JP2006507101A - ほつれ防止基材から成る整形外科用ファイバーグラス包帯 - Google Patents

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Abstract

医療用包帯材用の基材であって、チェーンステッチがファイバーグラス糸で形成され、埋め込みステッチが非弾性の低モジュラスポリマー糸で形成されているワープニット織物であるため、基材の切断端部のほつれを防止することができる。医療用包帯製品は、湿気硬化性樹脂が含浸あるいはコーティングされた基材を含んでおり、選択的に、チューブ状耐水性包装体で覆われている。包帯製品は使用前には耐水性のある収容体内に収納されている。

Description

本発明は、整形外科医療並びにギプステープにおいて一般的に使用されるニットファイバーグラス織物に関する。特に、本発明は伸張性のあるニットファイバーグラス織物を利用した包帯の改良に関する。ポリプロピレン生地あるいはポリプロピレン混合糸が織物の構造に組み込まれており、織物のほつれを防止する。包帯製品の製造方法並びに使用方法もまた開示されている。
ファイバーグラスギプステープ及び医療用包帯は骨折などの損傷の治療に一般的に用いられている。このような損傷は身体部位の固定を必要とする。これらの損傷を治療するギプステープと包帯は、多孔性、表面領域、快適性、弾性及び厚みなどの特徴を必要とする。このようなギプステープと包帯に適したニットファイバーグラス織物もまた縦横方向に伸張性を有しており、骨折部分の治療及び支持のためにギプステープや包帯を身体部位に巻き付けておくことができる。
包帯やその他の混成部材で樹脂強化用のファイバーグラスなどの高モジュラス糸を使用することは新規な技術ではない。ファイバーグラス糸は、織物に織り込まれるか又は編み込まれた後に、硬化して堅くなる樹脂でコーティング又は含浸され、硬化包帯製品に強度を提供する。しかし、現在の包帯製品に用いられているニットファイバーグラス材は、ギプス取り付けの際に切断されてほつれる傾向がある。さらに、従来のニットファイバーグラス材は堅い縁部や荒い表面を形成する傾向があり、包帯製品の硬化後に繊維の針状で鋭い巻きひげが突き出る。これらの巻きひげは、損傷した手足、指、皮膚あるいはその他の身体部位が当て物で保護されていても患者に不快感をもたらす。
従来の数々のギプス織物及び包帯材では、縁部のほつれによって生ずるこれらの問題に対処できない。殆どの市販の樹脂コートファイバーグラスニットギプス織物は熱硬化性または樹脂結合方法を利用して縁部のほつれに対処しようとしている。しかしながら、これらの方法では、ギプス取り付けの際に包装体が切断された後で生じる、包帯材の縁に沿って形成される端部のほつれに対処できない。一旦包帯材が取り付けられて硬化すると、これらのほつれ糸は、ギプスから突き出る針状の巻きひげとなって患者に不快感をもたらす。ほつれた端部を折り曲げたり、取り付けられた包帯の下に押し込んでも、不快な巻きひげを防ぐことはできず、針状のファイバーグラス巻きひげが患者の皮膚に接触する可能性を高める。
包帯縁部のほつれの対処方法には結合樹脂の利用がある。結合樹脂は織物基材の繊維に結合する薄い伸縮性のあるコーティングとして利用され、通常、基材の垂れ下がり端部に使用される。結合樹脂を使用する1先行技術は、標準のラッシェルニットファイバーグラス基材に使用されるコーティング結合材を含んでいる。このような弾性繊維を用いた、結合樹脂を基材に組み込んだラッシェルニットファイバーグラス基材は、実際にはほつれの量を増加させる。
本発明では、織物の切断端部のほつれを防止するために、ポリプロピレン生地又はポリプロピレン混合糸が組み込まれた構造を有するニットファイバーグラス織物で形成された、樹脂を含浸させた基材である医療用包帯の提供によって、先行技術の問題点を解消する。ポリプロピレンは埋め込みステッチに組み込まれているため、最終的な包帯製品が切断され、肘、足、特に指などの身体部位周りで成型された時に、柔らかい端部を有するファイバーグラス織物となる。ポリプロピレンを埋め込みステッチへ組み込むことで、従来のギプステープが切断された後で硬化する際に生ずるファイバーグラス糸による針状巻きひげを除去し、患者の不快感をさらに防ぐことができる。
