JP2006346456A - 公共利用向けの骨密度測定システム - Google Patents

Abstract

【課題】超音波骨密度測定器システムを提供する。
【解決手段】本超音波骨密度測定器システム（１０）は、コンピュータによる患者への指示（８４、８６）及び簡略化した消毒法を使用したキオスク環境内に設けられて、一般の人々がスクリーニングの目的で監督なしで使用することができる。本公共利用向け骨密度測定器は、座部と、座部に対して固定され、人が座部に座った時にその人の足を受けかつその足を所定の向きに位置決めするような寸法になった足サポートとを有する。超音波変換器は、その人の踵骨の超音波測定のためにサポート上に置いた状態の足の踵の周りに対向して配置される。ディスプレイ端末は、その人が真っ直ぐに座りかつ超音波変換器によってスキャン可能になるようにその人の足を足サポート内に置いた時に、その座った人がアクセス可能である。
【選択図】 図１

Description

本発明は、公共利用向けの骨密度測定システムに関する。

骨粗しょう症すなわち骨鉱化作用の喪失は、人口の平均年齢が増すにつれてますます広まってきている。

現在は、骨の健康状態は、２つの主要な方法の１つを用いて評価される。第１の方法は、低強度２重エネルギーＸ線ビームを使用して、周囲の軟組織から骨を識別し、面積骨密度の示度を得る。このような機器には、患者の両側に垂直方向に配置したＣアーム両端間で導かれかつ患者を横切って動かされるＸ線ビームで患者をスキャンする間に、仰臥した患者を支えるためのテーブルを備えることができる。２重エネルギーＸ線機械には通常、専用の部屋と訓練したヘルスケア専門家による監督が必要である。

骨密度測定の第２の方法は、患者の踵の骨又は踵骨（ｏｓ ｃａｌｃｉｓ）全体にわたって送信される超音波音響信号を使用する。このようなシステムでは、患者は、足の大きさの開口部の後部に１対の超音波変換器を有する小型の床支持のユニット内にその踵を置く。音は、踵に塗布したゲル又はアルコールなどの液体カップリング媒体（伝播媒質）により変換器と踵との間で結合される。この装置は、２重エネルギー密度測定器よりも使用が幾分簡単であるが、それでもなお、訓練したヘルスケア専門家が、患者に密度測定器の使用方法を指示し、患者の足を適切な位置に位置決めし、かつ使用毎に機械を清浄化することが必要である。

スクリーニングプログラムによって、骨粗しょう症のリスクが高い人達を見つけ出すという大きな公益を得ることができる。多数の個人のスクリーニングには多大の費用がかかる可能性があるので、公的機関及び保健施設はこのようなスクリーニングの実施を行いたがらない。密度測定器が一般の人々には比較的知られていないこと及びそのアクセス性が容易でないことが、この問題をさらに複雑にしている。
米国特許第６，５２０，９１４号公報 米国特許第６，５１７，４８７号公報 米国特許第６，４９１，６３５号公報 米国特許第６，４３２，０５７号公報 米国特許第６，３６４，８３７号公報 米国特許第６，３０５，０６０号公報 米国特許第６，２７７，０７６号公報 米国特許第６，０２７，４４９号公報 米国特許第６，０１２，７７９号公報 米国特許第５，８４０，０２９号公報

本発明者は、商店又はショッピングセンタに見られる「無料」の血圧測定キオスクをモデルとして使用して、重度の骨そしょう症の大規模なスクリーニングを可能にすることができることに気付いた。このモデルでは、設備のコストは広告費又は同類の第三者支払によって相殺され、患者には実質的に無料のサービスを提供する。

一般的に、骨密度測定器は、血圧機械よりも遥かに複雑でありかつ一般の人々にはより馴染みが薄く、特に超音波骨密度測定器では、現在のところ患者の足の配置に注意を払い、また使用する毎に機械を清浄化することが必要である。本発明は、患者の目の高さにありかつ患者がその足を位置決めする際にフィードバックによるガイドも行う表示画面を使用して患者に対してコンピュータシーケンス指示を与えることによって、これらの問題を解決する。音響結合のために患者の足に自動的にアルコールを塗布するのに使用する噴霧ノズルはまた、患者が接触する機械の表面を消毒する働きもする。使い捨ての紙カバーもまた、この目的のために使用することができる。

