JP2006512043A - マウスの脱ユビキチン化プロテアーゼ遺伝子のヒト類似体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、第4および第8染色体にクラスターをなしている、マウスの造血細胞特異的なサイトカイン誘導性の脱ユビキチン化プロテアーゼ(「DUB」)のヒト類似体、および、それらのそれぞれの調節領域に関する。該ヌクレオチド、またはそれによりコードされたタンパク質は、ヒトDUBの阻害剤を同定するための分析に用いることができる。

Description

本発明は、遺伝子のクラスターとして第4および第8染色体で見出された、マウスのDUB(造血細胞特異的なサイトカイン誘導性の脱ユビキチン化プロテアーゼ)の類似体、および、それぞれの調節領域に関する。
タンパク質分解におけるユビキチンの役割が発見され、このシステムの主要な酵素反応が網状赤血球由来の無細胞系での生化学的な研究で明らかになった。このシステムにおいて、タンパク質がユビキチン(76個のアミノ酸残基からなるタンパク質)に共有結合することにより、分解の標的となる。簡単に言えば、ユビキチン−タンパク質結合は、三つの酵素の連続した作用を必要とする。ユビキチンのC末端のGly残基は、ATPを必要とする段階で特異的な活性化酵素E1により活性化される(第1段階)。この段階は、PPiの放出を伴うユビキチンアデニレートの中間体形成、それに続き、AMPの放出を伴うユビキチンのE1のCys残基へのチオールエステル結合での結合からなる。次に、活性化されたユビキチンは、ユビキチン−キャリアータンパク質E2の活性部位のCys残基に転移される(第2段階)。第三の段階において、ユビキチン−タンパク質リガーゼまたはE3酵素で触媒され、ユビキチンは、そのC末端で、基質タンパク質のLys残基のアミノ基にアミドイソペプチド結合で結合する(第3段階)。
ポリユビキチン鎖に結合したタンパク質は、通常、26Sプロテアソーム複合体により分解され、この作用はATP加水分解を必要とする。26Sプロテアソームは、プロテアーゼ触媒部位を含む複合体である20Sプロテアソームと19S「キャップ」または調節複合体とのATP依存性の集合体により形成される。19S複合体は、いくつかのATPアーゼサブユニットと、ユビキチン化タンパク質に対する26Sプロテアソームの特異的な作用に関与すると思われるその他のサブユニットとを含む。26Sプロテアソーム複合体の集合及びそのタンパク分解作用におけるATPの役割はわかっていない。26Sプロテアソームの作用により、いくつかのタイプの生成物:遊離ペプチド、ユビキチンのLys残基を介してユビキチンと結合したままの低分子ペプチド、および、ポリユビキチン鎖が生じるものと思われる(第4段階)。後者の2つの生成物は、ユビキチン−C末端加水分解酵素またはイソペプチダーゼの作用により遊離で再使用可能なユビキチンに変換される(第5段階および第6段階)。いくつかのイソペプチダーゼはまた、特定のユビキチン−タンパク質複合体を分解し(第7段階)、それにより26Sプロテアソームによるそれらのタンパク質分解を防ぐと考えられる。後者のタイプのイソペプチダーゼ作用は、間違ってユビキチン化されたタンパク質を救い出す修正機能、または、調節的な役割を有する可能性がある。上記プロセスにより形成された低分子ペプチドはさらに、細胞質内のペプチダーゼにより遊離アミノ酸に分解され得る(第8段階)。
ユビキチンが介在するタンパク質分解は、様々な生物学的プロセスに関与する。細胞周期調節タンパク質、例えばサイクリン、サイクリン依存性キナーゼの阻害剤、および分裂後期インヒビターの、選択的でプログラム化された分解は、細胞周期の進行において必須の現象である。細胞成長と増殖はさらに、腫瘍サプレッサー、癌原遺伝子、およびシグナル伝達システムの構成要素の、ユビキチンが介在する分解により制御される。多数の転写調節因子の迅速な分解は、多種多様なシグナル伝達プロセス、および、環境からの信号への応答に関与する。ユビキチンシステムは、エンドサイトーシス、および、受容体とトランスポーターのダウンレギュレーション、同様に、小胞体中の既存のタンパク質や異常なタンパク質の分解に関与することがはっきりしている。発生およびアポトーシスにおいてユビキチンシステムの役割が強く示唆されているが、このような場合に関与する標的タン
パク質は同定されていない。いくつかのユビキチンが介在するプロセスにおける機能障害は、悪性の形質転換などの病的状態を引き起こす。
ユビキチン化のためにタンパク質を印付ける様々なシグナルに関する我々の知識も限定されている。近年の報告では、リン酸化により多くのタンパク質が分解の標的となることが示されている。これまでに、迅速に分解されるタンパク質の多くは、PEST要素(Pro、Glu、Ser、およびThr残基が豊富な領域)を含むことが示されている。さらに近年、PEST要素は、S/TP配列(Cdkやその他いくつかのタンパク質キナーゼの最小限のコンセンサスなリン酸化部位)が豊富であることが指摘された。実際には、目下、いくつかの(ただし、もちろん全部ではない)事例において、PEST成分は、分解に必要なリン酸化部位を含むとみられている。従って、酵母G1サイクリンCln3およびCln2、同様に、Gcn4転写アクチベーターのユビキチン化および分解には、PEST成分における複数のリン酸エステル化が必要である。その他のタンパク質、例えば哺乳動物G1調節因子サイクリンEおよびサイクリンD1は、特異的な単一の部位でのリン酸化により、ユビキチン化の標的となる。NF−kB転写レギュレーターのIkBα阻害剤の場合では、2つの特異的部位(Ser−32およびSer−36)におけるリン酸化はユビキチンの結合を必要とする。β−カテニンは、リン酸化によりユビキチンが介在する分解の標的となるが、これは、これらリン酸化部位周辺のIkBαの配列モチーフと類似した配列モチーフを有する。しかしながら、これら2つのタンパク質のリン酸化パターンにおける相同性は完全ではなく、なぜならβ−カテニンのその他の部位のリン酸化もまたその分解に必要とされるためである。リン酸化により分解の標的となるその他のタンパク質としては、Cdk阻害剤Sic1p、および、STAT1転写因子が挙げられる。