JP2007011608A - 車輪状態監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 車輪の状態を測定し、その測定結果である情報が無線送信された無線信号を良好に受信することのできる車輪状態監視システムを提供する。
【解決手段】 車輪の状態の測定結果が搬送波に応じて変換された無線信号を受信して搬送波とは異なる周波数の車輪情報信号S1に変換する受信部1と、車輪情報信号S1に基づいて情報処理を行う情報処理部2とを備えた車輪状態監視システムにおいて、下記の構成とする。受信部1と情報処理部2とが、電源配線と、車輪情報信号S1を伝達する信号配線とを有して接続される。電源配線及び信号配線の中の少なくとも1本が、搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる第一のフィルタ11を備える。第一のフィルタ11と情報処理部2との間に分岐点Pを有する。分岐点Pと受信部1との間が、搬送波の周波数帯域の信号を通過させる第二のフィルタ21を有する分岐配線BPによって接続される。
【選択図】 図1
【解決手段】 車輪の状態の測定結果が搬送波に応じて変換された無線信号を受信して搬送波とは異なる周波数の車輪情報信号S1に変換する受信部1と、車輪情報信号S1に基づいて情報処理を行う情報処理部2とを備えた車輪状態監視システムにおいて、下記の構成とする。受信部1と情報処理部2とが、電源配線と、車輪情報信号S1を伝達する信号配線とを有して接続される。電源配線及び信号配線の中の少なくとも1本が、搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる第一のフィルタ11を備える。第一のフィルタ11と情報処理部2との間に分岐点Pを有する。分岐点Pと受信部1との間が、搬送波の周波数帯域の信号を通過させる第二のフィルタ21を有する分岐配線BPによって接続される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車輪の状態を測定する測定手段の測定結果である情報を搬送波に応じて変換して無線送信する送信部と、送信された無線信号を受信して前記搬送波の周波数とは異なる周波数の車輪情報信号に変換する受信部と、前記車輪情報信号に基づいて情報処理を行う情報処理部とを備えた車輪状態監視システムに関する。
例えば、自動車の車輪には車輪の回転速度や回転方向を検出する回転検出装置や、タイヤの空気圧を測定する空気圧センサが備えられている。これらの検出装置やセンサによる検出・測定結果は、アンチロックブレーキシステムや車両の安定制御装置など、様々な制御に利用されている。タイヤの空気圧を測定する空気圧センサは、タイヤに空気を注入するバルブ部に掛かる圧力によって空気圧を測定する。このため、車体や車輪の車軸に備えられた信号処理部と、空気圧センサとを配線によって接続することが困難である。従って、測定した空気圧情報を無線送信する方法がしばしば用いられている。この無線送信には、微弱電波が用いられる。微弱電波は、その名称が示すように信号レベルが高くはない。このため、受信側では、高感度なアンテナを設置したり、より送信部に近いところにアンテナを設置したりするなどの工夫が必要とされる。
ところが、高感度のアンテナを得ようとすると、アンテナを大きくする必要があったり、高価な材料を用いる必要があったりするなど、実用的に好ましくない。また、送信部に近いところにアンテナを設置しようとする場合には、車輪の近傍が候補となる。しかし、この場所には既に車輪の制動機構や、回転検出装置などが設置されており、アンテナの設置場所を確保することが困難である。つまり、制動機構や回転検出装置、サスペンションシステムなどの既存のシステムの配置や可動性を妨げることなく、アンテナを車輪近傍に設置することは困難である。
このような課題に鑑みて、下記に示す特許文献1には、回転検出装置(車輪速センサ)の信号ラインをアンテナとして兼用する技術が提案されている。この技術によれば、タイヤの近くにアンテナの一端を配置することが可能となり、また、別のアンテナ部品を要しないという点においても優れている。
特許文献1に記載の技術では、車輪速センサの信号ラインをアンテナとして活用している。車輪速センサは、センサ素子を車輪近傍に備え、信号処理部を車軸に沿って設けた信号配線を介して車体側に備えることが多い。この信号配線をアンテナとして機能させた場合、無線信号の分離や、ミキシング、復調などの受信回路は、信号処理部と共に設けられることとなる。従って、アンテナの無線信号受信部と、受信回路との伝送距離が長くなる。無線信号は一般に高周波信号であるから、伝送距離が長くなると、伝送線路(配線)のインピーダンスにより信号が減衰する。信号が減衰すると、外来ノイズと信号とのS/N比も劣化する。従って、受信回路で増幅したとしても、外来ノイズと信号との区別が困難となり、所望の情報(ここでは空気圧情報)が得られなくなる場合がある。また、特許文献1の構成では、インピーダンス調整回路が、車輪速センサの信号ラインにのみ設置されている。従って、この信号ラインとほぼ平行して配線される電源ラインにクロストークノイズを発生させたり、静電結合により電源ラインに受信した無線信号が流出したりする等の影響が現れる場合がある。一般的に、この信号ラインや電源ラインはシールド線ではない場合が多いので、特許文献1の構成がクロストークや静電結合を生じる可能性は高い。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、車輪の状態を測定し、その測定結果である情報が無線送信された無線信号を良好に受信することのできる車輪状態監視システムを提供することを目的とする。
