JP2006350955A - 障害検出装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 新たなコンピュータウィルスのような不測の要因により引き起こされるコンピュータの障害を検知する。
【解決手段】 プログラムデータ比較部134が、プログラム記録部110に記録されたプログラム(オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラム)からチェックサムを求め、初期状態プログラムデータ記録部132に記録された初期状態プログラム(測定機器1の出荷時のプログラム)のチェックサムと比較する。さらに、この比較結果に基づき、障害判定部144が、プログラム記録部110に記録されたプログラムに障害(例えば、コンピュータウィルスの感染、測定機器1の利用者の過誤によるプログラムの消去)が起きたか否かを判定する。具体的には、チェックサムが不一致であれば、プログラムに障害が起きたと判定する。
【選択図】 図2
【解決手段】 プログラムデータ比較部134が、プログラム記録部110に記録されたプログラム(オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラム)からチェックサムを求め、初期状態プログラムデータ記録部132に記録された初期状態プログラム(測定機器1の出荷時のプログラム)のチェックサムと比較する。さらに、この比較結果に基づき、障害判定部144が、プログラム記録部110に記録されたプログラムに障害(例えば、コンピュータウィルスの感染、測定機器1の利用者の過誤によるプログラムの消去)が起きたか否かを判定する。具体的には、チェックサムが不一致であれば、プログラムに障害が起きたと判定する。
【選択図】 図2
Description
本発明は計測器などにコンピュータを組み込んだ組み込み装置におけるコンピュータウィルス等による障害の防止に関する。
近年、コンピュータウィルスがコンピュータに感染し、コンピュータに記録されたソフトウェアの改ざん等を行なうといった被害が多発している。このような被害は、計測器などにコンピュータを組み込んだ組み込み装置においても発生する。そこで、市販のウィルス対策ソフトを使用して、コンピュータウィルスを検出し、コンピュータウイルスの感染を防止することが広く行なわれている。
ウィルス対策ソフトは、例えば、コンピュータウィルスのデータベースを用いてコンピュータウィルスの検出を行なう(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上記のような従来技術によれば、未発見のコンピュータウィルスを検知できない。未発見のコンピュータウィルスの特徴は、コンピュータウィルスのデータベースには記録されていないからである。
そこで、本発明は、新たなコンピュータウィルスのような不測の要因により引き起こされるコンピュータの障害を検知する方法などを提供することを課題とする。
本発明は、プログラムを記録するプログラム記録手段と、初期状態のプログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する初期状態プログラムデータ記録手段と、プログラム記録手段に記録されたプログラムを表すプログラムデータを、初期状態プログラムデータと比較するプログラムデータ比較手段と、プログラムデータ比較手段の比較結果に基づき、プログラム記録手段に記録されたプログラムに障害が起きたか否かを判定する障害判定手段とを備えるように構成される。
上記のように構成された発明によれば、プログラム記録手段が、プログラムを記録する。初期状態プログラムデータ記録手段が、初期状態のプログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する。プログラムデータ比較手段が、プログラム記録手段に記録されたプログラムを表すプログラムデータを、初期状態プログラムデータと比較する。障害判定手段が、プログラムデータ比較手段の比較結果に基づき、プログラム記録手段に記録されたプログラムに障害が起きたか否かを判定する。
また、本発明は、プログラムデータ比較手段の比較結果が、プログラムデータと初期状態プログラムデータとの不一致を示すものである場合に、障害判定手段はプログラムに障害が起きたと判定するようにしてもよい。
また、本発明は、プログラムがオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを有するようにしてもよい。
また、本発明は、プログラムデータ比較手段の作動を指示する障害検出指示手段を備えるようにしてもよい。
また、本発明は、初期状態プログラムデータが、初期状態のプログラムそのものであり、プログラムデータは、プログラムそのものであるようにしてもよい。
また、本発明は、初期状態プログラムデータが、初期状態のプログラムのチェックサムであり、プログラムデータは、プログラムのチェックサムであるようにしてもよい。
また、本発明は、初期状態プログラムデータが、初期状態のプログラムを圧縮したものであり、プログラムデータは、プログラムを圧縮したものであるようにしてもよい。
