JP2006518157A - オブジェクトベースの動き補償の方法及び装置 - Google Patents

オブジェクトベースの動き補償の方法及び装置 Download PDF

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Abstract

オブジェクトベースの動き補償の方法及び装置は、入力画像内のブロックと基準画像内のブロックの動き類似性に基づいて、入力画像のブロックからオブジェクトを形成する。その上、形成された各オブジェクトのオブジェクト動き補償ベクトルと、オブジェクト動き補償ベクトルに対するオブジェクトの各構成ブロックのオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルとが計算される。

Description

発明の分野
[0001]本発明は映像圧縮の分野に関する。より詳細には、本発明はオブジェクトベースの動き補償に関する。
発明の背景
[0002]映像信号はその外観品質に本質的ではない画像繰り返し冗長性を含む。映像信号中のこれらの冗長性を除去することによって、映像信号を合成するため要求されるビット数を著しく削減することができる。一般に、動き補償技術はこれらの冗長性を除去するため使用される。動き補償予測方法は、動きベクトルを生成するため現在及び過去又は未来の画像(フレーム)に適用される。動きベクトルは、現在フレーム、又は現在フレームの一部と、移動した基準フレーム、又は基準フレームの一部との間の位置の差を表す。
[0003]動き補償を実行するために、様々な方法が使用されている。一つの動き補償方法は、画像を構成する固定サイズのブロックのそれぞれの動き補償ベクトルを計算する。この場合、動き補償ベクトルは、現在フレームからのブロックと基準フレームからの移動したブロックとの間の位置の差を表す。
[0004]動き補償は、更に画像のオブジェクトに基づいて実行される。オブジェクトは現在フレーム情報(例えば、輝度及び/又は色変化)に基づいて画像から形成される。オブジェクトは更に、オブジェクトの動きを考慮することなくウェーブレットフィルタリングに基づいて形成される。これらの動き補償の方法は、いずれの方法も動きを明らかにしないので非効率的である。
[0005]多数の従来の動き補償方法は、オブジェクト及びブロックの移動を見つける探索レンジが制限されている。その上、探索の複雑さは探索レンジが増大するときに大きくなる。
発明の概要
[0006]オブジェクトベースの動き補償の方法及び装置が記載される。本発明の一態様によれば、方法は、動き類似性に基づいて入力画像のブロックからオブジェクトを形成するステップと、形成された各オブジェクトの動きベクトル、及びオブジェクトの動きベクトルに対するそのオブジェクトに含まれる各ブロックの動きベクトルを計算するステップと、を含むものである。
[0007]本発明の上記及びその他の態様は、詳細な説明及び添付図面を参照してより詳しく説明される。
[0008]本発明は、本発明の実施形態を明らかにするため使用される以下の説明及び添付図面を参照して最もよく理解される。
発明の詳細説明
[0023]以下の説明中、多数の具体的な細部は本発明の完全な理解を与えるため示される。しかし、本発明はこれらの具体的な細部を用いることなく実施できることがわかる。他の例では、周知の回路、構造、規格及び技術は、本発明を曖昧にすることがないように詳細には示されない。
[0024]図1は、本発明の一実施形態によるオブジェクトベースの動き補償のフローチャートである。ブロック101で、入力画像が受信される。ブロック103で、基準画像が受信される。或いは、基準画像は受信されるのではなく、ローカルメモリから入手してもよい。ブロック105で、受信された各画像の間に、ある特定のスレッショルドを超える差が存在するかどうかを判定する。この差がある特定のスレッショルド未満であるならば、制御はブロック113へ進む。スレッショルドを超える差が存在するならば、制御はブロック107へ進む。
[0025]ブロック113で、受信された各画像の間に大きな変化が無いことを示すフラグが送信される。本発明の代替の一実施形態では、0を示す動き補償ベクトルが入力画像の各ブロックに関して送信される。本発明の他の実施形態では、(0,0)を示すグローバル動き補償ベクトルが、入力画像全体に関して送信される。
