JP2007009488A - 加熱装置を用いた構造物の基礎構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 構造物の基礎部分を確実に保温することができるとともに、加熱装置の埋設作業において多大な労力を費やすことなく、加熱装置が故障の際に交換される導電管内の絶縁電線の交換コストを抑えるとともに、汎用性の極めて高い構造物の基礎構造を提供すること。
【解決手段】 構造物の基礎部分に埋設され、一定間隔離間して並設配置された複数の導電管と、基礎部分より露出され、導電管の隣接する端部同士を接続する接続配管と、隣接する導電管の端部同士を、接続配管内を通して電気的に接続するジャンパー線とを備えてなり、導電管内部と接続配管内部を通り、電源に直列接続されたケーブル又は絶縁電線からなる一次回路と、電源から一次回路を介して電流を流した際に、この電流とは逆向きの誘導電流を導電管の内表面付近に発生させ、これによって導電管を発熱させる導電管とジャンパー線からなる二次回路と、から構成される加熱装置を備えた基礎構造を用いた。
【選択図】 図1
【解決手段】 構造物の基礎部分に埋設され、一定間隔離間して並設配置された複数の導電管と、基礎部分より露出され、導電管の隣接する端部同士を接続する接続配管と、隣接する導電管の端部同士を、接続配管内を通して電気的に接続するジャンパー線とを備えてなり、導電管内部と接続配管内部を通り、電源に直列接続されたケーブル又は絶縁電線からなる一次回路と、電源から一次回路を介して電流を流した際に、この電流とは逆向きの誘導電流を導電管の内表面付近に発生させ、これによって導電管を発熱させる導電管とジャンパー線からなる二次回路と、から構成される加熱装置を備えた基礎構造を用いた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、構造物の基礎構造に関するものである。さらに詳しくは、低温液体の貯蔵タンクの基礎構造に関するものである。
従来より、液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)などの低温の液体や、重油などの加熱保温を要する内容物をタンクに貯蔵することが行われている。
このような低温液体と高粘性重油などの流体とは、加熱保温の目的が異なる。
このような低温液体と高粘性重油などの流体とは、加熱保温の目的が異なる。
特に低温液体は、タンクと大地を熱絶縁して凍上防止するために大地に接する基礎部等を加熱するもので内容物を加熱するものではない。
一方、高粘性重油等の貯蔵タンクは、内容物の温度降下で固化又は高粘性化しないよう内容物をある温度に加熱保温するものである。
一方、高粘性重油等の貯蔵タンクは、内容物の温度降下で固化又は高粘性化しないよう内容物をある温度に加熱保温するものである。
また、貯蔵タンクには地上方式、地下方式があり、地上方式の場合には凍上防止策として大地と接触するタンク底部の基礎コンクリート部に加熱装置を設置している。
さらに地下方式の場合には、底部基礎部と側面コンクリート壁又は周辺大地を冷熱防止のために加熱保温することがある。
さらに地下方式の場合には、底部基礎部と側面コンクリート壁又は周辺大地を冷熱防止のために加熱保温することがある。
低温液体貯蔵タンクの基礎部の加熱装置としては、従来、基礎部分に埋設されたトレース管に温水等の熱媒を流して加熱する方法が使われている。
しかしながら、この方式では温水等を作る付帯設備が必要であり、その保守管理が必要で維持コストもかかるという問題があった。
しかしながら、この方式では温水等を作る付帯設備が必要であり、その保守管理が必要で維持コストもかかるという問題があった。
このため、保守管理を殆ど必要とせず、またクリーンエネルギーの電気を利用した加熱装置の開発が従来より研究されており、このような電気加熱法のひとつとして表皮電流を利用した加熱方法がある。
このような加熱方法は、特許文献1(特公昭46−588号公報)に開示されている。
すなわち、この表皮電流加熱管装置100は、図7に示したように、複数の並列に配置した高磁性管102、104の両端を電気的に相互に接続線101、108を介して接続するとともに、この高磁性管102、104の内部に絶縁電線110を直列に配置し、絶縁電線110の両端を交流電源112に接続している。
すなわち、この表皮電流加熱管装置100は、図7に示したように、複数の並列に配置した高磁性管102、104の両端を電気的に相互に接続線101、108を介して接続するとともに、この高磁性管102、104の内部に絶縁電線110を直列に配置し、絶縁電線110の両端を交流電源112に接続している。
これによって、交流電源112から電気を流すと絶縁電線110を介して、図7の矢印114の方向に電流が流れる。この絶縁電線110を流れる電流によって、高磁性管102、104の内表面部分に絶縁電線110を流れる電流と逆向きの誘導電流が生じて、図7の矢印116の方向に流れ、これにより高磁性管102、104を発熱させるようになっている。
この表皮電流加熱管装置100は、地上タンクの場合には構造物の底部に設置されるのが一般的である。
このような表皮電流加熱管装置は、地下タンクの場合にはタンク周辺の大地を加熱するため、例えば上記特許文献1に開示された表皮電流加熱管装置を構造物である貯蔵タンクの周りを囲うように配置してタンク周辺の土壌を加熱し、冷熱が隣接する構造物に障害を及ぼすのを防止しており、この方法が特許文献2(特公昭56−678号公報)に開示されている。
このような表皮電流加熱管装置は、地下タンクの場合にはタンク周辺の大地を加熱するため、例えば上記特許文献1に開示された表皮電流加熱管装置を構造物である貯蔵タンクの周りを囲うように配置してタンク周辺の土壌を加熱し、冷熱が隣接する構造物に障害を及ぼすのを防止しており、この方法が特許文献2(特公昭56−678号公報)に開示されている。
