JP2006500801A - フロア制御を実施するための方法および装置 - Google Patents

フロア制御を実施するための方法および装置 Download PDF

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Abstract

データソース(10)からのデータストリーム(12)を受信するネットワークコンポーネント(14、16)のグループを含む通信ネットワーク(8)のフロアコントローラ(14)を制御する方法について説明する。この方法は、データソース(10)を制御するネットワークコンポーネント(14、16)を選択するステップと、データソース(10)の制御に関連する制御命令を、少なくとも1つのネットワークコンポーネント(16)から受信するステップと、選択したネットワークコンポーネント(16)からの制御命令の受信に応答して、対応するセッション制御コマンドの、データソース(10)への送信をトリガするステップとを含む。

Description

(技術分野)
本発明は、通信ネットワークの2以上のコンポーネントで受信されるデータストリームを生成するデータソースを制御する分野に関する。詳細には、本発明は、データソースの制御権を個々のネットワークコンポーネントに委譲する状況を示す態様に関する。
(背景技術)
現代の有線や無線の通信ネットワークの容量が増えていることから、実時間遠隔会議や共同ビデオオンデマンドのような新規的なネットワークの応用が実現可能になっている。そのような会議形式のネットワークの応用では、参加している個々のネットワークコンポーネントの間での対話管理が必要である。
対話管理を必要とする典型的なシナリオの1つは、2以上のネットワークコンポーネントが、マルチメディアサーバのようなストリーミングソースからデータストリームを受信するストリーミングセッションである。当該技術分野においては、ストリーミングセッションを制御する様々なプロトコルが知られている。一例として、IETF(Internet Engineering Task Force)文書RFC 2326「Real Time Streaming Protocol(RTSP)」(1998年4月)で規定されているRTSP(リアルタイムストリーミングプロトコル)が挙げられる。RTSPは、オーディオデータやビデオデータなどの、実時間性を有するデータの配信を制御するアプリケーションレベルプロトコルである。データのソースとしては、ライブのデータフィードや、保存されたクリップなどが含まれる。RTSPに従うセッション制御は、RTSPをマルチメディアサーバに対する「ネットワークリモート制御」として可視化できるようにデータストリームを設定することと、制御することの両方を含む。
ストリーミングセッションが設定されると、個々のネットワークコンポーネントは、そのストリーミングセッションに参加するよう招かれることが可能になる。このプロセスについては、IETF文書RFC 2543;SIP:Session Initiation Protocol(1999年3月)の第16.2章「Invitation to a Multicast Conference」で例示的に説明されている。
SIPに従う場合は、セッションのイニシエータだけがセッションを制御する。セッションに参加している他のネットワークコンポーネントは、受動的な役割を有する。これにより、セッションのイニシエータがセッションを制御できなくなった場合(または、しなくなった場合)に、ある特定のセッションが制御不能な状況に陥る可能性がある。さらに、セッションのイニシエータがセッションからの離脱を希望したときには、そのセッションがいつでも終了されなければならない。
複数のネットワークコンポーネントがセッションに参加するシナリオに対して、制御メカニズムの改善が必要である。さらに、そのような制御メカニズムを実施するハードウェアコンポーネントと、そのような制御メカニズムが動作するよう適切に構成されたユーザインターフェースが必要である。
(発明の開示)
本発明は、データソースからデータストリームを受信するように構成されたネットワークコンポーネントのグループを含む通信ネットワークのフロアコントローラを制御する方法であって、上記の必要性を満足するものである。この方法は、データソースを制御するネットワークコンポーネントを選択するステップと、データソースの制御に関連する制御命令を、少なくとも1つのネットワークコンポーネントから受信するステップと、選択したネットワークコンポーネントからの制御命令の受信に応答して、対応するセッション制御コマンドをデータソースへ送信することをトリガするステップとを含む。
以下では、まず、本発明の枠内で用いる用語について説明する。
本発明においては、フロア制御のプロセスとセッション制御のプロセスとを区別する。セッション制御は、データソースを制御するプロセスを規定する。セッション制御を実行するネットワークコンポーネントをセッションコントローラと呼ぶ。フロア制御は、データソースを制御するネットワークコンポーネントを選択するタスク、すなわち、セッションコントローラを選択するプロセスに関連する。フロア制御のプロセスはさらに、任意選択で、セッションコントローラを選択する権利、すなわち、フロア制御権を委譲する権利を移管するタスクに関連することができる。
フロア制御権およびセッション制御権を行使するために、様々な命令やコマンドが用いられる。たとえば、フロア制御命令は、セッション制御やフロア制御を要求、拒否、承諾するなどのプロセス制御に関連し、セッション制御命令は、PLAY、PAUSE、STOPなどのコマンドによるデータソース制御に関連する。セッション制御コマンドは、基本的に、セッション制御命令と同様のタスクを実行する。ただし、セッション制御命令はデータソースにとって読み取り可能な場合と読み取り不可の場合があるが、セッション制御コマンドはデータソースにとって常に読み取り可能である。
通信ネットワークの個々のネットワークコンポーネントは、役割が互いに異なる場合がある。たとえば、フロアコントローラは、データストリームを受信するネットワークコンポーネントのグループに属する場合と属さない場合があるが、フロア制御を実施するネットワークコンポーネントである。セッション制御を実施するネットワークコンポーネントは、前述のとおり、セッションコントローラと呼ばれる。
フロアコントローラ、セッションコントローラ、または他のネットワークコンポーネントは、データソースに対して、独自の直接アクセス権を有する。そのような、直接アクセス権の保有者は、データソースと直接通信し、好ましくはセッション制御命令を(たとえば、フロアコントローラによってトリガされる)セッション制御コマンドに変換し、セッション制御コマンドを、この直接アクセスによってデータソースに送信する。
データソースへの直接アクセス権を保有し、さらにフロア制御権を有するネットワークコンポーネントを、ダイレクトフロアコントローラと呼ぶ。フロア制御およびセッション制御のタスク、ならびに直接アクセス権の保有権は、単一のネットワークコンポーネントに割り当てたり、異なる複数のネットワークコンポーネントに割り当てたりできる。
個々のネットワークコンポーネントの間には、様々なチャネルを確立できる。本発明においては、フロア制御チャネルは、セッション制御権やフロア制御権を要求、承諾、拒否することなどを目的とするフロア制御命令(つまり、フロア制御プロセスを実行するためのフロア制御命令)を送信するためのチャネルである。一方、セッション制御チャネルは、セッション制御コマンドやセッション制御命令を転送するためのチャネルである。
たとえば、フロアコントローラまたは別のネットワークコンポーネントによって開始されたであろうゲームセッション、ギャンブルセッション、またはストリーミングセッションを、フロアコントローラを介して、ネットワークコンポーネントグループの1つまたは複数の個々のネットワークコンポーネントによって制御することができる。言い換えると、フロアコントローラは、セッション制御の目的で、ネットワークコンポーネントグループの1つまたは複数のネットワークコンポーネントとデータソースの間をインターフェースする装置を構成できる。したがって、フロアコントローラは、セッション制御権の要求を無視、破棄、または承諾するタスクや、自身を含む様々なネットワークコンポーネントからの制御命令を結合するタスクを実行できる。データソースが受信するセッション制御コマンドはすべて、フロアコントローラによってあらかじめ解放されていることが好ましい。
フロアコントローラ内で受信されたり生成されたりする制御命令は、データソースの制御に関する様々な態様に関連しうる。この制御命令は、ネットワークコンポーネントグループによって受信されている(または受信される)データストリームの制御に関連することが好ましい。たとえば、この制御命令は、データストリームを開始したり、別のかたちでデータストリームに作用したりできる。また、この制御命令は、セッション制御コマンドであったり、セッション制御コマンドに変換しうるコンテンツを有したりすることが可能である。セッション制御コマンドは、フロアコントローラからデータソースに送信できる。また、フロアコントローラが、直接アクセス権を保有する別のネットワークコンポーネントをトリガして、セッション制御コマンドをデータソースに送信させることもできる。
ネットワークコンポーネントグループによって受信されたデータストリームが、たとえば、フロアコントローラによって開始されたストリーミングセッションやゲームセッションに属する場合、この最初のフロアコントローラは、たいていは、最初から、フロア制御権だけでなくセッション制御権も有している。前に指摘したように、フロアコントローラの主なタスクは、このセッション制御権を、データストリームを受信するネットワークコンポーネントグループの個々のネットワークコンポーネントに委譲することである。しかしながら、フロアコントローラは、フロア制御プロセスの一環として、それらのネットワークコンポーネントのいずれかにフロア制御権を委譲することもできる。フロア制御権がネットワークコンポーネントグループのいずれかのネットワークコンポーネントに渡された場合、最初のフロアコントローラは、その、データソースを制御するネットワークコンポーネントを選択するタスクを部分的または完全に失う。これにより、最初のフロアコントローラが他のことを実行することができ、本方法がより融通の利くものになるという利点がある。