次に具体的には、本発明は、公共利用向け骨密度測定器を提供し、本公共利用向け骨密度測定器は、座部と、座部に対して固定され、人が座部に座った時にその人の足を受けかつその足を所定の向きに位置決めするような寸法になった足サポートとを有する。超音波変換器は、その人の踵骨の超音波測定のためにサポート上に置いた状態の足の踵の周りに対向して配置される。ディスプレイ端末は、その人が真っ直ぐに座りかつ超音波変換器によってスキャン可能になるようにその人の足を足サポート内に置いた時に、その座った人がアクセス可能である。

コンピュータは、内蔵プログラムを実行して、その人に超音波骨スキャンを取得するステップを指示する一連の指示をディスプレイ上に表示する。コンピュータはさらに、その人の踵骨の超音波特性を測定し、かつ測定の示度をその人に対して出力する。

従って、本発明の１つの目的は、ヘルスケア専門家なしで無料又は低コストの骨密度スクリーニングのために公共の設置環境において使用することができる骨密度測定器を提供することである。目の高さのディスプレイは、測定プロセスの間に患者が自分自身の骨密度スキャンを管理できるように、患者に対して患者がアクセス可能な指示を提供する。

ディスプレイ端末は、入力キーを含むことができ、内蔵プログラムは、その人から性別、年齢及び体重からなる群から選択されたその人につての生理学的データをさらに受けることができる。

従って、本発明の別の目的は、その人の骨密度示度の状況、例えばその人の骨密度がその人と年齢、姓別及び体重において同等の人達と比べるとどうなのかなどをその人に対して提供し、それによってヘルスケア専門家なしで患者に効果的ガイドを与えることである。

内蔵プログラムは、その人の踵骨の超音波特性の測定値を類似した生理学的データを有する個人の適正範囲とさらに照合し、測定値が適正範囲内にある場合には骨の健康状態の度合を出力し、そうでない場合には骨の健康状態の度合を出力しない。

従って、本発明の別の目的は、キオスク設置環境においてヘルスケア専門家が測定値を検討することはないという想定の下に、不正確な測定値を可能な限り阻止することである。

内蔵プログラムは、骨の健康状態の度合を出力する前に、その人の踵骨の超音波特性の少なくとも２つの異なる測定値を比較することができる。それらの測定値が一致する場合にのみ、示度が出力され、そうでない場合には出力されない。例えば、測定値は、音速及び広帯域超音波減衰とすることができる。

従って、本発明の別の目的は、経験を積んだヘルスケア専門家がいない状態で患者が正確な測定値を受けているという付加的な保証与えることである。

一連の指示は、足をフットポジショナ内に位置決めすることに関する指示を含むことができる。

従って、本発明の別の目的は、患者が実際にその足を足サポート内に位置決めしている間に、足を位置決めすることに関する指示を患者が受けることができるようにすることである。

指示は、例えばその人の足によって起動されるスイッチによる又は超音波変換器を使用した足の検知よる足の位置の検知に基づいて、その人にフィードバックを提供することができる。

従って、本発明の別の目的は、足を対話型で位置決めすることにより、訓練したヘルスケア専門家がいない状態で正確な測定ができる可能性を増大させることができるようにすることである。

超音波信号は、ディスプレイモニタ上に表示した踵の画像をその人に対して提供することができ、その画像はリアルタイムの画像とすることができる。

従って、本発明の別の目的は、患者と機械と間のリアルタイムの対話により、多様な患者に対して正しい患者の位置決めを行うことができるようにすることである。

一連の指示には、ステップを実行する前に、その人に公共利用向け骨密度測定器の作動における次のステップについて予告する指示を含むことができる。

従って、本発明の別の目的は、一般の人々がこの種の設備に比較的馴染みがないことを考慮して、患者が例えばアルコールの塗布又はカップリングブラダの膨張によって驚愕する可能性を最小にすることである。

一連の指示には、骨密度測定器の作動を示す動画を含むことができる。

従って、本発明の別の目的は、文字での指示を読む又はそれを理解するのが困難である可能性がある人に対してさえ容易に情報を伝達することができる改善した患者コミュニケーション用のツールを提供することである。

指示には、紙ロールから足サポートの部分を覆って紙カバーを前進させることを含む、フットポジショナの衛生を管理することに関する指示を含むことができる。

従って、本発明の別の目的は、患者の協力により、そのような設備に関連する衛生問題を管理することができるようにすることである。

骨密度測定器は、紙ロール上及びアルコール供給源内に、該骨密度測定器内の紙及びアルコール供給の表示を行うセンサを含むことができる。

従って、本発明の別の目的は、装置を常に監視することなく該装置の消耗品を容易に補給することができるようにすることである。

これらの特定の目的及び利点は、特許請求の範囲内に属する一部の実施形態にのみ適用することができ、従って本発明の技術的範囲を定めるものではない。

次に図１を参照すると、本発明は、骨密度測定器キオスク１０を提供する。この好ましい実施形態では、キオスク１０は、床ユニット１８によって片足を受けられた状態でディスプレイ端末に向かって座った位置に患者１４を支えるベンチ１２を含む。