この目的を達成するための本発明に係る車輪状態監視システムの特徴は、車輪の状態を測定する測定手段の測定結果である情報を搬送波に応じて変換して無線送信する送信部と、送信された無線信号を受信して前記搬送波の周波数とは異なる周波数の車輪情報信号に変換する受信部と、前記車輪情報信号に基づいて情報処理を行う情報処理部とを備えたものであって、以下の構成を有する点にある。
前記受信部と前記情報処理部とは、前記情報処理部より前記受信部へ電源を供給する電源配線と、前記受信部から前記情報処理部へ前記車輪情報信号を伝達する信号配線とを有して接続される。前記電源配線及び前記信号配線の中の少なくとも1本の配線は、前記搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有する第一のフィルタを備えると共に、この第一のフィルタと前記情報処理部との間に分岐点を有する。そして、この分岐点と前記受信部との間は、前記搬送波の周波数帯域の信号を通過させる周波数特性を有する第二のフィルタを有する分岐配線によって接続されることを特徴とする。
前記受信部と前記情報処理部とは、前記情報処理部より前記受信部へ電源を供給する電源配線と、前記受信部から前記情報処理部へ前記車輪情報信号を伝達する信号配線とを有して接続される。前記電源配線及び前記信号配線の中の少なくとも1本の配線は、前記搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有する第一のフィルタを備えると共に、この第一のフィルタと前記情報処理部との間に分岐点を有する。そして、この分岐点と前記受信部との間は、前記搬送波の周波数帯域の信号を通過させる周波数特性を有する第二のフィルタを有する分岐配線によって接続されることを特徴とする。
受信部は、無線信号を受信して変換・増幅する程度の機能さえ有した小規模な回路で充分であり、車輪の近傍に設けることができる。上記特徴構成によれば、受信部と情報処理部とを接続する配線をアンテナとして機能させる。このため、種々の装置やシステムが配設される車輪の近傍に無線送信された車輪の測定情報を受信するアンテナを設置することができる。また、アンテナとして機能する配線は、第一のフィルタと分岐点とを有する。分岐点と受信部とは分岐配線によって接続される。分岐点は、第一のフィルタと情報処理部との間に設けられるので、第一のフィルタは受信部側に備えられることになる。第一のフィルタは、無線送信される車輪の測定情報の搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有する。従って、アンテナとして機能する配線が受信した無線信号は、第一のフィルタに妨げられて、受信部へは流入しない。アンテナとして機能する配線は、電源配線(電源電圧又は、電源電圧及びグラウンド)や、受信部から情報処理部へ車輪情報信号を伝達する信号配線である。従って、無線信号がこれらの配線によって受信部へ流入することは好ましくない。本特徴構成によれば、このような流入が抑制される。一方、アンテナとして機能する配線によって受信された無線信号は、第一のフィルタによって通過を妨げられるが、分岐配線を介して受信部へ伝達される。分岐配線には、搬送波の周波数帯域の信号を通過する周波数特性を有する第二のフィルタが備えられている。従って、アンテナとして機能する配線が受信した無線信号は、良好に分岐配線を介して受信部へと伝達される。このように本特徴構成によれば、車輪を測定し、その情報が無線送信された無線信号を良好に受信することのできる車輪状態監視システムを提供することができる。
さらに、前記電源配線及び前記信号配線のうち、前記第一のフィルタを有さない配線に、前記搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有する第三のフィルタが備えられると好適である。
受信部と情報処理部とを接続する電源配線と信号配線とは、一般的に同一の経路を通って結ばれる。つまり、電源配線と信号配線とは、平行する配線である場合が多い。そして、平行する配線は、クロストークや静電結合などにより、相互に影響を与え合う。本発明の構成では、これらの配線のうち、少なくとも1本をアンテナとして機能させている。従って、上記のように相互に影響を与え合う可能性が高くなる。また、影響を与えた場合のエネルギーも大きなものとなる可能性が高くなる。上述したように、アンテナとして機能する配線には、無線信号の搬送波の周波数帯域の通過を妨げる周波数特性を有する第一のフィルタが設けられており、受信部への不要な信号の伝播を抑制している。しかし、他の配線は、クロストークや静電結合により、受信部へ不要な信号を伝播させる可能性を有する。そこで、アンテナとして機能しない、つまり第一のフィルタが備えられていない配線にも、無線信号の搬送波の周波数帯域の通過を妨げる周波数特性を有するフィルタ(第三のフィルタ)を備える。このようにすると、全ての配線を介して不要な信号が受信部へ流入することがなくなり、好適である。また、無線信号にとっても、不要な配線へ信号が流出すれば、自身の信号を減衰させることになる。つまり、分岐配線を介して受信部へ伝達される信号が減衰することになり、結果として信号のS/N比を悪くしてしまう。しかし、上記構成によれば、アンテナとして機能しない配線への無線信号の流出を防止できるので、このような問題も抑制することができる。
