JP2007019687A - Csrbfを用いる画像処理方法 - Google Patents

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一郎 萩原
Masateru Kitago
正輝 北郷
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Abstract

【課題】CSRBFを用いて関数表現化するときの再構成精度が高く、また符号化したときの圧縮率も高く、原画像になるべく近い形で画像を非可逆圧縮する画像処理方法を提供する。
【解決手段】入力画像をCSRBFを用いて関数表現化する画像処理方法は、多重解像度解析を行ない各レベルのウェーブレット変換の画素値列及び点群を構築し、最初のレベルでCSRBF近似曲面を生成し、次のレベルにおけるウェーブレット変換の画素値列との誤差を求め、誤差が閾値を超えた場合には超えたところの画素値を用いてCSRBF近似曲面を生成していく。これを繰り返していき、レベル0でのCSRBF近似曲面を生成する。さらに、このCSRBF近似曲面を符号化しても良い。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力画像をCSRBFを用いて関数表現化する画像処理方法に関し、特に、ウェーブレット変換の多重解像度解析を用いて画素を散乱的に間引きCSRBFの近似曲面を生成する画像処理方法、及びCSRBFの近似曲面の関数情報を圧縮する画像処理方法に関する。
インターネット等の電気通信回線の急速な発展に伴い、高詳細なデジタル画像の送受信やこのような画像データの記憶保持を行なう機会が増えている。そして、データ容量を削減するために、様々な画像圧縮手法の開発が行なわれている。画像圧縮手法には、符号化時に画像劣化を伴わずに原画像を完全に復元できる可逆符号化と、画像劣化を伴うが高度に圧縮を行なえる非可逆符号化とがある。可逆符号化は、医療用画像や人工衛星画像、美術品等のデジタルアーカイブ化等、高品位な画像データを必要とする場合に利用されている。また、非可逆符号化は、圧縮効率が高いことから自然画像等広い分野で利用されている。非可逆符号化の主な目的は、視覚的な画像劣化を最小限に抑えながら、高い圧縮率による圧縮によりデータ容量を大きく削減することにある。
非可逆符号化方式の中で現在広く用いられているものとしては、JPEG(Joint Photographic Experts Group)と呼ばれる国際標準符号化方式が知られている。JPEGは、周波数領域への変換に離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を用いて、エントロピー符号化にランレングス符号化とハフマン符号化を組み合わせて画像データを圧縮している。JPEGはDCTを用いているため、低ビットレート(高圧縮率)では符号化誤差によりブロック歪みや不連続な輪郭を生成してしまう等の画質の劣化が起こってしまう。
そこで、次世代の符号化方式としてJPEG 2000の国際標準化が進められている。JPEG 2000では、DCTではなく離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wavelet Transform)が採用されており、エントロピー符号化にはEBCOT(Embedded Block Coding with Optimized Truncation)と呼ばれる方式が用いられている。これにより、JPEG 2000ではJPEGの欠点であった低ビットレートでの画質の劣化を少なくし、さらに、特徴領域の画質だけを向上させるROI(Region Of Interest)の採用や可逆符号化に対応する等、多くの実用的な機能を取り入れている。
また、他の非可逆符号化手法としては、DCTを用いた手法、ウェーブレット変換を用いた手法、フラクタルを用いた手法等が代表的である。近年では、画素を散乱的に間引いて画像情報を圧縮する手法が提案されている。これは、画像の複雑さに応じて四分木法により画像を細分割し、細分割された領域をそれぞれRBFN(Radial Basis Function Network)を用いて曲面近似化し、RBFNのパラメータを保持することで画像圧縮する手法(非特許文献1)や、適応的に画素を間引くことで画像情報を圧縮し、ドローネ三角形分割から一次スプライン関数を用いて画像を再構成する手法(非特許文献2)等が挙げられる。
さらに、物体像の表面再構成を行なう技術の1つに、CSRBF(Compactly Supported Radial Basis Functions)法がある。これは、ある種のスプライン関数や球関数に基づいた手法であり、処理速度が遅いRBF法に対して基底関数をコンパクトにしたものである。CSRBF法は、計算量が膨大となるが、これを画像処理に利用して高速且つ高精度に行えるようにしたものとして、本願出願人による特許文献1も挙げられる。
特開2004−264919号公報 H.−S. Kim and J.−Y. Lee, "Image coding by fitting RBF−surfaces to subimages", Pattern Recognition Letters, vol. 23, no. 11, pp. 1239?1251, 2002. L. Demaret, N. Dyn, M. S. Floater, and A. Iske, "Adaptive Thinning for Terrain Modeling and Image Compression", In Advances in Multiresolution for Geometric Modeling, N. A. Dodgson, M. S. Floater, and M. A. Sabin (eds.), Springer−Verlag, Heidelberg, pp. 321?340, 2004.
