JP2006516531A - 吸入組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、乾燥粉末吸入組成物であって、医薬粒子、及び、約70〜約120ミクロンのVMDと250ミクロン未満の直径を有するラクトース粒子の混合物であって、96重量%までの該ラクトース粒子が直径150ミクロン未満であり、25重量%までの該ラクトース粒子が直径5ミクロン未満であることを特徴とする混合物、を含んでなる組成物を提供する。本組成物は、例えば複数用量乾燥粉末吸入器で使用されたときに、正確で均一で不変の分散物を提供する。本発明の組成物を使用する方法も開示される。

Description

発明の分野
本願は、2002年8月21日出願の英国特許出願第0219513.7号及び2002年8月21日出願の英国特許出願第0219513.9号の優先権を主張するものである。
この発明は、乾燥粉末吸入組成物、それらの製造及び使用に関する。特に、本発明は、粒状ラクトースと混合された医薬であるホルモテロール及び薬学的に許容できるその誘導体の製剤に関する。
発明の背景
患者の肺における鍵となる標的部位の中に吹き込まれることができるためには、吸入薬剤は、典型的には、直径10ミクロンまでの平均粒径を有する微粉砕された形態で提供される。そのような医薬を患者の肺の中に送り込むのを助けるための多くの装置が開発されている。1つの装置、つまり乾燥粉末化吸入(DPI)装置では、吸入される医薬は、患者の吸気活動によってもたらされる空気流の中に出される。多数のそのような装置が開発されてきた。装置は、単一用量装置(例えば、薬剤がカプセルなどの予め計量された投薬手段から出される)であっても複数用量(薬剤が溜めに貯えられてから空気流中に出される前に計量されるか又は薬剤が予め計量されてブリスターなどの複数投薬パックに貯えられる)であってもよい。多くのDPI装置では、粒状薬剤がより大きな平均粒径の賦形剤粉末と混合され、そしてその薬剤粒子が概して均質な混合物を創り出すように該賦形剤とブレンドされる。より大きな粒径の賦形剤はその粉末混合物を流動性にし、そしてその混合物の均質さはそれを正確に測定可能な投薬量に計量できるようにする。このことは、非常に少量の薬剤しか投薬に必要とされていないときに特に重要である。この種の賦形剤粉末及びそのような賦形剤を用いる吸入のための医薬粉末組成物が、例えば、米国特許第3,957,965号に記載されている。
高度に強い吸入薬剤の正確な計量は、たぶん組成物中の担体の量に比較した医薬の量が特に小さい(50部の担体に対して薬剤が1部未満)ので、特定の問題を起こす。このことは、患者に60マイクログラム未満の用量(6マイクログラムもの少なさであり得る)で投与されることが多い、医薬ホルモテロールがよい例である。
Trofast への米国特許第6,199,607号は、乾燥粉末ホルモテロール組成物を製造するための多工程方法を記載されている。記載された方法には、諸成分を混合してからそのブレンド物を微粉砕することが含まれる。その微粉砕された粒子は、その後、それらの結晶構造中の非晶質領域を除くために処理される。次いで、それら粒子は、凝集され、篩にかけられ、そして小球化されてから、二回目の篩にかけられ、小球化され、そして篩にかけられる。
よって、必要とされるのは、望ましい流動性と分散後の沈積特性とを維持しながら、乾燥粉末医薬を製造するための単純な方法である。
発明の要旨
本発明は、画定された粒子サイズ及び割合の粒状医薬及びラクトース担体を含んでなる、医薬の乾燥粉末吸入のための組成物を提供する。本組成物は、例えば複数用量乾燥粉末吸入器で使用されたときに、正確で均一で不変の分散物を提供する。本発明の組成物を使用する方法も開示される。
かくして、扱い易く、そして複数用量乾燥粉末吸入器(MDPI)(例えば、WO92/10229を参照のこと)の溜めの中に容易に充填されることができる、画定された粒子サイズ及び割合の粒状医薬(例えば、ホルモテロール)及びラクトースの乾燥粉末吸入組成物が記載される。更に、これら組成物はより正確に計量されるので、MDPI装置によって出されるときに、より均一で不変の分散物を提供する。一定の組成物はより安定でもある。
本発明の一側面は、乾燥粉末吸入組成物であって、医薬粒子、及び、約70〜約120ミクロンのVMDと250ミクロン未満の直径を有するラクトース粒子の混合物であって、96重量%までの該ラクトース粒子が直径150ミクロン未満であり、25重量%までの該ラクトース粒子が直径5ミクロン未満であることを特徴とする混合物、を含んでなる組成物を提供する。