すなわち、図8(a)の縦断面図および図8(b)の平面図に示したように、このような基礎部分の構造200は、複数のU字形の強磁性管202が一定間隔離間してタンクの表面201の外周側の大地206内に埋設されている。
そして、これらの強磁性管202の上端が大地206の地表面208の下に設けられた接続箱210に連結されている。
これらの接続箱210は、地上に配置された保護管212の引込箱213に接続管214を介して接続されている。
これらの接続箱210は、地上に配置された保護管212の引込箱213に接続管214を介して接続されている。
そして、絶縁電線216がこの保護管212内に挿通されて、引込箱213から接続管214、接続箱210、U字形の強磁性管202の内部を介して直列に交流電源218に接続されている。
これにより、交流電源218から絶縁電線216に電流を流すことによって、図8(a)の矢印215方向に電流が流れ、これが一次回路を構成するようになっている。
そして、この一次回路を流れる電流の作用によって図8(a)の矢印220方向に、強磁性管202と接続箱210にループ状に逆向きの誘導電流が生じて、これにより強磁性管202が発熱する二次回路が形成されており、これによってタンクの表面201の外周側の大地206を加熱することができるようになっている。
そして、この一次回路を流れる電流の作用によって図8(a)の矢印220方向に、強磁性管202と接続箱210にループ状に逆向きの誘導電流が生じて、これにより強磁性管202が発熱する二次回路が形成されており、これによってタンクの表面201の外周側の大地206を加熱することができるようになっている。
なお、引込箱213を介して強磁性管202内の絶縁電線216を挿通、交換することができるようになっており、これにより万が一故障が起こったときなどに強磁性管202はそのままにして、強磁性管202に挿通した絶縁電線216を簡単に取り替えられるよう構成されている。
また、大地206の地表面208より上方に位置する保護管212内には、図8(a)に示したように絶縁電線216が往復して配設されているため、交流電源218より電流を流した際に保護管212内で相互に逆向きの電流が流れて、電流が打ち消しあうことにより保護管212の部分が発熱することがないようになっている。
また、特許文献3(特公昭56−48387号公報)には、重油などの温度保持が必要な内容物を保有するためのタンクの基礎構造に、上記特許文献1に開示された表皮電流加熱管装置を適用した方法が開示されている。
このタンクの基礎構造300では、図9(a)の平面図および図9(b)の縦断面図に示したように、上記特許文献1に開示された表皮電流加熱管装置を、タンク306の底部とタンク306の下方の地面内の基礎部分に湾曲形状で設置し、タンク306内の内容物とタンク306を加熱するように構成されている。
すなわち、このようなタンクの基礎構造300では図9(a)の平面図に示したように、円形のタンク306に対して均一に加熱するように、タンク306の外周部の方が中心部よりも電熱管302の配置密度が大きくなるように電熱管302を湾曲して配設されている。
そして、これらの電熱管302内には絶縁電線が挿通され、電源と接続される回路が形成されている。
これにより、電源より絶縁電線に電流を流すと絶縁電線を覆う電熱管302に誘導電流が生じて、電熱管302が発熱してタンク306の下方の地面308を加熱することができるように構成されている。
これにより、電源より絶縁電線に電流を流すと絶縁電線を覆う電熱管302に誘導電流が生じて、電熱管302が発熱してタンク306の下方の地面308を加熱することができるように構成されている。
このようなタンクの基礎構造300では、円形のタンク306に対してタンク306の外周部の方が中心部よりも電熱管302の配置密度が大きくなるように電熱管302を湾曲して配設されているので、タンク306内部とタンク306の下方の地面308を均一に加熱することができ、タンク306内の内容物を所望の温度で管理することができるようになっている。
また複数の電熱管302の端部には、図9(a)に示したように端部箱(プルボックス)304が配設されているため、万が一絶縁電線が破損損傷するなどして故障した際に、端部箱304の蓋を外して絶縁電線の交換ができるようになっている。
特公昭46−588号公報
特公昭56−678号公報
特公昭57−48387号公報
しかしながら、特許文献2に開示された構造200では、表皮電流加熱管装置をタンク表面201の周りを囲うように配置するよう構成されているため、敷設作業に多大な労力がかかってしまう。
また、強磁性管202がU字形であるため、故障が起こった際において交換される強磁性管202内の絶縁電線216は、U字形の往復分の距離となり無駄な交換コストが嵩むこととなってしまう。
さらに、特許文献3に開示された基礎構造300では、タンク306の底部およびタンク306外の地面308に設置される電熱管302は湾曲形状を有しているため、電熱管302は施工単位ごとに用意する必要があり汎用性が極めて乏しく、これについてもコストが嵩んでしまう問題を有する。また低温液体の貯蔵タンクに適用する場合、電熱管を加熱目的からタンク内底部に設置することはできない。
本発明は、このような現状に鑑み、構造物の基礎部分を確実に保温することができるとともに、加熱装置の埋設作業において多大な労力を費やすことなく、加熱装置が故障の際に交換される導電管内の絶縁電線の交換コストを抑えるとともに、汎用性の極めて高い加熱装置を用いた構造物の基礎構造を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の基礎構造は、