しかしながら、上述の従来技術による画像圧縮手法や画素を間引く手法では、圧縮率を高くできない問題や低ビットレートで画像劣化が激しい問題、関数表現化における再構成精度が悪い問題等があった。具体的には、例えばJPEGではある程度高圧縮が可能であるが、圧縮率が高い場合には画像の劣化が激しく、ブロックノイズ等により原画像とはかなりイメージの異なる画像となっていた。また、関数表現化を用いて画素を間引いて圧縮を行なう手法では、散乱点の抽出精度や補間精度があまり高くないため、画像の再構成精度があまり良くなく、実用的でない場合もあった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、CSRBFを用いて関数表現化するときの再構成精度が高く、また符号化したときの圧縮率も高く、原画像になるべく近い形で画像を非可逆圧縮する画像処理方法を提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による画像処理方法は、
階層状に構築する過程と、
を生成する過程と、
点で求める過程と、
(4)それぞれの点において、前記誤差が所定の閾値を超えない場合にはその点におけ
SRBF点群を更新する過程であって、加えようとする点が既にCSRBF点群に存在す
る、CSRBF画素値列とCSRBF点群を更新する過程と、
(5)前記過程(4)において更新されたCSRBF画素値列及びCSRBF点群を用
(6)再帰的にレベルLからレベル0まで前記過程(2)乃至過程(5)を繰り返して、レベル0でのCSRBF近似曲面を生成する過程と、
を具備するものである。
さらに、
(7)前記過程(6)において生成されたレベル0でのCSRBF近似曲面とレベル0
(8)それぞれの点において、前記誤差が所定の閾値を超えない場合にはその点における画素値は更新せず、前記誤差が所定の閾値を超えた場合にはレベル0におけるウェーブ
する過程であって、加えようとする点が既にCSRBF点群に存在する場合には、CSR
CSRBF画素値列とを更新する過程と、
(9)前記過程(8)において更新されたCSRBF画素値列及びCSRBF点群を用いて、レベル0でのCSRBF近似曲面を生成する過程と、
を具備しても良い。
ここで、前記ウェーブレット変換は、リフティング構成を用いれば良い。
また、前記CSRBF近似曲面は、以下の式で表される、すなわち、
は以下の補間条件により求められる。すなわち、
さらに、レベル0でのCSRBF近似曲面を符号化する過程を具備しても良い。
また、前記CSRBFの中心座標は、PPM符号化法、ハフマン符号化法、算術符号化法、RangeCoder符号化法の何れかを用いて可逆符号化すれば良い。
さらに、前記CSRBFの係数と線形多項式の係数は、ベクトル量子化を用いて非可逆符号化すれば良い。
またさらに、前記CSRBFの係数と線形多項式の係数をベクトル量子化を用いて非可逆符号化した後に、算術符号化を行なっても良い。
ここで、ベクトル量子化は、8ビット又は9ビットで量子化するのが好ましい。
本発明の画像処理方法には、CSRBFを用いて関数表現化するときの再構成精度が高く、さらに符号化したときの圧縮率も高いという利点がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。まず、RGB画像データ等の一般的な形式の画像データが入力される(ステップ101)。入力された画像データに対して、ウェーブレット変換の多重解像度解析を行なう(ステップ102)。ウェーブレットの構築には、例えばリフティング構成を用いれば良い。なお、計算効率が悪くなるが高速ウェーブレット変換や他の手法を用いても勿論構わない。以下にリフティング構成による一次元多重解像度解析を概説する。
換するとき、リフティング構成はSplit,Predict,Updateそれぞれの演算子で構成される。リフティング構成の順変換例を図4に、逆変換例を図5に示す。ここで図中のPはPredict演算子、UはUpdate演算子を示す。
する演算子であり、Predictは偶数番目の信号から奇数番目の信号を予測する演算
構成する演算子である。ここで、Mergeは奇数番目の信号と偶数番目の信号を結合する演算子である。
ここで、本明細書におけるPredict演算子とUpdate演算子の決定法の一例について述べる。ここでは、リフティング構成のPredict演算子は細分割手法の一