本発明の別の側面は、本発明による組成物を含んでなる複数用量乾燥粉末吸入器を提供する。
本発明のある側面は、本発明の組成物の複数用量乾燥粉末吸入器からの吸入を含んでなる、粒状医薬の投与方法を提供する。
別の側面では、本発明は、選ばれた医薬に応答性の状態を治療するために、本発明の方法によって製造された、治療有効量の組成物を投与する方法を提供する。
発明の詳細な説明
本発明は、画定された粒子サイズ及び割合の粒状医薬及びラクトース担体を含んでなる、医薬の乾燥粉末吸入のための組成物を提供する。本組成物は、例えば複数用量乾燥粉末吸入器で使用されたときに、正確で均一で不変の分散物を提供する。本発明の組成物を使用する方法も開示される。
本明細書で言及される特許、公表された出願、及び学術文献は、当業者の知識を構成し、そして、あたかも各々が参照により組み込まれるべきことと格別に及び個別的に示されるかのように、参照によりその全体が同じ程度まで本明細書に組み込まれる。本明細書で引用された文献とこの明細書の具体的な教示の間のいかなる矛盾も、後者に有利になるように解決が図られるものとする。同じく、用語又は語句の当該技術分野で理解されている定義とこの明細書で具体的に教示された用語又は語句の定義の間のいかなる矛盾も、後者に有利になるように解決が図られるものとする。
本明細書で使用される技術的及び科学的用語は、他の定義がない限り、本発明が関係する当業者によって広く理解されている意味を有する。本明細書では、当業者に公知の種々の方法及び材料が言及される。薬学の一般原理を記載している標準的な参考論文には、Goodman と Gilman の The Pharmacological Basis of Therapeutics, 10th EdL., McGraw Hill Companies Inc., New York (2001) が含まれる。
当業者に公知であるあらゆる適する材料及び/又は方法が、本発明を実施するに際して用いられ得る。しかしながら、好ましい材料及び方法が記載される。以下の説明及び実施例で言及される材料、試薬等は、他の断りがない限り、商業的供給源から得ることができる。
一過的語句においてか請求項においてかに関係なく、本明細書で使用される“含んでなる”という用語は、オープン−エンドの意味を有する。即ち、この用語は、“少なくとも・・・を有する”又は“少なくとも・・・を含む”という語句と同義語であるとして解釈されるべきである。方法の文脈で用いられるときは、“含んでなる”という用語は、その方法が少なくとも記載された工程を含むが、追加の工程を含んでもよいことを意味する。化合物又は組成物の文脈で用いられるときは、“含んでなる”という用語は、その化合物又は組成物が少なくとも記載された特徴又は成分を含むが、追加の特徴又は成分を含んでもよいことを意味する。
本明細書で使用される“約”という用語は、「凡そ」、「の域内で」、「大まかに」、又は「その辺りの」を意味する。“約”という用語が数値範囲と接続して用いられるときは、記載された数値の上下の境界を拡張することによってその範囲を変える。一般に、“約”という用語は、記載された値の上下を5%の幅だけ変えるように本明細書で使用される。
本明細書で使用される“又は”という用語は、他に特に示されない限り、“及び/又は”の“包含的”意味で使用され、“いずれか/又は”の“排除的”意味では使用されない。
これ以後、本発明の具体的態様に詳細に言及する。本発明は、これら具体的態様に関連して説明されるが、本発明をそのような具体的態様に限定する意図ではないことが理解されるべきである。逆に、特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲内に含まれるものとして、その代替物、修飾物、及び均等物がカバーされることが意図される。以下の記載において、多数の具体的詳細は、本発明の完全な理解を提供するために記載される。本発明は、これら具体的詳細の幾つか又は全てがなくても実施されることができる。本発明を不必要に理解し難くしないために、周知方法の取り扱いは詳細に説明されない。
本発明の一側面は、乾燥粉末吸入組成物であって、医薬粒子、及び、約70〜約120ミクロンの体積平均直径(VMD)と250ミクロン未満の直径を有するラクトース粒子の混合物であって、96重量%までの該ラクトース粒子が直径150ミクロン未満であり、25重量%までの該ラクトース粒子が直径5ミクロン未満であることを特徴とする混合物、を含んでなる組成物を提供する。
1つの態様では、85重量%までのラクトース粒子が直径90ミクロン未満であり、別の態様では、37重量%までのラクトース粒子が直径60ミクロン未満である。