ディスプレイ端末１６は、表示及びデータ入力の両機能を可能にするタッチスクリーン２０を備え、患者１４が片足を床ユニット１８内に入れた状態でベンチ１２に真っ直ぐ座った時にその患者にとって見易くかつ操作し易いように配置されている。

キオスク１０は、広告掲示２２用の場所を含むことができ、また広告を定期的にタッチスクリーン２０又はベンチ１２上に表示することもできる。

ベンチ１２、ディスプレイ端末１６及び床ユニット１８の要素は、床ユニット２６に対して取り付けることができ、或いは商店、モール又は同様のもの内に個々に組付けることができる。電気接続３０は、キオスク１０に電力を供給する電源用として設けられ、また任意選択的に業務通話を行うために使用することができるインターネット接続３２が設けられる。

次に図２及び図３を参照すると、床ユニット１８は、前部つま先プレート３６と後部踵ブロック３８とを有する上向きに開口した足サポート３４を含み、前部つま先プレート３６及び後部踵ブロック３８は協働して、座った患者１４にとって心地よい姿勢でつま先４０が僅かに上向きに傾斜した状態でその人の足を支えることができる。つま先プレート３６は、足の前部の輪郭４４を有する使い捨てシート４２で覆って患者につま先プレート３６上での足の位置をガイドするようにすることができる。紙シート４２は、床ユニット１８のハウジング４８内の紙ロール４６から引き出すことができ、足のつま先の下方の水平軸の周りで解け、アイドラローラ５０を回って逆方向に踵に向かって進み、つま先プレート３６の上面に沿って通り、ナイフエッジ５２を越えてハウジング４８の前面から延びている。

床ユニット１８の使用前に、患者は、紙シート４２の延長部分５４を掴み、そしてつま先プレート３６を覆うまで新しいシートを（紙シート４２に印刷した矢印５６の方向に）引き出して、足サポート３４領域内に足の新しい輪郭４４を整列させるようによう指示される。

足を適切に置いた時には、足の踵４０は、スイッチユニット５７上に支持された凹状踵ブロック３８上に位置する。足４０を足サポート３４上に置いた時、足の踵はスイッチユニット５７を押し下げて、足がそのように適切に位置決めされたことの表示を行う。

図２を参照すると、踵ブロック３８は、ハウジング４８後部において患者１４に向かってかつ超音波変換器モジュール５８間に設置される。超音波変換器モジュール５８は、患者の足の踵骨を通して超音波ビームを透過させるように、踵ブロック３８を挟んで対向している。密度測定器における超音波モジュール５８及びその作動は、全体として米国特許第６，５２０，９１４号「事前膨張式のカップリング膜を有する超音波密度測定器」、米国特許第６，５１７，４８７号「対向式の単一変換器−変換器アレイを有する超音波密度測定器、米国特許第６，４９１，６３５号「デジタル超音波密度測定器」、米国特許第６，４３２，０５７号「四肢密度測定用の安定化音響カップラ」、米国特許第６，３６４，８３７号「接触式デジタル超音波密度測定器」、米国特許第６，３０５，０６０号「薄膜音響アレイを製作する方法」、米国特許第６，２７７，０７６号「事前膨張式のカップリング膜を有する超音波密度測定器」、米国特許第６，０２７，４４９号「膨張可能膜を使用した超音波聴力計」、米国特許第６，０１２，７７９号「薄膜音響アレイ」及び米国特許第５，８４０，０２９号「画像式超音波密度測定器」に記載されており、これら特許の全ては、本発明の出願人と同一出願人によるものであり、参考文献として本明細書に組入れる。

各超音波モジュール５８の前部及び後部にアルコールノズル６０が設けられ、アルコールノズル６０は、足を置く前に踵ブロック３８にアルコールを噴霧しかつ患者の足を置いた後に足の両側にアルコールを噴霧して、超音波モジュール５８の作動面を形成する膨張可能弾性ブラダ６２間にカップリング媒体を形成することができる。従って、アルコール噴霧は、足が接触する面を消毒する働きと、足と超音波モジュール５８との間に良好な音響結合を形成する働きとの両方の働きをする。

