JP2006519035A - 血糖値応答を測定しかつ調節するための方法並びに系 - Google Patents

血糖値応答を測定しかつ調節するための方法並びに系 Download PDF

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Abstract

本発明は、ダイエット食品の標準食品等価血糖値負荷を測定する方法を提供するものであり、この方法は、以下の諸工程を含む:(a) 標準食品の信頼性の高い血糖値応答指数を設定する工程、ここで該指数は、血糖値応答と、血糖値負荷とを関連付けており、(b) ダイエット食品によりもたらされる、該血糖値応答を測定する工程、および(c) 該ダイエット食品の、該血糖値応答と関連付けられた、該指数から、該標準食品血糖値負荷を同定する工程。

Description

本発明は、食物製品の等価血糖値負荷(Equivalent Glycemic Load)を設定する方法および血糖値応答を引出す食物摂取の自己管理を必要とする消費者により、食物製品を、主として消化性の炭水化物から選択するための系に関するものである。
炭水化物は、以下の3つの方法、即ち構造的観点(分子構造に基く)、分析的観点(例えば、合衆国分類規則(Federal labeling regulations)により定義されているように)、および生理的観点(血糖値に対する影響力、効果)から定義できる。
構造的観点から定義された炭水化物は、少なくとも1種の塩基性の単糖単位で構成される化合物を含む。該定義の下では、炭水化物は、単純炭水化物および複合炭水化物として、更に分類することができる。単純炭水化物は、単糖類および二糖類である。複合炭水化物は、多糖類または単糖類の直鎖または分岐鎖で構成される大きな分子である。
分類の目的で、フード&ドラッグアドミニストレーション(Food and Drug Administration; FDA)は、食物の全炭水化物含量を、「粗製タンパク質の総和、全脂質、水分および灰分を、該食物全質量から差し引くことにより、算出すべきこと」を宣言している。炭水化物含有率のこのような測定法は、正確ではない。例えば、減じるべき食品成分の測定における誤差が、炭水化物含有率の測定に持ち込まれる。低-炭水化物含有率における炭水化物含有率を測定する場合、このような誤差は、典型的に20〜100%なる範囲にまで達する恐れがある。(炭水化物に関するFAO/WHOエキスパートパネル、ヒト栄養分中の炭水化物/全炭水化物部門(FAO/WHO Expert Panel on Carbohydrates. Carbohydrates in Human Nutrition/Total Carbohydrate Section);ローマ、イタリア(1997), http://hipocrates.univalle.edu.co/estudi/carbohyd.htm.)。更に、列挙された食物成分のみを差し引いているので、炭水化物のFDAによる定義は、リグニン、ゴム、ペクチンおよび他の繊維、並びにワックス、タンニン、幾つかのメイラード製品、フラボノイド、有機酸およびポリオールを含む。従って、この炭水化物のFDAによる定義は、構造上は炭水化物ではない成分をも包含する。
生理的観点から定義された炭水化物は、血中グルコースおよび血漿インシュリンに、迅速かつ重大な影響をもたらす、構造的炭水化物である。このような炭水化物は、「血糖値(上昇)炭水化物(glycemic carbohydrates)」、「消化性の炭水化物」または「利用性炭水化物」と呼ばれる。血中グルコースおよび血漿インシュリンに、重大な影響を及ぼさない、構造的炭水化物は、「非-血糖値(上昇)(non-glycemic)炭水化物」と呼ばれる。
フード&ドラッグアドミニストレーション(FDA)栄養物分類要件は、血糖値炭水化物と非-血糖値炭水化物を識別しない。例えば、該FDAの定義は、血中グルコース濃度に迅速かつ重大な影響を与える、糖および澱粉と、血中グルコースに影響を与えない繊維並びにあるとしても血中グルコースに殆ど影響を与えないポリオールを包括的に扱う。
血糖値炭水化物は、単純な炭水化物および幾つかの複合炭水化物を包含する。消費後に、単純な炭水化物は、迅速に吸収されるが、幾つかの複合炭水化物は、典型的には単純な炭水化物に分解された後に吸収される。吸収後、これら単純な炭水化物は、血中グルコース濃度の増大を招く。非-血糖値複合炭水化物および幾つかの、該FDAの定義に基いて、「栄養的事実(nutritional facts)」の審査員により炭水化物として分類された化合物の幾つかは、単純な炭水化物に分解されず、あるいは小腸において殆ど吸収されないが、結腸に入り、そこでバクテリアによって醗酵され、あるいはそのまま腸を通過する可能性がある。小腸において吸収されない分子は、血中グルコース濃度を殆ど上昇させない。
血糖値炭水化物吸収直後の血中グルコース濃度における上昇は、「血糖値応答(glycemic response)」と言われる。血中グルコースは、即座に利用されて、エネルギーを与え、あるいは身体のエネルギー要求に基いて、必要とされる場合に利用すべく、肝臓および筋肉内に、グリコーゲンとして貯蔵される。血中から、肝臓および筋肉内の貯蔵部へのグルコースの輸送は、血流中への膵臓インシュリンの分泌によって補助される。あらゆる過剰量のグルコース、即ちエネルギー源として使用されない、あるいはグリコーゲンとして貯蔵されるグルコースは、脂肪に転化される。
4〜8時間の絶食後の、健康なヒトにおける正常な血中グルコース濃度は、典型的に血液100ml当たり70〜115mgなる範囲内にある(Whitney & Rolfes, 1993)。血糖値炭水化物を含有する食事後の、最初の1時間ほどの間に、血中グルコース濃度は、典型的に120〜200mg/100mlまで増大する。インシュリンの分泌は、このグルコース濃度をベースラインまで低下させるか、あるいは通常は炭水化物の最終的な消費後の2時間以内に、制御されたレベルまで低下させる。
真性糖尿病に罹っている個体において、血中グルコース濃度を調節するための、身体のメカニズムは、不完全である。膵臓によるインシュリンの生産性が低下しているか、または該身体のインシュリン利用能が低下している。十分なインシュリンがない場合、またはグルコースを細胞に移動させるインシュリンの能力がない場合には、この血糖値炭水化物の消費、およびこれに続くグルコースの吸収は、正常な場合よりも長期に渡って、グルコースが血中に留まることになる。
糖尿病患者の血中グルコース濃度は、極少量の、摂取された炭水化物または注入されたインシュリンに対してさえ、著しく敏感である。このような感度は、生命を脅す結果をもたらす恐れがある。血中グルコース濃度は、食事に応答して、高血糖症レベルまで上昇する可能性がある。糖尿病性昏睡を引起す恐れがある。糖尿病患者の血中グルコース濃度は、インシュリンの注射により調節することができる。しかし、多過ぎるインシュリンは、インシュリンショックを生じる可能性のある、低血糖症を引起す。従って、狭い範囲内での、血中グルコース濃度の正確な調節が、糖尿病患者にとっては重要である。ナショナルインスティチュートオブヘルス(National Institute of Health; NIH)ニュースリリース、長年に渡り続けられた、厳格な血糖値制御の利点(Benefits of Tight Blood Sugar Control Endure for Years); Feb. 9 (2000) (http://www.nih.gov/news/pr/feb2000/niddk-09.htm.)。
糖尿病の長期に渡る作用は、また重大な結果をもたらす可能性がある。これらの結果は、心臓疾患、発作、網膜の変質による視力の喪失、神経および/または腎機能の喪失、および感染に対する感受性の増加等を含む。最近の研究は、これら糖尿病の長期に渡る作用は、血中グルコース濃度を厳格な制御の下に維持することによって、大幅に減じ得ることが示された。
他の代謝障害は、永続的に高い血中グルコース濃度と関連しているか、あるいはこれによって引起される可能性がある。このような疾患の例は、タイプII糖尿病に導く可能性のある、インシュリン抵抗症、高インシュリン症;低血糖症、高脂血症、高トリグリセライド血症、および肥満症を包含する。
代謝障害を伴うことなしに、各個体における血中グルコース濃度の調節も、著しく望ましいことである。例えば、最近の研究は、一時的な高血中グルコース濃度でさえも、疾患へと導く可能性があることを示した。例えば、グルコース分子は、組織タンパク質内のアミノ基と結合して、これらを架橋し、高度にグリコシル化された最終製品(AGEs)として知られる剛性の黄褐色化合物を与えることができる。AGEsは、長期間生存するタンパク質、例えばコラーゲンおよびエラスチンの表面上;血管内および心筋;および水晶体のクリスタリン中に生成され得る。AGEsは、正常なタンパク構造を破壊し、タンパク質の生理的機能を阻害し、しかも生体器官内に不可逆的な疾患状態を生じる、損傷を引起す可能性がある。Vlassara H; Bucala R; Striker L; 高いグリコシル化の病原的作用(Pathogenic Effects of Advanced Glycosylation): 糖尿病および老化の生化学的、生物学的および臨床的意味(Biochemical, Biologic and Clinical Implications for Diabetes and Aging), Lab. Invest., 70(2): 138-51 (Feb. 1994)。
AGEs蓄積速度およびこれらがもたらす剛性の程度は、血中グルコース濃度および持続する高濃度の時間の長さに比例する。
付随的に、血中グルコース濃度の調節は、体重の減少を達成する上で重要であり得る(Ranjana Sinha等, 顕著な肥満症を伴う、子供たちおよび青年における損なわれた糖耐性症罹患率(Prevalence of Impaired Glucose Tolerance among Children and Adolescents with Marked Obesity), New Eng. J. Med., 346(11): 802-10 (Mar. 2002)。例えば、効果的な体重減少は、身体内にケトン症を誘発する点にまで、血中グルコース濃度を最小化する食事によって達成でき、ここでは炭水化物の代わりに、脂肪が主な燃料源として機能する。Robert C. Atkins, MD, Dr. Atkins' New Diet Revolution (2002)。
また、スポーツ選手にとっては、運動機能を高めるために、その血中グルコース濃度を調節することが有利である。運動活性が、エネルギーの長期間に渡る持続、あるいは短時間での消費を要するか否かに依存して、食事による血糖値炭水化物の摂取を調節して、血中グルコース濃度を、特定の活性に会うように制御することは、運動機能にとって有利である。
従って、血中グルコース濃度の調節は、最も有意には、良好な健康の維持を含む、多くの有利な効果を持つ。
炭水化物-含有食品を、その血中グルコース濃度を高める能力によってランク付けする装置が提案されている(Wolever等, Journal of the American College of Nutrition, 1989, 8(3):235-247)。この装置が、「血糖値指数(glycemic index)」(GI)の概念を与える。
GIは、血糖値炭水化物25gまたは50gを含有する食品により誘導される、血糖値応答として定義され、標準食品、例えば白パンまたは経口投与用グルコース溶液の、血糖値炭水化物25gまたは50gによって導かれる血糖値応答に対する百分率として表される。
消化され、かつ迅速に吸収される、炭水化物食品によりもたらされる、血中のグルコース応答は、迅速で高いものである。このような食物は高いGIを持つ。逆に、緩慢に消化されおよび/または吸収される炭水化物は、血流中に徐々にグルコースを放出し、低いGIを持つ。
消化速度に影響を及ぼす因子は、食物の形態、粒径、化学的な構造(例えば、熟成の段階)、加工(例えば、調理の度合い)および巨大栄養素含有率(即ち、脂肪、タンパクおよび可溶性繊維含有率)を包含する。脂肪、およびタンパクは、夫々上部胃腸管輸送を遅らせ、またインシュリン分泌を増大することにより、血糖値応答に影響を与える。
幾つかの理由から、平均的な個人が、その毎日の食事に対して、このGI装置を、簡単に適用することはできない。
GIは、食物の血糖値炭水化物の密度を考慮することなしに、該食物の血糖値炭水化物部分を評価する。従って、平均的な使用サイズは、考慮されていない。例えば、ニンジンは、血糖値炭水化物以外に、多量の繊維と水を含むので、ニンジンの血糖値炭水化物の50g分は、平均して約6〜7人前のニンジンを与える。一方、僅かに1/4カップの砂糖は、50g分の血糖値炭水化物を含む。即ち、逆に言えば、砂糖は、ニンジンが含む量をはるかに超える、血糖値炭水化物を含む。食物製品の血糖値炭水化物の密度は、考慮されていないので、ニンジンが、71なるGIを有し、かつ砂糖が65なるGIを持つということは、奇妙な結果である。このように、各個人は、ニンジン製品の平均的な一人前のサイズは、1/4カップの砂糖よりも大きく、血糖値グルコース濃度を高めるものと、誤って理解されている可能性がある。
更に、GIは単位のない数値である。従って、その各値は、食事の選択を行う際に、血糖値応答を評価するための、真実の尺度を与えない。
更に、GIの測定は、研究者に幾つかの困難を提示する。GIは、標準食品およびテスト食品両者の血糖値炭水化物含有率の測定を必要とする。