更に別の態様では、35重量%までのラクトース粒子が直径30ミクロン未満であり、更に他の態様では、31.5重量%までのラクトース粒子が直径15ミクロン未満である。
この側面の他の態様では、30重量%までのラクトース粒子が直径10ミクロン未満であり、幾つかの態様では、6.5〜24.5重量%のラクトースが直径5ミクロン未満である。
この側面の幾つかの態様では、本組成物は、10重量%までの医薬を含んでなる。他の態様では、その医薬は、ホルモテロール又は薬学的に許容できるその誘導体である。幾つかの場合には、その医薬は、フマル酸ホルモテロール2水和物である。
本明細書で使用される変数についての数値範囲の記載は、本発明がその範囲内の値に等しいいかなる変数でも実施され得ることを伝えることが意図される。かくして、本来的に孤立性の変数については、その変数は、その数値範囲の上下限を含むあらゆる整数に等しい。同じく、本来的に連続する変数については、その変数は、その数値範囲の上下限を含むあらゆる現実の値に等しい。例として、0と2の間の値を有するとして記載される変数は、本来的に孤立性の変数については0、1又は2であることができ、本来的に連続する変数については0.0、0.1、0.01、0.001、又はあらゆる他の現実の値であることができる。
本明細書で使用される“まで”という用語は、指定されたサイズのラクトース粒子のパーセンテージとの関係で使用されるときは、0より多い量の指定されたサイズの粒子の存在を必要とすること、及び指定された数値パーセンテージがその指定されたサイズの粒子の存在量の上限であることが意味される。
本発明の別の側面は、本発明による組成物を含んでなる複数用量乾燥粉末吸入器を提供する。
本発明の別の側面は、本発明の乾燥粉末吸入組成物のMDIからの吸入を含んでなる、粒状医薬の投与方法を提供する。
本発明による組成物は、希釈剤、賦形剤、界面活性剤、及びフレーバー付与剤などのあらゆる周知の薬学的に許容できる医薬的に不活性な部分を有する薬学的に許容できるビヒクル中に配合されることができる(Remington's Pharmaceutical Sciences 18th Ed., Gennaro, Mack Publishing Co., Easton, PA 1990 及び Remington: The Science and Practice of Pharmacy Lippincott, Williams & Wilkins, 1995 を参照のこと)。本発明の組成物を生成させるのに用いられる薬学的に許容できる担体/ビヒクルのタイプは、哺乳動物への該組成物の投与の様式に依存して変動するであろうが、概して、薬学的に許容できる担体は、生理学的に不活性で無毒である。Zeng ら, Particulate Interations in Dry Powder Formulations of Inhalation, Taylor & Francis, London, 2001 も参照のこと。
本明細書で使用される“医薬”又は“活性成分”という用語は、乾燥粉末形態での吸入療法に適切な活性な薬品を囲い込むことが意図される。代表的な非限定的例には、気管支拡張薬(例えば、エピネフリン、メタロプロテレノール、テルブタリン、アルブテロール等)、抗コリン作働薬(例えば、イプラトロピウムブロミド)、キサンチン類(例えば、ジフィリン、アミノフィリン)、吸入用コルチコステロイド類(例えば、フルニソリド、ベクロメタゾン、ブデソニド等)、又はβ−2アドレナリン作働性レセプターアゴニスト(例えば、サルメテロール及びホルモテロール)が含まれる。
医薬は、いかなる異性体形態でも異性体形態の混合物でも、例えば、純粋なエナンチオマー、特にそのR,R−エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ラセミ体又はその混合物でもよい(例えば、ホルモテロール)。ホルモテロールの薬学的に許容できる誘導体には、薬学的に許容できるその塩、特に、塩酸、臭化水素酸、硫酸又はリン酸などの無機酸との酸付加塩が含まれる。酢酸、スクシン酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸又は安息香酸などの有機酸との塩であってもよい。その活性成分及び薬学的に許容できるその誘導体は、溶媒和物、特に水和物の形態で存在してもよい。
本発明で使用する活性成分の形態は、フマル酸ホルモテロール、特にフマル酸ホルモテロール2水和物であり、そのラセミ体が便利である。ホルモテロール、その塩及びその水和物、及び上記のその水和物塩は、公知の方法により、例えば、米国特許第3,994,974号又は米国特許第5,684,199号に記載されている通りに調製されることができる。
