JP2006345933A - Ball made of resin - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えばパークゴルフやグラウンドゴルフに用いられる樹脂製ボールに関する。 The present invention relates to a resin ball used for, for example, park golf or ground golf.
近年、ゴルフ場で行う一般のゴルフに比べて手軽であるという点で、公園や河川敷等の芝生上で行えるパークゴルフやグラウンドゴルフ(以下、パークゴルフ等という)が盛んになりつつある。このパークゴルフ等では、例えば、特許文献1に開示されているように、高強度の硬質樹脂材を用いて成形された樹脂製ボールが使用されている。上記のような高強度の硬質樹脂材を用いて規定の大きさの中実ボールを成形すると、該ボールの重量が規定の重量よりも重くなってしまうことがある。この場合には、特許文献1のボールのように中心部に空洞部を設けることにより規定の重量にすることが行われている。この特許文献1のボールは、空洞部を形成するための凹面をそれぞれ有する半割状の中芯構成部材を2つ組み合わせてなる中芯球体と、この中芯球体を覆って上記2つの中芯構成部材を一体化する表皮材とで構成されている。
ところで、上記パークゴルフ等に使用される樹脂製ボールには、クラブによる打撃力が様々な方向から作用する。このクラブによる打撃力は、ボールの表皮材を介して中芯球体に伝わる。このとき、中芯球体が2つの中芯構成部材を組み合わせてなるものなので、クラブによる打撃力の方向によっては、一方の中芯構成部材が他方の中芯構成部材に対し位置ずれして2つの中芯構成部材の合わせ面がずれることがある。このように中芯構成部材の合わせ面がずれると、表皮材のうち中芯構成部材の合わせ面近傍を覆っている部位には、剪断応力が集中して発生する。このように表皮材の一部が剪断応力を繰り返し何回も受けると該表皮材には亀裂が発生してしまい、ボールの耐久性が低いものになってしまう。 By the way, the hitting force by the club acts on the resin balls used for the park golf and the like from various directions. The striking force by this club is transmitted to the core sphere through the skin material of the ball. At this time, since the core sphere is formed by combining two core components, depending on the direction of the striking force of the club, one of the core components may be displaced relative to the other core component. The mating surfaces of the core component members may be displaced. When the mating surfaces of the core constituent members are displaced in this manner, shear stress is concentrated on the portion of the skin material covering the vicinity of the mating surfaces of the core constituent members. As described above, when a part of the skin material is repeatedly subjected to the shear stress many times, the skin material is cracked, and the durability of the ball becomes low.
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空洞部を有する中芯球体を表皮材で覆って樹脂製ボールを構成する場合に、クラブの打撃力によって中芯構成部材の合わせ面がずれてしまうのを抑制することで、表皮材に亀裂が発生するのを抑制して、ボールの耐久性を向上させることにある。 The present invention has been made in view of such a point, and an object of the present invention is to use a club impact force when a resin ball is formed by covering a core sphere having a hollow portion with a skin material. By suppressing the displacement of the mating surfaces of the core constituent members, it is possible to suppress the occurrence of cracks in the skin material and improve the durability of the ball.
上記目的を達成するために、本発明では、中芯構成部材を形成する樹脂材を、表皮材を形成する樹脂材よりも柔らかくした。 In order to achieve the above object, in the present invention, the resin material forming the core constituting member is made softer than the resin material forming the skin material.
具体的には、請求項1の発明では、内部に空洞部を有する中芯球体と、該中芯球体を覆う表皮材とを備え、上記中芯球体は、上記空洞部を形成するための凹面を有する複数の中芯構成部材を組み合わせてなり、上記中芯構成部材を形成する樹脂材は、上記表皮材を形成する樹脂材よりも柔らかい構成とする。 Specifically, in the first aspect of the present invention, a core sphere having a hollow portion therein and a skin material covering the core sphere are provided, and the core sphere is a concave surface for forming the hollow portion. The resin material that forms the core component member is made softer than the resin material that forms the skin material.
