JP2006349378A - 汚染監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被洗浄物を洗浄して得た採取液に含まれる不純物を分析して汚染レベル又は汚染原因を特定する不純物分析手段22と、該不純物分析手段22によって求めた前記汚染レベル等の汚染情報を各加工処理プロセス24に伝達する監視通信手段23と、該監視通信手段23にインターネット等のネットワーク29を介して接続される情報端末26とから構成され、汚染状態が所定の汚染レベルを超えた場合に前記監視通信手段23が汚染警報を発すると共に、前記汚染情報を汚染に関わる関係加工処理プロセスの情報端末26に伝達する構成とした。
【選択図】 図1
Description
また、建設機械における油圧駆動回路の作動油中への不純物の混入については、例えば、特許文献2のように、セルに形成した流路を挟むようにして発光素子と受光素子を配置し、該発光素子から照射したレーザ光を流路内の作動油を透過させてから受光素子で受けることにより、不純物に関する情報を取得する技術が公知となっている。
すなわち、請求項1においては、被洗浄物を洗浄して得た採取液に含まれる不純物を分析して汚染レベルまたは汚染原因を特定する不純物分析手段と、該不純物分析手段によって求めた前記汚染レベル等の汚染情報を各加工処理プロセスに伝達する監視通信手段と、該監視通信手段にインターネット等のネットワークを介して接続される情報端末とから構成され、汚染状態が所定の汚染レベルを超えた場合に、前記監視通信手段が汚染警報を発すると共に、前記汚染情報を汚染に関わる関係加工処理プロセスの情報端末に伝達するものである。
請求項2においては、液体や気体から成る制御流体中に混入した不純物を分析して汚染レベルまたは汚染原因を特定する不純物分析手段と、該不純物分析手段によって求めた前記汚染レベル等の汚染情報を各流体駆動プロセスに伝達する監視通信手段と、該監視通信手段にインターネット等のネットワークを介して接続される情報端末とから構成され、汚染状態が所定の汚染レベルを超えた場合に、前記監視通信手段が汚染警報を発すると共に、前記汚染情報を所定の汚染レベルを超えた流体制御機器のある流体駆動プロセスの情報端末に伝達するものである。
請求項3においては、前記不純物分析手段には撮像手段を備え、該撮像手段は、走査することによって不純物を撮影するラインセンサカメラを有するものである。
請求項4においては、前記不純物分析手段または監視通信手段には記憶手段を備え、該記憶手段は、測定による不純物の大きさや形状等の実績情報から成る実績情報データベース、前記汚染レベルを判定するための規格モデルや前記汚染警報を発する基準となる所定の汚染レベル等の分析情報から成る分析情報データベース、及び該実績情報データベースと分析情報データベースとから得られた汚染情報から成る汚染情報データベースを有するものである。
請求項5においては、前記不純物分析手段または監視通信手段には記憶手段を備え、該記憶手段は、測定による不純物の最大径や形状等の実績情報から成る実績情報データベース、不純物の外観特性と不純物の種類や加工の方法等との間の対応関係を示す不純物情報から成る不純物情報データベース、各加工処理プロセスで発生する不純物に関するプロセス情報から成るプロセス情報データベース、及び該実績情報データベースを元に前記不純物情報データベースとプロセス情報データベースとから推定した前記関係加工処理プロセス等の汚染情報から成る汚染情報データベースを有するものである。
すなわち、請求項1においては、被洗浄物を洗浄して得た採取液に含まれる不純物を分析して汚染レベルまたは汚染原因を特定する不純物分析手段と、該不純物分析手段によって求めた前記汚染レベル等の汚染情報を各加工処理プロセスに伝達する監視通信手段と、該監視通信手段にインターネット等のネットワークを介して接続される情報端末とから構成され、汚染状態が所定の汚染レベルを超えた場合に、前記監視通信手段が汚染警報を発すると共に、前記汚染情報を汚染に関わる関係加工処理プロセスの情報端末に伝達するので、汚染警報を発して製品の再洗浄を迅速に実施することができ、汚染されたままの製品がそのまま出荷されるのを防止することができる。更には、汚染に関わる加工処理プロセス(以下、「関係加工処理プロセス」とする)を特定して加工条件等の適正化を図り、汚染の原因となる不純物の発生自体を抑制して、汚染の再発を確実に防止することができる。