一般に、医薬は、乾燥粉末組成物中に該組成物の10重量%未満の量で、好ましくは2重量%未満の量で、最も好ましくは1重量%未満の量で存在する。組成物中の医薬の実際の量は、その乾燥粉末吸入器の性質及び各々の個別の用量について計量される組成物の量に大きく依存するであろう。大用量の組成物が計量される場合は、その用量中の活性成分の割合は少なくなるであろう。特に薄い、例えば、0.02重量%の組成物が、WO01/39745に開示されている。
幾つかの態様では、医薬の平均粒径は直径10ミクロンまでであり、他の態様では、平均粒径は直径5ミクロンまでである。更に他の態様では、平均粒径は直径約1〜約5ミクロンの範囲である。医薬の平均粒径は、慣用的な手段によって、例えば、ミルでの磨砕、例えば、エアージェット、ボール又は振動ミルにより、篩分けにより、結晶化により、噴霧乾燥により又は凍結乾燥により、目的のレベルまで低下させることができる。粒径は、レーザー光散乱(Sympatec GmbH, Claasthal-Zellerfeld, Germany)を使用して測定されることができる。
ラクトースの望まれる粒径分布は、類似の方法で調製されることができる。しかしながら、予め調製され分級されたラクトースの2又はそれを越える部分を、例えば、平均粒径が直径10ミクロン未満であるラクトースの微細ブレンド物と平均粒径が比較的粗い部分とをブレンドすることにより、そのラクトースを調製するのが好ましい。粗い特徴のラクトースは、90ミクロンのメッシュサイズを有する網を通した後に63ミクロンのメッシュサイズを有する網の上に集められた、分級されたラクトースとして供給される。
本発明の組成物の製剤は、単位投薬形態で存在することが便利であり、慣用的な製剤技術によって調製されることができる。そのような技術には、本発明の化合物及び薬学的に許容できる担体若しくは賦形剤を混合する工程が含まれる。一般に、製剤は、活性成分を微粉砕された固体担体と均一によく混合してから、必要なら、別々の投薬単位の製品を調製することにより製造される。
本乾燥粉末組成物は、計量され、そして、カプセルの中に、例えば、ゼラチン又はヒドロキシプロピルメチルセルロースカプセルの中に、そのカプセルが単位用量の活性成分を含有するように充填されることができる。
本発明に従って使用される医薬の用量は、一般に1〜60マイクログラムである。医薬がフマル酸ホルモテロール2水和物であるときは、その用量は、例えば、6〜54マイクログラムであることができる。好ましい用量は6〜24マイクログラムであり、特に、6マイクログラム、12マイクログラム及び24マイクログラムの単位用量である。これら用量は、一日に1回若しくは2回投与されてもよい。
本乾燥粉末が単位用量の医薬を含有するカプセル内にあるときは、本組成物の全量は、カプセルのサイズ及びそのカプセルがそれで使用される吸入装置の特徴に依存するであろう。しかしながら、カプセル当たりの乾燥粉末の代表的な特徴的全充填重量は1〜25mg、例えば、5、10、15又は20mgである。
また、本発明による乾燥粉末組成物は、複数用量乾燥粉末吸入器(MDPI)、例えば、WO92/10229で例示される種類のもの(以下、IVAXTM MDPIという)の溜めの中に充填されることができる。
本発明による組成物は、必要な量の活性成分を望まれる粒径分布の必要な量の粒状ラクトースとブレンドすることにより、容易に製造されることができる。好ましくは、そのラクトースは、αラクトース1水和物である。
本発明の別の側面は、本発明は、選ばれた医薬に応答性の状態を治療するために、本明細書に記載された方法によって製造された、治療有効量の組成物を投与する方法を提供する。非限定的な状態の例には、慢性閉塞性肺疾患、喘息、後天性アレルギー反応、又は肺の炎症が含まれる。
“治療有効量”という用語は、求められる治療結果を達成するのに有効な投薬量での治療を表すために使用される。更には、当業者は、本発明の組成物の治療有効量が、微妙な調整により及び/又は1種を越える本発明の組成物の投与により、又は本発明の組成物を別の化合物又は組成物と一緒に投与することにより、減らされても増やされてもよいことが分かるであろう。従って、本発明は、投与/治療を、所与の哺乳動物にとって特異的な特定の必要条件に合せる方法を提供する。
以下の実施例は、本発明の一定の好ましい態様を更に例示することが意図されており、本発明を限定するものではない。当業者は、日常的な実験手段を使用することにより、ここに記載する具体的な物質及び操作の多数の均等物を認識するか又は確認するであろう。
