JP2006512963A - 画像におけるオブジェクトの位置を決定する方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、(X線)画像(I)におけるオブジェクトの位置を決定する方法に係る。マーキング素子のパターンがオブジェクトに取り付けられ、マーキング素子は、画像において個々に目に見えるように明らかではない。即ち、マーキング素子は、不可視の「透かし」を形成する。しかし、画像(I)と、マーキング素子のパターンのフィルタ画像(M)との相関によって、マーキング素子の位置、従って、オブジェクトの位置が、画像(I)において決定可能である。
Description
本発明は、画像におけるオブジェクトの位置を決定する方法と、このような種類の方法における適用のためのマーキング手段と、この方法を実施するよう設定されるX線システムに係る。
オブジェクトの画像は、多くの様々な適用分野において生成され、次に、特定の検査に関連して解析される。このような種類に解析では、しばしば、少なくとも1つのオブジェクト、又は、画像上のオブジェクトの特定の場所の位置を突きとめることが重要である。このような種類の検査を説明するために、以下において、医用X線画像の撮像を例として考慮する。例えば、X線画像に支援されてカテーテルの正確なナビゲーションを行うために、又は、一連の画像からの様々な画像を高い精度(一般的に、ミリメートル未満の範囲)で互いに関連付けるために、X線画像において検査台及び/又は患者の臓器の位置を可能な限り正確に突きとめることが可能でなければならない。原則的に、X線機器に対する検査台の位置は、ポテンショメータといった位置センサによって検出可能ではある。しかし、これらの不正確さは、一般的に、検査台の必要な画素精度の位置の突きとめを可能にするには大きすぎる。
従って、X線画像におけるオブジェクトの位置のより正確な決定のために、既知のサイズ、形状、及び吸収特性を有し、X線画像において明確に認識可能であるX線吸収マーキング素子が検査台及び/又は患者に取り付けられる方法が使用される。しかし、この方法の不利点は、マーキング手段が、体の実際の表現を歪めてしまうことである。このために、マーキング手段は、一般的に、関心の観察フィールド外に用いられ、これは、画像の最も重要な領域における精度の低下と、放射線に露出される領域の拡大をもたらしてしまう。
マーキング素子によりもたらされる画像の隙間を埋めるために、特許文献1から、マーキング手段の場所は、X線画像の後処理において周りの画像コンテンツの補間によって充填されることが公知である。しかし、これは、小さいサイズのマーキング素子に対してのみうまくいき、更に、実際にはない画像情報が、マーキング手段の場所においてシミュレートされ得るという危険も有する。半透明マーキング素子の場合、特許文献1から更に、マーキング素子を通しての吸収率が続けて計算され、それにより、減じられることなくまた最良の効果のマーキング素子の領域における半透明の画像コンテンツを表示することが公知である。しかし、ここでも、弱い露出の場所における画像情報の或る損失は回避することはできない。
国際公開第00/00086号
このような背景に対し、本発明は、画像を損ねることなくオブジェクトの正確な位置の突きとめを可能にする、画像におけるオブジェクトの位置を決定する手段を提供することを目的とする。
この目的は、請求項1に記載する特徴を有する方法、請求項6に記載する特徴を有するマーキング手段、及び、請求項9に記載する特徴を有するX線システムによって達成される。有利な実施例は、従属項に記載する。
本発明の方法は、画像におけるオブジェクトの位置を決定する。画像は、特に、X線画像であり得るが、本発明の方法は、この分野に限られるものではなく、例えば、超音波、磁気共鳴、シンチグラフィ、写真撮影等により生成された画像も包含する。本発明の方法は、マーキング素子の(整合的な又は部分的な)パターンが、位置が突きとめられるべきオブジェクトに取り付けられ、そのマーキング素子は、画像において個々に目に見えるように明らかではないことを特徴とする。このコンテキストにおいて、「目に見えるように明らかではない」は、画像の評価時に、それ自体がそれぞれ考慮されるマーキング素子は、検出可能ではない、又は、残りの画像コンテンツと区別可能ではないことを意味する。