JP2006501809A - Dnaプローブアレイの合成方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ミラーアレイのミラー間の分離を充分に解像するのに不十分な解像度をもつ投射光学系によって反応部位に投射されるマイクロミラーアレイのイメージを用いて、DNA配列アレイを形成する装置及び方法を提供するものである。

Description

本発明は、一般に生物学の分野、特にDNA及びそれに関連するポリマーの分析及びシーケンス付けに有用なポリマーアレイの製造技術及び装置に関する。
デオキシリボ核酸(DNA)のシーケンス付けは現代の生物学の基礎手段であり、通常は種々の方法、普通は電気泳動によりDNAセグメントを分離するプロセスにより実行される。例えば、「DNA Sequencing」、Current Protocols In Molecular Biology、第1巻、第7章(1995年)を参照されたい。
幾つかの重要なゲノムのシーケンス付けが既に完了されており(例えば酵母、大腸菌)、他の医学的及び農業的に重要性のあるゲノムのシーケンス付けについての研究が続けられている(例えばヒト、C.エレガンス、アラビドプシス)。医療関係では、どの遺伝子型がどの病気に関連するのかを特定するために、多数の人々のゲノムを再シーケンス付けすることが必要とされるであろう。こうしたシーケンス付け技術は、癌のような特定組織において、又はより一般的には遺伝的影響のある病気を罹患する人々において、どの遺伝子が活性で、どの遺伝子が不活性であるかを判断するのに用いることができる。こうした調査の結果は、新薬の良好な標的であるタンパクの識別か、又は遺伝子治療において有効となり得るしかるべき遺伝的変化の識別を可能にすることができる。その他の用途は土壌生態学又は病理学のような分野にあり、そうした分野においてはあらゆる土壌又は組織試料からDNAを単離し、全ての既知の微生物からのリボソームDNA配列からのプローブを用いて、試料中に存在する微生物を同定できることが望ましい。
電気泳動を用いる通常のDNAシーケンス付けは、典型的に、労力を要し、時間がかかる。通常のDNAシーケンス付けに代わる種々の方法が提案されている。フォトリソグラフィ技術により合成されたオリゴヌクレオチドプローブのアレイを用いるこうした別の手法の1つが、Pease他の「Light−Generated Oligonucleotide Arrays for Rapid DNA Sequence Analysis」、Proc.Natl .Acad.Sci.USA、91巻、p5022−5026(1994年5月)に記載されている。この手法においては、光不安定な保護基で修飾された固体担持面が、フォトリソグラフマスクを通して照射され、照射された領域に反応性ヒドロキシル基が生成する。次いで、5’ヒドロキシル基が光不安定基で保護された3’活性デオキシヌクレオシドを表面に付与し、光に露出された部位でカップリングが起こるようにする。キャッピング、及び酸化の後に、基板をすすぎ、第2のマスクを通して表面を照射して、カップリングのための付加的なヒドロキシル基を露出させる。表面に第2の5’保護された活性デオキシヌクレオシド塩基を付与する。或るレベルの塩基が蓄積されてプローブの所望の組が得られるまで、選択的光脱保護及びカップリングサイクルを繰り返す。
このようなフォトリソグラフィ技術を用いて、オリゴヌクレオチドプローブの高密度小型アレイを生み出すことができ、該アレイ中の各部位におけるオリゴヌクレオチドプローブの配列は既知である。次いでこれらのプローブを、DNAの標的ストランドの相補的配列を探求するのに用いることができ、特定のプローブにハイブリダイズされた標的の検出は、標的に結合される蛍光マーカーを使用することと、適切な蛍光走査顕微鏡による検査によって達成される。光不安定5’保護基を用いるのではなく、フォトリソグラフィ技術により選択的にパターン形成されたポリマー半導体フォトレジストを用いるこの方法の変形が、McGall他の「Light−Directed Synthesis of High−Density Oligonucleotide Arrays Using Semiconductor Photoresists」、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第93巻、p13555−13560、1996年11月、及びG.H.McGall他、「The Efficiency of Light−Directed Synthesis of DNA Arrays on Glass Substrates」、Journal of the American Chemical Society 119、22、1997年、p5081−5090に記載されている。
これらの手法の両方の欠点は、各々のモノマー塩基について4種の異なるリソグラフマスクが必要とされ、従って、必要とされる異なるマスクの合計数が、合成されるDNAプローブシーケンス付けの長さの4倍であることである。必要とされる多くの精密なフォトリソグラフィマスクを製造するコストが高いことと、露出毎のマスクの再位置決めのために複数の処理段階が必要とされることが、比較的高いコスト及び長過ぎる処理時間の要因となる。
本出願の親出願は、電子工学的に位置付け可能なマイクロミラーの二次元アレイのような切換可能な光学要素アレイによって生成された動的マスクイメージを用いることによる、フォトリソグラフィマスクなしの、DNAプローブ配列、ポリペプチド等のアレイの合成方法及び装置を説明するものである。マイクロミラーの各々は、第1位置において光をマスクイメージにするのに寄与し、第2位置において光を吸収体にそらすように、少なくとも2つの別個の位置の間で選択的に切換えることができる。投射光学系は、光学的アレイから反射された光を受光し、フローセル上に又はヌクレオチド付加反応が行われるアレイ上にミラーのイメージを生成させる。
反応部位に投射されるマイクロミラーのイメージは、通常は、マイクロミラーのアウトラインに対応する矩形の「ピクセル」の組である。各ピクセルは、対応するミラーの位置に応じて暗いか又は明るく照射される。イメージングされたピクセル領域内で起こるDNAプローブの合成は、プローブが蛍光走査型顕微鏡のような光学スキャナで走査されたときに、サンプルDNAとのハイブリダイゼーションを検出するために、ハイブリダイゼーションが起こる特定のピクセルを明らかに特定できるように分離されなければならない。
ピクセルは、可動ミラー間のスペースに対応する暗い「レーン」によって分離される。これらのレーンは、反応部位のマイクロミラーイメージにおいてはっきりと解像される場合には、各ピクセルを区別し、識別するのを助ける。イメージにおいてレーンがはっきりと描写されるようにするために、投射光学系は、マイクロミラーの間隔に相当する高い解像度を与えなければならない。市販のマイクロミラーは、16マイクロメートル四方で約1マイクロメートルのレーンを有する。したがって、1マイクロメートル又はそれ以下の解像度のイメージ光学系が必要とされるであろう。こうした高解像度の光学系は高価であり、レンズ系及び反応部位の位置決めに対して該光学系を敏感にさせる、制限された被写界深度を有する。さらに、高解像度光学系に関連する高い開口数(NA)は、NA2がよりコントラストの低いイメージを生成するのにつれて、さらに多くの量の散乱光を集光する。
