JP2006501919A - 磁気共鳴方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、静止した略均一な主磁場の中に配置された体の少なくとも一部分の磁気共鳴撮像(MRI)の方法に関連する。この方法によれば、体の一部は最初はT2準備シーケンス(T2PRE)を受ける。その後、2次元ナビゲータ・シーケンス(NAV)が印加され、MRナビゲータ信号が測定される。続いて、一連のMR撮像信号が撮像シーケンス(TFE)によって発生される。これらのMR撮像信号は、そこからMR画像を再構成するよう測定される。高いT2強調を与え、ナビゲータの完全な機能を保証する、T2強調撮像のためのMRI方法を与えるよう、本発明は、2次元ナビゲータ・シーケンス(NAV)の照射の前に2次元ナビゲータ回復シーケンス(NAVRE)を印加することを提案する。
Description
本発明は、静止した略均一な主磁場の中に配置された体の少なくとも一部分を磁気共鳴撮像する方法であって、
(a)当該部分にT2準備シーケンスを受けさせる段階と、
(b)当該部分に2次元ナビゲータ・シーケンスを更に受けさせる段階と、
(c)MRナビゲータ信号を測定する段階と、
(d)当該部分に撮像シーケンスを受けさせることにより一連のMR撮像信号を発生させる段階と、
(e)当該信号からMR画像を再構成するよう当該MR撮像信号を測定する段階とを有する方法に関連する。
(a)当該部分にT2準備シーケンスを受けさせる段階と、
(b)当該部分に2次元ナビゲータ・シーケンスを更に受けさせる段階と、
(c)MRナビゲータ信号を測定する段階と、
(d)当該部分に撮像シーケンスを受けさせることにより一連のMR撮像信号を発生させる段階と、
(e)当該信号からMR画像を再構成するよう当該MR撮像信号を測定する段階とを有する方法に関連する。
更に、本発明は、この方法を実行する磁気共鳴撮像装置に関連する。
磁気共鳴撮像(MRI)では、RF及び傾斜磁場パルスから構成されるパルスシーケンスは、磁気共鳴信号を発生するよう対象(患者)に印加され、これらの磁気共鳴信号は、そこから情報を取得し、対象の画像を再構成するために走査される。その初期の開発以来、MRIの臨床的に関連のある適用分野は非常に大きく成長している。MRIは、体の殆ど全ての部分に適用されえ、人間の体の多くの重要な機能に関する情報を得るのに使用されうる。MRIスキャン中に印加されるパルスシーケンスは、対象の中の位置及び向き、寸法、解像度、信号対雑音比、コントラスト、動きに対する感度等の、再構成された画像の特性を完全に決定する。MRI装置の操作者は、適切なシーケンスを選び、夫々の用途に対してそのパラメータを調整及び最適化せねばならない。
上述の種類の公知の方法は、特に冠動脈MRAといった磁気共鳴血管造影法(MRA)に使用されうる。
T2強調撮像シーケンスは、優れた軟組織コントラストを与えるため、一般的な臨床用途に用いられる。公知の撮像方法は、初期コントラスト準備期間を有し、この期間中、所望のコントラストに従って縦磁化が準備される。このようなT2準備シーケンスは、T2強調画像の生成を可能とする。これは特に冠動脈MRAにおいて有用であり、なぜならば冠状動脈中の血液と心筋の間の強調されたコントラストが得られるからである(いわゆるbright blood法)。
心臓の呼吸運動は心臓MR撮像の画質を非常に劣化させうるため、これらのアーチファクトを減少させるよう、MRナビゲータ信号に基づくゲーティング及び画像補正が導入された。かかるMRナビゲータ信号により、横隔膜の位置が監視され、適切なゲーティングアルゴリズムのための入力として用いられる。更に、ナビゲータ信号の情報は、画質を改善させるよう動き補正を行うために使用されうる。
MRナビゲータ信号を整合させるために、いわゆる2次元RFパルスが使用されうる。これらは例えばペンシル・ビーム形状等の空間的に制限された体積を励起し、これはグラジエント・エコーを用いて読み出される。これは、体の検査されている部分の動きを一方向に沿って監視することを可能とする。冠状MRAでは、ナビゲータ体積は、通常は、横隔膜の動きが肝臓と肺の間の画像コントラストによって観察されうるよう、右の片側横隔膜の動きのドームに局所化される。
上述の2次元RFパルスは、高速傾斜磁場スイッチングと組み合わされて照射される整形されたRFパルスから構成される。この技術は2次元の任意に整形されたプロファイルの励起を容易とすることがわかっている。