この構成によれば、中芯構成部材を組み合わせることで、空洞部を有する中芯球体が構成され、この中芯球体が表皮材で覆われて該表皮材と一体化する。このボールの使用時にクラブによる打撃力が表皮材に作用すると、該表皮材は比較的硬いので陥没するように変形することはなく、ボールの飛び性や転がり性が良好に確保される。クラブによる打撃力は、表皮材を介して中芯球体にも作用する。このとき、中芯構成部材は比較的柔らかいので、打撃力により瞬間的に変形し、この中芯構成部材の変形によりクラブの打撃力が吸収されるので、中芯構成部材同士の位置ずれが抑制される。その結果、表皮材の一部に剪断応力が集中して発生するのを回避することが可能になる。 According to this configuration, by combining the core constituent members, a core sphere having a hollow portion is formed, and the core sphere is covered with the skin material and integrated with the skin material. If the striking force of the club acts on the skin material when the ball is used, the skin material is relatively hard and therefore does not deform so as to be depressed, and the flying property and rolling property of the ball are ensured satisfactorily. The striking force by the club also acts on the core sphere through the skin material. At this time, since the core constituent member is relatively soft, it is deformed instantaneously by the striking force, and the striking force of the club is absorbed by the deformation of the core constituent member, so that misalignment between the core constituent members is suppressed. Is done. As a result, it is possible to avoid generation of concentrated shear stress on a part of the skin material.
請求項2の発明では、請求項1の発明において、表皮材を形成する樹脂材のショア硬さが56以上である構成とする。
In the invention of claim 2, in the invention of
この構成によれば、パークゴルフ等における通常の使用状態でボールが陥没変形しないだけの硬さが得られる。 According to this configuration, a hardness sufficient to prevent the ball from being depressed and deformed in a normal use state in park golf or the like can be obtained.
請求項3の発明では、請求項2の発明において、中芯構成部材を形成する樹脂材のショア硬さが56未満である構成とする。
In the invention of
この構成によれば、パークゴルフ等における通常の使用状態でクラブの打撃力により中芯構成部材が確実に変形するようになり、打撃力が効果的に吸収される。 According to this configuration, the core constituent member is reliably deformed by the striking force of the club in a normal use state in park golf or the like, and the striking force is effectively absorbed.
請求項1の発明によれば、中芯構成部材を形成する樹脂材を、表皮材を形成する樹脂材よりも柔らかくしたので、クラブによる打撃力を中芯構成部材に吸収させることができる。これにより、中芯構成部材同士の位置ずれを抑制できて、表皮材の一部に剪断応力が集中して発生するのを回避することができる。その結果、表皮材に亀裂が発生するのを抑制してボールの耐久性を向上させることができる。 According to the first aspect of the present invention, since the resin material forming the core component member is softer than the resin material forming the skin material, the striking force of the club can be absorbed by the core component member. Thereby, the position shift of the core component members can be suppressed, and it can be avoided that the shear stress is concentrated on a part of the skin material. As a result, it is possible to suppress the occurrence of cracks in the skin material and improve the durability of the ball.
請求項2の発明によれば、表皮材を形成する樹脂材のショア硬さを56以上としたので、パークゴルフ等における通常の使用状態でボールが陥没変形するのを抑制して、良好な飛び性と転がり性とを確保することができる。 According to the invention of claim 2, since the shore hardness of the resin material forming the skin material is set to 56 or more, it is possible to suppress the ball from being depressed and deformed in a normal use state in park golf or the like. Property and rolling property can be ensured.
請求項3の発明によれば、中芯構成部材を形成する樹脂材のショア硬さを56未満としたので、パークゴルフ等における通常の使用状態で、クラブの打撃力により中芯構成部材を確実に変形させて該中芯構成部材に打撃力を効果的に吸収させることができ、中芯構成部材同士の位置ずれを確実に抑制することができる。
According to the invention of
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. It should be noted that the following description of the preferred embodiment is merely illustrative in nature, and is not intended to limit the present invention, its application, or its use.