フロア制御権を受け取るネットワークコンポーネントは、より後の時点で、フロア制御権を最初のフロアコントローラに戻したり、データストリームを受信するネットワークコンポーネントグループの別のネットワークコンポーネントに委譲したりできる。前のフロアコントローラは、様々な方法でフロア制御権を後続のフロアコントローラに委譲できる。たとえば、プッシュメカニズムを実施し、前のフロアコントローラが、このメカニズムに従って、後続のフロアコントローラに対し、フロア制御権を引き継ぐよう能動的に命令できる。また、プルメカニズムを用い、前のフロアコントローラが、このメカニズムに従って、後続のフロアコントローラからのフロア制御権の要求に応答するかたちでフロア制御権を引き渡すことができる。
原則として、データソースの制御権(つまり、セッション制御権)は、フロア制御権と同様の方法で引き渡すことができる。これは、フロアコントローラが、たとえば、特定のネットワークコンポーネントに対し、セッション制御権を引き継ぐよう命令したり(プッシュメカニズム)、いずれかのネットワークコンポーネントからのセッション制御権の要求を受けてセッション制御権を引き渡したり(プルメカニズム)できることを意味する。
セッション制御権を承諾することは、フロア制御プロセスの一部である。フロアコントローラは、渡されたセッション制御権について認識していることができる。すなわち、フロアコントローラは、現在誰がセッション制御権を行使しているかを認識できる。ネットワークコンポーネントグループの他のネットワークコンポーネントも、どのネットワークコンポーネントがフロアコントローラであって、どのネットワークコンポーネントがセッションコントローラであるかを認識していることが好ましい。
フロア制御権および/またはセッション制御権を渡すことに加えて、または渡すことの代替として、データソースへの直接アクセス権を渡すことも可能である。前に定義したように、直接アクセス権は、データソースと、直接アクセス権の保有者であるいずれかのネットワークコンポーネントとの間の直接接続に関連する。セッション制御コマンドは、制御目的で、直接アクセス権の保有者からデータソースに転送される。
最初、セッションイニシエータ(セッションを開始するネットワークコンポーネント)は、一般には直接アクセス権の保有権を有し、一般には(最初は)フロアコントローラとセッションコントローラの両方として動作する。セッションイニシエータは、セッションイニシエータが開始したストリーミングセッションの途中で、セッション制御権、フロア制御権、および直接アクセス権のうちの少なくとも1つを、1つまたは複数の別のネットワークコンポーネントに委譲することができる。セッションイニシエータは、第1のステップで、セッション制御権を別のネットワークコンポーネント(それによってセッションコントローラになるネットワークコンポーネント)に委譲することが好ましい。ただし、セッションイニシエータは、フロア制御権と直接アクセス権を保有し続け、それによってダイレクトフロアコントローラのタスクを実行する。第2のステップでは、セッションイニシエータはさらに、フロア制御権を別のネットワークコンポーネント(それによってフロアコントローラになるネットワークコンポーネント)に委譲する。セッションイニシエータは、セッション制御権とフロア制御権の両方を渡した後、データソースへの直接アクセス権を永続的に保有するか、第3のステップで別のネットワークコンポーネントに直接アクセス権を委譲することができる。
セッション制御権ならびにフロア制御権を委譲することは、フロア制御権またはセッション制御権が委譲されるネットワークコンポーネントが、データソースへの直接アクセス権を有するか否かに応じて、仮想的または非仮想的とすることができる。たとえば、仮想セッション制御権の引継ぎの場合は、ダイレクトフロアコントローラから別のネットワークコンポーネントにセッション制御権を委譲することができる。この場合は、データソースとダイレクトフロアコントローラとの間の直接アクセスチャネルが、ダイレクトフロアコントローラから、セッション制御権を引継いだネットワークコンポーネントまで拡張されたに過ぎない。
したがって、ダイレクトフロアコントローラのタスクの1つは、セッションコントローラから受信したセッション制御命令をセッション制御コマンドに変換することと、そのセッション制御コマンドをデータソースに送信することである。
直接アクセス権、セッション制御権、およびフロア制御権の保有権を委譲するかしないかについては、様々な組み合わせが可能である。一般に、実施の手間に関しては、セッションイニシエータが、セッションの存続時間の間、直接アクセス権の保有者であり続ける実施方法は、直接アクセス権が委譲される実施方法と比較して有利である。理由は次のとおりである。直接アクセス権が委譲されると、データソースが委譲プロセスに関与することになり、少なくとも前の保有者が後続の保有者に切り替わったことに関してデータソースに通知しなければならない。たとえば、直接アクセス権の前の保有者は直接アクセスを中止しなければならず、直接アクセス権の後続の保有者とデータソースとの間に新しい直接アクセスを確立しなければならない。この場合、認証と許可の手続きを並行して実行しなければならない。
その一方で、直接アクセス権の委譲を許容する実施は、特に、直接アクセス権の保有者が通常はセッションイニシエータである場合に有利である。直接アクセス権を委譲することは、直接アクセス権の保有者(たとえば、セッションイニシエータ)がセッションを離脱できるという点で有利である。特に、直接アクセス権の保有者に課金が適用される場合、直接アクセス権の前の保有者(たとえば、セッションイニシエータ)は、所定の予算を超過したときに、セッションを中止することなく、直接アクセス権を別のネットワークコンポーネントに委譲することができる。この場合、その別のネットワークコンポーネントは、直接アクセス権の保有者として動作し、その、直接アクセス権の保有権に関連するセッションまたはセッションの一部に対して適切に課金されることが可能である。実施が容易な一変形形態は、永続的な直接アクセス権と、セッションの間だけセッションイニシエータに局在した永続的なフロア制御権とを用いる。セッション制御権は、ネットワークコンポーネント間で受け渡しできる。
フロア制御プロセスの、データソースを制御するネットワークコンポーネントの選択に関連する部分は、様々な方法で実行できる(たとえば、フロアコントローラが、選択されたネットワークコンポーネントに対し、セッション制御権を引き継ぐよう命令することができる)。この引き継ぎは、1つまたは複数のフロア制御命令によって達成できる(たとえば、選択されたネットワークコンポーネントにフロアコントローラから命令をプッシュするプッシュメカニズムによって達成できる)。あるいは、特定のネットワークコンポーネントの1つが、セッション制御権を要求することができる(プルメカニズム)。この、セッション制御権の要求は、様々な方法で達成できる。まず第1に、セッション制御権を要求するネットワークコンポーネントとフロアコントローラとの間の特定のネットワークチャネルという意味で、特定のネットワークコンポーネントがフロア制御命令をフロアコントローラに送信できる。フロアコントローラは、この明示的な要求を受信、無視、あるいは、拒否することができる。

フロアコントローラがセッション制御チャネルの確立を受け付けないことは、セッション制御権を要求するネットワークコンポーネントに対する1つのフロア制御命令(すなわち、フロアコントローラによる、セッション制御権の要求の拒否)としても解釈でき、かつ、実施できる。
データソースを制御するネットワークコンポーネントを選択した後、制御命令を転送するための単一セッション制御チャネルを、フロアコントローラと選択したネットワークコンポーネントとの間に確立できる。そのような場合、セッション制御権は、フロアコントローラと選択されたネットワークコンポーネントとの間に伸びるセッション制御チャネルを確立することによって、単純に、選択されたネットワークコンポーネントに委譲される。このセッション制御チャネルは、データソースまで拡張できる。
さらなる一実施形態によれば、セッション制御チャネルは、フロアコントローラと、データストリームを受信するネットワークコンポーネントグループの2つ以上のメンバとの間に確立される。そのようなセッション制御チャネルは、フロアコントローラと、そのようなグループの各ネットワークコンポーネントとの間に設けられ、それぞれのネットワークコンポーネントがセッションに参加している間は永続的に存続することが好ましい。この場合、ネットワークコンポーネントは、いつでも、セッション制御命令を、対応するセッション制御チャネルを介してフロアコントローラに送信できる。
フロア制御の目的で、フロアコントローラと少なくとも1つのネットワークコンポーネントとの間に独立したフロア制御チャネルを確立すると便利であろう。そのような独立したフロア制御チャネルがあれば、フロアコントローラと個々のネットワークコンポーネントとの間で、たとえば、セッションの要求や拒否、あるいはフロア制御権の要求などのためのシグナリングを独立して行うことができる。もちろん、ネットワークコンポーネントグループのすべてのネットワークコンポーネントに対して、永続的なフロア制御チャネルを確立することもできる。
フロアコントローラは、ネットワークコンポーネントおよび制御命令の少なくともいずれかに関連する、認証および許可の少なくともいずれかを実施することが好ましい。フロアコントローラは、特定の制御命令を特定のネットワークコンポーネントから実際に受信したことを、その制御命令の送信元のネットワークコンポーネントのIPアドレスを検査することによって認証できる。あるいは、それに加えて、フロアコントローラは、ネットワークコンポーネントグループの個々のメンバ自体を認証することもできる。そのような認証は、たとえば、セッションを確立する状況において、あるいは、セッション中にネットワークグループグループに新しいメンバが加わるたびに実施できる。フロアコントローラはさらに、1つまたは複数のネットワークコンポーネントを許可することもできる。たとえば、あるネットワークコンポーネントをセッションコントローラとして選択する際には、そのセッションコントローラが、セッション制御命令を送信することを許可される。任意選択で、フロアコントローラは、セッション制御命令の利用可能性を制限でき、1つまたは複数のネットワークコンポーネントが制限のないセッション制御コマンドだけを利用することを許可できる。
