JP2007003100A - 地雷の処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定地域に埋設された地雷を安全に且つ効率的に無効化することができる地雷の処理装置を提供すること。
【解決手段】 四つの鉄塔4a,4b,6a,6bと、片側の鉄塔4a,4bの間と他側鉄塔6a,6bの間に設けられた第1支持手段8a,8bと、第1支持手段8a,8b間に設けられた第2支持手段14と、第2支持手段14に取り付けられた移動体22と、を具備する地雷処理装置。移動体22は、第1及び第2電極杭体36,38と、これらを地中に打ち込むための打込み手段40とを備えている。第1電極杭体36は処理領域の片側に、第2電極杭体38は処理領域の他側に打ち込まれ、第1及び第2電極杭体36,38間に高電圧の電流が供給され、これら電極杭体間に流れる電流によって、処理領域の土壌及びこの土壌中の地雷が加熱され、この熱でもって地雷中の爆薬が無効化処理される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地表面下に埋設された地雷を安全に無効化することができる地雷の処理装置及び処理方法に関する。
人を殺傷したり、戦車などの車両を破壊するために地雷が用いられている。地雷とは、爆薬を容器に入れた爆発物であり、地上に設置したり、地表面下に埋設される。このような地雷は、主として人を殺傷するのに用いられる対人地雷と、主として戦車などの車両を破壊するために用いられる対戦車地雷とがある。
対人地雷では、信管上に約3〜20kg程度の圧力が作用する、或いは信管に結ばれた罠線に約2〜5kg以上の引張力が作用すると、信管が作動して対人地雷が爆発する。この対人地雷は、総重量が約0.1〜2.0kgで、炸薬重量が約25〜200gである。また、対戦車地雷は、信管上に約180〜200kg程度の圧力が作用すると、信管が作動して対戦車地雷が爆発する。この対戦車地雷は、総重量が約7〜15kgで、炸薬重量が約5〜10kgである。これら地雷の容器は、非磁性材料から形成されることが多い。
このような対人地雷、対戦車地雷は紛争地域で用いられ、現在、世界数十か国において2億個以上の地雷が埋設されていると言われており、また毎年200万個以上のものが新たに埋設されていると言われている。このように非常に多数の地雷が埋設された状態になっているので、紛争終了後においても埋設されたまま放置された地雷によって、毎年数十〜数百の人とが犠牲になっているのが現状である。
このような地雷は、戦時下においては、軍隊により除去されるが、その除去は最小限に限られ、地雷原に自軍の軍隊が通過するに必要な最小限の道路幅となり、例えば1〜5m程度の幅であり、この道路以外の領域については地雷の除去は行われない。このために、紛争後においても大量の地雷が埋設状態に残り、この残された地雷が大きな問題となっている。特に、埋設後に長期間放置されると、洪水、土砂崩れなどにより流されたり、深く埋まったりしてその発見が非常に難しくなり、その処理は時間の経過とともに一層困難となる。
現在、国際NGOなどでは、地雷による犠牲者の救済活動を行っているとともに、埋設放置されている地雷の除去作業を行っている。この地雷除去作業は、携帯用地雷検知システムを用い、この地雷検知システムによって埋設地雷を検知し、検知した地雷を一つずつ掘り出して信管を取り除いて無効化している(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−33194号公報
しかしながら、携帯用の地雷検知システムを用いた地雷除去作業では、複数の作業者が例えば横一列に並んで前進し、この前進時に地雷検知システムを用いて地表面を撫でるようにして埋設地雷を一つずつ検知するようになり、また埋設地雷を検知したときには、この検知作業を一端中止して埋設地雷を一つずつ取り除くようになる。それ故に、地雷除去作業は人海戦術で非常に手間と時間がかかる作業であり、非常に非効率的な作業でもって埋設地雷を取り除いている。また、このような地雷除去作業では、多くの作業者が地上を移動して地雷原に入り込んで埋設地雷を検知するために、地雷除去作業中に作業者に被害が及ぶ可能性があるという問題がある。そして、地雷が多く埋設されて放置されている現状では、人名を守るためにも、少しでも短い時間でもって埋設地雷を除去することが強く望まれている。
本発明の目的は、所定地域に埋設された地雷を安全に且つ効率的に無効化することができる地雷の処理装置及び処理方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載の地雷の処理装置は、所定方向及び所定方向に対して垂直な方向に間隔をおいて設置された少なくとも四つの鉄塔と、前記所定方向に間隔をおいて設置された前記鉄塔間に設けられた第1支持手段と、前記第1支持手段間に前記所定方向に対して垂直な方向に設けられ、前記第1支持手段に沿って移動可能である第2支持手段と、前記第2支持手段にこれに沿って移動可能に取り付けられた移動体と、を具備し、