[0026]ブロック107で、動きベースのオブジェクトが生成される。ブロック109で、生成されたオブジェクトの動き補償ベクトルと、生成されたオブジェクトの範囲内のブロックの相対動き補償ベクトルとが計算される。オブジェクトに関連付けられなかったブロックに関する個別のブロック動き補償ベクトルは、同様にブロック109において計算される。ブロック111で、オブジェクト情報、オブジェクトの動き補償ベクトル(オブジェクト動き補償ベクトル)、オブジェクトに相対的なブロックの動き補償ベクトル(オブジェクト相対ブロック動き補償ベクトル)、及び関連付けられていないブロックの個別のブロック動き補償ベクトルがビットストリーム符号化ユニットへ送信される。
[0027]動きの類似性に基づいてブロックからオブジェクトを形成する場合、オブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルを使用することができる。オブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルの使用は、所与の画像のため送信される動き補償情報の複雑度を低下させる。典型的に、N個の動き補償ベクトルが、N個のブロックを有する画像のため送信される。オブジェクトベースの動き補償によって、N個のオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルと、I個のオブジェクト動き補償ベクトルが所与の画像のため送信される(すなわち、N+I個の動き補償ベクトルが送信される)。非常に多数の動き補償ベクトルが送信されるが、オブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルは典型的なブロック動き補償ベクトルよりも複雑度が小さい。すなわち、非常に多数のベクトルが送信されるが、これらのベクトルを表現するために必要な総ビット数は、典型的なブロック動き補償ベクトルを表現するために必要な総ビット数よりも少ない。
[0028]図2A〜2Cは、本発明の一実施形態による例示的画像を説明する図である。図2Aは、本発明の一実施形態による基準画像の一例の図である。図2Aにおいて、基準画像202は、航空機201、雲203,205、及び、木207を含む。
[0029]図2Bは本発明の一実施形態による入力画像の一例の図である。図2Bにおいて、入力画像204は、航空機201、雲203,205、及び、木207を含む。入力画像204の航空機201は、基準画像202に対して右上へ移動している。入力画像の雲203及び205の両方は基準画像202に対して左へ移動している。入力画像204の木207は基準画像202に対して移動していない。
[0030]図2Cは、本発明の一実施形態による図2Bの入力画像204を示す図であり、入力画像204のブロックを示している。図2Cに示されたブロックのスケールは、本発明の理解を助けるため大きくしてある。連続ブロック221、223及び225は入力画像204の航空機201を含む。連続ブロック227、229及び230は入力画像204の雲203を含む。連続ブロック233、235、237は良い画像204の雲205を含む。連続ブロック241、243、245及び247は入力画像204の木207を含む。
[0031]図3A,3Bは、本発明の一実施形態による図2Bの入力画像204の処理を説明する概念図である。図3Aは、本発明の一実施例による図2Bの入力画像204から生成された動きベースのオブジェクトを説明する概略図である。入力画像204のオブジェクト図300は、オブジェクト305、オブジェクト301、及びオブジェクト307を含む。オブジェクト305は、航空機201を含む連続ブロック221、223、225に対応する。オブジェクト301は、ブロック227、229、230、及びブロック233、235、237を含む。図3Aに示されるように、オブジェクト301は、二つの非連続的なブロックのグループを含む。これらの非連続的なブロックのグループは、それらの動きが類似しているので、同じオブジェクト301として関連付けられる。色、輝度などの差とは無関係に、雲203及び雲205は、それらの動きが類似しているので、同じオブジェクト301に帰属させられる。類似した動きに基づくオブジェクト生成は、探索効率を高め、典型的に画像のオブジェクト数を削減する。入力画像204の残りのすべてのブロックはオブジェクト307(背景オブジェクト)に帰属させられる。