本発明のファイバーグラスとポリプロピレン埋め込みステッチ材とを組み合わせた包帯は、結合樹脂を必要とせずとも結合樹脂を使用した先行技術に係る製品と同様の強度と品質を達成する。結合樹脂が不要なため、この包帯製品は先行文献に係る包帯と比較して製造・購入コストが安いが、同様の丈夫さ並びに強度を有する。さらに、本発明に係る包帯製品は優れた安全性と快適性を患者に提供する。本発明の織物は、滑らかな仕上がり感、柔らかい縁部及びグラス生地でないような感触を有するファイバーグラス包帯材の最適なほつれ防止性能を提供する。
本発明の目的は、切断時のファイバーグラス糸に堅牢性と順応性を提供する性質を有し、ファイバーグラス糸をほどけた状態ではなく、絡んだ状態やループ状に保つことができるニットファイバーグラス基材から成る医療用包帯製品を提供することである。
本発明の別の目的は、製造中やギプス取り付けの際に包帯製品の縁部がほつれることのない基材を有する医療用包帯製品を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、従来のファイバーグラスギプステープや包帯に見られる縁部のほつれ、針状のファイバーグラス巻きひげ、及びこれらによる患者への刺激がない状態で切断や取り付けができる医療用包帯製品の提供である。
本発明のさらに別の目的は、埋め込みステッチ内にポリプロピレン糸を組み込んだニット基材を含む医療用包帯製品を提供することである。この糸は十分に低いモジュラスを有しており、ギプス取り付け前、取り付け中及び取り付け後における包帯製品の切断縁部のほつれを防止し、滑らかな仕上がりのギプスを提供する。
本発明のその他の利点は、チェーンステッチがファイバーグラス糸で形成されており、埋め込みステッチは非弾性の低モジュラスポリマー糸で形成されている、基材切断縁部のほつれを防止できる医療用包帯製品用ワープニット基材の提供によって、以下に説明する本発明の好適実施例において達成される。
本発明の別の実施例によって、チェーンステッチがファイバーグラス材で形成されており、埋め込みステッチは非弾性の低モジュラスポリマー糸で形成されているワープニット基材を含んだ医療用包帯製品が提供される。反応物質は基材にコーティングされるかあるいは含浸されている。反応物質は乾燥状態では安定した状態に保たれ、湿気に触れると硬化して剛体を提供する。チューブ状の包装体は基材を囲んでいる。
本発明の1好適実施例によれば、医療用包帯製品は、硬化開始前には縦方向に20%から35%の伸張性を有している。
本発明の別の実施例によれば、医療用包帯製品はファイバーグラスとポリプロピレン糸とを含んだニット基材で形成されており、ファイバーグラス糸は基材の総重量の75%から95%を構成する。
本発明のさらに別の実施例によれば、ニット基材は基材の総重量の10%から25%を構成するポリプロピレン生地またはポリプロピレン混合要素を含んでいる。
本発明のさらに別の実施例によれば、ニット基材の重量は1平方メートルあたり120グラムから170グラムであるが、1平方メートルあたり140グラムであることが望ましい。
本発明のさらに別の実施例によれば、医療用包帯製品は、湿気を通さない素材で形成された外側収容体を含んでいる。医療用包帯材は収容体内に乾燥状態で配置され、使用時まで湿気の侵入を防ぐように密封されている。医療用包帯材は、チェーンステッチはファイバーグラス糸から形成されており、埋め込みステッチは非弾性の低モジュラスポリマー糸で形成されているワープニット基材を含んでいる。反応性物質は基材に含浸されるか又はコーティングされており、物質は乾燥状態では安定しており、湿気に触れると硬化して剛体を提供する。チューブ状の包装材は基材を囲んでいる。
本発明のさらに別の実施例では、選択された身体部位に骨折用添え木を取り付ける方法は、収容体内に乾燥状態で位置され、使用時まで湿気の侵入を防ぐように密閉されている、型取り可能な医療用包帯材の提供ステップを含んでいる。医療用包帯材は、チェーンステッチはファイバーグラス糸から形成されており、埋め込みステッチは非弾性の低モジュラスポリマー糸で形成されているワープニット基材を有している。反応性物質は基材に含浸されるかコーティングされており、物質は乾燥状態では安定しており、湿気に触れると硬化して剛体を提供する。選択的に、チューブ状の包装材は基材を覆っている。医療用包帯材は湿らせた後で選択された身体部位に押し当てられ、身体部位は所望の位置で支持される。医療用包帯材はフレキシブルである間に成型され、所望の位置に取り付けられる。最終的に、医療用包帯材は身体部位上で硬化する。