次に図５を参照すると、キオスク１０の要素は、一般的に床ユニット１８内に設けられかつデジタル信号プロセッサ６６と共に動作するマイクロコントローラ６４によって制御される。デジタル信号プロセッサ６６は、変換器モジュール５８の超音波変換器６８に接続されて、超音波骨密度測定値を作り出すために超音波波形を合成しかつそれを分析する。デジタル信号プロセッサ６６は、例えば示度のみ又は骨密度と組合せて示度を表す音速（ＳＯＳ）及び広帯域超音波減衰を算出することができる。これらの測定値は、例えば変換器アレイを使用することによって踵を通る様々な超音波経路において作り出されて、踵を透過する音の画像、或いはＢＵＡ、ＳＯＳ又は減衰画像を生成することができるようにするのが好ましい。

超音波変換器６８により取得したデータは、デジタル信号プロセッサ６６によってマイクロコントローラ６４に送られ、骨の健康状態を計算しまた後述するように自動的なかつ対話型の患者の位置決めのための画像を表示するのに使用することができる。

ブラダ６２の膨張はポンプ７０の制御下にあり、ポンプ７０は、密閉貯留槽システム７２から水を受け、またマイクロコントローラ６４に送られるポンプ制御信号を有することができる。同様に、マイクロコントローラ６４からの信号は、アルコール貯留槽７６に連通したポンプ７４を制御して、アルコールをアルコールノズル６０に供給することができる。

マイクロコントローラ６４はまた、フロートスイッチ、光学高さ測定器又はその他の同種のセンサを使用して、貯留槽７６にアルコールを補給することが必要になった時を示す信号を貯留槽７６から受信することができる。光又はフォロアスイッチセンサのようなセンサシステム７８はまた、紙ロール４６上の紙がなくなった時を検知することができ、その信号はマイクロコントローラ６４に接続される。これらの信号は、資材を補給する必要があることをオペレータに知らせるために使用することができ、或いはインターネット接続３２を介して遠隔業務通話として送信することができる。

マイクロコントローラ６４はまた、後述するようにタッチスクリーン２０と通信して、テキスト及び動画を含むグラフィックスを表示し、またタッチスクリーンのボタン入力装置を通して患者からデータ又はその他の入力を受ける。

踵ブロック３８のスイッチユニット５７からの信号もまた、マイクロコントローラ６４によって受信される。

次に図１及び図６を参照すると、キオスク１０に近づいた患者は、ディスプレイ端末１６の側面パネル上の書面情報２４から、或いはマイクロコントローラ６４で実行される内蔵プログラム７９の制御下でタッチスクリーン２０上に定期的に表示される情報からキオスクの目的について最初の説明を得ることができる。

プログラムのプロセスブロック８０で示すように、キオスク１０の使用は、タッチスクリーン２０上に表示されたスタートボタンが押されたことをプログラムが検出することによって開始される。スタートボタンが押されると、プログラムは、患者の年齢、性別及び体重を含む基本的な生理学的データを入力するよう患者を促す。この生理学的データの幾つかは、患者に対するレポートを作成するのに使用されることになり、またこの生理学的データの幾つかは、正確なデータを患者に提供することを保証するためのエラーチェックプログラムの一部として使用されることになる。このデータ入力はまた、単に好奇心からタッチスクリーンを押す通行人を識別してプロセスを開始するための閾値としての役割を果たす。

プロセスブロック８０においてデータが入力されると、測定プロセスを開始するための指示が患者に対して提供され、より具体的には、患者は、上記の紙シート４２を前進させるように指示される。これが完了しかつ患者によるタッチスクリーン入力で確認されると、プログラムは、アルコールノズル６０を作動させて踵ブロック３８を消毒する。

図７で示すように、使用者に対するこの及び後続の指示の各々の間に、タッチスクリーン２０は、リスト８４の必要なステップの全てを、リストの個々のステップが実行される時にそれらを強調表示した状態で表示して、患者にプロセスの長さ及び必要な異なるステップについての見通しを提供するようにすることができる。各指示は、テキストボックス８６内に説明することができ、また必要な様々なステップを実行する方法を患者に示す例えば動画イラストなどのイラストをグラフィックウインドウ８８内に有することができる。

紙シート４２を前進させかつ踵ブロック３８を消毒した後に、タッチスクリーン２０上に示すように、プロセスブロック９０により、患者はその足を足サポート３４内に置くように指示される。次に判定ブロック９２は、スイッチユニット５７からの信号をチェックして、足が正しく置かれたことを判定する。