さらに、前記電源配線及び前記信号配線のうち、前記分岐点を有する配線において、前記分岐点と前記情報処理部との間に、前記搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有する第四のフィルタが備えられると好適である。
アンテナは、受信対象となる周波数(搬送波の周波数)に対してその長さを整合させた方が、よい受信性能を発揮できる。アンテナとして機能する配線の受信部側には、搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる第一のフィルタが備えられている。上記構成のように、アンテナとして機能する配線の情報処理部側に、搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有するフィルタ(第四のフィルタ)を備えると、アンテナとして機能する配線の長さが、第一のフィルタと第四のフィルタとの間の配線の長さと等価となる。従って、搬送波の周波数に合わせて、アンテナの長さを整合させることが可能となり、無線信号を良好に受信する上で非常に好ましい。
尚、前記第一のフィルタ、前記第三のフィルタ及び前記第四のフィルタの少なくなくも1つが、前記搬送波の周波数帯域を対象とする帯域阻止フィルタであるとよい。あるいは、前記第一のフィルタ、前記第三のフィルタ及び前記第四のフィルタの少なくなくも1つが、低域通過フィルタであるとよい。また、前記第二のフィルタが、少なくとも直流成分を含む低周波数帯域の信号の通過を妨げ、且つ前記搬送波の周波数帯域を対象とする帯域通過フィルタであるとよい。
一般に、無線送信に用いられる搬送波の周波数は、有線配線上を流れる信号の周波数よりも高い。そして、本発明の車輪状態監視システムにおいては、アンテナとして機能する配線は、電源配線又は信号配線である。通常、このような装置においては、直流電源が利用されるので、電源配線の周波数は理想的にはゼロである。また、上述したように有線配線上を流れる信号の周波数は、搬送波の周波数よりも低い。従って、電源配線と信号配線とを流れる信号の周波数帯域と、無線信号の周波数帯域とは明確に区別可能である。そこで、第一、第三、第四のフィルタを搬送波の周波数帯域を対象とする帯域阻止フィルタで構成すれば、本来の信号(電源を含む)の伝送を妨げることなく、無線信号の通過のみを妨げることができる。
上述したように、通常、本発明のような装置においては、直流電源が利用されるので、電源配線の周波数は理想的にはゼロである。また、上述したように有線配線上を流れる信号の周波数は、搬送波周波数よりも低い。従って、第一、第三、第四のフィルタを低域通過フィルタで構成すれば、本来の信号(電源を含む)の伝送を妨げることなく、搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げることができる。
また、分岐配線上に備えられる第二のフィルタが、例えば直流成分の通過を許容するものであれば、分岐配線を介して信号(電源)が不要な経路へと伝送されてしまう。従って、第二のフィルタは、少なくとも直流成分を含む低周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有していると好ましい。さらに、アンテナとして機能する配線が受信した無線信号を良好に伝達する必要があるので、搬送波の周波数帯域を対象とする帯域通過フィルタであると好ましい。
上述したように、通常、本発明のような装置においては、直流電源が利用されるので、電源配線の周波数は理想的にはゼロである。また、上述したように有線配線上を流れる信号の周波数は、搬送波周波数よりも低い。従って、第一、第三、第四のフィルタを低域通過フィルタで構成すれば、本来の信号(電源を含む)の伝送を妨げることなく、搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げることができる。
また、分岐配線上に備えられる第二のフィルタが、例えば直流成分の通過を許容するものであれば、分岐配線を介して信号(電源)が不要な経路へと伝送されてしまう。従って、第二のフィルタは、少なくとも直流成分を含む低周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有していると好ましい。さらに、アンテナとして機能する配線が受信した無線信号を良好に伝達する必要があるので、搬送波の周波数帯域を対象とする帯域通過フィルタであると好ましい。
ここで、本発明の車輪状態監視システムが、前記車輪の回転速度及び回転方向の一方又は双方を検出する回転検出装置を備え、前記電源配線を用いて前記回転検出装置に電源を供給するものであると好適である。また、前記車輪の情報を測定する前記測定手段が、前記車輪の空気圧又は前記車輪の異常を検出する検出装置であると好適である。