本発明者らは、異なるピクセルにおけるDNAプローブを区別するために、高解像度の光学系によるレーンの正確なイメージングによって達成され得るように、ピクセル間のレーン領域から全ての光を遮断する必要はないことを認識した。必要なのは、ピクセル間での合成が有効に抑制されることのみである。この抑制は、ピクセルからの光が、制御された量だけレーン領域に重ね合わされるようにすることによって達成可能である。この状況は、レーンのシャープイメージを形成することができない低解像度の光学系を用いることによって得られる。
本発明者らは、特定の理論に縛られることを望むわけではないが、光が重なり合う領域においては、試験されるサンプルとハイブリダイズされない傾向がある、乱れたDNAプローブが生成されると考えられる。さらに、光の強度の低さは、こうした乱れたプローブの合成異常を招き、不均一分布を生じさせ、試験されるDNAとの重要なハイブリダイゼーションの実現性をさらに低下させる。
したがって、直観に反して、異なるピクセルのDNAプローブ同士を正確に区別する目的は、低解像度の光学系、特に低い開口数をもつ光学系を用いて、良好に達成することができる。
低解像度の光学系を使用できることにより、本出願のDNAプローブ合成において多くの他の利点が与えられる。低解像度の光学系は、光学要素のコストを低下させることにより、合成装置のコストを低下させる。それらは、合成されたプローブの光学的分離度を増加させることにより、低解像度の走査装置が用いられることを可能にする。低解像度の光学系は、被写界深度を増加させることにより、正確な焦点面制御の必要性を減少させる。最終的に、及び重要なことに、低開口数では、散乱光があまり集光されず、改善されたコントラストをもつイメージが与えられ、それによりDNA合成が改善される。これは、システムの重要なイメージング段階に屈折型光学要素ではなく反射型光学要素を用いることにより、本発明において増大される。
増大されたレーンサイズを有する慣習的マイクロミラーアレイを通じて、又はマイクロミラーの特に幅広の暗レーンを形成して、ピクセルの分離度を増加させることによってピクセルが解像される限りにおいて、本発明は、ピクセルピッチの減少を可能にし、それにより、さらに高密度のプローブアレイを可能にする。
具体的には、本発明は、ヌクレオチド付加反応を起こすことができる反応部位を与える反応器と、ヌクレオチド付加反応を促進することができる光を与える光源と、を含むDNAプローブを形成する装置を提供する。電子工学的に位置付け可能なマイクロミラーの組は、光を受光し、反射させるために、光源と反応器との間の光学路に沿って位置決めされ、マイクロミラーは、所与のレーン幅のレーンにより分離される。投射光学系は、レーンのイメージを反応部位に合焦するために、反応部位とイメージ生成器との間の光学路に沿って位置決めされ、解像可能な線対間の分離距離として表わされる投射光学系の解像度は、イメージングされたレーン幅より大きい。
したがって、本発明の1つの目的は、投射光学系の要求される解像度を減少させること、又は投射光学系の所与の解像度において、より大きい空間密度のプローブ合成を与えることである。
本発明のさらに別の目的は、被写界深度及びコントラストにおける改善を含む、こうした光学系の解像度の要求条件を緩和させることによって得られる投射光学系における改善を与えることである。
本発明のさらなる目的、特徴、及び利点は、付属の図面と組み合わされたときに、以下の詳細な説明から明らかとなるであろう。
従来技術においては、DNAアレイの製造には、アレイ中の各ヌクレオチド位置にヌクレオチドを合成するために、一連のフォトグラフィックマスクを製造することが必要とされる。ここでは、フォトグラフィックマスクの使用を完全になくせることが教示される。マスク用光学的切換アレイを、ソフトウェアの制御の下で個々に位置付け可能且つ作動可能な多数の光学的切換要素を含むアレイに置き換えることができ、それは非常に実用的である。こうした光学的アレイの使用は、全てのDNAアレイ合成プロセスを完全に融通性のあるものにすることができ、これまで与えられなかった方法で慣習的なアレイの簡便且つ迅速な製造を可能にする。
また、従来技術においては、DNAアレイの製造は、各ヌクレオチド配列の合成を、アレイとして作用することを意図された基板上で行うことを必要とする。ここでは、ヌクレオチド配列の合成を、基板上で直接に行うだけでなく、アレイとして作用することを意図された基板とは無関係な溶液相で行うことができる。溶液相でのヌクレオチド配列の合成は、従来技術を上回る幾つかの別個の利点を与える。第1に、より長いプローブの合成と、プローブ分布の50%より多くを占める場合がある、化学反応の失敗による不均質なプローブの除去とが可能になる。選択チャネルからの溶出液を収集し、分析して、マイクロアレイの内容を検証することができ、それにより臨床の状況において要求される厳しい基準を満たすためにマイクロアレイを試験する手段が与えられるので、品質管理も可能になる。最後に、溶液相でのヌクレオチド配列の合成は、生物活性のマイクロアレイの製造を可能にする。これらのアレイは、mRNAを直接ハイブリダイゼーションし、その後、標識の存在下で逆トランスクリプターゼによりプローブ/プライマを伸長させるといった多くの可能な用途に有用である、プライマ伸長反応に利用可能なプローブを含むことになる。
図面を参照すると、単一反応チャンバとマイクロミラー・ライトアレイを備えたフローセルを用いる1つの例示的な装置が、図1に全体を10で示されている。装置は、二次元アレイイメージ生成器11と、イメージ生成器11によりアレイイメージが投射される基板12とを含む。図1に示された構成においては、基板は、露出入射面14と、それとは反対側の、ヌクレオチド配列プローブ16の二次元アレイが作成される活性表面15とを有する。基板12は、入力ポート20と出力ポート21を通して試薬を与えることができる容積19を囲い込むフローセル反応チャンバ18内に設置される。しかしながら、基板12は、このシステムにおいては、基板の活性表面15がイメージ生成器11に対向し、光を活性表面上に投射できるようにする透明な窓を備えたフローセル内に囲い込まれた状態で用いられても良い。本発明はまた、不透明な又は多孔性の基板を用いることもできる。試薬は、通常のDNAオリゴヌクレオチド合成装置(図1には図示せず)からポート20及び21に供給することができる。
