JP2006346538A - サイクロン式固気分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】固気分離性能の向上。
【解決手段】捕集部5の内部には、捕集部5内の気体を吸引して、捕集部5の外部に排出する気体吸引部9が配設されている。この気体吸引部9の吸引口9aは、捕集部5内で粒子濃度が希薄になる中心領域に位置している。気体吸引部9を構成する吸引管9bの端部は旋回流発生部3の気体導入部6に接続されている。従って、真空エジェクタE2の吸引力によって吸引された捕集部5内の気体は、吸引管9bを介して再び旋回流発生部3に戻される。
【選択図】図1
【解決手段】捕集部5の内部には、捕集部5内の気体を吸引して、捕集部5の外部に排出する気体吸引部9が配設されている。この気体吸引部9の吸引口9aは、捕集部5内で粒子濃度が希薄になる中心領域に位置している。気体吸引部9を構成する吸引管9bの端部は旋回流発生部3の気体導入部6に接続されている。従って、真空エジェクタE2の吸引力によって吸引された捕集部5内の気体は、吸引管9bを介して再び旋回流発生部3に戻される。
【選択図】図1
Description
本発明は、固体粒子を含む固気混合気体から遠心力を利用して固体粒子を分離するサイクロン式固気分離装置に関する。
粒子径の小さな微粒子、例えば粒子径100μm以下の微粒子を含む固気混合気体の固気分離には、バグフィルターと呼ばれる織布フィルター、焼結金属フィルター、ヘパフィルターなどが用いられている。この中で最も汎用されているバグフィルターは安価であるが、その洗浄作業が面倒な上、目詰まり除去装置が必要である。焼結金属フィルターは高価であり、同様に目詰り除去装置が必要である。ヘパフィルターは微粒子の分離性能は良いが、高価な上、繰り返し使用には不適である。さらに、これらの固気分離手段は、固気分離した粒子の取り扱いに問題を抱えている。すなわち、分離した粒子を払い落としたり、重力沈下することはできても、その分離した粒子を粒子加工に必要な部位に供給したり、別の装置に輸送する機能は持ち合せていない。
これに対して、サイクロン式の固気分離装置は、安価で、洗浄作業も容易な上、分離した粒子をロータリーバルブ等で系外に排出し、付設の輸送手段により、粒子加工に必要な部位に供給したり、別の装置に輸送したりすることができる。しかしながら、サイクロン式の最も大きな欠点は、微粒子、特に粒子径100μm以下の微粒子の分離性能が極めて悪いことである。近時、医薬品、食品、化粧品、農薬等の製造分野では、粒子加工の高度化の傾向に伴い、微粒子の取り扱いが重要になってきている。
このような事情に鑑み、本発明者らは、微粒子に対しても固気分離性能に優れたサイクロン式固気分離装置を既に提案している(下記の特許文献1)。この既定案に係るサイクロン式固気分離装置は、長手方向のスリットを有する内筒を外筒の内側に同心状に配設し、外筒の上部に固気混合気体の旋回流を発生させるための旋回流発生部を設け、旋回流発生部の下部に外筒の内壁面と内筒の外壁面とで構成される環状の遠心分離部を設け、遠心分離部の下部に固体粒子を捕集するための捕集部を設け、旋回流発生部で発生させた固気混合気体の旋回流を遠心分離部に導き、遠心部で固気混合気体中の固体粒子を遠心分離すると共に、固体粒子と分離された気体を内筒のスリット及び内部を通じて吸引して系外に排出し、遠心分離部で分離された固体粒子を捕集部に旋回沈降させて捕集するものであった。
特開2004−148164号公報
本発明の課題は、上記の既提案に係るサイクロン式固気分離装置の固気分離性能をより一層高め、特に粒子径100μm以下の微粒子に対しても優れた分離性能を実現することである。