本発明の好適実施例による医療用包帯製品10が図1に示されている。包帯製品10は適切な長さで販売されることができ、コイル状に巻き付けられた状態で適切な排出器12内に位置される。包帯製品10は適切な長さで販売され、適切な排出器12、保存容器、包装体あるいは箱内に位置されるが、望ましい排出器は図1に図示するようなものである。図1の排出器12は排出器の下方角に提供されるスロット14を含んでおり、ここを通って包帯製品10の端部が“D”方向に排出器の内部から引き出されて延びている。
図2では包帯製品10の構造が示されている。包帯製品10は湿気防止ホイルスリーブ18内に包装された長形の医療用包帯材16を含んでいる。スリーブ18はあらゆる適切な湿気抵抗性を有する材質で形成されるが、スリーブ18は両サイドに沿って熱シールされ、開口端部を有するチューブ体を提供する2つの薄膜長形ホイルシートから形成されることが望ましい。それぞれのホイルシートは外層、中間層及び内層を含んでいる。外層は好適には破れにくいプラスチックフィルムで形成される。中間層は好適にはアルミニウムホイルで形成され、包帯がパッケージ内に保存されている間に包帯を保護するための湿気耐性バリヤとして機能する。内層は好適には熱可塑特性を有するプラスチックフィルムから形成され、これはパッケージの内部を湿気から守るための熱シールに適している。
図2に示す如く、医療用包帯材16もまた基材20を含んでいる。図2の実施例では、基材20はチューブ状包装体22に包まれている。チューブ状包装体22は患者の快適感を高める保護カバーとして機能し、柔らかく、柔軟性と耐水性のある繊維で形成されることが望ましい。基材20の特徴のため、包帯材10の別の実施例はチューブ状包装体22無しで形成されることができる。
基材20は、ファイバーグラスとポリプロピレン糸とから形成されるニット材であり、硬化性樹脂でコーティングあるいは含浸される前には、横方向におよそ20%から80%、縦方向におよそ20%から100%の伸張性を有している。望ましい伸張の範囲は、横方向に30%から50%、縦方向に20%から60%である。基材20は単位領域あたりに適切な厚み及び重量を有している。
硬化性樹脂が基材20に一旦含浸またはコーティングされると、基材20は横方向におよそ10%から40%、縦方向におよそ15%から40%の伸張性を示す。基材20の形状合致性−基材20が患者の身体部位の形状に合致する能力−は横方向の伸張性が10%から30%、縦方向の伸張性が15%から35%の時に最良である。以下に図5において説明するように、基材20は、柱ステッチまたはチェーンステッチがファイバーグラス糸で形成されており、埋め込みステッチがポリプロピレン糸で形成されているワープニット織物である。ファイバーグラス糸はカウント範囲が34から135Texである“E”グラス繊維から形成されているが、本発明で使用されるファイバーグラス糸の好ましいカウント範囲は68Texである。埋め込みステッチで使用されるポリプロピレン糸は、カウント範囲が78から220で、望ましいカウント範囲が156デシテックスである平面状、混合状、生地状あるいは紡糸状であることができる。ポリプロピレン糸は埋め込みステッチを形成するには望ましいが、その他の低モジュラスの非弾性糸もまた利用することができる。このような糸には、ポリエステル、ナイロン及びポリエチレンから形成されるものが含まれるが、これらに限られない。
ファイバーグラスギプステープ及びその他の医療用包帯に使用される基材20の糸の密度は、最適なほつれ防止機能を達成するためには不可欠である。本発明の基材20の糸密度は、横方向では40から60ステッチ、縦方向では70から90ステッチであることが望ましい。
図3では、本発明の基材20はワープニット基材であることが望ましく、2つのガイドバーを利用したニット機械で提供される。ガイドバーは図3のステッチ図でバー1(BAR1)及びバー2(BAR2)として示されている。糸Aと糸Bはそれぞれバー1とバー2で織られている。糸Aは上述のファイバーグラス糸から選択される。糸Bは上述のいずれかの糸から形成されるが、ポリプロピレンから形成されることが望ましい。糸Bはポリエステル、ナイロン又はポリエチレン繊維、あるいはこれらの繊維の混合物から形成されることもできる。図4は全てのガイドバーが同時に作動している状態を示すステッチ図である。
基材20は編まれた後で適切な樹脂でコーティング又は含浸される。樹脂はあらゆる厚みの基材の表面にコーティングされるが、硬化剤が迅速に飽和し、硬化しやすいように、樹脂層は薄いことが重要である。