イメージ生成器11は、光源25からの光を、光学的光路に沿ってフローセル反応チャンバ18の中へと方向付けて、予め選択されたパターンに従ってヌクレオチド付加反応が起こるようにすることができる。イメージ生成器11は、光源25(例えば、水銀アークランプのような紫外光又は近紫外光源)と、光源25から出力ビーム27を受光し、所望の波長(例えば365nmHgライン)のみを選択的に透過する随意的なフィルタ26と、平行ビーム30を形成させるための集光系28とを含む。透過フィルタではなく、光源の光をフィルタリングし、又は単色化するための他の装置、例えば回折格子、ダイクロイックミラー、及びプリズムを用いても良く、これらを、本明細書においては概して「フィルタ」と呼ぶ。
一実施形態においては、ビーム30は、ビームスプリッタ32(ペリクル又はガラス)上に投射され、該ビームスプリッタがビーム30の一部を反射させてビーム33にし、該ビーム33が光学要素アレイ35上に投射される。光切換器を垂直入射で用いるために、照射とイメージ生成を同時に可能にする装置が必要とされる。或る角度にそらすことができる装置においては、側部照射を用いることができるので、これは必要ではない。
光学的アレイ35は、該光学的アレイ35に接続された汎用デジタルコンピュータの出力によって作動されるように電子制御の下で操作することができる、小さな又は小型の光学要素の二次元アレイであることが好ましい。光学的アレイ35は、実効上、入射光の一部を、該光の一部がフローセル18中の基板12上の一つのセルにおいて起こる反応を開始させる一つの状態から変化させるのに十分なだけ、フローセル18の光の振幅、方向、又は他の光の特性を切換えることができる光学要素を含む。光学的アレイ35として働くことができる光学装置の幾つかの例がある。1つはマイクロミラーアレイであり、それは、すぐ下で非常に詳しく説明される好ましい例である。他の形式の適切な光学的アレイは、この限りではないが、マイクロシャッタ、バイモルフ圧電アクチュエータにより作動されるマイクロミラー、及びLCDシャッタを含む。
光学的アレイ35として用いられるマイクロミラーアレイ装置が、図1及び図2に示されている。マイクロミラーアレイ装置35は、個々のマイクロミラーの各々を少なくとも2方向のうちの1方向に傾けるためにアレイ装置35に供給される制御信号に各々が応答する、個々のマイクロミラー36の二次元アレイを有する。制御ライン39におけるコンピュータコントローラ38からマイクロミラーアレイ装置35に制御信号が与えられる。マイクロミラー36は、ミラーの第1位置において、個々のマイクロミラー36に当る光の入射ビーム33の一部が、矢印40によって示されるように、入射ビーム33の対角線方向にそらされるように構成される。ミラー36の第2位置において、こうした第2位置でこうしたミラーに当るビーム33からの光が、矢印41によって示されるように、ビーム33に平行に反射して戻される。ミラー36の各々から反射された光が、個々のビーム41を構成する。他の形式の適切な装置は、格子を変化させることができるか又は高さを変化させることができるシステムのような相制御スイッチを含む。
多数のビーム41がビームスプリッタ32に入射し、強度が低下した状態で該ビームスプリッタを透過し、次いで、該ビームは、レンズ45及び46並びに随意的な調節可能な絞り47により概念的に示される投射光学系44上に入射するが、これに限られるものではない。投射光学系44は、個々のビーム41(及びこれらのビーム間の暗領域)により表わされるマイクロミラーアレイ35のパターンのイメージを、基板12の活性表面15上に生成するように働く。出射ビーム41は、マイクロミラー装置と基板との間を延びるイメージ生成器11の主光軸に沿って向けられる。図1に示される構成の基板12は透明なものであり、例えば、49と付されたラインによって図示される投射された光が実質的に減衰又は拡散せずに基板12を透過するように、溶融シリカ、又はソーダ石灰ガラス、もしくは石英から形成される。
好ましいマイクロミラーアレイ35は、Texas Instruments,Inc.から市販されているデジタル・ライト・プロセッサ(DLP)である。これらのデバイスは、マイクロミラーをアレイにおいて電子工学的に位置付けすることにより、パターンが付与された光ビームを生成させることができるマイクロミラーアレイを有する(該マイクロミラーの各々は、実質的に長さ10から20μmの縁をもつ四角形である)。こうしたDLPデバイスは、通常はビデオ投射に用いられ、例えば、640×800のマイクロミラー要素(512,000ピクセル)、640×480(VGA;307,200ピクセル)、800×600(SVGA;480,000ピクセル)、及び1024×768(XGA786,432ピクセル)といった種々のアレイサイズで入手可能である。こうしたアレイは、以下の文献及び特許、すなわち、Larry J.Hornbeckの「Digital Light Processing and MEMs:Reflecting the Digital Display Needs of the Networked Society」、SPIE/EOS European Symposium on Lasers,Optics,and Vision for Productivity and Manufacturing 1、ブザンソン、フランス、1996年、6月10−14日、及び米国特許第5,096,279号、第5,535,047号、第5,583,688号、及び第5,600,383号に記載されている。
こうしたデバイスのマイクロミラー36は、ミラー自体を損傷することなく、有効な方法で、紫外光及び近紫外光を含む通常使用可能な波長の光を反射することができる。マイクロミラーアレイの包囲体の窓は、使用される光の波長に対して最適化された反射防止コーティングを有することが好ましい。ミラー側部あたり16ミクロン、及びアレイにおけるピッチが17ミクロンの典型的なマイクロミラーデバイス寸法をもつ、480,000ピクセルをエンコードする市販の600×800マイクロミラーアレイを用いると、13,600ミクロン×10,200ミクロンのマイクロミラーアレイ全体の寸法が与えられる。
光学系の倍率は、どんな最終的なチップ又はイメージサイズをも与えるように設計することができる。例えば、リソグラフィックレンズの典型的な直ちに達成できる値である、光学系44を通した縮小倍率5を用いることにより、基板12上に投射されるイメージの寸法は、それにより約2,220ミクロン×2,040ミクロンとなり、約2ミクロンの解像度をもつ。この解像度は、マイクロミラー36の1つおきのミラーのみを用いることにより適応可能である。多数の並列露出(フローセル18か又はイメージプロジェクタ11のいずれかをステッピングさせることによる)を用いるか、又はより大きいマイクロミラーアレイを用いることによって、より大きいイメージを基板12上に露出することができる。縮小なしに1対1イメージングを行うこと、並びに必要であれば基板上のイメージの拡大も可能である。
しかしながら、マイクロミラーサイズは、DNAマイクロアレイの必要条件に合致させられるので、単純な1×システムを使用できることが好ましい。このシステムは、単純であること、収差が低いこと、及び視野が広いことといった利点をもつ。