また、本発明は、初期状態のプログラムを記録する初期状態プログラム記録手段を備え、障害判定手段によりプログラムに障害が起きたと判定された場合は、プログラム記録手段の記録内容が、初期状態プログラム記録手段に記録された初期状態のプログラムに変更されるようにしてもよい。
また、本発明は、初期状態プログラム記録手段が、障害判定手段によりプログラムに障害が起きたと判定された場合に、ネットワークを介して、初期状態のプログラムを取得するようにしてもよい。
また、本発明は、被測定物が接続可能であり、被測定物の測定を行なうためのものであってもよい。
本発明は、プログラム記録手段が、プログラムを記録するプログラム記録工程と、初期状態プログラムデータ記録手段が、初期状態のプログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する初期状態プログラムデータ記録工程と、プログラムデータ比較手段が、プログラム記録手段に記録されたプログラムを表すプログラムデータを、初期状態プログラムデータと比較するプログラムデータ比較工程と、障害判定手段が、プログラムデータ比較手段の比較結果に基づき、プログラム記録手段に記録されたプログラムに障害が起きたか否かを判定する障害判定工程とを備えるように構成される。
本発明は、プログラムを記録するプログラム記録処理と、初期状態のプログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する初期状態プログラムデータ記録処理と、プログラム記録処理により記録されたプログラムを表すプログラムデータを、初期状態プログラムデータと比較するプログラムデータ比較処理と、プログラムデータ比較処理の比較結果に基づき、プログラム記録処理により記録されたプログラムに障害が起きたか否かを判定する障害判定処理とをコンピュータに実行させるための障害検出用プログラムである。
本発明は、プログラムを記録するプログラム記録処理と、初期状態のプログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する初期状態プログラムデータ記録処理と、プログラム記録処理により記録されたプログラムを表すプログラムデータを、初期状態プログラムデータと比較するプログラムデータ比較処理と、プログラムデータ比較処理の比較結果に基づき、プログラム記録処理により記録されたプログラムに障害が起きたか否かを判定する障害判定処理とをコンピュータに実行させるための障害検出用プログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる測定機器1の構成を示すハードウェアブロック図である。測定機器1には被測定物(DUT : Device Under Test)2が接続可能である。測定機器1は被測定物2を測定するためのものであり、例えばスペクトラムアナライザなどである。なお、被測定物2は、例えば、光ファイバや周波数変換素子(例えば、ミキサ)である。また、測定機器1はネットワーク4に接続可能である。なお、ネットワーク4は、例えばインターネットである。
測定機器1は、コンピュータ本体10、キーボード12a、フロントパネル12b、ディスプレイ13、メモリカード14a、ハードディスク14b、FDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ)14c、モデム16、計測部18を備える。測定機器1は、コンピュータ本体10が組み込まれた組み込み機器である。
コンピュータ本体10は、CPU10a、RAM10b、ROM10cを有する。RAM10bは、読み書き可能なメモリであり、一時的な作業記憶領域などとして利用される。ROM10cは、読み出しのみ可能なメモリ(例えば、フラッシュメモリ)であり、BIOSなどが記録されている。CPU10aは、RAM10bを一時的な作業記憶領域としながら、ROM10cに記録されたBIOSなどを実行する。
キーボード12aおよびフロントパネル12bは、コンピュータ本体10に接続されている。キーボード12aおよびフロントパネル12bはキーを有し、測定機器1の利用者がキーを押すことにより、コンピュータ本体10を操作できる。なお、フロントパネル12bは、測定機器1の前面に取り付けられたパネルである。
ディスプレイ13は、コンピュータ本体10に接続されており、コンピュータ本体10の情報処理の内容を表示する。なお、ディスプレイ13は、例えば、測定機器1の前面に取り付けられている。
メモリカード14a、ハードディスク14bおよびFDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ)14cは、コンピュータ本体10に接続されており、コンピュータ本体10の外部補助記憶装置である。メモリカード14aの規格としては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)が知られている。メモリカード14aおよびハードディスク14bには、システム関連の主要プログラムが記録されている。FDD14cにはフロッピー(登録商標)ディスクが挿入可能であり、フロッピー(登録商標)ディスクから必要なプログラムなどを読み込み可能となっている。このようなプログラムを、コンピュータ本体10が読み込んで実行する。