[0032]図3Bは、本発明の一実施形態による図3Aに示されたオブジェクトの動き補償ベクトルを説明する概念図である。オブジェクト305はオブジェクト動き補償ベクトル(6,2)を有する。オブジェクト305のオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルはかなり簡単な値である。ブロック221のオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルは(1,0)である。ブロック223及び225のオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルは(0,0)である。オブジェクト305のこれらのブロックのかなり小さい動き補償ベクトルは、オブジェクト305に対するそれらの実質的に小さい動きを表す。これらの動きはオブジェクト305に対して小さいが、これらの個別のブロックの典型的なブロック動き補償ベクトルはかなり大きい。
[0033]オブジェクト301は、オブジェクト動き補償ベクトル(−2,0)を有する。オブジェクト301の構成ブロック227、229、230、233、235及び237は、それぞれ、以下のオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトル:(1,0)、(0,1)、(0,0)、(0,0)、(0,0)、(0,−1)を有する。背景オブジェクト307のオブジェクト動き補償ベクトル(すなわち、グローバル動き補償ベクトル)は(0,0)である。
[0034]図4は、本発明の一実施形態によるオブジェクトマップを生成する入力画像を動き補償するフローチャートである。図5A〜5Cは、本発明の一実施形態によるオブジェクトマップの処理を説明する概念図である。図4は図5A〜5Cを参照して説明される。ブロック401で、入力画像が受信される。ブロック403で、基準画像が受信される。ブロック405で、差画像が計算される。本発明の一実施形態において、差画像は、基準画像の各画素の明度値を入力画像の各画素の明度値から減算することにより計算される。本発明の別の実施形態では、差画像画素の絶対値の合計は、入力画像と基準画像の間の差の指標として役に立つ。ブロック407で、入力画像と基準画像の間の差がスレッショルドよりも大きいかどうかを判定する。本発明の種々の実施形態は、実世界経験、実験観察、数学的計算などからスレッショルドを決める。差がこのスレッショルドを超えるならば、制御はブロック409へ進む。差がこのスレッショルドを超えないならば、制御はブロック411へ進む。
[0035]ブロック409で、動き補償情報がビットストリーム符号化ユニットへ送信される。
[0036]ブロック411で、探索領域が入力画像全体に対して設定され、オブジェクトマップが零行列を用いて初期化される。更に、N(オブジェクトの個数を表す)は1に設定される。
[0037]図5Aは、本発明の一実施形態によるオブジェクトマップ及び探索領域を説明する図である。オブジェクトマップ502は入力画像のブロックに対応する行列である。各ブロックは零の値に初期化されている。零の値は、そのブロックがオブジェクトに関連付けられていないことを示す。本発明の代替の実施形態はオブジェクトマップ502を初期化するため異なる値を利用する。オブジェクトマップ502を取り囲む点線501は、入力画像の探索領域を示す。
[0038]図4を参照すると、ブロック413で、Nが最大オブジェクト数(MAX_OBJECT)(処理されるべきオブジェクトの所定の最大個数)よりも大きいかどうかを判定する。Nが最大オブジェクト数よりも大きいならば、制御はブロック409へ進む。Nが最大オブジェクト数よりも大きくないならば、制御はブロック414へ進む。
[0039]ブロック414で、探索領域内の全てのオブジェクト動き補償ベクトルに関するループが始まる。
[0040]ブロック415で、探索領域内の各ブロックに関するループが始まる。ブロック417で、ブロック動き補償誤差が計算される。本発明の一実施形態において、動き補償誤差は、現在フレームの画素と、基準フレームのそれぞれの画素との間の明度差の絶対値の和として計算される。ブロック421で、計算されたブロック動き補償誤差がオブジェクトスレッショルド(OBJECT_THRESHOLD)を超えるかどうかを判定する。ブロック動き補償誤差がオブジェクトスレッショルドを超えるならば、制御はブロック424へ進む。ブロック動き補償誤差がオブジェクトスレッショルドを超えないならば、制御はブロック423へ進む。
[0041]ブロック424で、ブロック動き補償誤差が[0,0]動き補償ベクトルに関して減少するかどうかを判定する。ブロック動き補償誤差が減少するならば、制御はブロック423へ進む。ブロック動き補償誤差が減少しないならば、制御はブロック425へ進む。