投射光学系44は、生成されるイメージが比較的大きく、回折限界からかなり離れているので、標準設計のものであってもよい。レンズ45及び46は、調節可能な絞り47を通過したビーム41の光を基板の活性表面上に合焦する。投射光学系44とビームスプリッタ32は、マイクロミラーアレイによって、40と付されたビームにより示される主光軸(ビーム41がそれに対して平行となる投射光学系44の中央軸)から遠ざかる方向(例えば光軸から10度外れた方向)にそらされた光が、投射光学系44の入射ひとみの外側に落ちるように配置される(典型的には、0.5/5=0.1であり、10度は、0.17、実質的には0.1より大きい開口数に対応する)。絞り47は、有効開口数(NA)を制御し、望ましくない光(特に軸外ビーム40)が基板に伝達されないことを確実なものにするために用いられる。こうした光学系においては、0.5ミクロンほどの小さい寸法の解像度を得ることができる。こうした解像度は、マイクロミラー36の隣接するミラーを分離することができる。製造用途においては、マイクロミラーアレイ35は、365nmに最適化されたリソグラフィックIラインレンズの物体焦点面に配置することができる。こうしたレンズは、典型的には、0.4から0.5までの開口数(NA)で作用し、広い適用可能分野を有する。
マイクロミラーアレイ装置35は、走査系においてステッピングされる単一ラインのマイクロミラーを備える(例えば1つのラインに2000のミラー要素を有する)ように形成されても良い。この方法では、イメージの高さは、マイクロミラーアレイのラインの長さによって固定されるが、基板12上に投射されるイメージの幅は、本質的に制限されない。基板12を支持するフローセル18を動かすことにより、基板の各割り出し位置でミラーをサイクル動作させて、基板の活性表面上にイメージングされた新しいラインの各々におけるイメージパターンを定めることができる。
基板12上にDNAプローブ16を作成するのに種々の手法を用いても良く、それらはマイクロリソグラフィック技術に適応されたものである。「直接フォトファブリケーション法」においては、ガラス基板12が、ヌクレオチド塩基と結合することができる化学物質層で被覆される。投射系11により光が適用され、基板上のOH基が脱保護され、それらが塩基との結合に利用できるようにされる。現像後に、しかるべきヌクレオチド塩基がフローセルに流され、基板の活性表面上に流れ、普通のフォスフォアミダイトDNA合成化学機構を用いて、選択された部位に結合する。次いで、このプロセスが繰り返され、別の塩基が異なる位置の組に結合される。このプロセスは単純であり、組み合わせ手法が用いられる場合には、並び替えの数が指数関数的に増加する。脱保護機構の直線応答により解像度度限界が与えられる。この方法において達成可能な解像度の限界のため、例えば、前述のMcGall他の方法の代わりに、フォトレジスト技術に基づく方法を用いても良い。間接的フォトファブリケーション法においては、2層レジストシステムと適合する化学物質が存在し、例えばポリイミドの第1層は、下にある化学物質を保護するように作用し、一方、上部イメージングレジストは、エポキシベースのシステムである。イメージング段階は、両方のプロセスに共通のものであり、主な必要条件は、イメージングプロセスにおいて用いられる光の波長が、ヌクレオチド塩基(特に280nmにおいて感度が高い)における遷移(化学変化)を起こさせないようにするのに十分なだけ長いということである。したがって、300nmより長い波長を用いるべきである。365nmは、ウエーハリソグラフィにおいて最も一般的に用いられる水銀のIラインである。
アレイ合成装置10の別の形態が、図2に単純化された概略図で示されている。この配置においては、ビームスプリッタ32は用いられず、光源25、随意的なフィルタ26、及び集光系28が、主光軸に対してある角度をなして(例えば光軸に対して20度の角度をなして)設置されて、光のビーム30をマイクロミラーアレイ36上に或る角度で投射する。この光源25の好ましい向きにおいて、マイクロミラー36は、光30を、ミラーの第1位置では反射して軸外ビーム40とし、各ミラーの第2位置では主軸に沿ってビーム41とするように向けられる。その他の点では、図2のアレイ合成装置は、図1のアレイ合成装置と同じである。
図2の好ましい軸外投射配置を用いるアレイ合成装置のより詳細な図が、図3に示されている。図3の装置の簡単な実施においては、電力供給50(例えばOriel68820)から電力が与えられる光源25(例えば1000WのHgアークランプ、Oriel6287、66021)が、所望の紫外波長を含む光源として用いられる。フィルタシステム26は、例えば、赤外光を吸収し、280nmから400nmまでの範囲の波長の光を選択的に反射するのに用いられるダイクロイックミラー(例えばOriel66226)からなる。脱イオン水が充填された水冷液体フィルタ(例えばOriel6127)が、どんな残りの赤外光をも吸収するのに用いられる。着色ガラスフィルタ(Oriel59810)か又は干渉フィルタ(Oriel56531)を、それぞれ50nmか又は10nmのいずれかの50%バンド幅を有するHgランプ25の365nmラインを選択するのに用いても良い。F/1の2要素溶融シリカ集光レンズ(Oriel66024)を、集光系28として用いても良く、2つの平凸レンズ52(Melles Griot 01LQP033及びMelles Griot 01LQP023)がケーラー照射系を形成する。この照射系は、マイクロミラーアレイデバイス35の16mm×12mmの活性領域を包含するのに十分なだけ大きい直径をもつ、365nm光の大まかに平行化された均一ビーム30を生成させる。このビーム30は、デバイスの面の法線から計測される20度の角度をなしてデバイス35上に入射する。多くの他の照射系が可能であることが当業者には明白であろう。マイクロミラーアレイデバイス35は、最後のフィルタからおよそ700mm離して配置される。マイクロミラーが第1位置にあるとき、ビーム30の光は、下向きに、系の外にそらされる。例えば、このマイクロミラーデバイスにおいては、それらの第1位置におけるミラーは、光を光軸からかなり離れる方向に反射させるために、マイクロミラーの平面の法線に対して−10度の角度をなしてもよい。マイクロミラーが、第2位置において、例えばマイクロミラーの平面の法線に対して+10度の角度をなしてそらされるように制御されるときには、第2位置においてこうしたマイクロミラーから反射された光は、ビーム41におけるマイクロミラーアレイの平面に対して垂直に出現する。