足が所定の位置に置かれると、プロセスブロック９４で示すように、足にアルコールが噴霧される。アルコールノズル６０の実際の作動に先だって、患者はアルコール洗浄が始まるこになることを知らされ、かつ動画がグラフィックウインドウ８８内に表示され、従って、患者は、アルコール噴霧を受けることによって驚くことはない。任意選択的に、患者にこのプロセスを制御しているとの感覚を持たせるために、タッチスクリーン２０上で患者がスイッチを押して噴霧を開始させることができる。噴霧が患者の踵に塗布されると、プロセスブロック９６によりブラダを膨張させて、足と変換器との間に良好なカップリングを確立する。

ブロック９８において、マイクロコントローラ６４は、足が正しく置かれているか否かを評価するために、足のトライアル超音波測定を行う。足の位置決めは、良好な骨密度示度を取得する上で最も重要な要素であり、従って、足の位置の調整は、プロセス並びに判定ブロック１０１、１０５、１０８及び１１０のループで示すように対話型とすることができる。

具体的には、判定ブロック９２において、取得した測定値（ＳＯＳ及びＢＵＡ）は、互いに比較され、また年齢、性別及び体重の類似した生理学的データを有する患者の範囲と比較される。また、後述する基準に従った超音波画像の機械分析を使用して、特定の足の位置での測定値が正確でありそうか否かを評価する。

測定値が適正に良好な相関関係を示しかつ画像分析が所望の基準に一致している場合には、次にプロセスブロック１０３において、患者には、一般的に同じ性別並びに類似した年齢及び体重の群の同等の人たちと比較したＴ値として表した患者の骨の健康状態を示すレポートが提供される。任意選択的に、このレポートは、ディスプレイ端末１６内の自蔵式プリンタで印刷することができる。

判定ブロック１０１の分析結果において測定値がエラーであるらしい場合には、患者は、その足を置き直すステップにガイドされる。一般的に置き直しを試みることになる回数は３回に制限されており、先ず判定ブロック１０５において、再試行制限回数がチェックされる。この再試行制限回数を超えている場合には、プログラムはプロセスブロック１０７に進み、患者には、信頼性のある示度が取得できなかったことが知らされる。

そうでない場合には、プロセスブロック１０８において、ブラダの圧力を低下させて、患者がタッチスクリーン２０上に表示された指示及びガイドに従ってその足を置き直すことができるようにする。次に図４を参照すると、タッチスクリーン２０上で、同時超音波測定により取得した患者の足の超音波画像１００を患者に表示することができる。一般的に、画像１００は、より暗い周辺部１０４によって境界付けられた大きな骨領域１０２を表示することになる。強調表示された区域１０６は指示と共に画像１００の上に重ねて表示され、プロセスブロック１１０に従い、患者は、暗い領域１０４をそれらの領域に対応する区域１０６と整列させるようにかつ大きな骨領域１０２を対応する区域１０６’と整列させるようにその足を動かすことができる。

領域１０２及び１０４と区域１０６及び１０６’との十分な一致が自動的に判定されるか又は患者により承認されると、ブラダを再膨張させ、この測定プロセスが繰り返される。特に、本発明は、本明細書に記載した実施形態及び例示に限られるものではなく、本実施形態の一部分及び異なる実施形態の要素の組合せを含むそれらの実施形態の変更形態を特許請求の範囲の技術的範囲内に属するものとして含むことを意図している。

骨密度測定値を取得する人が使用している状態の患者座部、ディスプレイ端末及びフットポジショナを示す、本発明のキオスクの斜視図。 つま先部が印刷紙カバーに覆われかつ踵部が超音波変換器及びアルコール噴霧ノズルと対向している踵及びつま先部を示す、図１のフットポジショナの上面図。 フットポジショナのつま先部分を覆って紙を供給するための紙ロールと、ノズルに対してアルコールを供給するアルコールタンクと、患者の足の存在を検出するための踵スイッチの配置を示す、線３−３に沿って取った図２の密度測定器の断面図。 タッチスクリーン上に表示した、超音波測定により取得した患者の足の超音波画像を示す図。 中央コンピュータが、本発明の様々な構成要素と、ノズル、ポンプ及び貯留槽と、患者が使用する端末と通信することを表す、図１の密度測定器の概略ブロック線図。 図５のプロセッサによって実行されるプログラムのステップのフローチャート。 図１のディスプレイのサンプル表示スクリーン。