上記課題を解決するため、本発明は、固体粒子を含む固気混合気体から遠心力を利用して固体粒子を分離するサイクロン式固気分離装置において、外筒と、外筒の内側に同心状に配設された内筒とを備え、外筒の上部に固気混合気体の旋回流を発生させるための旋回流発生部が設けられ、旋回流発生部の下部に外筒の内壁面と内筒の外壁面とで構成される環状の遠心分離部が設けられ、遠心分離部の下部に固体粒子を捕集するための捕集部が設けられ、遠心分離部を構成する内筒の周壁には長手方向にスリットが設けられ、捕集部には、捕集部の中心領域の気体を吸引して捕集部の外部に排出する気体吸引部が設けられ、旋回流発生部で発生させた固気混合気体の旋回流を遠心分離部に導き、遠心部で固気混合気体中の固体粒子を遠心分離すると共に、固体粒子と分離された気体を内筒のスリット及び内部を介して吸引して系外に排出し、遠心分離部で分離された固体粒子を捕集部に旋回沈降させて捕集する構成を提供する。
上記において、気体吸引部で吸引した捕集部内の気体を旋回流発生部に戻す構成とすることができる。
また、旋回流発生部と遠心分離部とを仕切壁で仕切り、仕切壁に、旋回流発生部で発生した旋回流を遠心分離部に導き入れる複数の開口部を設けた構成とすることができる。
以上の構成において、内筒のスリットの幅は0.5mm以下に設定することが好ましい。
また、外筒の内径(Φ3)と内筒の外径(Φ1)との比(Φ1/Φ3)は0.5以下であることが好ましい。これにより、遠心分離部における固体粒子の良好な分離効果が確保できる。
捕集部に、捕集部の中心領域の気体を吸引する気体吸引部を設けたので、遠心分離部から捕集部への粒子の移動が円滑に行われ、粒子の捕集効率を高めることができる。
また、気体吸引部で吸引した捕集部内の気体を旋回流発生部に戻す構成とすることにより、吸引された気体中に粒子が混入していた場合でも粒子の損失を防止することができる。
また、旋回流発生部と遠心分離部とを仕切る仕切壁に複数の開口部を設け、旋回流発生部で発生した旋回流を複数の開口部を介して遠心分離部に導き入れる構成することにより、遠心分離部の空間を有効利用して、固気分離の効率を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るサイクロン式固気分離装置A(以下、単に「固気分離装置A」という。)の全体概略構成を示す縦断面図である。同図に示すように、この固気分離装置Aは、外筒1と、外筒1の内側に同心状に配設された内筒2とを備え、外筒1の最上部から下部にかけて旋回流発生部3、遠心分離部4、捕集部5が順次に設けられている。
この実施形態において、外筒1は、旋回流発生部3及び遠心分離部4に対応する部分が円筒状、捕集部5に対応する部分が下方に向かって漸次縮径する円錐筒状をなしている。内筒2は全長に亘って円筒状をなし、その下端は閉塞し、その上端は開口2aになっている。この内筒2の上方部分は旋回流発生部3の中心部を貫通して外筒1の上端壁1aから外部に突出している。
旋回流発生部3は、外筒1の上端壁1aと、その下方に離隔して配置された仕切壁1bと、上部周壁1cと、その中心部を貫通する内筒2の上部周壁2bとによって環状空間に形成されている。旋回流発生部3とその下部の遠心分離部4とは仕切壁1bによって仕切られている。そして、旋回流発生部3には、固体粒子(以下、単に「粒子」という。)を含む固気混合気体を接線方向から旋回流発生部3に導入するための気体導入部6が接続されている。また、図2(a)に示すように、旋回流発生部3と遠心分離部4とを仕切る仕切壁1bには複数の開口部1b1が設けられており、旋回流発生部3で発生した旋回流fは仕切壁1bの開口部1b1を介して下部の遠心分離部4に導き入れられる。この実施形態において、開口部1b1は例えば3箇所に45度間隔で設けられており、さらに、図2(b)に示すように、各開口部1b1の一方の側壁面1b2、すなわち、旋回流fの流れに対して下流側に位置する一方の側壁面1b2は、旋回流fを遠心分離部4に円滑に案内するために傾斜面に形成されている。
尚、図2(a)に模式的に示すように、外筒1の上部周壁1cに、旋回流発生部3で発生した旋回流fを増速するための増速手段7を1又は複数配設しても良い。この増速手段7は、例えば、ジェット気流を連続的又は間欠的に噴射する噴射ノズルで構成することができる。