多くの研究者は、食物の組成表または食物製造業者のデータから、このような含有率に関する情報を得ている。しかし、上記のように、食物の炭水化物含有率を測定するための様々な方法が存在するために、このような情報は、均一ではない。様々な研究者等によって報告された同様な食物のGI値における変動は、この均一性の欠如を反映している。
組成表または製造業者のデータを当てにすることなしに、各研究者は、該食物製品の血糖値炭水化物含有率を測定できる。しかし、この段階の付加は、全く煩わしいことである。また、血糖値炭水化物含有率を評価するために、様々な研究者によって利用される方法も様々である。
食物製品中の該血糖値炭水化物含有率の尺度に依存する、血糖値応答の測定は、本来的に近似的なものである。即ち、このような応答に影響される人体の、実際の生理的な状態は、十分に考慮することはできない。
食物によって与えられる血糖値応答を評価するための、別の装置は、血糖値負荷(GL)なる概念を利用している。GLは、一片のテスト食物中の血糖値炭水化物の量と、該食物のGIとを乗ずることにより算出される。
従って、GL値の計算は、GI値の決定を含むので、GI値に起因する欠点および不正確さが、GL値の計算に持ち込まれることになる。例えば、Foster-Powell等は、食物の組成表から、GI値を計算、即ちGL値を計算するために、炭水化物含有率を測定している(Am. J. Clin. Nutr., 2002, 76:5-56)。また、該テスト食物中の血糖値炭水化物含有率は、GL値を計算するために測定する必要があるので、GL値の計算には、更なる近似が持ち込まれる。
更に、GL値は、GIの測定を含むので、血糖値炭水化物25gまたは50gでの血糖値応答を、GLの計算において使用する。従って、これら負荷の何れかにおける、血糖値応答と血糖値炭水化物負荷との間の機能的な関連性を、血糖値炭水化物負荷を下げるために利用することが想定されている。即ち、栄養学の分野および技術は、血糖値応答と25g未満の炭水化物部分との間の、実際の機能的な関連性を決定していない。
しかし、少量の、例えば50g未満または25g未満の血糖値炭水化物部分を含む食物によりもたらされる、血糖値応答の評価は、多くの用途において極めて重要である。
例えば、上記のように、糖尿病患者が、その血糖値応答を正確に調節する能力は、重要である。インシュリンショックまたは糖尿病性昏睡を回避するために、50g未満の血糖値炭水化物分を含む食物によりもたらされる、血糖値応答を知ることが、必要になる可能性がある。
更に、食事療法を受けている者、および制御された炭水化物摂取のライフスタイルをとっている者は、典型的に少量を消費しており、従って少量の食物部分によりもたらされる、血糖値応答の評価から、利益を得るはずである。少量に関するこのような情報がない場合には、食事療法者は、高い血糖値応答をもたらす食物を選択し、食欲を刺激することが可能となる。
また、スポーツ選手は、典型的に、運動活動に従事する前には、少量の食物を消費するか、活動をしつつ食物を消費することができる。従って、運動能力を高めるために、少量の血糖値炭水化物分を含有する食物の、血糖値応答の評価方法を持つことが有利であろう。
従って、平均的な個人によって、手軽に実行でき、かつ容易に理解できる、食物製品のもたらす血糖値応答を評価する手段に対する需要がある。更に、研究者が、より手軽にかつより正確に、食物のもたらす血糖値応答を評価できる方法に対する需要がある。特に、25g未満の血糖値炭水化物を含む食物のもたらす、血糖値応答の標準的な評価法に対する要求がある。
本発明は幾つかの局面を有し、その全てが、ダイエット食品の消費によって引出される、血糖値応答の系統的な評価を含む。本発明は、幾つかの血糖値負荷における、標準食品に関する、信頼性の高い血糖値応答指数の設定を含む。この指数は、血糖値応答と血糖値負荷とを関連付ける。該負荷は、標準食品の含む血糖値(上昇)炭水化物のグラム数、該標準食品の全質量のグラム数、または該標準食品の均一単位、例えば白パン一切れによって表すことができる。血糖値炭水化物に関連して、好ましくはその負荷は、50g以下、より好ましくは40g以下および最も好ましくは30g以下である。
本発明の一局面においては、ある方法を提供し、この方法により、ダイエット食品に関する、標準食品等価血糖値負荷(EGL)を決定する。この方法は、該ダイエット食品のもたらす血糖値応答の測定を含む。この血糖値応答と関連付けられる、標準食品の血糖値負荷は、上記指数から同定される。このような負荷は、該ダイエット食品の標準食品EGLである。
この方法で使用する該ダイエット食品は、単一の食物製品、または2種以上の食物製品、即ち混合食であり得る。この方法で使用する該標準食品は、好ましくは白パンまたはグルコースである。
標準食品の血糖値炭水化物負荷で表したEGLは、該標準食品の全質量、または適用可能な場合には、標準食品の均一単位に換算することができる。好ましい均一単位は、一切れの白パンである。
該血糖値応答は、好ましくは血漿グルコース濃度または毛細血管グルコース濃度から測定される。血糖値応答は、好ましくは血糖値応答曲線(IAUC)下部の増加面積によって計算される。このIAUCは、幾つかの方法、例えばベースライン上の増加面積のみを評価することにより、あるいはベースライン下方の増加面積を、該ベースライン上の増加面積から減じることにより計算でき、ここで該ベースラインとは、ある食品を消費する前の、血糖値応答である。
本発明のもう一つの局面においては、該標準食品EGLは、幾つかのダイエット食品について測定され、またこれらに割り当てられる。該ダイエット食品は、そのEGL値に従って分類される。
更に、本発明は、個体中の血中グルコース濃度を調節する方法をも包含する。この方法は、ダイエット食品をそのEGLに従って同定し、かつ選別する工程を含む。選択されたEGL値を持つ食品を、該個体の食事中に含め、結果的に該個人の血中グルコース濃度を調節する。選別されたダイエット食品を同定して、個人に対して、食事養生を組み立てることができる。
好ましくは、低いEGLを選択する。このような選択を行う個人は糖尿病患者、または低血糖値食を摂取している者であり得る。低白パンEGLを持つダイエット食品の例は、白パン1/2切れ未満のもたらす血糖値応答と同等な応答をもたらす食品である。
本発明の方法は、更に低EGL値を持つ食品と、高EGL値を持つ、現時点において該個人が摂取している食事中の食品との置換を含むことができる。
更に別の局面では、ある食品を、そのEGL値に従って同定することにより、個体中に低血糖値応答をもたらす食品を給付する方法を提供する。低EGL値を持つ食品を消費すべく選択して、食品の消費者は、自身に低血糖値応答をもたらす食品を給付する。
付随的な局面において、本発明は、個体の血糖値上昇食品の消費を、所定レベルに調節する方法を提供する。ダイエット食品は、EGLに従って同定される。所定レベル内のEGLを含むダイエット食品を選択する。所定レベルは、選択した期間中に、消費すべきEGLの量によって見積もられる。かくして、選択された食品を消費する。
好ましくは、所定レベルは、低レベルの血糖値上昇食品の消費である。低い所定レベルの例は、白パン1〜2切れという、毎日の白パン等価レベルにほぼ等しい。
別の局面において、本発明は、個体による血糖値上昇食品の、食事による摂取を管理して、所定の血中グルコース濃度をもたらす方法を提供する。ダイエット食品はEGLに従って同定される。所定の血中グルコース濃度を与えるダイエット食品を選択する。選択された食品を消費する。所定の血中グルコース濃度は、低レベル乃至正常なレベルの範囲、例えば血液100ml当たり約70〜125mgなる範囲にある。
更に別の局面では、本発明は、個体内の血糖値応答を減じる系をも包含する。この系は、別個の食品を含み、また該別個の食品中に含まれるEGLを報じる、該食品に関連した表示を含む。
この表示は、食品の消費者に、該別個の食品中に含まれるEGLに関する報告を与える、任意の方法で、該別個の食品と関連付けることができる。例えば、この表示は、該別個の食品の包装上に配置できる。
EGLは、標準食品の含む血糖値上昇炭水化物質量で表すことができる。好ましくは、EGL値は、該標準食品の全質量で表され、またより好ましくはEGL値は、均一単位の一部として表される。この表示は、数値として、あるいはグラフとして、EGL値を報告できる。
この系は、更に個体内の血糖値応答を減じるために、該別個の食品の消費に関する指示を含むことができる。これら指示は、好ましくはこの表示に係る食品を、高いEGLを持つ、該個体の食事中に存在する食品とを置換するための、手引きを含む。
ここに記載するように、食物製品を、これらがもたらす血糖値応答に従って評価し、個体中の血中グルコース濃度を調節する方法は、従来利用されてきた方法を越える、幾つかの利点を与える。
例えば、本発明は、血糖値応答を測定する方法、および従来の方法、即ちGIを利用する方法よりも一層容易に概念付けされる方法で、血糖値応答によって食品を分類する方法を提供する。該GIは、血糖値炭水化物を25gまたは50g含有する標準食品との比較に基いて、食物にある数値を与える。このような評価は、特にGIが単位を持たない数値であることから、想像することが困難である。
対照的に、本発明は、ダイエット食物製品によりもたらされる血糖値応答を、標準食品等価血糖値負荷、例えば白パン血糖値の等価な値によって評価される。即ち、本発明は、血糖値応答を、標準食品の摂取量により定量化する。更に、GIとは違って、本発明により与えられる該標準食品等価血糖値負荷は、実際の給付サイズ(一人前)によりもたらされる血糖値応答を評価している。このように、個人には、容易に実施できる方法が提供され、この方法により、該個人の食事に関する選択が管理される。
更に、GIおよびGLとは違い、本発明は、食物の血糖値(上昇)炭水化物含有率の測定を必要としない。従って、本発明は、このような測定に起因する不正確さおよび複雑化を回避する。
もう一つの利点として、本発明の方法は、25g以下の血糖値負荷をもつ食物製品、特に25g以下の血糖値炭水化物負荷を持つ食物製品によってもたらされる血糖値応答の、系統的な直接的評価を与える。このように、本発明は、各個人の血糖値応答を、狭い範囲で調節することを可能とする。
また、本発明は、血糖値応答と、25g以下の血糖値炭水化物負荷との間の機能的な関係を与える。本発明以前には、かかる機能的関係は、十分に定義されていなかった。
もう一つの利点として、本発明は、各個人における血中グルコース濃度を減じるための系を提供する。この系は、食物製品を含み、この製品は、標準食品等価血糖値負荷によって、血糖値応答を報告する表示と組み合わされている。このような系は、代謝障害のある個人および食事療法者にとって大きな利点を持つ。
本発明をよりよく理解するためには、添付図と共に、以下の説明、並びに特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を参照のこと。
本発明の方法は、ダイエット食品の消費によってもたらされる血糖値応答の系統的な評価を与える。本発明は、またヒトにおける血中グルコース濃度を調節するための、並びに血糖値上昇食品、特に血糖値上昇炭水化物を含有する食品の消費を管理するための方法および系をも含む。ダイエット食品により誘起される血糖値応答を評価するための、概念的に単純な方法を提供する。
ダイエット食品の消費により誘起される血糖値応答は、標準食品の消費により誘起される血糖値応答との比較により評価される。血糖値応答は、血糖値上昇食品の消費および吸収に伴う、個体内の血中グルコース濃度の上昇である。血糖値上昇食品は、血糖値応答を誘起する食品である。典型的には、食品の血糖値応答は、主として、該食品の血糖値上昇炭水化物により誘起される。
血糖値応答は、ある特定の負荷にてテストされた特定の食品の消費に応答して、血中グルコース濃度が個体内で上昇する度合いおよび期間を測定することによって、定量化される。この上昇を、横軸の測定時間および縦軸の血中グルコース濃度に対してプロットすることができる。このようなプロットは、血中グルコース応答曲線と呼ばれる。血中グルコース濃度は、典型的に血液100ml当たりのミリグラム(mg)数として、あるいは血液1リットル(1L)当たりのミリモル(mM)数として表される。
該食品の消費前に測定された血中グルコース濃度は、典型的に血中グルコース応答曲線上の、時間ゼロにおいて示されている。この濃度は、ベースライン濃度と呼ばれている。食品の消費に応答して、該血中グルコース濃度は、典型的にあるピーク値まで増大し、次いで2時間後にベースラインまで戻る。
血中グルコース応答曲線の例を、同一の食品の5種の異なる負荷について、図1に示した。この図から理解されるように、これら負荷の各々は、異なる曲線を画成する。
特定の負荷において、特定の食品に関連する血糖値応答は、単一の数値で表すことができる。例えば、この特定の食品により規定される、血中グルコース応答曲線下部の増加面積を、計算することができる。この面積は、該特定の負荷における、該特定の食品に関連するIAUCであると考えることができる。
本発明は、標準食品に関する信頼性のある血糖値応答指数を設定することを含む。この指数は、標準食品の様々な血糖値負荷と、このような負荷によって引起される血糖値応答との相関である。血糖値負荷は、該標準食品により誘起される血糖値応答に寄与する、該標準食品の量、摂取量またはその一部である。該血糖値負荷は、該標準食品に含まれる血糖値上昇炭水化物のグラム数、該標準食品の全質量のグラム数、または該標準食品の均一単位、例えば白パン一切れによって表すことができる。