前記移動体は、前記第2支持手段にそれに沿って移動可能に支持された移動体ハウジングと、地雷処理を行うべき処理領域の片側に位置付けられる第1電極杭体と、前記処理領域の他側に位置付けられる第2電極杭体と、前記第1及び第2電極杭体を地中に打ち込むための打込み手段とを備え、
前記処理領域に埋設された地雷を処理するときには、前記移動体が前記処理領域に対応する所定位置に位置付けられ、前記第1電極杭体が前記打込み手段によって前記処理領域の片側の地中に打ち込まれ、また前記第2電極杭体が前記打込み手段によって前記処理領域の他側の地中に打ち込まれ、その後、前記第1及び第2電極杭体間に高電圧の電流が供給され、前記第1及び第2電極杭体間に流れる電流によって、前記処理領域の土壌及びこの土壌中に存在する地雷が加熱され、かくして、加熱による熱でもって地雷の中に含まれる爆薬が無効化処理されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の地雷の処理装置では、前記第1及び第2電極杭体は、地中に埋設される複数の棒状電極と、前記複数の棒状電極を上下方向に案内するためのガイド部材とを備え、前記打込み手段によって前記棒状電極を打ち込むときには、この棒状電極は前記ガイド部材に案内されて地中に打ち込まれることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の地雷の処理装置では、前記第1及び第2電極杭体は、前記移動ハウジング内に収容される収納位置と、前記収納位置から下方に移動した処理位置との間を移動自在であり、前記処理領域に埋設された地雷を処理するときには、前記第1及び第2電極杭体が前記収納位置から前記処理位置に移動され、前記処理位置において前記第1及び第2電極杭体が前記打込み手段によって前記地中に打ち込まれることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の地雷の処理装置では、前記第1及び第2電極杭体の前記ガイド体には、前記複数の棒状電極の各々に対応して各棒状電極を移動自在に案内するためのガイド孔が設けられ、前記ガイド孔に前記棒状電極を緊定保持するための緊定保持手段が設けられ、前記緊定保持手段は、前記棒状電極を地中に打ち込むときには前記棒状電極の緊定保持を解除する緊定解除状態に保たれ、前記棒状電極に電流を流すときには前記棒状電極を緊定保持する緊定保持状態に保たれることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の地雷の処理装置では、水又は電解液を放水又は注入するための放水/注入手段を更に備えており、前記第1及び第2電極杭体間に電流を流す前に、前記放水/注入手段によって、水又は電解液が前記処理領域に放水又は注入されることを特徴とする。
更に、本発明の請求項6に記載の地雷の処理方法は、地雷処理を行うべき処理領域の片側に第1電極杭体を地中に打ち込み、また前記処理領域の他側に第2電極杭体を打ち込み、前記第1及び第2電極杭体を打ち込んだ状態において、前記第1及び第2電極杭体間に高電圧の電流を供給し、前記第1及び第2電極杭体間を流れる電流によって、前記処理領域の土壌及びこの土壌中に存在する地雷を加熱し、かくして、加熱による熱でもって地雷の中に含まれる爆薬が無効化処理されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の地雷の処理装置によれば、少なくとも4つの鉄塔が設置され、これら鉄塔間に第1支持手段が設けられ、これら第1支持手段の間に第2支持手段が設けられ、この第2支持手段に移動体が設けられている。そして、第2支持手段は第1支持手段に沿って移動自在に支持され、移動体は第2支持手段に沿って移動自在に支持されているので、第2支持手段及び移動体を所要の通りに移動させることによって、この移動体を4つの鉄塔に囲まれた領域の所望位置に位置付けることができる。
また、移動体は第1電極杭体、第2電極杭体及び打込み手段を備え、地雷を処理するときには、第1電極杭体が打込み手段によって処理領域の片側の地中に打ち込まれ、第2電極杭体が打込み手段によって処理領域の他側の地中に打ち込まれ、かかる状態において、第1及び第2電極杭体に高電圧の電流が供給されるので、第1及び第2電極杭体を流れる電流によって処理領域の土壌及びこの土壌中の埋設地雷が加熱される。従って、この熱が埋設地雷の爆薬に作用し、この爆薬が爆発、燃焼又は炭化し、その結果、埋設地雷を無効化することができる。このように第1電極杭体及び第2電極杭体との間の領域に存在する埋設地雷を無効化することができるので、安全に地雷を処理することができ、また移動体を第1及び第2支持手段に沿って移動させることによって、四つの鉄塔で囲まれた領域の埋設地雷を処理することができるので、非常に効率良く処理することができる。
また、本発明の請求項2に記載の地雷の処理装置によれば、第1及び第2電極杭体は複数の棒状電極と、これら棒状電極を案内するためのガイド部材とを備えているので、打込み手段によって各棒状電極を打ち込む際に、かかる棒状電極はガイド部材に案内されて地中に打ち込まれ、これによって、第1及び第2電極杭体の棒状電極を所要の通りに地中に打ち込むことができる。