構造物の基礎部分に埋設され、一定間隔離間して並設配置された複数の導電管と、
前記基礎部分より露出され、前記導電管の隣接する端部同士を接続する接続配管と、
隣接する前記導電管の端部同士を、接続配管内を通して電気的に接続するジャンパー線とを備えてなり、
前記導電管内部と前記接続配管内部を通り、電源に直列接続されたケーブル又は絶縁電線からなる一次回路と、
前記電源から前記一次回路を介して電流を流した際に、前記電流とは逆向きの誘導電流を前記導電管の内表面付近に発生させ、
これによって前記導電管を発熱させる前記導電管と前記ジャンパー線からなる二次回路と、から構成される加熱装置を備えたことを特徴とする。
構造物の基礎部分に埋設され、一定間隔離間して並設配置された複数の導電管と、
前記基礎部分より露出され、前記導電管の隣接する端部同士を接続する接続配管と、
隣接する前記導電管の端部同士を、接続配管内を通して電気的に接続するジャンパー線とを備えてなり、
前記導電管内部と前記接続配管内部を通り、電源に直列接続されたケーブル又は絶縁電線からなる一次回路と、
前記電源から前記一次回路を介して電流を流した際に、前記電流とは逆向きの誘導電流を前記導電管の内表面付近に発生させ、
これによって前記導電管を発熱させる前記導電管と前記ジャンパー線からなる二次回路と、から構成される加熱装置を備えたことを特徴とする。
このように構成することによって、構造物の基礎部分を確実に保温することができると
ともに、加熱装置の埋設作業において多大な労力を費やすことなく、加熱装置が故障の際に交換される導電管内のケーブル又は絶縁電線の交換コストを抑えるとともに、汎用性の極めて高い加熱装置を用いた構造物の基礎構造を提供することができる。
ともに、加熱装置の埋設作業において多大な労力を費やすことなく、加熱装置が故障の際に交換される導電管内のケーブル又は絶縁電線の交換コストを抑えるとともに、汎用性の極めて高い加熱装置を用いた構造物の基礎構造を提供することができる。
また、本発明の基礎構造は、
前記導電管の端部と前記接続配管の端部とが、
プルボックスを介して接続されることを特徴とする。
前記導電管の端部と前記接続配管の端部とが、
プルボックスを介して接続されることを特徴とする。
このように構成することによって、加熱装置が万が一故障しても、導電管内のケーブル又は絶縁電線の交換がプルボックスを介すれば極めて容易であり、またメンテナンスも容易である。
また、本発明の基礎構造は、
前記プルボックスが、
前記基礎部分の外側に取付けられることを特徴とする。
前記プルボックスが、
前記基礎部分の外側に取付けられることを特徴とする。
このように構成することによって、タンクの基礎部分より外側にプルボックスが露出し、万が一の故障の際にも導電管内のケーブル又は絶縁電線の交換における作業性が極めて良好であり、さらに加熱装置のメンテナンスが極めて容易である。
また、本発明の基礎構造は、
前記プルボックスが、
前記基礎部分に一部埋設状態で取付けられることを特徴とする。
前記プルボックスが、
前記基礎部分に一部埋設状態で取付けられることを特徴とする。
このように構成することによって、プルボックスを強固に保持することができるとともに、基礎構造の端部から飛び出すプルボックスの飛び出し量を調整することにより、どのような施工現場にも対応して設置することができる。
また、本発明の基礎構造は、
前記加熱装置が、
前記基礎部分に複数段に上下に重ねて埋設されることを特徴とする。
前記加熱装置が、
前記基礎部分に複数段に上下に重ねて埋設されることを特徴とする。
このように構成することによって、部分的に必要な熱量が異なる場合にも容易に対応できる。
また、本発明の基礎構造は、
前記加熱装置が、
前記構造物の基礎底面に対して平行に設置されることを特徴とする。
また、本発明の基礎構造は、
前記加熱装置が、
前記構造物の基礎底面に対して平行に設置されることを特徴とする。
このように構造物の基礎底面に対して平行に設置することによって、構造物全体の基礎部分を効率良く加熱することができる。
また、本発明の基礎構造は、
三つの前記加熱装置を、並列に三相電源に接続することを特徴とする。
また、本発明の基礎構造は、
三つの前記加熱装置を、並列に三相電源に接続することを特徴とする。
このように構成することによって、三つの回路に対して、設置される電源の数を一つとすることができるため、電源設置にかかるコストを抑えることができる。
さらに電源の数を抑えることができるため、電源管理が容易である。
さらに電源の数を抑えることができるため、電源管理が容易である。
また、本発明の基礎構造は、
前記基礎部分に、
複数の前記加熱装置を配置してなることを特徴とする。
前記基礎部分に、
複数の前記加熱装置を配置してなることを特徴とする。
このように構成することによって、万が一加熱装置が故障しても構造物の基礎構造の一部分のみを修理すればよいため、故障による影響を最小限とすることができる。
さらに構造物の基礎部分が複数の加熱装置で構成されていれば、加熱装置のメンテナンスが容易である。
さらに構造物の基礎部分が複数の加熱装置で構成されていれば、加熱装置のメンテナンスが容易である。
また、本発明の基礎構造は、
前記構造物が、
低温液体の貯蔵タンクであることを特徴とする。
前記構造物が、
低温液体の貯蔵タンクであることを特徴とする。
このように構成することによって、特に冷凍液体の貯蔵タンク周辺の大地が凍結して盛り上がる凍上現象を確実に防止することができる。
また、本発明の基礎構造は、
構造物の基礎部分に埋設され、一定間隔離間して並設配置された複数の導電管と、
