には、ヒートローラ24に対向する側の面30bから垂直方向に突出する保持部34が、上部と下部の2箇所に設けられている。保持部34の先端側には爪34aが形成されており、ブラケット30に挿入されたサーモスタット26はこの爪34aの位置以上奥に差し込めないようになっている。即ち、この保持部34は、ブラケット30に挿入されるサーモスタット26の挿入量を一定量に規定する。このため、ブラケット30の面30bから、サーモスタット26の検出面26aまでの距離は、サーモスタット26の寸法に多少のばらつきがあっても一定となる。
ブラケット30には、保持部34と同じ側の面30bに、サーモスタット26を挟んで左右対称に、支持部36に支えられたコロ35が配置される。このコロ35は、図4(a)に示すようにヒートローラ24に接触した状態となっている。このため、ヒートローラ24の回転と伴にコロ35は回転するようになっている。なお、図4(a)は、図4(b)に示すステー28の正面図をAA線で切った断面図である。
コロ35のヒートローラ24に対する接触は、圧縮バネ33と圧縮バネ33にねじ込み部分が貫入されるヘッダーピン32とによって調整されている。ブラケット30は、ヘッダーピン32によって、ステー28に固定されるが、ヘッダーピン32の締め付け状態を調整することで、圧縮バネ33によるブラケット30のヒートローラ24側への付勢力を変化できる。このため、ヘッダーピン32の締め付け状態を調整することで、コロ35とヒートローラ24の接触(圧接)状態を調整可能となる。なお、コロ35は、ヒートローラ24を傷つけないように、なるべくヒートローラ24に弱い力で圧接されるのが好ましい。
サーモスタット26は、以上のように構成されるブラケット30に固定されて、ヒートローラ24から所定の距離d(図4参照)だけ離れた位置に配置されることになるが、この際、コロ35の回転中心35aとサーモスタット26の検出面26aとの距離L(図4参照)を、ブラケット30の組み立て時に正確に調整しておく必要がある。本実施形態の場合、ヒートローラ24とサーモスタット26の間隔Lは、以下の式(1)で表される。ここで、rはコロ35の半径(図4参照)である。そして、本実施形態のように、ヒートローラ24に接触するコロ35を基準にサーモスタット26aに検出面が保持される位置を決定するようにすれば、ステー28の配置のばらつきや寸法ばらつきの影響をほとんど受けなくて済む
L=r−d (1)
なお、ヒートローラ24とサーモスタット26との間隔をばらつかないようにするためには、コロ35の回転半径r、保持部34によるサーモスタット26の保持位置等もばらつかないように正確に製造する必要があるが、これらは製造コストをあまり高くすることなく可能である。
以上に示した第1実施形態の定着装置14の場合、コロ35はヒートローラ24の回転と伴に回転するために、コロ35がヒートローラ24に接触していても、ヒートローラ24表面への負荷は軽減され、ヒートローラ24表面上に傷が発生し難い構成となっている。しかしながら、コロ35及びヒートローラ24が固設されているために、コロ35がヒートローラ24に接触する位置は、一定の狭い位置に限られる。このため、ヒートローラ24表面上に傷が発生したり、ヒートローラ24の表面温度が不均一となったりすることも考えられる。以下、この点を考慮した第2実施形態の定着装置14について説明する。
第2実施形態の定着装置14も、第1実施形態の場合と同様に、ヒートローラ24と、加圧ローラ25とサーモスタット26と、ステー28と、ブラケット30と備え、ブラケット30には、保持部34とコロ35が設けられる。以下、第1実施形態と共通する部分については、特に必要がない場合は説明を省略する。
図5は、第2実施形態の定着装置14のブラケット30とステー28の構成を示す概略斜視図である。ブラケット30には、穴の開いたリブ41が2箇所設けられており、このリブ41には、リブ41に設けられる穴を貫通するロット棒37が固定されている。ロット棒37の一方の先端部37bは板バネ43によって付勢されている。このため、ロット棒37のもう一方の先端部37aは、ステー28に取り付けられる偏心カム付ギア38の回転軸38bに取り付けられる偏心カム42と当接した状態になっている。また、ヒートローラ24の偏心カム付ギア38が設けられる端部側には、ギア歯39aを1歯のみ設けられた可動ギア39が取り付けられている。