また、本発明の請求項3に記載の地雷の処理装置によれば、第1及び第2電極杭体は収納位置と処理位置との間を上下方向に移動自在であるので、収納位置に位置付けることによって、第1及び第2電極杭体を移動体の移動ハウジング内に収納するのとができ、かかる収納位置に保持することによって移動体の移動をスムースに行うことができ、また処理位置に位置付けることによって、第1及び第2電極杭体が移動ハウジングから下方に移動し、打込み手段によって、第1及び第2電極杭体を地中に打ち込むことができる。
また、本発明の請求項4に記載の地雷の処理装置によれば、第1及び第2電極杭体のガイド体にはガイド孔が設けられ、各ガイド孔に緊定保持手段が設けられているので、緊定保持手段を緊定状態にすることによって棒状電極を緊定保持して所要の通りに移動させることができるとともに、このガイド体に電流を供給することによって緊定保持手段を介して棒状電極に電流を供給することができ、また緊定保持手段を緊定解除状態にすることによって、棒状電極を地中に打ち込むことができる。
また、本発明の請求項5に記載の地雷の処理装置によれば、水又は電解液を放水又は注入するための放水/注入手段を備えているので、放水/注入手段により水又は電解液を放水又は注入することによって、処理領域の電気抵抗を下げて適正にし、この処理領域に所望の電流を流して埋設地雷を無効化処理することができる。
また、本発明の請求項6に記載の地雷の処理装置によれば、処理領域の片側に第1電極杭体を打ち込み、この処理領域の他側に第2電極杭体を打ち込み、この状態にて第1及び第2電極杭体の間に高電圧の電流を供給するので、第1及び第2電極杭体を流れる電流によって処理領域の土壌及びこの土壌中の埋設地雷が加熱される。従って、この熱が埋設地雷の爆薬に作用し、この爆薬が爆発、燃焼又は炭化し、その結果、埋設地雷を無効化することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う地雷の処理装置及び処理方法の一実施形態について説明する。図1は、一実施形態の地雷処理装置を概略的に示す平面図であり、図2は、図1におけるII−II線による断面図であり、図3は、図1におけるIII−III線による断面図であり、図4は、図1の地雷処理のガイド部材を処理位置に位置付けた状態を示す図であり、図5は、図4のガイド体を処理位置から収納位置に移動させるときの状態を示す図であり、図6は、図1の地雷の処理装置を用いた地雷処理を説明するための簡略平面図である。
図1〜図3において、図示の地雷処理装置2は、所定方向(図1において上下方向、図2において左右方向、図3において紙面に垂直な方向)に間隔をおいて設置された鉄塔4a,4bと、これら鉄塔4a,4bに対し上記所定方向に対して垂直な方向(図1において左右方向、図2において紙面に垂直な方向、図3において左右方向)に間隔をおいて設置された鉄塔6a,6bを備えている。片側(図1において左側)の一対の鉄塔4a,4bの間隔及び他側(図1において右側)の一対の鉄塔6a,6bの間隔は、例えば100〜300m程度であり、また鉄塔4a,6aの間隔及び鉄塔4b,6bの間隔も、例えば100〜300m程度であり、このように設置することによって、4つの鉄塔4a,4b,6a,6bは、正方形状の領域の四角部に設置され、この領域に埋設された地雷が後述する如くして無効化処理される。この地雷の処理装置2では、上述したように少なくとも4つの鉄塔4a,4b,6a,6bを必要とするが、鉄塔4b,6bの所定方向の続きに更に間隔をおいて鉄塔(図示せず)を設置するようにしてもよく、或いは鉄塔6a,6bの続きに所定方向に対して垂直な方向に更に間隔をおいて鉄塔(図示せず)を設置するようにしてもよい。
片側の一対の鉄塔4a,4bの間には一方の第1支持手段8aが設けられ、他側の一対の鉄塔6a,6bの間には他方の第1支持手段8bが設けられている。第1支持手段8a,8bは例えば直径80mm程度のケーブル10から構成され、一方の第1支持手段8aのケーブル10は鉄塔4a,4b間に張設され、これら鉄塔間4a,4b間を所定方向に延びており、また他方の第1支持手段8bのケーブル10は鉄塔6a,6b間に張設され、これら鉄塔6a,6b間を所定方向に延びている。
第1支持手段8a,8bには、それぞれ、スライダ12a,12bが移動自在に装着され、スライダ12a,12bには電動モータの如き第1駆動源(図示せず)が内蔵され、第1駆動源の作用によって、スライダ12a,12bは第1支持手段8a,8b(ケーブル10)に沿って所定方向に移動される。
第1支持手段8a,8b間には第2支持手段114が設けられ、この第2支持手段114は例えば直径50mm程度のケーブル16から構成され、第2支持手段14の一端部が一方のスライダ12aに連結され、その他端部が他方のスライダ12bに連結され、上記所定方向に対して垂直な方向に延びている。このように構成されているので、スライダ12a,12bの第1駆動源(図示せず)が同時に所定方向(又は所定方向と反対方向)に回転駆動されることによって、スライダ12a,12bとともに第2支持手段14が矢印18(又は20)で示す方向に移動される。