今日、多くの車両には車輪の回転速度及び回転方向の一方又は双方を検出する回転検出装置が備えられている。そして、このような回転検出装置は、センサ部分が車輪の近傍に備えられ、配線を通じて車体側に設置されたECU(Electronic Control Unit;例えば、本発明の情報処理部に相当する。)と接続される。車輪の情報を測定する測定手段は車輪、又は車輪の近傍に設置される。また、上述したように本発明の車輪状態監視システムのアンテナ(アンテナとして機能する配線)や受信部は、車輪の近傍側に設置される。従って、回転検出装置のセンサ部と、本発明の車輪状態監視システムの受信部とは、互いに近傍に配置される。もちろん、1つのユニットや基板等に両方(センサ部と受信部)を備えていてもよい。従って、回転検出装置のセンサ部と、受信部とに同じ配線で電源を供給すると、設置場所が限られる車輪近傍での配線数を減じることができて好ましい。また、その結果、車両全体での配線数を減じることもできる。
尚、無線送信される車輪の情報は、タイヤの空気圧や、ブレーキの磨耗度合い、タイヤ内の温度、タイヤの回転に伴う遠心力、送信部の電源電圧等がその一例である。
尚、無線送信される車輪の情報は、タイヤの空気圧や、ブレーキの磨耗度合い、タイヤ内の温度、タイヤの回転に伴う遠心力、送信部の電源電圧等がその一例である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る車輪状態監視システムの基本原理を示す概略ブロック図である。図2は、本発明に係る車輪状態監視システムの構成例1を示す概略ブロック図である。図に示すように、本発明に係る車輪状態監視システムは、車輪の情報を測定する測定手段5の測定結果を数百MHz程度の周波数の搬送波に応じて変換して無線送信する送信部4と、送信された無線信号を受信して搬送波の周波数とは異なる周波数の車輪情報信号S1に変換する受信部1と、車輪情報信号S1に基づいて情報処理を行う情報処理部2とを備えている。
無線信号を送信する送信部4は、他の装置とは離間して設置されることが常であるので、電池(不図示)を有している。具体的な実施形態は後述するが、測定手段5が測定する車輪の情報は、タイヤの空気圧、タイヤの温度、タイヤの回転遠心力による加速度、送信部4の電池の電圧等が一例である。測定手段5により得られた情報は、アナログ信号のままで、あるいは測定手段5又は送信部4においてデジタル変換されて、あるいはさらに符号化などの演算を施されて、送信部4から無線送信される。送信部4は、周波数変調、振幅変調、位相変調等の変調を施され、所定の周波数の搬送波に応じて周波数を変換され、送信アンテナを介して、測定結果を無線送信する。
受信部1と情報処理部2とは、情報処理部2より受信部1へ電源(電源電圧V及びグラウンドGND)を供給する電源配線と、受信部1から情報処理部2へ車輪情報信号S1を伝達する信号配線とを有して接続されている。これら電源配線及び信号配線の中の少なくとも1本の配線を受信アンテナとして機能させ、送信部4が送信する無線信号を受信する。図1では、電源電圧Vを伝達する電源配線を受信アンテナとして機能させる場合について示している。この電源配線には、第一のフィルタ11が備えられ、この第一のフィルタ11と情報処理部2との間には分岐点Pが設けられている。分岐点Pと受信部1との間は、第二のフィルタ21を備えた分岐配線BPによって接続されている。受信アンテナとして機能する電源配線が受信した無線信号は、分岐配線BPを介して受信部1のRF(Radio Frequency)回路へと入力される。受信部1のRF回路は、無線信号を受信し、少なくとも搬送波の周波数とは異なる、一般的には数百MHz程度である搬送波の周波数よりも低周波数である周波数帯の車輪情報信号S1に変換する。尚、変換後の周波数の一例として、10.7MHzや455kHzの周波数に変換するとよい。これらは、ラジオ放送のFMやAM受信機の中間周波数で用いる周波数である。従って、受信部1に備える局部発振用の共振子やフィルタ回路の部品調達性が高くなり、部品単価も安価であるので、生産コストを低減することができる。さらに、変調された信号を復調した上で、車輪情報信号S1として情報処理部2へ伝達してもよい。また、復調した信号を基に生成した信号を車輪情報信号S1として情報処理部2へ伝達してもよい。受信部1で復調しない場合には、情報処理部2において復調すればよい。
第一のフィルタ11は、直流信号を含む低周波信号を通過し、搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有するフィルタである。第二のフィルタ21は、搬送波の周波数帯域の信号を通過させる周波数特性を有するフィルタである。電源配線によって受信された無線信号は、第一のフィルタ11によって受信部1への流入、つまり受信部1の電源への流入を阻止される。このため、受信部1の電源はノイズ性の信号の流入を受けることなく安定する。第一のフィルタ11によって受信部1への流入を阻止された無線信号は、第二のフィルタ21を備える分岐配線BPを通って受信部1のRF回路へと伝達される。第一のフィルタ11によって不要な回路への無線信号の伝播が抑制されているので、無線信号の減衰も少なくてすみ、S/N比の高い信号が受信部1のRF回路へと入力される。尚、図1では電源配線のうち、電源電圧Vを伝達する配線を受信アンテナとして機能させたが、グラウンドGNDを伝達する電源配線や、車輪情報信号S1を伝達する信号配線を受信アンテナとして機能させてもよい。また、車輪情報信号S1を伝達する信号配線を受信アンテナとして用いる場合のフィルタ11の特性は、車輪情報信号S1の周波数帯域の信号を通過させる特性である。