[0042]ブロック423で、ブロックはオブジェクトNに帰属させられる。制御はブロック423からブロック415へ戻る。ブロック425で、探索領域は、オブジェクトへ描かれなかったブロックに関して縮小される。制御はブロック425からブロック413へ戻る。
[0043]図5Bは、本発明の一実施形態による探索領域の縮小を説明する概念図である。背景オブジェクト307へ描かれたオブジェクトマップ502の各要素は1に設定される。更に、点線503は、探索領域の、オブジェクトに帰属させられなかった残りのブロックへの縮小を表す。
[0044]図5Cは、本発明の一実施形態による典型的な最終オブジェクトマップの図である。既に説明したように、背景オブジェクト307に帰属させられたブロックに対応するオブジェクトマップ502の要素は1に設定されている。オブジェクト305に帰属させられたブロックに対応するオブジェクトマップ502の要素は2に設定されている。オブジェクト301に帰属させられたブロックに対応するオブジェクトマップ502の要素は3に設定されている。
[0045]図6は、本発明の一実施形態によるオブジェクト再割り当てのフローチャートである。ブロック601で、ループ制御が入力画像の各ブロックに対して始められる。ブロック603で、入れ子構造のループ制御が入力画像の全オブジェクトに対して始められる。ブロック605で、オブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルが現在オブジェクトに関して計算される。ブロック607で、ブロック動き補償ベクトルが、計算されたオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルと現在オブジェクト動き補償ベクトルとの和を用いて計算される。ブロック609で、ブロック動き補償誤差が、現在ブロック内の全画素についての現在フレームの画素と基準フレームのそれぞれの画素との間の明度差の絶対値の和として、現在ブロックに対して計算される。ブロック611で、ブロック動き補償誤差が減少するかどうかを判定する。ブロック動き補償誤差が減少するならば、制御はブロック613へ進む。ブロック動き補償誤差が減少しないならば、ブロック613は飛ばされる。ブロック613で、ブロックは現在オブジェクトに帰属させられる。ブロック613で、制御はループに従って進む。ループが終了したならば、制御はブロック615へ進み、処理は終わる。
[0046]本発明の一実施形態において、図6に記載された動作は図4に記載された動作の後に実行される。本発明の別の実施形態では、図6で実行される動作は、オブジェクトが上記の技術とは異なる技術を用いて形成された後に実行される。
[0047]図7は、本発明の一実施形態によるオブジェクトベースの動き補償部のブロック図である。図7において、入力画像はオブジェクト形成部701へ入り、ここで、既にオブジェクトに割り当てられた全ブロックは関連領域から除外される。基準画像はオブジェクト動きベクトル推定部703へ入る。オブジェクト形成部701は、オブジェクトマップをオブジェクト動きベクトル推定部703へ送る。オブジェクト動き推定部は、基準画像及びオブジェクトマップから生成する。残りの画像は残留画像メモリ705に格納される。オブジェクト動きベクトル推定部703は、オブジェクトの動きベクトルをオブジェクトマップ改良部及びブロック動き推定部711へ送る。オブジェクトマップ改良部及びブロック動き推定部711は、オブジェクトマップを改良し、改良されたオブジェクトマップと、ブロック動きベクトルをオブジェクトマップ更新部709へ供給する。オブジェクトマップ更新部709は、最新のオブジェクトマップをオブジェクト形成部701及び動き補償誤差解析部707へ供給する。動き補償解析部707は、動き補償誤差を解析するため、オブジェクトマップ更新部709からの最新のオブジェクトマップと、残留画像メモリからの残りの画像を使用する。入力画像が処理された後、オブジェクトマップ改良部及びブロック動き推定部711は、オブジェクト動き補償ベクトル、オブジェクト相対ブロック動き補償ベクトル、残りの画像、オブジェクトの数、及びオブジェクトマップをビットストリーム符号化ユニットへ供給する。