異なるリン酸化パターンは異なるタンパク質を分解の標的とするが、共通の特徴は、最初の調節現象はタンパク質キナーゼにより行われること、一方、ユビキチンリガーゼの役割はタンパク質基質のリン酸化形態を認識すると考えられる。さらに、異なるユビキチンリガーゼは、様々なタンパク質基質において、異なるリン酸化パターンと同時に、それに加えてその他のモチーフをも認識するものと思われる。しかしながら、出芽酵母において数種のリン酸化した細胞周期の調節因子に作用する数種のPULC型ユビキチンリガーゼを除きこのようなE3の同一性はわかっていない。実際に、数種のタンパク質のリン酸化がそれらの分解を妨害するという観察により、タンパク質をユビキチンが介在する分解の標的とするシグナル(および、このようなシグナルを認識しなければならないリガーゼ)の多様性が明らかである。従って、MAPキナーゼによる、Ser3におけるc−Mos癌原遺伝子のリン酸化、および、c−Fosおよびc−Jun癌原遺伝子の複数の部位での複数のリン酸エステル化により、それらのユビキチン化と分解が抑制される。
ユビキチンの結合に関与する酵素ファミリーの他にも、近年、極めて大規模な脱ユビキチン化酵素ファミリーが様々な生物から同定された。これら酵素は、数種の機能を有すると考えられている。第一に、これらは、ペプチダーゼ活性を有し、ユビキチン遺伝子産物を切断する可能性がある。ユビキチンは、2つの別個の遺伝子クラスでコードされている。一つはポリユビキチン遺伝子であり、これは、隣接するユビキチン分子のC末端GlyとN末端Metとがペプチド結合することにより連結した直鎖状のユビキチンポリマーをコードする。ユビキチンの各コピーは、連続するユビキチン部分のGly−76とMet−1との間のペプチド結合を正確に切断することにより解離されなければならない。その他のユビキチン遺伝子クラスは、ユビキチンのC末端伸長タンパク質をコードしており、これは、ユビキチンのC末端のGlyと、伸長タンパク質のN−末端のMetとの間でペプチド結合が融合したものである。現在までに、上述の伸長体としては、52または76〜80個のアミノ酸からなるリボソームタンパク質がある。これらユビキチン融合タンパク質を処理すると、ユビキチンと対応するC末端伸長タンパク質とが得られる。第二に、脱ユビキチン化酵素は、イソペプチダーゼ活性を有する可能性がある。標的タンパク質が分解されると、脱ユビキチン化酵素は、標的タンパク質またはその残余物からポリユビキチン鎖を切り取ることができる。ポリユビキチン鎖はまた、26Sプロテアソームによるタンパク質分解の最中またはその後に、脱ユビキチン化酵素により分解されなければならず、それにより遊離のユビキチン単量体が再生する。このようにして、脱ユビキチン化酵素は、ユビキチン化タンパク質を分解する26Sプロテアソームの能力を高めることができる。第三に、脱ユビキチン化酵素は、ユビキチンのGly−76のカルボキシル基へのエステル結合、チオールエステル結合、およびアミド結合を加水分解する可能性がある。このような非機能的な結合は、低分子の細胞内化合物(例えばグルタチオン)と、E1−、E2−、またはE3−ユビキチンチオールエステル中間体との反応から生じる可能性がある。第四に、脱ユビキチン化酵素は、タンパク質基質からユビキチンを除去することにより結合系と競合する可能性があり、それにより、ユビキチン化が介在する分解またはその他いずれかの機能からそれらを防御する。従って、直鎖状ポリユビキチンおよびユビキチン融合タンパク質、ならびに、タンパク質に結合した分岐状ポリユビキチンからの、脱ユビキチン化酵素によるユビキチンの生成は、遊離ユビキチンの十分なプールを維持するのに必須であるべきである。多くの脱ユビキチン化酵素が存在するということは、これら脱ユビキチン化酵素は別々の基質を認識し、それゆえに特異的な細胞のプロセスに関与するということを示唆する。これら脱ユビキチン化酵素の上記特異性を証明する最新の証拠があるにも関わらず、これら酵素の構造と機能との関連性に関する研究は未だに不十分である。
脱ユビキチン化酵素は、配列相同性に基づき大まかに2つのクラスに分類することができ、すなわち、ユビキチン特異的プロセシングプロテアーゼ(UBPまたはUSP、または2型ユビキチンC末端加水分解酵素(2型UCH)としても知られている)と、UCH(または1型UCHとしても知られている)である。UCH(1型UCH)酵素は、主としてユビキチンのC末端のエステルとアミドを加水分解するが、ユビキチンの遺伝子産物を切断し、ポリユビキチン鎖を分解する可能性もある。これら酵素は、共通して、これら酵素を同定する配列の高度に保存された4つのブロックを含む210個のアミノ酸からなる触媒ドメインを有する。これら酵素は、2つのよく保存されたモチーフである、CYSボックスとHISボックスを含む。変異誘発の研究により、2つのボックスは触媒作用において重要な役割を果たすことが明らかになった。いくつかのUCH酵素は、かなりのC末端伸長を有する。C末端伸長の機能はまだわかっていないが、酵素の適切な局在に関与するようである。これらUCH酵素の活性部位は、システイン、ヒスチジン、およびアスパラギン酸で構成される触媒3残基を含み、パパインと類似した化学メカニズムを利用する。これら酵素の一種であるUCH−L3の結晶構造が解像度1.8Åで解明されている。この酵素は、ヘリックスの両側面に存在する中心部の逆平行βシートを含む。βシートと1つのヘリックスは、チオールプロテアーゼのカテプシンBで観察されたものと類似している。その類似性としては、活性部位を含む3つのアミノ酸残基、Cys95、His169、およびAsp184が挙げられる。活性部位はユビキチンの結合に適合するようであり、その他の部位でも固定する可能性がある。遊離酵素における触媒部位は、非特異的な加水分解を制限する分子の2つの異なるセグメントによりマスキングされ、基質が結合した後、コンフォメーションの再編成を受けるに違いない。