図2に示す構成例1では、電源配線のうち、受信アンテナとして機能していないグラウンドGNDを伝達する配線にも、第一のフィルタ12を備えた例を示している。一般に電源配線は、電源電圧VとグラウンドGNDとの一対によって機能する。従って、一方の配線のみにフィルタを備えると、電源としてのバランスを欠く場合があり、電源のバランスが崩れるとこの電源により動作する回路(例えば受信部1)の動作にも影響を与える場合がある。そこで、図2に示すように、電源配線を受信アンテナとして機能させる場合には、電源電圧V及びグラウンドGNDの配線に共に第一のフィルタ11、12が備えられると好ましい。
図3は、本発明に係る車輪状態監視システムの構成例2を示す概略ブロック図である。構成例2では、第一のフィルタ11、12が備えられない配線である信号配線に、フィルタ(第三のフィルタ31)が備えられている。この第三のフィルタ31は、第一のフィルタ11、12と同様に、搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げ、少なくとも車輪情報信号S1を通過させる周波数特性を有するフィルタである。
受信部1と情報処理部2とを接続する電源配線と信号配線とは、一般的に同一の経路を通って結ばれる。つまり、電源配線と信号配線とは、平行する配線である場合が多い。そして、平行する配線は、クロストークや静電結合などにより、相互に影響を与え合う。従って、受信アンテナとして機能する電源配線上を流れる無線信号が信号配線に影響を与える可能性がある。そして、信号配線を介して、車輪情報信号S1を出力する受信部1へこの影響(例えばノイズ成分)を逆流させる場合がある。受信アンテナとして機能する配線には、第一のフィルタ11、12が設けられており、受信部1への不要な信号の伝播を抑制している。しかし、他の配線は、クロストークや静電結合により、受信部1へ不要な信号を伝播させる可能性を有する。そこで、受信アンテナとして機能しない、つまり第一のフィルタ11、12が備えられていない配線にも、フィルタ(第三のフィルタ)が備えられている。このようにすると、全ての配線を介して不要な信号が受信部へ流入することがなくなり、好適である。また、無線信号にとっても、不要な配線へ信号が流出すれば、自身の信号を減衰させることになる。つまり、分岐配線を介して受信部1のRF回路へほぼ全てが伝達されるべき信号が減衰することになり、結果として信号のS/N比を悪くしてしまう。しかし、図3に示す構成例2では、受信アンテナとして機能しない配線への無線信号の流出を防止できる。
尚、例えば信号配線を受信アンテナとして機能させた場合には、第一のフィルタが信号配線に備えられ、第三のフィルタが電源配線に備えられる。また、図2の構成例1では、受信アンテナとして機能する一方の電源配線(電源電圧Vを伝達する配線)と、他方(グラウンドGNDを伝達する配線)との双方に第一のフィルタが備えられる例を示した。しかし、図1に示した原理ブロック図のようにアンテナとして機能する一方の電源配線に第一のフィルタが備えられ、他方の電源配線と信号配線とに第三のフィルタが備えられる構成であってもよい。この場合、第一のフィルタと第三のフィルタとが同様の周波数特性を有するフィルタであるとさらに好ましい。
図4は、本発明に係る車輪状態監視システムの構成例3を示す概略ブロック図である。図3に示す構成例2に加え、受信アンテナとして機能する配線上に搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有する第四のフィルタ41が備えられている。図に示すように第四のフィルタ41は、分岐点Pと情報処理部2との間に備えられている。従って、第一のフィルタ11と第四のフィルタ41との間に分岐点Pが存在する。第一のフィルタ11と第四のフィルタ41とは、共に、搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有するフィルタである。従って、第一のフィルタ11と第四のフィルタ41とに挟まれた配線部分が、受信アンテナとして機能する。そして、受信した無線信号は、両フィルタによって、受信部1及び情報処理部2への流入が阻止されるので、分岐配線BPを介して、ほぼ漏れなく受信部1のRF回路へと流入することができる。
また、受信アンテナは、受信対象となる周波数(搬送波の周波数)に対してその長さを整合させた方が、よい受信性能を発揮できる。図4に示す構成例3では、第一のフィルタ11と第四のフィルタ41との設置場所によって、受信アンテナの長さを搬送波の周波数に最適な長さに整合することができる。例えば、受信アンテナの全長が、送信される無線信号の搬送波の波長の1/4の奇数倍の長さや、3/8の長さ、又は5/8の長さであると好適である。