モデム16は、コンピュータ本体10に接続されており、コンピュータ本体10がネットワーク4にアクセスするためのものである。
計測部18は、コンピュータ本体10に接続されており、コンピュータ本体10の制御を受けながら、被測定物2から測定データを取得する。
測定機器1のコンピュータ本体10、メモリカード14aおよびハードディスク14bにより障害検出装置100が実現される。
図2は、障害検出装置100の構成を示す機能ブロック図である。障害検出装置100は、プログラム記録部110、計測制御部112、障害検出指示部120、初期状態プログラムデータ記録部132、プログラムデータ比較部134、初期状態プログラム記録部142、障害判定部144を備える。
なお、プログラム記録部110、計測制御部112、初期状態プログラムデータ記録部132および初期状態プログラム記録部142は、例えば、メモリカード14aおよびハードディスク14bにこれらの各部の機能を実現するためのプログラムを記録しておくことにより実装できる。
また、障害検出指示部120、プログラムデータ比較部134および障害判定部144は、例えば、ROM10c(例えば、フラッシュメモリ)にこれらの各部の機能を実現するためのプログラムを記録しておくことにより実装できる。
プログラム記録部110は、プログラム(例えば、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラム)を記録する。プログラム記録部110は、アプリケーション記録部110a、OS(オペレーティングシステム)記録部110bを有する。アプリケーション記録部110aは、アプリケーションプログラム(例えば、被測定物2の計測制御のためのプログラム)を記録する。OS(オペレーティングシステム)記録部110bは、オペレーティングシステム(例えば、Windows(登録商標)など)を記録する。
計測制御部112は、プログラム記録部110からプログラムを読み出して実行することにより、計測部18の制御を行なう。これにより、計測制御部112は、被測定物2の測定を行なうことになる。計測制御部112による測定結果は、ディスプレイ13に表示される。
障害検出指示部120は、プログラムデータ比較部134に障害検出の指示を行ない、プログラムデータ比較部134を作動させる。障害検出指示部120は、キーボード12aあるいはフロントパネル12bにおける、所定の特別なキーが押された場合に、プログラムデータ比較部134を作動させるようにすることが好ましい。あるいは、障害検出指示部120は、測定機器1の電源投入時に、FDD14cにフロッピー(登録商標)ディスクが挿入されている場合に、プログラムデータ比較部134を作動させるようにすることもまた好ましい。
初期状態プログラムデータ記録部132は、初期状態のプログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する。初期状態プログラムデータは、初期状態のプログラムそのもの、あるいは初期状態のプログラムを圧縮したものでもよいが、初期状態のプログラムのチェックサムでもよい。あるいは、初期状態のプログラムのメッセージダイジェスト(ハッシュ値)でもよい。すなわち、初期状態のプログラムに固有のデータとみなすことができるものであればよい。なお、初期状態のプログラムとは、例えば、測定機器1の出荷時のプログラムである。測定機器1は、コンピュータ本体10が組み込まれた組み込み機器である。このため、測定機器1の利用者が、出荷時のプログラムの他にプログラムをインストールすることを禁止している。
なお、チェックサムの計算方法には、”Adler-32”および”Fletcher checksum”といった周知の方法がある。Adler-32は、Fletcher checksumを改良した方法である。また、Adler-32によりチェックサムを計算すると、CRC32とほぼ同等の信頼性を持ちながら、CRC32よりも高速に計算を行なえる。
初期状態プログラムデータ記録部132は、初期アプリケーションデータ記録部132a、初期OSデータ記録部132bを有する。初期アプリケーションデータ記録部132aは、初期状態のアプリケーションプログラムを表す初期アプリケーションデータを記録する。初期OSデータ記録部132bは、初期状態のオペレーティングシステムを表す初期オペレーティングシステムデータを記録する。
なお、初期状態プログラムデータ記録部132は、FAT(File Allocation Table)のように測定機器1のユーザに対して公開するよりはむしろ、測定機器1のユーザからファイルシステムとして見えないようなハードディスク14bにおける領域に実装することが好ましい。これにより、初期状態プログラムデータ記録部132の記録内容の改ざんを困難にすることができる。