前記基礎部分より露出され、前記導電管の隣接する端部同士を接続する接続配管と、
隣接する前記導電管の端部同士を、接続配管内を通して電気的に接続するジャンパー線とを備えてなり、
前記導電管内部と前記接続配管内部を通り、ケーブル又は絶縁電線からなる内部回路と、
前記内部回路末端から前記導電管と前記ジャンパー線を介して、前記内部回路とは逆向きに電流が流れるように電源に直列的に接続された外部回路と、からなる電流印加回路とを備え、
前記電源から前記電流印加回路の内部回路および外部回路を介して電流を流した際に、前記導電管を発熱させるよう構成した加熱装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明の基礎構造は、
構造物の基礎部分に埋設され、一定間隔離間して並設配置された複数の導電管と、
前記基礎部分より露出され、前記導電管の隣接する端部同士を接続する接続配管と、
隣接する前記導電管の端部同士を、接続配管内を通して電気的に接続するジャンパー線とを備えてなり、
前記導電管内部と前記接続配管内部を通り、ケーブル又は絶縁電線からなる内部回路と、
前記内部回路末端から前記導電管と前記ジャンパー線を介して、前記内部回路とは逆向きに電流が流れるように電源に直列的に接続された外部回路と、からなる電流印加回路とを備え、
前記電源から前記電流印加回路の内部回路および外部回路を介して電流を流した際に、前記導電管を発熱させるよう構成した加熱装置を備えたことを特徴とする。
このように構成することによって、構造物の基礎部分を確実に保温することができるとともに、加熱装置の埋設作業において多大な労力を費やすことなく、加熱装置が故障の際に交換される導電管内のケーブル又は絶縁電線の交換コストを抑えるとともに、汎用性の極めて高い加熱装置を用いた構造物の基礎構造を提供することができる。
また、誘導電流を生じさせる構造である上記の基礎構造に比べ、接続配管の量を少なくすることができるため、コストを抑えることができる。
また、本発明の基礎構造は、
前記導電管の端部と前記接続配管の端部とが、
プルボックスを介して接続されることを特徴とする。
また、本発明の基礎構造は、
前記導電管の端部と前記接続配管の端部とが、
プルボックスを介して接続されることを特徴とする。
このように構成することによって、加熱装置が万が一故障しても、導電管内のケーブル又は絶縁電線の交換がプルボックスを介すれば極めて容易であり、またメンテナンスも容易である。
また、本発明の基礎構造は、
前記プルボックスが、
前記基礎部分の外側に取付けられることを特徴とする。
前記プルボックスが、
前記基礎部分の外側に取付けられることを特徴とする。
このように構成することによって、タンクの基礎部分より外側にプルボックスが露出し、万が一の故障の際にも導電管内のケーブル又は絶縁電線の交換における作業性が極めて良好であり、さらに加熱装置のメンテナンスが極めて容易である。
また、本発明の基礎構造は、
前記プルボックスが、
前記基礎部分に一部埋設状態で取付けられることを特徴とする。
前記プルボックスが、
前記基礎部分に一部埋設状態で取付けられることを特徴とする。
このように構成することによって、プルボックスを強固に保持することができるとともに、基礎構造の端部から飛び出すプルボックスの飛び出し量を調整することにより、どのような施工現場にも対応して設置することができる。
また、本発明の基礎構造は、
前記加熱装置が、
前記基礎部分に複数段に上下に重ねて埋設されることを特徴とする。
前記加熱装置が、
前記基礎部分に複数段に上下に重ねて埋設されることを特徴とする。
このように構成することによって、部分的に必要な熱量が異なる場合にも容易に対応できる。
また、本発明の基礎構造は、
前記加熱装置が、
前記構造物の基礎底面に対して平行に設置されることを特徴とする。
また、本発明の基礎構造は、
前記加熱装置が、
前記構造物の基礎底面に対して平行に設置されることを特徴とする。
このように構造物の基礎底面に対して平行に設置することによって、構造物全体の基礎部分を効率良く加熱することができる。
また、本発明の基礎構造は、
三つの前記加熱装置を、並列に三相電源に接続することを特徴とする。
また、本発明の基礎構造は、
三つの前記加熱装置を、並列に三相電源に接続することを特徴とする。
このように構成することによって、三つの回路に対して、設置される電源の数を一つとすることができるため、電源設置にかかるコストを抑えることができる。
さらに電源の数を抑えることができるため、電源管理が容易である。
さらに電源の数を抑えることができるため、電源管理が容易である。
また、本発明の基礎構造は、
前記基礎部分に、
複数の前記加熱装置を配置してなることを特徴とする。
前記基礎部分に、
複数の前記加熱装置を配置してなることを特徴とする。
このように構成することによって、万が一加熱装置が故障しても構造物の基礎構造の一部分のみを修理すればよいため、故障による影響を最小限とすることができる。
さらに構造物の基礎部分が複数の加熱装置で構成されていれば、加熱装置のメンテナンスが容易である。
さらに構造物の基礎部分が複数の加熱装置で構成されていれば、加熱装置のメンテナンスが容易である。
また、本発明の基礎構造は、
前記構造物が、
低温液体の貯蔵タンクであることを特徴とする。
前記構造物が、
低温液体の貯蔵タンクであることを特徴とする。
このように構成することによって、特に冷凍液体の貯蔵タンク周辺の大地が凍結して盛り上がる凍上現象を確実に防止することができる。
本発明によれば、構造物の基礎部分を確実に保温することができるとともに、加熱装置の埋設作業において多大な労力を費やすことなく、加熱装置が故障の際に交換される導電管内の絶縁電線の交換コストを抑えるとともに、汎用性の極めて高い構造物の基礎構造を提供することができる。