UBP(2型UCH)酵素は、ユビキチン遺伝子産物を切断し、加水分解後にポリユビキチン鎖を解体することができる。CYSボックスとHISボックスで区切られた約450個のアミノ酸からなるコア領域が存在するようである。これらアイソフォームの多くはN末端伸長を有し、C末端伸長を有するものは少数である。加えて、多くのアイソフォームのコア領域において可変的な配列が存在する。これら多様な配列の機能は、未だよく特徴付けられていない。特異的なUBPのその他の興味深い機能は、細胞増殖の調節である。サイトカインが、T細胞で特異的な脱ユビキチン化酵素(DUB)(DUB−1およびDUB−2と称する)を誘導することが観察されている。DUB−1は、IL−3、IL−5、およびGM−CSFに対するサイトカイン受容体の刺激により誘導されるが、これは、インターロイキン受容体のβ−共通(ベータc)サブユニットに関するその誘導における役割を示唆する。JAK2の優性の負の突然変異体の過剰発現は、DUB−1のサイトカイン誘導を阻害するが、これは、酵素の調節がJAK/STATシグナル変換経路に対する細胞反応の一部であることを示唆する。DUB−1の持続した発現は、G1で細胞を停止させる;それゆえに、この酵素は、G0からG1への移行を制御することにより細胞成長を調節するようである。この酵素の触媒性の保存されたCys残基は、その活性に必要である。DUB−2は、IL−2により前初期(IE)遺伝子として誘導され、刺激の開始直後にダウンレギュレートされる。この酵素の機能もまた不明確である。この酵素は、重要な細胞周期レギュレーターの分解を促進または阻害する可能性がある。
インターロイキン−2(IL−2)のようなサイトカインは、それらの受容体のチロシンを迅速にリン酸化することにより細胞内のシグナル伝達経路を活性化し、細胞成長や生存に関与する多くの遺伝子の活性化を起こす。脱ユビキチン化酵素DUB−2は、IL−2に対する反応で誘導され、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV−1)で形質転換されたT細胞で発現され、このT細胞はIL−2のJAK/STAT(シグナルトランスデューサーおよび転写活性化因子)経路の構成的な活性化を示し、Ba/F3細胞で発現されれば、DUB−2は、IL−2により誘導されたSTAT5のリン酸化を著しく持続する。DUB−2はIL−2が介在する増殖を増強しないが、成長因子が取り除かれた場合、DUB−2発現細胞は、STAT5のリン酸化を継続し、IL−2により誘導された遺伝子であるcisおよびc−mycの発現を増強した。DUB−2発現は、サイトカインの除去により誘導されるアポトーシスを顕著に阻害し、細胞を生存させることができた。それゆえに、DUB−2は、JAK/STAT経路を介するシグナル伝達を増強し、リンパ球の生存を延長させる役割を有し、DUB−2が構成的に発現される場合は、JAK/STAT経路の活性化に寄与すると考えられ、これは、いくつかの形質転換細胞で観察されている。(Migone,T.−S.等,Blood.2001年,98:1935〜1941)。
タンパク質のユビキチン化は、サイトカイン活性化シグナル伝達経路と造血細胞の成長の重要なレギュレーターである。タンパク質のユビキチン化は、ユビキチン結合酵素と脱ユビキチン化酵素との協調作用により制御される。近年、成長を調節する脱ユビキチン化酵素(DUB−1およびDUB−2)をコードする遺伝子の新規のファミリーが同定された。DUBは前初期遺伝子であり、サイトカイン刺激に反応して迅速かつ一時的に誘導される。DUB−2に相補的なDNAに対する縮重プライマーを用いたポリメラーゼ連鎖反応による増幅により、3個のマウスのDUB遺伝子配列を含む細菌人工染色体(BAC)クローンを単離した。1つのBACは、DUB−2に対して広範な相同性を有する新規のDUB遺伝子(DUB−2A)を含んでいた。DUB−1およびDUB−2と同様に、DUB−2A遺伝子は、2つのエキソンを含む。予測されるDUB−2Aタンパク質は、そのC末端における高度可変領域を含む一次アミノ酸配列ではその他のDUBと高い関連を示す。インビトロで、DUB−2Aは、機能的な脱ユビキチン化活性を有していた;その保存されたアミノ酸残基の突然変異により、この活性が失われた。DUB−2A遺伝子の5’フランキング配列は、造血細胞特異的な機能的エンハンサー配列を有する。DUBサブファミリーの少なくとも3つのメンバー(DUB−1、DUB−2、およびDUB−2A)があり、別々の造血サイトカインが特異的なDUB遺伝子を誘導し、それによりサイトカイン特異的な成長反応を開始させると考えられている。(Baek,K.−H.等,Blood.2001年:98:636〜642)。
タンパク質のユビキチン化はまた、プロテアソームが介在する分解を伴わない細胞において調節機能を提供する。例えば、近年、HickeおよびRiezmanは、酵母におけるSte2受容体のリガンド誘導性のユビキチン化を実証している。Ste2受容体のユビキチン化は、受容体のエンドサイトーシスと、プロテアソームではなく小胞への受容
体の標的化を引き起こす。また、Chen等は、IBキナーゼの活性化は、迅速な、誘導性のユビキチン化現象を必要とすることを実証している。このユビキチン化現象は、IBの特異的リン酸化に必須であり、その後のキナーゼ複合体のタンパク質分解を起こさない。Ste2およびIBキナーゼのユビキチン化は可逆的であり、恐らく特異的な脱ユビキチン化酵素の作用により生じるものと考えられる。
脱ユビキチン化酵素、すなわちUBP、をコードする遺伝子の大規模なスーパーファミリーが近年同定された。UBPは、ユビキチン特異的なチオールプロテアーゼであり、直鎖状ユビキチン前駆体タンパク質、または、イソペプチドユビキチン結合体を含む翻訳後修飾されたタンパク質のいずれをも切断する。多数のUBPでは、タンパク質のユビキチン化は、タンパク質のリン酸化のように、細胞内で調節される極めて可逆的なプロセスであることが示唆される。
興味深いことに、UBPの間では、長さと構造の複雑性が大きく相違していることから、その機能的な多様性が示唆される。それらのコーディング領域を通してアミノ酸配列類似性はわずかであるが、配列比較により2つの保存されたドメインが明らかになった。Cysドメインは、活性な酵素の求核剤として役立つシステイン残基を含む。Hisドメインは、酵素の活性部位に寄与するヒスチジン残基を含む。さらに最近の証拠によれば、ubpスーパーファミリーの全メンバーに含まれる6つの相同性ドメインが示されている。CysドメインおよびHisドメインにおける保存された残基の変異誘発により、UBP活性に必須な数種の残基が同定された。