MRナビゲータ信号のT2準備及び測定に続いて、通常は、RFパルス及び傾斜磁場パルスの適切な撮像シーケンスによって一連の位相エンコードされたスピンエコーが発生する。これらのスピンエコーは、例えば2次元フーリエ変換によって、MR画像をそこから再構成するためのMR撮像信号として測定される。
上述の種類のT2強調MRA手順は、例えば、非特許文献1に記載されている。非特許文献1の方法によれば、まず、血液と筋肉の間に所望のコントラストを得るために、T2準備シーケンスが適用される。その後、患者は、胸部の壁からの信号寄与の抑制のためのいわゆる領域飽和パルスを受ける。次の段階は、2次元ナビゲータ・シーケンスの印加と、MRナビゲータ信号の測定である。非特許文献1によれば、次に、いわゆる3次元TFE−EPIシーケンスである実際の撮像シーケンスの前に、脂肪抑制のために分光飽和反転回復シーケンスが使用される。
この公知の方法では、ナビゲータ信号が撮像シーケンスの直前にあることが有利である。非特許文献2では、ナビゲータと撮像シーケンスの間の遅延を最小限とすることが重要であることが示されている。しかし、公知の方法の主な欠点のうちの1つは、初期T2準備が、MRナビゲータ信号の発生及び整合を妨害することである。これは、患者の呼吸運動中に横隔膜の動きを監視するのに用いられる肺−肝臓の境界の縦磁化が、先行するT2準備シーケンスによりかなり減少されるためである。結果として、ナビゲータは、十分な画質の診断画像が発生されえないよう、横隔膜の位置の検出に失敗することがある。これは、特に、ナビゲータの位置に依存して、長いT2を有する胆嚢等の肝臓内の構造が明るいナビゲータ信号を生成する場合は有効である。これらの信号は、用いられるアルゴリズムによって誤って解釈されやすい。
アール・エム・ボトナー(R.M.Botnar)外、「冠状MRAのための高速3次元アプローチ」、Journal of Magnetic Resonance Imaging、第10巻、第821乃至825頁、1999年) スプエントラップ(Spuentrup)外、「The Impact of Navigator Timing Parameters and Navigator Spatial Resolution on 3D Coronary Magnetic Resonance Angiography」、Journal of Magnetic Resonance Imaging, 第14巻、第311乃至318頁、2001年 エム・ステューバー(M. Stuber)外、「Three-Dimensional High-Resolution Fast Spin-Echo Coronary Magnetic Resonance Angiography」、Magnetic Resonance in Medicine、第45巻、第206乃至211頁、2001年
アール・エム・ボトナー(R.M.Botnar)外、「冠状MRAのための高速3次元アプローチ」、Journal of Magnetic Resonance Imaging、第10巻、第821乃至825頁、1999年) スプエントラップ(Spuentrup)外、「The Impact of Navigator Timing Parameters and Navigator Spatial Resolution on 3D Coronary Magnetic Resonance Angiography」、Journal of Magnetic Resonance Imaging, 第14巻、第311乃至318頁、2001年 エム・ステューバー(M. Stuber)外、「Three-Dimensional High-Resolution Fast Spin-Echo Coronary Magnetic Resonance Angiography」、Magnetic Resonance in Medicine、第45巻、第206乃至211頁、2001年
従って、MRナビゲータ信号の質を制限することなくT2コントラスト強調撮像を可能とするMRI方法が必要であることが容易に認められる。従って、本発明は、高いT2コントラストを与えると共に、ナビゲータの完全な機能を保証するT2強調撮像の方法を提供することを主な目的とする。
本発明によれば、上記目的は、段階(b)において部分に2次元ナビゲータ・シーケンスを受けさせる前に、部分に2次元ナビゲータ回復シーケンスを更に受けさせることによって達成される。