特に構造物が低温液体の貯蔵タンクであれば、周辺の大地が凍結して盛り上がる凍上現象を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例である加熱装置を備えた構造物の基礎構造の構成図、図2は、図1のX−X線の要部拡大断面図、図3は、図1のY−Y線の要部拡大断面図、図4は、本発明の第1の実施例である加熱装置を備えた構造物の基礎構造に三相電源を用いた場合の構成図である。
図1は、本発明の第1の実施例である加熱装置を備えた構造物の基礎構造の構成図、図2は、図1のX−X線の要部拡大断面図、図3は、図1のY−Y線の要部拡大断面図、図4は、本発明の第1の実施例である加熱装置を備えた構造物の基礎構造に三相電源を用いた場合の構成図である。
なお、本発明の加熱装置を備えた構造物の基礎構造は、低温液体の貯蔵タンクなどの基礎部分に、主に導電管と絶縁電線よりなる加熱装置を備え、電源より絶縁電線に電流を流すことにより導電管を発熱し、これによって基礎部分を暖めるものである。
また本実施例では、導体の外側が絶縁層で絶縁された構造を有する絶縁電線を使用しているがこれに限定されるものではなく、絶縁電線の代わりに導体上の絶縁層の外側に外傷保護用のシース層が設けられた構造を有するケーブルを用いることもでき、設置する環境に応じて適宜選択するとよい。
なお絶縁電線とケーブルとは、いずれにおいても耐熱性を有するものを適用することが望ましい。
図1に示したように、本発明の加熱装置20を備えた構造物の基礎構造10aは、構造物の基礎38部分に複数の導電管22が平行に設置されている。
図1に示したように、本発明の加熱装置20を備えた構造物の基礎構造10aは、構造物の基礎38部分に複数の導電管22が平行に設置されている。
この際、隣り合う導電管22同士の間隔は、特に限定されるものではないが、例えば構造物の基礎構造10aの長尺方向の幅が100mであれば、隣り合う導電管22と導電管22との間隔は1mとすることが好ましい。
また導電管22は磁性管であり、例えば外径が20mm以上から61mm以下のJIS規格品である汎用炭素鋼鋼管を用いると良い。
さらに、予め標準長を有する汎用炭素鋼鋼管を長尺方向に複数本溶接にて接続することにより、所望の長さの導電管22とすることができる。
さらに、予め標準長を有する汎用炭素鋼鋼管を長尺方向に複数本溶接にて接続することにより、所望の長さの導電管22とすることができる。
このように、規格品の炭素鋼鋼管を導電管22として用いることにより、どのような施工現場であっても、比較的簡単に加熱装置20を設けることができ、施工コストなどを抑えることができる。
また、導電管22の両端部には、それぞれ開閉蓋28付きのプルボックス26が備えられている。
このプルボックス26には、導電管22の端部と接続するためのノズル30が設けられており、このノズル30と導電管22の端部とは溶接により接続されている。
このプルボックス26には、導電管22の端部と接続するためのノズル30が設けられており、このノズル30と導電管22の端部とは溶接により接続されている。
このようなプルボックス26は、プルボックス26に取付けられた開閉蓋28を取り外し、導電管22内に配設される絶縁電線36の挿通、端子34へのジャンパー線32の接続、接続配管24の連結を行うためのものである。
プルボックス26は一般的に円筒型、箱型などの形状からなり、炭素鋼またはステンレスまたはこれらの組み合わせからなることが好ましい。
また、導電管22の端部に備えられたプルボックス26同士は、例えば電線管又は電線管とフレキシブル電線管との組み合わせからなる接続配管24を介して接続されており、この接続配管24内を通ってプルボックス26の底面27と底面27とを、各底面27に設けられた端子34を介してジャンパー線32で接続することにより、電気的に接続されている。
また、導電管22の端部に備えられたプルボックス26同士は、例えば電線管又は電線管とフレキシブル電線管との組み合わせからなる接続配管24を介して接続されており、この接続配管24内を通ってプルボックス26の底面27と底面27とを、各底面27に設けられた端子34を介してジャンパー線32で接続することにより、電気的に接続されている。
このような導電管22内部とプルボックス26を介した接続配管24内部には、交流電源42に直接接続された絶縁電線36が配設されている。
なお、図1のX−X線断面図である図2に示したように、略円筒断面形状を有する導電管22の内部に配設された絶縁電線36は、導電管22の内部に自由な状態で挿通されている。
なお、図1のX−X線断面図である図2に示したように、略円筒断面形状を有する導電管22の内部に配設された絶縁電線36は、導電管22の内部に自由な状態で挿通されている。
また、絶縁電線36が万が一不良の場合には、導電管22の両端部に設けられたプルボックス26の開閉蓋28を取り外して不良な絶縁電線36を引き抜き、良好な絶縁電線36を再度プルボックス26に接続された導電管22内へ挿通し、電気的に接続するだけで対応できるため、作業効率が極めて高い。
さらに、これらを基礎部分の全幅に至るまで配設して構成された加熱装置20は、図3に示したように、構造物であるタンク44の基礎38内に配設されており、プルボックス26および接続配管24部分が基礎38の基礎壁面40より外方となるように設置されている。
なお、基礎38部分は、コンクリートよりなることが好ましい。
本実施例においては、プルボックス26は基礎38の基礎壁面40に取付けられているが、これに限定されるものではなく基礎38内部にプルボックス26を一部埋め込んだ状態(図示せず)で取付けてもよい。
