JP2007024019A - 往復運動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水中で使用する駆動装置において、モータ内部への水の浸入による漏電等のおそれがなく安全に使用できる往復運動装置を提供する。
【解決手段】 モータの回転軸には回転中心を境界にして左右にN極,S極を着磁した円筒形マグネットが取りつけられていて、この円筒形マグネットの外周方向にはケースを隔てて、2つのマグネットをそれぞれ同じ磁極同士が円筒形マグネットを中心にして所定の間隔を保持して直線上で向かい合わせになるように配置し、前記2つのマグネットは連結されていて、この連結部の一部は円筒形マグネットを中心にした直線上の方向で自在に可動できるように軸受けで保持するようにしたことで、2つのマグネットの中心にある前記円筒形のマグネットをモータによって回転することにより前記2つのマグネットとの間に、それぞれ磁力による吸引力と反発力を同時に発生させ、モータとは接触することなく往復運動可能とした。
【選択図】図1
【解決手段】 モータの回転軸には回転中心を境界にして左右にN極,S極を着磁した円筒形マグネットが取りつけられていて、この円筒形マグネットの外周方向にはケースを隔てて、2つのマグネットをそれぞれ同じ磁極同士が円筒形マグネットを中心にして所定の間隔を保持して直線上で向かい合わせになるように配置し、前記2つのマグネットは連結されていて、この連結部の一部は円筒形マグネットを中心にした直線上の方向で自在に可動できるように軸受けで保持するようにしたことで、2つのマグネットの中心にある前記円筒形のマグネットをモータによって回転することにより前記2つのマグネットとの間に、それぞれ磁力による吸引力と反発力を同時に発生させ、モータとは接触することなく往復運動可能とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば容器に溜まった液体を別の容器に移し替える時に使われるポンプ、あるいは水中などで使用される駆動装置に関するものである。
従来は、例えば回転するモータの出力軸にフィンを取りつけて回転させて、このフィンの部分を液体中に配置して液体を一方向に移送する機構があった。
しかしながらこの機構では、液体の中に配置されたフィンはモータの回転出力軸に取りつけられているため、出力軸を伝わってモータ内部に浸入して漏電によりモータを破損する不具合が発生していた。あるいは逆に、軸受け部のオイルあるいはグリースが回転軸を伝わって水中にあるフィンに伝わり、移送する水に流れ込み飲料水の移送手段としては不向きである欠点があった。
そこで、本発明の目的は先述の問題を解決して、液体の中に設置しても回転駆動部であるモータ部に支障を与えること無く水中での使用が可能となる往復運動を可能にする事にある。
上記の課題を解決するための手段としては、請求項1に記載した発明のように、モータの回転軸には回転中心を境界にして左右にN極,S極を着磁した円筒形マグネットが取りつけられていて、モータの回転により自在に回転する。そしてこの円筒形マグネットの外周方向には、一対のマグネットをそれぞれ同じ磁極同士が円筒形マグネットを中心にして所定の間隔を保持して直線上で、連結して向かい合わせになるように配置してあり、この連結部の一部は円筒形マグネットを中心にした直線方向で自在に可動できるように樹脂等の軸受けで保持するようにしたことで、2つのマグネットの中心にあるモータの回転軸に固着された前記円筒形のマグネットを回転することによって、前記一対のマグネットにはそれぞれ磁力による吸引力と反発力が同時に働くことになり、モータの回転軸とは接触することなく往復運動ができるようにした。
また、前記モータとモータに固着された円筒形マグネット部分を防水可能な樹脂ケースでカバーする、あるいは前記直線運動を行う一対のマグネットと連結部側のみを液体を移送する通路となるパイプの中に配置した状態でもモータ部には水が浸透することなく、安全に使用することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態を図に従って説明する。
図1は本発明の実施の形態を示す概略図である。図1において、モータ1は回転出力軸1aを備えており、モータ1の電源供給用の電源端子1b,1cは電池2のプラスとマイナス端子に接続されている。
回転出力軸1aには、モータの回転と同期して自在に回転できるように円筒形マグネット3が固着してあり、円筒形マグネット3は回転中心を境界にして左右半分ずつN極3aとS極3bとに着磁したマグネットである。以上の乾電池含むモータ部は密閉され、防水機能をはたすケース6の内部に納められている。