近年、サイトカイン受容体の刺激に対する反応で迅速に誘導される、成長を調節する脱ユビキチン化酵素DUB−1が同定されている。DUB−1は、IL−3、顆粒球マクロファージ−コロニー刺激因子、およびIL−5に対する受容体により特異的に誘導されるが、これは、これら受容体が共通して有するcサブユニットに関する特異的な役割を示唆している。DUB−1遺伝子のクローニングの過程において、クロスハイブリダイゼーションする関連のDUB遺伝子のファミリーが同定された。このことから、その他のDUB遺伝子も異なる成長因子により誘導可能と思われる。この方法を用いて、IL−2誘導性のDUB酵素、DUB−2、および、強い関連性を示すDUB−2aが同定された。DUB−1およびDUB−2は、ubpスーパーファミリーの他のメンバーに比べて互いにより密接に関連しているため、新規の脱ユビキチン化酵素サブファミリーと定義される。
マウス系における造血細胞特異的なサイトカイン誘導性DUBが、サイトカイン受容体を持続させることが示されている(Migone,T.S.等(2001年)を参照)。脱ユビキチン化酵素DUB−2は、サイトカイン誘導性のシグナルトランスデューサーと転写活性アクチベーターを持続させ、サイトカインの除去の後のアポトーシスを抑制する(Blood,98,1935〜41;Zhu,Y.等(1997年))。DUB−2は、新規のサイトカイン誘導性脱ユビキチン化酵素のファミリーのメンバーである(J Biol Chem,272,51〜7、および、Zhu,Y.等(1996年))。マウスのDUB−1遺伝子は、インターロイキン−3受容体のベータcサブユニットにより特異的に誘導される(Mol Cell Biol,16,4808〜17)。これらの効果は、hDUBのマウス類似体であるDUB−1またはDUB−2による受容体またはその他のシグナル伝達中間体の脱ユビキチン化による可能性がある。hDUBの阻害は、特異的サイトカイン受容体シグナル伝達のダウンレギュレートをもたらし、従って、特異的な免疫反応を調節することができるかもしれない。
サイトカインは、特異的な標的遺伝子の発現を誘導することにより細胞成長を調節する。近年同定されたサイトカイン誘導性の前初期遺伝子DUB−1は、成長調節活性を有する脱ユビキチン化酵素をコードする。加えて、インターロイキン−2により誘導される高い関連性を示す遺伝子DUB−2が同定された。DUB−2のmRNAは、T細胞で前初期遺伝子として誘導され、迅速にダウンレギュレートされた。DUB−1と同様に、DUB−2タンパク質は、インビトロで脱ユビキチン化活性を有していた。DUB−2のユビキチン特異的なチオールプロテアーゼ活性に必要とされる保存されているシステイン残基をセリンに変異させた場合(C60S)、脱ユビキチン化活性が失われた。DUB−1およびDUB−2タンパク質は、それらの一次アミノ酸配列においてそれらのCOOH末端における高度可変領域を除き高い関連性を示す。その上、DUB遺伝子はマウス第7染色体のある領域に一緒に局在しており、これは、それらが先祖からのDUB遺伝子のタンデム重複により生じたことを示唆している。さらなるDUB遺伝子がこの領域に一緒に局在しているが、これは、サイトカイン誘導性DUB酵素のより大規模なファミリーを示唆している。我々は、様々なサイトカインが特異的なDUB遺伝子を誘導すると考えている。それにより、それぞれの誘導されたDUB酵素が、未知の成長調節因子の分解またはユビキチン化状態を調節し、サイトカイン特異的な成長反応を起こす。これら構造的な基準に基づき、DUBサブファミリーのさらなるメンバーをGenBankTMで同定することができる。最も高い相同性は、CysドメインとHisドメインでみられる。加えて、この予測されるヒトDUBタンパク質は、Lysドメイン(アミノ酸400〜410個)と、高度可変領域(アミノ酸413〜442個)を含む。
マウスのDUB(mDUB)サブファミリーメンバーは、さらに機能的な基準において他のUBPと異なる。mDUBサブファミリーメンバーは、サイトカイン誘導性の前初期遺伝子であり、それゆえに細胞成長または分化において調節作用を有する可能性がある。また、DUBタンパク質は不安定であり、それらが誘導された直後にユビキチン介在タンパク質分解により迅速に分解される。
mDUBに関する報告によれば、IL−2やIL−3のような特異的なサイトカインは、特異的な脱ユビキチン化酵素(DUB)を誘導することを実証している。これらのDUBタンパク質は、ユビキチン−タンパク分解経路を修飾し、それにより特異的な細胞成長または分化シグナルに介在する可能性がある。これら修飾は、時間的に調節されている。例えば、DUB−2タンパク質は、IL−2により、迅速に、ただし、一過性に誘導される。DUB酵素の特異的イソペプチダーゼ阻害剤による干渉は、特異的サイトカインシグナル伝達現象をブロックする可能性がある。
デフェンシンは、哺乳動物における抗菌ペプチドの主要なファミリーの構成要素である。システインの分布とジスルフィド結合による連結に基づき、ヒトデフェンシンは以下の2つのカテゴリーに分類することができる:α−デフェンシン(顆粒球および小腸の上皮細胞で見出すことができる)、および、β−デフェンシン(上皮細胞およびマクロファージなどの白血球で発現される)。いくつかのデフェンシンは、その他のものが細菌性病原体または前炎症性サイトカイン(例えばIL−1β、TNF−αおよびインターフェロン−γ)のいずれかへの暴露により誘導されるのにもかかわらず、顆粒球および上皮細胞で構成的に発現される。ヒトデフェンシンをコードする遺伝子は、染色体8P23上で1Mbのセグメント内にクラスターを形成しており、最近の遺伝子増幅によれば、α−デフェンシンは、雌ウシなどの多くの哺乳動物でも検出することができないため、β−デフェンシンは、α−デフェンシンファミリーよりも前に発生した可能性があることが示唆されている。雌ウシは、少なくとも13種のβ−デフェンシンを有するが、α−デフェンシンは有さない。β−デフェンシンは、自然免疫反応の重要なメカニズムとして、数種の細菌性および真菌性病原体に対する早期宿主防御に役に立つ。この抗菌活性の他にも、近年、未成熟樹状細胞と記憶T細胞との両方、加えて単球に対する化学誘引物質活性が説明されており、すなわち、β−デフェンシンが自然免疫反応および獲得免疫反応の両方を促進し得ることを実証している。