本実施例においては、プルボックス26は基礎38の基礎壁面40に取付けられているが、これに限定されるものではなく基礎38内部にプルボックス26を一部埋め込んだ状態(図示せず)で取付けてもよい。
また、基礎38とタンク44との間には、断熱層46が設けられており、例えばタンク44内の内容物が低温液体であれば、タンク44の温度が基礎38に直接伝わり難くなされている。
また加熱装置20は、タンク44の基礎38部分に複数配置すると良い。
このように構成される加熱装置20は、交流電源42の電源を入れることにより、導電管22内部と接続配管24内部を通り再度電源42に戻るよう直列に接続された電線36内を、図1に示した一次回路Aのように電流が流れることとなる。
このように構成される加熱装置20は、交流電源42の電源を入れることにより、導電管22内部と接続配管24内部を通り再度電源42に戻るよう直列に接続された電線36内を、図1に示した一次回路Aのように電流が流れることとなる。
さらに、絶縁電線36内の一次回路Aのように電流が流れると、この方向とは逆向きの流れである二次回路Bのように誘導電流が導電管22の内表面部分に生じ、この誘導電流によるジュール熱で導電管22は発熱され、加熱対象であるタンクの基礎38へ電熱されるようになっている。
なお二次回路Bは、隣り合う導電管22とそれぞれをプルボックス26を介して接続しているジャンパー線32との間で電流が独立しており、図1に示した第1の実施例においては、二次回路模式図bのように三つの二次回路Bが形成されていることとなる。
このように導電管22内のみに生ずる誘導電流によって、導電管22を加熱する加熱装置22は、特許文献1(特公昭46−588号公報)に既に開示されており、公知の技術である。
なお、導電管22内を流れる電流は、以下の関係式で表される導電管22の深さSの内表面付近に集中して流れ、導電管22の外表面には電圧は殆ど現れない。
これは、導電管の肉厚が、電源周波数・導電管の電気抵抗率・比透過率などによって決まる導電管の表皮深さの数倍以上であり、導電管の長さがその直径よりも十分に大きいときには、導電管に流れる電流は導電管の内表面部分のみに流れ、導電管の外表面には殆ど電圧が現れないため、この外表面を良導体で接続しても実用上この良導体に電流が流れな
いというものである。
これは、導電管の肉厚が、電源周波数・導電管の電気抵抗率・比透過率などによって決まる導電管の表皮深さの数倍以上であり、導電管の長さがその直径よりも十分に大きいときには、導電管に流れる電流は導電管の内表面部分のみに流れ、導電管の外表面には殆ど電圧が現れないため、この外表面を良導体で接続しても実用上この良導体に電流が流れな
いというものである。
以下に関係式を記す。
S=5030SQRT(ρ/μf)
但しt=2S、L>d
S(cm)・・・表皮深さ
ρ(Ωcm)・・導電管の抵抗率
μ・・・・・・導電管の比透磁率
f(Hz)・・・電源周波数
SQRT(ρ/μf)・・・(ρ/μf)の平方根
t(cm)・・・導電管の肉厚
d(cm)・・・導電管の内径
L(cm)・・・導電管の長さ
上記関係式を満たすことにより、導電管22の外表面を低インピーダンスの電線で短絡しても電流は殆ど流れず、被加熱物である基礎38と接触させても安全であり、加熱装置20として利用することができる。
S=5030SQRT(ρ/μf)
但しt=2S、L>d
S(cm)・・・表皮深さ
ρ(Ωcm)・・導電管の抵抗率
μ・・・・・・導電管の比透磁率
f(Hz)・・・電源周波数
SQRT(ρ/μf)・・・(ρ/μf)の平方根
t(cm)・・・導電管の肉厚
d(cm)・・・導電管の内径
L(cm)・・・導電管の長さ
上記関係式を満たすことにより、導電管22の外表面を低インピーダンスの電線で短絡しても電流は殆ど流れず、被加熱物である基礎38と接触させても安全であり、加熱装置20として利用することができる。
なお、接続配管24内においては絶縁電線36とともにジャンパー線32が配設されており、接続配管24内の耐熱電線又は絶縁電線を流れる電流とジャンパー線32を流れる電流とは、流れる電流方向が逆であるため接続配管24内には誘導電流は発生しないことになる。
これは、基礎38以外の部分は加熱する必要はなく、逆に加熱してしまうとオーバーヒートを生ずるおそれがあるため、接続配管24の加熱を意図的に防止するための方法である。
このような原理を用いた本発明の加熱装置22を備えた基礎構造10aによれば、基礎38内に配設された導電管22の内表面部分を流れる誘導電流により導電管22のみを加熱することができ、タンク44の基礎38部分のみを加熱することができる。
また、基礎38より外方の基礎壁面40に突出するように取付けられたプルボックス26とプルボックス26とを接続する接続配管24内には、ジャンパー線32が配設されているため接続配管24部分を加熱してしまうおそれがない。
また、このような加熱装置20は、図4に示したように、三つの直列回路を一つの三相電源48に並列に接続して使用する基礎構造10bとすることもできる。
このように三相電源48を用いれば、一回路につき一電源とした場合に比べ、電源の数を少なくできコストを抑えることができるとともに、電源管理が極めて容易となる。
このように三相電源48を用いれば、一回路につき一電源とした場合に比べ、電源の数を少なくできコストを抑えることができるとともに、電源管理が極めて容易となる。
図5は本発明の加熱装置を備えた構造物の基礎構造の第2の実施例を示したものである。