実施例1
ホルモテロール・ラクトースブレンド物についての粒径分布、用量送逹性、及び微粒子画分
0.265gのホルモテロール(フマル酸2水和物塩として)が、表1に示される範囲内の粒径分布を有する99.735gのラクトースとブレンドされた。このブレンドは、タンブリング混合方法(TURBULATM, Glen Creston, New Jersey, USA)を用いて行われた。このホルモテロール・ラクトースブレンド物は、IVAXTM MDPI装置の溜めの中に充填された。
Figure 2006516531
次いで、その製剤を含有した吸入器は、送逹用量及び微粒子用量の均一性を含む、European Pharmacopoeia (2001) で決められた条件下で、薬学的性能について試験された。駆動当たりの薬剤量(DPA)が、臨界流コントローラーモデルTPK、高速ポンプ及び流量計(Copley Scientific, Nottingham, U.K.)が接続された用量単位サンプリングユニットを使用して測定され、微粒子用量(FPD)及び微粒子画分(FPF)が、やはり Copley Scientific からの5段階液体インピンジャーMSLを使用して測定された。
その組成物は、IVAXTM MDPI装置で使用されたときに、4〜13%の相対標準偏差(RSD)を有する優れた用量均一性をもたらし(表2)、薬剤の微粒子の割合も良好であった(表3)。この吸入器の薬学的性能は、保護されずに高温貯蔵条件に曝された後も安定なままであった。
Figure 2006516531
Figure 2006516531
実施例2
ホルモテロール・ラクトースブレンド物についての粒径分布
0.265gのホルモテロール(フマル酸2水和物塩として)が、実施例1の方法に従って、表4に示される範囲内の粒径分布を有する99.735gのラクトースとブレンドされた。このラクトースは、90〜150ミクロンラクトース(95%)の混合物を7.5ミクロンのVMDを有する極微細ラクトース(5%)とブレンドすることにより調製された。このホルモテロール・ラクトースブレンド物は、IVAXTM MDPI乾燥粉末吸入器の溜めの中に充填された。こうして調製されたラクトースブレンド物についての典型的な粒径分布が図1に示される。
Figure 2006516531
実施例3
ホルモテロール沈積プロフィール測定
こうして開発された製品の性能を測定するために、本発明の組成物の、例えば、IVAXTM MDPI装置からの薬剤送逹及び沈積プロフィールを、代表的な上市されている製品である、OXIS TURBUHALERTM(AstraZeneca Pharmaceuticals, UX, ラベルクレーム1回当たり6mcgホルモテロール)と比較する試験を行った。IVAXTM MDPI及びOXIS TURBUHALERTM は、European Pharmacopoeia (2001) で決められた同じ条件下で試験された。駆動当たりの薬剤量(DPA)が、用量単位サンプリング装置を使用して測定され、微粒子用量(FPD)及び微粒子画分(FPF)が、実施例1に従って5段階液体インピンジャーを使用して測定された。
上市製品(図2)は、IVAXTM MDPIで使用された本組成物(図3)よりも大きなDPAにおけるバラツキを示した。3種の上市製品(6μgのラベルクレームを有する)からの平均DPAは、3.9μgであった。このことは、薬剤の多くの部分(30%超)が装置から放出されなかったことを示唆する。3種のIVAXTM MDPIからの平均DPAは、5.3μgであった(6μgのラベルクレームの80〜120%)。3種の上市装置は、それらDPA値について27.8のRSDを示し、これは、薬剤がより不変に送逹されたことを示すIVAXTM MDPIの値(11.9%)の2倍を越えている。
IVAXTM MDPI(2.37±0.19μg)及び代表的上市品(2.27±0.39μg)からのホルモテロールの微粒子用量(FPD)には、有意差は認められなかった(表5)。
Figure 2006516531
実施例4
ホルモテロール送達の不変性
ラクトース中0.26%w/wの微粉化されたホルモテロールから構成されるブレンド物が、先に記載した通りに調製された。その最終生成物は、80〜120%ラベルクレーム内の駆動当たりの平均薬剤量、ラベルクレームのパーセンテージとして表現される>37%の平均微粒子用量をもたらすことが分かった。全てのパラメーターが、先に触れた乾燥粉末吸入器について設定された Pharmacopoeia 細目を満たした。IVAXTM MDPI装置で使用されたときの本組成物についての、これら吸入器の治療的等価に直接関係するところの、微粒子用量は、代表的上市製品に匹敵した。IVAXTM MDPIでの本発明の組成物の送逹は、ホルモテロールの送達において、上市製品よりもより不変であることが示された(データは示されていない)。