線状のアンテナとして最も代表的なものは、半波長ダイポールアンテナである。しかし、ダイポールアンテナは、給電点を中央部に有するアンテナであるため、やや使いづらい点がある。そこで、半波長(1/2波長)のさらに1/2の長さのアンテナであるモノポールアンテナがよく使用される。モノポールアンテナは、非対称のダイポールアンテナとして、即ち中央部の給電点より片方側だけのアンテナとして考えることができるので、計算上の扱いも楽である。また、入力インピーダンスもダイポールアンテナの半分にできる。モノポールアンテナを用いる場合、1/4波長の奇数倍に限らず、上述したように3/8波長又は5/8波長にすることもできる。共振周波数は、アンテナの入力インピーダンスにも影響されるため、実際には共振時のアンテナ長は、理論上の1/2波長と少しずれる。既に述べたように半波長では、インピーダンスが大きいので、インピーダンス整合の取りやすい3/8波長や5/8波長のアンテナ長を用いると好適である。
図5は、本発明に係る車輪状態監視システムの構成例4を示す概略ブロック図である。構成例4では、上述したようなクロストークや静電結合により情報処理部2へ無線信号が流入することを防止するために、受信アンテナとして機能させていない配線にも、第四のフィルタ42、43が備えられている。構成例2において説明したことと同様に、受信アンテナとして機能しない、つまり第一のフィルタが備えられていない配線にも、無線信号の搬送波の周波数帯域の通過を妨げる周波数特性を有するフィルタ(第三及び第四のフィルタ)を備える。このようにすると、全ての配線を介して不要な信号が受信部1及び情報処理部2へ流入することがなくなる。また、無線信号にとっても、不要な配線へ信号が流出すれば、自身の信号を減衰させることになる。つまり、分岐配線BPを介して受信部1のRF回路へほぼ全てが伝達されるべき信号が減衰することになり、結果として信号のS/N比を悪くしてしまう。しかし、構成例4によれば、アンテナとして機能しない配線への無線信号の流出を防止できるので、このような問題も抑制することができる。
図6は、本発明に係る車輪状態監視システムの構成例5を示す概略ブロック図である。構成例5では、分岐配線BPにおいて第二のフィルタ21と受信部1との間に整合回路3が備えられている。この整合回路3により、効率良く無線信号を受信部1のRF回路へ入力することができる。整合回路3の具体的な構成例は後述する。
図7及び図8は、第一、第三、第四のフィルタの周波数特性の一例を示すグラフである。図7は、低域通過フィルタ(LPF;Low Pass Filter)、図8は、搬送波の周波数fの周波数帯域を対象とする帯域阻止フィルタ(BEF;Band Elimination Filter)である。上述したように、無線信号の搬送波の周波数は概ね数百MHz程度の高周波数である。そして、電源電圧V及びグラウンドGNDは直流であり、車輪情報信号S1は搬送波よりも低い周波数である。従って、図7のような低域通過フィルタを用いると良好に搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げることができる。尚、この低域通過フィルタの上限周波数は、信号配線によって伝達される車輪情報信号S1の周波数よりも高いものであり、車輪情報信号S1の通過は阻害されない。また、例えば車輪の回転速度を検出する回転センサの出力の周波数は、数十kHz以下である。このような既存の回転センサの配線を共用する場合があることも考慮すると、低域通過フィルタの上限周波数は、数十kHz以上としておくことが好ましい。
図8のような帯域阻止フィルタの場合も同様である。低域通過フィルタは、一般的には適当なインダクタンスを有するインダクタを用いることにより構成することができる。帯域阻止フィルタは、一般的には、共振周波数が阻止したい周波数となるようなインダクタンスとキャパシタンスとを有するインダクタとコンデンサとの組合せにより構成することができる。また、低周波数の時に低インピーダンスであって、特定の周波数に対して高インピーダンスとなるフェライトビーズ等の素子を用いて、帯域阻止フィルタを構成してもよい。
図9は、第二のフィルタの周波数特性の一例を示すグラフであり、搬送波の周波数fの周波数帯域を対象とする帯域通過フィルタ(BPF;Band Pass Filter)である。図に示すように、少なくとも直流成分を含む低周波数帯域の信号の通過を妨げ、且つ搬送波の周波数fの周波数帯域の信号を良好に通過させる周波数特性を有している。帯域阻止フィルタは、一般的には、共振周波数が通過を阻止させたい周波数となるようなインダクタンスとキャパシタンスとを有するインダクタとコンデンサとの並列接続により構成することができる。
図10は、図6に示す整合回路3の構成例を示す概略回路図である。図10(a)は、第二のフィルタ21と受信部1との間に直列に接続される2つのコンデンサC1とC2との間に、グラウンドと接続されるインダクタL1が配されるT型フィルタである。ここで、第二のフィルタ21の側に配置されるコンデンサC1に換えて、第二のフィルタ21とコンデンサC1との両方の機能を受け持つコンデンサC1’が配置されてもよい。第二のフィルタ21は、上述したように搬送波の周波数fを通過させる帯域通過フィルタであることが望ましい。しかし、電源を含め、車輪情報信号S1等、他の信号は、一般的に搬送波の周波数fよりも低い周波数である。従って、第二のフィルタ21は、帯域通過フィルタに限らず、少なくとも搬送波の周波数fを良好に通過させる周波数特性を有する高域通過フィルタ(HPF;High Pass Filter)であってもよい。コンデンサは、低周波数帯域の信号に対しては高インピーダンスであり、高周波数帯域の信号に対しては低インピーダンスとなる素子である。従って、第二のフィルタ21をコンデンサを用いて構成することも可能である。この場合、第二のフィルタ21と、整合回路3のコンデンサC1とが、直列に接続される形となる。従って、図10(b)に示すように、両コンデンサを統合し、整合回路3にコンデンサC1’を備えてもよい。