体積と面積の比が大きな基材は薄い樹脂層でコートされるのに適している。整形外科用ギプスの機能を満たすあらゆる湿気・水分硬化性樹脂を利用することができるが、ポリウレタンプレポリマーを含む湿気・水分硬化性樹脂が適している。
基材20をコーティングあるいは含浸させる樹脂には、米国特許第4770299号で説明されているポリイソシアン酸塩のごとき湿気硬化性樹脂がある。この樹脂は、乾燥状態では安定しており、十分な湿気に触れると硬化して剛体を提供する反応性物質を利用して合成されている。反応性物質の典型的な組成例は以下の通りである。

典型組成例
イソネート 143L または
モンジュールCD または ポリイソシアン酸 50.0%
ルビネートXI168
プルラコールP1010 ポリオール 46.6%
DC−200シリコン 消泡剤 0.30%
塩化ベンゾイル 安定剤 0.10%
タンキャット↓DM−70 触媒 3.0%
100%

反応性物質のパラメータ、製造方法及び適用変動要因は米国特許4411262号で紹介されている。
樹脂は湿気に触れない限り粘性を保つ。この特徴によって、基材は湿気に触れるまで、あるいはその直後にはフレキシブル性を保ち、成型可能である。樹脂硬化速度は水分量の調整で限定的に制御できる。水中に沈めると急速に硬化する。空気中では、含まれる水分量により硬化速度は異なるが遅い。
硬化剤が基材20上の樹脂に浸透する速度は、成型時間だけでなく硬化ギプスの堅固性にも影響する。以下に図13で説明するように、硬化剤は水であることが望ましい。
図5は本発明による医療用包帯材の別の保存容器を示す。特に、図5に示す所望の長さのコイル状医療用包帯材16は、密閉された湿気を通さないホイルバッグ24内に収納されている。コイル状の医療用包帯材16は、図1と図4で説明された包帯材と同じ要素を含み、同じ材質で形成されている。さらに、ホイルバッグ24は、図1と図2で示す医療用包帯材を収容するスリーブを形成する材質と同じ薄膜ホイル材で形成されている。
図5で示すバッグ24は、医療用包帯材16が配置される拡張収納領域を含んでいる。バッグ24はまた、所定の長さの医療用包帯材16が通過して排出される長形排出スリーブ26を含んでいる。バッグ24は医療用包帯材の周りに丁度合うようにフィットし、スリーブ26の開口部を通って侵入する湿気を抑制することが望ましい。医療用包帯材16が開口部を通って排出されていない間に湿気がバッグ24内に入らないようにするため、図5、6及び7で示すような締め具などの封印手段、図8で示すようなジップ型閉鎖具あるいはテープ片がスリーブ26の開口部を閉じるために使用される。図5から図8で示すそれぞれの封印手段もまた、図1で説明した包帯製品10のホイルスリーブ18の開口部を閉じるために使用できる。
図1と図5におけるスリーブそれぞれの開口部もまたクリップを使用して封印されることができ、閉じたスリーブの折り曲げられた端部を保持する。柔らかく快適なガスケット器具を使用することもできる。このような器具では、湿気の侵入を防ぐようにスリーブを封印するために、十分な強度のバネ式圧縮器、てこ式締め具又は螺子を利用するであろう。さらに、一対のバネ式ローラも使用できる。バネ式ローラは圧縮された際に後方に回転し、包帯材はスリーブに向かって僅かに後方に押されるため、より良好な封印状態を提供する。別の例では、包帯材はスリーブに向かって十分な距離分(およそ1インチ)後方に押されて、スリーブの開口端部が図9で示す状態に熱シールされる。
図10は本発明の別の実施例による包帯製品110を示す。医療包帯製品110は図1と図5でそれぞれ説明されたスリーブ18とバッグ24を形成する材質と同じホイル材で形成された湿気を通さないパッケージ118を含んでいる。特に、図10で示すパッケージは端部に沿って熱シールされている2つの薄膜シートから形成されている。医療用包帯製品110もまた、パッケージ118が使用のために開封されるまで、パッケージ内に乾燥状態で保存される医療用包帯材116を含んでいる。
図11で示すように、包帯の大きさは別として、医療用包帯材116は図2で説明された医療用包帯材16と同じ要素を含み、同じ材質で形成されている。図11で示す包帯の基材120は、柔らかくフレキシブルで耐水性のある繊維から形成された外側カバー122内に包まれているが、基材120は特有の構造と滑らかな表面を有しているため、包帯は外側カバー無しで形成されることもできる。基材120は、図1から図4で説明した基材と同じ材質で同じ状態に形成される。