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂製ボール1を示すものである。このボール1は、パークゴルフ等の競技で使用されるものであり、そのパークゴルフ等で定められている規則通りの大きさ及び重量とされている。具体的には、ボール1の直径が約60mmとされ、重量が100g程度とされている。
FIG. 1 shows a
上記ボール1は、図1(a)に示すように、内部に空洞部2を有する中芯球体3と、該中芯球体3の外面全体を覆う表皮材4とで構成されている。中芯球体3は、該中芯球体3の中心を通る平面で分割された半球状の第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とを組み合わせて構成されている。これら第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7は、クラブの打撃力により割れない程度の強靱さと、ボール1としての適度な弾力性及び柔軟性とを併せ持つ樹脂材を射出成形してなるものである。これら中芯構成部材6、7を形成する樹脂材としては、例えば、アイオノマー樹脂を挙げることができ、具体的には、三井・デュポンポリケミカル株式会社製のハイミラン(登録商標)等がある。このハイミランには多数の銘柄があるが、これらのうち複数の銘柄を混合して用いてもよいし、単一の銘柄を用いてもよい。この実施形態では、ハイミランの銘柄1652と1706とを1:1の体積比で混合した樹脂材で中芯構成部材6、7を形成している。ハイミランの銘柄1652のショア硬さは50であり、銘柄1706のショア硬さは60である。従って、これら銘柄1652及び1706を1:1の体積比で混合した樹脂材のショア硬さは約55となる。
As shown in FIG. 1A, the
上記第1中芯構成部材6の第2中芯構成部材7と対向する面の中央部には、上記空洞部2を形成するための半球面状の第1凹面10が設けられている。この第1中芯構成部材6の第2中芯構成部材7と対向する面の周縁部には、環状に延びる凹条部11が設けられている。また、上記第2中芯構成部材7の第1中芯構成部材6と対向する面の中央部には、上記空洞部2を形成するための半球面状の第2凹面12が設けられている。この第2中芯構成部材7の第1中芯構成部材6と対向する面の周縁部には、上記凹条部11に嵌入する突条部13が環状に設けられている。上記第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を組み合わせると、突条部13が凹条部11に嵌入して周縁部同士が合わさった状態となり、第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とが一体化する。
A hemispherical first
上記表皮材4は、アイオノマー樹脂を射出成形してなるものであり、上記中芯球体3と一体化している。この表皮材4を形成する樹脂材としては、上記中芯構成部材6、7を形成する樹脂材と同じハイミランを挙げることができる。この表皮材4を形成する樹脂材よりも上記中芯構成部材6、7を形成する樹脂材の方が柔らかい樹脂材とされている。具体的には、この実施形態では、表皮材4を形成する樹脂材として、ハイミランの銘柄1555と1706とを2:1の体積比で混合した樹脂材を用いている。ハイミランの銘柄1555のショア硬さは57である。従って、銘柄1555及び1706を2:1の体積比で混合した樹脂材のショア硬さは約58となる。
The
上記表皮材4の厚さは、上記各中芯構成部材6、7の肉厚よりも薄く設定されている。また、表皮材4は、図1(b)に示すように、中芯球体3の外面において第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7との合わせ面と交差して延びる環状の第1表皮部15と、中芯球体3の第1表皮部15で覆われた部位以外の部位を覆う第2表皮部16とで構成されている。
The thickness of the
次に、上記のように構成されたボール1を製造する際に用いる製造装置19の構造について説明する。この製造装置19は、ボール1の中芯球体3を成形するための一次成形装置20と、該一次成形装置20で成形された中芯球体3に表皮材4を一体成形するための二次成形装置21とを備えている。
Next, the structure of the