この地雷の処理装置2は、更に、第2支持手段14に支持された移動体22を備え、この移動体22が第2支持手段14に沿って移動自在に装着されている。移動体22は移動体ハウジング24を備え、この移動体ハウジング24の上部26は、略円錐状の外形であり、その下部28は四角柱状の外形である。この移動体ハウジング24の上端部にはスライダ30が装着され、このスライダ30が第2支持手段14(ケーブル16)に移動自在に支持され、スライダ30に内蔵された電動モータの如き第2駆動源(図示せず)によって、移動体ハウジング22が矢印32(又は34)で示す方向に移動される。
この実施形態では、移動体22に第1電極杭体36、第2電極杭体38及び打込み手段40が設けられている。図4及び図5を参照して、第1及び第2電極杭体36,38並びにこれらに関連する構成は実質上同一であり、第1及び第2電極杭体36,38は細長いブロック状のガイド部材41を備え、このガイド部材41の両端部にリング状の連結部42を有する連結部材44が設けられている。また移動体ハウジング20の上部26の片側(図1において下側、図3において左側)には一組のホイスト装置46(図2、図3参照)が内蔵され、これらホイスト装置46からのケーブル48が第1電極杭体36の対応する連結部材44の連結部42に連結されている。また、移動体ハウジング20の上部26の他側(図1において上側、図3において右側)には他の一組のホイスト装置50が内蔵され、これらホイスト装置50からのケーブル50が第2電極杭体38の対応する連結部材44の連結部42に連結されている。
このように構成されているので、ホイスト装置46(又は50)を作動させてケーブル48(又は52)を巻き取ることによって、第1電極杭体36(又は第2電極杭体38)は図2及び図3に実線で示す収納位置に位置付けることができ、この収納位置においては、第1電極杭体36(又は第2電極杭体38)は、移動体ハウジング24の下部28内に収納される。また、ホイスト装置46(又は50)を作動させてケーブル48(又は52)を巻き出すことによって、第1電極杭体36(又は第2電極杭体38)は図2及び図3に二点鎖線で示す処理位置に位置付けることができ、この処理位置においては、第1電極杭体36(又は第2電極杭体38)は、上記収納位置から下方に移動し、この実施形態では移動体ハウジング24の下方に位置する。
第1及び第2電極杭体36,38のガイド部材41には、その長手方向(図1、図2及び図4において左右方向、図3において紙面に垂直な方向)に間隔をおいて複数個(この実施形態では、10個)ガイド孔54が設けられ、各ガイド孔54の横断面は円形状であり、かかるガイド孔54に棒状電極56が挿入されている。各棒状部材56は断面形状が円形状である細長い棒状であり、その上端部には頭部58が設けられ、打込み手段40による打込みが容易なように、その頭部58の上面は平坦に形成されている。また、棒状電極56の地中への打込みが容易なように、その先端部が先細に形成されている。
打込み手段40は、第1及び第2電極杭体36,38に共通に配設され、移動体ハウジング24の中央部に設けられている。打込み手段40は第1電極杭体36と第2電極杭体38との間に配置され、移動体ハウジング24に取り付けられたシリンダ62と、このシリンダ62内に上下移動可能に装着された杭打ちピストン64とを備え、空気圧などを利用して第1及び第2電極杭体36,38が地中に打ち込まれる。即ち、空気圧を利用して杭打ちピストン64を上方に押し上げ、その自重で落下させて図4に示すように杭打ちピストン64を第1及び第2電極杭体36,38の棒状電極56の頭部58に衝突させ、この動作を繰り返し行うことによって、各棒状電極56の下部が地中に埋設される。
第1及び第2電極杭体36,38の打込みによって処理できる処理範囲(即ち、処理領域)は、縦(長さ方向)が例えば1〜10m程度で、横(幅方向)が例えば1〜5m程度で、深さが例えば1〜2m程度であり、このような処理領域の片側に第1電極杭体36が打ち込まれ、この処理領域の他側に第2電極杭体38が打ち込まれ、後述するように、第1電極杭体36と第2電極杭体38との間の長さ方向に電流を供給することによって、この処理領域に埋設された地雷の無効化処理が行われる。尚、このように打ち込まれる棒状電極56は、直径が例えば45〜90mmで、長さが例えば2000〜3000mmのものが用いられる。