反射型光学系を用いるアレイ合成装置の好ましい実施形態が図5に示されている。重要なことに、反射型光学系は、より高いコントラストイメージを与えるレンズに関連する散乱を減少させる。例示的なシステムは、赤外光を吸収し、350から450nmの範囲の波長の光を選択的に反射させるダイクロイックミラー(例えばOriel66228)からなるフィルタシステムと共に、光源(例えばOriel6287、66021)として1000WのHgアークランプ25を用いる。365nmラインを含むが300nm付近の及びそれ以下の望ましくない波長を除く、大まかに平行化された光のビーム30を生成するために、F/1の二要素溶融シリカ集光レンズ(Oriel66024)が用いられる。ケーラー照射系はまた、随意的に、均一性及び強度を増加させるために、図5の装置において用いることができる。ビーム30は、マイクロミラーアレイデバイス35上に入射し、該デバイスは、約16mm×12minのマイクロミラーの活性領域を有し、UV源25のスノートから約210nmに位置し、ビーム30は、アレイの平面の法線に対して20度の角度をなしてマイクロミラーデバイス35の平坦面に当る。マイクロミラーの第1位置におけるマイクロミラーから例えばアレイの平面に対して−10度の角度をなして反射された光は、システムの外に向けられ、一方、第2位置にあるマイクロミラーからの、アレイの平面に対して+10度の角度をなす光は、ビーム41として、凹面ミラー60及び凸面ミラー61からなる反射型テレセントリックイメージング系に向けて方向付けられる。両方のミラーは、球形であることが好ましく、高反射率のための増強されたUVコーティングを有するが、非球面形状も可能である。ミラー60及び61からの反射がなされた後に、ビーム41が、フローセル18中に囲い込まれたガラス基板の活性領域上にイメージングされる。この場合には、フローセル18は、オフナー光学系を完成させるために、マイクロミラーと同一平面にされる。
凸面ミラーは、系の開口を定める。ひとみはまた、凸面ミラー表面に配置されるので、系はテレセントリックである。テレセントリック系であることにより、例えば、マイクロミラーとフローセル18が完全に同一平面にないときの僅かな焦点距離の変動によるイメージの空間的歪みが防止される。ビーム41は、最初に凹面ミラー、次いで凸面ミラーに当り、それから再び凹面ミラーに当って、該ビームがフローセル18へと方向付けられる。図示されたシステムにおいては、凹面ミラー60は、152.4mmの直径と、304.8mmの球面ミラー表面半径(ES F43561)とをもつことができ、凸面ミラーは、25mmの直径と、152.94mmの球面ミラー表面半径(ES F45625)とをもつことができる。理想的には、凹面ミラーの曲率半径は、凸面ミラーの2倍に近い。こうした反射型光学系は、周知であり、通常は、「MicroAlign」型システムの光リソグラフィに用いられる。例えば、A.Offnerの「New Concepts in Projection Mask Aligners」、Optical Engineering、第14巻、p130−132(1975年)、及びR.T.Kerth他、「Excimer Laser Projection Lithography on a Full−Field Scanning Projection System」、IEEE Electron Device Letters、第EDL−7(5)巻、p299−301(1986年)を参照されたい。
図6は、図5の好ましい光学系のイメージ生成を示す。物体(マイクロミラーアレイデバイス)の中心、縁、及び中間位置で生じる光線のファンが図6に示されている。光線は、最初に凹面ミラー60から反射され、次いで、凸面ミラー61から反射され、そして再び凹面ミラー60から反射されて、マイクロミラーアレイデバイスの面の倒立像を形成する。
屈折型又は反射型光学系は、両方とも、コマ収差及び球面収差といった収差を相殺により最小にするように設計される。図3及び図5のテレセントリック光学系の両方は、1:1イメージング系である。反射系は、色収差をなくして、可視光を用いる系のアラインメントを可能にするという可能性のある利点をもち、小型であり、さほど高価ではない。
1:1イメージングを行うための別の好ましい系は、凹面ミラーをレンズ及びプリズムと組み合わせたウィン−ダイソン型の系であろう。例えば、F.N.Goodall他の「Excimer Laser Photolithography with 1:1 Wynne−Dyson Optics」、Optical/Laser Microlithography、SPIE第922巻(1988年)、及びB.Ruff他の「Broadband Deep−UV High NA Photolithography System」、Optical/Laser Microlithography II、SPIE第1088巻(1989年)を参照されたい。
プローブアレイを形成するために本発明の装置と共に用いることができる異なるフローセルのより詳細な図が、図7−図8及び図15−図16に示されている。図7及び図8における例示的なフローセル18は、プローブを基板上に直接合成するのに用いることができ、ボルト71により一緒に保持されたアルミニウムハウジング70を含み、該ハウジングは、入力ポートライン20に接続された入口73と、出力ポートライン21に接続された出口75とを有する。図8の断面図に示されるように、ハウジング70は、下側ベース78と上側カバー部79とを含み、これらはボルト71により基板を覆うように互いに固定される。基板12、例えば透明なスライドガラスは、上側プレート79と円筒形ガスケット81(例えばKal RezJからなる)との間に保持され、次いで、反応しないベースブロック82(例えばTeflonJ)に支持され、入口チャネル85は、入口73から基板12とベースブロック82との間に形成されガスケットによりシールされた密閉反応チャンバ88まで延び、出口チャネル89は、反応チャンバ88から出口75まで延びる。ボルト71は、カバー部とベースとの間に基板12を取り外し可能に固定して、フローセルのベースを最小限に移動させて基板を取り替えられるようにするために、ねじ込み、ねじ戻しすることができる。好ましくは、図8に示すように、ゴムガスケット90がプレート79の底部に設置され、周辺領域において基板に係合して、ガスケット81に向けられる圧力を基板にかけるようにされる。必要であれば、フローセルは、読み出しの際のハイブリダイゼーションチャンバとして用いることもできる。
DNAプローブを直接に基板上に形成するための例示的プロセスを、図9−図14の概略図に関連させて説明する。図9は、活性表面15を形成するシラン層95を有する基板12のコーティングを示しており、標準的フォスフォアミダイト化学機構を用いて光不安定なリンカー分子MENPOC−HEGがシラン層上にコーティングされる。MENPOC−HEG−CEPは、18−O−[(R,S)−(1−(3,4−(メチレンジオキシ)−6−ニトロフェニル)エトキシ)カルボニル]−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサオクタデク−1−yl−O−2−シアノエチル−N,N−ジイイソプロピルフォスフォアミダイトである。シラン層は、N(3−(トリエトキシシリル)−プロピル)−4−ヒドロキシブチルアミドから形成されたものであった。図9に示す段階において、基板を光に曝すことができ、光に曝された領域において活性自由OH基が露出することになる。