上記一次成形装置20は、図2に示すように、中芯用成形型22と、樹脂材を射出する一次射出機23とを備えている。上記中芯用成形型22は、可動型24と固定型25とを備えており、第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を同時に成形可能に構成されている。また、一次成形装置20は、可動型24を移動させるための移動装置(図示せず)を備えており、この移動装置により可動型24が水平方向に移動して固定型25に対し接離するようになっている。可動型24が固定型25に接した状態が型閉じ状態であり、この型閉じ状態で可動型24と固定型25とは、型締め装置(図示せず)で型締めされるようになっている。また、中芯用成形型22には、成形後の第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を脱型するためのイジェクトピン(図示せず)が設けられている。
As shown in FIG. 2, the
上記一次射出機23は、樹脂材を混練するためのシリンダ26及びスクリュ(図示せず)を備えた周知の構造のものである。シリンダ26の先端部には射出ノズル26aが設けられている。一方、固定型25には、上記一次射出機23の射出ノズル26aが接続されるスプルー27が形成されている。
The
可動型24と固定型25との間の上側には、第1中芯構成部材6を成形するための第1キャビティ30が形成され、下側には、第2中芯構成部材7を成形するための第2キャビティ31が形成されるようになっている。可動型24の固定型25と対向する面には、その上側に上記第1中芯構成部材6の第1凹面10と反対側を成形する第1外側成形面32が形成され、下側に第2中芯構成部材7の第2凹面12と反対側を成形する第2外側成形面33が形成されている。
A
さらに、可動型24と固定型25との間の上下方向中央部には、ランナ35、第1ゲート36及び第2ゲート37が形成されるようになっている。ランナ35はスプルー27に連通し、また、第1ゲート36は第1キャビティ30に連通し、また、第2ゲート37は第2キャビティ31に連通するものである。可動型24には、上記ランナ35を形成するためのランナ用窪み部38、第1ゲート用窪み部39及び第2ゲート用窪み部40が形成されている。尚、上記第1ゲート36及び第2ゲート37の断面形状は、例えば円形や角形にすることができる。
Furthermore, a
固定型25の可動型24と対向する面には、その上側に上記第1中芯構成部材6の第1凹面10側を成形する第1内側成形面41が形成され、下側に第2中芯構成部材7の第2凹面12側を成形する第2内側成形面42が形成されている。第1内側成形面41は、第1中芯構成部材6の第1凹面10の形状に対応する凸面部41aと、第1中芯構成部材6の凹条部11の形状に対応する凸部41bとを備えている。第2内側成形面42は、第2中芯構成部材7の第2凹面12の形状に対応する凸面部42aと、第2中芯構成部材7の突条部13の形状に対応する凹部42bとを備えている。
A first
また、上記二次成形装置21は、第1表皮部15を成形するための第1表皮部用成形型45(図5に示す)と、第2表皮部16を成形するための第2表皮部用成形型46(図8に示す)と、樹脂材を射出する二次射出機(図示せず)とを備えている。第1表皮部用成形型45は、上型48と下型49とを備えている。図5に示すように、二次成形装置21には、上型48を移動させるための移動装置(図示せず)が設けられており、この移動装置により上型48が上下方向に移動して下型49に対し接離するようになっている。上型48が下型49に接した状態が型閉じ状態であり、この型閉じ状態で上型48と下型49とは型締め装置(図示せず)で型締めされるようになっている。また、上記二次射出機は、上記一次射出機23と同様に構成されたものである。上型48には、上記二次射出機の射出ノズルが接続されるスプルー50が形成されている。
The
上型48の下面には、上側凹面51が形成され、下型49の上面には、下側凹面52が形成されている。上側凹面51及び下側凹面52は、中芯球体3の外面形状に対応した形状に形成されている。中芯球体3は、図6に示すように、上記上側凹面51及び下側凹面52に当接して上型48及び下型49に保持されるようになっている。さらに、これら上側凹面51及び下側凹面52には、第1表皮部15に対応する形状の凹条部51a、52aがそれぞれ形成されている。下側凹面52に中芯球体3を載置した状態で上型48及び下型49を型閉じすると、上側凹面51の凹条部51aと下側凹面52の凹条部52aとが中芯球体3の外面で連続し、該外面に第1表皮部成形用キャビティ53が形成される。
An upper