この実施形態では、更に、第1及び第2電極杭体36,38に電力が供給されるように構成され、鉄塔4a,4b,6a,6bを通して張設される送電線66(図2参照)から電力を供給するようにするのが望ましい。必要に応じて、例えば鉄塔4aに変圧装置(図示せず)が設置され、この変圧装置を介して電力ケーブル(図示せず)が移動体22まで張設され、この電力ケーブルを介して移動体22に電力が供給され、移動体22に供給された電力は接続ケーブル68を介して第1電極杭体36に電気的に接続されるとともに、接続ケーブル70を介して第2電極杭体38に電気的に接続される。これら接続ケーブル68,70は常時接続状態に保つようにしてもよいが、着脱自在に接続するように構成し、地雷の無効化処理するために第1及び第2電極杭体36,38に電力を供給するときに電気的に接続するようにしてもよい。接続ケーブル68,70を通して第1及び第2電極杭体36,38に供給される電力は、例えば50〜20kHzの交流電力で、その電圧が10000V程度、その電流が50A程度のものである。
この地雷の処理装置2においては、次の通りにして地雷の無効化処理が行われる。図1〜図3とともに図6を参照して、地雷の処理を行うときには、埋設地雷を処理すべき領域にこの処理装置2を設置する。即ち、設定領域の4角部に鉄塔4a,4b,6a,6bを設置し、片側の鉄塔4a,4b間に送電線66を張設するとともに、他側の鉄塔6a,6b間にも送電線66を張設し、これら送電線66を発電所、変電所などから延びる送電線(図示せず)に電気的に接続する。
そして、片側の鉄塔4a,4b間に片側の第1支持手段8aを設けるとともに、他側の鉄塔6a,6b間に他側の第1支持手段8bを設け、片側の第1支持手段8aに片方のスライダ12aを取り付け、他側の第1支持手段12bに他方のスライダ12bを取り付け、これらスライダ12a,12b間に第2支持手段14を設け、この第2支持手段14にスライダ30を介して移動体22を取り付け、この移動体22に例えば鉄塔4aの送電線66から電力ケーブル(図示せず)を接続する。
このように処理装置2を設置して準備した後、スライダ12a,12bの第1駆動源(図示せず)及びスライダ30の第2駆動源(図示せず)を作動させて、移動体22を鉄塔4a,4b,6a,6bで囲まれた領域の一角部、例えば鉄塔4aを設置した角部に位置付ける。そして、ホイスト装置46を作動させて第1電極杭体36を収納位置(図2及び図3に実線で示す位置)から処理位置(図2及び図3において二点鎖線で示す位置)まで下方に移動し、第1電極杭体36の複数の棒状電極56の先端部が地面72に当接してそれらの頭部58がガイド部材41から上方に突出する状態にする(これらの突出量は、地面72に打ち込まれる量よりも大きくなる)。また、ホイスト50を作動させて第2電極杭体38を収納位置(図2及び図3に実線で示す位置)から処理位置(図2及び図3において二点鎖線で示す位置)まで下方に移動し、第2電極杭体38の複数の棒状電極56の先端部が地面72に当接してそれらの頭部58がガイド部材41から上方に突出する状態にする。
その後、スライダ12a,12bの第1駆動源及びスライダ30の第2駆動源を作動させて移動体22を所要の通りに移動させ、打込み手段40の打込みハンマー64を上下動させて第1及び第2電極杭体36,38の各棒状電極56を順に地中に打ち込む。例えば、第1電極杭体36の棒状電極56を一端側から順に打ち込み、一つ打ち込んだ後は移動体22を矢印80(図4参照)で示す方向に移動させて次の棒状電極56の位置まで位置付けて打込みハンマー64を上下動させてこの棒状電極56を打ち込み、このようにして第1電極杭体36の全棒状電極56を地中に打ち込む。その後、スライダ12a,12bを移動させて打込み手段40の打込みハンマー64を第2電極杭体38の上方に移動させ、この第2電極杭体の棒状電極56を上述したと同様にして一つずつ順に打ち込み、このようにして第1及び第2電極杭体36,38の棒状電極56を全て地中に打ち込むことができる。各棒状電極56には頭部58が設けられ、打込みハンマー64はこの頭部58に落下するようになり、また各棒状電極56はガイド部材41のガイド孔54に沿って案内されるので、各棒状電極56を容易に且つ確実に地中に打ち込むことができる。尚、このとき、ガイド部材41が傾いて棒状電極56が斜めに打ち込まれるのを防止するために、ガイド部材41を水平状態に保持する、換言すると棒状電極56を垂直状態に保持するための保持手段を装備するのが望ましい。
このように第1及び第2電極杭体36,38を打ち込むと、図3から理解されるように、第1電極杭体36の棒状電極56は埋設地雷Sを処理すべき処理領域の片側に位置し、第2電極杭体38の棒状電極56はこの処理領域の他側に位置する。そして、この状態にで、送電線66を通して送給される電力を電力ケーブル(図示せず)及び接続ケーブル68,70を通して第1及び第2電極杭体36,38に送給する。かくすると、第1電極杭体36の棒状電極56と第2電極杭体38の棒状電極56との間を処理領域の土壌を通して高電圧で高電流の電流が流れ、かく流れる電流によって処理領域の土壌及びこの土壌に埋設された地雷Sが加熱され、処理領域の土壌及び埋設地雷Sは約300〜1000℃程度まで加熱される。従って、埋設地雷の爆薬は、高温の熱によって爆破、燃焼又は炭化して無効化され、埋設地雷を一つずつ探知することなく、処理領域に埋設された地雷を一度に無効化処理することができ、安全に且つ効率的に埋設地雷Sの無効化処理することができる。