本発明による方法は、ハードウェアソリューションとして、および、ネットワークコンポーネント上で実行されたときに本方法の各ステップを実施するプログラムコード部分を含むコンピュータプログラム製品として実装できる。このコンピュータプログラム製品は、ネットワークコンポーネントに接続されたデータキャリア、またはネットワークコンポーネントから取り外しできるデータキャリアのようなコンピュータ可読記録媒体に格納できる。
ハードウェアソリューションはフロアコントローラを含み、このフロアコントローラは、データソースを制御するネットワークコンポーネントを選択する選択ユニットと、データソースの制御に関連する制御命令を1つまたは複数のネットワークコンポーネントから受信する第1のインターフェースと、制御命令の受信に応答して、対応するセッション制御コマンドをデータソースに送信することをトリガする第2のインターフェースとを備える。フロアコントローラは、第1のインターフェースと第2のインターフェースとの間に接続された中継ユニットをさらに備えることが好ましい。この中継ユニットは、第1のインターフェースを介して受信した制御命令を、何も変更せずに第2のインターフェースを介して直接アクセス権の保有者に中継したり、(形式を変換するなどの)変更を施してから第2のインターフェースを介してデータソースまたは直接アクセス権の保有者に中継したりできる。変更しない制御命令または変更を施した制御命令が直接アクセス権の保有者に送信される場合については、対応するセッション制御コメントを直接アクセス権の保有者がデータソースに送信することをフロアコントローラがトリガする。
フロアコントローラの様々な実施態様が実現可能である。たとえば、フロアコントローラを、携帯情報端末や携帯電話のような移動端末で構成できる。あるいは、パーソナルコンピュータのような固定コンポーネントでフロアコントローラを構成できる。さらにまた、フロアコントローラを、プロキシコンポーネントのような中間ノードとして構成できる。プロキシコンポーネントは、たとえばデータソースと、たとえばプロキシコンポーネント経由でデータソースからデータストリームを受信するネットワークコンポーネントのマルチキャストグループの間に配置できる。フロアコントローラはさらに、フロア制御を行うネットワークコンポーネントとデータソースとを単一の物理ノードに一体化することによって、データソースと同じ場所を共用できる。
フロアコントローラは、データソースをさらに含むことができる通信ネットワークの一部となることが可能である。この通信ネットワークは、データソースがフロアコントローラからのみセッション制御コマンドを受信および/または受諾するよう構成されることが好ましい。
この通信ネットワークは、有線ネットワークであっても、無線ネットワークであってもよい。さらに、この通信ネットワークは、少なくとも1つの、携帯電話のような無線コンポーネントと、少なくとも1つの、パーソナルコンピュータのような固定コンポーネントとを同時に含むことができる。
本発明はまた、データソースからデータストリームを受信するように構成されたネットワークコンポーネントグループに属するネットワークコンポーネントのユーザインターフェースとして実装することもできる。このユーザインターフェースは、データソースを制御する第1の制御要素を備える。第1の制御要素は、データソースを制御するネットワークコンポーネントを選択するフロアコントローラに送信される制御命令を生成するためにアクティブ化されるように構成される。この制御命令は、フロアコントローラに対し、対応するセッション制御コマンドをデータソースに送信することをトリガするよう要求する。
このユーザインターフェースは、たとえば、グラフィカルに制御されるインターフェースであっても、音声で制御されるインターフェースであってもよい。したがって、第1の制御手段は、音響や、身体的な操作(たとえば、ボタンを押す)や、ペンまたはマウスのようなポインティングデバイスや、その他の手段によってアクティブ化されるように構成できる。
このユーザインターフェースは、セッション制御権を要求するための第2の制御要素をさらに備えることができる。第2の制御要素は、セッション制御権の要求を生成するためにアクティブ化されるように構成され、その要求は、フロアコントローラに送信されて、フロアコントローラに対し、セッション制御権を要求したネットワークコンポーネントにセッション制御権を委譲するよう要求する。さらに、フロア制御権を要求するために第3の制御要素を設けることができる。第3の制御要素は、フロア制御権の要求を生成するためにアクティブ化されるように構成され、その要求は、フロアコントローラに送信されて、フロアコントローラに対し、フロア制御権を要求したネットワークコンポーネントにフロア制御権を委譲するよう要求する。さらに、直接アクセス権を要求するために、第4の制御要素を設けることができる。第4の制御要素は、直接アクセス権の要求を生成するためにアクティブ化されるように構成され、その要求は、フロアコントローラに送信されて、直接アクセス権の保有者に対し、直接アクセス権を要求したネットワークコンポーネントに直接アクセス権を委譲するよう要求する。
このユーザインターフェースは、第5の制御要素をさらに備えることができ、第5の制御要素は、ネットワークコンポーネントの1つに対し、セッション制御権、フロア制御権、およびデータソースへの直接アクセス権のうちの少なくとも1つを引き継ぐよう命令するためにアクティブ化されるように構成される。
第2、第3、第4、および第5の制御要素は、第1の制御要素について前述の方法と同じ方法でアクティブ化できる。
このユーザインターフェースはさらに、ネットワークコンポーネントの操作者に対して、セッション制御権、フロア制御権、および直接アクセス権のうちの少なくとも1つがその操作者または別のネットワークコンポーネントのオペレータに委譲されていることを示すインジケータ要素をさらに備えることができる。このインジケータ要素は、たとえば、光ディスプレイや、録音済み音声プロンプトのような音響信号のジェネレータを含むことができる。
本発明の種々の実施形態についての以下の説明を読み、図面を参照することにより、本発明のさらなる態様が明らかになるであろう。
(発明を実施するための最良の形態)
以下では、2つ以上の移動端末を含む無線通信システムに関して、本発明を例示的に説明する。ただし、本発明は、パーソナルコンピュータのような固定端末だけを含む通信システムや、移動端末と固定端末の両方を含む通信システムにも用いることができることに注意されたい。
以下の説明はストリーミングセッションの制御に焦点を当てたものであるが、ゲームセッションや他のセッションも同様に制御できる。さらに、以下で説明するRTSPシナリオでは、データソースへの直接アクセス権がセッションイニシエータにとどまるが、データソースへの直接アクセス権も渡される別のケースも同様に用いることができる。
図1は、本発明による通信ネットワーク8の概略図である。通信ネットワーク8は、データソースとして動作するマルチメディアサーバの形態のストリーミングソース10と、ストリーミングソース10からデータストリーム16を受信するネットワークコンポーネント12、14のグループとを含む。
以下では、直接フロア制御を行うシナリオで、図1に示した例示的実施形態を説明する。これは、既に定義したように、ストリーミングソース10への直接アクセス権を有するネットワークコンポーネントがさらにフロア制御権を有することを意味する。
図1では2つのネットワークコンポーネント12、14だけを示しているが、原則として、ネットワークコンポーネントグループは3つ以上のネットワークコンポーネントも含むことができることに注意されたい。図1に示した実施形態では、ネットワークコンポーネント12、14は携帯電話である。
ネットワークコンポーネント12、14のグループは、IP(インターネットプロトコル)マルチキャストホストグループ19を構成する。IPマルチキャストとは、単一のIP宛先アドレスで識別されるホストグループにIPデータグラムを送信することである。そのグループのメンバシップは動的である。これは、メンバがいつでもグループに参加したり、グループから離脱したりできることを意味する。グループ内でのメンバの位置や数には制限がない。さらに、ネットワークコンポーネントは、グループのメンバでなくても、グループにデータグラムを送信できる。IPマルチキャストホストグループは、永続的であっても、一時的であってもよい。永続的なグループは、よく知られる、管理上割り当てられたIPアドレスを有する。永続的なのはグループのアドレスであって、グループのメンバシップではない。永続的なグループのために予約されていない、そうしたIPマルチキャストアドレスは、メンバがいる間だけ存在する一時的なグループへの動的割り当てに利用できる。IPマルチキャストは、IETF文書RFC 2236「Internet Group Management Protocol」(バージョン2、1997年11月)で規定されている。
本発明は、マルチキャストにもIPマルチキャストにも限定されないことに注意されたい。しかしながら、本発明は、マルチキャスト技術をベースとすることが好ましい。したがって、ストリーミングソース10からのデータストリーム16は、通信ネットワーク8に接続されているすべての端末にブロードキャストされるのではなく、選択されたネットワークコンポーネント12、14のグループ19にのみ送信されることが好ましい。