可動ギア39は、ヒートローラ24の回転と伴に回転するように設けられており、更に、可動ギア39に設けられたギア歯39aは、偏心カム付ギア38に設けられたギア歯38a(図では一部しか描いていないが全周にギア歯が存在)と噛み合うように設けられている。このため、ヒートローラ24の回転と伴に、一定の周期をもって偏心カム付ギア38のギア歯38aと可動ギア39のギア歯39aとが噛み合い偏心カム付ギア38が、少しずつ回転する。偏心カム付ギア38が回転すると、それに伴い偏心カム42も回転するために偏心カム42に当接するロット棒37は、ヒートローラ24の長手方向に往復運動を行う。これにより、ロット棒37に固定されたブラケット30も往復運動を行う。
図6は、ブラケット30の往復運動とヒートローラ24の関係を説明するための図で、ブラケット30の部分を図5のBB線で切った概略断面図である。図に示すように、ステー28には、コロ35が配置されるブラケット30が図の左右に移動できるように開口部(図の点線矢印で示す部分)が設けられている。このため、ロット棒37が往復運動するとブラケット30も動くことができる。
そして、ブラケット30が左右に移動すると、ブラケット30に固定されたコロ35も左右に移動し、図に矢印で示した距離だけヒートローラ24表面を移動する。これにより、コロ35がヒートローラ24と接触する範囲は、コロ35が移動しない場合より広がるため、コロ35の接触によるヒートローラ24への傷の発生等を防止できる。なお、本実施形態では、第1実施形態のように、ブラケット30は、ヘッダーピン32を締め付けてステー28に完全に固定した状態とはなっておらず、コロ35とヒートローラ24の接触を保ちつつ、ブラケット30もステー28に対して可動できる程度に、ヘッダーピン32の締め付けを調整している。
なお、本実施形態は以上に示した構成に限定される趣旨ではない。例えば、可動ギア39に設けるギア歯39aは1歯としたが、これに限定されず、2歯以上としても構わない。ただし、コロ35の移動は、定着装置14に負荷をかけないようにゆっくり移動するのが好ましいため、ギア歯39aの数は少ない方が好ましい。また、ロット棒37を付勢する手段として、板バネ43を用いたがこれに限定されず、例えば圧縮バネや引っ張りバネ等を用いて構わない。更に、本実施形態では、可動ギア39と偏心カム付ギア38との組み合わせでロッド棒37を往復運動させる構成としているがこれに限定されず、ステッピングモータ等を用いてロッド棒37を往復運動させる構成としても構わない。
本発明の実施形態は、以上に示した第1及び第2実施形態の構成に限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲で変形可能である。例えば、ブラケット30に設けられる保持部34(図4参照)は、以上に示した実施形態のように、上下からサーミスタ26を挟むような構成でなく、左右から挟むような構成でも良いし、保持部34の数も1つ、3つ、4つ等でも構わない。また、コロ35を付勢するために用いられる付勢手段も圧縮バネ33(図4参照)に限られず、板バネ等でも構わない。
更に、以上に示した第1及び第2実施形態では、コロ35をブラケット30に固設する構成としているが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、コロ35をブラケット30とは異なる支持板40に取り付けるようにし、この支持板40を、例えば、図4(a)の圧縮バネ33と同様の構成の付勢手段(図示せず)で付勢してコロ35をヒートローラ24に圧接する構成としても構わない。この際、支持板40をステー28に完全に固定せずに、第2実施形態のように構成し、コロ35をヒートローラ24表面上で可動できるようにしても構わない。なお、図7は、ヒートローラ24と、サーモスタット26が配置されるブラケット30と、コロ35との関係を示す模式図である。
本発明は、内部にヒータが配置され、トナー像を定着するために用いられるヒートローラと、ヒートローラの過昇温を防止するために、温度の異常を検出する検出面をヒートローラの側に向けてヒートローラの近傍に配置される過昇温防止装置と、過昇温防止装置を支持する第1の支持部材と、ヒートローラと対向する位置に固設され、第1の支持部材を支持する第2の支持部材と、を備える定着装置において、第1の支持部材は、ヒートローラと対向する平面と、この平面からヒートローラ側に突出し、検出面と前述の平面との距離を定めて過昇温防止装置を位置決め保持する保持部と、を有し、第2の支持部材には、付勢手段によってヒートローラ側に付勢される固定部材が押圧され、固定部材に回転可能に支持されるコロは、第1の付勢手段の付勢力によってヒートローラに圧接され、検出面と、コロの回転中心を含み検出面に平行な面との距離は、所定の距離となるように形成される。