特に、マーキング素子は、画像が人間の観察者によって視覚的に評価される場合に、認識可能ではない。このことは、例えば、1つの画素又は数画素のみに影響を与えるようマーキング素子を十分に小さくすることによって達成され得る。更に、又は、或いは、画像の1つの場所におけるマーキング手段によってもたらされる、マーキング手段を有さない画像との差は、非常に小さいので、その差は、背景画像ノイズの範囲内であり得る。従って、1つの個別の画像素子は、画像の背景ノイズとは区別可能ではない。例えば、X線画像にでは、このことは、非常に低い吸収係数を有することによってX線画像の現像に変化をほとんど与えないマーキング手段によって達成される。
提案する方法では、従って、標準的な画像解析では不可視であり、標準画像を歪ませる又は損なうことのない「透かし」が導入される。従って、「透かし」は、画像の任意のランダムな場所に置かれ、それにより、特に、関心の画像部分において中心にあるオブジェクトがマーキングされ且つ位置を突きとめることが可能となる。
一方で、個別のマーキング素子は、画像において可視ではなく、(パターンの知識なしでは)信頼度が高く位置を突きとめることができない。既知であると想定される複数のマーキング素子を有するパターンが、好適な解析方法に支援されて、全ての又は複数のマーキング素子の共通の位置の突きとめを可能にする。好適な実施例では、画像におけるマーキング素子の位置は、画像の少なくとも1つのいわゆる「フィルタ画像」との相関によって決定される。フィルタ画像は、マーキング素子の(基本的な)パターンを表す。パターンのフィルタ画像は、それが、画像内に隠されたマーキング素子のパターンの上方に正確に位置するときに、調べられる画像と最大の相関を有する。一方で、他の位置では、フィルタ画像は、非常にかなり低い、ランダムに関連する相関のみを示す。最大相関をもたらす画像とフィルタ画像との特定の相対位置から、マーキング素子及び位置が突きとめられるべきオブジェクトの位置が、相関方法によって画像において決定されることが可能である。
パターンの周波数範囲における帯域通過フィルトレーションが、相関方法の前に行われ、それにより、可能な限り十分に、パターンとは関係のない画像成分を取り除くことが好適である。
上述した相関方法において、基本パターンのフィルタ画像は、マーキング素子の実際のパターン(「オリジナルパターン」)に対して変換され得る。即ち、フィルタ画像は、オリジナルパターンを同様に反映する必要はない。好適な変換では、パターンはスケーリングされ、即ち、比例して拡大又は縮小、回転、及び/又は歪ませられる。マーキング素子のオリジナルパターンに対して変換されたフィルタ画像を使用する場合は、画像を生成するときには、オリジナルパターンの対応する変換が考慮に入れられ得る。例えば、従来のX線画像では、検出器の画像センサ面と平行な検査台に取り付けられたマーキング素子のオリジナルパターンは、投影状況によって画像において(僅かに)拡大されて示される。ここでは、拡大係数は、幾何学に依存し、特に、X線源、マーキング素子、及び画像センサ面との間の距離に依存する。この幾何学は、一般的に、十分な精度で先験的に既知であり、従って、関連付けられるスケーリング係数は、理論的に計算され、フィルタ画像を生成するのに使用することが可能である。しかし、その幾何学が、未知であるか又は確認を必要とする場合、上述した相関方法は、様々なスケーリング係数のフィルタ画像を用いて行われ得る。最良に適合するスケーリングが、最大値の最大相関を示し、それにより、撮像構成の幾何学もこのようにして決定可能である。同様の検討事項が、画像センサ面に対するオリジナルパターンの斜めの又は自由に湾曲した位置の結果発生するオリジナルパターンの歪みといった一般的な変換の決定についても言える。このような歪みも、最大値の最大相関を有するフィルタ画像によって識別可能である。
パターンのフィルタ画像は、オリジナルパターンの知識から、計算によって、生成され得る。しかし、フィルタ画像が、マーキング手段の別の画像から経験的に生成されることも考えられる。その別の画像の領域には、可能な限り少ないか又は全く他のオブジェクトが存在しないべきであり、また、撮像パラメータは、マーキング素子が、この特定の画像において個別に(特別に)位置が突きとめられるよう選択されなければならない。