図1に示すように、ストリーミングソース10からのデータストリーム16は、ネットワークコンポーネントのマルチキャストグループ19のすべてのメンバ12、14によって受信される。ただし、フロア制御をするネットワークコンポーネント(ダイレクトフロアコントローラ)14だけが、セッション制御チャネル18のかたちでストリーミングソース10への直接アクセス権を有することも図に示すとおりである。
データストリーム16に関連付けられた受信レポートを、ネットワークコンポーネント12、14からデータソース10へ、または互いに送信できる。ただし、受信レポートおよび受信レポート送信用チャネルは、どの図にも示してなく、これらについては考察しない。ストリーミングソース10は、ダイレクトフロアコントローラ14からのみセッション制御コマンドを受信し、それ以外のマルチキャストグループ19のメンバからは受信しない。
図1に示した実施形態では、RTSPベースのストリーミングソース10の制御にセッション制御チャネル18を用いる。そこで、RTSPにしたがって、データストリーム16の確立および制御の両方にセッション制御チャネルを用いる。RTSPと異なるストリーミングプロトコルや他のプロトコルを、代替として、あるいは付加的に用いることもできる。
マルチキャストグループの、フロア制御をするネットワークコンポーネント14とフロア制御をしないネットワークコンポーネント12との間に、制御チャネル20が確立される。このチャネル20は、フロア制御をしないネットワークコンポーネント12からフロア制御をするネットワークコンポーネント14への、フロア制御命令の送信に用いたり(フロア制御チャネル)、ストリーミングソース10の制御に関連する制御命令の送信に用いたり(セッション制御チャネル)できる。ネットワークコンポーネントグループ(たとえば、マルチキャストグループ19)の、フロア制御をするネットワークコンポーネントとその他の任意のネットワークコンポーネントとの間に、対応するチャネル20を確立できる。
フロア制御をするネットワークコンポーネント14は、セッション制御命令を受信すると、ただちに、そのセッション制御命令がストリーミングソース10を制御することを許すかどうかを決定する。図1に示した実施形態では、マルチキャストグループ19は、2つのネットワークコンポーネント、すなわち、フロアコントローラ14および他のネットワークコンポーネント12でのみ構成されるため、フロア制御をするネットワークコンポーネント14は、この状況では、ストリーミングソース10を制御するネットワークコンポーネントとして、自身を選択するか、マルチキャストグループ19における他の唯一のネットワークコンポーネントである12を選択する。フロア制御をするネットワークコンポーネント14が、ストリーミングソースを制御するネットワークコンポーネントとして自身を選択した場合、フロア制御をするネットワークコンポーネント14は、マルチキャストグループ19の他のメンバ12から受信したセッション制御命令を無視または拒否する。そうでない場合、フロア制御をするネットワークコンポーネント14は、ネットワークコンポーネント12から受信したすべての制約命令を、(たとえば、ネットワークコンポーネント12のIPアドレスによって)認証する。認証が成功すると、フロア制御をするネットワークコンポーネント14は、制御命令を、対応するRTSPセッション制御コマンドに変換し、セッション制御チャネル18を介して(直接アクセス)ストリーミングソース10に送信する。
以下では、図2を参照して、ストリーミングセッションのセットアップに伴うシグナリングおよびフロア制御の実施について、より詳細に説明する。以下で述べるシグナリングのシナリオでは、ネットワークコンポーネント14は、一方ではストリーミングセッションのイニシエータとして動作し、他方では(初期)ダイレクトフロアコントローラとして動作すると仮定する。これは、このサービスの使用料金が、通常は、ストリーミングセッションを開始するネットワークコンポーネント14にかかるためである。したがって、このネットワークコンポーネント14は、ストリーミングソース10を制御することと、ストリーミングソース10の制御権をいつ誰に渡すかを決定することの(初期)権利も有することになる。ただし、これは、最初にフロア制御をするネットワークコンポーネント14がこの権利を一時的または完全にマルチキャストグループ19の別のメンバに渡すことを排除するものではない。
サービス盗難やサービス拒否を防ぐために、現在のフロアコントローラは、マルチキャストグループのすべての参加者を認識していることが好ましい。これは、参加者をグループ19に勧誘することで達成できる。
図2を参照して、ストリーミングセッションのセットアップについて説明する。
最初のステップ1)では、IPマルチキャストストリーミングセッションを開始しようとするネットワークコンポーネント14(後のダイレクトフロアコントローラ)が、IETF文書RFC 2730(1999年12月)で説明されているMADCAP(マルチキャストアドレス動的クライアント割り当てプロトコル)に従って、対応するマルチキャストアドレスを要求する。そのために、ネットワークコンポーネント14は、通信チャネル22を介してMADCAPサーバ24にMADCAP要求を送信する。MADCAPサーバ24は、公開アドレス空間またはGiアドレス空間にある新しい(未使用)IPマルチキャストアドレスを返信する。
ネットワークコンポーネント14は、ステップ1)でMADCAPサーバ24から有効なマルチキャストアドレスを取得した後、ステップ2)で、ストリーミングソース10として動作するコンテンツサーバとRTSPシグナリングシーケンスを開始する。そのために、ネットワークコンポーネント14は、適切なRTSPメッセージとともにIPマルチキャストアドレスを、セッション制御チャネル18を介してストリーミングソース10にポストする。ステップ2)では、ストリーミングソース10が、トランスポートフォーマット、ポート、その他を含む、特定コンテンツに関するセッション記述を、セッション制御チャネル18を介してネットワークコンポーネント14に送信する。標準RTSPシグナリングシーケンスは、SETUPメッセージの後、マルチキャストグループ19を次に確立するために一時停止される。ストリーミングセッションを開始するネットワークコンポーネント14は、ステップ1)でMADCAPサーバ24からマルチキャストアドレスを取得した後、ただちにマルチキャストグループ19に参加していることが好ましい。
上記のシナリオでは、MADCAPサーバ24は、ストリーミングセッションのIPマルチキャストアドレスを選択する。代替のシナリオでは、ストリーミングソース10がIPマルチキャストアドレスを選択または要求し、これをネットワークコンポーネント14に供給するように、ストリーミングソース10を構成することができる。
ステップ3)では、さらに1つまたは複数のネットワークコンポーネントが、マルチキャストグループ19に参加するよう勧誘される。図2に示した実施形態では、マルチキャストグループ19は、2つのネットワークコンポーネントだけで構成される。すなわち、一方は、マルチキャストセッションを開始し、(最初に)ダイレクトフロアコントローラとして動作するネットワークコンポーネント14であり、他方は、単一のさらなるネットワークコンポーネント12である。ステップ3)では、フロア制御をするネットワークコンポーネント14が、ネットワークコンポーネント12に、IETF文書RFC 2543「SIP:Session Initiation Protocol」(1999年3月)で説明されている標準SIPシグナリングを用いるマルチキャストアドレスおよびポートを通知する。SIP勧誘には、RTSPセットアップ中にストリーミングソース10から取得されたSDP(セッション記述プロトコル)が含まれる。あるいは、SDPがストリーミングソースから被勧誘パーティに供給されない場合は、RTSPセッションのセットアップをSIP勧誘後に終了できる。
ストリーミングセッションを開始するネットワークコンポーネント14は、SIPを用いて、要求したコンテンツに対してあらかじめストリーミングソース10から受信したSDPを、他のネットワークコンポーネント12に、たとえば、制御チャネル20を介して送信する。コンテンツの暗号化が行われる場合は、SDPにさらに、図2に示していないCEK(コンテンツ暗号化キー)サーバのURLが含まれる。これにより、他のネットワークコンポーネント12が、このサーバにCEKを要求できる。ここでは、送信されるSDPは暗号化されないものとする。
ストリーミングセッションを開始するネットワークコンポーネント14は、SIP勧誘メッセージに対するフィードバックを被勧誘ネットワークコンポーネント12から受信した後、セッション制御チャネル18を介して、RTSP PLAYコマンドをストリーミングソース10に発行する(ステップ4)。ステップ5)では、ストリーミングソース10が、PLAYコマンドの受信に応答して、マルチキャストグループ19のネットワークコンポーネント12、14が参加しているマルチキャストアドレスに対し、データストリーム16を出力する。
ここまで、ストリーミングセッションを確立するプロセスについて説明した。ストリーミングセッションを開始したネットワークコンポーネント14は、同じマルチキャストグループ19に属する少なくとも1つの他のネットワークコンポーネント12とストリーミングメディアを共有しているが、その、マルチキャストグループ19の少なくとも1つのさらなるメンバ12は、データストリーム16を受信することだけが可能である。言い換えると、ストリーミングセッションを開始したネットワークコンポーネント14だけが、PLAY、PAUSE、REWIND、ZOQMなどのコマンドを用いてストリーミングセッションを制御する。
マルチキャストグループの被勧誘メンバ12は、ストリーミングセッションを制御したい場合には、ステップ6)で、ストリーミングソース10の制御に関連するセッション制御権の要求またはセッション制御命令を、チャネル20を介して、フロア制御をするネットワークコンポーネント14に送信する。既に述べてきたように、チャネル20は、フロア制御チャネルとセッション制御チャネルを同時に構成できる。
以下では、セッション制御権を要求するネットワークコンポーネント12と、フロア制御をするネットワークコンポーネント14との間のシグナリングの様々なシナリオについて、チャネル20が第1にRTSP接続、第2にSIPセッションである意味で、詳細に説明する。