により予測される。予測式は4点の偶数信号と4−ポイントスキームの重みから以下のように表される。
のPredict演算子は、
である。したがって詳細信号は、
となる。一方Update演算子は、以下のように定義される。
以上により本発明で用いるウェーブレットが構築される。ここで、共役ウェーブレット
で用いるウェーブレットはJPEG 2000のデフォルトで用いられているウェーブレ
れるわけではない。
上述のようなウェーブレットの構築法を用いて、ステップ102では、入力画像をレベ
する(ステップ103)。以下にCSRBFの理論を概説する。
下の式で表される。
以下の補間条件により求められる。
式(1)で表されるCSRBFの関数表現形式は、関数情報の保持するときにはCSRB
で良い。
似曲面を生成する。なお、最初に生成されるCSRBF近似曲面は、レベルLのときのものである。
れる。
れぞれ加える。ここで、既に同じ座標の点がCSRBF点群に入力されているときには、
換する。
BF近似曲面を生成する(ステップ106)。
上記の過程を再帰的にレベルLからレベル0まで繰り返して、最終的にレベル0でのC
SRBF近似曲面が生成されたことになるため、処理を終了する。なお、このような手法を、本明細書中ではMCA(Multiresolution CSRBF Approximation)と呼ぶ。
上記MCAにより、単にレベルLにおけるウェーブレット変換の画素値列と点群を用いたものと比べて、複数のレベルにおける画素値列、点群を考慮することが可能となり、さらにこれを効率良く間引くことが可能となるため、より正確に散乱点を抽出することが可能となる。その結果、散乱点の補間精度が良くなり、再構成精度が高くなる。
本発明による画像処理方法では、さらに補間精度を高くするため、図2の過程を追加しても良い。図2は、本発明の画像処理方法を説明するためのフローチャートであり、図中1は図1のステップ107の後に続く過程であることを示すものである。ステップ107を経て、レベル0でのCSRBF近似曲面が生成されたが、このCSRBF近似曲面と、
04と同様、この誤差は以下の式で求められる。
変更は行なわないが、大きい場合には、レベル0におけるウェーブレット変換の点ベクト
れ加える。ここで、既に同じ座標の点がCSRBF点群に入力されているときには、CS
似曲面を生成する(ステップ203)。
このように、最終的にレベル0での誤差を算出して最終的なCSRBF近似曲面を生成することで、より精度の高い散乱点の抽出精度、補間精度が達成可能となり、再構成精度がより良くなる。
ここで、本発明のMCAのように再構成精度が良いと、符号化したときに圧縮効果も良くなることが考えられる。以下、MCAにより生成されたレベル0でのCSRBF近似曲面を符号化により圧縮することを説明する。図3は、本発明の画像処理方法を説明するためのフローチャートであり、図中2は図2のステップ203の後に続く過程であることを示すものである。以下の説明では特定の符号化方式を用いて説明するが、本発明はこれに限定されず、CSRBF近似曲面を符号化できるものであれば種々の符号化方式が利用可能であることは勿論である。
さて、CSRBF近似曲面を符号化する過程であるが、具体的には以下のように行なう。まず、これまで説明してきたように、原画像からMCAを用いてCSRBF近似曲面を
用いる。具体的には、MCAにより画素を間引かれた画像を左上から右下にかけて横に1列ずつ順にスキャンしていき、初期曲面(レベルL)の生成に利用される規則格子状に並ぶ画素以外で、画素がある点は1として、画素がない点は0として単純に並べたデータ列を作成する。すなわち、位置情報は既知であるため、位置情報以外の点情報のみのデータ列を作成する。このデータ列を、例えばPPM符号化法により可逆符号化する(ステップ301)。可逆符号化には、PPM符号化法以外に、ハフマン符号化法、算術符号化法、RangeCoder符号化法等、種々の可逆符号化法を用いることが可能である。
いて非可逆符号化する(ステップ302)。なお、非可逆符号化法としては、ベクトル量子化以外にスカラー量子化等、種々の量子化法を用いることが可能である。なお、係数は任意のビット数で量子化可能であるが、圧縮効率が良いという観点からは、8ビット又は9ビットで量子化することが好ましい。