本発明の方法の好適な適用分野では、画像は、X線透視によって生成され、マーキング素子は、X線の低吸収を示し、それにより、低吸収の影響は、X線画像のノイズレベルにある。従って、個々のマーキング素子は、視覚的に、又は、オリジナルパターンの知識なしの自動解析方法では、検出することはできない。従って、標準画像は、マーキング素子によって損なわれることはない。
本発明の方法の展開では、少なくとも1つの更なるオブジェクトの位置が、第1のパターンのマーキング素子と同様に、画像において個々に現れない第2のマーキング素子が、更なるオブジェクトに取り付けられることによって、画像において決定される。更に、第2のパターンは、第1のパターンとは異なる。従って、第1及び第2のパターンと、それによりマーキングされるオブジェクトは、互いに区別可能である。原則的に、一見、任意の数の様々なオブジェクトが、標準画像の可視の歪みが発生することなく、このように位置を突きとめることが可能である。一般的な適用例は、検査台と、その検査台上に横たわる患者のX線画像における並列的な位置の決定である。
本発明は更に、オブジェクト(及び、適用可能である場合は、更なるオブジェクト)の画像におけるオブジェクトの位置を決定するために該オブジェクトに取り付けられるマーキング手段に係る。このマーキング手段は、パターンに配置されるマーキング素子を有する。マーキング素子自体は、画像において個々に目に見えるように明らかではないよう設計される。従って、このマーキング手段は、上述した方法に用いるのに適している。従って、本発明の方法の利点及び変形選択肢は、マーキング手段のために適切に確実にされる。
マーキング素子は、フォイルといった透明キャリアに付けられ、それにより、マーキング素子により形成されるパターンは固定され、また、マーキング手段は、可能な限り容易に取り扱われることが可能である。キャリアの「透明性」は、一般的な感覚で、キャリアは、生成されるべき画像上には現れない、即ち、X線画像の場合、キャリアは、X線照射に対し気がつかないほど低い吸収を示すことを意味する。
マーキング素子によって形成されたパターンは、完全にランダムに与えられ、そのパターン特徴に基づいて、パターンは、後続の画像におけるマーキング素子の連係された位置の決定を可能にする。パターンは、原則的に、接触する又は重なるマーキング素子のコヒーレントな領域によっても形成され得る。しかし、マーキング素子は、互いから離されて配置され、広い面積に亘って分散され、それにより、画像への歪み影響を阻止し、最大に可能な精度の位置の突きとめを確実にすることが好適である。マーキング素子のパターンは、正確な重ね合わせがある場合にのみパターンの自分自身との相関が高く、それ以外の全てのオフセット位置では低いことによって、良好な相関挙動を示すことが特に好適である。このような種類の良好な相関挙動は、特に、2次元最大長シーケンスによって示される。最大長シーケンスは、期間2r−1を有する2値シーケンス(即ち、値0及び1のみが可能である)であり、ただし、r∈Nである。
本発明は更に、以下の構成要素を有するX線システムにも係る。
X線放射線を円錐状に放射可能であることが好適であるX線源。
X線源の放射線路に配置され、入射放射線量を測定する画像センサが具備されるX線検出器。
X線源とX線検出器との間に位置付けられるオブジェクトに取り付けられ、それにより、オブジェクトのX線画像における位置を決定する少なくとも1つのマーキング手段。マーキング手段は、パターンに配置され、X線画像において個々に目に見えるように明らかではないマーキング素子を有する。
X線システムにおいて生成される画像におけるマーキング手段の位置を計算するデータ処理ユニット。
X線画像の場合、上述した方法は、このような種類のX線システムを用いて実施可能である。従って、この方法の利点、即ち、マーキング素子によってX線画像の任意の目に見える欠陥なくX線画像におけるオブジェクトの非常に正確な位置決定も達成可能である。