また、搬送波の周波数fにおいて、整合回路3が有する受信部1の側のコンデンサC2のインピーダンスの絶対値が、受信部1の入力インピーダンスに対して充分に小さい場合には、図10(c)に示すようにコンデンサC2を省略することができる。例えば、コンデンサC2のインピーダンスの絶対値が、受信部1の入力インピーダンスの1/10以下であるような場合である。この場合、受信部1のRF回路と、グラウンド等の定電位とを直流的に低インピーダンスで接続することが可能であればコンデンサC2を省略してもよい。つまり、図10(c)のように、直流的に低インピーダンスであるインダクタL1を介して受信部1のRF回路とグラウンドとが接続される。尚、図10(a)〜(c)では、定電位としてインダクタL1をグラウンドへ接続しているが、グラウンド以外の定電圧に接続してもよい。この定電圧は、受信部1の電源電圧(電源配線の電源電圧V)やグラウンド(電源配線のグラウンドGND)、受信部1で定める基準電圧と共有されていると望ましい。
整合回路3は、図10(d)に示すように、第二のフィルタ21と受信部1との間に直列に接続される2つのインダクタL2とL3との間に、グラウンドと接続されるコンデンサC3が配されるT型フィルタにより構成することもできる。また、図10(e)及び(f)に示すように、インダクタL2又はL3の何れか一方を省略したL型フィルタにより構成することもできる。尚、図10(d)〜(f)では、定電位としてコンデンサC3をグラウンドへ接続しているが、グラウンド以外の定電圧に接続してもよい。また、この定電圧は、受信部1の電源電圧(電源配線の電源電圧V)やグラウンド(電源配線のグラウンドGND)、受信部1で定める基準電圧と共有されていると望ましい。
図11は、本発明に係る車輪状態監視システムが監視する車輪7の断面図である。タイヤ7aは、ホイール7bに取り付けられて車軸7cを回転軸として回転するように取り付けられている。空気圧センサ5(測定手段)は、タイヤ7aとホイール7bとによって形成される空間の空気圧を測定する。車輪7は、車輪7の回転速度を検出する回転センサ8も備えている。車輪7には、互いに隣接する磁極が異極となるように周回して磁性体が取り付けられている。回転センサ8は、ホールICなどの磁気センサにより、車輪7に備えられた磁性体を検出する。回転センサ8は、車輪7の回転速度に応じた頻度でパルス列等により、回転検出信号を出力する。尚、回転センサ8は、車輪7の回転速度に応じた頻度で出力されるパルス波信号のパルス形状(波形)の変化から回転方向を検出するものや、別系統で回転方向を検出するタイプでもよい。また、車輪に取り付けられた磁性体は、回転センサ8を貫通する磁束に変化を与えるものや、磁気抵抗の変化を検出するタイプでもよい。
図12は、本発明に係る車輪状態監視システムの実施例1を示す概略ブロック図である。この実施例1では、情報処理部2に第一処理部2aと第二処理部2bとが備えられている。第一処理部2aは、図1〜図6に基づいて説明したように、無線信号を受信する受信部1から伝達される車輪情報信号S1に基づいて情報処理を行う情報処理部2の一つの機能部である。第二処理部2bは、回転センサ8の回転検出信号S2に基づいて情報処理を行う情報処理部2の一つの機能部である。これら第一処理部2aと第二処理部2bとは、独立して備えられていてもよいし、図12に示すように同じ情報処理部2に備えられていてもよい。同じ情報処理部に備えられる場合には、その内部で必ずしも独立している必要はなく、機能として両機能を有していれば充分である。尚、回転センサ8と第二処理部2bとで、本発明の回転検出装置6を構成する。
図11に示したように、空気圧センサ5と、回転センサ8とは共に車輪7に備えられる。そして、第一処理部2aと第二処理部2bとは、同じ基板上に備えられたり、同じプロセッサ(マイクロコンピュータ等)に機能として備えられたりすることができる。第一処理部2aと第二処理部2bとを有する情報処理部2は、車体側に備えられる。そして、情報処理部2と、空気圧センサ5の受信部2及び回転センサ8とは、車軸7cに沿った配線により接続される。従って、情報処理部2と受信部2とを接続する配線と、情報処理部2と回転センサ8とを接続する配線とは、非常に近接している。そこで、情報処理部2から受信部1へ電源を供給する配線と、情報処理部2から回転センサ8へ電源を供給する配線とを共通化すると、情報処理部2と車輪7とを結ぶ配線数を抑制することができる。通常、四輪車では4つの各車輪に、このような車輪状態監視システムが備えられ、4つの情報処理部2からの情報を別の情報処理装置が演算する。従って、このように配線数を抑制することができると、車両全体での配線数の抑制効果も得られる。尚、例えば、受信部1と回転センサ8とを同一の基板上に設けるなど、一体化すると、設置場所が限られる車輪7の近傍にさらに好適に設置することができる。