プログラムデータ比較部134は、プログラム記録部110に記録されたプログラムを表すプログラムデータ(プログラムに固有のデータとみなすことができるもの)を、初期状態プログラムデータ記録部132に記録された初期状態プログラムデータと比較する。初期状態プログラムデータを初期状態のプログラムそのものとした場合は、プログラムデータはプログラムそのものである。初期状態プログラムデータを初期状態のプログラムのチェックサムとした場合は、プログラムデータはプログラムのチェックサムである。初期状態プログラムデータを初期状態のプログラムを圧縮したものとした場合は、プログラムデータはプログラムを圧縮したものである。初期状態プログラムデータを初期状態のプログラムのメッセージダイジェスト(ハッシュ値)とした場合は、プログラムデータはプログラムのメッセージダイジェスト(ハッシュ値)である。
測定機器1の利用者が、出荷時のプログラムの他にプログラムをインストールすることを禁止しているので、本来、プログラム記録部110に記録されたプログラムは初期状態(例えば、測定機器1の出荷時)と異ならないはずである。しかし、コンピュータウィルスがコンピュータ本体10に感染すると、プログラム記録部110に記録されたプログラムが書き換えられてしまう。すると、プログラム記録部110に記録されたプログラムは初期状態(例えば、測定機器1の出荷時)と異なるものとなる。なお、測定機器1の利用者が、誤って、プログラム記録部110に記録されたプログラムを消去した場合もまた、プログラム記録部110に記録されたプログラムは初期状態(例えば、測定機器1の出荷時)と異なるものとなる。
プログラムデータ比較部134は、アプリケーションデータ比較部134a、OSデータ比較部134bを有する。アプリケーションデータ比較部134aは、アプリケーション記録部110aに記録されたアプリケーションプログラムを表すアプリケーションデータを求め、初期アプリケーションデータ記録部132aに記録された初期アプリケーションデータと比較する。OSデータ比較部134bは、OS記録部110bに記録されたオペレーティングシステムを表すオペレーティングシステムデータを求め、初期OSデータ記録部132bに記録された初期オペレーティングシステムデータと比較する。
初期状態プログラム記録部142は、初期状態のプログラムを記録する。初期状態のプログラムは圧縮されていてもよい。また、障害判定部144によりプログラムに障害が起きたと判定された場合に、ネットワーク4に接続された不図示のサーバから、初期状態のプログラムをダウンロードしてきて、記録するようにしてもよい。この場合は、初期状態プログラムデータを、チェックサムとしておくとよい。
初期状態プログラム記録部142は、初期アプリケーション記録部142a、初期OS記録部142bを有する。初期アプリケーション記録部142aは、初期状態のアプリケーションプログラムを記録する。初期OS記録部142bは、初期状態のオペレーティングシステムを記録する。初期状態のアプリケーションプログラムおよび初期状態のオペレーティングシステムは、圧縮されていてもよい。また、障害判定部144によりプログラムに障害が起きたと判定された場合に、ネットワーク4に接続された不図示のサーバから、初期状態のアプリケーションプログラムおよび初期状態のオペレーティングシステムをダウンロードしてきて、記録するようにしてもよい。
なお、初期状態プログラム記録部142は、FAT (File
Allocation Table)のように測定機器1のユーザに対して公開するよりはむしろ、測定機器1のユーザからファイルシステムとして見えないようなハードディスク14bにおける領域に実装することが好ましい。これにより、初期状態プログラム記録部142の記録内容の改ざんを困難にすることができる。
Allocation Table)のように測定機器1のユーザに対して公開するよりはむしろ、測定機器1のユーザからファイルシステムとして見えないようなハードディスク14bにおける領域に実装することが好ましい。これにより、初期状態プログラム記録部142の記録内容の改ざんを困難にすることができる。
障害判定部144は、プログラムデータ比較部134の比較結果に基づき、プログラム記録部110に記録されたプログラムに障害(例えば、コンピュータウィルスの感染、測定機器1の利用者の過誤によるプログラムの消去)が起きたか否かを判定する。具体的には、プログラムデータと初期状態プログラムデータとが不一致であれば、プログラムに障害が起きたと判定する。プログラムデータと初期状態プログラムデータとの不一致は、コンピュータウィルスの感染、測定機器1の利用者の過誤によるプログラムの消去などを示唆するものだからである。なお、プログラムデータと初期状態プログラムデータとが一致すれば、プログラムに障害が起きていないと判定する。
なお、障害判定部144は、プログラムに障害が起きたと判定した場合、ディスプレイ13に、「プログラムに障害が起きた」旨のエラーメッセージの表示を指示する。ディスプレイ13は、この指示を受け、エラーメッセージを表示する。
また、障害判定部144は、プログラムに障害が起きたと判定した場合、初期状態プログラム記録部142に記録された初期状態のプログラムを読み出して、プログラム記録部110に上書きする。これにより、プログラム記録部110の記録内容は、初期状態のプログラムとなる。すなわち、障害が起きたプログラムが復旧される。測定機器1の利用者が、出荷時のプログラムの他にプログラムをインストールすることを禁止しているため、プログラムのあるべき状態は初期状態(出荷時の状態)である。