処理領域に埋設された地雷Sの無効化処理を行った後は、ホイスト装置46,50を作動させてケーブル48,52を巻き上げ、第1及び第2電極杭体36,38のガイド部材41を上方に持ち上げて収容位置に収容する。このようにガイド部材41を上方に移動させると、その上端部が打ち込まれた棒状電極56の頭部58に当接し、その上方移動とともに棒状電極56を上方に持ち上げ、このようにして棒状電極56を地中から抜くことができる。
このように鉄塔4aの角部の処理領域の地雷Sの無効化処理が終了した後は、スライダ30の第2駆動源(図示せず)を作動させて移動体22を矢印34(図1、図6参照)で示す方向に所定距離移動させて次の(第2番目)の処理領域に対応する位置に位置付ける。そして、上述したと同様にして第1及び第2電極杭体36,38の棒状電極56を打込み手段40を用いて地中に打ち込み、第1及び第2電極杭体36,38の棒状電極56間に高電圧、高電流の電流を流し、次の処理領域の土壌及び埋設地雷Sを加熱して埋設地雷Sを無効化処理する。このように移動体22を矢印84で示す方向に間欠的に移動させて図6において左側から右側に向けて順次に埋設地雷Sの無効化処理を行い、他方の第1支持手段8bに最も近い位置まで埋設地雷Sの無効化処理を行う。
処理領域の土壌中の水分が少なくて土壌の電気抵抗値が大きい場合、電流を供給する前に、この処理領域の実質上全域に水を放水して土壌に充分な水分を含ませるようにするのが好ましく、このようにすることによって、土壌の電気抵抗を下げて電流の流れを良くすることができ、土壌を効果的に加熱することができる。尚、放水することに代えて、土壌中に注入するようにしてもよく、また水に代えて、電解液を用いるようにしてもよい。
このように矢印34で示す方向に移動させるときには、前の処理領域と次の処理領域との隣接端部が一致する又は幾分重なるようにするのが好ましく、この実施形態の場合、前の処理領域を処理する際に第1及び第2電極杭体36,38の最終(第10番目)の棒状電極56を打ち込んだ箇所に、次の処理域を処理する際に第1及び第2電極杭体36,38の最初(第1番目)の棒状電極56を打ち込むようにするのが好ましく、このように棒状電極56を打ち込むことによって、未処理領域の発生を防止することができる。
このように鉄塔4a,6aに最も近い側の第一列目の領域に対する埋設地雷Sの無効化処理が終了すると、第1駆動手段(図示せず)によってスライダ12a,12bを矢印20(図1、図6参照)で示す方向に所定距離移動させるとともに、第2駆動源(図示せず)を作動させてスライダ30を一方の第1支持手段8aに最も近い側に移動させ、第2列目の第1番目の処理位置から上述したと同様にして埋設地雷Sの無効化処理を行い、次いで矢印34で示す方向に移動させて第2列目の第2番目の処理領域の埋設地雷Sの無効化処理を行い、このように移動体22を矢印34で示す方向に間欠的に移動させながら第2列目についての埋設地雷2の無効化処理を行う。
このように矢印20で示す方向に移動させるときにも、前列の処理領域と次列の処理領域との隣接端部が一致する又は幾分重なるようにするのが好ましく、この実施形態の場合、前列の処理領域を処理する際に第1電極杭体36の棒状電極56を打ち込んだ箇所に、次列の処理領域を処理する際に第2電極杭体38の棒状杭体56を打ち込むようにするのが好ましく、このように棒状電極56を打ち込むことによって、列方向においても未処理領域の発生を防止することができる。
このようにスライダ12a,12bを第1支持手段8a,8bに沿って矢印20で示す方向に移動させて移動体22を列方向に移動させるとともに、スライダ30を第2支持手段14に沿って矢印34で示す方向に移動させて移動体22を列方向に対して垂直な方向に移動させることによって、移動体22を鉄塔4a,4b,6a,6bに囲まれた領域の実質上全域を移動させることができ、これによって、かかる領域の全域の埋設地雷Sを無効化処理することができる。尚、上述した形態では、埋設地雷Sの処理を行うときには、一方の第1支持手段8a側から他方の第1支持手段8b側に向けて矢印34で示す方向に常に移動させているが、これに代えて、一方の第1支持手段8aから他方の第1支持手段8bに向けて移動させて一方の第1支持手段8b側まで達した後は、この他方の第1支持手段8a,8b側から一方の第1支持手段8a側に向けて反対方向に移動させるようにしてもよい。
このようにして鉄塔4a,4b,6a,6bに囲まれた領域の地雷Sの無効化処理が終了すると、鉄塔4b,6bから所定距離(例えば、100〜300m程度の距離)隔てた位置に新たに鉄塔4c,6cを設置し、次の一組の鉄塔4b,4c間に一方の第1支持手段8aを設け、他の一組の鉄塔6b,6c間の他方の第1支持手段8bを設ける。更に、上述したと同様に、一対の第1支持手段8a,8b間にスライダ12a,12bを介して第2支持手段14を、またこの第2支持手段14にスライダ30を介して移動体22を取り付ける。そして、鉄塔4b,4c,6b,6cに囲まれた領域に対して上述したと同様にしてて埋設地雷Sの無効化処理を行う。