該指数は、標準食品によって誘起される血糖値応答との比較により、ダイエット食品により誘起される血糖値応答を評価するのに私用される。
本明細書の目的にとって、ダイエット食品は、摂取可能な、または食用のあらゆる物質である。ダイエット食品は、あらゆる基本的な食品群由来の食物、例えばタンパク、脂肪、および炭水化物等を含む、任意の型の栄養で構成される食物を含む。ダイエット食品は、天然の食物製品、例えば果実、野菜;あるいは製造並びに加工食物製品、例えばベーカリー製品、菓子類、朝食用セリアル食品、加工肉、パスタ等であり得る。ダイエット食品の更なる例は、スポーツバー(sports bars)、スナック食品、インスタント食品、食事代用製品、栄養補給食品(サプリメント)、機能的食品、医療用食品、腸内/腹腔内溶液、および薬剤製品を含む。ダイエット食品は、例えば固体、半固体および液体を含む任意の形状であり得る。ダイエット食品の形状の例は、ゲル、飲料、フローズン食品、スナックバー、食品成分および食品原料、即ち甘味料を包含する。本明細書の目的にとって、ダイエット食品は、混合食であり得る。混合食は、2種以上の別個の型および/または形状の食品の複合体である。例えば、混合食は、多重コースミール(multi-course meal)、例えば予備包装したフローズンミールを含むことができる。
標準食品、例えばダイエット食品は、摂取可能なまたは食用の任意の物質である。標準食品の例は、上に列挙したダイエット食品の全て、例えばパン、果物、テーブルシュガー、馬鈴薯、米、朝食用セリアル等を含む。多くの因子(例えば、熟成の段階、調理の程度、加工の型等)が、食品の化学的組成およびその結果食品によりもたらされる血糖値応答を変更し得るので、標準食品としては、均一に製造された食品であることが好ましい。好ましい標準食品の例は、製造食品、例えば白パンおよびライ麦パン等の特定の型のパン;経口用途用の砂糖溶液、例えばグルコース、スクロースおよび/またはフルクトース溶液;栄養素バー;および即席ポテト等である。
血糖値負荷が、標準食品内に含まれる血糖値上昇炭水化物のグラム数で表されている態様においては、容易に定量できる血糖値炭水化物を含む標準食品が好ましい。その一例は、該食品の全量が、該標準食品の血糖値炭水化物質量に事実上等しい、標準食品である。このような標準食品の具体例は、グルコース、スクロースおよびフルクトース溶液である。
該指数は、1を越える血糖値負荷、好ましくは2を超える血糖値負荷において、標準食品を消費した後に、少なくとも一人のテスト対象における血糖値応答を測定することにより設定される。好ましくは、この血糖値応答は、IAUCにより表され、またこれら負荷は、グラム単位、または標準食品の均一単位、例えば白パン一切れの一部によって表される。
好ましくは、評価されるテスト対象数は、約2〜約500、より好ましくは約5〜約100、最も好ましくは約10〜約50、および最適には約20〜約30である。
該指数は、任意の血糖値負荷における、標準食品によりもたらされる血糖値応答の評価を可能とする。例えば、血糖値負荷は、200g以下、好ましくは50g以下、より好ましくは40g以下、最も好ましくは30g以下、および最適には25g以下の負荷について評価できる。これらの負荷は、任意の増加する値において評価できる。例えば、これらの負荷は、1gの増分、より好ましくは5〜10gの増分における負荷を評価できる。もう一つの例では、血糖値負荷は、白パン8切れ以下、より好ましくは白パン4切れ以下、最も好ましくは白パン3切れ以下および最適には白パン2切れ以下の負荷について、評価できる。これらの負荷は、任意の増加する値において評価できる。例えば、該指数は、1/3切れの増分における負荷を評価できる。
一態様において、この指数は、健康なテスト対象、即ち既知の代謝障害を何等示さない対象のみの、血糖値応答を含む。他の態様では、この指数は、特定の代謝障害、例えば真性糖尿病タイプIまたはタイプIIに罹っていることが分かっているテスト対象のみの、血糖値応答を含む。
該指数は、標準食品の血糖値負荷と、その対応する血糖値応答とを相関させる、任意の形状であり得る。例えば、この指数は、一覧表またはグラフであり得る。
予想外のことに、50g以下の血糖値炭水化物付加において、血糖値炭水化物負荷とIAUCとの間の機能的な関係が、強い相関係数(r)をもつ直線であることが分かった。ここで定義するような強い相関係数は、0.975を越えるものである。即ち、この関係は、単純な線形回帰分析に掛けることが、高い確率で可能となる。これに関連して、決定係数(r2)は、予想外に高いことが分かった。ここで定義するような高い決定係数は、0.95を越えるものである。このような値は、該血糖値応答の変動の95%以上が、血糖値炭水化物負荷における変動により説明されることを示している。従って、予想外にも、該血糖値応答が、血糖値上昇炭水化物の僅かな負荷に対して敏感であることが分かった。
従って、50g以下の血糖値(上昇)炭水化物負荷に対して、該指数は、線形方程式および/または線形方程式のプロットとして表すことができる。特に、50g以下の血糖値上昇炭水化物負荷と、IAUCとの間の関係は、以下の線形方程式で定義することができる:
IAUC=m(血糖値炭水化物負荷)+b
ここで、mは定数であり、bはベースラインにおける血糖値応答であり、また該負荷は、50g以下である。
この線形関係は、該負荷における各増分の増大に伴って、IAUCの値が、一定値mだけ増加することを意味する。従って、この方程式は、標準食品の血糖値炭水化物1gが、血中グルコース濃度を高める程度を計算することを可能とする。
この式はプロットすることができる。例えば、該負荷を、横軸にプロットし、各負荷により引起されるIAUCを縦軸にプロットすることができる。好ましくは、これら関数は、該負荷の値が左から右に増大するようにプロットされる。
異なる標準食品は、典型的に異なる指数を与える。図7は、血糖値炭水化物20g以下の負荷における、白パンに関する血糖値応答指数の一例を示す。この指数は、以下の式:IAUC=4.70(血糖値炭水化物負荷)+13.8によって定義される。
最低で2つの負荷において観測されたIAUC値を与えることにより、該直線関係は、50g以下の、観測を行わなかった負荷における、IAUC値の推定を可能とする。これらの値は、上記式から直接、あるいは外挿または内挿を介して演繹することができる。
本発明の一態様においては、ダイエット食品の等価血糖値負荷(EGL)を測定する方法を提供する。この方法は、標準食品に関する信頼性の高い血糖値応答指数を設定する工程を含む。
この態様においては、ある特定のダイエット食品の、ある摂取量を消費することにより誘起される、血糖値応答を測定する。この応答は、該指数に基いて探し出される。この指数は、この応答と標準食品の血糖値負荷とを関連付けている。この負荷は、該指数から同定され、また該特定の標準食品に対する、該特定のダイエット食品の等価血糖値負荷(EGL)である。このように、ダイエット食品により誘起される血糖値応答は、標準食品血糖値負荷、即ち標準食品のEGLによって与えられる。
この指数からの該EGL負荷の同定は、応答と血糖値負荷とを関連付けている一覧表から、該負荷を探し出すことを含む。あるいはまた、ダイエット食品により誘起される応答が、該標準食品に含まれる50gなる血糖値炭水化物により誘起される応答以下である場合には、このEGLの同定は、上に示した線形方程式の利用を含むことができる。該標準食品が、白パンである場合には、該負荷は、図4に示したような、血糖値応答指数に基いて探し出される。
本発明の方法のこれら態様に関する証明は、以下の実施例において示される。これら実施例では、該指数は、血糖値負荷を、標準食品に含まれる血糖値炭水化物によって表す。アトキンスのエンダルジチョコレートバー(Atkins' Endulge Chocolate bar)の血糖値応答は、IAUC単位で32.7mM×分/Lであることが分かった。図4に示された指数を用いて、この血糖値応答は、該指数に基いて探し出される。この血糖値応答は、白パン血糖値上昇炭水化物の約3.3gという負荷と関連付けられる。従って、このバーの白パンEGLは、3.3gである。即ち、3.3gの血糖値炭水化物を含む白パンは、上記アトキンスのエンダルジチョコレートバーと同一の血糖値応答を誘起する。
EGLは、標準食品の血糖値上昇炭水化物負荷によって表すことができ、例えば該バーについては、白パン血糖値炭水化物約3.3gに相当する。好ましくは、該EGLは、標準食品の全質量によって表される。
食品の全質量は、典型的に、その血糖値上昇炭水化物負荷以外に、例えば水、他の型の栄養分および非-血糖値上昇炭水化物をも含む。従って、標準食品の血糖値炭水化物負荷は、典型的に該標準食品の全質量と等しくはない。即ち、1gの標準食品は、典型的には1gの血糖値炭水化物を含んでいない。
上で論じたように、該指数は、該標準食品が、その全質量またはその均一単位によって表されるように、案出されている。あるいはまた、該標準食品が、その血糖値炭水化物の一部で表されている場合、これは、該標準食品の全質量またはその均一単位に変換することができる。
血糖値炭水化物負荷によって表されたEGLを、その全質量で表された値に変換するためには、該血糖値炭水化物負荷によって表されたEGLに、1gの血糖値炭水化物を含む該標準食品の質量を乗じる。このようにして、該血糖値炭水化物負荷を含む標準食品の実際の量を得る。従って、個人には、自身の選択したダイエット食品により誘起される血糖値応答を見積もるための、馴染み深い食品の実体的な給付サイズが与えられる。
例えば、1gの白パンは、典型的に約1/2gの血糖値炭水化物を含んでいる。従って、特定のダイエット食品が、白パンの血糖値炭水化物4gに相当する血糖値応答を誘発した場合、この4gに2を乗じることによって、白パンの全質量で表された血糖値応答が得られる。全質量8gの白パンが、該特定のダイエット食品と同一の、血糖値応答をもたらす。このように、該標準食品EGLが、該標準食品の血糖値炭水化物質量で、あるいは該標準食品の全質量で表せるか否かに注目することは、重要である。
該標準食品が、均一な単位で得られる場合には、該EGLは、好ましくは該単位の部分的なサイズで与えられる。均一な単位の例は、任意の型のパンの一切れ、特定のキャンディーまたは食物のバー、あるいは特定のクッキーである。
血糖値炭水化物の摂取量で表された標準食品のEGLを、均一単位に変換するためには、該標準食品1単位の全質量、および該単位内に含まれる血糖値炭水化物摂取量を測定する。例えば、白パン一切れは、重さ約24gであり、約12gの血糖値炭水化物を含むことができる。この情報を用いて、ダイエット食品により誘発される血糖値応答は、標準食品の単位部分、例えば白パン薄片(薄片)の量によって誘起される血糖値応答と、等価なものとして表示できる。
例えば、特定のペーストリーにより誘起される血糖値応答は、白パン10切れによって誘起される血糖値応答と等価であるものとして表される。あるいは、アトキンスのエンダルジチョコレートクランチバー(アトキンスヌートリーショナルズ社(Atkins Nutritionals, Inc.))により誘起される血糖値応答は、白パン一切れの約3/10によって誘起される血糖値応答と等価であるものとして表される。従って、この白パンのEGLは、白パン一切れの約3/10である。従って、ダイエット食品の誘起する血糖値応答は、容易に概念付けできる様式で与えられる。
このEGLは、任意の血糖値負荷、例えば200gの負荷において、任意のダイエット食品について計算できる。EGLが血糖値炭水化物負荷で表されている態様においては、好ましくは、該ダイエット食品は、約50gなる血糖値炭水化物負荷、より好ましくは40g以下の負荷、最も好ましくは30g以下の負荷および最適には25g以下の負荷において、該標準食品により誘起される血糖値応答以下の、血糖値応答を誘起する。
本発明の別の局面では、特定の標準食品に対して、ダイエット食品を、そのEGL値に従って分類する方法を提供する。好ましくは、このEGLは、標準食品の全質量によって、またより好ましくは標準食品の均一単位の部分的サイズで表される。
分類は、様々な給付サイズにおける、標準食品EGLの測定および幾つかのダイエット食品に、この標準食品EGLを割り当てることを含む。
ダイエット食品の給付サイズは、該ダイエット食品の質量、即ちグラム数によって、あるいは標準部分、例えばテーブルスプーン、予め包装したブランド名の食品の均一単位、標準サイズのドーナッツ、標準サイズのピザの薄片(薄片)等によって表すことができる。
好ましくは、EGLの値は、少なくとも10種の、より好ましくは少なくとも50種の、最も好ましくは少なくとも100種の、および最適には少なくとも500種の一般的に消費されているダイエット食品について測定する。EGLの値は、アトキンスヌートリーショナルズ社によって行われた、栄養学的な研究に基いて得たデータから、経験的に導いた。
代謝障害は、ダイエット食品に対するある個体の血糖値応答に影響するので、好ましくは1種を越える分類が提供される。例えば、ある分類は、健康な個体、即ち如何なる既知の代謝障害をも示さない個体に対して提供される。もう一つの分類は、既知の代謝障害を示す個体に対して提供される。あるいは、健康な個体に対するEGL値に調節因子を適用して、これらを、既知の代謝障害を示す個体の血糖値応答をより正確に反映する値に変換することも可能である。