X線システムは、本発明の方法の1つ以上の変形を実施可能であるような設計であることが好適である。例えば、データ処理ユニットは、X線画像と、マーキング素子のパターンの少なくとも1つのフィルタ画像との相関を計算するよう設定され得る。フィルタ画像は、マーキング素子のオリジナルのパターンに対し変換されている場合もある。マーキング素子は更に、X線照射に対し低い吸収を示し、それにより、吸収による影響は、X線画像のノイズレベル内であり得る。X線システムは更に、少なくとも2つのマーキング手段を有し、これらは、X線源の放射線路における様々なオブジェクトに取り付けられることが可能であり、また、異なるマーキング素子のパターンを有する。
本発明は、図面に示す実施例を参照しながら、更に説明する。しかし、本発明は、これらの実施例に制限されない。
図1に概略的に示すX線システムの必須の構成要素は、X線源1を有し、その反対側には、画像センサ(図示せず)を有する検出器面を有するX線検出器3が配置される。X線源1とX線検出器3は、一般的に、例えば、C型アーム(図示せず)上で固定の相対幾何学で配置される。更に、X線源1及びX線検出器3に結合され、これらを駆動し、また、X線検出器3によって撮られたX線画像Iを受信及び更に処理するデータ処理ユニット2が識別可能である。データ処理ユニット2は、一般的に、例えば、モニタといった出力装置に結合され、それにより、X線画像をユーザに表示する。X線システムは更に、その上にX線が照射される患者(図示せず)が横たわることのできる検査台4を有する。
例えば、カテーテル検査が、X線システムを用いて蛍光透視的に観察されるべきである場合、様々な時において生成されるX線画像は、可能な限り正確に互いに関連付けられなければならない。このために、検査台4又は患者の体の点といったマーキングされたオブジェクトの位置を、様々なX線画像において、高精度に突きとめることが可能でなければならない。
同様の要件が、コンピュータ断層撮影X線画像の場合にも言える。この場合、X線源1及びX線検出器3は、患者の周りを螺旋状に回転する。撮像された体容積の目的の3次元再構成を実行するためには、様々な方向から撮られたX線画像を他の画像と画素精度で関連付けられることが可能でなければならない。X線源1及びX線検出器3のキャリア、又は、検査台4上のセンサの測定精度は、多くの場合、十分ではない。このために、画像自体上のマーキングされた点を、高精度で識別可能であることが重要である。
上述の要件を満足するために、本発明では、特別なマーキング手段5が使用される。図1における例では、マーキング手段5は、「ドット形状の」マーキング素子6のパターンを有する(実質的に)X線透過(金属)フォイルを有する。マーキング手段及びマーキング素子は、図1では、非常に拡大して示す。マーキング手段素子6は、小さい層厚さを有する、銅又は金といった非常にX線不透過性である材料を有することが好適である。従って、マーキング素子6は、絶対的に、非常に僅かにしか吸収性がなく、機械的に柔軟であるとみなされる。マーキング素子6は更に、可能な限り小さいサイズであり、そのサイズは、マーキング素子6がX線検出器3における画像センサの領域を略覆うよう選択されることが好適である。従って、マーキング素子6は、約100ミクロンメートル乃至1000ミクロンメートルの範囲の直径を有する。特に、約150ミクロンメートルの直径が好適である。
マーキング手段5を生成する様々な方法が考慮に入れられる。例えば、Cu層が最初に、ポリメタクリル酸エステル(「Plexiglas」(商標))といったX線薄材料に塗布され得る。次に、マーキング素子の所望のパターンが、リソグラフィック法、熱除去(レーザ等)等を用いてCu層に形成可能である。所望のパターンは、キャリアをスタンピングする又はボアリングするか、キャリア上に物質を蒸着させるか、又は、様々な他の方法によって生成され得る。
マーキング素子6の形状、サイズ、厚さ、及び材料選択によって、X照射線の減衰は、システムノイズの最も好ましくない状況下でも隠されるほど小さい。従って、マーキング素子6は、X線画像I上には視覚的に明らかではない。