本発明は、遺伝子のクラスターとして第4および第8染色体で見出された、マウスのDUB(造血細胞特異的なサイトカイン誘導性の脱ユビキチン化プロテアーゼ)の類似体、および、それぞれの調節領域に関する。ヒトゲノムデータベースをマウスのDUB−1およびDUB−2配列を用いて検索することにより、公開されたデータベースでこれまで報告されていないDUBのトランケート型を発現する11個の新規のヒトDUBと4個の可能性のある遺伝子が同定された。これら遺伝子は、欠失により生じるギャップならびにN末端および/またはC末端の伸長をミスマッチとしてをカウントしない場合、互いに88〜99%のアミノ酸が同一なオープンリーディングフレーム(ORF)が共通であり、マウスのDUBと約50%の同一性を示す。11個のORFのうち8個は、530個のアミノ酸からなるタンパク質を生産する。2個のORF(hDUB8.3、および、hDUB8.11)は、内部のインフレーム欠失を有し、それにより、それぞれ497個と417個のアミノ酸長を有するポリペプチドを生産することができる。1個のORF(hDUB4.5)は、そのORFの5’末端および3’末端の両方が伸長しており、それによりこの遺伝子は574個のアミノ酸長を有するポリペプチドを発現することができる。驚くべきことに、この5’の伸長により、ポリペプチドにミトコンドリアを標的化させることができる特異的なプロポリペプチド配列が生じる。その上、これら遺伝子のそれぞれの調節領域、予測されるプロモーターはまた、互いに90%近い同一性を有し、これは、それらの発現が協調していることを示す。加えて、我々は、これら遺伝子のうち2個は、独立して制御され得る別々のプロモーターの制御下で発現され、別個のタンパク質産物を生産する可能性があることを見出した。
低分子化合物によるこれら遺伝子産物の操作により、(1)前炎症性サイトカインシグナル伝達を調節することにより炎症を低減させること、(2)リンパ球の増殖に重要なサイトカイン受容体シグナル伝達を調節することにより自己免疫疾患を調節すること、および(3)上記メカニズムを用いた感染の際の免疫過剰反応を調節することができる。
2種のクラスター遺伝子(hDUB4.1、および、hDUB4.2)は、それらが転写され得る状態において独立して制御されるように、それらのORFの前に2種の別個のプロモータードメインを有する。これらORFのより長い転写物(hDUB4.1a、および、hDUB4.2aと称した)は、それぞれ12個および4個のエキソンを含み、それぞれ1016個および1021個のアミノ酸長さを有するポリペプチドを生産することができる。これらポリペプチドは、独立したプロモーターから発現され得るそれらの短縮型(それぞれhDUB4.1b、および、hDUB4.2bと称した)と、C末端の530個のアミノ酸が共通である。加えて、2つのその他のORFは、530アミノ酸より長いポリペプチド(hDUB4.10、および、hDUB4.11)を生産することができる。注目すべきことには、これら2つの予測されるポリペプチドは、N末端部分の一部において顕著な相同性を有する(配列ファイルの最後にこれらのアライメントファイルを添付した)。上記ORFのうち3つ(hDUB4.5、4.8、および8.2)は、ミトコンドリアを標的化する配列に典型的なN末端インサートを有する。これら配列のアライメントを表に示す。ORFの開始ATG上流に定められたプロモーター配列は、hDUB4.1aのプロモーター配列を除いて互いに顕著なレベルの相同性を示す。hDUB4.1aのプロモーター配列を除いた全てのプロモーター配列間の配列同一性は、開始ATG上流の2000塩基対の範囲において約90%である。これらプロモーター配列のうち2つ(hDUB8.3、および、8.11)は、開始ATG上流の約1000塩基対に334個のヌクレオチドインサートを含む。興味深いことに、内部欠失を有するため短いORFを有するのはhDUB8.3、および、hDUB8.11だけである。これらのORFに加えて、その他の530個のアミノ酸長を有するポリペプチドと開始コドンが共通であるがインフレームに終結配列を有するために早期に終結するポリペプチドを発現することができる5つのORFが存在する(hDUB4.4、hDUB4.9、hDUB8.2、hDUB8.9、およびhDUB8.10)。これらはまた、ATG開始コドンの上流に顕著な相同性を有し、すなわちそれらが、調節機能を有する可能性のあるトランケート型のタンパク質として発現され得ることを示す。全ての11のhDUB8遺伝子は、8P23の2Mb領域内にデフェンシンクラスターと共にクラスターをなしており、これは、獲得および増幅がいずれも恐らく哺乳動物の進化の過程で比較的最近の事象であることを示している。興味深いことに、hDUB4遺伝子クラスターは、いまだ染色体上の位置が割り当てられていない染色体4P16の高度に増幅されたクラスター領域内にある。これらのデータは、hDUB4およびhDUB8が、不安定な増幅を受けるヒト染色体(4p16、および、8p23の両方)の極めて動的な領域内にあることを示す。このデータはさらに、hDUB8の発現が、自然免疫反応や炎症の重要な構成要素であるデフェンシンと共に協調している可能性も示す。
mDUBのヒト類似体を同定するための検索方法
mDUB1、−2、−2Aのヒト類似体を同定するために、mDUB1(U41636)、mDUB2(NM_010089)、およびmDUB2A(AF3 93637)DNA配列を用いて、Ensembl blastサーチエンジン(http://www.ensembl.org/perl/blastview)を利用した、Ensemblの全長「ゴールデンパス(golden path)」(コンティグとして)に対して検索した。3種のmDUBは全て、第8染色体上に、2000を上回る高いスコア、e−87未満のプロバビリティで、コンティグAC083981、AF252831、AF228730、AF252830、AC068974を含む重要なアライメントを有する。ゲノム中の全ての相同遺伝子を探し当てるために、「ゴールデンパス」コンティグに対して検索するためにゲノムのアラインされた配列を用いてエグゾースト検索を行った。e−100未満のプロバビリティを有する重要なアライメントを有するコンティグがさらに2つ検索された:1つは第8染色体上のAC074340、もう1つは第4染色体上のAC022770である。