第1のシナリオでは、フロア制御をするネットワークコンポーネント14と、マルチキャストグループ19の他の任意のネットワークコンポーネント12との間のシグナリングのために、図2のステップ6)において、TCP(転送制御プロトコル)の最上位でRTSP(つまり、接続指向プロトコル)を用いる。フロア制御をするネットワークコンポーネント14とストリーミングソース10との間のRTSPセッション制御チャネル18は、フロア制御をするネットワークコンポーネント14と、マルチキャストグループ19の1つまたは複数のネットワークコンポーネント12との間の1つまたは複数のさらなるRTSP接続からは独立していることに注意されたい。通常は、フロア制御をするネットワークコンポーネント14と、マルチキャストグループ19の他の任意のネットワークコンポーネント12の間のシグナリングのために、すべてのRTSPメソッドが使用可能である必要はない。たとえば、RTSPメソッドのDESCRIBEは不要であるが、SETUPは接続の確立に用いる。さらに、RTSPメソッドの数と用い方をOPTIONSメソッドによって制限できる(たとえば、ネゴシエーション目的上の理由で)。
RTSP接続は、ストリーミングセッションの間ずっと確立したままにしたり、フロア制御をしないネットワークコンポーネント12がセッション制御権を有する間だけ一時的に確立したりできる。ネットワークコンポーネント12は、セッション制御権を有する場合には、PLAYやPAUSEのようなしかるべきRTSPコマンドのかたちでセッション制御命令を、フロア制御をするネットワークコンポーネント14に送信する。直接フロア制御をするネットワークコンポーネント14は、受信した制御命令を、ストリーミングソース10が理解できるフォーマット(たとえば、正確なコマンドシーケンス番号(CSEQ)を含む)に変換する。
個々のRTSP接続は、フロア制御またはセッション制御に必要な場合のみ、フロア制御をするネットワークコンポーネントと、マルチキャストグループの単一のさらなるメンバとの間で確立できる。フロア制御をするネットワークコンポーネントは、RTSP接続を受諾、拒否、または破棄することによって、フロア制御に関連する決定をマルチキャストグループの他のメンバに知らせることができる。その一方で、フロア制御をするネットワークコンポーネントと、マルチキャストグループの他のすべてのネットワークコンポーネントとの間のRTSP接続を同時に確立し、セッションの間、これらのRTSP接続をアクティブに保つこともできる。必要なフロア制御命令は、フロア制御をするネットワークコンポーネントと他のネットワークコンポーネントとの間で、RTSP SETメソッドとGETメソッドによって交換される。これにより、セッション制御チャネルとフロア制御チャネルが1つの制御チャネルにまとめられる。
(TCPの最上位にある)RTSPに基づく直接アクセス権を、RTSPセッションを開始するネットワークコンポーネントから別の(物理)ネットワークコンポーネントに移動することはできない。つまり、RTSPに基づく直接アクセス権は、RTSPセッションイニシエータにとどまり、RTSPのクライアントサーバ関係は不変である。ただし、論理的には、セッション制御権を移動できる。前述の実施形態では、RTSPセッションイニシエータと(初期)フロアコントローラは、1つの同じネットワークコンポーネント、すなわち、ダイレクトフロアコントローラとして動作するネットワークコンポーネント14で構成される。RTSPセッションイニシエータは、セッション制御コマンドの中継ユニットとしても動作する。
第2のシナリオでは、SIP(つまり、セッション指向プロトコル)を用いることができる。SIPに基づくシナリオでは、SIP拡張を用いて、フロア制御シグナリングを実施できる。そのためには、新しい拡張を定義することも、既存の拡張を再利用することもできる。SIPベースのフロア制御の一例を、IETF Internet Draftのdraft_wu_sipping_floor_control−01.txt「Use of SIP and SOAP for Conference Floor Control」(Wu/Koskelainen/Schulzrinne/Chenら、2002年4月19日、Columbia University)に見ることができる。
以下では、フロア制御をしないネットワークコンポーネントにセッション制御権を委譲することについて、詳細に説明する。第1の変形形態によれば、フロア制御をするネットワークコンポーネントは、マルチキャストグループの別のネットワークコンポーネントに対し、セッション制御権を引き継ぐよう明示的に命令する(プッシュメカニズム)。現在ネットワーク制御権を委譲されているネットワークコンポーネントは、ストリーミングソースを制御する権利を有する(この権利は、フロア制御をするネットワークコンポーネントによって無効にされない限り有効である)。この権利の無効化については、一時的にセッションコントローラとして動作するネットワークコンポーネントにあらかじめ知らせることができる。
第2の変形形態によれば、セッション制御権を有しない、マルチキャストグループのネットワークコンポーネントは、フロア制御をするネットワークコンポーネントにセッション制御権を要求できる(プルメカニズム)。これは、様々な方法で行うことができる。たとえば、特定のセッション制御コマンドに関連する指示を含まない、セッション制御権の要求を、フロア制御をするネットワークコンポーネントに送信することができる。そのような明示的なセッション制御権の要求ではなく、セッション制御命令を、フロア制御をするネットワークコンポーネントに送信することもできる。フロア制御をするネットワークコンポーネントは、この命令を(暗黙的な)セッション制御権の要求と解釈する。
プルベースのセッション制御の変形形態では、フロア制御をするネットワークコンポーネントが、セッション制御権の要求の処理に関して様々な選択肢を有する。フロア制御をするネットワークコンポーネントは、基本的に、セッション制御権の要求を、受諾、拒否、または無視できる。セッション制御権の要求に対しては、暗黙のうちに受諾したり、肯定応答をもって受諾したりできる。セッション制御権を要求したネットワークコンポーネントは、セッション制御権の要求に対する肯定応答を受けて、ストリーミングソースの制御に関連する制御命令を、フロア制御をするネットワークコンポーネントに送信できる。このセッション制御命令は、必要に応じて、しかるべきセッション制御コマンドに変換され、ストリーミングソースに転送される。
フロア制御をするネットワークコンポーネントは、セッション制御権の要求を受諾したくない場合には、無視または拒否できる。無視する場合は、その要求を暗黙のうちに破棄する。拒否する場合は、対応するメッセージを、セッション制御権を要求したネットワークコンポーネントに返信する。
フロア制御をするネットワークコンポーネントは、セッション制御権の要求を受諾する場合には、セッション制御権を委譲する期間を指定できる。そのような期間を、ストリーミングセッションに先行して指定し、フロア制御をするネットワークコンポーネントのプリファレンスデータベースに格納しておくこともできる。セッション制御権を委譲する期間の最大値は、セッションの存続時間でなければならない。
上記の説明は、セッション制御権の仮想的な引き継ぎに関連する。それは、たとえ、フロア制御をするネットワークコンポーネントがセッション制御権をマルチキャストグループの別のネットワークコンポーネントに委譲しても、セッション制御権を引き継いだネットワークコンポーネントで生成された命令はすべて、ストリーミングソースへの直接アクセス権を有する、フロア制御をするネットワークコンポーネントを介してストリーミングソースに中継されるためである。次に、フロア制御権を1つのネットワークコンポーネントから別のネットワークコンポーネントに移管することに関し、いくつかのメカニズムについて説明する。
原則として、フロア制御権の引き継ぎは、既に説明したセッション制御権の場合と同様に行うことができる。たとえば、フロア制御をしないネットワークコンポーネントからのフロア制御権の要求に応じて行うか(プルメカニズム)、フロア制御をしないネットワークコンポーネントに対しフロア制御権を引き継ぐよう明示的に命令することによって行う(プッシュメカニズム)ことができる。フロア制御権が1つのネットワークコンポーネントから別のネットワークコンポーネントに渡された場合は、それに従って、以降のセッション制御権またはフロア制御権の要求をすべて、新しいフロアコントローラに送信するよう、マルチキャストグループの、参加しているすべてのネットワークコンポーネントに知らせなければならない。さらに、ストリーミングソースにも同様に知らせなければならない場合がある。ストリーミングソースは、単一の特定ネットワークコンポーネントだけがフロア制御の担当であるかどうかを確認しなければならない場合があるからである。
最初または前にフロア制御をしていたネットワークコンポーネントがフロア制御権を取り戻したい場合は、フロア制御権の移管に関して前述のメカニズムを用いることができる。ただし、好ましい実施形態によれば、フロア制御権を渡すメカニズムは、フロア制御権の要求が初期フロアコントローラのような特定のネットワークコンポーネントからのものである場合には、その要求を無視または拒否できないように構成される。そのような場合は、初期フロアコントローラを識別できるようにすることが必要になる可能性がある。この目的のために、対応する記述フィールドをフロア制御命令内に設けることができる。
さらに、特に初期フロア制御権を有していなかったマルチキャストグループのネットワークコンポーネントの間でフロア制御権が渡されるはずである場合、フロア制御に関連するすべての制御命令が、それに従って初期フロアコントローラのような特定のネットワークコンポーネントに渡されなければならないルールを確立することができる。