しかしながら、図2を参照して以下に説明するように、マーキング素子は、パターンの知識に基づいて好適な方法に支援されてX線画像において位置を突きとめられることが可能である。この種類の方法は、図1のX線システムを用いて作成され、また、「透かし」としてマーキング素子の隠れたパターンを有するX線画像から開始する。更に、この方法を実施するデータ処理ユニット2内には、マーキング素子6の基本的なオリジナルパターン(即ち、他のオブジェクト無し)を反映するフィルタ画像Mが格納される。フィルタ画像Mは、従って、マーキング素子6のオリジナルパターンを同様に複製し得るが、X線画像Iにおいてオリジナルパターンの対応変換が予想可能である場合は、それを、スケーリング(拡大又は縮小)した形式、回転又は歪んだ形式で有し得る。フィルタ画像Mは、特に、X線システムの潜在的な撮像幾何学から得られる拡大のオリジナルパターンを表し得る。
パターンは、2次元の周期的な2値最大長シーケンスのグループ(K. D. LuekeによるKorrelationssignale (Correlation Signals), Springer-Verlag Berlin-Heidelberg, 1992, 3, 4章を参照)から選択されることが好適である。ここでは、シーケンスの期間は、各方向において、その方向における対応検出器サイズの半分の大きさであり、また、シーケンスの「1」は、マーキング素子があることを示し、シーケンスの「0」は、マーキング素子がないことを示す。(1次元)最大長シーケンスIn(n∈N)は、期間2r−1(r∈N)を有する2値シーケンスである。「2次元最大長シーケンス」In,m(n,m∈N)は、各固定のn0∈Nに対して、1次元シーケンスIn0,m(m∈N)が、1次元最大長シーケンスであって、反対に、各固定のm0∈Nに対して、1次元シーケンスIn,m0(n∈N)が、1次元最大長シーケンスであるよう決定される。最大長シーケンスから形成されたパターンは、特に良好な相関挙動を示し、即ち、パターンのそのコピーとの相関は、コピーの同一の位置を与えられて、高い。その一方、全ての互いにオフセットなパターン及びコピーの位置では、相関は相当に低く、また、例えば、低平均値あたりで変動する。
最大長シーケンスに加えて、関連の文献から公知である良好な相関挙動を有する他のシーケンスも、当然ながら、特にパターン形成に適している。従って、パターン形成に使用されるシーケンスは、必ずしも2値である必要はない。例えば、3値、4値、5値、又はより高い値のシーケンスも、様々な「強度」(即ち、吸収率)のマーキング素子によってシミュレートされ得る。技術的に、このような種類のマーキング手段は、例えば、局所的に異なる周波数又は厚さでキャリアを金属(Cu、Au等)でコーティングすることによって実現され得る。
X線画像Iにおけるマーキング素子のオリジナルパターンの位置を突きとめるために、X線画像Iは、点毎に、フィルタ画像Mと相関される。マトリクス形式の画素から形成される画像について、この演算は、以下のように数学的に表すことが可能である。
X線画像Iの各点(x,y)において、フィルタ画像MとX線画像Iとの相関は、実質的に同一の(平均)値をもたらす。しかし、ここでの1つの重要な例外は、点C=(xc,yc)であり、この点では、相関演算の間に、フィルタ画像Mは、それがマーキング素子6の隠されたパターンと一致するようX線画像Iの上方に正確に位置する。上述の式に関して、これは、(x’−xc,y’−yc)がフィルタ画像Mにおける同じマーキング素子に属する場合、X線画像Iの1つの点(x’,y’)は、まさに1つのマーキング素子6に属することを意味する。フィルタ画像Mが、このような種類の位置にある場合、従って、オリジナルのパターンとフィルタ画像Mのパターンとの間に最大の相関が発生する。これは、最大値の相関和P(xc,yc)をもたらす。従って、画像Pでは、パターンの中心Cに対応するこの点は、明確に検出可能である。従って、X線画像Iにおけるマーキング素子の位置も、この点Cの位置によって決定可能であり、その結果、検査台4といったマーキング素子と固定接続にあるオブジェクトの位置が識別可能となる。図2に示すように、位置が突きとめられたオブジェクトは、新しいX線画像I*においてハイライトされて示されることが可能である。
更に、X線画像Iにおけるマーキング素子6のパターンの既知の位置は、マーキング素子6の既知の(弱い)吸収を計算するために使用され、それにより、マーキング素子6の結果生じる画像変化を最小限にすることが可能である。