図3の例では、係数のベクトル量子化を行なった後に、算術符号化によりさらに係数を
データが生成される(ステップ304)。
本発明の画像処理方法によれば、このような過程を経ることで、CSRBFを用いて関数表現化するときの再構成精度が高く、また符号化したときの圧縮率も高く、原画像になるべく近い形で画像を非可逆圧縮することが可能となる。
以下、本発明による画像処理方法に関して、散乱点抽出の精度、散乱点補間の精度、及び圧縮率の3点について評価する。ここで、画像の評価指標として圧縮率、点削減率、PSNR(Peak Signal−to−Noise Ratio)を用いる。圧縮率は以下の式で定義される。
また、点削減率は以下の式で定義される。
また、圧縮画像の品質評価に用いるPSNRはMSE(Mean Squared Error)から導出される。MSEは以下の式で表される。
される。
まず、散乱点の抽出精度について本願発明と他の手法とを比較する。原画像には256pixel×256pixelの画像データを用いた。比較する散乱点抽出手法としては、本願発明のMCAと、Sobel演算子、Prewitt演算子、Roberts cross−gradient演算子、LoG(Laplacian of Gaussian)、Cannyエッジ抽出法である。本願のMCA以外の手法では、それぞれ画像の特徴点を抽出し、MCAの初期曲面を生成するための点数と同数の点を格子状に配置した。ここで、比較例ではMCAはレベル2の二次元多重解像度解析を用いたので、4096点を格子状に配置した。図6に、採用された点を比較したものを示す。ここでは、図6(a)がMCA、図6(b)がSobel演算子、図6(c)がPrewitt演算子、図6(d)がRoberts cross−gradient演算子、図6(e)がLoG、図6(f)がCannyエッジ抽出法により採用された点の図である。採用された点数は、MCAが10,344点、Sobel演算子が10,609点、Prewitt演算子が10,470点、Roberts cross−gradient演算子が10,081点、LoGが10,017点、Cannyエッジ抽出法が10,072点であり、それぞれほぼ同数の点が採用された。それぞれの手法には、それぞれ特徴はあるが、いずれも画像の特徴を良く捉えている。
図6に示したような採用点を用いて、CSRBFで再構成した画像を図7に示す。図6と同様に、図7(a)がMCA、図7(b)がSobel演算子、図7(c)がPrewitt演算子、図7(d)がRoberts cross−gradient演算子、図7(e)がLoG、図7(f)がCannyエッジ抽出法により採用された点を用いてCSRBFにより再構成した画像である。各画像のPSNRは、MCAが30.61dB、Sobel演算子が23.64dB、Prewitt演算子が23.63dB、Roberts cross−gradient演算子が23.27dB、LoGが22.46dB、Cannyエッジ抽出法が23.44dBであった。この結果から、本願発明のMCAは他の手法に比べて約7dBもPSNRが高く、再構成精度が高いことが分かる。図7の再構成画像の視覚的な特徴としては、MCAが滑らかで自然な画像を再構成できているのに対し、他の手法ではジャギーやボケ等が目立って見える。
さらに、図7と同様のPSNRの評価を採用点数を変えて測定した結果を図8に示す。図中、横軸は点削減率、縦軸はPSNRである。同図から分かるように、MCAは他の手法と比較して、すべての採用点数においてPSNRが3dBから8dB程度高い再構成精度を有している。このように、本発明によるMCAは、散乱点抽出手法として有用であることが分かる。
次に、本発明のMCAの散乱点補間の精度を評価する。原画像には256pixel×256pixelの画像データを用いる。本願のMCAと比較する手法は、MBA(Multilevel B−spline Approximation)、ドローネ三角形分割を基にした三次補間法、ドローネ三角形分割を基にした一次補間法、ニアレストネイバ法である。