本発明は、強調されたT2コントラストで高速断層撮影走査を行うことを可能とする。本発明の方法はMRAのために特に有益であるが、いかなるナビゲータ・ベースの撮像技術に適用されてもよい。撮像手順の構造は、上述の公知の方法と同様である。しかし、本質的な相違点は、実際の2次元ナビゲータ・シーケンスの前に発生される2次元ナビゲータ回復シーケンスの印加である。本発明の2次元ナビゲータ回復シーケンスは、T2準備シーケンスがMRナビゲータ信号に与える影響が大きく補償されるよう選択された、RFパルス及び傾斜磁場パルスを有する。この補償は、効果的に行われることができ、なぜならば、2次元ナビゲータ回復シーケンスを用いると、各磁化を特定の制限された体積内で選択的に操作することが可能であり、これは続いて上述のように2次元ナビゲータ・シーケンスによってサンプリングされるからである。
2次元ナビゲータ回復シーケンスの適用は、非特許文献3により、異なる状況について知られている。しかし、本発明とは対照的に、非特許文献3は、核磁化の非選択的な反転のための初期RFパルスの後に磁化の再反転のための選択的な反転パルスが続く、いわゆるblack blood技術について扱うものである。初期パルスの後、関心領域において流入する血液の信号無効化を容易とするよう反転の遅延がある。非特許文献3によれば、ナビゲータの位置で縦磁化を局所的に再反転する(回復する)2次元ナビゲータ回復シーケンスが行われる。この公知の方法は、明らかに、本発明の目的であるような高いT2コントラスト及び良く機能するナビゲータを伴うT2強調撮像を可能とするものではない。
本発明の方法によれば、T2準備シーケンスは、異なった横緩和時間を有する組織間でコントラストを強調するよう、緩和期間によって離された少なくとも2つのRFパルスを有するのであれば実際的である。望ましくは90°パルスである初期RFパルスを用いて、均衡磁化は横磁化へ変換される。長いT2を有する組織の磁化のみが、続く緩和期間を生き延びる。緩和期間の後、残る横磁化は、T2準備シーケンスのいわゆる「tip-up」RFパルス(これも望ましくは90°のフリップ角を有する)によって縦磁化へ戻るよう変換される。また、T2準備シーケンスは、偶数個の略180°のRFパルスを更に有することが可能であり、従って、主磁場の局所不均一性による横磁化の予備的な損失を防止する。
少なくとも2つの整形されたRFパルスと、整形されたRFパルスの照射中に切り換えられる少なくとも1つの傾斜磁場パルスとを有する2次元ナビゲータ・シーケンスは、空間的に制限されたナビゲータ体積内で核磁化の励起を可能とするために、本発明の方法によって適用されるのに適している。このようにして、2次元ナビゲータ回復シーケンスは、ナビゲータ体積内の横磁化を縦磁化へ選択的に変換するT2準備シーケンスの緩和期間中に印加されうる。この手順は、T2準備シーケンスと2次元ナビゲータ・シーケンスの同時印加を可能とし、これは撮像手順の速度に関して特に有利である。2次元ナビゲータ回復シーケンスについては、これをT2準備シーケンスへ統合することによって、追加的な時間は必要でない。実際には、T2準備シーケンスの初期RFパルスによって発生する横磁化は、2次元ナビゲータ回復シーケンスによって縦磁化へすぐに変換して戻される。緩和期間の終わりにおいて、この縦磁化は、再び横磁化へ変換され、T2準備シーケンスの非選択的なtip-upパルスによって縦磁化へ回復されうるようにされる。
実際上は、本発明のMRナビゲータ信号は、撮像シーケンスのゲーティング及び/又は撮像シーケンスのパラメータの調整及び/又はMR信号の補正に有利に使用されうる。画質に関して、撮像体積(いわゆるスライス追跡)のゲーティング及び適応動き補正の両方が行われる場合、良い結果が得られる。
撮像速度に関して、本発明の方法の撮像シーケンスが、ターボ・フィールド・エコー・シーケンスであれば特に有用である。実際は、部分k空間取得により3次元TFE−EPIシーケンスで良い結果が得られる。
本発明の方法を、定常の略均一な主磁場の中に配置された体の少なくとも一部分を磁気共鳴撮像する装置に組み込むことは容易に可能である。かかるMRIスキャナは、主磁場を作る手段と、主磁場に重畳される傾斜磁場を生成する手段と、体へRFパルスを放射する手段と、傾斜磁場及びRFパルスの生成を制御する制御手段と、RFパルス及びスイッチングされた傾斜磁場のシーケンスによって生成される磁気共鳴信号を受信及びサンプリングする手段と、信号サンプルから画像を形成する再構成手段とを有する。本発明によれば、通常はメモリ及びプログラム制御を有するマイクロコンピュータである制御手段は、本発明の上述の方法による撮像手順の記述でプログラミングすることを含む。撮像手順のECGゲーティングのために、患者の体からのECGゲーティングデータを整合させるECG手段が提供されうる。これらのECGデータは、MRIスキャナの制御手段によって処理されうる。