障害判定部144は、アプリケーション障害判定部144a、OS障害判定部144bを有する。
アプリケーション障害判定部144aは、アプリケーションデータ比較部134aの比較結果が不一致である場合に、アプリケーション記録部110aに記録されたアプリケーションプログラムに障害が起きたと判定する。なお、アプリケーションデータ比較部134aの比較結果が一致である場合には、アプリケーション記録部110aに記録されたアプリケーションプログラムに障害が起きていないと判定する。
アプリケーション障害判定部144aは、アプリケーションプログラムに障害が起きたと判定した場合、ディスプレイ13に、「アプリケーションプログラムに障害が起きた」旨のエラーメッセージの表示を指示する。ディスプレイ13は、この指示を受け、エラーメッセージを表示する。
また、アプリケーション障害判定部144aは、アプリケーションプログラムに障害が起きたと判定した場合、初期アプリケーション記録部142aに記録された初期状態のアプリケーションプログラムを読み出して、アプリケーション記録部110aに上書きする。これにより、アプリケーション記録部110aの記録内容は、初期状態のアプリケーションプログラムとなる。すなわち、障害が起きたアプリケーションプログラムが復旧される。
OS障害判定部144bは、OSデータ比較部134bの比較結果が不一致である場合に、OS記録部110bに記録されたオペレーティングシステムに障害が起きたと判定する。なお、OSデータ比較部134bの比較結果が一致である場合には、OS記録部110bに記録されたオペレーティングシステムに障害が起きていないと判定する。
OS障害判定部144bは、オペレーティングシステムに障害が起きたと判定した場合、ディスプレイ13に、「オペレーティングシステムに障害が起きた」旨のエラーメッセージの表示を指示する。ディスプレイ13は、この指示を受け、エラーメッセージを表示する。
また、OS障害判定部144bは、オペレーティングシステムに障害が起きたと判定した場合、初期OS記録部142bに記録された初期状態のオペレーティングシステムを読み出して、アプリケーション記録部110aに上書きする。これにより、OS記録部110bの記録内容は、初期状態のオペレーティングシステムとなる。すなわち、障害が起きたオペレーティングシステムが復旧される。
次に、本発明の実施形態の動作を図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、障害検出指示部120は、キーボード12aあるいはフロントパネル12bにおける所定の特別なキーが押されたか、あるいは、測定機器1の電源投入時にFDD14cにフロッピー(登録商標)ディスクが挿入されているか否かを判定し、障害検出の指示を行なうか否かを決定する(S12)。
所定の特別なキーが押されたか、あるいは、フロッピー(登録商標)ディスクが挿入されているならば、プログラムデータ比較部134に障害検出の指示を行ない(S12、Yes)、プログラムデータ比較部134を作動させる。
プログラムデータ比較部134は、プログラム記録部110に記録されたプログラムを表すプログラムデータ(プログラムに固有のデータとみなすことができるもの)を、初期状態プログラムデータ記録部132に記録された初期状態プログラムデータと比較する。この比較により、プログラム記録部110に記録されたアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムが、初期状態のアプリケーションプログラムおよび初期状態のオペレーティングシステムと同じものか否かが判定される(S14)。
ここで、プログラム記録部110に記録されたアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムが、初期状態のアプリケーションプログラムおよび初期状態のオペレーティングシステムと同じものではないと判定されたならば(S14、No)、障害判定部144は、プログラムに障害が起きたと判定し、ディスプレイ13に、「プログラムに障害が起きた」旨のエラーメッセージの表示を指示する。ディスプレイ13は、この指示を受け、エラーメッセージを表示する(S16)。
そして、障害判定部144は、初期状態プログラム記録部142に記録された初期状態のプログラムを読み出して、プログラム記録部110に上書きする(S18)。
その後、計測制御部112は、プログラム記録部110からプログラムを読み出して実行することにより、計測部18の制御を行なう。これにより、計測制御部112は、被測定物2の測定を開始することになる(S20)。
なお、障害検出の指示が行なわれない場合(S12、No)、およびプログラム記録部110に記録されたアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムが、初期状態のアプリケーションプログラムおよび初期状態のオペレーティングシステムと同じものであると判定された場合(S14、Yes)は、計測制御部112により被測定物2の測定が開始される(S20)。