[0048]図8は、本発明の一実施形態によるオブジェクトベースの動き補償情報を処理する映像デコーダのフローチャートである。ブロック801で、オブジェクトマップ、オブジェクトの数、オブジェクト動き補償ベクトル、オブジェクト相対ブロック動き補償ベクトル、及び残りの画像が受信される。ブロック803で、ループ制御が残りの画像内の各ブロックに対して始められる。ブロック805で、オブジェクトマップに従って不適切なオブジェクト動き補償ベクトルが取り出される。ブロック807で、現在ブロックの個別のブロック動き補償ベクトルがそのオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルと取り出されたオブジェクト動き補償ベクトルとの和を用いて計算される。制御はブロック807からブロック803へ進む。
[0049]図9は、本発明の一実施形態による典型的なエンコーダの図である。エンコーダ900は、係数変換部901、量子化部903、逆量子化部905、メモリ909、オブジェクトベースの動き補償部911、及びマルチプレクサ907を含む。係数変換部901は、入力画像を受け、その入力画像のための係数を生成する。生成された係数は量子化部903へ送られる。量子化部903は入力画像データを逆量子化部905及びマルチプレクサ907へ送る。逆量子化部905は入力画像データをメモリ909へ送る。オブジェクトベースの動き補償部911は、動きベクトルを生成するためメモリ909に格納された入力画像を使用し、これらの動きベクトルを係数変換部901、マルチプレクサ907へ供給し、それらをメモリ909に格納する。マルチプレクサ907は、エンコーダ900から多重化された符号化デジタルストリームを出力する。
[0050]上記のエンコーダは、メモリ、プロセッサ、及び/又はASICを含む。このようなメモリは、本明細書に記載された方法のいずれか一つ又は全部を具体化する命令のセット(すなわち、ソフトウェア)が格納された機械読み取り可能な媒体を含む。ソフトウェアは、完全に、又は少なくとも部分的に、このメモリの内部、及び/又はプロセッサとASICの両方若しくは一方の内部に存在する。この明細書の目的のため、用語「機械読み取り可能な媒体」は、機械(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形式で情報を供給(すなわち、蓄積及び/又は送信)する任意のメカニズムを包含するものと解釈されるべきである。例えば、機械読み取り可能な媒体は、読み出し専用メモリ(「ROM」)と、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)と、磁気ディスク記憶媒体と、光記憶媒体と、フラッシュメモリ装置と、電気、光、音響若しくはその他の形式の伝搬信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)などを含む。
[代替の実施形態]
[0051]本発明は複数の実施形態に関して記載されているが、当業者は、本発明が記載された実施形態に限定されないことがわかる。例えば、フローチャートは、本発明のある実施形態によって実行される特別な動作順序を表すが、このような順序は典型例であることが理解されるべきである(例えば、代替の実施形態は、異なる順序で動作を実行する、一部の動作を組み合わせる、一部の動作を重ね合わせるなどである。)。例えば、図4を参照すると、ブロック401と403は本発明のある実施形態では順番に実行される。
[0052]このように、本発明の方法及び装置は、請求項に記載された事項の意図及び範囲に含まれる変形と変更を加えて実施することが可能である。したがって、明細書の記述は本発明の限定ではなく例示であると考えられるべきである。
本発明の一実施形態によるオブジェクトベースの動き補償のフローチャートである。 本発明の一実施形態による基準画像の一例の図である。 本発明の一実施例による入力画像の一例の図である。 本発明の一実施形態による入力画像204のブロックを示す図2Bの入力画像204の図である。 本発明の一実施形態による図2Bの入力画像204から生成された動きに基づくオブジェクトの概念図である。 本発明の一実施形態による図3Aに示されたオブジェクトの動き補償ベクトルを説明する概念図である。 本発明の一実施形態によるオブジェクトマップを生成する入力画像を動き補償するフローチャートである。 本発明の一実施形態によるオブジェクトマップ及び探索領域を説明する図である。 本発明の一実施形態による探索領域の縮小を説明する概念図である。 本発明の一実施形態による典型的な最終オブジェクトマップの図である。 本発明の一実施形態によるオブジェクト再割り当てのフローチャートである。 本発明の一実施形態によるオブジェクトベースの動き補償部のブロック図である。 本発明の一実施形態によるオブジェクトベースの動き補償情報を処理する映像デコーダのフローチャートである。 本発明の一実施形態による典型的なエンコーダの図である。