図10は、MENPOC−HEGリンカーの光脱保護と、光に曝された領域100における自由OH基の生成を示す。図11は、MENPOC−HEGの光脱保護から生成された自由OH基へのFluorePrimeJフルオレセインアミダイトのカップリングを示す。図12は、MENPOC−HEGリンカーの光脱保護から生成された自由OH基へのDMT−ヌクレオチドのカップリングを示す。図13は、光に曝された領域100におけるDMT−ヌクレオチドの酸脱保護段階を示す。図14は、フルオレセインで標識されたポリ−AプローブとDMT−ヌクレオチド−CEPから合成されたポリ−Tオリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーションを示す。
DNAポリマーからのプローブの合成
アレイを製造するための別の実施形態を図15に示す。図15Aにおいては、アレイが形成されることになる基板の全表面が、ライナ(「O」)により光不安定保護基(「P」)で被覆される。どんな適切な光不安定保護基をも用いることができるが、好ましい化学機構は、Hasan他のTetrahdron、53:12、p4247−4264(1997年)、並びにBeier及びHoheiselのNucl.Acids Res.、2000、28:4(2000年)に記載されるような5’−[1−ニトロフェニル)−プロピルオキシカルボニル]−2’−デオキシヌクレオシドフォスフォアミド(NPPOC)を用いるものである。或いは、基板はまた、単一のヌクレオチド、すなわち、末端に同じく光不安定保護基をもつ同一の短いポリヌクレオチドで被覆することができる。次いで、マイクロミラーアレイが照射されて、選択されたアレイセグメント又はセルにおけるNPPOCが脱落され、そこにDNAが付加されることになる。これは、図15Bに示されている。次いで、DNAダイマー、この場合には配列ATのダイマーが基板に曝され、それにより、マイクロミラーアレイによって光が向けられたセルのアレイにのみ化学的に結合する。これは図15Cに示されている。小さいDNAポリマーは、末端に付加された別の光不安定保護基を含む。次いで、図15Dに示されるように、この同じ光照射及びダイマー付加プロセスがダイマー配列ACについて繰り返される。この同じプロセスは、次いで、2つのヌクレオチドの組み合わせから作成することができる他の可能なDNAダイマーの各々について、14より多い回数だけ繰り返される。図15Eに示されるように、DNAプローブ層の合成プロセスの完了時には、マイクロアレイの未完成プローブの各々に2つのヌクレオチドが付加されている。次いで、このプロセスは、次のレベルで再スタートされ、該プロセスは、プローブが所望の長さに増大されるまで繰り返される。
緩和された解像度をもつ投射光学系
図16を参照すると、マイクロミラー36の表面は、16マイクロメートルのほぼ正方形のアウトラインをもつ正方形ミラー200の直線グリッドを与える。ミラー200の各々は、点線で示される単一ピクセル201を定める。
ミラー200を互いに分離させるのは、ミラー200の隣接する縁の間にギャップを与えるレーン202である。市販のマイクロミラー36におけるレーン202は、幅1マイクロメートルであり、それによりミラー200を分離する17マイクロメートルのピッチを定める。
所与のミラー200がオン状態にあるときに、マイクロミラー36の表面の法線から20度の角度をなす入射光204が、法線に平行なビーム206としてミラー200に反射される。ミラー200の各々は、その面積を対角線方向に横切る偏光軸208の周りで、投射又は「オン」状態(光をひとみにそらさせる)から、吸収又は「オフ」状態まで傾けることができ、該「オフ」状態においては、入射光204がマイクロミラー36の表面の法線からおよそ10°の角度をなしてビーム210に沿ってひとみの外方に吸収体へとそらされる。所与のミラー200がオン状態のとき、ミラー200のイメージは、明るく照射されたピクセル201を与えることになる。所与のミラー200が吸収状態にあるとき、ミラー200のイメージは、光が上述のように投射光学系にではなく吸収体へとそらされることに起因して、暗ピクセル201を与えることになる。
次に図17を参照すると、好ましくは上述の図5によって実装される汎用光学系は、非平行光ビーム212を生成する光源25を含み、該光ビームは、集光系28及び26によって受光されて、平行化されフィルタされた光214が生成される。この平行化されフィルタされた光214は、ミラーアレイ36(光学系の対象)によって変調されて、変調された光216が生成される。投射光学系44は、変調された光216を、説明した種々の反応系のいずれかである反応器218上に合焦する。この図17の光学系のコンポーネントは、ラインに制約されないが反射又は屈折により変化される光路に従うものと通常は理解される光学路に沿って配置される。上述のように、より一般的には、光学系のコンポーネントは、屈折型又は反射型要素であっても良いが、投射光学系は、光学要素の各表面において生じる散乱を減少させるために、屈折型光学系より少ない表面をもつ反射型設計のものであることが好ましい。
DNAプローブ合成が行われる反応器218は、対象の共役平面に配置され、照射コーン222の頂点に位置する焦点面220を包囲する。照射コーン222は、投射光学系44の最後の要素の出射孔(通常は要素の直径)と、投射光学系44の焦点距離により定められる。これは、投射光学系が、屈折型又は反射型もしくはこの両方の組み合わせであるかどうかには無関係である。半角αは、照射コーン222の頂点の角度の1/2であり、次式に従う系の開口数(NA)を定める。
NA=sin(α)
角度が小さいとき、sin(α)は、おおよそαとすることができるので、開口数は、おおよそ、投射光学系の最後の要素(対物レンズ)の照射開口数を、その焦点距離の二倍で割ったものとすることができる。図5の実施においては、対物レンズの開口数は、凸面レンズの直径によって制御される。
次に図18を参照すると、レーン202内のピクセル201とピクセル201’との間の境界面224、及び焦点面220における光の減衰は、他のファクタの中でも、投射光学系44の開口数と、光の波長λに依存することになる。イメージ生成理論(Principles of Optics:Max Born、Emil WolfのElectromagnetic Theory of Propagation, Interference and Diffraction of Lightを確認されたい)においては、光学系は、ローパス周波数フィルタとして作用する。対象の照度I(x,y)は、空間周波数fx、fyが−π/λからπ/λまでの範囲であるフーリエ積分I’(fx,fy)として解析される。光学系は、−NAπ/λからNAπ/λまでの範囲の空間周波数のみを伝える。イメージが対象の共役平面に生成されたとき、高い空間周波数が無くなることにより、元の対象の広がったイメージがもたらされる。一般に、所与のピクセル201に関連する光は、回折パターン226でレーン202のイメージの中に広がることになり、例えば、レーン202が十分に解像されるときには、レーン202内に到達するのを最小とすることができる。光がピクセル201の縁から最小となる位置は、投射光学系の解像度の尺度であり、標準リソグラフ言語に従う0.5λ/NAにほぼ等しい。より一般的には、投射光学系の解像度は、線幅(LW)と呼ばれるラインをイメージングする能力として定めることができ、次式により定められる。