図5の加熱装置を備えた構造物の基礎構造は、基本的には、図1に示した実施例の加熱装置を備えた構造物の基礎構造と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図5の加熱装置を備えた構造物の基礎構造は、基本的には、図1に示した実施例の加熱装置を備えた構造物の基礎構造と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図5に示した第2の実施例は、第1の実施例とは回路が異なり、一次回路と二次回路とに分かれていない。
このような基礎構造10cは、導電管22、プルボックス26、接続配管24内に絶縁電線36が挿通されており、これにより内部回路が形成されている。
このような基礎構造10cは、導電管22、プルボックス26、接続配管24内に絶縁電線36が挿通されており、これにより内部回路が形成されている。
なお絶縁電線36の一端部は、プルボックス26の底面27に備えられた端子34と接続されており、他端部は電源42に接続されている。
また、電源42には、一端部をプルボックス26の底面27に設けられた端子34と接続したジャンパー線32の他端部が接続されている。
また、電源42には、一端部をプルボックス26の底面27に設けられた端子34と接続したジャンパー線32の他端部が接続されている。
このような状態で、電源42より電流を流すと、絶縁電線36内を電流が流れ、さらに絶縁電線36内を流れる電流とは逆向きの電流が絶縁電線36の端部より導電管22、接続配管24を通り、最終的にプルボックス26に一端部を接続されたジャンパー線32を介して再度電源42に電流が戻るよう構成されている。
なお、絶縁電線36内の電流を内部回路とし、これとは逆向きの導電管22内を流れる電流を外部回路とする。
さらに、これらをあわせて電流印加回路とする。
さらに、これらをあわせて電流印加回路とする。
このような回路とすれば、プルボックス26とプルボックス26とを接続する接続配管24および接続配管24内に挿通されるジャンパー線32の量は、図1の実施例と比べ少なくすることができるため、コストを大幅に削減することができる。
また、図6に示したように実施例2の回路においても、三つの直列回路を一つの三相電源48に並列に接続して使用した基礎構造10dとすることができる。
このように三相電源48を用いれば、一回路につき一電源とした場合に比べ、電源の数を少なくできコストを抑えることができるとともに、電源管理が極めて容易となる。
このように三相電源48を用いれば、一回路につき一電源とした場合に比べ、電源の数を少なくできコストを抑えることができるとともに、電源管理が極めて容易となる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えばタンクの基礎構造だけでなく、地下タンクへも適用して良い。この場合は、底部基礎構造部及び側壁構造物内に導電管をU字型に埋設設置してプルボックス26はタンク側壁上部に取付けることになる。
また、これらの基礎構造には、基礎内に平行に配設される導電管と導電管との間に、予備の導電管を備えても良いことは当然である。
さらに三相電源に接続される回路は、実施例1と実施例2の回路を混在しても良いなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
さらに三相電源に接続される回路は、実施例1と実施例2の回路を混在しても良いなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10a 基礎構造
10b 基礎構造
10c 基礎構造
10d 基礎構造
20 加熱装置
22 導電管
24 接続配管
26 プルボックス
27 底面
28 開閉蓋
30 ノズル
32 ジャンパー線
34 端子
36 絶縁電線
38 基礎
40 基礎壁面
42 電源
44 タンク
46 断熱層
48 三相電源
A 一次回路
B 二次回路
b 二次回路模式図
C 内部回路
D 外部回路
100 表皮電流加熱管装置
101 接続線
102 高磁性管
104 高磁性管
108 接続線
110 絶縁電線
112 交流電源
114 矢印
116 矢印
200 構造
201 表面
202 強磁性管
206 大地
208 地表面
210 接続箱
212 保護管
213 引込箱
214 接続管
215 矢印
216 絶縁電線
218 交流電源
220 矢印
300 基礎構造
302 電熱管
304 端部箱(プルボックス)
306 タンク
308 地面
10b 基礎構造
10c 基礎構造
10d 基礎構造
20 加熱装置
22 導電管
24 接続配管
26 プルボックス
27 底面
28 開閉蓋
30 ノズル
32 ジャンパー線
34 端子
36 絶縁電線
38 基礎
40 基礎壁面
42 電源
44 タンク
46 断熱層
48 三相電源
A 一次回路
B 二次回路
b 二次回路模式図
C 内部回路
D 外部回路
100 表皮電流加熱管装置
101 接続線
102 高磁性管
104 高磁性管
108 接続線
110 絶縁電線
112 交流電源
114 矢印
116 矢印
200 構造
201 表面
202 強磁性管
206 大地
208 地表面
210 接続箱
212 保護管
213 引込箱
214 接続管
215 矢印
216 絶縁電線
218 交流電源
220 矢印
300 基礎構造
302 電熱管
304 端部箱(プルボックス)
306 タンク
308 地面
Claims (18)
- 構造物の基礎部分に埋設され、一定間隔離間して並設配置された複数の導電管と、
前記基礎部分より露出され、前記導電管の隣接する端部同士を接続する接続配管と、
隣接する前記導電管の端部同士を、接続配管内を通して電気的に接続するジャンパー線とを備えてなり、
前記導電管内部と前記接続配管内部を通り、電源に直列接続されたケーブル又は絶縁電線からなる一次回路と、