Claims (22)

  1. 入力画像のブロックから、前記入力画像内のブロックと基準画像内のブロックとの動き類似性に基づいて、オブジェクトを形成するステップと、
    形成された各オブジェクトのオブジェクト動き補償ベクトル、及び前記オブジェクトの動き補償ベクトルに相対的な各オブジェクトの構成ブロックのオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルを計算するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記オブジェクト相対動き補償ベクトルと前記オブジェクト動き補償ベクトルを加算することにより個別のブロック動きベクトルを決定するステップを更に含む、請求項1記載の方法。
  3. 前記基準画像と前記入力画像から差画像を計算するステップと、
    前記差画像がスレッショルドを超えるかどうかを判定するステップと、
    前記差画像が前記スレッショルドを超えないならば、前記差画像が前記スレッショルドを超えないことを示すフラグを送信するステップと、
    を更に含む、請求項1記載の方法。
  4. 前記オブジェクトが、前記オブジェクトに相対的なスレッショルドの範囲内の動き補償誤差をもつブロックから形成される、請求項1記載の方法。
  5. 入力画像及び基準画像を受信するステップと、
    前記入力画像を複数の割り当てられていないブロックに分割するステップと、
    前記複数のブロックに基づいて動き補償のための探索領域を設定するステップと、
    前記複数のブロックの全体の動き補償ベクトルに相対的に所定のスレッショルドの範囲内の動き補償誤差をもつ前記複数のブロック中のブロックとして、第1のオブジェクトを定義するステップと、
    前記第1の複数のブロックの中で前記第1のオブジェクトを定義しないブロックである第2の複数のブロックに基づいて、動き補償のための前記探索領域を縮小するステップと、
    前記第2の複数のブロックの全体の第2の動き補償ベクトルに相対的に前記所定のスレッショルドの範囲内の第2の動き補償誤差をもつ前記第2の複数のブロック中のブロックを用いて、第2のオブジェクトを定義するステップと、
    前記第1のオブジェクトと前記第2のオブジェクトのオブジェクト動き補償ベクトル、及び前記第1のオブジェクトの構成ブロックと前記第2のオブジェクトの構成ブロックのオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルを送信するステップと、
    を含む方法。
  6. 前記基準画像と前記入力画像から差画像を計算するステップと、
    前記差画像がスレッショルドを超えるかどうかを判定するステップと、
    前記差画像が前記スレッショルドを超えないならば、前記差画像が前記スレッショルドを超えないことを示すフラグを送信するステップと、
    を更に含む、請求項5記載の方法。
  7. 送信先がビットストリーム符号化ユニットである、請求項5記載の方法。
  8. 前記オブジェクト相対動き補償ベクトルと前記オブジェクト動き補償ベクトルを加算することにより個別のブロック動きベクトルを決定するステップを更に含む、請求項5記載の方法。
  9. どのブロックがどのオブジェクトに属するかを示すオブジェクトマップを生成するステップと、
    前記オブジェクトマップで前記オブジェクトマップを送信するステップと、
    を更に含む、請求項5記載の方法。
  10. オブジェクトを形成するオブジェクト形成部ユニットと、
    前記オブジェクト形成部に接続されたオブジェクト動きベクトル推定部ユニットと、
    前記オブジェクト動きベクトル推定部ユニットに接続されたオブジェクトマップ改良部及びブロック動き推定部ユニットと、
    前記オブジェクトマップ改良部及びブロック動き推定部ユニットと前記オブジェクト形成部ユニットに接続され、オブジェクトマップを更新し、前記更新されたオブジェクトマップを前記オブジェクト形成部ユニットと動き補償誤差解析ユニットへ供給するオブジェクトマップ更新ユニットと、