本発明の実施形態によれば、プログラムデータ比較部134が、プログラム記録部110に記録されたプログラム(オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラム)から、プログラムデータ(プログラムに固有のデータとみなすことができるもの、チェックサム等)を求め、初期状態プログラムデータ記録部132に記録された初期状態プログラムデータ(初期状態のプログラムに固有のデータとみなすことができるもの、チェックサム等)と比較する。さらに、この比較結果に基づき、障害判定部144が、プログラム記録部110に記録されたプログラムに障害(例えば、コンピュータウィルスの感染、測定機器1の利用者の過誤によるプログラムの消去)が起きたか否かを判定する。具体的には、プログラムデータと初期状態プログラムデータとが不一致であれば、プログラムに障害が起きたと判定する。
このような障害検出装置100によれば、プログラム記録部110に記録されたプログラムが初期状態(例えば、測定機器1の出荷時)と異ならないであろうことが期待される組み込み機器(測定機器1)におけるプログラムの障害を確実に発見できる。
この際、特に、コンピュータウィルスのデータベースの更新を必要としないため、プログラムの障害の発見のための労力を軽減できる。
なお、このような障害検出は、所定の特別なキーが押されたか、あるいは測定機器1の電源投入時にFDD14cにフロッピー(登録商標)ディスクが挿入されているかを、障害検出指示部120により検出してから行なわせることができる。これにより、障害検出を任意の時点で実行できる。特に、RAM10bに常駐して測定機器1の動作を監視しなくてすむので、RAM10bの容量を節約できる。また、被測定物2の測定よりも前に障害検出を行なうことができるため、測定スループット等への悪影響を防止できる。
しかも、障害判定部144は、プログラムに障害が起きたと判定した場合、初期状態プログラム記録部142に記録された初期状態のプログラムを読み出して、プログラム記録部110に上書きする。これにより、プログラム記録部110に記録されたプログラムが初期状態と異ならないであろうことが期待される測定機器1におけるプログラムを確実に復旧できる。
さらに、初期状態プログラム記録部142は、障害判定部144によりプログラムに障害が起きたと判定された場合に、ネットワーク4に接続された不図示のサーバから、初期状態のプログラムをダウンロードしてきて、記録するようにしてもよい。これにより、障害が起きたと判定された場合にのみ初期状態のプログラムを記録すればよいので、障害が起きていない場合には、測定機器1における記録容量を節約できる。
また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータのメディア読み取り装置に、上記の各部分(例えば、プログラム記録部110、計測制御部112、障害検出指示部120、初期状態プログラムデータ記録部132、プログラムデータ比較部134、初期状態プログラム記録部142および障害判定部144)を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の機能を実現できる。
1 測定機器
2 被測定物
4 ネットワーク
110 プログラム記録部
112 計測制御部
120 障害検出指示部
132 初期状態プログラムデータ記録部
134 プログラムデータ比較部
142 初期状態プログラム記録部
144 障害判定部
2 被測定物
4 ネットワーク
110 プログラム記録部
112 計測制御部
120 障害検出指示部
132 初期状態プログラムデータ記録部
134 プログラムデータ比較部
142 初期状態プログラム記録部
144 障害判定部
Claims (13)
- プログラムを記録するプログラム記録手段と、
初期状態の前記プログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する初期状態プログラムデータ記録手段と、
前記プログラム記録手段に記録された前記プログラムを表すプログラムデータを、前記初期状態プログラムデータと比較するプログラムデータ比較手段と、
前記プログラムデータ比較手段の比較結果に基づき、前記プログラム記録手段に記録された前記プログラムに障害が起きたか否かを判定する障害判定手段と、
を備えた障害検出装置。 - 請求項1に記載の障害検出装置であって、
前記プログラムデータ比較手段の比較結果が、前記プログラムデータと前記初期状態プログラムデータとの不一致を示すものである場合に、
前記障害判定手段は前記プログラムに障害が起きたと判定する、
障害検出装置。 - 請求項1に記載の障害検出装置であって、
前記プログラムは、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを有する、
障害検出装置。 - 請求項1に記載の障害検出装置であって、
前記プログラムデータ比較手段の作動を指示する障害検出指示手段、
を備えた障害検出装置。 - 請求項1に記載の障害検出装置であって、
前記初期状態プログラムデータは、初期状態の前記プログラムそのものであり、
前記プログラムデータは、前記プログラムそのものである、
障害検出装置。 - 請求項1に記載の障害検出装置であって、
前記初期状態プログラムデータは、初期状態の前記プログラムのチェックサムであり、