図12で示すように本発明のギプステープは、先ず包帯材16を排出器の開口部から引き出し、長さを測定し、はさみやナイフで所定の長さに切断されて整形外科用ギプスとして使用される。スリーブ18を包帯材の切断後に直ちに再シールし、包帯材が収納されているバッグやコイル状スリーブに湿気が入って包帯材を硬化させないようにしなければならない。
図13で示すように、硬化プロセスは包帯材16を水に浸すか水を吹き付けて開始される。包帯材16を絞るか吸収性のあるタオルで包んで余分な水分を取り除いたら、包帯材16は身体部位を固定するための適切な医療用具として使用される。固定される身体部位の形状に合う長さの医療用包帯材16を取り出し、湿らせた包帯材16を従来の弾性のある包帯で覆って包帯材16を乾燥・硬化させる。
本発明の医療用包帯製品は2層から10層の適切な数の層を有するギプスを提供するために使用されるが、2層から4層が軽量ギプスには望ましい。重量のあるギプスは4層から10層であることが望ましい。
医療用包帯製品、湿気硬化性基材から成る包帯材、及びこれらの準備並びに取り付け方法について説明した。本発明の詳細な部分についての変更は、本発明の範囲を逸脱することなく可能である。さらに、上述の本発明の好適実施例は本発明の説明のためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の目的のいくつかは既に説明した。その他の目的並びに利益は以下の図面との関連で明らかになるであろう。
図1は、本発明の1好適実施例による医療用包帯製品の斜視図である。 図2は、図1で示す医療用包帯製品の1部切り欠き斜視図である。 図3は、本発明の基材を形成するために用いられるステッチパターンを示すステッチ図である。 図4、本発明の基材を形成するために用いられるステッチパターンを示すステッチ図である。 図5は本発明の別の実施例による医療用包帯製品の斜視図である。 図6は閉鎖位置にクリップを有する図5に示す医療用包帯製品の側面図である。 図7は排出ボックス内での、図5及び図6に示す医療用包帯製品の側面図である。 図8は、図5で示す医療用包帯製品を再シールした状態を示す別の実施例の斜視図である。 図9は、ジッパー端部閉鎖具を有する医療用包帯製品の1実施例を示す斜視図である。 図10は、本発明の別実施例による医療用包帯製品の斜視図である。 図11は、図10で示す医療用包帯製品の切り欠け斜視図である。 図12は、本発明の医療用包帯製品の好適な準備及び取り付け状態を図示している。 図13は、本発明の医療用包帯製品の好適な準備及び取り付け状態を図示している。

Claims (26)

  1. 医療用包帯材用の基材であって、チェーンステッチはファイバーグラス糸から形成され、埋め込みステッチは非弾性の低モジュラスポリマー糸から形成されているワープニット織物を含んでおり、切断端部のほつれを防止できることを特徴とする医療用包帯材用の基材。
  2. 埋め込みステッチはポリプロピレン糸から形成されていることを特徴とする請求項1記載の基材。
  3. ファイバーグラス糸は基材の総重量の75%から95%を構成することを特徴とする請求項1記載の基材。
  4. ポリプロピレン糸は基材の総重量の75%から95%を構成することを特徴とする請求項1記載の基材。
  5. 織物の重量は1平方メートルあたり120グラムから170グラムであることを特徴とする請求項1記載の基材。
  6. 医療用包帯材であって、
    (a)チェーンステッチはファイバーグラス糸から形成され、埋め込みステッチは非弾性の低モジュラスポリマー糸から形成されているワープニット基材と;
    (b)乾燥状態では安定しており、湿気に触れると硬化して剛体を提供する性質を有する前記基材に含浸あるいはコーティングされる反応性物質と;
    (c)前記基材を覆うチューブ状包装体と
    を含んでいることを特徴とする医療用包帯材。
  7. 埋め込みステッチはポリプロピレン糸から形成されていることを特徴とする請求項6記載の医療用包帯。
  8. 医療用包帯材は硬化開始前には縦方向に20%から35%の伸張性を有していることを特徴とする請求項6記載の医療用包帯。
  9. ファイバーグラス糸は基材の総重量の75%から95%を構成することを特徴とする請求項6記載の医療用包帯。