このため、過昇温防止装置の寸法ばらつきに影響されず、非常に狭く、且つ要求精度が厳しいヒートローラと過昇温防止装置との間隔調整を正確に行うことが可能となる。また、間隔調整のために用いられるコロや保持部等の部材は安価な材料で構成されるために、低コストの要求も満たすことが可能である。更に、ヒートローラに接触するコロは、ヒートローラの回転と伴に回転するため、ヒートローラ表面の傷の発生を抑制することができる。
また、本発明ではヒートローラに圧接されるコロを、ヒートローラの長手方向に移動できるようにすることも可能であるため、上述のヒートローラ表面の傷をほとんど発生させずに、ヒートローラの極近傍に配置される過昇温防止装置の取り付け精度を向上できる。
は、本実施形態の画像形成装置の構成を示す概略断面図である。 は、第1実施形態における定着装置の構成を示す概略斜視図である。 は、第1実施形態の定着装置のサーモスタットを支持するブラケットの構成を示す概略斜視図である。 は、第1実施形態の定着装置のブラケットに支持されたサーモスタットとヒートローラの関係を説明するための説明図である。 は、第2実施形態の定着装置のブラケットとステーの構成を示す概略斜視図である は、第2実施形態の定着装置におけるブラケットの往復運動とヒートローラの関係を説明するための説明図である。 は、本発明の定着装置の構成の変形例を示す模式図である。 は、従来の定着装置を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 画像形成装置
14 定着装置
24 ヒートローラ
26 サーモスタット(過昇温防止装置)
26a 検出面
28 ステー(第2の支持部材)
29 ヒータ
30 ブラケット(第1の支持部材、固定部材)
30a、30b ブラケットの面(平面)
33 圧縮バネ(第1の付勢手段)
34 保持部
35 コロ
35a 回転中心
37 ロット棒(棒状部材)
38 偏心カム付ギア(第2のギア)
39 可動ギア(第1のギア)
40 支持板(固定部材)
42 偏心カム
43 板バネ(第2の付勢手段)

Claims (6)

  1. 内部にヒータが配置され、トナー像を定着するために用いられるヒートローラと、該ヒートローラの過昇温を防止するために、温度の異常を検出する検出面を前記ヒートローラの側に向けて前記ヒートローラの近傍に配置される過昇温防止装置と、該過昇温防止装置を支持する第1の支持部材と、前記ヒートローラと対向する位置に固設され、前記第1の支持部材を支持する第2の支持部材と、を備える定着装置において、
    前記第1の支持部材は、前記ヒートローラと対向する平面と、該平面から前記ヒートローラ側に突出し、前記検出面と前記平面との距離を定めて前記過昇温防止装置を位置決め保持する保持部と、を有し、
    前記第2の支持部材には、第1の付勢手段によって前記ヒートローラ側に付勢される固定部材が押圧され、前記固定部材に回転可能に支持されるコロは、前記第1の付勢手段の付勢力によって前記ヒートローラに圧接され、
    前記検出面と、前記コロの回転中心を含み前記検出面に平行な面との距離は、所定の距離となるように形成されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記固定部材は、前記第1の支持部材であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記固定部材には、前記コロを前記ヒートローラの長手方向に移動可能とするコロ移動手段が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記コロ移動手段は、前記ヒートローラの一方の端部に取り付けられて前記ヒートローラの回転と伴に回転する第1のギアと、前記第2の支持部材に前記第1のギアと略垂直になるように取り付けられ、前記第1のギアと噛み合う第2のギアと、該第2のギアの回転軸に取り付けられる偏心カムと、前記固定部材に固定され、第2の付勢手段の付勢力によって前記偏心カムに当接する棒状部材と、から成ることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記第1のギアの歯の数は、1つであることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2013057979A (ja) * 2012-12-27 2013-03-28 Canon Inc 像加熱装置
JP2013174909A (ja) * 2013-04-25 2013-09-05 Canon Inc 像加熱装置

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