Figure 2006501809
式中、λは光の波長であり、NAは投射光学系44の開口数であり、kは干渉性の光についての0.5より小さくない、典型的には0.7から0.5までの間の何処かであるイメージ品質係数である。空間的なケースでは、kは、0.5より低いものとすることができる(例えば相マスクによって)。
2つの隣接ピクセル201及び201’からの回折パターンの光226及び226’(後者は点線で示される)が、365ナノメートルの波長において、幅1マイクロメートルのレーン202内の或る地点で完全に抑制されるとき、投射光学系44の解像度は、0.365又はそれより大きい開口数をもたなければならない。
それにもかかわらず、ここで説明されるように、本発明においては、さらに小さい開口数が許容可能であり、0.5マイクロメートルをかなり超える線幅値をもたらすことでさえも望ましく、1つの好ましい実施形態においては、そのレーン幅をかなり上回る2.7マイクロメートル程の大きい線幅がもたらされる。こうした線幅は、直観的に要求されるものの1/4より小さい、0.08程の小さい開口数に関連させることができる。
図19に示されるように、本発明によってもたらされる小さい開口数をもつピクセル201の最小回折パターン226が隣接ピクセル201’に延びることになり、本発明によってもたらされる小さい開口数をもつピクセル201の最小回折パターン226’が隣接ピクセル201に延びることになる。この場合には、レーン202は、ピクセル201及び201’からスプリットされた重なり合う光を受光することになる。
また、図20を参照すると、レーン202におけるこの光の重なり合いにより、ピクセル201のDNAフラグメント230を合成するのに用いられる光と、ピクセル201’のDNAフラグメント234を合成するのに用いられる光との両方に左右される、DNAフラグメント230の合成が起こることになる。ピクセル201においてDNAプローブ232を合成するのに用いられる光と、ピクセル201’においてDNAプローブ234を合成するのに用いられる光との組み合わされた影響により、塩基対の複合体であって、DNAプローブ232とDNAプローブ234との両方において見出される配列のDNAフラグメント230と、さらにDNAプローブ232とDNAプローブ234のどちらとも一致しない組み合わせによるDNAフラグメント230とが得られる。さらに、レーン202における低下した光強度により、DNAフラグメント230は、無作為性に基づく増大された合成エラーを被り、それによりレーン202において形成されたフラグメント230に不均質性がもたらされる。したがって、DNAフラグメント230の幾つかが、試験されるDNAとハイブリダイズされ得る配列を与える可能性はほとんどなく、その適合により生成される蛍光信号は最小となるであろう。
本発明は、レーン202、又はピクセル201の縁でさえも充分に解像するのに不十分な解像度をもつ投射光学系44の使用を可能にする。
上述のレーンは物理的ミラー間のギャップであるが、ピクセル間に暗い分離バンドが生じるように電気的に仕向けられたミラー自体を用いることによって大きいレーンを形成できることが分かるであろう。例えば、2行2列のミラー(全部で4つのミラー)からなるセルにおいては、投射状態とオフ状態とを切換可能な単一ミラーに関するほぼ1つのミラー幅のレーンが生じるように、1つを除く全てのミラーをオフ状態に設定することができる。本発明はこの状況に等しく適用可能であり、それにより、ここで及び請求項において用いられる「レーン」という用語は、ミラー間のギャップと、ミラーがオフ状態に固定されるときのミラー自体との両方を包含すると理解されるべきである。
本明細書に記載された特定の実施形態は、例示的なものであって、本発明を限定することを意図するものではなく、特許請求の範囲内に入る全ての修正形態を包含することが分かる。
本発明に係るアレイ合成装置の概略図である。 本発明に係る別のアレイ合成装置の概略図である。 本発明に係る一般的なテレセントリックアレイ合成装置のより詳細な概略図である。 図3の装置の屈折型光学系の例示的光線の図である。 本発明に係るアレイ合成装置の別の実施形態の概略図であり、テレセントリック反射型光学系が用いられている。 図5の装置の反射型光学系の例示的光線の図である。 プローブアレイを基板上に直接に形成するために本発明のアレイ合成装置において用いることができる、反応チャンバフローセルの平面図である。 図7の線8−8にほぼ沿って見たときの、図7の反応チャンバフローセルを通る断面図である。 光不安定リンカー分子による基板のコーティングを示す説明図である。 リンカー分子の光脱保護と、基板上の自由OH基の生成とを示す説明図である。 基板上のリンカー分子の光脱保護により生成された自由OH基にマーカーをカップリングさせるところを示す説明図である。 基板上のリンカー分子の光脱保護により生成された自由OH基にDMT−ヌクレオチドをカップリングさせるところを示す説明図である。 基板上のDMTヌクレオチドの酸脱保護を示す説明図である。 フルオレセインで標識されたポリ−Aプローブを、基板上のDMTヌクレオチド−CEPから合成されたポリ−Tオリゴヌクレオチドにハイブリダイゼーションすることを示す説明図である。 単一のヌクレオチドではなく小さいDNAポリマーを用いてDNAプローブ配列の合成が行われる別の実施形態を示す、図9−14と同様の説明図である。 ミラーと分離レーンによって定められるピクセルを示す、マイクロミラーアレイの表面の斜視図である。 反応器にイメージを与えるための本明細書に記載の光学系を総括し、投射光学系の開口数を定める半角の計算を説明するブロック図である。 焦点面における図16のレーンの近傍でとられる光強度の簡単なプロットであり、第1解像基準の下でレーンを解像するのに必要とされる開口数の計算を説明するものである。 レーンを解像するのに不適切なピクセル間のレーンの照射の重なり合いを許容する、本発明の緩和された解像度要求条件を示す。 DNAプローブのためのピクセル内のヌクレオチド配列の合成を示す図18及び図19の領域の概略図であり、隣接ピクセルからの照射の重なり合いによってもたらされるレーン内の乱れプローブフラグメントが示されている。

Claims (24)

  1. DNAプローブを形成するための装置であって、
    (a)ヌクレオチド付加反応を行うことができる反応部位を与える反応器と、