この実施形態において、内筒2の下端は遠心分離部4の下方端の付近まで達し、その下端には、外筒1の内径よりも小径でかつ内筒2の外径よりも大径の円形を呈する隔壁板2cが固定されている。
遠心分離部4は、外筒1の中間部周壁1dの内壁面と内筒2の中間部周壁2dの外壁面との間に形成される環状空間によって構成される。この遠心分離部4を構成する内筒2の中間部周壁2dには長手方向に沿って1又は複数のスリット2d1が形成されている。この実施形態では、複数のスリット2d1を円周方向等間隔に形成している。スリット2d1の幅は、分離すべき粒子の粒子径等を勘案して適宜設定すればよいが、例えばスリット2d1の幅を1mm以下、好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは0.1〜0.3mm程度に設定すると、粒子径100μm以下の微粒子に対しても高い分離性能を得ることができる。
尚、図3に例示するように、遠心分離部4に対応する外筒1の中間部周壁1dに、旋回流を増速するための増速手段7’を1又は複数配設しても良い。この増速手段7’は、例えば、ジェット気流を連続的又は間欠的に噴射する噴射ノズルで構成することができる。
捕集部5は、外筒1の最下部空間、すなわち、内筒2の隔壁板2cよりも下部の空間で構成される。捕集部5に対応する外筒1の下部周壁1eは、下方に向かって漸次縮径する円錐筒状をなしている。この捕集部5の最下部中心、すなわち、外筒1の下端壁1fの中心には、捕集部5で捕集した粒子を外部に取り出すための取出口1f1が設けられている。そして、この取出口1f1に、吸引手段、例えば真空エジェクタE1や吸引ブロアーによって捕集部5内の粒子を吸引して外部に取り出す輸送通路8が接続されている。
また、捕集部5の内部には、捕集部5内の気体を吸引して、捕集部5の外部に排出する気体吸引部9が配設されている。この気体吸引部9の吸引口9aは、捕集部5内で粒子濃度が希薄になる中心領域に位置し、その高さ方向の位置は、好ましくは捕集部5の高さの1/2以上の位置に設定されている。この実施形態において、気体吸引部9は、吸引手段、例えば真空エジェクタE2が介装された吸引管9bで構成されている。この吸引管9bの一端部は、外筒1の下部周壁1eを貫通して捕集部5内に導かれ、捕集部5の中心線に沿って上方に屈曲している。この屈曲部の上端開口が吸引口9aになる。一方、吸引管9bの他端部は旋回流発生部3の気体導入部6に接続されている。従って、真空エジェクタE2や吸引ブロアーの吸引力によって吸引された捕集部5内の気体は、吸引管9bを介して再び旋回流発生部3に戻される。
この実施形態の固気分離装置Aは、例えば、図示されていない固気混合気体の発生源、好適には粉粒体処理装置、より好適には医薬品や食品等の製造に用いられる流動層装置の排気部に気体導入部6を接続し、図示されていないブロアー等の負圧吸引源に内筒2の開口2aを接続して使用する。固気混合気体の気体導入部6への導入は、固気混合気体に正圧を与えて気体導入部6に圧送する構成としても良いし、あるいは、内筒2の開口2aに接続された負圧吸引源の吸引力のみによって固気混合気体を気体導入部6から吸引する構成としても良い。さらには、上記の圧送と吸引を併用した構成としても良い。
気体導入部6から旋回流発生部3に導入された固気混合気体は、図2(a)の矢印fで示すように、旋回流発生部3の環状空間を通過する間に旋回流fに変換され、そして、仕切壁1bの開口部1b1を介して下部の遠心分離部4に導かれる。遠心分離部4に導かれた固気混合気体は、旋回流の状態を保ったまま、遠心分離部4内を螺旋旋回して下方に進む。その際、固気混合気体中の粒子は、旋回時の遠心力を受けて外筒1の中間部周壁1dの内壁面側に押し遣られ、これにより、固気混合気体中の粒子と気体とが分離される。外筒1の中間部周壁1dの内壁面側に押し遣られた粒子は、該内壁面との接触によって流速を徐々に低下させつつ遠心分離部4を下降して行く。一方、内筒2の中間部周壁2dの外壁面の近傍を旋回する気体は、内筒2の開口2aに接続された負圧吸引源の作用により、スリット2d1を介して内筒2の内部に吸引されるが、その気体中に僅かに含まれる粒子は、スリット2d1の幅が例えば0.5mm以下と狭いために、スリット2d1の部分を飛び越して旋回し、この部分でも固気分離が進行する。そして、殆ど粒子を含まなくなった気体は内筒2の内部を通って固気分離装置Aの外部(系外)に排出される。