図9は、各散乱点補間法の補間精度を評価した図であり、図9(a)はMCAにより抽出された散乱点を示し、これについて、図9(b)はMCAにより、図9(c)はMBAにより、図9(d)はドローネ三角形分割を基にした三次補間法により、図9(e)はドローネ三角形分割を基にした一次補間法により、図9(f)はニアレストネイバ法により、それぞれ散乱点補間を行なった再構成画像である。なお、図9(a)に示す抽出された散乱点数は、11,588点である。各再構成画像のPSNRは、MCAが32.18dB、MBAが27.01dB、ドローネ三角形分割を基にした三次補間法が31.48dB、ドローネ三角形分割を基にした一次補間法が31.40dB、ニアレストネイバ法が26.94dBとなった。このように、本発明によるMCAが最も高い画像再構成精度を示した。また、図示のように、再構成精度の視覚的な特徴としては、図9(c)のMBAは全体的に色が薄くなっているように見え、図9(f)のニアレストネイバ法はジャギーが目立っている。この点については、PSNRにも現れている。他の手法については、視覚的な差異は殆ど確認できなかった。
さらに、図9と同様のPSNRの評価を採用点数を変えて測定した結果を図10に示す。図中、横軸は点削減率、縦軸はPSNRである。同図から分かるように、MCAは他の手法と比較して、すべての採用点数において最も良い再構成精度を示している。このように、本発明によるMCAは、散乱点補間手法として有用であることが分かる。
最後に、本発明の画像処理方法による圧縮能力の評価を行なう。原画像には、512pixel×512pixelの画像データを用いる。図11に、本願発明による画像処理方法により圧縮したものとJPEGにより圧縮したものの圧縮率の比較結果を示す。図中、横軸は圧縮率、縦軸はPSNRである。同図から分かるように、本願発明による画像処理法は、約2.8%よりも高圧縮率のときに、JPEGよりも高いPSNRを有している。すなわち、約2.8%よりも高圧縮した場合に、圧縮性能が高いことが分かる。したがって、本願発明による画像処理方法は、JPEGの欠点である低ビットレートでの画像劣化が少ないということが分かる。
図12に、本願発明による画像処理方法によって圧縮した画像とJPEGにより圧縮した画像の結果を示す。図12(a)が本願発明の画像処理方法による圧縮画像であり、圧縮率2.11%の画像で、図12(b)がJPEGによる圧縮画像であり、圧縮率2.14%の画像である。なお、ここではほぼ同程度のファイルサイズとなるように圧縮した画像を比較した。このとき、本願発明の画像処理方法におけるPSNRは、29.75dBであり、JPEGにおけるPSNRは25.70dBとなった。図12を参照して圧縮画像を比較すると、JPEGはブロック歪みがひどく発生してしまっているが、本願発明の画像処理方法の場合には、画像に多少のボケが発生してしまっているが、圧縮率の高さの割には十分に利用に耐え得る画像となった。このように、本願発明による画像処理方法は、低ビットレートにおいてJPEGよりも有用であることが分かる。
本願発明による画像処理方法は、任意の圧縮率での圧縮が可能であるが、上述のように特に高圧縮率においてJPEGに対しての優位性が高いため、低圧縮率ではJPEGを用い、高圧縮では本願発明を用いるというように、2つの符号化法を併用することも可能である。
なお、本発明の画像処理方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。上述の例では、グレースケール画像での評価を行なったが、本願発明はこれに限定されず、カラー画像にも勿論適用可能である。この場合、JPEGで用いられているYUV空間を用いた画像圧縮方式を組み込むことで、カラー画像であっても圧縮性能が向上することが考えられる。これは例えば、Y空間に対してのみ本願発明を適用し、UV空間は既存のJPEGを利用する等の手法であっても良い。また、RGB空間それぞれでCSRBF近似曲面を生成しても良いが、これに限定されず、RGBの相関を利用して、RGB値を近似する別のCSRBF近似曲面を生成して画像圧縮を行なっても良い。