請求項2においては、液体や気体から成る制御流体中に混入した不純物を分析して汚染レベルまたは汚染原因を特定する不純物分析手段と、該不純物分析手段によって求めた前記汚染レベル等の汚染情報を各流体駆動プロセスに伝達する監視通信手段と、該監視通信手段にインターネット等のネットワークを介して接続される情報端末とから構成され、汚染状態が所定の汚染レベルを超えた場合に、前記監視通信手段が汚染警報を発すると共に、前記汚染情報を所定の汚染レベルを超えた流体制御機器のある流体駆動プロセスの情報端末に伝達するので、汚染警報を発して所定の汚染レベルを超えた流体制御機器の制御流体の交換を迅速に実施することができ、流体制御機器が損傷するのを防止することができる。更には、汚染に関わる流体制御機器構成部(以下、「関係流体制御機器構成部」とする)を特定して動作条件等の適正化を図り、汚染の原因となる不純物の発生自体を抑制して、汚染の再発を確実に防止することができる。
請求項3においては、前記不純物分析手段には撮像手段を備え、該撮像手段は、走査することによって不純物を撮影するラインセンサカメラを有するので、エリアセンサカメラに比べてレンズ収差等による誤差が小さく、不純物の大きさ、形状、色等の外観特性を精度良く取得することができるため、不純物度数分布、汚染レベル、汚染異常有無等の汚染情報の精度を大きく向上させることができる。
請求項4においては、前記不純物分析手段または監視通信手段には記憶手段を備え、該記憶手段は、測定による不純物の大きさや形状等の実績情報から成る実績情報データベース、前記汚染レベルを判定するための規格モデルや前記汚染警報を発する基準となる所定の汚染レベル等の分析情報から成る分析情報データベース、及び該実績情報データベースと分析情報データベースとから得られた汚染情報から成る汚染情報データベースを有するので、不純物度数分布の取得、該不純物度数分布や所定の規格モデルによる分布に基づいた汚染レベルの判定、汚染異常有無の判定を行うことができる。
請求項5においては、前記不純物分析手段または監視通信手段には記憶手段を備え、該記憶手段は、測定による不純物の最大径や形状等の実績情報から成る実績情報データベース、不純物の外観特性と不純物の種類や加工の方法等との間の対応関係を示す不純物情報から成る不純物情報データベース、各加工処理プロセスで発生する不純物に関するプロセス情報から成るプロセス情報データベース、及び該実績情報データベースを元に前記不純物情報データベースとプロセス情報データベースとから推定した前記関係加工処理プロセス等の汚染情報から成る汚染情報データベースを有するので、加工処理プロセスの製品については、不純物付着に関係する加工処理プロセスの特定や加工条件等の適正化を図ることができ、流体駆動プロセスの流体制御機器については、制御流体への不純物混入に関係する流体制御機器構成部品の特定や動作条件等の適正化を図ることができる。
図1は本発明に関わる汚染監視システムの全体構成を示すブロック図、図2は汚染監視システムを構成する不純物分析システムのブロック図、図3は汚染監視処理の処理手順を示すフローチャート、図4は不純物分析装置の正面図、図5は不純物分析装置の平面図と側面図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は側面図、図6はラインセンサカメラと不純物との関係を示す模式図、図7は不純物分析装置に関する操作手順或いは動作手順を順に示すフローチャート、図8は不純物分析装置に関する不純物の画像による形状の確認についての操作手順或いは動作手順を順に示すフローチャート、図9は不純物の全体画像、拡大画像、及び汚染情報が映し出された表示画面全体を示す全体模式図、図10は不純物の汚染情報が映し出された表示画面の一部を示す部分模式図である。
なお、本実施例においては、不純物が混入する制御流体として作動油を例に説明しているが、他の液体であっても、フロンガスのような気体であってもよく、流体であれば特に限定されるものではない。
該汚染監視システム20において、分析センター21には、不純物分析システム22と該不純物分析システム22に接続された監視通信装置23とが配設され、該監視通信装置23は、インターネット等のネットワーク29と接続され、さらに該ネットワーク29には、複数の加工処理プロセス24(または流体駆動プロセス25)や洗浄ライン30に設けられた各情報端末26が接続されている。
該不純物分析システム22は、キーボード、操作ボタン、タッチパネル、音声入力機器、マウス等の入力部32と、ディスプレイ等の表示装置やレーザプリンタ等の印刷機器に代表される出力部38と、ディスプレイ表示、重量測定、ラインセンサカメラの駆動走査、画像取り込み等を制御するための制御プログラム、撮影画像を分析して不純物の外観特性を算出等するための画像処理プログラム、及び不純物度数分布や所定の規格モデル等に基づく分布等を求めて汚染レベル等の汚染情報を算出するための規格モデルプログラム等の各種プログラムを読み込むメインメモリ37と、該各プログラムの指令を受けて各種処理を行う中央処理装置36と、ハードディスクなどの記憶装置39と、不純物を濾過や遠心分離などで抽出分離する不純物抽出部33と、該不純物抽出部33からの不純物の重量を測定する電子天秤等の重量測定部34と、ラインセンサカメラ等のカメラや該カメラを走査駆動させるX−Yテーブル等の走査機構等から成る撮像部35と、通信インターフェイス40とから構成され、該通信インターフェイス40を介して、前記監視通信装置23に接続されている。
