JP2006350375A - 携帯情報端末(pda)を使用したコミュニケーション支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カスタマイズ支援機器より移植されたコ会話情報シンボルに基づいて会話訓練するミュニケーション支援機器に、利用者の会話情報シンボル選択時の判定,応答時間を含む操作履歴を記録する手段を設ける。
また、視聴覚による会話訓練を行うための絵シンボルと音声を含む会話情報シンボルを編集するカスタマイズ支援機器に、コミュニケーション支援機器より転送された利用者の会話情報シンボル選択時の判定,応答時間を含む操作履歴を解析する手段を設けることによって会話情報シンボルの更新を行い、障害度に応じて適合する支援機器の提供を可能とした。
【選択図】 図1
Description
特許文献1のコミュニケーション支援機器は、支援機器上のスイッチにより音声のみを発生するものである。特許文献2のコミュニケーション支援機器は、手帳状に形成された機器に絵シンボルを配置し、ページを捲りながら、或いは絵シンボルを有する紙シートをカートリッジに収納し、紙シート上の絵を指すものである。
前者においては、予め登録されているメッセージのみの発声であるために使用するメッセージ範囲が限定されてしまう。また、後者のメッセージ録音のものは、
音声の録音時間や登録可能なメッセージ数に制限がある。
したがって、これら音声によるコミュニケーション支援機器の場合には、解かりやすいコミュニケーションは可能であるが、カスタマイズにおける情報量に制限があるという問題を有している。
前記カスタマイズ支援機器は、視聴覚による会話訓練を行うための絵シンボルと音声を含む会話情報を収集・編集してコミュニケーションブックを作成して記憶部に記憶し、入力された会話情報のデータに基づいて前記コミュニケーション支援機器に転送するカスタマイズ機能部と、コミュニケーション支援機器より転送された利用者の操作履歴を解析し、当該利用者向けの会話情報のデータを更新するユーザビリティ解析機能部と、前記コミュニケーション支援機器とのデータの授受を行う情報メンテナンス機能部とを備えたことを特徴としたものである。
前記コミュニケーション支援機器に、利用者の会話情報シンボル選択時の判定,応答時間を含む操作履歴を記録する手段を設け、前記カスタマイズ支援機器には、前記操作履歴を解析する手段を設け、コミュニケーション支援機器とカスタマイズ支援機器とは伝送手段を介して互いに会話情報の同期化を可能にしたことを特徴としたものである。
また、携帯情報端末機をコミュニケーション支援機器のプラットフォームとすることにより携帯性が向上できる等の利点を有するものである。
パソコン側にて作成されたコミュニケーションブックは、情報端末機1とパソコン2との情報透過を行う機能部(情報交換機能部)を介して情報端末機1に転送,記憶され、コミュニケーション支援を実現する各種機能部の情報として使用される。
コミュニケーション機能部20は、コミュニケーションブックに収録された絵シンボルと音声を伝達手段とするコミュニケーション支援機能部20aと、これに先立って行われるシンボル認知機能部20bとに大別される。
なお、表示画面の設定は親などの管理者が裏画面にてよって行う。
利用者によるカテゴリの指定及びシンボルと関連語句の2つのシンボルの選定をトリガーとして2つの会話情報から合成される文章を音声メッセージとしてスピーカ13より自動発声する。
このシンボル認知機能部20bでは、シンボルを表示する時間やコミュニケーションブックに収録されている会話情報シンボルから特定のカテゴリに属するシンボルのみの指定ができ、また会話情報シンボルの表示順序に関しても任意に設定可能となっている。
画面構成・操作方法設定機能部21aは、画面に表示する会話情報シンボルの表示数を1枚、4枚、9枚の如く障害の重度に応じて表示数を設定する。また、操作方法のユーザビリティとしては、会話シンボル選択時における利用者の判定時間と応答時間を設定する機能を備えている。
操作履歴記録部21bは、コミュニケーション支援機器使用時の操作履歴を記録することで、利用者の障害特性に合わせたユーザビリティ設定を調整するための機能で、この機能はコミュニケーション支援機器操作履歴と、パソコンでの操作履歴解析の2つの機能により実現されている。
コミュニケーション支援装置は、コミュニケーション支援機器(情報端末機1)とカスタマイズ支援機器(パソコン2)とで構成されるが、両者の共有情報としてはコミュニケーションブックと操作履歴情報の2種類となる。情報メンテナンス機能は、これらの情報をコミュニケーション支援機器とカスタマイズ支援機器間を接続して情報を同期するための機能である。