図3は、セッション制御チャネル18を介してストリーミングソースへの直接アクセス権を有する、フロア制御をするネットワークコンポーネント14の概略図である。図3に示すように、ネットワークコンポーネント14は、フロア制御をしないネットワークコンポーネントとチャネル20を介して通信する第1のインターフェース30を備える。第1のインターフェース30は、ストリーミングソースの制御に関連する制御命令の受信を可能にする。フロア制御をするネットワークコンポーネント14はさらに、セッション制御コマンドを、セッション制御チャネル18を介してストリーミングソースに送信する第2のインターフェース32を備える。ネットワークコンポーネント14の第3のインターフェース33は、ストリーミングソースからのデータストリーム16の受信を可能にする。
第1のインターフェース30と第2のインターフェース32の間に中継ユニット34が接続される。中継ユニット34は、(必要に応じて)制御命令を変換し、変更した(または変更しない)制御命令を、セッション制御コマンドとして、第2のインターフェース32を介してストリーミングソースに中継するよう構成される。
フロア制御をするネットワークコンポーネント14はさらに、ストリーミングソースの制御に関連する制御命令を生成するユニット38を備える。ユニット38は中継ユニット34に接続され、中継ユニット34は、ユニット38から受信した制御命令(つまり、フロア制御をするネットワークコンポーネント14自身の内部で生成された制御命令)を、第2のインターフェース32を介してストリーミングソースに中継することもできる。
フロア制御をするネットワークコンポーネント14はさらに、中継ユニット34および第2のインターフェース32に接続された選択ユニット36を備える。選択ユニット36は、ストリーミングソースを制御するネットワークコンポーネントを選択するタスクを有する。選択ユニット36は、フロア制御をするネットワークコンポーネント14自身を、ストリーミングソースを制御するネットワークコンポーネントとして選択することも可能であるように構成される。選択ユニット36は、セッション制御権を現在有しているネットワークコンポーネント(つまり、ストリーミングソースに中継されるべく現在受諾されている制御命令を送信しているネットワークコンポーネント)を中継ユニット34に知らせる。したがって、選択ユニット36は、フロア制御を実施する。
本実施形態では、フロア制御をするネットワークコンポーネント14は、RTSPセッションイニシエータであり、セッション制御チャネル18を介してのストリーミングソースへの直接アクセス権を有する。RTSPに従って、RTSPセッションを、物理的にではなく論理的にのみ、フロア制御をするネットワークコンポーネント14から別のネットワークコンポーネントに移すことができる。ただし、フロア制御権および/または直接アクセス権を委譲できるシナリオでは、追加または変更したユニットおよびインターフェースを実装できる。
図4aは、セッション制御をするネットワークコンポーネント12の概略図である。図4aに示すように、ネットワークコンポーネント12は、図3を参照して前述した、フロア制御をするネットワークコンポーネントと通信する第1のインターフェース30’を備える。第1のインターフェース30’は、ストリーミングソースの制御に関連する制御命令および/またはフロア制御命令の送信を可能にする。セッション制御をするネットワークコンポーネント12はさらに、ストリーミングソースからのデータストリーム16の受信を可能にする第2のインターフェース33’を備える。さらに、ストリーミングソースの制御に関連する制御命令の生成と、フロア制御権の要求とを行うユニット38’を設ける。ネットワークコンポーネント12がセッションコントローラとして選択されている場合、ユニット38’からの制御命令はすべて、第1のインターフェース30’とチャネル20を介してフロアコントローラに中継される。
図4bは、セッション制御権を有しないときのネットワークコンポーネント12を示している。本実施形態では、フロア制御をするネットワークコンポーネントへのチャネル20(図4aを参照)の有無によって、ネットワークコンポーネント12がセッション制御権を有するかどうかが示される。フロア制御をするネットワークコンポーネントがチャネル20のセットアップを受諾しない場合は、ネットワークコンポーネント12からの対応する要求が拒否されたことになる。これに対し、フロア制御をするネットワークコンポーネントがチャネル20のセットアップを受諾した場合には、対応する要求が承諾されたことになる。
チャネル20の存在に依存するセッション制御プロセスの代わりに、代替のセッション制御プロセスを用いることができる。代替のセッション制御では、専用のフロア制御チャネルと専用のセッション制御チャネルを設ける。フロア制御チャネルは、セッション制御権の要求、承諾、または拒否などの目的に用いられ、セッション制御チャネルは、明示的なセッション制御コマンドやセッション制御コマンドに変換できる制御命令の転送に用いられる。いずれのチャネルも、セッションの存続時間の間、セッションコントローラがセッションに参加している間、またはセッションコントローラがセッション制御権を有している間、永続的に確立したままにすることができる。
マルチキャストグループのすべての関与しうるネットワークコンポーネントがフロア制御チャネルをリスンでき、更新が即座に行われるように、フロア制御チャネルをマルチキャストグループにマッピングできる。あるいは、フロア制御をしない各ネットワークコンポーネントと、フロア制御をするネットワークコンポーネントとの間にユニキャストフロア制御チャネルを保持できる。
フロア制御チャネルは、特定の制御コマンドを、ネットワークコンポーネントのグループ全体に送信する場合にも、個々のネットワークコンポーネントに送信する場合にも用いられる。そのような特定の制御コマンドとして、セッション制御権の要求、セッション制御権の解放、セッション制御権の奪取などがあり、さらに必要に応じて、セッション制御を現在しているネットワークコンポーネントに関する情報を含む情報的なコマンドが含まれる。加えて、フロア制御を現在しているネットワークコンポーネントに関する情報も提供できる。ただし、フロア制御をするネットワークコンポーネントに関する情報は、通常は、フロア制御権を別のネットワークコンポーネントに渡すことができる場合のみ必要である。この場合、フロア制御をするネットワークコンポーネントは、必ずしもセッションイニシエータでなくてもよい。
本発明のさらなる変形形態によれば、無秩序なフロア制御手続きを実装できる。そのような場合は、関与するネットワークコンポーネントと、フロアコントローラのタスクに匹敵するタスクを有する専用ネットワークコンポーネントの間で、セッション制御チャネルだけが確立を維持され、フロア制御チャネルは維持されない。この専用ネットワークコンポーネントのタスクは、関与するネットワークコンポーネント群からのセッション制御命令を混合または結合することである。そのような専用ネットワークコンポーネントの中継ユニット34(図3を参照)は、複数のチャネル20からのセッション制御命令を混合して、データソース可読形式でチャネル18から送信する。専用ネットワークコンポーネントは、個別のネットワークノードであっても、データソースと一体であってもよい。
そのような無秩序なフロア制御手続きは、特に、ゲームセッションの場合に有利である。そのようなゲームセッションの制御には、RTSPを用いることができる。あるいは、特定のゲーム制御プロトコルを用いることができる。
図5は、論理的なセッション制御をするネットワークコンポーネント12と、論理的なフロア制御をするネットワークコンポーネント14’と、データソースへの直接アクセス権を保有するネットワークコンポーネント14"とによるシナリオを示している。RTSPに基づく実装の場合は、直接アクセス権の保有者がRTSPセッションイニシエータである。ネットワークコンポーネント12、14’、14"の個々のユニットおよびインターフェースは、図1から4bを参照して前述した個々のユニットおよびインターフェースに対応する。
RTSPに従い、セッションを開始するネットワークコンポーネント14"は、そのインターフェース32"およびRTSPセッション制御チャネル18を介する、図5に示されていないストリーミングソースへの永続的な直接アクセス権を有する。セッションを開始するネットワークコンポーネント14"の中継ユニット34"は、(たとえば、特定の機能やコンテンツに子供がアクセスするのを制限するために)特定のセッション制御コマンドだけがストリーミングソースに転送されるように、フロア制御をするネットワークコンポーネント14’から受信したすべてのコマンドをフィルタリングする、任意選択のユニットである。あるいは、中継ユニット34"は、フロアコントローラ(たとえば、ユニット34)によってトリガされることによって、セッション制御命令を、データソースに送信されるセッション制御コマンドに変換することができる。
セッション制御をするネットワークコンポーネント12およびフロア制御をするネットワークコンポーネント14’は、図1から4bを参照して前述したように操作される。フロア制御をするネットワークコンポーネント14’は、ストリーミングソースへの直接アクセス権を有する、セッションを開始するネットワークコンポーネント14"と、チャネル20’を介して通信する追加インターフェース30’を有することに注目されたい。チャネル20’は、フロア制御をするネットワークコンポーネント14’から、チャネル20"を介して、セッションを開始するネットワークコンポーネント12まで拡張される。
図5のシナリオでは、セッションを開始するネットワークコンポーネント14"が、(RTSPセッションを開始した後に)フロア制御権を、フロア制御をするネットワークコンポーネント14’に委譲している。このことには、セッションを開始するネットワークコンポーネント14"がフロア制御から解放され、別のタスクを実行できるという利点がある。つまり、フロア制御権が、セッションを開始するネットワークコンポーネント14"から別のネットワークコンポーネント14’に論理的に渡されている。この状況でフロア制御権を渡すことは、論理的な選択ユニット36を別のネットワークコンポーネント14’に渡すことを意味する。