図1は本発明の実施の形態を示す概略図である。図1において、モータ1は回転出力軸1aを備えており、モータ1の電源供給用の電源端子1b,1cは電池2のプラスとマイナス端子に接続されている。
回転出力軸1aには、モータの回転と同期して自在に回転できるように円筒形マグネット3が固着してあり、円筒形マグネット3は回転中心を境界にして左右半分ずつN極3aとS極3bとに着磁したマグネットである。以上の乾電池含むモータ部は密閉され、防水機能をはたすケース6の内部に納められている。
円筒形マグネット3の円周方向両側には連結部4に固定された一対のマグネット4a,4bがケース6を隔てて配置されており、マグネット4a、4bともに同じ磁極、たとえばN極同士が円筒形マグネット3を挟んで対向するように配置してある。連結部4はケース6に固定された軸受け部5で保持されていて、マグネット4a、4bと中心にある円筒形マグネット3の回転中心を結ぶ直線上で自在に往復移動できるようになっている。7は液体の通路となるパイプであってケース6と密着して液体の通路を形成してあり、8a,8bは前記マグネット4a、4bに取りつけられていて、一方向にたわむようにした弾性体の弁であって、液体の流動を規制するようにパイプ7の内周面に接触してしている。
この状態で電池2によりモータ1に電流が供給されると、回転出力軸1aに固着された円筒形マグネット3が回転する。このとき円筒形マグネット3のN極3aが図のようにマグネット4aのN極に近づいた時は同じ磁極同士から発生する磁気反発力が生じ、逆に180度反対方向ではS極3bとマグネット4bのN極の間で磁気吸引力が発生することになる。その結果、軸受け部5で保持された連結部4は矢印9の方向へ移動動を行うことになり、パイプ7の内部に満たされた液体もマグネット4a、4bとパイプ7の間を遮へいするように取りつけられた弾性体からなる、弁8a,8bによってパイプ7の内部を矢印10の方向に移動することになる。
この状態からさらにモータの回転がすすむと円筒形マグネット3のN極3aとS極3bの位置が入れ替わることになり、マグネット4aには磁気吸引力が、4b間には磁気反発力が働くことになり、図2のように連結部4には図1とは逆の矢印11の方向に移動する力が働くが、この方向の移動時には弾性体からなる、弁8a、8bは液体の抵抗によって図2のようにたわんむことにより、パイプの中の液体には矢印11の方向への移動は発生しない。このようにモータ1の連続した回転によって、円筒形マグネット3とマグネット4a、4bには磁気吸引力と磁気反発力が交互に連続して働くことにより、連結部4を含めた連続往復運動が発生し、パイプ7に満たされた液体を図1に示した矢印9の一方向のみの移動を可能にする。
この状態からさらにモータの回転がすすむと円筒形マグネット3のN極3aとS極3bの位置が入れ替わることになり、マグネット4aには磁気吸引力が、4b間には磁気反発力が働くことになり、図2のように連結部4には図1とは逆の矢印11の方向に移動する力が働くが、この方向の移動時には弾性体からなる、弁8a、8bは液体の抵抗によって図2のようにたわんむことにより、パイプの中の液体には矢印11の方向への移動は発生しない。このようにモータ1の連続した回転によって、円筒形マグネット3とマグネット4a、4bには磁気吸引力と磁気反発力が交互に連続して働くことにより、連結部4を含めた連続往復運動が発生し、パイプ7に満たされた液体を図1に示した矢印9の一方向のみの移動を可能にする。
以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、マグネットを回転出力軸にとりつけたモータを密閉し、この回転するマグネットの外周に離間して磁気的吸引力と反発力を同時に発生させて、直線運動となすようにマグネットを配置したことによって、モータ本体とは離間した状態で効率よい往復運動に置き換えられることにより、たとへばパイプの中の液体の移送をモータが液体と触れることが無いため、モータ内部への液体の浸水による漏電、あるいはモータ内部の油液体への流出の全くない安全な往復運動装置を提供することができるなく行うことが可能になる。
あるいは、モータ部と電源部をプラスチックケースの中に密閉し防水することにより、水中の中でも安全に使える往復運動装置を提供することができる。
1‥‥モータ
1a‥モータ回転軸
2‥‥電源
3‥‥円筒形マグネット
3a‥円筒形マグネットN極側
3b‥円筒形マグネットS極側
4‥‥連結部
4a‥マグネット
4b‥マグネット
5‥‥軸受け部
6‥‥モータ側ケース
7‥‥パイプ
8a‥弁
8b‥弁
9 ‥矢印
10‥矢印
1a‥モータ回転軸
2‥‥電源
3‥‥円筒形マグネット
3a‥円筒形マグネットN極側
3b‥円筒形マグネットS極側
4‥‥連結部
4a‥マグネット
4b‥マグネット
5‥‥軸受け部