前記プログラムデータは、前記プログラムのチェックサムである、
障害検出装置。 - 請求項1に記載の障害検出装置であって、
前記初期状態プログラムデータは、初期状態の前記プログラムを圧縮したものであり、
前記プログラムデータは、前記プログラムを圧縮したものである、
障害検出装置。 - 請求項1に記載の障害検出装置であって、
初期状態の前記プログラムを記録する初期状態プログラム記録手段、
を備え、
前記障害判定手段により前記プログラムに障害が起きたと判定された場合は、前記プログラム記録手段の記録内容が、前記初期状態プログラム記録手段に記録された初期状態の前記プログラムに変更される、
障害検出装置。 - 請求項8に記載の障害検出装置であって、
前記初期状態プログラム記録手段は、前記障害判定手段により前記プログラムに障害が起きたと判定された場合に、ネットワークを介して、初期状態の前記プログラムを取得する、
障害検出装置。 - 請求項1に記載の障害検出装置であって、
被測定物が接続可能であり、前記被測定物の測定を行なうための障害検出装置。 - プログラム記録手段が、プログラムを記録するプログラム記録工程と、
初期状態プログラムデータ記録手段が、初期状態の前記プログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する初期状態プログラムデータ記録工程と、
プログラムデータ比較手段が、前記プログラム記録手段に記録された前記プログラムを表すプログラムデータを、前記初期状態プログラムデータと比較するプログラムデータ比較工程と、
障害判定手段が、前記プログラムデータ比較手段の比較結果に基づき、前記プログラム記録手段に記録された前記プログラムに障害が起きたか否かを判定する障害判定工程と、
を備えた障害検出方法。 - プログラムを記録するプログラム記録処理と、
初期状態の前記プログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する初期状態プログラムデータ記録処理と、
前記プログラム記録処理により記録された前記プログラムを表すプログラムデータを、前記初期状態プログラムデータと比較するプログラムデータ比較処理と、
前記プログラムデータ比較処理の比較結果に基づき、前記プログラム記録処理により記録された前記プログラムに障害が起きたか否かを判定する障害判定処理と、
をコンピュータに実行させるための障害検出用プログラム。 - プログラムを記録するプログラム記録処理と、
初期状態の前記プログラムを表す初期状態プログラムデータを記録する初期状態プログラムデータ記録処理と、
前記プログラム記録処理により記録された前記プログラムを表すプログラムデータを、前記初期状態プログラムデータと比較するプログラムデータ比較処理と、
前記プログラムデータ比較処理の比較結果に基づき、前記プログラム記録処理により記録された前記プログラムに障害が起きたか否かを判定する障害判定処理と、
をコンピュータに実行させるための障害検出用プログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=37646675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005179755A Withdrawn JP2006350955A (ja) | 2005-06-20 | 2005-06-20 | 障害検出装置、方法、プログラムおよび記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006350955A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012098954A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置及び記憶媒体 |
JP2017511523A (ja) * | 2014-02-26 | 2017-04-20 | シマンテック コーポレーションSymantec Corporation | プリインストールアプリケーションのスキャンを最適化するためのシステム及び方法 |
JP2022506495A (ja) * | 2018-11-05 | 2022-01-17 | ジェーエーエムエフ ソフトウェア,エルエルシー | セキュリティ監視処理のためのシステム及び方法 |
-
2005
- 2005-06-20 JP JP2005179755A patent/JP2006350955A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012098954A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置及び記憶媒体 |
JP2017511523A (ja) * | 2014-02-26 | 2017-04-20 | シマンテック コーポレーションSymantec Corporation | プリインストールアプリケーションのスキャンを最適化するためのシステム及び方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080902 |