図1は、本発明の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。 図2は、図1に続く本発明の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。 図3は、図2に続く本発明の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。 図4は、ウェーブレットのリフティング構成の順変換例を示す図である。 図5は、ウェーブレットのリフティング構成の逆変換例を示す図である。 図6は、種々の散乱点抽出法により抽出された点を比較するための図である。 図7は、図6で抽出された点を用いてCSRBFで再構成した画像を示す図である。 図8は、散乱点抽出精度のPSNRの評価を採用点数を変えて測定した結果を示すグラフである。 図9は、種々の散乱点補間法の補間精度を比較するための図である。 図10は、散乱点補間精度のPSNRの評価を採用点数を変えて測定した結果を示すグラフである。 図11は、本願発明による画像処理方法により圧縮したものとJPEGにより圧縮したものの圧縮率の比較結果を示すグラフである。 図12は、本願発明による画像処理方法によって圧縮した画像とJPEGにより圧縮した画像の結果を比較するための図である。

Claims (10)

  1. 入力画像をCSRBFを用いて関数表現化する画像処理方法であって、該方法は、
    階層状に構築する過程と、
    を生成する過程と、
    点で求める過程と、
    (4)それぞれの点において、前記誤差が所定の閾値を超えない場合にはその点におけ
    SRBF点群を更新する過程であって、加えようとする点が既にCSRBF点群に存在す
    る、CSRBF画素値列とCSRBF点群を更新する過程と、
    (5)前記過程(4)において更新されたCSRBF画素値列及びCSRBF点群を用
    (6)再帰的にレベルLからレベル0まで前記過程(2)乃至過程(5)を繰り返して、レベル0でのCSRBF近似曲面を生成する過程と、
    を具備することを特徴とする画像処理方法。
  2. 請求項1に記載の画像処理方法であって、さらに、
    (7)前記過程(6)において生成されたレベル0でのCSRBF近似曲面とレベル0
    (8)それぞれの点において、前記誤差が所定の閾値を超えない場合にはその点における画素値は更新せず、前記誤差が所定の閾値を超えた場合にはレベル0におけるウェーブ
    する過程であって、加えようとする点が既にCSRBF点群に存在する場合には、CSR
    CSRBF画素値列とを更新する過程と、
    (9)前記過程(8)において更新されたCSRBF画素値列及びCSRBF点群を用いて、レベル0でのCSRBF近似曲面を生成する過程と、
    を具備することを特徴とする画像処理方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像処理方法において、前記ウェーブレット変換は、リフティング構成を用いることを特徴とする画像処理方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像処理方法において、前記CSRBF近似曲面は、以下の式で表される、すなわち、
    は以下の補間条件により求められる、すなわち、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の画像処理方法であって、さらに、レベル0でのCSRBF近似曲面を符号化する過程を具備することを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項5に記載の画像処理方法において、前記CSRBF近似曲面を符号化する過程は
  7. 請求項6に記載の画像処理方法において、前記CSRBFの中心座標は、PPM符号化法、ハフマン符号化法、算術符号化法、RangeCoder符号化法の何れかを用いて可逆符号化することを特徴とする画像処理方法。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の画像処理方法において、前記CSRBFの係数と線形多項式の係数は、ベクトル量子化を用いて非可逆符号化することを特徴とする画像処理方法。
  9. 請求項8に記載の画像処理方法であって、さらに、前記CSRBFの係数と線形多項式の係数をベクトル量子化を用いて非可逆符号化した後に、算術符号化を行なうことを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の画像処理方法において、前記ベクトル量子化は、8ビット又は9ビットで量子化することを特徴とする画像処理方法。
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