本発明の方法によって与えられた分類は、食品の消費者が、ダイエット食品を、その血中グルコース濃度を上げる能力によって評価することを可能とする。分類を用いて、一群のダイエット食品の何れが、最大の血糖値応答を誘起するかを評価することができる。このように、血中グルコース濃度に対する食事変更の効果を、予測することができる。例えば、個人は、比較的高いEGL値を持つダイエット食品を、低いEGL値を持つ1種以上のダイエット食品と交換できる。
EGL分類は、紙面上にまたはコンピュータで読み出し可能な形状で実現できる。例えば、EGL値は、一覧表、メニュー、食品包装体、またはソフトウエアパッケージで与えることができる。
本発明の更なる局面では、個人の血中グルコース濃度を調節する方法を提供する。ダイエット食品は、その標準食品EGL値に従って選択される。個人は、選択された値を持つダイエット食品を、例えば上記のような分類結果を参照して、確認することができる。あるいは、該個人は、医師の指導に頼ることも可能である。このような指導は、本発明に従って、一連の食品に対する該個人自身の血糖値応答を測定することを含む。
コントロールは、個体中の血中グルコースレベルを増大、低下または維持するものであり得る。高いEGL値を持つダイエット食品を選択して、血中グルコースレベルを高め、低いEGL値を持つダイエット食品を選択して、血中グルコースレベルを低下および/または維持する。選択されたEGLを持つダイエット食品は、該個体の食事養生に含めることができる。
好ましくは、選択されたEGLを持つダイエット食品を、該個体の現在の食事中に存在する食品と置換する。このような置換を行うように、食事養生を、個人に対して組み立てることができる。これらの置換は、紙面上にまたはコンピュータで読み出し可能な形状で与えることができる。
該個体の血中グルコースレベルのコントロールは、短期または長期に及ぶものであり得る。該個体の血中グルコースレベルが、短期間、例えば1時間〜1週間制御された場合、該選択された食品は、その期間中該個体の食事の一部をなす。該個体の血中グルコースレベルが、長期間、例えば6ヶ月〜無期限の期間に渡り制御される場合、該選択された食品は、このような期間に渡り、該個体の毎日の食事中に含められる。
短期間に渡り高い血中グルコースレベルを与える食品を選択するであろう個体の例は、短期間の運動を行う運動選手である。高い血中グルコースレベルは、この運動に対して過度のエネルギーを与えることができる。
低い血中グルコースレベルを与える食品を選択するであろう個体の例は、代謝障害を示す個体である。代謝障害の例は、糖尿病、インシュリン抵抗症、高インシュリン症、低血糖症、高脂血症、高トリグリセライド血症、および肥満症を含む。上記のように、代謝障害、例えば糖尿病に罹っている個体は、血中グルコースレベルを狭い正常な範囲内に維持する、ダイエット食品を選択することの、多大な利益を得ることができる。
低い血中グルコースレベルを与える食品を選択するであろう個体の他の例は、低血糖値食、即ち低血糖値炭水化物食を摂取している個体である。低血糖値炭水化物食の例は、Dr. Atkins, 新たな食事革命(New Diet Revolution), ハーパーコリンズ出版社(Harper Collins Publishers, Inc.), 2002に記載されている。
研究によって、永続的に高い血中グルコースレベルが、以下のような疾患および/または障害と関連している可能性のあることが示された:代謝障害;心臓血管疾患;ある種の癌、例えば結腸癌および乳癌;高血中HDL-コレステロール濃度;および/またはAGES (Foster-Powell等, Am. J. Clin. Nutr., 2002, 76:5-56)。従って、低い血中グルコースレベルを与える食品を選択することにより、上記のような疾患および/または障害に罹る危険性を減じることができ、あるいはこれらによる罹患を予防できる。
特定の食品と関連したEGL値が、特定の標準食品に対して見積もられるので、本発明で使用する標準食品は、EGL値の高低を決定する際に考慮すべきである。
例えば、低白パンEGLを持つ、選択されたダイエット食品は、白パンの薄片により表示した場合、約0.5薄片である。即ち、この場合、該選択されたダイエット食品は、白パン一切れの半分と同一の血糖値応答を引起す。各個体が、その血中グルコースレベルを維持および/または低下したい程度に依存して、ダイエット食品の低い白パンEGLは、例えば一切れの0.85未満、より好ましくは0.65未満、最も好ましくは0.4未満、および最適には0.1未満であり得る。
高白パンEGLを持つ、選択されたダイエット食品は、白パンの薄片により表示した場合、約1.5薄片である。即ち、この場合、該選択されたダイエット食品は、白パン一切れと半分に等しい血糖値応答を引起す。各個体が、その血中グルコースレベルを高めたい程度に依存して、ダイエット食品の高い白パンEGLは、例えば一切れを越え、より好ましくは二切れを越え、最も好ましくは三切れを越え、および最適には四切れを越えるものであり得る。
本発明の更なる局面では、個体内に低い血糖値応答を引起すダイエット食品を給付する方法を提供する。低EGL値を持つダイエット食品を、消費のために選択する。該個体は、上記のような分類結果を参照して、食品を選別することができる。あるいは、該個体は、医師、ダイエットプランオーガナイザー、または食品包装業者による指導に頼ることもできる。該個体は、この選別されたダイエット食品を消費する。
本発明のもう一つの局面では、所定レベルでの、個人による血糖値上昇食品の消費、主として血糖値上昇炭水化物の消費を調節する方法を提供する。ダイエット食品は、そのEGL値に従って確認される。各個人は、例えば上記のような、分類結果を参照することにより、食品をそのEGL値に従って確認することができる。あるいはまた、該個人は、医師またはダイエットオーガナイザーからの指導に頼ることもできる。
消費の所定レベルは、予め決められた期間中に消費する、EGLの量によって評価される。所定レベルにおける、個人の血糖値上昇食品の消費に係るコントロールは、予め決められた期間に渡り、EGLの消費を、最大レベルに制限することを含むことができる。
例えば、血糖値上昇食品の消費は、所定の最大の一日当たりのレベルに限定することができる。このような場合には、一日に消費すべき、EGLで表された、血糖値上昇食品の全量を選択する。該個人は、この一日当たりの全量を選択することができ、あるいは医師またはダイエットプランオーガナイザーが、処方することができる。一日に、個人が消費する食品に付与される、EGL値の累積総和を記録する。該個人が、EGLの毎日の最大レベルに達したら、同一の日に、該個人には、これ以上の血糖値上昇ダイエット食品を消費させない。
低血糖値食品によるダイエットを行う個人における、血糖値上昇食品の消費に係る、望ましい一日当たりのレベルの例は、血糖値炭水化物質量で表した、5〜40g、より好ましくは約10g〜30g、最も好ましくは約10〜25g、および最適には約10〜20gなる範囲の、一日当たりの白パンEGLにほぼ等しい。
毎日の全EGL値は、好ましくは標準食品の全質量で表される。1gの白パンは、典型的に血糖値炭水化物約1/2gを含むので、上記の一日当たりの値に2を乗じて、白パンの全質量で表された、毎日の全EGLを得ることができる。
この毎日の全EGL値は、より好ましくは標準食品の均一単位の一部として表す。例えば、白パン一切れは、約12gの血糖値上昇炭水化物を含んでいる可能性がある。従って、この場合、白パン約1.7切れは、血糖値炭水化物12gに等しい。従って、低血糖値炭水化物食を摂取している個人は、例えばその毎日の血糖値炭水化物摂取量を、このような白パン1.7切れに相当するEGLに制限することができる。低血糖値炭水化物食を摂取している個人に対する、他の一日当たりの全量の例は、白パン三切れ未満、二切れ未満、一切れ未満および1/2切れ未満である。
好ましくは、炭水化物消費のコントロールは、高いEGL値を持つ、該個人の食事に現時点で存在する食品を、低いEGL値を持つ食品で置換することを含む。このような置換を行った食養生を、個人に対して組み立てることが可能である。これらの置換は、紙面にまたはコンピュータで読取り可能なフォーマットで与えることができる。
本発明の別の局面では、個人による血糖値上昇食品の食事による摂取を管理して、所定の血中グルコースレベルを得る方法を提供する。ダイエット食品は、上記のように、そのEGL値に従って確認される。血中グルコース濃度を上げるべきか、あるいは下げるべきかに従って、またそのレベルをどの程度増減するかに従って、高いまたは低いEGL値を持つ食品を、消費のために選択する。該個人は、この選択された食品を消費する。
所定の低血中グルコースレベルの例は、血液100ml当たり、70〜125mgなる範囲にある。所定の高血中グルコースレベルの例は、血液100ml当たり、135〜200mgなる範囲にある。高い血中グルコースレベルは、典型的に短期間の運動活動を行う、スポーツ選手が望むことである。
代謝障害を治療し、もしくは予防する方法を提供する。これらの方法、即ち上記のように、血中グルコースレベルを調節する方法、血糖値上昇食品の消費、特に血糖値を高める炭水化物の消費を調節する方法、および血糖値を高める食品の食事による摂取を管理する方法は、代謝障害を治療しもしくは予防することを可能とする。以下のような疾患および/または障害をこうむる危険性を低下させ、あるいはこれらに罹るのを予防する方法を提供する:代謝障害;心血管の疾患;幾つかの癌、例えば結腸癌および乳癌;高血中HDL-コレステロール濃度症;および/またはAGES。上記のような、血中グルコースレベルを調節する方法、血糖値上昇食品の消費、特に血糖値を高める炭水化物の消費を調節する方法、および血糖値を高める食品の食事による摂取を管理する方法を利用して、上に列挙した疾患および/または障害をこうむる危険性を低下させ、あるいはこれらに罹るのを予防することができる。
本発明の一態様において、食品に関するEGL値の決定は、個体内の血中グルコースレベルを減じるための系を得るのに利用できる。この系は、低血糖値応答をもたらす別個の食品;および該別個の食品に含まれるEGLを知らせる、該食品に関連する表示を含む。好ましくは、該別個の食品は、約100g、より好ましくは約50g、および最も好ましくは約20gの血糖値炭水化物を含む標準食品によって引起される血糖値応答よりも低い、血糖値応答をもたらす。
該別個の食品は、ダイエット食品について上に述べたように、任意の型または形状のものであり得る。例えば、該別個の食品は、包装された食物バー、凍結混合食、または食品添加物であり得る。別個の食品の例は、アトキンスエンダルジチョコレート、エンダルジチョコレートピーナッツおよびエンダルジチョコレートクランチバー(Atkins' Endulge Chocolate, Endulge Chocolate Peanut and Endulge Chocolate Crunch bars) (アトキンスヌートリーショナルズ社)である。
該表示は、該別個の食品に冠するものであり得、何れにしても、食品の消費者に、該別個の食品のEGLに関する報告を与える。例えば、この表示は、該別個の食品の包装上に示すことができる。この食品が開放状態で市販されている場合、その表示は、一覧表またはメニューとして与えることができる。このような一覧表またはメニューは、紙面またはコンピュータで読み取り可能なフォーマットで具体化できる。
好ましくは、EGL値は、標準食品の全質量で、およびより好ましくはEGL値は、均一単位の部分的サイズで表される。
表示は、数値としてEGL値を報告できる。あるいはまた、EGL値は、グラフとして描くことができる。例えば、EGLが白パンの薄片によって報告されている場合、該EGL値は、対応する薄片の数を表すものとして表示できる。このような表示は、部分的な量、例えば白パン一切れと半分等といった表示を含むことができる。
表示は、また特定の低血糖値食品の食事に許容される、一日当たりの血糖値食品の全量により報告することができる。例えば、該別個の食品中に含まれるEGLは、許容される血糖値食品の部分量、百分率量または一日当たりの全量で報告することができる。このような部分/百分率量は、数値として報告することができる。あるいはまた、この部分量は、グラフ表示、例えばパイチャート(pie chart)として報告できる。例えば、全パイチャートは、特定の食事に関する、許容された血糖値食品の一日当たりの全量を表すことができる。該パイチャートの陰影を付した部分は、該別個の食品の消費がもたらすであろう、一日当たりの全量に対する寄与を表すものであり得る。
例えば、特定の低血糖値食品の食事が、血糖値炭水化物20gという一日当たりの全量を規定する場合には、2gのEGLを含有する別個の食品は、一日当たりの量の1/10を含むであろう。従って、この別個の食品に関連するパイチャートには、陰影が付されている。
本発明の系は、更に該別個の食品を消費して、個体内の血中グルコースレベルを減じるための指示を含むことができる。これらの指示は、好ましくは、比較的高いEGLを持つ該個体の食事に現時点で存在する食品を、該表示に係る食品で置換するための案内を含む。
上記本発明の方法が、アプリケーションソフトウエアプログラムを実行できる、汎用型のコンピュータまたは処理装置、例えばIBMのパーソナルコンピュータ(PC)、あるいは適当なその等価物を用いて実施可能であることを理解すべきである。好ましくは、該アプリケーションプログラムコードは、コンピュータで読み取り可能な媒体、例えばフレキシブルディスクまたはコンピュータ用のコンパクトディスク(CD)内に組み込まれる。更に、該コンピュータで読み取り可能な媒体は、汎用型のコンピュータに含まれる、ハードディスクまたはメモリー(例えば、ランダムアクセスメモリーまたは読出し専用メモリー)の形状であり得る。