情報の同期に関しては、通信可能状態にある2台の機器に格納されている共有情報における情報の差異を検出し、更新に必要な箇所のみが透過される。
また、情報の同期手順については、情報端末機とパソコンのそれぞれから行なわれる。
カスタマイズ機能部30の第2は、コミュニケーションブック作成機能部30bを備えていることである。
コミュニケーション作成機能部30bは、シンボル編集機能部30aで作成された複数の会話情報シンボルを階層構造で管理するためのものである。この機能では会話情報シンボルの集合としてコミュニケーションブックを作成するだけでなく、個々の会話情報シンボルに対して、そのシンボルから連想される別の会話情報シンボルを関連語として複数登録することを可能にしている。これによって、会話情報シンボルとそれに対応した複数の関連語の組み合わせによる単語の組み合わせによる文書作成を実現している。
カスタマイズ機能部30によって作成されたコミュニケーションブックは、コミュニケーション支援機器へ転送されてコミュニケーションの媒体として使用されるが、しかし、コミュニケーション支援機器はカスタマイズ支援機器から切り離された状態で持ち歩くことが想定される。このため、コミュニケーションブックに収録された会話情報シンボルの利用頻度や視認性、さらにはコミュニケーション支援機器の操作性など正確に把握することが困難となる。
この問題を解決するために、前述したようにコミュニケーション支援機器には操作履歴記録機能部21bが配置されている。この操作履歴記録機能部21bに記録された出力データには、コミュニケーションブックの収録された会話情報の利用回数や操作速度などの情報が格納されており、ユーザビリティ解析機能部31はこれらの情報を数値化して統計情報の出力を行う。
操作履歴解析機能部31bは、コミュニケーション支援機器に対する指示内容を時系列に表示し、使用者がいかなる操作を行ったかを画面上の仮想モデル空間に再現し、使用者の操作特性を解析し支援する。この解析を行うことで使用者の障害特性に合ったユーザビリティの確保を実現している。
カスタマイズ支援機器2において、スキャナ等よりの入力手段より得られた情報に基づいて作成されたコミュニケーションブック情報はコミュニケーション支援機器1に転送される。コミュニケーション支援機器では、転送されたコミュニケーションブック情報を参照しながらコミュニケーション機能を実行し、その記録を保存して操作記録とし、カスタマイズ支援機器に転送する。カスタマイズ支援機器は転送された操作記録を解析し、操作記録に基づいてコミュニケーションブックを改定する。
したがって、コミュニケーション支援機器に搭載されるコミュニケーションブックは、初期訓練用から軽度障害用と常にその利用者の障害度に適合したもとすることができる。
ステップS1で初期化処理が行なわれると初期画面が表示部10に表示される。利用者による画面入力を待った後(S2)に、S3でカテゴリの切換えがあったか否かが判断される。切換信号ありの場合には、S4で選択カテゴリの収録シンボルの先頭ページとS5での選択カテゴリの関連語先頭ページが例えば図3のように表示され、S2に戻って次の画面入力を待つ。カテゴリ表示領域10aに表示された表示画面のカテゴリが意に添わなかった場合には、ページ捲り領域10eを押圧することによりカテゴリを切換えて所望のカテゴリ(図3では「のりもの」)を表示する。
すなわち、図7(a)は50音キーボードで、任意の言葉、文章を情報端末機の表示部から直接入力することにより発声する機能となっている。(b)図は自己紹介機能を示したもので、利用者の顔写真、音声、氏名等を情報端末機のRAMに登録して使用する。(c)図はタイマー機能を示したもので、時間の経過を視覚的に表示して設定時刻となったときにシンボルと音声で知らせる。
図8(a)〜(c)図はスケジューラ機能示したもので、カレンダーに開始時刻と終了時刻を設定して作業時間を自己管理する。この他カレンダーにチェック項目を設定し、達成率管理が可能となっている。
2…カスタマイズ支援機器(パソコン)
3…スキャナ
4…デジタルカメラ
5…マイク
11…カーソルボタン
12…プログラム選択ボタン
13…スピーカ
20…コミュニケーション機能部
21…ユーザビリティ機能部
22…情報メンテナンス機能部
30…カーソルボタン機能部
31…ユーザビリティ解析機能部
32…情報メンテナンス機能部