コンティグAC083981、AF252831、AF228730、AF252830、AC068974、AC074340およびAC022770のDNA配列をEnsemblからダウンロードし、GenScan遺伝子アノテーションプログラムを用いて各コンティグに関する遺伝子アノテーションを行った。mDUBと相同性を有する遺伝子は、それらの染色体上の位置に基づき配列中に命名された。例えば、hDUB8.1は、AF228730由来であり、8.2、8.3はAF252830由来であり、8.5はAC074340由来であり、8.6はAF252831由来であり、8.7、8.8および8.9はAC083981由来であり、8.10および8.11はAC068974由来である。hDUB4.1、4.2、4.3、4.4、4.5は、第4染色体上のAC022770由来である。
これらhDUB4およびhDUB8を用いて、EnsembleおよびNCBI blast検索の両方を行った。第4染色体をカバーするさらなるコンティグNT_028165を同定した。このコンティグとすでにアセンブルした染色体4p16.1領域から、GenScan遺伝子アノテーションプログラムを用いてさらなるアノテーションを行った。これより、我々は、hDUB4.6、4.7、4.8、4.9、4.10、および4.11を同定した。
第4染色体におけるhDUB遺伝子クラスターの分析により、マッピングされていないコンティグ(AC022770)中の少なくとも5つのORFがマウスのDUB1および2を用いたヌクレオチド相同性検索により同定されたことが明らかになった。5つのORFのうち少なくとも4つは、コアの530個のアミノ酸配列が共通である。2つのORF
(hDUB4.1およびhDUB4.2)は、複数のエキソンを有するORFであり、このORFは最小限の配列同一性を有するポリペプチドのN末端部分が伸長している。しかしながら、5つの遺伝子全てで保存された最後のエキソンの近位に位置するイントロン領域中に、2,000超の塩基を含む保存された予測されるプロモーター配列が存在する。これらのORFのうち3つ(hDUB4.5、4.8、および8.2)は、ミトコンドリアを標的化する配列に典型的なN−末端インサートを有する。hDUB遺伝子は、ヒト染色体のマッピングされていない部分であるヒト染色体4P16にクラスターをなしている。
第8染色体におけるhDUB遺伝子クラスターの分析により、6つの異なるコンティグ(AC068974、AC074340、AC083981、AF228730、AF252830、およびAF252831)における少なくとも11のORFがマウスのDUB1および2を用いたヌクレオチド相同性検索により同定されたことが明らかになった。11のORFのうち少なくとも7つは、長さが類似した顕著な同一性を有する。11の遺伝子全てにおいて2,000超の塩基を含む保存された予測されるプロモーター配列が存在する。hDUB遺伝子は、ヒト染色体8P23.1にクラスターをなしており、デフェンシン分子とクラスターをなしており(少なくとも9つのデフェンシンがhDUB8とクラスターをなしている)、全てのドメインは嗅覚GPCRクラスターに属する。
hDUBの予測されるアミノ酸配列の分析により、酵素の活性部位を形成する可能性が高い高度に保存されたCysおよびHisドメインを含むmDUBと一致するポリペプチドが明らかになった。mDUB−2の予測される活性部位の求核剤は、Cysドメイン中のシステイン残基(Cys-60)である。mDUB−1およびmDUB−2はいずれも、リシンリッチな領域(Lysドメイン;mDUB−2のアミノ酸374〜384)と、短い高度可変領域(mDUB−2のアミノ酸385〜451)とを有し、これにおいて、mDUB−1およびmDUB−2配列は相当に離れている。mDUB−2の高度可変(HV)領域は、重複した8個のアミノ酸配列:PQEQNHQKを含む。
ヒト免疫細胞での様々な刺激に対するhDUB4およびhDUB8発現のTaqManリアルタイムPCR分析
プライマーとしてランダムヘキサマーを用いたトータル細胞RNAからの逆転写(RT)プロトコール(TaqMan逆転写試薬(カタログ番号N808−0234)を使用)
トータルRNA1μgを、1×TaqManRT緩衝液ミックス100μl(5.5mMのMgCl2、0.5mMのdNTP、2.5μMのランダムヘキサマー、40Uのリボヌクレアーゼインヒビター、125UのMultiscribe逆転写酵素)中に調製。上下にピペッティングすることにより混合する。25℃で10分間(アニーリング工程)、48℃で30分間(逆転写)、および95℃で5分間(酵素の加熱不活性化)インキュベートする。サンプルを機械装置に4℃で放置してもよいし、その代わりに、−20℃で保存してもよい。少量の放射性dATP(またはdCTP)を取り込ませることによりcDNA合成の収率を測定することができる。このプロトコールにおけるRNAからcDNAへの変換の平均効率は、60〜80%である。
TaqManリアルタイム定量PCRのプロトコール
TaqManRT産物1μlを、1×マスターミックス12.5μl(アプライドバイオシステムズ,カタログ番号4304437(プライマーとプローブ以外の全ての必要な反応成分を含む)、0.9μMのフォワードプライマー、0.9μMのリバースプライマー、0.2μMのプローブ)に調製。上下にピペッティングすることにより混合する。コントロールとしてGADPHプライマー対とプローブを含むサンプルも調製した。サーマルサイクリングとリアルタイム増幅の検出をABI PRISM7900HT配列検出システムを用いて行った。PCRの対数期中に測定されたCt値に基づき、GADPHコントロールに対する相対値として標的遺伝子の量を得た。
用いられたプライマー−プローブセットおよびそれらの特異性
プライマー4.1は、hDUB4.1に特異的であり、
プライマー4.2は、hDUB4.2、4.3、4.5および8.1をカバーし、
プライマー8.3は、hDUB 8.3および8.11をカバーし、
プライマー8.5は、hDUB 8.5に特異的であり、
プライマー8.6は、hDUB 8.6、8.7および8.8をカバーする。