  10. ポリプロピレン糸は基材の総重量の75%から95%を構成することを特徴とする請求項6記載の医療用包帯。
  11. 基材の重量は1平方メートルあたり120グラムから170グラムであることを特徴とする請求項6記載の医療用包帯。
  12. チューブ状包装体は耐水性のある合成織物から形成されていることを特徴とする請求項6記載の医療用包帯製品。
  13. 反応性物質はポリイソシアン酸塩、ポリオール、触媒及び安定剤の混合物を含んでいることを特徴とする請求項6記載の医療用包帯。
  14. 医療用包帯製品であって、
    (a)湿気を通さない材質で形成されている外側収容体と;
    (b)該収容体内に乾燥状態で、使用時まで湿気が侵入しないように封印された状態で収納されている医療用包帯材と、
    を含んでおり、本医療用包帯材は;
    (i)チェーンステッチがファイバーグラス糸から形成され、埋め込みステッチが非弾性の低モジュラスポリマー糸から形成されているワープニット基材と;
    (ii)乾燥状態では安定しており、湿気に触れると硬化して剛体を提供する性質を有する前記基材に含浸あるいはコーティングされる反応性物質と;
    (iii)前記基材を覆うチューブ状包装体と
    を含んでいることを特徴とする医療用包帯製品。
  15. 埋め込みステッチはポリプロピレン糸から形成されていることを特徴とする請求項14記載の医療用包帯製品。
  16. 医療用包帯材は硬化開始前には縦方向に20%から35%の伸張性を有していることを特徴とする請求項14記載の医療用包帯製品。
  17. ファイバーグラス糸は基材の総重量の75%から95%を構成することを特徴とする請求項14記載の医療用包帯製品。
  18. ポリプロピレン糸は基材の総重量の75%から95%を構成することを特徴とする請求項14記載の医療用包帯製品。
  19. 基材の重量は1平方メートルあたり120グラムから170グラムであることを特徴とする請求項14記載の医療用包帯製品。
  20. 収容体は、破れにくい外層、アルミニウムホイル中間層及び熱接着性プラスチック内層を有するアルミニウムホイル薄膜で形成されていることを特徴とする請求項14記載の医療用包帯製品。
  21. チューブ状包装体は耐水性のある合成織物から形成されていることを特徴とする請求項14記載の医療用包帯製品。
  22. 反応性物質は、ポリイソシアン酸塩、ポリオール、触媒及び安定剤の混合物を含んでいることを特徴とする請求項14記載の医療用包帯製品。
  23. 外側収容体は、コイル状の医療用包帯材を収納するバッグと、前記医療用包帯材を排出するためのスリーブを提供することを特徴とする請求項20記載の医療用包帯製品。
  24. 湿気の侵入を防ぐため、所定の長さの医療用包帯製品が引き出された後に外側収容体の端部を再封印するための手段をさらに含んでいることを特徴とする請求項20記載の医療用包帯材。
  25. 外側収容体と該外側収容体内に収納される医療用包帯材は選択された長さに予め切断されており、前記外側収容体の端部は湿気の侵入を防ぐために封印されていることを特徴とする請求項20記載の医療用包帯製品。
  26. 選択した身体部位に添え木を提供する方法であって、
    (a)収容体内に乾燥状態で、使用時まで湿気の侵入を防ぐように収納された成型可能な医療用包帯材を提供するステップを含んでおり、
    前記医療用包帯材は;
    (i)チェーンステッチがファイバーグラス糸で形成され、埋め込みステッチが非弾性の低モジュラスポリマー糸で形成されているワープニット基材と;
    (ii)乾燥状態では安定しており、湿気に触れると硬化して剛体を提供する性質を有する前記基材に含浸あるいはコーティングされる反応性物質と;
    (iii)前記基材を覆うチューブ状包装体
    とを含んでおり;
    (b)前記医療用包帯材を湿らせるステップと;
    (c)前記医療用包帯材を前記選択した身体部位に押し当てることで該身体部位を所望の位置で支持するステップと;
    (d)医療用包帯材がフレキシブルである間に所望の身体部位位置で成型させるステップと;
    (e)前記医療用包帯材を前記身体部位上で硬化させるステップと、
    をさらに含んでいることを特徴とする方法。
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