当業者には理解されるように、該コンピュータソフトウエアコードは、任意の適当なプログラム言語、例えばCまたはパスカルを用いて記載して、該コンピュータを、本発明の方法を実施するように適合させることができる。コンピュータプログラムを用いて、本発明の任意の方法を達成することが好ましいが、同様にコンピュータを使用して、ユーザーにより決定されるような、方法全体のある特定の段階または仕事のみを実行することが可能であることも、ここにおいて意図されている。
好ましくは、本発明の方法は、例えばこの方法の最終結果の指標を提示する、処理装置を備えた、1種以上のディスプレイ(例えば、従来のCRTまたは液晶ディスプレイ)を使用する。このディスプレイは、好ましくはこのような情報を、更に明確にするために図式的に(例えば、チャートおよびグラフ)表示する目的で利用できる。
本発明に従って、関数を処理し、かつ必要な計算を実行することに加えて、該汎用型のコンピュータを、経験的に導かれたEGL値に関連するデータを記憶するのに利用することもできる。このような情報は、該コンピュータ内に含まれる、ハードディスクまたは揮発性または非-揮発性の他のメモリーに記憶させることが可能である。同様に、これらの情報は、当業者には理解されるように、別のコンピュータシステムで使用するために、輸送することのできるフレキシブルディスクまたはCD等の、コンピュータで読出し可能な媒体上に記憶させることができる。このように、本発明の方法は、任意の適当な汎用型のコンピュータで実施でき、また専用の装置に制限されない。
アプリケーションソフトウエアプログラムを実行できる、汎用型のコンピュータまたは処理装置を用いて、本発明の方法を実施した例は、以下の通りである。
この方法は、幾つかの給付サイズにおける様々なダイエット食品各々の、EGL値を得ることを可能とするデータを、コンピュータメモリーに記憶する工程を含む。少なくとも一つ、好ましくは数個の標準食品に関するEGL値を、記憶させることも可能である。好ましくは、標準食品の血糖値炭水化物含有率、標準食品の全質量、および標準食品の均一単位で表されたEGL値をも記憶させる。EGL値は、選択されたダイエット食品について、選択された給付サイズにて、選択された標準食品に対して、ユーザー(例えば、食品の消費者、または食事養生プランオーガナイザー)によって得られる。好ましくは、選択された一日あたりの濃度において、血糖値を高める食品の消費をもたらすのに適した、最小および/または最大の日々の全EGL値を、該コンピュータメモリーから得るか、あるいはユーザーが入力する。該選択されたダイエット食品のEGL値を含む、該食品の消費者に関する一日当たりのEGLの総和を計算する。該計算された総和が、該決定された適当な最小および/または最大の日々の全EGL値の範囲内にあるか否かについて、決定がなされる。この総和が、該決定された最小および/または最大の範囲内にある場合には、個人は、該選択されたダイエット食品を消費する。
血糖値応答データを得るための、一般的な実験的プロトコール
テスト対象から血液サンプルを得る手順および血中グルコースレベルを定量するのに使用する方法は、血糖値応答の値に影響を与える。従って、食品により引起される該血糖値応答を比較する場合、同様な手順および方法を使用して、該応答を得、あるいは定量することが好ましい。特に、ダイエット食品による血糖値応答を、標準食品のそれと比較する場合には、同様な手順および方法を使用して、該応答を得、あるいは定量することが好ましい。
この血糖値応答を、テスト中の食品に、確実に割当て可能なものとするために、テスト対象を、好ましくは該テスト食品を消費する前の約4〜15時間、絶食させる。好ましくは、該テスト対象は、ほぼ同様な期間に渡り絶食させる。
テスト対象の身体的特徴は、特定の食品に対する血糖値応答に影響を与える可能性がある。例えば、ある特定の食品に対する各テスト対象の応答は、日々に変動する可能性がある。この変動は、例えばテスト日におけるテスト対象の、絶食中の血中グルコース値によるものであり得る。このような変動を減じるために、特定の対象の同一の食品に対する血糖値応答を、好ましくは2度以上の機会、例えば異なる三日間について評価する。好ましくは、多数の応答の平均を計算し、これを、該特定のテスト食品に対する、該テスト対象の血糖値応答であると考える。
更に、異なるテスト対象は、特定の食品に対する血糖値応答の点で異なる可能性がある。応答に影響するものと考えられる身体的特徴は、年齢、性別、体脂肪指数、および糖耐性体質を含む。このような変動を減じるために、特定の食品に対する応答を、好ましくは二人以上のテスト対象について測定し、これら応答の平均を算出する。このような平均が、特定の食品に関する血糖値応答であると考えられる。例えば、ある特定の食品に対する3名のテスト対象の血糖値応答の平均を計算し、これを、この特定の食品に関する血糖値応答であると考える。
血糖値応答に影響を与える主な身体的特徴は、該テスト対象の糖耐性体質である。従って、好ましくは、既知の代謝障害を持つテスト対象の血糖値応答は、健康な対象、即ち如何なる既知の代謝障害をも持たない対象の応答とは別に評価する。
血中グルコース濃度を測定する期間も、特定の食品に関する血糖値応答の値に影響を与える。テスト対象における絶食中の血中グルコースレベルは、ベースライン測定値として知られている。食品消費後のこのベースラインへの復帰は、典型的に健康な対象においては、2〜3時間以内であり、また糖尿病患者においては、典型的に3〜5時間以内である。従って、血中グルコース濃度は、健康な対象において、特定の食品を消費した後、3時間以内のテスト期間中に、好ましくは2時間以内のテスト期間中に測定される。糖尿病患者においては、この血中グルコース濃度は、特定の食品を消費した後、5時間以内のテスト期間中に、好ましくは3時間以内のテスト期間中に測定される。
テスト期間中に得られる、多くの血中グルコースレベルの測定値は増加するので、特定の食品に対するより多数の血糖値応答が、規定されることになる。この血中グルコース濃度は、テスト期間中に少なくとも1回、より好ましくはテスト期間中に少なくとも2回、また最適にはテスト期間中に少なくとも8回測定する。例えば、2時間のテスト期間中に、血中グルコース濃度を、好ましくは15分間隔で測定する。
血糖値応答の決定は、また血液サンプルを得るために利用する方法によっても影響される。例えば、血中グルコースレベルは、毛細血管全血、または静脈血もしくは血漿から測定できる。好ましくは、血中グルコースレベルは、毛細血管全血の測定に基く。血糖値炭水化物に対する応答における、血中グルコースレベルの上昇は、静脈血漿と比較して、毛細血管血液においてより大きい。従って、食品間の差異は、毛細血管血液グルコースを用いて、統計的に検出することが容易である。また、毛細血管血液から得た結果は、静脈血漿から得た結果よりも変動が少ない。(Jackson等, Metabolism, 1983, 32:706-10)。血中グルコース濃度は、当分野において公知の、信頼性の高い任意の方法、例えばベックマングルコース分析装置および酸素電極(CA、フラートン)を用いた、グルコースオキシダーゼ法によって、分析できる。
該曲線下部の増加面積(IAUC)は、幾つかの方法によって計算できる。好ましくは、ベースライン上のIAUCのみを考慮する。該ベースラインは、テストすべき食品を消費する前の、血糖値応答である。しかし、代わりに正味のIAUCを計算することができ、即ち該ベースライン下方の面積を、該ベースライン上方の面積から差し引くことができる。正味のIAUCの計算は、特定の食品に係るグルコースレベルが、該測定期間中、該ベースライン下方にある場合には、該特定の食品に関する好ましいIAUC計算値とは異なる値を与えるであろう。好ましくは、IAUCの計算に対して同一の方法を使用して、該標準およびダイエット食品の血糖値応答を評価する。
一態様において、2以上の対象をテストする場合、上記のようにこれらのIAUCの平均を用いて、指数を得る。例えば、50g以下の血糖値上昇炭水化物負荷に対しては、代わりに、もう一つの平均値の計算を使用できる。この態様では、負荷とIAUCとを関係付ける線形方程式が、各テスト対象について計算される。次いで、ベースライン(b)における血糖値応答の平均;および定数mの平均を計算する。次に、これらの平均を、指数を規定する線形方程式において使用する(以下の実施例を参照)。
本発明による任意の平均値の計算において、個々のテスト対象の応答データが、想定範囲外にある場合、例えば平均値からの標準偏差が2を越える場合には、これは典型的なものとは考えられず、棄却すべきである。
このEGL評価法を、混合食としてのダイエット食品に適用できる。一態様においては、この混合食が、ダイエット食品そのものであると考えられる。即ち、この混合食に対する血糖値応答は、この食事後にその血糖値応答を測定し、この応答と上記指数とを比較することによって、直接算出できる。あるいはまた、混合食のEGLは、この混合食の各ダイエット食品成分の、EGL値の重みを掛けた平均値を計算することにより得ることができる。この重み付けは、該ダイエット食品各々による寄与の、全食事の血糖値炭水化物に対する割合に基くものであり得る。
線形回帰分析の一般的特性
線形回帰分析は、一群のデータ点を、最良の直線に適合させるための手順である。この線形回帰分析により得られる直線は、観測された値(50g負荷に限定)を越えて、外挿することを可能とする。この外挿は、予想されるIAUCが、特定の血液サンプルについて観測された値を越える、特定の摂取量にあることを定義する。例えば、該指数が、ゼログラムなる負荷(即ち、ベースライン)において、血糖値応答の観測値を含まない場合には、ゼログラムなる負荷における血糖値応答は、該指数の他の観測値から、外挿により求めることができる。同様に、2つの負荷におけるIAUCの観測値を与えることにより、これら2つの観測値間の負荷におけるIAUC値を、内挿法で求めることができる。内挿法は、2つの観測値間の関数関係を推定することである。
該測定値に対する該直線の適合性は、R、即ち相関係数によって表すことができる。即ち、rは、この直線関係の強さを評価する統計量である。ここで、rに関する式は以下の通りである:r=[(Σxy)/((Σx2)(Σy2))1/2]。この係数は、-1と1との間で変動できる。0なる値は、相関関係が存在しないことを意味する。1なる値は、完全に正の相関関係の存在を意味する。即ち、該IAUCの値は、ある負荷の値を知ることによって、完全に予想される。(-1なる値は、完全に負の相関関係の存在を意味する。負の相関関係とは、該摂取量が、左から右へ減少する値としてプロットされた場合に相当する)。実施例から理解されるように、50g以下の負荷値に関する相関係数は、0.95を越える。
実施例1
アトキンスエンダルジチョコレート、エンダルジチョコレートピーナッツおよびエンダルジチョコレートクランチ一人前(1給付;1バー=30g)の血糖値応答を、白パンの応答に対して、10名の健康な対象(4名の男性、6名の女性;年齢39±5、体重指数=23.4±0.9kg/m2)について測定した。各対象を、10-14時間の一夜に渡る絶食後の、午前中における7事例について検討した。各事例において、各対象はテスト食を消費した。該テスト食の一つは、標準飲料のみであった。この標準飲料は、血糖値上昇炭水化物を含んでいなかった。3種のテスト食は、1種のバーと標準飲料とからなっていた。残りの3種のテスト食は、特定量、即ち5g、10gまたは20gの血糖値上昇炭水化物を含む白パンと、該標準飲料とからなっていた。
パンに関する摂取量応答曲線は、各対象における、パン起源の1gの血糖値上昇炭水化物が、血中グルコース量を上昇する程度の計算を可能とする。これは、1) 各テスト製品の同一の血糖値応答を引起すために消費すべきパンの量、即ち白パン等価値(WBE);および2) 同一の量のパン由来の炭水化物に対する、各バーの血糖値応答(相対的血糖値応答(RGR))の算出を可能とする。血糖値応答曲線(IAUC)下部の増加面積は、パン由来の消費された炭水化物の量が、0から20gに増大するにつれて、直線状に増大し、その相関係数(r)は上記10対象中の7例において、>0.95であった。炭水化物の摂取量(d)に関する、平均IAUCの回帰関数は、以下の通りであった:
IAUC = 4.70d + 13.8 (r = 0.999)
アトキンスエンダルジチョコレート、エンダルジチョコレートピーナッツおよびエンダルジチョコレートクランチのRGR値は、夫々39±5、48±9および31±7であった。これら3種のバーと同程度の血中グルコースを上昇するであろう白パン由来の血糖値上昇炭水化物の量は、夫々3.3±0.8g、3.6±1.6および2.6±0.8gであった。これは、約5-7gの白パン、または約1/5〜2/7切れの白パンと等価である。
方法
対象
10名の健康な対象(3-5名の男性および3-5名の女性)は、年齢18-50歳であり、その体重指数は20-30kg/m2であった。女性対象は、彼女らが妊娠している、あるいは研究中に妊娠したいと報告した場合には、このテストから排除した。対象は、各々のダイエットをしておらず、糖尿病または心疾患の病歴を持たず、また避妊薬以外の如何なる処方薬をも飲用していなかった。
Figure 2006519035
プロトコール