上述のように、この実施形態では、旋回流発生部3と遠心分離部4とを仕切る仕切壁1bに複数の開口部1b1を設け、旋回流発生部3で発生した旋回流を複数の開口部1b1を介して遠心分離部4に導き入れる構成にしている。仕切壁1bの各開口部1b1からそれぞれ遠心分離部4に流入した旋回流は、遠心分離部4内で螺旋状の旋回ピッチの位相が相互にずれた状態で併存し、各旋回流の流れを複合して1つの旋回流として見た場合、仕切壁1bに1つの開口部のみを設けた構成と比較して、旋回流の螺旋状の旋回ピッチが密になった流れの形態を呈する。これにより、遠心分離部4の空間を有効利用して、固気分離の効率を高めることができる。
そして、遠心分離4部の下方部分に達し、流速がさらに低下した粒子は、外筒1の内壁面と内筒2の下端の隔壁板2cとの間の間隙を通過して捕集部5に入り、捕集部5内を旋回沈降しながら流速をさらに低下させ、やがて流速を失って捕集部5の下方部分に堆積する。そして、捕集部5の下方部分に堆積した粒子は、取出口1f1から輸送通路8に吸引されて固気分離装置Aの外部に排出される。尚、遠心分離部4から捕集部5に旋回沈降した粒子は、隔壁板2cにより、遠心分離部4に逆流することが防止される。
上述のように、この実施形態では、捕集部5の内部に、捕集部5内の気体を吸引する気体吸引部9を配設しているので、遠心分離部4から捕集部5への粒子の移動が円滑に行われ、粒子の捕集効率を高めることができる。また、気体吸引部9によって吸引された捕集部5内の気体が旋回流発生部3に戻され、上記の分離操作が繰り返されることにより、吸引された気体中に粒子が混入していた場合でも粒子の損失にはならない。
図4は、上述した実施形態の固気分離装置Aを医薬品や食品等の製造に用いられる流動層装置30に接続した例を概念的に示している。流動層装置30は、流動層容器31の底部から導入した流動化気体によって、粉粒体粒子を浮遊流動させて流動層35を形成しつつ、スプレーノズル33からスプレー液(膜剤液、結合剤液等)を噴霧して造粒又はコーティングを行うものである。流動層35の内部を通過した流動化気体は流動層容器31内を上昇して上部空間に達するが、バグフィルターを配設した従来装置のように流動化気体に混じって飛散しようとする微細粒子が流動層容器31の上部空間で滞留することがなく、固気分離装置Aに運ばれる。そして、固気分離装置Aに運ばれた微細粒子は、そこで固気分離され、固気分離装置Aから流動層35の内部に戻されて再利用される。具体的には、固気分離装置Aの気体導入部6に排気ダクト34を接続し、固気分離装置Aの輸送通路8を流動層容器31の流動室に連通させている。
図5は、内筒2の具体例を示している。この例の内筒2は、離隔板2cを除く部分の長さL1が300mm、外径Φ1が34mm、内径Φ2が28.4mmである。上端の開口2aは内径Φ2よりも小径で、配管継手を接続できるようにネジが設けられている。この例では、スリット2d1は、遠心分離部4を構成する中間部周壁2dから、旋回流発生部3を構成する上部周壁2bに亘って形成されており、その全長L2は270mmである。図1に示す構成と同様に、スリット2d1は、遠心分離部4を構成する中間部周壁2dにのみ形成するようにしても良い。
スリット2d1は、円周方向等間隔(45°間隔)で8本形成されている。スリット2d1の幅Wは0.3mmであり、スリット2d1は半径線rに対して旋回流fの旋回方向に角度θだけ傾斜している。この傾斜角度θは例えば45°である。
図6は、内筒2の他の具体例を示している。この例の内筒2は、離隔板2cを除く部分の長さL1が300mm、外径Φ1が34mm、内径Φ2が28.4mmである。上端の開口2aは内径Φ2よりも小径で、配管継手を接続できるようにネジが設けられている。この例では、スリット2d1は、遠心分離部4を構成する中間部周壁2dから、旋回流発生部3を構成する上部周壁2bに亘って形成されており、その全長L2は280mmである。図1に示す構成と同様に、スリット2d1は、遠心分離部4を構成する中間部周壁2dにのみ形成するようにしても良い。