図5に示したシナリオが変化すると(たとえば、セッション制御権、フロア制御権、および直接アクセス権の保有うちの少なくともいずれか1つがあるネットワークコンポーネントから別のコンポーネントに委譲されると)、これに合わせて、それぞれのネットワークコンポーネントのユニットおよび/またはインターフェースおよび/または内部リンク、および/または、それぞれのネットワークコンポーネントの間のチャネルを調整する(たとえば、論理的に渡す、アクティブ化する、または非アクティブ化する)ことが必要になる場合がある。たとえば、セッション制御権が、図5のセッション制御をするネットワークコンポーネント12から、直接アクセス権を保有するネットワークコンポーネント14"に委譲されると、図4bに示すように、チャネル20"が不要になる。インターフェース30’およびユニット38’は非アクティブ化できる。さらに、対応するセッション制御ユニット38’(図示せず)を、直接アクセス権の保有者14"の側でアクティブ化するか、そこに追加することができる。対応するセッション制御ユニット38"で生成されるセッション制御命令は、中継ユニット34"およびインターフェース30"を介して、(たとえば、既存のセッション制御チャネル20’から)フロア制御をするネットワークコンポーネントに送信できる。
図6は、ストリーミングソース10の概略図である。通常、ストリーミングソースは、直接アクセス権が渡されない限り、本発明の影響を受けないことに注意されたい。
ストリーミングソース10は、データストリーム16をマルチキャストグループに送信する第1のインターフェース50を備える。ストリーミングソース10の第2のインターフェース52は、フロア制御をするネットワークコンポーネントからセッション制御チャネル18を介してセッション制御コマンドを受信するか、フロアコントローラが直接アクセス権を有しない場合に、直接アクセス権を保有するネットワークコンポーネントからセッション制御コマンドを受信するために設けられる。
ストリーミングソース10はさらに、第2のインターフェース52に接続された制御ユニット54を備える。制御ユニット54は、フロア制御をするネットワークコンポーネントがセッション制御コマンドを生成した場合のみセッション制御コマンドを受諾するか、フロアコントローラがストリーミングソースへの直接アクセス権を有しない場合に、直接アクセス権を有するネットワークコンポーネントによるセッション制御コマンドを受諾するよう構成される。
マルチメディアデータストリーム16を生成するユニット56は、第1のインターフェース50と制御ユニット54の両方に接続される。制御ユニット54は、第2のインターフェース52を介して受信したセッション制御コマンドに応答してユニット56を制御する。
次に、フロア制御をするネットワークコンポーネントと、フロア制御権を有しないネットワークコンポーネントとを操作するための、本発明によるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)のいくつかを、図7から9を参照して説明する。
図7は、フロア制御をするネットワークコンポーネントのGUI 100を示したものである。図7に示すように、このGUIは、イメージレンダリング領域102と、複数のセッション制御ボタン104と、セッションコントローラ表示ウィンドウ106と、個々またはすべてのセッション制御権要求を承諾または拒否するボタン108と、セッション制御権を奪取するマスタボタン110とを備える。複数のセッション制御ボタン104は、フロアコントローラがセッション制御権を有する場合には任意選択である。
図7に示した状態では、セッション制御ボタン104が非アクティブ(白色)になっている。これは、セッション制御権が、Oliverという人物の操作するネットワークコンポーネントに委譲されているためである。表示ウィンドウ106には、Svenという人物が操作するネットワークコンポーネントからのセッション制御権の要求が表示されている。フロア管理ボタン108のいずれかをアクティブ化することにより、Svenからのセッション制御権の要求を明示的に承諾または拒否できる。また、フロア管理ボタン108をアクティブ化しないことによって、Svenのセッション制御権の要求を無視できる。フロア制御をするネットワークコンポーネントのユーザがセッション制御権をOliverから取り戻したい場合は、マスタ奪取ボタン110をアクティブ化するだけでよい。
図8は、セッション制御権もフロア制御権も有しないネットワークコンポーネントのGUI 112を示したものである。GUI 112は、イメージレンダリング領域114と、複数の(非アクティブな/白色の)セッション制御ボタン116と、セッションコントローラ表示ウィンドウ120と、セッション制御権を解放するボタン122と、セッション制御権を奪取するボタン124とを備える。図8に示したGUI 112は、フロア制御をするネットワークコンポーネントへの永続的なセッション制御チャネルが確立している場合に使用できる。ただし、たとえば、非永続的なチャネルを介したり、1つまたは複数のセッション制御命令を含む(たとえば、SMS経由の)メッセージ送信を介したりする他の接続も可能である。
表示ウィンドウ120に示されるように、ストリーミングセッションは、現在、Svenが操作するネットワークコンポーネントによって制御されている。セッション制御権を解放するボタン122が、セッション制御ボタン106と同様に非アクティブであるが、これは、ストリーミングセッションが、現在、別のネットワークコンポーネントによって制御されているためである。つまり、図8に示したGUI 112を有するネットワークコンポーネントは現在セッション制御権を有していない。ただし、「セッション制御権を奪取」するボタン124をアクティブ化することによって、セッション制御権を要求することができる。対応するフロア制御命令を送信するために、フロアコントローラへの永続的なセッション制御チャネルを用いることができる。
図9は、セッション制御権を要求し、取得するネットワークコンポーネントのGUI 130の状態遷移の様子を示している。GUI 130は、イメージレンダリング領域132と、複数のセッション制御ボタン134と、セッション制御表示ウィンドウ136とを備える。
図9の左側に示したGUI 130の状態では、このネットワークコンポーネントはセッション制御権を有していない。このことは、セッション制御ボタン134が非アクティブであることと、表示ウィンドウ136に「非制御中」の文字が表示されることによって示される。
セッション制御ボタン134のいずれかをアクティブ化すると、対応するセッション制御命令が生成され、その命令が、フロア制御をするネットワークコンポーネントに送信される。フロア制御をするネットワークコンポーネントは、このセッション制御命令をセッション制御権の要求として解釈し、要求元のネットワークコンポーネントにセッション制御権を委譲するかどうかを決定する。さらに、フロア制御をしているネットワークコンポーネントは、セッション制御権が要求元のネットワークコンポーネントに委譲されたことを、要求元のネットワークコンポーネントに知らせることができる。この情報の受信に応答して、セッション制御権を要求したネットワークコンポーネントのGUI 132が、図9の右側に示したように変化する。セッション制御ボタン134がアクティブ(灰色)になり、表示ウィンドウ136に「制御中」と表示される。
前述の実施形態では、フロア制御をするネットワークコンポーネントがグループ19に属すると仮定していた。ただし、そうでなければならないわけではない。たとえば、図10に示すように、フロア制御をするネットワークコンポーネントを、ストリーミングソース10とグループ19とをインターフェースするプロキシコンポーネント140のような中間ノードとして構成することもできる。そのような場合、セッション制御コマンドを搬送するセッション制御チャネルは、プロキシ140とストリーミングソース10との間で確立される。さらに、セッションおよびフロアの制御チャネル20を、プロキシ140と、マルチキャストグループ19の個々のメンバ12、12’との間で確立できる。プロキシ140の機能および動作は、図1から3を参照して前述した、フロア制御をするネットワークコンポーネント14の機能および動作に対応する。したがって、プロキシ140はダイレクトフロアコントローラに相当する。ただし、プロキシ140は、データストリーム16をデータソース10から受信してもしなくてもよいことに注意されたい。
図面に示していない、本発明の他の一実施形態によれば、任意選択のデータ配信パイプを実装できる。これまでは、データ配信手段(接続16)として、主にマルチキャストについて考察してきた。それ以外に、図9に示した中間ノード140が、ユニキャスト配信チャネルを介して個別のストリームを供給できる。セッション制御およびフロア制御については同じであるが、それに加えて、中間ノードが、データソースからデータストリームを受信する、ネットワークコンポーネントグループのすべてのメンバのIPアドレスを知っていなくてはならない。データストリームは、中間ノード内で複製され、ユニキャストチャネルで個々のグループメンバに転送される。
図面に示していない、本発明のさらなる一実施形態によれば、(初期)フロアコントローラは、ストリーミングサーバ自体であることも可能である(少なくとも、(たとえば、他の1つのネットワークコンポーネントによるフロア制御権の要求に応答して)フロア制御権が他の1つのネットワークコンポーネントに引き継がれるまで)。そのような場合、ストリーミングソースは、(最初は)フロア制御をするネットワークコンポーネントとして動作する。
これまでの説明で明らかなように、本発明は、主にセッション制御およびフロア制御の改善を可能にするものであり、特に、セッション制御に対するユーザの関わりを改善するものである。そのようなセッション制御の改善は、特に、ストリーミングセッションのようなセッションにおいて好ましい。したがって、本発明は、遠隔学習、共同作業、遠隔医療、ゲーム、ビデオ会議などのようなマルチユーザサービスが、たとえば、無線通信ネットワークに導入される場合に特に有用である。ただし、本発明は、固定環境や、移動装置と固定装置の両方を含む環境においても有利に用いることができる。