前記電源から前記一次回路を介して電流を流した際に、前記電流とは逆向きの誘導電流を前記導電管の内表面付近に発生させ、
これによって前記導電管を発熱させる前記導電管と前記ジャンパー線からなる二次回路と、から構成される加熱装置を備えたことを特徴とする基礎構造。 - 前記導電管の端部と前記接続配管の端部とが、
プルボックスを介して接続されることを特徴とする請求項1に記載の基礎構造。 - 前記プルボックスが、
前記基礎部分の外側に取付けられることを特徴とする請求項2に記載の基礎構造。 - 前記プルボックスが、
前記基礎部分に一部埋設状態で取付けられることを特徴とする請求項2または3に記載の基礎構造。 - 前記加熱装置が、
前記基礎部分に複数段に上下に重ねて埋設されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の基礎構造。 - 前記加熱装置が、
前記構造物の基礎底面に対して平行に設置されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の基礎構造。 - 三つの前記加熱装置を、並列に三相電源に接続することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の基礎構造。
- 前記基礎部分に、
複数の前記加熱装置を配置してなることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の基礎構造。 - 前記構造物が、
低温液体の貯蔵タンクであることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の基礎構造。 - 構造物の基礎部分に埋設され、一定間隔離間して並設配置された複数の導電管と、
前記基礎部分より露出され、前記導電管の隣接する端部同士を接続する接続配管と、
隣接する前記導電管の端部同士を、接続配管内を通して電気的に接続するジャンパー線とを備えてなり、
前記導電管内部と前記接続配管内部を通り、ケーブル又は絶縁電線からなる内部回路と、
前記内部回路末端から前記導電管と前記ジャンパー線を介して、前記内部回路とは逆向きに電流が流れるように電源に直列的に接続された外部回路と、からなる電流印加回路と
を備え、
前記電源から前記電流印加回路の内部回路および外部回路を介して電流を流した際に、前記導電管を発熱させるよう構成した加熱装置を備えたことを特徴とする基礎構造。 - 前記導電管の端部と前記接続配管の端部とが、
プルボックスを介して接続されることを特徴とする請求項10に記載の基礎構造。 - 前記プルボックスが、
前記基礎部分の外側に取付けられることを特徴とする請求項11に記載の基礎構造。 - 前記プルボックスが、
前記基礎部分に一部埋設状態で取付けられることを特徴とする請求項11または12に記載の基礎構造。 - 前記加熱装置が、
前記基礎部分に複数段に上下に重ねて埋設されることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の基礎構造。 - 前記加熱装置が、
前記構造物の基礎底面に対して平行に設置されることを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載の基礎構造。 - 三つの前記加熱装置を、並列に三相電源に接続することを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載の基礎構造。
- 前記基礎部分に、
複数の前記加熱装置を配置してなることを特徴とする請求項10から16のいずれかに記載の基礎構造。 - 前記構造物が、
低温液体の貯蔵タンクであることを特徴とする請求項10から17のいずれかに記載の基礎構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005190385A JP2007009488A (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 加熱装置を用いた構造物の基礎構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=37748343
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JP2005190385A Pending JP2007009488A (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 加熱装置を用いた構造物の基礎構造 |
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JP (1) | JP2007009488A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015219983A1 (de) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Kryogenes Druckbehältersystem |
-
2005
- 2005-06-29 JP JP2005190385A patent/JP2007009488A/ja active Pending
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DE102015219983A1 (de) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Kryogenes Druckbehältersystem |
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