これら対象各々は、別々の日に、無秩序な順序で、7種の処置に掛け、各対象に関するテストは、ほぼ1週間の間隔で行った。各テスト日において、これらの対象は、10-14時間の一夜に渡る絶食後の午前中に、かつ24時間の間アルコールを消費することなしに、グリケミックインデックステスティングラボラトリー(Glycaemic Index Testing Laboratory; 55クイーンセントイースト、スート203)を来訪した。体重を測定し、かつ指の穿刺によって、絶食中の血液サンプルを採取した後、該対象は、10分間以内にテスト食を消費し、かつ該テスト食開始後の、15、30、45、60、90および120分経過時点において、該対象から、更に血液サンプルを採取した。これら対象には、また彼らが選択した1または2カップの水、コーヒーまたは紅茶からなる飲料を、60mlの2%ミルクと共に、またはミルクなしに与えられた。各対象による該飲料の選択は、各テスト日において同一とした。
これら処置は、一人前(1バー=30g)の、エンダルジチョコレート、エンダルジチョコレートピーナッツおよびエンダルジチョコレートクランチ、または標準飲料のみ(0gの白パン)、もしくは5、10または20gの血糖値上昇炭水化物を含有する所定量の白パンからなっていた。パンは、50gの血糖値炭水化物を含むように、パン製造機でローフ(loaf)形状に焼いた。各ローフ用の原料(250mlの温水、334gの汎用小麦粉、7gの砂糖、4gの塩および6,5gの酵母)は、指示に従ってパン製造機に入れ、機械を稼動させた。該ローフの完成後、1時間冷却させ、次いで秤量し、耳の部分を捨て、残りの部分を、5、10または20gの血糖値炭水化物を含有する、各部分サイズに分割した。これらの部分は、使用前に凍結させた。
テストバーの組成(ラベル由来のデータ)




Figure 2006519035
血液サンプル(各2-3滴)を、少量のフッ化ナトリウム/蓚酸カリウムを含む5mlの試験管に集め、この試験管を激しく回転させることにより混合し、冷蔵庫に入れて置いた。最後の血液サンプルを得た後に、テスト対象にスナックを与え、その後テストから開放した。次いで、これらの血液サンプルを、YSI分析器を用いたグルコースの分析に掛ける前に、-20℃にて保存した。
データ分析
血漿グルコース曲線下方の増加面積(IAUC)を、台形公式を用い、かつベースライン下方の面積を無視して、算出した(上記血糖値指数について使用した方法)。各時点における血中グルコース濃度および増分並びにIAUC値を、テスト食の効果を検討するために、分散の累積測定値分析(ANOVA)に掛けた。有意な異質性の存在を確認した後、個々の平均値間の差における有意性を、ターキーのテスト(Tukey's test)を利用して評価し、多数の比較(multiple comparisons)のために調節した。各対象に対し、0、5、10および20gのパンを消費した後のIAUCを、摂取量-応答曲線を作成するために、消費した炭水化物の摂取量について回帰させた。これを、該テストバー(12または13g)中に含まれる、正味の炭水化物量(全炭水化物量−食物繊維量)と同一の量の血糖値炭水化物を消費した後の、IAUCを計算するために使用した。これらの値を用いて、各テスト食の相対的な血糖値応答(RTR)を計算した。全対象に関する平均のIAUCは、消費した炭水化物の摂取量に対して回帰させ、この回帰方程式を用いて、如何なる量の白パンが、各テストバーの消費後の該平均のIAUCに等しい、IAUCを誘起するのに消費されるか、即ちその白パン等価量を計算した。
結果
研究した対象
検討した4名の男性並びに6名の女性対象の詳細を、以下の表に示す。妊娠したために、1名の女性対象は、第二のテスト以降、このテストから下りた。彼女を、男性対象と交換した。
白パンに対する摂取量応答
図4は、血糖値上昇炭水化物消費量に対してプロットした、飲料のみおよび3種の摂取量のパンを摂取した後の、IAUC値を示す。このプロットでは、これらテストから得た平均値を用いている。回帰方程式および相関係数(rの値)を以下に示す。これらrの値は、0.613〜0.995なる範囲にあり、9名の対象中7名は、r>0.95であった。








Figure 2006519035
血中グルコース応答
図1〜4は、各テストバー、飲料のみおよび3種の摂取量の白パンに関する、血糖値応答を示す。血中グルコース応答は直線的に増加した。炭水化物の摂取量(d)に関する平均IAUCの回帰方程式は、以下の通りであった:IAUC = 4.70d + 13.8 (r = 0.999)。
エンダルジチョコレート、エンダルジチョコレートピーナッツおよびエンダルジチョコレートクランチバー摂取後の、曲線下部の平均面積は、相互に有意な違いを示さず、また5gの白パン由来の炭水化物を摂取した後の応答と同等またはそれ以下であった。ANOVAは、飲料のみおよび3種の摂取量の白パンを摂取した後の、IAUC値が、相互に有意に異なっていることを示しており、また該3種のテストバーの間には、有意な差が存在しないことを示した。
分散の分析
分散の分析は、食感およびこれら異なる処置に関する各時点におけるグルコース応答に関する統計的な比較を示すために行った。各場合において、ターキーのLSD(最小二乗偏差)は、ターキーテストに基く最小有意差である。この量を超えて異なる平均が、統計的に有意な差である。
食感:該バーは、パンよりも一層有意に口に合うものとして分類されたが、該バーの食感のランク付けは、相互に有意な差は示さなかった。
絶食時のグルコース:これら処置前の絶食時グルコースにおいては、小さいが有意な差があった。このことが、これら結果の解釈に重大な影響を与えないという証拠は、0gおよび10gの摂取量が、5および20gの摂取量よりも有意に低い絶食時グルコースを持つという事実にも拘らず、パンに関する摂取量-応答曲線が直線であることにある。
食後の時点:処置間の有意な差は、15、30、45、60および120分において観測された。20gの炭水化物を含むパンを摂取した後の、血糖値応答曲線下部の面積は、10g摂取後の面積よりも有意に大きく、後者は、更に5g摂取後の応答よりも有意に大きく、5g摂取後の応答は、更に0gのパンを摂取した後の該面積よりも有意に大きかった。該3種のバーを摂取した後の血糖値応答面積は、0gパン摂取の際の面積と5gパン摂取の際の面積との中間にあり、相互に有意な差を示さず、また0gパン摂取および5gパン摂取の際の応答とは異なっていた。
相対的な血糖値応答
エンダルジチョコレート、エンダルジチョコレートピーナッツおよびエンダルジチョコレートクランチバーに関する、相対的な血糖値応答は、夫々39±5、48±9および31±7であった。
パンの血糖値等価量
血糖値炭水化物の摂取量に関する、パン摂取後のIAUCの回帰(分析)は、所定のIAUCをもたらすパンの量の計算を可能とする。この量を血糖値等価値(量)という。1エンダルジチョコレートバーに関する、該パン血糖値等価量は、3.3±0.8g血糖値炭水化物であり、あるいはパンの全質量で約6.6gであり、また0.28薄片(1薄片=24g)である。同様に、エンダルジチョコレートピーナッツおよびエンダルジチョコレートクランチバーに関するパン血糖値等価量は、夫々3.6±1.6gおよび2.6±0.8gなる血糖値炭水化物を含むパンの量、または約0.30および0.22薄片に相当する。
実施例2
一人前(1バー=30g)のエンダルジチョコレートアーモンドバー、一人前(325ml缶を一缶)のバニラシェーク、1薄片(28g)のアトキンスの白パン、1薄片(28g)のアトキンスのライ麦パン、一人前の迅速かつ手軽な(即席)パンケーキ、および一人前の即席ブルーベリーマフィンに関する血糖値応答を、10名の健康な対象(4名の男性、6名の女性;年齢36±6歳;身体質量指数22.8±0.8kg/m2)において、白パンの応答に対して測定した。各対象は、10-14時間の一夜に渡る絶食後の午前中に研究に付された。標準飲料+6種のテスト製品に加えて、各対象の血糖値応答を、該標準飲料のみ、および該飲料+白パンの5、10および20gなる血糖値炭水化物相当部分を摂取させた後にも測定した。その血糖値応答曲線下部の増加面積(IAUC)は、消費したパン由来の炭水化物の量が0から20gに増加するにつれて、直線状に増加し、その相関係数(R)は、10名の対象の内6名において、>0.95であった。炭水化物の摂取量(d)に関する平均IAUCの回帰方程式は、以下の通りであった:
IAUC = 4.81d + 12.7 (r=0.989)
ライ麦および白パン、バニラシェーク、パンケーキ、マフィンおよびチョコレートアーモンドバーのRGRは、夫々88±12、102±24、22±8、98±20、131±31および55±7であった。夫々6テスト製品と同程度の血中グルコース濃度を高める、通常の白パン由来の血糖値上昇炭水化物の量は、夫々2.3±0.6g、3.5±0.9g、0.3±0.2g、3.1±1.1g、5.5±2.1gおよび4.5±1.1gであった。これは、約1-9gの通常のパンまたは一切れの約1/20〜3/8と等価である。
方法
対象:年齢範囲18〜75歳の、10名の健康な対象(4名の男性および6名の女性)について研究を行った。
Figure 2006519035
プロトコール
対象各々は、別々の日に、無秩序の順序で8種の処置に付された。ここで、各対象に対するテストは、実施例1に示したように、約1週間間隔で行った。
これら処理は、一人前(1バー=30g)のエンダルジチョコレートアーモンドバー、一人前(325ml缶一缶)のバニラシェーク、1薄片(28g)のアトキンスの白パン、1薄片(28g)のアトキンスのライ麦パン、一人前の即席パンケーキ、および一人前の即席ブルーベリーマフィン、または標準飲料のみ(白パン0g)、または5、10または20gの血糖値上昇炭水化物を含有する一定量の白パンを摂取させることからなっていた。
即席パンケーキおよび即席ブルーベリーマフィンは、包装に記載された指示に従って製造した。パンケーキに関しては、19個の卵、約150mlの油、および3・1/6カップの水を、パンケーキミックスの全包装体に対して添加した(19人前)。パンケーキは、バターを用いて製造し、また製造したパンケーキの全重量を測定した。一人前は、この全質量を19で割った値からなっていた。同様に、マフィンに関しては、その包装体の内容物全体を、3/4カップの油、4tbspのバター、3個の卵および1・1/4カップの水と混合し、該バターを18マフィンカップに分割し、その包装に記載された指示に従って焼いた。該マフィンの全質量を測定し、18で割ることにより、単一部分の質量を決定した。これらパンケーキおよびマフィンの単一部分を秤量し、個々のジッパー封止型のプラスチックバッグに入れ、使用するまで、フリーザー内に保存した。消費前に、個々の部分を、該テストを実施する朝に、電子レンジで温めた。
正規のパンは、50gの血糖値上昇炭水化物を含むローフとして、パン製造機内で焼いた。各ローフに対する原材料(250mlの温水、334gの多目的用小麦粉、7gの砂糖および6.5gの酵母)を、指示に従って該パン製造機に入れ、該装置を稼動させた。該ローフを製造した後、1時間冷却させ、次いで秤量し、その耳部分を捨てた後に、残部を、血糖値炭水化物5、10および20g含有する部分サイズに分割した。これら部分は、使用するまで凍結した。
テストバーの組成(ラベルに記載されたデータ)
Figure 2006519035
*: 栄養分の量は、ミックスの量のみである。
血液サンプル(各2-3滴)を、少量のフッ化ナトリウム/蓚酸カリウムを含む5mlの試験管に集め、この試験管を激しく回転させることにより混合し、冷蔵庫に入れて置いた。最後の血液サンプルを得た後に、テスト対象にスナックを与え、その後テストから開放した。次いで、これらの血液サンプルを、YSI分析器を用いたグルコースの分析に掛ける前に、-20℃にて保存した。
データは、実施例1と同様にして分析した。
結果
白パンに関する摂取量応答性
図12は、血糖値上昇炭水化物消費量に対してプロットした、飲料のみおよび3種の摂取量のパンを摂取した後の、IAUC値を示す。このプロットでは、これらテストから得た平均値を用いている。回帰方程式および相関係数(rの値)を以下に示す。これらrの値は、0.773〜0.999なる範囲にあり、10名の対象中6名は、r>0.95であった。
Figure 2006519035
血中グルコース応答
図5〜11は、飲料のみおよび3種の摂取量の白パンに対する応答と共にプロットした、各テスト食品に関する、血糖値応答を示す。血中グルコース応答は、摂取したパンの摂取量の増加と共に、直線的に増加した。炭水化物の摂取量(d)に関する平均IAUCの回帰方程式は、以下の通りであった:IAUC = 4.8d + 12.7 (r = 0.989)。ブルーベリーマフィン摂取の90分後における対象1の血中グルコース濃度は、予想外に高い6.96mM/Lであった。この値は、90分における血中グルコースの小さなピークを与え、これは他の如何なる食品についても見られない(図7参照)。この値をチェックし、確認したが、孤立値として現れる。図8は、この孤立値を排除し、かつ60および120分における血中グルコース濃度の平均値で置換えた結果を示す。これは、より「正常」に見える血糖値応答曲線を与える。しかし、全ての統計的分析では、中心から遠く離れたデータ点を含めた。
分散の分析
分散の分析は、実施例1に記載のようにして行った。
食感:これら6種のテスト製品と、様々な摂取量の白パンとの間には、食感における有意な差が見られた。パンケーキは、他の全てのテスト食よりも食感において有意に劣っていた。該チョコレートアーモンドバーは、10gでの標準の白パンおよび該アトキンスの白パンよりも、有意に高い食感を示した。
絶食時のグルコース:絶食時のグルコースについては、これら処置の前と有意な差は観測されなかった。