符号の説明

１０ キオスク
１２ ベンチ
１４ 患者
１６ ディスプレイ端末
１８ 床ユニット
２０ タッチスクリーン
２２ 広告掲示
２４ 書面情報
２６ 床ユニット
３０ 電気接続
３２ インターネット接続
３４ 足サポート
３６ つま先プレート
３８ 踵ブロック
４０ 足
４２ 紙シート
４４ 輪郭
４６ 紙ロール
４８ ハウジング
５０ アイドラローラ
５２ ナイフエッジ
５４ 延長部分
５６ 矢印
５７ スイッチユニット
５８ 超音波モジュール
６０ アルコールノズル
６２ ブラダ
６４ マイクロコントローラ
６６ デジタル信号プロセッサ
６８ 超音波変換器
７０ ポンプ
７２ 密閉貯留システム
７４ ポンプ
７６ 貯留槽
７８ センサシステム
７９ 内蔵プログラム
８０ プロセスブロック
８４ リスト
８６ テキストボックス
８８ グラフィックウインドウ
９０ プロセスブロック
９２ 判定ブロック
９４ プロセスブロック
９６ それに従って膨張させるプロセスブロック
９８ プロセスブロック
１００ 画像
１０１ 判定ブロック
１０２ 領域
１０３ プロセスブロック
１０４ 領域
１０５ 判定ブロック
１０６ 区域
１０６’ 区域
１０７ プロセスブロック
１０８ プロセスブロック
１１０ プロセスブロック

Claims (10)

1. 座部（１２）と、
   前記座部に対して固定され、人（１４）が前記座部に座った時にその人の足（４０）を受けかつその足を所定の向きに位置決めするような寸法になった足サポート（３４）と、
   その人の踵骨の超音波測定のために前記サポート上に置いた状態の足の踵の周りに対向して配置された超音波変換器（６８）と、
   前記超音波変換器によってスキャン可能になるようにその人の足を前記足サポート内に置きかつその人が真っ直ぐに座った時に、その人がアクセス可能なディスプレイ端末（２０）と、
   内蔵プログラム（７９）を実行するコンピュータ（６４）と、
   を含み、前記内蔵プログラム（７９）が、
   （１）その人に超音波骨スキャンを取得するステップを指示する一連の指示（８４、８６）を前記ディスプレイ上に表示し、
   （２）その人の踵骨の超音波特性を測定し（９８）、かつ
   （３）前記測定の示度をその人に対して出力する（１０３）、
   公共利用向け骨密度測定器（１０）。
2. 前記ディスプレイ端末が入力キーを含み、前記内蔵プログラムが、前記入力キーを通してその人から性別、年齢及び体重からなる群から選択されたその人につての生理学的データをさらに受ける、請求項１記載の公共利用向け骨密度測定器。
3. 前記内蔵プログラムが、その人の踵骨の超音波特性の測定値を類似した生理学的データを有する個人の適正範囲とさらに照合し、前記測定値が前記適正範囲内にある場合には骨の健康状態の度合を出力し、そうでない場合には骨の健康状態の度合を出力しない、請求項２記載の公共利用向け骨密度測定器。
4. 前記内蔵プログラムが、その人の踵骨の超音波特性の少なくとも２つの異なる測定値を比較して、前記測定値が一致する場合には骨の健康状態の度合を出力し、そうでない場合には骨の健康状態の度合を出力しない、請求項１記載の公共利用向け骨密度測定器。
5. 前記異なる測定値が、音速及び広帯域超音波減衰からなる群から選択される、請求項４記載の公共利用向け骨密度測定器。
6. 前記一連の指示が、足をフットポジショナ内に位置決めすることに関する指示を含む、請求項１記載の公共利用向け骨密度測定器。
7. 前記足をフットポジショナ内に位置決めすることに関する一連の指示が、足の位置の検知に基づいてその人にフィードバックを提供する、請求項６記載の公共利用向け骨密度測定器。
8. 前記フットポジショナが、その人の足によって起動されるスイッチ（５７）を含み、前記足の位置の検知がスイッチからの信号である、請求項７記載の公共利用向け骨密度測定器。
9. 前記足の位置の検知が、前記超音波変換器により取得した信号である、請求項７記載の公共利用向け骨密度測定器。
10. 前記信号が、前記ディスプレイモニタ上に表示した画像（８８）をその人に対して提供する、請求項９記載の公共利用向け骨密度測定器。

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