該汚染監視処理41では、前記不純物分析システム22で不純物分析処理42を行い、その結果汚染信号が送信されると、前記監視通信装置23が監視通信処理43を行い、所定の情報端末26に対して前記ネットワーク29を介して再洗浄や作動油交換の指示及び汚染情報を伝達するようにしている。
図4、図5に示すように、不純物測定装置1は台2上の一側にディスプレイ3が配備され、該ディスプレイ3のすぐ下方に操作盤4が設置されている。ディスプレイ3の下方の台2の下には、前記中央処理装置36、メインメモリ37、記憶装置39等を備えたパーソナルコンピュータ本体5が収納されている。
従来より、不純物を観察して清浄度等の汚染レベルを測定するにはCCDカメラが用いられ、該CCDカメラで撮影した不純物画像に対して画像処理等を施すことによって汚染レベルを測定している。一般に、このCCDカメラは、2次元的な広がりを有するレンズ等で集光された光を画素単位で取得するエリアセンサカメラであるが、このようなエリアセンサカメラの場合、レンズ収差による誤差のために測定精度に限界がある。更に、このレンズ収差によって不連続となった画素単位のデータを連続化させるための補正処理には、多大な時間がかかるので、安易に画素数を増やすことができず、高画素化による画像品質の向上が難しい。
図7に示すように、パーソナルコンピュータ本体5の操作盤4のメインスイッチとなる前記操作ボタン4aをONすることにより、前記記憶装置39内の制御プログラムが実行されると、ディスプレイ3上に下記のような操作手順あるいは動作手順が順に表示される。
前記ヒータ14で濾紙を乾燥した後に、不純物の付着した濾紙の重量Bを重量測定器12によって測定し、該重量Bから、前記ステップ22で測定した濾紙のみの重量Aを引いて、不純物総重量(=B−A)を算出する。
重量測定後、ラインセンサカメラ15を走査機構16により走査させることによって、不純物を撮影する。この撮像処理で得られた不純物画像のデータは、前記パーソナルコンピュータ本体5に設けられた記憶装置39内の実績情報データベース39aに記憶される。その後、前記分析情報データベース39b内の画像処理プログラムによって、以下の画像処理が行われる。
前記撮像処理後、不純物画像の平均輝度値を算出し、該不純物画像を、例えば「白」又は「黒」等の2色に分ける二値化処理を行う。
続いて、二値化された不純物画像データに基づいて、各不純物の径を算出する。ここでいう径とは、一般的な円の意味を含むと共に、最大径(不純物上において互いに最も離れた端部同士の距離)や最小径(不純物上において互いに最も近接した端部同士の距離)の意味も含むものであり、不純物の大きさの寸法全般を意味する。
更に、同じ情報を有する画素から成る前記集合の輪郭情報に基づいて、不純物の形状を複数のタイプに分類する。この分類の基準には、各製品について加工方法、加工条件等を変化させて発生する不純物の形状や、あるいは流体制御機器の各構成部品について制御動作形態、制御動作条件等を変化させて発生する不純物の形状を、あらかじめ類型化したものを用いるのが好ましい。例えば、単純な二次元形状では、長軸方向の長さと短軸方向の長さとの比率に基づく尖鋭度を、三次元形状では、粒状、螺旋状、舌状、S字状等を類型の基準とすることができる。
また、前記不純物画像データから、各不純物のRGBといった色情報を検出し、該色情報を、不純物全体におけるの最大径、総重量、総数、及び各不純物における最大径、形状タイプの情報と一緒に、前記記憶装置39内の実績情報データベース39aに記憶する。
また、後述のステップS33で表示される表示画面の図9に示すように、各不純物を最大径の順に面積と一緒に整列して整列リスト46を得たり、各最大径範囲毎の個数を自動的に算出して不純物度数分布47を得ることができる。
前記処理で得られた最大径、形状タイプ、色等の外観特性データを前記不純物情報データベース39d中の対応データと照合することにより不純物の種類等を推測し、更に、この推測した不純物の種類等を前記プロセス情報データベース39c中のプロセス情報と照合することにより、汚染発生の原因となる加工処理プロセスや流体制御機器構成部を推定し、この汚染原因推定データは、前記不純物度数分布、汚染レベル等と一緒に、汚染情報として前記汚染情報データベース39eに蓄積される。