上記第2表皮部用成形型46は、図8に示すように、上型54と下型55とを備えており、上記第1表皮部用成形型45と同様に上型54が下型55に対し接離するようになっている。上型54の下面には、上側成形面56が形成され、下型55の上面には、下側成形面57が形成されている。上側成形面56及び下側成形面57は、表皮材4の外面形状に対応した凹面状に形成されている。従って、詳細は後述するが、第1表皮部15が一体成形された中芯球体3を下側成形面57に載置して、上型54及び下型55を型閉じすると、第1表皮材15が成形面56、57に当接して中芯球体3が上型54及び下型55に保持されるようになっている。このときに、図10に示すように、中芯球体3の外面に第2表皮部成形用キャビティ60が形成される。
As shown in FIG. 8, the second skin part molding die 46 includes an
上記第2表皮部用成形型46には、上記二次射出機の射出ノズルが接続されるスプルー61が形成されている。また、上型54と下型55との間には、上記スプルー61の下流端部が連通するランナ62と、該ランナ62に連通する4つのゲート63とが形成されるようになっている。ランナ62は、上側成形面56及び下側成形面57の合わせ部を囲むように延びている。また、4つのゲート63は、ランナ62の延びる方向に間隔をあけて配置されている。上型54の下面及び下型55の上面には、図9及び図10に示すように、ランナ用窪み部64及びゲート用窪み部65がそれぞれ形成されており、型閉じ状態で、ランナ用窪み部64によりランナ62が形成され、ゲート用窪み部65によりゲート63が形成されるようになっている。該ゲート63の断面形状は、例えば円形や角形にすることができ、また、断面積は1平方ミリメートル以上に設定されている。
The second skin part molding die 46 is formed with a
次に、上記のように構成された製造装置19を用いてボール1を製造する要領について説明する。まず、図2に示すように、一次成形装置20の可動型24を移動装置により固定型25に接近させて型閉じ状態にする。これにより、中芯用成形型22の上側及び下側にそれぞれ第1キャビティ30及び第2キャビティ31が形成されるとともに、これら両キャビティ30、31の間にランナ35、第1ゲート36及び第2ゲート37が形成される。一方、一次射出機23のシリンダ26内には、ハイミランの銘柄1652及び1706を1:1の体積比で導入する。このシリンダ26内に導入した樹脂材を加熱混練して溶融状態にしておく。
Next, a procedure for manufacturing the
その後、上記一次射出機23の射出ノズル26aから樹脂材を射出すると、図3に示すように、該樹脂材は固定型25のスプルー27を通ってランナ35に流入する。このランナ35に流入した樹脂材は、第1ゲート36から第1キャビティ30に流入し、第2ゲート37から第2キャビティ31に流入する。これら第1キャビティ30及び第2キャビティ31に流入した樹脂材が固化すると、図4に示すように、可動型24を固定型25から離して型開き状態とする。この可動型24を型開き状態としてから、第1キャビティ30で形成された第1中芯構成部材6と、第2キャビティ31で形成された第2中芯構成部材7をイジェクトピンにより脱型する。また、このとき、上記スプルー27、ランナ35、第1ゲート36及び第2ゲート37で固化した樹脂材も脱型しておく。
Thereafter, when the resin material is injected from the
また、第1表皮部用成形型45の上型48を上方に移動させて型開き状態にしておく。そして、上記第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とを組み合わせて中芯球体3とし、該中芯球体3を下型49の下側凹面52に載置する。このとき、第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7との合わせ面を上型48と下型49との合わせ面と略一致させておく。一方、二次射出機のシリンダ内には、ハイミランの銘柄1555及び1706を2:1の体積比で導入する。このシリンダ内に導入した樹脂材を加熱混練して溶融状態にしておく。
Further, the