Claims (4)
- 視聴覚による会話訓練を行うための会話情報を編集するカスタマイズ支援機器と、このカスタマイズ支援機器によって作成された会話情報が伝送手段を介して転送され、転送された会話情報に基づき利用者が会話訓練するコミュニケーション支援機器とを有する支援装置において、
前記カスタマイズ支援機器は、視聴覚による会話訓練を行うための絵シンボルと音声を含む会話情報を収集・編集してコミュニケーションブックを作成して記憶部に記憶し、入力された会話情報のデータに基づいてコミュニケーションブックより当該会話情報を前記コミュニケーション支援機器に転送するカスタマイズ機能部と、コミュニケーション支援機器より転送された利用者の操作履歴を解析し、
当該利用者向けの会話情報のデータを更新するユーザビリティ解析機能部と、前記コミュニケーション支援機器とのデータの授受を行う情報メンテナンス機能部とを備えたことを特徴としたコミュニケーション支援システム。 - 前記カスタマイズ機能部は、管理可能な画像データ、文字データ、音声データを含むマルチメディア情報を組み合わせて会話情報を作成するシンボル編集機能部と、このシンボル編集機能部で作成された複数の会話情報を階層的に管理するコミュニケーションブック作成機能部とを有し、前記ユーザビリティ解析機能部は、前記コミュニケーション支援機器より転送された会話情報の利用頻度、会話情報の表示から応答操作までに要した時間を解析するシンボル認知度解析機能部と、利用者がいかなる操作を行ったかを画面上に再現して操作特性を解析する操作履歴解析機能部とを備えたことを特徴とした請求項1記載のコミュニケーション支援システム。
- 前記シンボル認知度解析機能部による解析は、会話情報の表示から応答操作までに要した時間を会話シンボル単位で積算し、シンボル総数に対する使用比率・平均反応速度グラフ化してカスタマイズ支援機器の表示部に表示することを特徴とした請求項2記載のコミュニケーション支援システム。
- 視聴覚による会話訓練を行うための絵シンボルと音声を含む会話情報を編集するカスタマイズ支援機器と、このカスタマイズ支援機器によって作成された会話情報が伝送手段を介して転送され、転送された会話情報に基づいて利用者が会話訓練するコミュニケーション支援機器とを有する支援装置において、前記コミュニケーション支援機器に、利用者の会話情報シンボル選択時の判定,応答時間を含む操作履歴を記録する手段を設け、前記カスタマイズ支援機器には、前記操作履歴を解析する手段を設け、コミュニケーション支援機器とカスタマイズ支援機器とは伝送手段を介して互いに会話情報の同期化を可能にしたことを特徴としたコミュニケーション支援システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006216450A JP2006350375A (ja) | 2006-08-09 | 2006-08-09 | 携帯情報端末(pda)を使用したコミュニケーション支援システム |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002051147A Division JP4081744B2 (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 情報端末機 |
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JP2006216450A Pending JP2006350375A (ja) | 2006-08-09 | 2006-08-09 | 携帯情報端末(pda)を使用したコミュニケーション支援システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011013871A (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-20 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | 意思伝達装置及び意思伝達方法並びにプログラム |
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2006
- 2006-08-09 JP JP2006216450A patent/JP2006350375A/ja active Pending
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