    (b)ヌクレオチド付加反応を促進することができる光を与える光源と、
    (c)光を受光し、反射させるために、前記光源と前記反応器との間の光学路に沿って配置され、レーン幅を有するレーンにより分離された、電子工学的に位置付け可能な一組のマイクロミラーと、
    (d)前記レーンのイメージを前記反応部位に合焦するために、前記反応部位とイメージ生成器との間の光学路に沿って配置された投射光学系と、
    を備え、解像可能な線対間の分離距離として表わされる前記投射光学系の解像度が、前記レーン幅の半分より大きいことを特徴とする装置。
  2. 前記解像可能な線対間の分離距離として表わされる解像度が、前記レーン幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記解像可能な線対間の分離距離として表わされる解像度が、前記レーン幅の二倍より大きいことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記解像度が、次式、すなわち、
    LW=kλ/NA
    式中、kは、0.7から0.5までの範囲内であり、
    λは、光の波長であり、
    NAは、投射光学系の開口数である、
    に従って計算されるものであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. NAは、前記投射光学系から前記反応器の中心点により受光された光のコーンの半角の正弦として計測されることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記開口数は、前記投射光学系の最後の要素の開口数を、該最後の要素の焦点距離の二倍で割ったものによって概算されることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  7. 前記反応器が、1つ又はそれ以上の反応チャンバを有するフローセルであり、該フローセルの中でヌクレオチド付加反応を行うことができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 前記フローセルがさらに、下側ベースと、上側カバー部と、前記ベースに設置されたガスケットとからなるハウジングを備え、前記上側カバー部と前記ベースとの間に透明な基板が固定されて、前記基板と前記ベースとの間に、ガスケットによりシールされた密閉反応チャンバが定められ、少なくとも1つのチャネルが、前記ハウジングを貫通して入力ポートから反応チャンバに、及び反応チャンバから出力ポートに延び、前記基板の活性表面が、前記密閉反応チャンバに対向することを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 前記フローセルが複数の反応チャンバを含み、前記反応チャンバ内でヌクレオチド付加反応を溶液相で行うことができることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  10. 前記フローセルがセル部材を備え、前記セル部材は、上面と下面とを有し、かつ前記上面と前記下面との間の流体連通を可能にする複数のチャネルを定め、前記チャネルは複数の反応チャンバを定め、該反応チャンバ内でヌクレオチド付加反応を溶液相で行うことができることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  11. 前記投射光学系が、合焦レンズと調節可能な絞りを含み、前記レンズの1つは、光を前記調節可能な絞りに通過させ、他の前記レンズは、前記絞りを通過した光を受光し、その光を前記反応器に合焦させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  12. 前記投射光学系は、凹面ミラーと凸面ミラーを含み、前記凹面ミラーは、光を前記電子工学的に位置付け可能なマイクロミラーから前記凸面ミラーに反射させ、該凸面ミラーが光を凹面ミラーに反射させて戻し、該凹面ミラーが光をフローセルに反射させて、そこでイメージングされることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  13. 前記投射光学系がオフナー光学系を形成することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  14. 前記投射光学系がテレセントリックであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  15. 前記光源から光を受光するフィルタをさらに備え、前記フィルタは、所望の波長のみを前記電子工学的に位置付け可能なマイクロミラーの組へと選択的に透過させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  16. 前記マイクロミラーの位置決めを制御して、前記反応器に投射する所望のパターンを与えるための命令信号を与えるために、前記電子工学的に位置付け可能なマイクロミラーの組に接続されたコンピュータをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  17. 前記光は、紫外波長から近紫外波長までの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  18. 前記レーンのイメージは、前記電子工学的に位置付け可能なマイクロミラーアレイのレーンと実質的に同じサイズであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  19. 試薬を前記反応器に供給するために接続されたDNA合成器をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  20. 前記レーンは、隣接する電子工学的に位置付け可能なマイクロミラー間のギャップであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  21. 解像可能な線対間の分離距離として表わされる前記解像度が、1マイクロメートルより大きいことを特徴とする請求項20に記載の装置。
  22. 解像可能な線対間の分離距離として表わされる前記解像度が、2マイクロメートルより大きいことを特徴とする請求項20に記載の装置。
  23. 前記レーンが、光を前記投射光学系から離れる方向に向けるための一定の信号を受信する電子工学的に位置付け可能なマイクロミラーであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  24. 前記投射光学系が、実質的に倍率1を与えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
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