JP2006350460A - 計算機システムおよび計算機制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 データを記憶する複数の論理ボリュームを有する第1記憶装置と、第1記憶装置に接続され複数の論理ボリュームを有する第2記憶装置と、第1記憶装置の論理ボリュームと第2記憶装置の論理ボリュームとで構成されたコピーペアを複数まとめたグループごとにコピーペアを管理し、グループ内でのコピー状態の時間的一貫性を維持しながらコピーペア間で第1記憶装置の論理ボリュームのデータを第2記憶装置の論理ボリュームにリモートコピーする処理部と、を備えた計算機システムであって、処理部は、コピーペアが異常状態となったときに当該コピーペアを所属グループから抜き出して、異常状態のコピーペアを集めるための異常グループに移動し、異常グループ単位でコピーペアの異常回復を行う。
【選択図】 図1
Description
大型ディスクアレイ装置間でデータを転送する方式には、大別すると同期転送方式と非同期転送方式の2種類がある。同期転送方式はデータを転送する度にそのデータの受領を示す情報を転送元が受け取る方式であり、比較的近距離でのデータの転送に適する。一方、非同期転送方式は受領応答を受けないままデータを一方的に転送するもので、遠距離でのデータの転送に適する。
図1は、本発明の計算機システムの全体構成例を示す図である。計算機システムは、グループ自動制御機能プログラム101、正側DKC(第1記憶装置)112、副側DKC(第2記憶装置)113および端末121を備えて構成される。
C/Tグループ114は、C/T ID “01”の正常C/Tグループであり、コピーペア117とコピーペア118から構成されている。C/Tグループ116は、C/T ID “02”の正常C/Tグループであり、コピーペア119とコピーペア120から構成されている。
ペア状態制御コマンド発行部102は、指定されたコマンドを各DKCに発行する操作コマンド機能を備えている。
回復機能105は、異常状態のコピーペアに対して回復処理を実行する機能である。回復機能105の処理については、図10を用いて後記する。
ペア一覧表示部303において、正常ペア表示部304では、正常状態であるコピーペアの詳細を表示しており、コピー元(正側)のDKC装置番号(正SN)、正側対象ボリュームのボリューム番号(正VN)、コピー先のDKC装置番号(副SN)、副側対象ボリュームのボリューム番号(副VN)、コピーペア状態(「一時停止」など)から構成されている。
グループ状態表示部402では、異常グループ表示部216(図2参照)のグループ名209と同様のグループ名、C/T ID、エラーコード(エラー状態コード:異常状態の種類)、グループに所属するコピーペア数を表示している。
回復方法表示部404では、対象となる異常に対する回復方法を表示しており、ここでは回復ボタン4041と縮小運転ボタン4042を表示している。回復ボタン4041は、回復機能105を動作させ、異常状態の回復処理を行うものである。縮小運転ボタン4042は、回復機能105を動作させ、異常状態の回復処理を行い、また、あるグループで使用しているパスを他のグループに割り当てることなどにより、計算機システム全体として縮小運転をさせるものである。
グループ管理テーブル106は、項番501、各グループのC/T ID502、各グループのグループ名503、各グループの状態(正常/回復中/待機中)を示すグループ状態504、異常グループのエラー状態コード505、各グループのC/T IDに所属しているコピーペア数506、異常グループに対して以前適用したことのある回復手順のコードを示す回復手順コード507から構成されている。
ペア管理テーブル107は、コピーペアの番号を示す項番601、正側DKC装置番号(正装置番号)602、正側ボリューム番号603、副側DKC装置番号(副装置番号)604、副側ボリューム番号605、コピーペアの状態コード606、コピーペアが所属しているC/Tグループの現C/T ID607、および、異常グループに変更する前に所属していた正常グループの元C/T ID608から構成されている。このうち、現C/T ID607と元C/T ID608が同じ値である場合、対象となるコピーペアは正常グループに所属しており、異なる場合は異常グループに所属していることを示す。つまり、現C/T ID607は適宜変更されうるものであるが、元C/T ID608は元の正常グループのC/T IDを示すものであり不変である。
回復手順テーブル108は、回復手順コード701、回復手順コードごとの回復方法702、回復手順に従って発行する発行コマンド703、回復手順の対象となる対象状態コード704、回復手順ごとの実行優先度を示す優先度705から構成されている。
C/T ID管理テーブル109は、項番801、対象となるC/T ID802、C/T IDの使用状況を示す状態803、C/T IDを使用しているグループのグループ名を示す使用グループ804から構成されている。