スリット2d1は、円周方向等間隔(15°間隔)で24本形成されている。スリット2d1の幅Wは0.1mmであり、スリット2d1は半径線rに対して旋回流fの旋回方向に角度θだけ傾斜している。この傾斜角度θは例えば45°である。
尚、上述した実施形態において、外筒1と内筒2とは同軸であることが好ましく、外筒1の内径(Φ3)と内筒2の外径(Φ1)との比(Φ1/Φ3)は0.5以下であることが好ましく、また、これらの表面はできるだけ平滑であることが好ましい。また、外筒1の下部周壁1eは円筒状に形成しても良い。また、外筒1の中間部周壁1dと内筒2の中間部周壁2dを下方に向かって漸次縮径する同心円錐状に形成し、両者の間に環状の遠心分離部4を形成するようにしても良い。また、内筒2のスリット2d1の幅を種々異ならせた複数の固気分離装置Aを直列で接続することにより、各固気分離装置Aでスリット2d1の幅に応じた粒子径の粒子を篩分(分級)することもできる。さらに、内筒2の内部を間欠的に正圧にし、スリット2d1に詰まった粒子を逆洗する機構を設けても良い。
従来のサイクロン式固気分離装置では、分離限界粒子径は100μmを少し越える程度であったが、この実施形態の固気分離装置Aでは、例えば粒子径10〜20μmのコンスターチ粒子の分離回収率が99.5%以上に達し、顕著な効果が得られた。
A サイクロン式固気分離装置
1 外筒
1b 仕切壁
1b1 開口部
2 内筒
2d1 スリット
3 旋回流発生部
4 遠心分離部
5 捕集部
9 気体吸引部
1 外筒
1b 仕切壁
1b1 開口部
2 内筒
2d1 スリット
3 旋回流発生部
4 遠心分離部
5 捕集部
9 気体吸引部
Claims (5)
- 固体粒子を含む固気混合気体から遠心力を利用して固体粒子を分離するサイクロン式固気分離装置において、
外筒と、該外筒の内側に同心状に配設された内筒とを備え、
前記外筒の上部に固気混合気体の旋回流を発生させるための旋回流発生部が設けられ、該旋回流発生部の下部に前記外筒の内壁面と前記内筒の外壁面とで構成される環状の遠心分離部が設けられ、該遠心分離部の下部に固体粒子を捕集するための捕集部が設けられ、
前記遠心分離部を構成する前記内筒の周壁には長手方向にスリットが設けられ、
前記捕集部には、該捕集部の中心領域の気体を吸引して該捕集部の外部に排出する気体吸引部が設けられ、
前記旋回流発生部で発生させた固気混合気体の旋回流を前記遠心分離部に導き、該遠心部で固気混合気体中の固体粒子を遠心分離すると共に、固体粒子を分離された気体を前記内筒のスリット及び内部を介して吸引して系外に排出し、前記遠心分離部で分離された固体粒子を前記捕集部に旋回沈降させて捕集することを特徴とするサイクロン式固気分離装置。 - 前記気体吸引部で吸引した捕集部内の気体を前記旋回流発生部に戻すことを特徴とする請求項1に記載のサイクロン式固気分離装置。
- 前記旋回流発生部と前記遠心分離部とは仕切壁で仕切られ、該仕切壁に、前記旋回流発生部で発生した旋回流を前記遠心分離部に導き入れる複数の開口部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサイクロン式固気分離装置。
- 前記内筒のスリットの幅が0.5mm以下であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のサイクロン式固気分離装置。
- 前記外筒の内径(Φ3)と前記内筒の外径(Φ1)との比(Φ1/Φ3)が0.5以下であることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のサイクロン式固気分離装置。
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