食後の時点:処置間の有意な差は、15、30、45および60分において観測された。20gの炭水化物を含むパンを摂取した後の、血糖値応答曲線下部の面積は、10g摂取後の面積よりも有意に大きく、後者は、更に5g摂取後の応答よりも有意に大きく、5g摂取後の応答は、更に0gのパンを摂取した後の該面積よりも有意に大きかった。パンケーキ、マフィン、アトキンスのパン、およびチョコレートアーモンドバーを摂取した後の血糖値応答面積は、相互にまたは摂取量5gのパンと、有意な違いを示さなかった。バニラシェークは、0gパンの摂取を含むテストを除き、全ての他のテスト食よりも有意に低い血糖値応答を誘起した。
相対的な血糖値応答
アトキンスの白パンおよびライ麦パン、パンケーキおよびマフィンに関する、相対的な血糖値応答(RGR)は、標準のパンに関する値と同様であった。シェークに関するRGR、22±8およびチョコレートアーモンドバーに関するRGR、55±7は、標準のパンに関する値よりも有意に劣っていた。ブルーベリーマフィンテスト由来の孤立値を排除した場合、該RGRに対する有意な影響はなく、131±30〜109±30なる範囲内であった。
パンの血糖値等価量
血糖値炭水化物の摂取量に関する、パン摂取後のIAUCの回帰(分析)は、所定のIAUCをもたらすパンの量の計算を可能とする。0.3±0.2g〜5.5±2.1gなる範囲のパン血糖値等価量は、約1-9gの正規のパンまたは約1/20〜3/8薄片に等価である。ブルーベリーマフィンデータからの該孤立点血中グルコース濃度の排除は、そのパン等価量を5.5±2.1gから3.8±1.8gに減じた。
実施例3
一人前(1バー=60g)のアドバンテージモカバー(Advantage Mocha Bar)、アドバンテージフロステッドシナモンスワールバー(Advantage Frosted Cinnamon Swirl Bar)およびアドバンテージアーモンドブローニーバー(Advantage Almond Brownie Bar)および一人前(325ml入り缶の一缶)のチョコレートデライトシェークの血糖値応答を、10名の健康な対象(4名の男性、6名の女性;年齢36±6歳;体重指数:22.8±0.8kg/m2)において、白パンに関する応答に対して測定した。各対象は、8種の事例について、10-14時間の一夜に渡る絶食後の午前中に、テストに付された。標準飲料+上記4種のテスト製品に加えて、各対象の血糖値応答は、標準飲料のみ、および該飲料+白パンの5、10および20gなる血糖値上昇炭水化物相当部分の摂取後にも測定した。その血糖値応答曲線下部の増加面積(IAUC)は、消費したパン由来の炭水化物の量が0から20gに増加するにつれて、直線状に増加し、その相関係数(R)は、10名の対象の内6名において、>0.95であった。炭水化物の摂取量(d)に関する平均IAUCの回帰方程式は、以下の通りであった:
IAUC = 4.86d + 12.3 (r=0.992)
モカ、シナモンスワールおよびブローニーバー並びに該チョコレートシェークのRGRは、夫々40±6、45±8、32±4および57±23であった。4種のテスト製品と同程度の血中グルコース濃度の上昇をもたらす、正規の白パン由来の血糖値上昇炭水化物量は、夫々2.9±1.0g、3.2±1.2g、2.0±0.8gおよび0.6±0.4gであった。これは、正規のパンの約1-6gあるいはその薄片の約1/20〜1/4に等価である。
方法
対象:年齢18-75歳の、10名の健康な対象(4名の男性および6名の女性)を、検討した。これらの対象は、実施例2で使用した対象と同一である。
プロトコール
対象各々は、別々の日に、無秩序の順序で8種の処置に付された。ここで、各対象に対するテストは、実施例1に示したように、約1週間間隔で行った。
これら処理は、一人前(1バー=60g)のアドバンテージモカバー、アドバンテージフロステッドシナモンスワールバーおよびアドバンテージアーモンドブローニーバーまたは一人前(325ml缶一缶)のチョコレートデライトシェーク、または標準飲料のみ(白パン0g)、または5、10または20gの血糖値上昇炭水化物を含有する一定量の白パンを摂取させることからなっていた。各ローフに関する成分および製造方法は、正規のパンに関して実施例2に記載したものであった。
テストバーの組成(ラベルに記載されたデータ)






Figure 2006519035
実施例2に記載したように、血液サンプルを集め、分析した。データは、実施例2と同様にして分析した。
結果
白パンに関する摂取量応答性
図17は、血糖値上昇炭水化物消費量に対してプロットした、飲料のみおよび3種の摂取量のパンを摂取した後の、各対象に関するIAUC値を示す。このプロットでは、これらテストから得た平均値を用いている。回帰方程式および相関係数(rの値)を以下に示す。これらrの値は、0.763〜0.996なる範囲にあり、10名の対象中6名は、r>0.95であった。
Figure 2006519035
血中グルコース応答
図13〜16は、飲料のみおよび3種の摂取量の白パンに対する応答と共にプロットした、各テスト食品に関する、血糖値応答を示す。血中グルコース応答は、摂取したパンの摂取量の増加と共に、直線的に増加した。炭水化物の摂取量(d)に関する平均IAUCの回帰方程式は、以下の通りであった:IAUC = 4.9d + 12.3 (r = 0.992)。
分散の分析
分散の分析は、実施例1に記載のように行った。
食感:これら4種のテスト製品と、様々な摂取量の白パンとの間に、食感における有意な差は見られなかった。
絶食時のグルコース:絶食時のグルコースについては、これら処置の前と有意な差は観測されなかった。
食後の時点:処置間の有意な差は、15、30、45および60分において観測された。20gの炭水化物を含むパンを摂取した後の、血糖値応答曲線下部の面積は、10g摂取後の面積よりも有意に大きく、後者は、更に5g摂取後の応答よりも有意に大きく、5g摂取後の応答は、更に摂取量0gのパンを摂取した後の該面積よりも有意に大きかった。3種のバーを摂取した後の血糖値応答面積は、相互にまたは摂取量5gのパンと、有意な違いを示さなかった。該モカおよびシナモンバーは、摂取量0gパンの摂取後の応答面積よりも有意に大きな血糖値応答面積を有しており、ブローニーバーに対する差は有意性を失った。これら3種のバーの血糖値応答は、摂取量10gパン摂取後の応答よりも有意に低かった。チョコレートシェーク摂取後の血糖値応答は、摂取量0gパンの摂取後の値と差はなく、また該3種のバーおよび摂取量5gのパンを摂取した後の応答よりも有意に低かった。
相対的な血糖値応答
該モカ、シナモンおよびブローニーバーに関する、相対的な血糖値応答(RGR)は、夫々40±6、45±8および32±4であった。チョコレートシェークに関するRGRは57±23であった。このチョコレートシェークに関するより大きな変動性は、2gというこの製品中の炭水化物含量が極めて低く、そのため絶対的な応答が極めて低いためであると考えられる。従って、血糖値応答における無秩序の変動は、比率で表した場合に極めて大きくなる。
パンの血糖値等価量
血糖値炭水化物の摂取量に関する、パン摂取後のIAUCの回帰(分析)は、各対象について、所定のIAUCをもたらすパンの量の計算を可能とする。アドバンテージモカバーに関するパン血糖値等価量は、炭水化物2.9±1.0g、または約6gのパンもしくは1.27薄片(1薄片=22g)であった。同様に、アドバンテージシナモンおよびアーモンドブローニーのパン血糖値等価量は、夫々3.2±1.2gおよび2.0±0.8gの血糖値上昇炭水化物を含有するパンの量であり、これらは約6gおよび4gのパンまたは約0.3または0.2薄片分と等しい。該チョコレートシェークは、僅かに0.6±0.4gなるパン等価量を有し、これは約1gのパンまたは約1/20の薄片に等価である。
上記実施例から理解されるように、上記バー等の食品によって誘起される血糖値応答は、白パン血糖値上昇炭水化物等価量によって表される。更に、上記のように、血糖値応答は、白パンの薄片(薄切り)部分によって現される。
このように、現時点において本発明の好ましい態様と考えられる、幾つかの態様を記載してきたが、その他のおよび更なる態様、変更並びに改良が、当業者には明らかであり、またあらゆるこのような追加の態様、変更並びに改良は、添付した本発明の特許請求の範囲の、真の範囲内に入るものとする。
アトキンスのエンダルジチョコレートバー、および血糖値(上昇)炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する、血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのエンダルジチョコレートピーナッツバー、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する、血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのエンダルジチョコレートクランチバー、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する、血中グルコース応答曲線を示す図である。 血糖値炭水化物20g以下の白パン負荷に対する、血糖値応答指数を示す図である。 アトキンスのバニラシェーク、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのパンケーキ、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのブルーベリーマフィン、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのブルーベリーマフィン、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図であるが、ここで孤立値は、排除されている。 アトキンスの白パン、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのライ麦パン、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのエンダルジチョコレートアーモンド、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する、血中グルコース応答曲線を示す図である。 血糖値炭水化物20g以下の白パン負荷に対する、血糖値応答指数を示す図である。 アトキンスのアドバンテージモカバー、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのアドバンテージフロステッドシナモンスワールバー、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのアーモンドブローニー、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図である。 アトキンスのチョコレートデライトシェーク、および血糖値炭水化物負荷0、5、10および20gにおける白パンに関する血中グルコース応答曲線を示す図である。 血糖値炭水化物20g以下の白パン負荷に対する、血糖値応答指数を示す図である。

Claims (76)

  1. ダイエット食品の、標準食品等価血糖値負荷の測定法であって、
    (a) 標準食品の信頼性の高い血糖値応答指数を設定する工程、ここで該指数は、標準食品血糖値応答と、標準食品血糖値負荷とを関連付けており、
    (b) ダイエット食品によりもたらされる、該血糖値応答を測定する工程、および
    (c) 該ダイエット食品の、該血糖値応答と関連付けられた、該指数から、該標準食品血糖値負荷を同定する工程を含むことを特徴とする、上記方法。
  2. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品血糖値炭水化物負荷で表されている、請求項1記載の方法。
  3. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の全質量で表されている、請求項1記載の方法。
  4. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の均一単位で表されている、請求項1記載の方法。
  5. 該指数が、血糖値応答と、50g以下の負荷における、血糖値炭水化物負荷とを関連付けている、請求項2記載の方法。
  6. 該指数が、血糖値応答と、35g以下の負荷における、血糖値炭水化物負荷とを関連付けている、請求項2記載の方法。
  7. 該指数が、血糖値応答と、25g以下の負荷における、血糖値炭水化物負荷とを関連付けている、請求項2記載の方法。
  8. 該標準食品等価血糖値負荷が、該標準食品の全質量に変換されている、請求項2記載の方法。
  9. 該等価血糖値負荷が、該標準食品の均一単位に変換されている、請求項2記載の方法。
  10. 該標準的食品が、白パンおよびグルコースからなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  11. 該均一単位が、白パン一切れである、請求項4記載の方法。
  12. 該血糖値応答が、毛細血管のグルコース濃度または血漿のグルコース濃度から決定される、請求項1記載の方法。
  13. 該血糖値応答が、血中グルコース応答曲線(IAUC)下部の増加面積により算出される、請求項1記載の方法。