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Tリンパ球(ドナー5)およびBリンパ球(ドナー6)において、それぞれ抗CD4/CD28および抗CD40/IL−4で刺激した場合、発現の増加はみられない。
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PCRによるhDUB4.8のクローニング
以下のプライマーセットを用いて、1つのエキソンを含むhDUB4および8の530個アミノ酸オープンリーディングフレーム部分をヒトゲノムDNAからクローニングした:
N末端プライマー:5’−atggaggacgactcactct−3’(19mer)、
C末端プライマー:5’−ctggcacacaagcaga−3’(19mer)。
各プライマーにおいて下線で示した三つ組みヌクレオチドは、転写開始コドンおよび終止コドンを示す。このプライマーセットは、ほとんどのhDUB4およびhDUB8を増幅することができ、加えて、ORFのこの部分のヌクレオチド配列において高い相同性を有することによりhDUB4およびhDUB8と十分に類似している、まだ同定されていないhDUBを増幅することも可能と考えられる。1593塩基対の断片が、2人の健康なヒト検体のゲノムDNAからからうまく増幅され、これをpCR2.1ベクターにクローニングし、E.coliのTOP10系に形質転換した。適切なサイズのインサートを含む300以上の独立したクローンが得られ、ABI自動化DNAシーケンサーにより配列が解析された。
脱ユビキチン化分析
DUBが脱ユビキチン化酵素であるという確認は、これまでに同定されたユビキチン−ガラクトシダーゼ融合タンパク質の脱ユビキチン化分析を用いて示すことができ、この分析は以前に文献で説明されている。簡単に言えば、野生型DUBのcDNA(アミノ酸1〜約500に相当する)とを含むcDNAに基づく、約1,500個のヌクレオチドのDUB断片をPCRにより生産し、これを、pGEX(ファルマシア)のグルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)コーディング要素の下流にフレームを合わせて挿入する。pACYC184を基礎とするプラスミドからUb−Met−galを発現させる。プラスミドをMC1061Escherichia coliに指示通りに共形質転換させる。プラスミドを含むE.coli MC1061細胞を溶菌させ、ウサギ 抗gal抗血清(Cappel)、ウサギ抗GST抗血清(Santa Cruz)、およびECLシステム(アマシャム社)を用いて免疫ブロット法で分析する。インビトロでの脱ユビキチン化酵素の活性は、基質として市販のポリユビキチン化タンパク質を用いて精製hDUB融合タンパク質により示すことができる。
hDUB4およびhDUB8は、炎症性サイトカイン特異的な前初期遺伝子の可能性がある
mDUB−1は、初めはIL−3誘導性の前初期遺伝子としてクローニングされた。同様に、mDUB−2は、IL−2誘導性の前初期遺伝子としてクローニングされた。我々は、様々なTaqMan分析により、ヒト臓器のRNAサンプルと、ヒト免疫細胞のRNAサンプルを用いて、これらの遺伝子の誘導性と細胞型特異的な発現を試験した。我々のデータによれば、hDUB発現は、リンパ球および顆粒球では観察されなかったが、数人のドナーから得られた新鮮なヒトPBMCではよく観察されることが示される。これは、発現が単球/マクロファージ(恐らくはNK細胞も)に限定されている可能性を強く示す。hDUB4およびhDUB8は、様々な炎症性のサイトカイン(例えばTNF−α、IL−1βなど)をアップレギュレートすることがわかっている刺激物質(LPSおよび/またはPHA)で刺激されたPBMCにおいてアップレギュレートされる。この発現の増加は、刺激後20〜24時間でほぼ完全にみられなくなり、すなわちこれは初期の遺伝子であることを示す。刺激後1.5時間で弱い発現のアップレギュレートしかみられないということは、刺激それ自体はhDUB4およびhDUB8をアップレギュレートしないが、刺激後2時間以内にアップレギュレートされるサイトカインは、hDUB4およびhDUB8のアップレギュレートに関与する可能性があることを示す。
ubpスーパーファミリーのDUBサブファミリー
これらのデータから、我々は、hDUB4とhDUB8は、mDUBサブファミリー(mDUB1、mDUB2、およびmDUB2Aを含む)に最も高い類似性を示す、DUBサブファミリーという脱ユビキチン化酵素の別個のサブファミリーのメンバーであることを提唱する。DUBサブファミリーメンバーは、その他のubpとは区別される別個の構造的特徴を有する。第一に、DUBサブファミリーメンバーは、約500〜550個のアミノ酸からなる比較的小さい酵素である。第二に、DUBサブファミリーメンバーは、CysドメインおよびHisドメインだけでなく、それらの一次アミノ酸配列にわたってアミノ酸の類似性を有する。例えば、DUBタンパク質は、リシンが豊富な領域(Lysドメイン)と、それらのカルボキシル末端の近辺にHVドメインを含む。
各DUBの調節領域またはプロモーター領域を予測される転写因子結合モチーフに関してTRANSFACFind、ダイナミックプログラミング法、を用いて分析した(Heinemeyer,T.等の「Expanding the TRANSFAC database towards an expert system of regulatory molecular mechanisms」Nucleic Acids Res.27,318〜322(1999年)を参照)。Transfacデータベースより、真核性のシス−およびトランス作用性の調節要素が得られる。
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参考文献
1. Baek, K. H., Mondoux, M. A., Jaster, R., Fire-Levin, E., and D'Andrea, A. D. (2001). DUB-2A, a new member of the DUB subfamily of hematopoietic deubiquitinating enzymes, Blood 98, 636-42.