本発明は更に、請求項10に定義するコンピュータプログラムに関連する。MRシステムのコンピュータにロードされたときは、MRシステムが本発明の方法を実行することを可能とする。本発明によるコンピュータプログラムは、磁気共鳴撮像システムが、本発明の磁気共鳴撮像方法を実行することに関する技術的な効果を達成することを可能とする。コンピュータプログラムは、磁気共鳴撮像システムのマイクロプロセッサのコンピュータにロードされる。本発明のコンピュータプログラムは、CD−ROMといったデータ担体上に与えられてもよく、又はワールド・ワイド・ウェブ等のデータネットワーク上で利用可能とされてもよい。
以下の図面は、本発明の望ましい実施例を開示する。しかしながら、図面は、図示のためだけのものであって、本発明の制限を定めるものではないことが理解されるべきである。
図1に本発明の方法によるシーケンス設計を示す。図1は、無線周波パルスRFと、3つの直交方向の傾斜磁場パルスGX、GY、GZの時間的な連続を示す図である。静止した略均一な主磁場に配置された患者は、本発明のMRI手順中にこれらのパルスを受ける。
シーケンスは、2つの非選択的なRFパルスαXを有するT2準備シーケンスT2PREで始まる。長いT2を有する組織の核磁化のみが、シーケンスの緩和期間T2PREを生き延びる。この磁化は、第2のαXパルスで縦磁化へ変換される。T2準備シーケンスT2PREは更に、主磁場の局所不均一性による横磁化の予備的な損失を防止するために、2つの180°YRFパルスを更に有する。
図1に更に示すように、2次元ナビゲータ・シーケンスNAVは、シーケンスT2PREの後に印加される。シーケンスNAVは、その間に傾斜磁場パルスGX、GYが素早く切り換えられる整形されたRFパルスから構成される2次元パルスを有する。例えば患者の右横隔膜のドームにおけるペンシルビーム整形されたナビゲータ体積等の制限された2次元空間プロファイルは、これらのパルスによって励起される。2次元ナビゲータシーケンスNAVの終わりにおいて、MRナビゲータ信号は傾斜磁場GZの存在下で測定され、それによりナビゲータ体積の1次元画像の再構成を可能とする。この画像は、呼吸中の患者の横隔膜の位置を監視するのに使用されうる。
一連のMR撮像信号は、患者にターボ・フィールド・エコー・シーケンスTFEを受けさせることによって発生される。これらの信号は、測定され、例えば患者の冠状動脈等の診断MR画像の再構成に用いられる。シーケンスNAV中に測定されたナビゲータ信号は、撮像シーケンスTFEのゲーティングのために、及び再構成されたMR画像の補正のために使用される。
本発明によれば、2次元ナビゲータ・シーケンスNAVの前に2次元ナビゲータ回復シーケンスNAVREが印加される。図1中、シーケンスNAVREは、追加的なパルスの印加とともに時間を失わないようシーケンスT2PREに組み込まれる。2次元ナビゲータ回復シーケンスNAVREは、第1のαXパルスの直後に照射される第1の2次元パルスを有し、それにより、初期RFパルスαXによって発生されたナビゲータ体積の横磁化を縦磁化へ戻すよう選択的に変換する。この縦磁化は、励起間中、横磁化によって影響を受けない。シーケンスNAVREの第2の2次元パルスは、第2のαXパルスの直前に印加される。ナビゲータ体積の縦磁化は、再び横磁化へ変換され、T2準備シーケンスT2PREの第2の「tip-up」αXパルスによって縦磁化へ回復されるようにされる。結果として、ナビゲータ体積の核磁化は、T2コントラスト強調シーケンスT2PREによって実質的には妨害されない。
図2中、磁気共鳴撮像装置1を図示する。装置1は、静止した均一な主磁場を発生する一組の主磁場コイル2と、制御可能な強さを有し選択された方向に勾配を有する追加的な磁場を重畳するための3組の傾斜磁場コイル3、4、5とを有する。従来通り、主磁場の方向は、z方向と称され、それに対して垂直な2つの方向はx方向及びy方向と称される。傾斜磁場コイルは、電源11を介して付勢される。装置1は、更に、放射線送信器6、体7へ無線周波数(RF)パルスを発するためのアンテナ又はコイル、RFパルスを発生し変調するための変調器8に結合された放射線送信器6を更に有する。また、MR信号を受信する受信器が設けられ、受信器は送信器6と同一であっても別個のものであってもよい。