図13は、本発明に係る車輪状態監視システムの実施例2を示す概略ブロック図である。この実施例2は、図6に示した構成例5に回転センサ6を加えたものである。詳細については、既に述べたものと同様であるので、ここでは説明を省略する。
図14は、本発明に係る車輪状態監視システムの実施例3を示す概略ブロック図である。図1〜6、図12、図13に示した構成例、実施例においては、車輪情報信号S1や回転検出信号S2と、電源対(電源電圧V及びグラウンドGND)との配線を個別に有していた。図14に示した実施例3では、車輪情報信号S1や、回転検出信号S2を電流出力として、電源対の配線に重畳している。つまり、グラウンドの配線に電流出力による車輪情報信号を重畳させて出力し(符号G1)、同様に回転検出信号を重畳させて出力(符号G2)している。それぞれ、第一処理部2aと第二処理部2bとに設けた抵抗器R1及びR2により、電流出力信号を電圧信号に変換している。
以上説明したように、本発明によれば、車輪を測定し、その情報が無線送信された無線信号を良好に受信することのできる車輪状態監視システムを提供することができる。
1 受信部
2 情報処理部
4 送信部
5 測定手段、空気圧センサ
6 回転検出装置
7 車輪
8 回転センサ
11 第一のフィルタ
21 第二のフィルタ
31 第三のフィルタ
41 第四のフィルタ
BP 分岐配線
P 分岐点
V 電源(電源電圧)
GND 電源(グラウンド)
S1 車輪情報検出信号
2 情報処理部
4 送信部
5 測定手段、空気圧センサ
6 回転検出装置
7 車輪
8 回転センサ
11 第一のフィルタ
21 第二のフィルタ
31 第三のフィルタ
41 第四のフィルタ
BP 分岐配線
P 分岐点
V 電源(電源電圧)
GND 電源(グラウンド)
S1 車輪情報検出信号
Claims (4)
- 車輪の状態を測定する測定手段の測定結果である情報を搬送波に応じて変換して無線送信する送信部と、送信された無線信号を受信して前記搬送波の周波数とは異なる周波数の車輪情報信号に変換する受信部と、前記車輪情報信号に基づいて情報処理を行う情報処理部とを備えた車輪状態監視システムにおいて、
前記受信部と前記情報処理部とは、前記情報処理部より前記受信部へ電源を供給する電源配線と、前記受信部から前記情報処理部へ前記車輪情報信号を伝達する信号配線とを有して接続され、
前記電源配線及び前記信号配線の中の少なくとも1本の配線は、前記搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有する第一のフィルタを備えると共に、この第一のフィルタと前記情報処理部との間に分岐点を有し、
この分岐点と前記受信部との間は、前記搬送波の周波数帯域の信号を通過させる周波数特性を有する第二のフィルタを有する分岐配線によって接続される車輪状態監視システム。 - 前記電源配線及び前記信号配線のうち、前記第一のフィルタを有さない配線に、前記搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有する第三のフィルタが備えられる請求項1に記載の車輪状態監視システム。
- 前記電源配線及び前記信号配線のうち、前記分岐点を有する配線において、前記分岐点と前記情報処理部との間に、前記搬送波の周波数帯域の信号の通過を妨げる周波数特性を有する第四のフィルタが備えられる請求項1又は2に記載の車輪状態監視システム。
- 前記車輪の回転速度及び回転方向の一方又は双方を検出する回転検出装置を備え、前記電源配線を用いて前記回転検出装置に電源を供給する請求項1に記載の車輪状態監視システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005190309A JP2007011608A (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 車輪状態監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005190309A JP2007011608A (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 車輪状態監視システム |
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Family
ID=37750037
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017161337A (ja) * | 2016-03-09 | 2017-09-14 | シチズンファインデバイス株式会社 | 検出装置および検出システム |
CN109963730A (zh) * | 2016-09-23 | 2019-07-02 | 法国大陆汽车公司 | 用于辅助车辆轮胎充气的方法 |
JP2020101544A (ja) * | 2018-12-19 | 2020-07-02 | 系統電子工業股▲ふん▼有限公司 | タイヤ空気圧センサーのrfマッチング装置 |
-
2005
- 2005-06-29 JP JP2005190309A patent/JP2007011608A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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