上述した方法の1つの変形では、高域通過フィルトレーションが、相関の前及び/又は後に実行される。その結果、実際のオブジェクトの撮像を起因とし、また、オリジナルパターンの位置決定を歪み得る画像のゆっくりと変化する成分を取り除くことが可能である。
原則的に、マーキング素子6の任意の(オリジナルの)パターンを、この方法に使用し得る。特に、パターンは、レタリング及び/又はイラスト(例えば、企業のロゴ)といった情報も有し得る。最も単純な場合では、この情報は、パターンの中に直接的に(幾何学的に)イメージ化され得る。しかし、この情報は、後処理まで識別可能ではないように、パターン内に暗示的に導入されることが好適である。例えば、パターンは、シフトされた2次元最大長シーケンスMの複数の重なりから構成され得る。この構成されたパターンと、フィルタ画像Mとしての2次元最大長シーケンスとの相関の間に、フィルタ画像Mがパターンに含まれる最大長シーケンスの上方に正確に位置するとき、明確な点が常に生成される。パターンの適切な構成によって、実質的にどの所望の画像も、このようにして生成される点から構成されることが可能である。
多くの適用において、図1に示す検査台4の位置決定に追加して又は位置決定とは別に、患者の任意の独立した動作をモニタリングすることが必要である。この場合、マーキング手段は、検査台のマーキング手段5と類似する、フォイル状のマーキング素子が設けられ、これは、患者の背中に固定される。従って、様々なマーキング手段が、異なるパターンを示すことが好適である。特に、様々なマーキング手段の2次元最大長シーケンスは、直交コードのグループから選択され得、それにより、相互の相関の結果は、互いに干渉し合わない。
Claims (10)
- 画像におけるオブジェクトの位置を決定する方法であって、
前記画像において個々に目に見えるように明らかではないマーキング素子のパターンが、前記オブジェクトに取り付けられる方法。 - 前記画像における前記マーキング素子の位置は、前記画像の前記マーキング素子の前記パターンの少なくとも1つのフィルタ画像との相関によって決定されることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記パターンの前記フィルタ画像は、前記マーキング素子の実際のパターンに対して変換されることを特徴とする請求項2記載の方法。
- 前記画像は、X線透視によって生成され、
前記マーキング素子は、X線の低吸収を示し、
前記低吸収の影響は、前記X線画像のノイズレベル内にあることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 少なくとも1つの更なるオブジェクトの位置が、前記画像において決定され、
前記画像において個々に現れない第2のマーキング素子のパターンは、前記更なるオブジェクトに取り付けられ、
前記第2のパターンは、前記第1のパターンとは異なることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 画像におけるオブジェクトの位置を決定するために該オブジェクトに取り付けられるマーキング手段であって、
前記マーキング手段は、パターンに配置され、前記画像において個々に目に見えるように明らかではないマーキング素子を有するマーキング手段。 - 前記マーキング素子は、透明キャリアに付けられることを特徴とする請求項6記載のマーキング手段。
- 前記マーキング素子の前記パターンは、2次元最大長シーケンスであることを特徴とする請求項6記載のマーキング手段。
- X線源と、
前記X線源の放射線路に配置されるX線検出器と、
前記X線源と前記X線検出器との間に位置付けられるオブジェクトに取り付けられ、それにより、前記オブジェクトのX線画像における位置を決定する少なくとも1つのマーキング手段と、
X線システムにおいて生成される画像における前記マーキング手段の位置を計算するデータ処理ユニットと、
を有し、
前記マーキング手段は、パターンに配置され、前記X線画像において個々に目に見えるように明らかではないマーキング素子を有する、X線システム。 - 請求項1乃至5のうち少なくとも一項に記載される方法を実施するよう設定されることを特徴とする請求項9記載のX線システム。
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