6‥‥モータ側ケース
7‥‥パイプ
8a‥弁
8b‥弁
9 ‥矢印
10‥矢印
Claims (3)
- 両端の円の中心を貫通する貫通穴を備えた円筒形のマグネットであって、両端部から見た円の中心より左右180度ずつN極、S極に着磁した円筒形のマグネットであって、この円筒形マグネットの貫通穴は回転駆動用モータの回転軸に貫通して固着したことにより、この回転駆動モータと同期して回転するようにしたものであって、この円筒形マグネットの外周方向にはそれぞれ所定の間隙をもって、S極あるいはN極の同じ磁極同士が対向するように、前記円筒形マグネットを中心にして直線上に一対のマグネットが配置してあり、この一対のマグネットは連結固定されたものであって、連結部の一部は2つのマグネットが直線上を自在に往復運動が可能であるように保持したことにより、回転駆動モータに伴う前記円筒形マグネットの回転によって、外周に配置したマグネットに磁気的吸引力と反発力とを同時に発生させることにより、前記モータの回転部とは非接触で往復運動に変換せしめるようにしたことを特徴とする往復運動装置
- 前記円筒形マグネットが回転軸に固着されたモータ側を防水となるようにブラスチック等で被い、水中でもモータ側には水の浸入することがなく、往復運動が可能であるようにしたことを特徴とした請求項1に記載の往復運動装置。
- 前記直線運動をする一対のマグネットと連結部は、液体を移送するパイプなどの中に配置され、所定の方向にたわみやすくしたゴム等の弾性体を取りつけたことにより、液体を一定量ずつ一方向に移送することが可能であるようにしたことを特徴とした請求項1に記載の往復運動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005230045A JP2007024019A (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | 往復運動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005230045A JP2007024019A (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | 往復運動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007024019A true JP2007024019A (ja) | 2007-02-01 |
Family
ID=37785082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005230045A Pending JP2007024019A (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | 往復運動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007024019A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107813347A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-03-20 | 湖北科技学院 | 一种防止夹发的静音理发器 |
CN113346709A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-09-03 | 长沙硕博电机有限公司 | 一种组合式电磁耦合型减速装置 |
CN117225496A (zh) * | 2023-09-09 | 2023-12-15 | 东海县裕隆医学检验实验室有限公司 | 一种生化检测装置 |
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2005
- 2005-07-11 JP JP2005230045A patent/JP2007024019A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113346709B (zh) * | 2021-05-31 | 2022-07-29 | 长沙硕博电机有限公司 | 一种组合式电磁耦合型减速装置 |
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CN117225496B (zh) * | 2023-09-09 | 2024-04-16 | 东海县裕隆医学检验实验室有限公司 | 一种生化检测装置 |
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