第1及び第2電極杭体については、図7〜図9に示すように構成することもできる。図7は、変形形態の第1電極杭体における第1番目の棒状電極を地面に打ち込むときの状態を示す示す図であり、図8は、図7の第1電極杭体における第9番目の棒状電極を地面に打ち込むときの状態を示す図であり、図9は、図7の第1電極杭体の棒状電極を地面に打ち込んだ後に打込み手段を上昇させた状態を示す図である。
図7〜図9において、この変形形態では、打込み手段に第1電極杭体(第2電極杭体)が組み込まれており、図示の打込み手段40Aは枠体状の打込み本体92を備え、この打込み本体92が移動体22(図1〜図3参照)に収納位置と処理位置との間を上下移動可能に取り付けられる。この打込み本体92には細長いシリンダ94が設けられ、このシリンダ94は矢印96で示す所定方向及び矢印98で示す所定方向と反対方向に往復移動可能に取り付けられている。シリンダ94内には打込みハンマー100が上下移動可能に収容され、図7及び図8に二点鎖線で示す上昇位置から落下するように構成されている。
この打込み手段40Aの打込み本体92の下端部に第1電極杭体36A(又は第2電極杭体38A)が設けられている。第1電極杭体36A(第2電極杭体38A)は細長いブロック状のガイド部材41Aを備え、このガイド部材41Aに間隔をおいて設けられたガイド孔54Aに棒状電極56Aが装着されている。ガイド部材41Aは打込み本体92の下端部に上下方向に移動自在に取り付けられ、図7及び図8に示す装着位置に着脱自在に取り付けられ、ガイド部材41Aに対して打込み本体92を相対的に上方に移動させることによって、このガイド部材41Aを打込み本体92から取り外すことができる(図9参照)。
棒状電極56Aは細長い棒状であり、上述した実施形態における棒状電極56における頭部58を省略したものでよい。このような棒状電極56Aを用いることに関連して、ガイド部材41Aの各ガイド孔54Aには、図示していないが、棒状電極56Aを解除自在に緊定保持するための緊定保持手段が設けられる。この緊定保持手段は両側から棒状電極56Aを解除自在に挟持する形態のものでよく、より確実に緊定保持するために挟持面に多数の爪部を設けることができる。緊定保持状態においては、緊定保持手段は棒状電極56Aを緊定保持し、従って、棒状電極56Aはガイド部材41Aと一体となって移動するのに対し、緊定解除状態においては、緊定保持手段は棒状電極56Aの緊定保持を解除し、従って、棒状電極56Aはガイド部材41Aに対して相対的に移動可能となる。
この第1電極杭体36A(又は第2電極杭体38A)を地中に打ち込むときには、打込み手段40Aの打込み本体92が収納位置から下方に降下して図7に示す処理位置に位置付けられる。このとき、収納位置から降下するときには緊定保持手段(図示せず)は緊定保持状態に保たれるが、棒状電極56Aの下端部が地面72に当接すると、緊定保持手段による緊定保持状態が解除され、ガイド部材41A及び打込み本体92は、地面72に当接する棒状電極56Aに対して相対的に下方に移動して上記処理位置に位置付けられ、この状態においては、図7に示すように、各棒状電極56Aの上端側はガイド部材41Aより上方に突出している。
その後、シリンダ94及びこれに収容された打込みハンマー100が、第1番目(図7〜図9において左端)の棒状電極56Aの上方に位置付けられ、打込みハンマー100が上下移動されてこの棒状電極56Aが地中に打ち込まれる(図7参照)。第1番目の棒状電極56Aについての打込みが終了すると、シリンダ94及び打込みハンマー100が、第2番目(図7〜図9において左端から2つ目)の棒状電極56Aの上方に位置付けられ、打込みハンマー100が上下移動されてこの棒状電極56Aに対する打込みが行われ、このようにして全ての棒状電極56Aの打込みが行われる。
しかる後、送電線からの高圧電力を供給するための接続ケーブル68(又は70)をガイド部材41Aに着脱自在に接続するとともに、緊定保持手段(図示せず)を緊定保持状態にし、このガイド部材41Aと複数の棒状電極56Aとを一体化する。その後、打込み手段40Aの打込み本体92を収納位置に上昇させ、処理領域には埋設された棒状電極56Aとガイド部材41Aとが残るようにし、かかる状態にて接続ケーブル68を介して高電圧、高電流の電流をガイド部材41Aに供給する。かくすると、このガイド部材41Aが電気端子部として機能し、接続ケーブル68を通して供給された電流はこのガイド部材41A(及びこれに内蔵された緊定保持手段)を介して全棒状電極56Aに流れる。
このように構成されるので、処理領域の片側に第1電極杭体36Aの棒状電極56Aを打ち込み、その他側に第2電極初体38Aの棒状電極56Aを打ち込み、これら第1及び第2電極杭体36A,38Aの棒状電極56Aに電流を供給することによって、上述したと同様に、処理領域の土壌を通して第1電極杭体36Aの棒状電極56Aと第2電極杭体38Aの棒状電極56Aとの間に電流が流れ、かかる電流によって処理領域の土壌及びこれに埋設された地雷Sが加熱され、この熱によって地雷Sの爆薬が爆破、燃焼又は炭化されて無効化され、かくして、このような第1及び第2電極杭体36A,38Aを用いても上述したと同様の効果が達成される。