2. Jaster, R., Baek, K. H., and D'Andrea, A. D. (1999). Analysis of cis-acting
sequences and trans-acting factors regulating the interleukin-3 response element of the DUB-1 gene, Biochim Biophys Acta 1446, 308-16.
3. Jaster, R., Zhu, Y., Pless, M., Bhattacharya, S., Mathey-Prevot, B., and D'Andrea, A. D. (1997). JAK2 is required for induction of the murine DUB-1 gene, Mol Cell Biol 17, 3364-72.
4. Migone, T. S., Humbert, M., Rascle, A., Sanden, D., D'Andrea, A., Johnston,
J. A., Baek, K. H., Mondoux, M. A., Jaster, R., Fire-Levin, E., ら (2001). The deubiquitinating enzyme DUB-2 prolongs cytokine-induced signal transducers and activators of transcription activation and suppresses apoptosis following cytokine withdrawal, Blood 98, 1935-41.
5. Zhu, Y., Carroll, M., Papa, F. R., Hochstrasser, M., and D'Andrea, A. D. (1996a). DUB-1, a deubiquitinating enzyme with growth-suppressing activity, Proc Natl Acad Sci U S A 93, 3275-9.
6. Zhu, Y., Lambert, K., Corless, C., Copeland, N. G., Gilbert, D. J., Jenkins, N. A., and D'Andrea, A. D. (1997). DUB-2 is a member of a novel family of cytokine-inducible deubiquitinating enzymes, J Biol Chem 272, 51-7.
7. Zhu, Y., Pless, M., Inhorn, R., Mathey-Prevot, B., and D'Andrea, A. D. (1996b). The murine DUB-1 gene is specifically induced by the betac subunit of interleukin-3 receptor, Mol Cell Biol 16, 4808-17.
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提唱されているDUBの酵素反応メカニズムである。

Claims (11)

  1. hDUB4.1a、hDUB4.1b、hDUB4.2a、hDUB4.2b、hDUB4.3、hDUB4.4、hDUB4.5、hDUB4.6、hDUB4.7、hDUB4.8、hDUB4.9、hDUB4.10、hDUB4.11、hDUB8.1、hDUB8.2、hDUB8.3、hDUB8.5、hDUB8.6、hDUB8.7、hDUB8.8、hDUB8.9、hDUB8.10、および、hDUB8.11からなる群より選択されるヒト脱ユビキチン化プロテアーゼをコードする単離されたポリヌクレオチド。
  2. hDUB4.1a、hDUB4.1b、hDUB4.2a、hDUB4.2b、hDUB4.3、hDUB4.4、hDUB4.5、hDUB4.6、hDUB4.7、hDUB4.8、hDUB4.9、hDUB4.10、hDUB4.11、hDUB8.1、hDUB8.2、hDUB8.3、hDUB8.5、hDUB8.6、hDUB8.7、hDUB8.8、hDUB8.9、hDUB8.10、および、hDUB8.11からなる群より選択されるヒト脱ユビキチン化プロテアーゼであるポリペプチド。
  3. ポリヌクレオチドを、請求項1に記載のhDUBの阻害剤を同定するための分析に用いる、請求項1に記載のポリヌクレオチドの使用方法。
  4. ポリペプチドを、請求項2に記載のhDUBの阻害剤を同定するための分析に用いる、請求項2に記載のポリペプチドの使用方法。
  5. 請求項2に記載のポリペプチドを阻害することができる化合物を投与して、炎症性サイトカインシグナル伝達を調節することにより炎症を減少させる方法。
  6. 請求項2に記載のポリペプチドを阻害することができる化合物を投与して、リンパ球の増殖に関与するサイトカイン受容体シグナル伝達を変化させることにより自己免疫疾患を調節する方法。
  7. 請求項2に記載のポリペプチドを阻害することができる化合物を投与して感染の際の免疫反応を調節する方法。
  8. 請求項1に記載のポリヌクレオチドの転写の調節を変化させることができる化合物を投与して炎症性サイトカインシグナル伝達を調節することにより炎症を減少させる方法。
  9. 請求項1に記載のポリヌクレオチドの転写の調節を変化させることができる化合物を投与して、リンパ球の増殖に関与するサイトカイン受容体シグナル伝達を変化させることにより自己免疫疾患を調節する方法。
  10. 請求項1に記載のポリヌクレオチドの転写の調節を変化させることができる化合物を投与して感染の際の免疫反応を調節する方法。
  11. レポーター遺伝子に操作可能に結合した、hDUB 4.1a、hDUB4.1b、hDUB4.2a、hDUB4.2b、hDUB4.3、hDUB4.4、hDUB4.5、hDUB4.6、hDUB4.7、hDUB4.8、hDUB4.9、hDUB4.10、hDUB4.11、hDUB8.1、hDUB8.2、hDUB8.3、hDUB8.5、hDUB8.6、hDUB8.7、hDUB8.8、hDUB8.9、hDUB8.10、および、hDUB8.11からなる群より選択されるヒト脱ユビキチン化プロテアーゼの5’側に隣接するポリヌクレオチドを含むレポーター分析において、化合物を加え、ついでその化合物の効果を測定する、ヒト脱ユビキチン化プロテアーゼの調節因子を同定する方法。
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