  14. 該IAUCを、ベースライン上の増加面積のみを評価することにより算出し、ここで該ベースラインは、該規定食および標準食品の消費前の、血糖値応答である、請求項13記載の方法。
  15. 該IAUCを、該ベースライン上の増加面積から、ベースライン下方の増加面積を減じることにより算出し、ここで該ベースラインは、該規定食および標準食品の消費前の、血糖値応答である、請求項13記載の方法。
  16. 該ダイエット食品が、混合食である、請求項1記載の方法。
  17. 該指数が、以下の式:IAUC=m(血糖値炭水化物負荷)+bにより定義され、ここでmは定数であり、bはベースラインにおける血糖値応答であり、かつ該負荷が、血糖値炭水化物の50g以下である、請求項13記載の方法。
  18. 標準食品等価血糖値負荷に従って、ダイエット食品を分類する方法であって、
    (a) 標準食品の信頼性の高い血糖値応答指数を設定する工程、ここで該指数は、血糖値応答と、血糖値負荷とを関連付けており、
    (b) ダイエット食品によりもたらされる、該血糖値応答を測定する工程、および
    (c) 該ダイエット食品の、該血糖値応答と関連付けられた、該指数から、該標準食品の血糖値負荷を同定する工程を含み、
    かくして該ダイエット食品を、標準食品等価血糖値負荷に従って分類することを特徴とする、上記方法。
  19. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の血糖値炭水化物負荷で表されている、請求項18記載の方法。
  20. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の全質量で表されている、請求項18記載の方法。
  21. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の均一単位で表されている、請求項18記載の方法。
  22. 該指数が、血糖値応答と、50g以下の負荷における、血糖値炭水化物負荷とを関連付けている、請求項19記載の方法。
  23. 該標準食品が、白パンおよびグルコースからなる群から選択される、請求項18記載の方法。
  24. 該均一単位が、白パン一切れである、請求項21記載の方法。
  25. ある個体内の血中グルコース濃度を調節する方法であって、
    (a) 以下の諸工程:(i) 標準食品の信頼性の高い血糖値応答指数を設定する工程、ここで該指数は、血糖値応答と血糖値負荷とを関連付けており、(ii) ダイエット食品によりもたらされる、該血糖値応答を測定する工程、および(iii) 該ダイエット食品の、該血糖値応答と関連付けられた該指数から、該標準食品の血糖値負荷を同定する工程に従って、該ダイエット食品を、標準食品等価血糖値負荷により同定し、かつ
    (b) 該個体の食事に、選択された該標準的食品の等価血糖値負荷を持つダイエット食品を含め、これによって該個体の血中グルコース濃度を調節することを特徴とする、上記方法。
  26. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の血糖値炭水化物質量で表されている、請求項25記載の方法。
  27. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の全質量で表されている、請求項25記載の方法。
  28. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の均一単位で表されている、請求項25記載の方法。
  29. 該指数が、血糖値応答と、50g以下の負荷における、血糖値炭水化物負荷とを関連付けている、請求項26記載の方法。
  30. 選択された標準食品等価血糖値負荷が、低等価血糖値負荷である、請求項25記載の方法。
  31. 低等価血糖値負荷が、白パン一切れの半分未満の、白パン等価血糖値負荷である、請求項30記載の方法。
  32. 更に、該個体の食事において、該低い標準食品等価血糖値負荷を持つダイエット食品を、高い等価血糖値負荷値を持つダイエット食品で置換する工程をも含む、請求項30記載の方法。
  33. 該個体が、糖尿病患者である、請求項32記載の方法。
  34. 該個体が、低血糖値炭水化物食を摂取する、請求項32記載の方法。
  35. 該個体が、インシュリン抵抗症、高インシュリン症、低血糖症、高脂血症、高トリグリセライド血症、および肥満症からなる群から選択される、代謝障害に罹っている個体である、請求項32記載の方法。
  36. 心臓血管疾患、結腸癌、乳癌、高血中HDL-コレステロール濃度およびAGESからなる群から選択される疾患/障害に罹患する危険性を減じる、請求項32記載の方法。
  37. 該ダイエット食品が、混合食である、請求項25記載の方法。
  38. 更に、該個体に対する食事養生を組み立てる工程をも含む、請求項25記載の方法。
  39. 個体内に、低血糖値応答をもたらす、ダイエット食品を給付する方法であって、
    (a) 以下の諸工程:(i) 標準食品の信頼性の高い血糖値応答指数を設定する工程、ここで該指数は、血糖値応答と血糖値負荷とを関連付けており、(ii) 該ダイエット食品によりもたらされる、該血糖値応答を測定する工程、および(iii) 該ダイエット食品の該血糖値応答と関連付けられた該指数から、該標準食品血糖値負荷を同定する工程に従って、該ダイエット食品を、標準食品等価血糖値負荷により同定し、かつ
    (b) 消費のために、低い標準食品等価血糖値負荷を持つダイエット食品を選択して、食品の消費者が、該消費者自身に、低血糖値応答をもたらすダイエット食品を給付することを特徴とする、上記方法。
  40. 該標準食品が、白パンおよびグルコースからなる群から選択される、請求項39記載の方法。
  41. 該標準食品等価血糖値負荷が、該標準食品の全質量で表されている、請求項39記載の方法。
  42. 該標準食品等価血糖値負荷が、該標準食品の均一単位で表されている、請求項39記載の方法。
  43. 該均一単位が、白パン一切れである、請求項42記載の方法。
  44. 低い白パン等価血糖値負荷を持つ該ダイエット食品が、白パン一切れの半分未満と同様な、血糖値応答をもたらす、ダイエット食品である、請求項43記載の方法。
  45. 個体内の、血糖値食品消費値を所定レベルに調節する方法であって、
    (a) (i) 標準食品の信頼性の高い血糖値応答指数を設定する工程、ここで該指数は、血糖値応答と血糖値負荷とを関連付けており、(ii)ダイエット食品によりもたらされる、該血糖値応答を測定する工程、および(iii) 該ダイエット食品の該血糖値応答と関連付けられた該指数から、該標準食品血糖値負荷を同定する工程を含み、ここで該負荷が、該ダイエット食品の標準食品等価血糖値負荷であるような、諸工程に従って、該ダイエット食品を、該標準食品等価血糖値負荷により同定し、かつ
    (b) 消費のために、所定レベル内の等価血糖値負荷を持つダイエット食品を選択し、ここで該所定レベルとは、選択された期間内に消費された、等価血糖値負荷の量により評価され、および
    (c) 上記工程(b)において選択された該ダイエット食品を消費して、該個体内における血糖値食品消費値を所定レベルに調節することを特徴とする、上記方法。
  46. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の血糖値炭水化物質量で表されている、請求項45記載の方法。
  47. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の全質量で表されている、請求項45記載の方法。
  48. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の均一単位で表されている、請求項45記載の方法。
  49. 該標準食品が、白パンおよびグルコースからなる群から選択される、請求項45記載の方法。
  50. 該均一単位が、白パン一切れである、請求項48記載の方法。
  51. 該所定レベルが、低レベルである、請求項45記載の方法。
  52. 該所定レベルが、白パン一切れ〜二切れなる、毎日の白パン等価量に等しい、請求項51記載の方法。
  53. 該個体が、糖尿病患者であるか、または低血糖値食を摂取している、請求項51記載の方法。
  54. 該個体が、インシュリン抵抗症、高インシュリン症、低血糖症、高脂血症、高トリグリセライド血症、および肥満症からなる群から選択される、代謝障害に罹っている個体である、請求項51記載の方法。
  55. 個体内の、血糖値を高める食品の食事による摂取量を管理して、所定の血中グルコース濃度をもたらす方法であって、
    (a) (i) 標準食品の信頼性の高い血糖値応答指数を設定する工程、ここで該指数は、血糖値応答と血糖値負荷とを関連付けており、(ii)ダイエット食品によりもたらされる、該血糖値応答を測定する工程、および(iii) 該ダイエット食品の該血糖値応答と関連付けられた該指数から、該標準食品血糖値負荷を同定する工程を含み、ここで該負荷が、該ダイエット食品の、標準食品等価血糖値負荷であるような、諸工程に従って、該ダイエット食品を、該標準食品等価血糖値負荷により同定し、かつ
    (b) 消費のために、所定の血中グルコース濃度をもたらすダイエット食品を選択し、および
    (c) 上記工程(b)において選択された該ダイエット食品を消費して、該個体内における血糖値を高める食品の食事による摂取量を管理することを特徴とする、上記方法。
  56. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の血糖値炭水化物質量で表されている、請求項55記載の方法。
  57. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の全質量で表されている、請求項55記載の方法。
  58. 該標準食品血糖値負荷が、該標準食品の均一単位で表されている、請求項55記載の方法。
  59. 該所定血中グルコース濃度が、正常な濃度に対して低い、請求項55記載の方法。
  60. 該所定血中グルコース濃度が、血液100ml当たり、約70〜125mgなる範囲にある、請求項55記載の方法。
  61. 該標準食品が、白パンおよびグルコースからなる群から選択される、請求項55記載の方法。
  62. 該均一単位が、白パン一切れである、請求項58記載の方法。
  63. 低い白パン等価血糖値負荷を持つ該ダイエット食品が、白パン半切れ未満と同様な、血中グルコース濃度をもたらす、ダイエット食品である、請求項62記載の方法。
  64. 該個体が、糖尿病患者である、請求項59記載の方法。
  65. 該個体が、低血糖値食を摂取している、請求項59記載の方法。
  66. 個体内の血中グルコース濃度を減じる系であって、
    (a) 低血糖値応答をもたらす、別個の食品と、
    (b) 該別個の食品における、標準食品等価血糖値負荷を報告する、該別個の食品と関連する表示とを含むことを特徴とする、上記系。
  67. 該血糖値応答が、50gの血糖値を高める炭水化物部分を含む、標準食品によってもたらされる、血糖値応答以下である、請求項66記載の系。
  68. 更に、該個体内の血中グルコース濃度を減じるための、該別個の食品の消費に関する指示を含む、請求項66記載の系。
  69. 該指示が、該関連する表示された食品を、比較的高い等価血糖値負荷を持つ、該個体用の食事中に現在含まれる食品と置換するための手引きを含む、請求項66記載の系。
  70. 該等価血糖値負荷が、該標準食品の全質量で表されている、請求項66記載の系。
  71. 該等価血糖値負荷が該標準食品の均一単位で表されている、請求項66記載の系。
  72. 該均一単位が、白パン一切れである、請求項71記載の系。
  73. 該表示が、該別個の食品の包装上にある、請求項66記載の系。
  74. 該表示が、数値または表の形態にある、請求項73記載の系。
  75. ダイエット食品の、標準食品等価血糖値負荷を決定するための、コンピュータで使用できる媒体であって、
    (a) 標準食品に関する、信頼性の高い血糖値応答指数を設定する手段と、該指数は、血糖値応答と血糖値負荷とを関連付けており、
    (b) あるダイエット食品によりもたらされる、血糖値応答を測定する手段と、
    (c) 該ダイエット食品の該血糖値応答と関連する該指数から、該標準食品血糖値負荷を同定するための手段とを含む、上記媒体。
  76. コンピュータプログラム製品であって、
    コンピュータで使用できる媒体を含み、該媒体は、コンピュータで読み取り可能なプログラムコード手段を有し、該手段が、標準食品等価血糖値負荷を決定するための該媒体に含まれており、該コンピュータプログラム製品が、
    標準食品に関する、信頼性の高い血糖値応答指数を設定するための、コンピュータで読み取り可能なプログラムコード手段と、ここで該指数は、血糖値応答と標準食品の血糖値負荷とを関連付けており、
    あるダイエット食品によりもたらされる、血糖値応答を測定するための、コンピュータで読み取り可能なプログラムコード手段と、
    該ダイエット食品の該血糖値応答と関連する該指数から、該標準食品血糖値負荷を同定するための、コンピュータで読み取り可能なプログラムコード手段とを含む、上記コンピュータプログラム製品。
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