以上、本発明に従う地雷の処理装置及び処理方法の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
一実施形態の地雷処理装置を概略的に示す平面図。 図1におけるII−II線による断面図。 図1におけるIII−III線による断面図。 図1の地雷処理のガイド部材を処理位置に位置付けた状態を示す図。 図4のガイド体を処理位置から収納位置に移動させるときの状態を示す図。 図1の地雷の処理装置を用いた地雷処理を説明するための簡略平面図。 変形形態の第1電極杭体における第1番目の棒状電極を地面に打ち込むときの状態を示す示す図。 図7の第1電極杭体における第9番目の棒状電極を地面に打ち込むときの状態を示す図。 図7の第1電極杭体の棒状電極を地面に打ち込んだ後に打込み手段を上昇させた状態を示す図。
符号の説明
2 地雷処理装置
4a,4b,4c,6a,6b,6c 鉄塔
8a,8b 第1支持手段
14 第2支持手段
22 移動体
24 移動体ハウジング
36,36A,38,38A 電極杭体
40,40A 打込み手段
41,41A ガイド部材
56,56A 棒状電極

Claims (6)

  1. 所定方向及び所定方向に対して垂直な方向に間隔をおいて設置された少なくとも四つの鉄塔と、前記所定方向に間隔をおいて設置された前記鉄塔間に設けられた第1支持手段と、前記第1支持手段間に前記所定方向に対して垂直な方向に設けられ、前記第1支持手段に沿って移動可能である第2支持手段と、前記第2支持手段にこれに沿って移動可能に取り付けられた移動体と、を具備し、
    前記移動体は、前記第2支持手段にそれに沿って移動可能に支持された移動体ハウジングと、地雷処理を行うべき処理領域の片側に位置付けられる第1電極杭体と、前記処理領域の他側に位置付けられる第2電極杭体と、前記第1及び第2電極杭体を地中に打ち込むための打込み手段とを備え、
    前記処理領域に埋設された地雷を処理するときには、前記移動体が前記処理領域に対応する所定位置に位置付けられ、前記第1電極杭体が前記打込み手段によって前記処理領域の片側の地中に打ち込まれ、また前記第2電極杭体が前記打込み手段によって前記処理領域の他側の地中に打ち込まれ、その後、前記第1及び第2電極杭体間に高電圧の電流が供給され、前記第1及び第2電極杭体間に流れる電流によって、前記処理領域の土壌及びこの土壌中に存在する地雷が加熱され、かくして、加熱による熱でもって地雷の中に含まれる爆薬が無効化処理されることを特徴とする地雷の処理装置。
  2. 前記第1及び第2電極杭体は、地中に埋設される複数の棒状電極と、前記複数の棒状電極を上下方向に案内するためのガイド部材とを備え、前記打込み手段によって前記棒状電極を打ち込むときには、この棒状電極は前記ガイド部材に案内されて地中に打ち込まれることを特徴とする請求項1に記載の地雷の処理装置。
  3. 前記第1及び第2電極杭体は、前記移動ハウジング内に収容される収納位置と、前記収納位置から下方に移動した処理位置との間を移動自在であり、前記処理領域に埋設された地雷を処理するときには、前記第1及び第2電極杭体が前記収納位置から前記処理位置に移動され、前記処理位置において前記第1及び第2電極杭体が前記打込み手段によって前記地中に打ち込まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の地雷の処理装置。
  4. 前記第1及び第2電極杭体の前記ガイド体には、前記複数の棒状電極の各々に対応して各棒状電極を移動自在に案内するためのガイド孔が設けられ、前記ガイド孔に前記棒状電極を緊定保持するための緊定保持手段が設けられ、前記緊定保持手段は、前記棒状電極を地中に打ち込むときには前記棒状電極の緊定保持を解除する緊定解除状態に保たれ、前記棒状電極に電流を流すときには前記棒状電極を緊定保持する緊定保持状態に保たれることを特徴とする請求項2又は3に記載の地雷の処理装置。
  5. 水又は電解液を放水又は注入するための放水/注入手段を更に備えており、前記第1及び第2電極杭体間に電流を流す前に、前記放水/注入手段によって、水又は電解液が前記処理領域に放水又は注入されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の地雷の処理装置。
  6. 地雷処理を行うべき処理領域の片側に第1電極杭体を地中に打ち込み、また前記処理領域の他側に第2電極杭体を打ち込み、前記第1及び第2電極杭体を打ち込んだ状態において、前記第1及び第2電極杭体間に高電圧の電流を供給し、前記第1及び第2電極杭体間を流れる電流によって、前記処理領域の土壌及びこの土壌中に存在する地雷を加熱し、かくして、加熱による熱でもって地雷の中に含まれる爆薬が無効化処理されることを特徴とする地雷の処理方法。
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