また、現C/T ID607と同じC/T ID502のグループのエラー状態コード505が対象コピーペアの状態コード606と違う場合(ステップ908で「はい」)、対象コピーペアの状態コード606が別の異常状態コードに変更されていることになり、ステップ909以降の処理により現C/T ID607を現在の異常状態コードに対応する異常グループのC/T IDに変更する必要がある。
次に、グループ管理テーブル106中にあるコピーペアの現C/T IDを持つグループのコピーペア数506を一つ減らし、変更後のC/T IDを持つグループのコピーペア数506を一つ増加する(ステップ916)。そして、ペア管理テーブル107の現C/T ID607を変更後のC/T IDへと変更する(ステップ917)。変更後は、ステップ906に進み、次のコピーペアに対する処理に移る。
回復機能105は、グループ単位で異常状態グループの回復を行う機能であり、回復方法を指定しての呼び出し方と指定しないでの呼び出し方の二通りが存在する。回復方法を指定する場合は、ユーザが端末121を操作することにより行う。
ステップ1008において、ペア制御コマンドが正常に終了しなかった場合(ステップ1008で「いいえ」)、ステップ1009の処理をスキップし、ステップ1010に進む。
なお、この図10のフローチャートによる処理では、1つの異常グループに対する1つの回復手順を試みるごとに、ステップ1010において状態異常監視部103により各状態の更新(図9のフローチャートによる処理)を行うようにしているが、ステップ1010の処理の頻度は適宜変更(低減)してもかまわない。
まず、図11を参照しながら、回復手順が同じコピーペアを集める場合のグループ管理テーブル106の説明を行う。図11は、その場合のグループ管理テーブル106Aのデータ構成を示した図である。
まず、状態異常監視部103は、回復手順検索を開始し(ステップ1201)、ペア管理テーブル107中の全コピーペアに対して、ペア状態制御コマンド発行部102を利用して状態取得コマンドを発行し、全コピーペアの状態コード606を最新のものに更新する(ステップ1202)。状態取得コマンドを発行した結果、エラーとなった場合にはそのエラーコードをペア管理テーブル107の状態コード606に設定する。
この図12の処理を行うことによって、異常の原因が異なるコピーペアも同じC/Tグループに所属させ、同時に回復処理を行うことができる。
正側DKC112(図1参照)中の制御装置1302は、ホスト1301からコピーペアの正側ボリューム1305(図1の1121に相当)への書込み要求1303を受け取った場合、DKC内グループ管理テーブル1304に従って、書込み先を決定する。DKC内グループ管理テーブル1304の詳細については、図14にて説明を行う。
102 ペア状態制御コマンド発行部
103 状態異常監視部
104 グループ制御機能
105 回復機能
106 グループ管理テーブル
107 ペア管理テーブル
108 回復手順テーブル
109 C/T ID管理テーブル
110 制御部
111 画面表示機能部
112 正側DKC(ディスク制御装置)
113 副側DKC(ディスク制御装置)
117 正常コピーペア
118 異常コピーペア
119 異常コピーペア
120 正常コピーペア
121 端末
Claims (19)
- データを記憶する複数の論理ボリュームを有する第1記憶装置と、前記第1記憶装置に接続され複数の論理ボリュームを有する第2記憶装置と、前記第1記憶装置の論理ボリュームと前記第2記憶装置の論理ボリュームとで構成されたコピーペアを複数まとめたグループごとにコピーペアを管理し、前記グループ内でのコピー状態の時間的一貫性を維持しながら前記コピーペア間で前記第1記憶装置の論理ボリュームのデータを前記第2記憶装置の論理ボリュームにリモートコピーする処理部と、を備えた計算機システムであって、
前記処理部は、全コピーペアの正常または異常の状態を更新し、異常状態のコピーペアの1つに対して、まだ異常グループへの移動がなされていないかの条件、および、すでに異常グループに移動している場合にはその異常グループに移動してから異常状態の種類が変更されているかの条件の2つの条件について判断し、
いずれかの前記条件を満たす場合は、そのときの異常状態の種類に対応する異常グループが存在するかを判断し、その異常グループが存在しない場合は新たにその異常グループを設定し、前記異常状態のコピーペアの1つをそのとき所属する前記グループからその異常グループに移動し、
また、前記グループと前記異常グループのコピーペア数を管理するグループ管理テーブルのコピーペア数を更新し、各コピーペアの所属する前記グループと前記異常グループを管理するペア管理テーブルの情報を更新し、さらに、前記異常グループ単位でコピーペアの異常回復を行う
ことを特徴とする計算機システム。 - データを記憶する複数の論理ボリュームを有する第1記憶装置と、前記第1記憶装置に接続され複数の論理ボリュームを有する第2記憶装置と、前記第1記憶装置の論理ボリュームと前記第2記憶装置の論理ボリュームとで構成されたコピーペアを複数まとめたグループごとにコピーペアを管理し、前記グループ内でのコピー状態の時間的一貫性を維持しながら前記コピーペア間で前記第1記憶装置の論理ボリュームのデータを前記第2記憶装置の論理ボリュームにリモートコピーする処理部と、を備えた計算機システムであって、