本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく様々な修正を施すことが可能であり、そのような修正や同等物はすべて保護されるものとする。
本発明による通信ネットワークの第1の実施形態を示す概略図である。 図1の通信ネットワークでのストリーミングセッションを確立および制御するプロセスを示す図である。 本発明によるフロアコントローラの実施形態を示す概略図である。 本発明による、フロア制御を行わないネットワークコンポーネントの実施形態の異なる2つの状態(4a,4b)を示す概略図である。 本発明による複数の個別ネットワークコンポーネントを含むRTSPシナリオを示す概略図である。 ストリーミングサーバを示す概略図である。 図3に示したフロアコントローラの、本発明によるグラフィカルユーザインターフェースを示す図である。 セッション制御権を有しないネットワークコンポーネントの、本発明によるグラフィカルユーザインターフェースの第1の実施形態の概略図である。 セッション制御権を取得するネットワークコンポーネントの、本発明によるグラフィカルユーザインターフェースの第2の実施形態の概略図である。 本発明による通信ネットワークの第2の実施形態を示す概略図である。

Claims (22)

  1. データソース(10)からデータストリーム(16)を受信するように構成されたネットワークコンポーネント(12、14)のグループ(19)を含む通信ネットワーク(8)のフロアコントローラ(14、140)を制御する方法であって、
    前記データソース(10)を制御する前記ネットワークコンポーネント(12、14、140)を選択するステップと、
    前記データソース(10)の制御に関連する制御命令を、少なくとも1つのネットワークコンポーネント(12、14、140)から受信するステップと、
    前記選択したネットワークコンポーネント(12)からの制御命令の受信に応答して、対応するセッション制御コマンドの、前記データソース(10)への送信をトリガするステップとを含む方法。
  2. 前記制御命令が前記データストリーム(16)の制御に関連する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記フロアコントローラ(14)が、前記データストリーム(16)を受信するネットワークコンポーネント(12、14)の前記グループ(19)に属する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記データストリーム(16)が、前記フロアコントローラ(14、140)によって開始されるストリーミングセッションまたはゲームセッションまたはギャンブルセッションに属する、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記フロアコントローラ(14、140)が、前記データソース(10)への直接アクセス権およびフロア制御権のうちの少なくとも1つを、少なくとも一時的に、前記ネットワークコンポーネントグループ(19)のネットワークコンポーネント(12)の1つに委譲する、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記フロアコントローラ(14、140)が、前記ネットワークコンポーネント(12)の1つに対しセッション制御権を引き継ぐよう命令するか、前記ネットワークコンポーネント(12)の1つからセッション制御権の要求を受信して、データソース(10)の制御権を渡す、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記フロアコントローラ(14、140)と前記ネットワークコンポーネントグループ(19)の前記選択したネットワークコンポーネント(12)との間にのみ、制御命令を受信するセッション制御チャネル(20)が確立される、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記フロアコントローラ(140)と前記ネットワークコンポーネントグループ(19)の2つ以上のネットワークコンポーネント(12、14)との間に、制御命令を受信するセッション制御チャネル(20)が確立される、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
  9. フロア制御の目的で、前記フロアコントローラ(14、140)と少なくとも1つのネットワークコンポーネントとの間でフロア制御チャネル(20)が確立される、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記フロアコントローラ(14、140)が、少なくとも1つのネットワークコンポーネント(12)と制御命令に関連して、認証および許可のうちの少なくとも1つを実施する、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
  11. ネットワークコンポーネント(12、14、140)上で実行されたときに、請求項1から10に記載のステップを実施するプログラムコード部分を含むコンピュータプログラム製品。
  12. コンピュータで読取り可能な記録媒体に格納される、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
  13. データソース(10)からデータストリーム(16)を受信するように構成されたネットワークコンポーネント(12、14)のグループ(19)を含む通信ネットワーク(8)のフロアコントローラ(14、140)であって、
    前記データソース(10)を制御する前記ネットワークコンポーネント(12、14、140)を選択する選択ユニット(36)と、
    前記データソース(10)の制御に関連する制御命令を、1つまたは複数のネットワークコンポーネント(12、14、140)から受信する第1のインターフェース(30)と、
    制御命令の受信に応答して、対応するセッション制御コマンドの、データソース(10)への送信をトリガする第2のインターフェース(32)とを備えるフロアコントローラ(14、140)。
  14. 前記フロアコントローラが移動端末または固定端末(14)であるか、前記フロアコントローラがプロキシコンポーネント(140)として構成されるか、前記フロアコントローラ(14)が前記データソース(10)と同じ場所にある、請求項13に記載のフロアコントローラ。
  15. 請求項13または14に記載のフロアコントローラ(14、140)を備える通信ネットワーク(8)。
  16. データソース(10)をさらに備え、前記データソース(10)が前記フロアコントローラ(14、140)からのみセッション制御コマンドを受信および/または受諾するように構成された、請求項15に記載の通信ネットワーク(8)。
  17. データソース(10)からデータストリーム(16)を受信するように構成された、ネットワークコンポーネントのグループ(19)に属するネットワークコンポーネント(12、14)のユーザインターフェース(100、112、130)であって、前記データソース(10)を制御するための第1の制御要素(104、116、134)を備え、前記第1の制御要素(104、116、134)が、前記ストリーミングソース(10)を制御するネットワークコンポーネントを選択するフロアコントローラ(14、140)に送信される制御命令を生成するためにアクティブ化されるように構成され、前記制御命令が、前記フロアコントローラ(14、140)に対し、対応するセッション制御コマンドの、前記データソース(10)への送信をトリガするよう要求するユーザインターフェース。
  18. セッション制御権を要求するための第2の制御要素(124)をさらに備え、前記第2の制御要素(124)が、前記フロアコントローラ(14、140)に送信されて、前記フロアコントローラ(14、140)に対し、セッション制御権を要求した前記ネットワークコンポーネント(12)にセッション制御権を委譲するよう要求する、セッション制御権の要求を生成するためにアクティブ化されるように構成される、請求項17に記載のユーザインターフェース。
  19. フロア制御権を要求するための第3の制御要素をさらに備え、前記第3の制御要素が、前記フロアコントローラ(14、140)に送信されて、前記フロアコントローラ(14、140)に対し、フロア制御権を要求した前記ネットワークコンポーネント(12)にフロア制御権を委譲するよう要求する、フロア制御権の要求を生成するためにアクティブ化されるように構成される、請求項17または18のいずれかに記載のユーザインターフェース。
  20. 前記データソース(10)への直接アクセス権を要求するための第4の制御要素をさらに備え、前記第4の制御要素が、前記フロアコントローラ(14、140)に送信されて、前記直接アクセス権の保有者(14、140)に対し、直接アクセス権を要求した前記ネットワークコンポーネント(12)に直接アクセス権を委譲するよう要求する、直接アクセス権の要求を生成するためにアクティブ化されるように構成される、請求項17から19のいずれかに記載のユーザインターフェース。
  21. 前記ネットワークコンポーネントの1つに対し、セッション制御権、フロア制御権、および前記データソースへの直接アクセス権のうちの少なくとも1つを引き継ぐよう命令するためにアクティブ化されるように構成される第5の制御要素をさらに備える、請求項17から20のいずれかに記載のユーザインターフェース。
  22. 前記ネットワークコンポーネント(12、14、140)の操作者に対し、セッション制御権、フロア制御権、および直接アクセス権のうちの少なくとも1つが前記操作者または別のネットワークコンポーネントの操作者に委譲されていることを示すインジケータ要素(116、120、122、124、134、136)をさらに備える、請求項17から21のいずれかに記載のユーザインターフェース。
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