実施例5
医薬ブレンド物の調製
気管支拡張薬(例えば、エピネフリン、メタロプロテレノール、テルブタリン、アルブテロール等)、抗コリン作働薬(例えば、イプラトロピウムブロミド)、キサンチン類(例えば、アミノフィリン、ジフィリン、アミノフィリン)、吸入用コルチコステロイド類(例えば、フルニソリド、ベクロメタゾン、ブデソニド等)、又はβ−2アドレナリン作働性レセプターアゴニスト(例えば、サルメテロール)からなる群から選択されるがこれらに限定されない微粉化医薬のブレンド物が、実施例1に記載された方法に従ったラクトースとブレンドされる。得られたブレンド物は、IVAXTM MDPIの中に導入されてから、European Pharmacopoeia で決められた条件下で薬学的性能について試験される。駆動当たりの薬剤量(DPA)が、用量単位サンプリング装置を使用して測定され、微粒子用量(FPD)及び微粒子画分(FPF)が、先に記載した通りに5段階液体インピンジャーを使用して測定される。
均等物
特許請求される発明が、その具体的態様に言及されながら詳細に説明されてきたが、本発明の精神や範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修飾が特許請求される発明になし得ることが当業者には明らかであろう。従って、例えば、当業者は、日常的な実験手段を使用することにより、ここに記載された具体的な物質及び操作の多数の均等物を認識するか又は確認することができるであろう。そのような均等物は、この発明の範囲内であると考えられ、従って、特許請求の範囲の請求項によってカバーされる。
ラクトース粒子についての粒径分布のグラフ。 6μgホルモテロールのラベルクレームを有する代表的上市製品(OXIS TURBUHALERTM バッチZE226)からの1駆動当たりの薬剤送逹量のグラフ。 6μgのラベルクレームを有するIVAXTMMDPIからの1駆動当たりの薬剤送逹量のグラフ。

Claims (12)

  1. 乾燥粉末吸入組成物であって、
    (a)医薬粒子、及び
    (b)約70〜約120ミクロンのVMDと250ミクロン未満の直径を有するラクトース粒子の混合物であって、96重量%までの該ラクトース粒子が直径150ミクロン未満であり、25重量%までの該ラクトース粒子が直径5ミクロン未満であることを特徴とする混合物
    を含んでなる組成物。
  2. 請求項1の乾燥粉末吸入組成物であって、該ラクトース粒子混合物の85重量%までが直径約90ミクロン未満である組成物。
  3. 請求項1の乾燥粉末吸入組成物であって、該ラクトース粒子混合物の37重量%までが直径約60ミクロン未満である組成物。
  4. 請求項1の乾燥粉末吸入組成物であって、該ラクトース粒子混合物の35重量%までが直径30ミクロン未満である組成物。
  5. 請求項1の乾燥粉末吸入組成物であって、該ラクトース粒子混合物の31.5重量%までが直径15ミクロン未満である組成物。
  6. 請求項1の乾燥粉末吸入組成物であって、該ラクトース粒子混合物の30重量%までが直径10ミクロン未満である組成物。
  7. 請求項1の乾燥粉末吸入組成物であって、該ラクトース粒子混合物の6.5〜24.5重量%が直径5ミクロン未満である組成物。
  8. 請求項1又は7の乾燥粉末吸入組成物であって、10重量%までの医薬粒子を含んでなる組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項の乾燥粉末吸入組成物であって、該医薬粒子が、ホルモテロール又は薬学的に許容できるその誘導体である組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項の乾燥粉末吸入組成物であって、該医薬粒子が、フマル酸ホルモテロール2水和物である組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項の乾燥粉末吸入組成物を含んでなる複数用量乾燥粉末吸入器。
  12. 請求項1、7、9又は10の乾燥粉末吸入組成物のMDPIからの吸入を含んでなる、粒状医薬の投与方法。
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