    前記オブジェクトマップ更新ユニットと前記オブジェクトマップ改良部及びブロック動き推定部ユニットに接続された動き補償誤差解析ユニットと、
    を備える装置。
  11. 前記オブジェクト動きベクトル推定部ユニットと前記オブジェクトマップ改良部及びブロック動き推定部ユニットに接続され、残りの画像を記憶する残留画像メモリを更に備える、請求項10記載の装置。
  12. 前記オブジェクトマップ改良部及びブロック動き推定部ユニットに接続され、オブジェクト情報、オブジェクト相対ブロック動き補償ベクトル、及びオブジェクト動き補償ベクトルを受信するビットストリーム符号化ユニットを更に備える、請求項10記載の装置。
  13. 前記オブジェクト情報がオブジェクトマップ及びオブジェクト数を含む、請求項12記載の装置。
  14. 実行されたときに、
    入力画像のブロックから、前記入力画像内のブロックと基準画像内のブロックとの動き類似性に基づいて、オブジェクトを形成することと、
    形成された各オブジェクトのオブジェクト動き補償ベクトル、及び前記オブジェクトの動き補償ベクトルに相対的な各オブジェクトの構成ブロックのオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルを計算することと、
    を実行させる命令のセットを有する機械読み取り可能な媒体。
  15. 前記オブジェクト相対動き補償ベクトルと前記オブジェクト動き補償ベクトルを加算することにより個別のブロック動きベクトルを決定することを更に備える、請求項14記載の機械読み取り可能な媒体。
  16. 前記基準画像と前記入力画像から差画像を計算することと、
    前記差画像がスレッショルドを超えるかどうかを判定することと、
    前記差画像が前記スレッショルドを超えないならば、前記差画像が前記スレッショルドを超えないことを示すフラグを送信することと、
    を更に備える、請求項14記載の機械読み取り可能な媒体。
  17. 前記オブジェクトが前記オブジェクトに相対的なスレッショルドの範囲内の動き補償誤差をもつブロックから形成される、請求項14記載の機械読み取り可能な媒体。
  18. 実行されたときに、
    入力画像及び基準画像を受信することと、
    前記入力画像を複数の割り当てられていないブロックに分割することと、
    前記複数のブロックに基づいて動き補償のための探索領域を設定することと、
    前記複数のブロックの全体の動き補償ベクトルに相対的に所定のスレッショルドの範囲内の動き補償誤差をもつ前記複数のブロック中のブロックとして、第1のオブジェクトを定義することと、
    前記第1の複数のブロックの中で前記第1のオブジェクトを定義しないブロックである第2の複数のブロックに基づいて、動き補償のための前記探索領域を縮小することと、
    前記第2の複数のブロックの全体の第2の動き補償ベクトルに相対的に前記所定のスレッショルドの範囲内の第2の動き補償誤差をもつ前記第2の複数のブロック中のブロックを用いて、第2のオブジェクトを定義することと、
    前記第1のオブジェクトと前記第2のオブジェクトのオブジェクト動き補償ベクトル、及び前記第1のオブジェクトの構成ブロックと前記第2のオブジェクトの構成ブロックのオブジェクト相対ブロック動き補償ベクトルを送信することと、
    を実行させる命令のセットを有する機械読み取り可能な媒体。
  19. 前記基準画像と前記入力画像から差画像を計算することと、
    前記差画像がスレッショルドを超えるかどうかを判定することと、
    前記差画像が前記スレッショルドを超えないならば、前記差画像が前記スレッショルドを超えないことを示すフラグを送信することと、
    を更に備える、請求項18記載の機械読み取り可能な媒体。
  20. 送信先がビットストリーム符号化ユニットである、請求項18記載の機械読み取り可能な媒体。
  21. 前記オブジェクト相対動き補償ベクトルと前記オブジェクト動き補償ベクトルを加算することにより個別のブロック動きベクトルを決定するステップを更に備える、請求項18記載の機械読み取り可能な媒体。
  22. どのブロックがどのオブジェクトに属するかを示すオブジェクトマップを生成することと、
    前記オブジェクトマップで前記オブジェクトマップを送信することと、
    を更に含む、請求項18記載の機械読み取り可能な媒体。
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