前記処理部は、コピーペアが異常状態となったときに当該コピーペアを所属する前記グループから抜き出して、異常状態のコピーペアを集めるための異常グループに移動し、前記異常グループ単位でコピーペアの異常回復を行う
ことを特徴とする計算機システム。 - 前記処理部は、前記異常グループ単位でコピーペアの異常回復を行った後に、異常回復したコピーペアを元に所属した前記グループに戻すことを特徴とする請求項2に記載の計算機システム。
- 前記処理部は、異常状態のコピーペアを所属する前記グループから抜き出して異常グループに移動するときに、異常状態の種類が同一のコピーペアを同一の前記異常グループに移動することを特徴とする請求項2に記載の計算機システム。
- 前記処理部は、前記異常グループに移動したコピーペアの異常状態の種類が変わった場合に、当該コピーペアをその変わった後の異常状態の種類のコピーペアを集めるための異常グループにさらに移動することを特徴とする請求項4に記載の計算機システム。
- 前記処理部は、異常状態のコピーペアを所属する前記グループから抜き出して異常グループに移動するときに、前記異常回復のための異常回復方法が同一のコピーペアを同一の前記異常グループに移動することを特徴とする請求項2に記載の計算機システム。
- 前記グループが複数ある場合、前記処理部は、その複数の前記グループに関して、異常状態のコピーペアを所属する前記グループから抜き出して前記異常グループに移動することを特徴とする請求項2に記載の計算機システム。
- 前記異常グループ単位でコピーペアの異常回復を行う場合、前記異常回復のための異常回復方法に優先度が付与されており、前記処理部は、使用可能な前記異常回復方法が複数あるときには優先度の高い前記異常回復方法を使用し、異常回復を行うことを特徴とする請求項2に記載の計算機システム。
- 前記処理部は、さらに、前記グループの情報と前記異常グループの情報を表示部に表示することを特徴とする請求項2に記載の計算機システム。
- 前記処理部は、さらに、前記異常回復のための1以上の異常回復方法を表示部に表示することを特徴とする請求項2の計算機システム。
- データを記憶する複数の論理ボリュームを有する第1記憶装置と、前記第1記憶装置に接続され複数の論理ボリュームを有する第2記憶装置と、前記第1記憶装置の論理ボリュームと前記第2記憶装置の論理ボリュームとで構成されたコピーペアを複数まとめたグループごとにコピーペアを管理し、前記グループ内でのコピー状態の時間的一貫性を維持しながら前記コピーペア間で前記第1記憶装置の論理ボリュームのデータを前記第2記憶装置の論理ボリュームにリモートコピーする処理部と、を備えた計算機システムによる計算機制御方法であって、
前記処理部は、コピーペアが異常状態となったときに当該コピーペアを所属する前記グループから抜き出して、異常状態のコピーペアを集めるための異常グループに移動し、前記異常グループ単位でコピーペアの異常回復を行う
ことを特徴とする計算機制御方法。 - 前記処理部は、前記異常グループ単位でコピーペアの異常回復を行った後に、異常回復したコピーペアを元に所属した前記グループに戻すことを特徴とする請求項11に記載の計算機制御方法。
- 前記処理部は、異常状態のコピーペアを所属する前記グループから抜き出して異常グループに移動するときに、異常状態の種類が同一のコピーペアを同一の前記異常グループに移動することを特徴とする請求項11に記載の計算機制御方法。
- 前記処理部は、前記異常グループに移動したコピーペアの異常状態の種類が変わった場合に、当該コピーペアをその変わった後の異常状態の種類のコピーペアを集めるための異常グループにさらに移動することを特徴とする請求項13に記載の計算機制御方法。
- 前記処理部は、異常状態のコピーペアを所属する前記グループから抜き出して異常グループに移動するときに、前記異常回復のための異常回復方法が同一のコピーペアを同一の前記異常グループに移動することを特徴とする請求項11に記載の計算機制御方法。
- 前記グループが複数ある場合、前記処理部は、その複数の前記グループに関して、異常状態のコピーペアを所属する前記グループから抜き出して前記異常グループに移動することを特徴とする請求項11に記載の計算機制御方法。
- 前記異常グループ単位でコピーペアの異常回復を行う場合、前記異常回復のための異常回復方法に優先度が付与されており、前記処理部は、使用可能な前記異常回復方法が複数あるときには優先度の高い前記異常回復方法を使用し、異常回復を行うことを特徴とする請求項11に記載の計算機制御方法。
- 前記処理部は、さらに、前記グループの情報と前記異常グループの情報を表示部に表示することを特徴とする請求項11に記載の計算機制御方法。
- 前記処理部は、さらに、前記異常回復のための1以上の異常回復方法を表示部に表示することを特徴とする請求項11の計算機制御方法。
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