図8に示すように、ステップS41からステップS42については、上記ステップS32で「粒子の形状を画像で確認しますか」と選択要求されるので、画像モニタするか否かをyes/noボタンで選択する。(yesボタンを押したと仮定する。)
15 ラインセンサカメラ
22 不純物分析手段
23 監視通信手段
24 加工処理プロセス
25 流体駆動プロセス
26 情報端末
28 流体制御機器
29 ネットワーク
39 記憶装置
39a 実績情報データベース
39b 分析情報データベース
39c プロセス情報データベース
39d 不純物情報データベース
39e 汚染情報データベース
Claims (5)
- 被洗浄物を洗浄して得た採取液に含まれる不純物を分析して汚染レベルまたは汚染原因を特定する不純物分析手段と、該不純物分析手段によって求めた前記汚染レベル等の汚染情報を各加工処理プロセスに伝達する監視通信手段と、該監視通信手段にインターネット等のネットワークを介して接続される情報端末とから構成され、汚染状態が所定の汚染レベルを超えた場合に、前記監視通信手段が汚染警報を発すると共に、前記汚染情報を汚染に関わる関係加工処理プロセスの情報端末に伝達することを特徴とする汚染監視システム。
- 液体や気体からなる制御流体中に混入した不純物を分析して汚染レベルまたは汚染原因を特定する不純物分析手段と、該不純物分析手段によって求めた前記汚染レベル等の汚染情報を各流体駆動プロセスに伝達する監視通信手段と、該監視通信手段にインターネット等のネットワークを介して接続される情報端末とから構成され、汚染状態が所定の汚染レベルを超えた場合に、前記監視通信手段が汚染警報を発すると共に、前記汚染情報を所定の汚染レベルを超えた流体制御機器のある流体駆動プロセスの情報端末に伝達することを特徴とする汚染監視システム。
- 前記不純物分析手段には撮像手段を備え、該撮像手段は、走査することによって不純物を撮影するラインセンサカメラを有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の汚染監視システム。
- 前記不純物分析手段または監視通信手段には記憶手段を備え、該記憶手段は、測定による不純物の大きさや形状等の実績情報から成る実績情報データベース、前記汚染レベルを判定するための規格モデルや前記汚染警報を発する基準となる所定の汚染レベル等の分析情報から成る分析情報データベース、及び該実績情報データベースと分析情報データベースとから得られた汚染情報から成る汚染情報データベースを有することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の汚染監視システム。
- 前記不純物分析手段または監視通信手段には記憶手段を備え、該記憶手段は、測定による不純物の最大径や形状等の実績情報から成る実績情報データベース、不純物の外観特性と不純物の種類や加工の方法等との間の対応関係を示す不純物情報から成る不純物情報データベース、各加工処理プロセスで発生する不純物に関するプロセス情報から成るプロセス情報データベース、及び該実績情報データベースを元に前記不純物情報データベースとプロセス情報データベースとから推定した前記関係加工処理プロセス等の汚染情報から成る汚染情報データベースを有することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の汚染監視システム。
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JP2006349378A true JP2006349378A (ja) | 2006-12-28 |
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JP2009198414A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Moriai Seiki Kk | 残留付着物測定装置 |
JP2016099275A (ja) * | 2014-11-25 | 2016-05-30 | 森合精機株式会社 | 付着物測定システム |
CN114516665A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-05-20 | 中原环保股份有限公司 | 一种适用于污水处理设施清洁的方法及其装置 |
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2005
- 2005-06-13 JP JP2005172643A patent/JP2006349378A/ja active Pending
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