送信器と受信器が図2に示すものと物理的に同じアンテナ又はコイルであれば、送信されるべきパルスから受信信号を分離するために、送受信スイッチ9が設けられる。受信されたMR信号は、復調器10へ入力される。傾斜磁場コイル3、4、5用の復調器8、送信器6、及び電源11は、上述のRFパルスのシーケンス及び対応する傾斜磁場パルスシーケンスを発生するよう制御システム12によって制御される。制御システムは、通常は、メモリ及びプログラム制御を有するマイクロコンピュータである。これは、本発明の実際的な実施のために、上述の方法に従った撮像手順の記述でプログラミングすることを含む。復調器10は、受信されたエコー信号を、例えば視覚ディスプレイユニット15上で可視とされうる画像へ変換するための、例えばコンピュータといったデータ処理ユニット14に結合される。制御システム12に接続された、例えば適当なキーボードといった入力手段16があり、これは装置の操作者が撮像手順のパラメータを対話式に調整することを可能とする。
Claims (10)
- 静止した略均一な主磁場の中に配置された体の少なくとも一部分を磁気共鳴撮像する方法であって、
(a)前記部分にT2準備シーケンスを受けさせる段階と、
(b)前記部分に2次元ナビゲータ・シーケンスを更に受けさせる段階と、
(c)MRナビゲータ信号を測定する段階と、
(d)前記部分に撮像シーケンス(TFE)を受けさせることにより一連のMR撮像信号を発生させる段階と、
(e)前記信号からMR画像を再構成するよう前記MR撮像信号を測定する段階とを有し、
前記段階(b)において前記部分に前記2次元ナビゲータ・シーケンスを受けさせる前に、前記部分に2次元ナビゲータ回復シーケンスを更に受けさせることを特徴とする、方法。 - 前記T2準備シーケンスは、異なった横緩和時間を有する組織間でコントラストを強調するよう、緩和期間によって離された少なくとも2つのRFパルスを有することを特徴とする、請求項1記載の方法。
- 前記2次元ナビゲータ・シーケンスは、少なくとも1つの整形されたRFパルスと、空間的に制限されたナビゲータ体積内で核磁化を励起するよう前記整形されたRFパルスの照射中に切り換えられる少なくとも1つの傾斜磁場パルスとを有することを特徴とする、請求項1記載の方法。
- 前記2次元ナビゲータ回復シーケンスは、前記ナビゲータ体積内の横磁化を縦磁化へ選択的に変換するよう、前記緩和期間中に印加されることを特徴とする、請求項2又は3記載の方法。
- 前記T2準備シーケンスは、偶数個の約180°のRFパルスを更に有することを特徴とする、請求項2記載の方法。
- 前記MRナビゲータ信号は、前記撮像シーケンスのゲーティング及び/又は前記撮像シーケンスのパラメータの調整及び/又は前記MR信号の補正に用いられることを特徴とする、請求項1記載の方法。
- 前記撮像シーケンスは、ターボ・フィールド・エコー・シーケンスであることを特徴とする、請求項1記載の方法。
- 定常の略均一な主磁場の中に配置された体の少なくとも一部分を磁気共鳴撮像する装置であって、前記装置は、
前記主磁場を作る手段と、前記主磁場に重畳される傾斜磁場を生成する手段と、前記体へRFパルスを放射する手段と、前記傾斜磁場及び前記RFパルスの生成を制御する制御手段と、RFパルス及びスイッチングされた傾斜磁場のシーケンスによって生成される磁気共鳴信号を受信及びサンプリングする手段と、前記信号サンプルから画像を形成する再構成手段とを有し、
前記制御手段は、請求項1に記載の方法による撮像手順の記述でプログラミングすることを含む、装置。 - 前記体からのECGデータを整合させるECG手段を有し、前記ECGデータは前記撮像手順をゲーティングするよう前記制御手段によって処理されることを特徴とする、請求項8記載の装置。
- (a)検査されるべき対象の部分にT2準備シーケンスを受けさせる段階と、
(b)前記部分に2次元ナビゲータ・シーケンスを更に受けさせる段階と、
(c)MRナビゲータ信号を測定する段階と、
(d)前記部分に撮像シーケンスを受けさせることにより一連のMR撮像信号を発生させる段階と、
(e)前記信号からMR画像を再構成するよう前記MR撮像信号を測定する段階とを行うための命令を含むコンピュータプログラムであって、
前記段階(b)において前記部分に前記2次元ナビゲータ・シーケンスを受けさせる前に、前記部分に2次元ナビゲータ回復シーケンスを更に受けさせるための命令を更に有することを特徴とする、コンピュータプログラム。
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