上記中芯球体3を下側凹面52に載置した後、上型48を下方に移動させて型閉じ状態にすると、中芯球体3が上型48及び下型49に保持されるとともに、該中芯球体3の外面に第1表皮部成形用キャビティ53が形成される。そして、二次射出機の射出ノズルから樹脂材を射出すると、図7に示すように、該樹脂材がスプルー50から第1表皮部成形用キャビティ53に流入して固化し第1表皮部15となる。この第1表皮部15は、中芯球体3の外面に溶着して一体化する。第1表皮部成形用キャビティ53内の樹脂材が固化した後、上型48を上方に移動させて型開き状態にして、第1表皮部15が一体成形された中芯球体3を下型49から脱型する。尚、スプルー50内で固化した樹脂材は、中芯球体3を下型49から脱型するときに該中芯球体3から離脱するようになっている。
After the
次いで、第2表皮部成形型46の上型54を上方に移動させて型開き状態にして、下型55の下側成形面57に中芯球体3を載置する。その後、上型54を下方に移動させて型閉じ状態にすると、図10に示すように、第2表皮部成形用キャビティ60が形成される。また、第1表皮部15が上側成形面56及び下側成形面57に当接する。この第1表皮部15が上側成形面56及び下側成形面57に当接することにより、中芯球体3が上型54及び下型55に保持されて、中芯球体3が第2表皮部成形用キャビティ60の中心部から位置ずれし難くなる。そして、二次射出機の射出ノズルから樹脂材を射出すると、図11に示すように、該樹脂材がスプルー61を通ってランナ62に流入する。このランナ62に流入した樹脂材は、4つのゲート63から第2表皮部成形用キャビティ60に流入する。この第2表皮部成形用キャビティ60に流入した樹脂材の圧力は、ゲート63の開口が中芯球体3の外面に対向していることによって、該外面に作用することになる。このとき、4つのゲート63は中芯球体3を取り囲むように中芯球体3の周方向に離れているので、中芯球体3には樹脂材の圧力が周方向に離れた4つの方向から作用することになる。従って、この樹脂材の圧力により中芯球体3が受ける力の一部は相殺されることになる。これにより、ゲートを例えば1つだけ設けた場合に比べて、中芯球体3が第2表皮部成形用キャビティ60内で位置ずれし難くなる。尚、ゲート77の数は4つに限られるものではなく、複数であればよい。
Next, the
上記第2表皮部成形用キャビティ60に流入した樹脂材は固化して第2表皮部16となる。この第2表皮部16は中芯球体3の外面に溶着して一体化する。第2表皮部成形用キャビティ60内の樹脂材が固化した後、上型54を上方に移動させて型開き状態にして、ボール1を下型55から脱型する。尚、スプルー61、ランナー62及びゲート63で固化した樹脂材は、ボール1を下型55から脱型するときに該ボール1から離脱するようになっている。
The resin material that has flowed into the second skin
以上説明したように、この実施形態に係る樹脂製ボール1の表皮材4を形成する樹脂材のショア硬さは約57と硬いため、ボール1の使用時にクラブによる打撃力が表皮材4に作用した際に、ボールが割れたり陥没変形することはなく、該ボール1の飛び性や転がり性が悪化することはない。そして、クラブによる打撃力は、表皮材4を介して中芯球体3にも作用する。このとき、第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を形成する樹脂材のショア硬さが約55であり、表皮材4を形成する樹脂材よりも柔らかいので、第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7はクラブの打撃力により瞬間的に変形し、この変形により打撃力が吸収される。これにより、第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7との位置ずれが抑制される。その結果、表皮材4の一部に剪断応力が集中して発生するのを回避でき、表皮材4に亀裂が発生するのを抑制してボール1の耐久性を高めることができる。
As described above, since the Shore hardness of the resin material forming the
また、表皮材4を形成する樹脂材のショア硬さを56以上としているので、通常の使用状態でボール1が陥没変形するのを抑制して、良好な飛び性と転がり性とを確保することができる。
Further, since the Shore hardness of the resin material forming the
また、第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を形成する樹脂材のショア硬さを56未満としたので、通常の使用状態でクラブの打撃力により中芯構成部材6、7を確実に変形させて、これら中芯構成部材6、7に打撃力を効果的に吸収させることができ、中芯構成部材6、7同士の位置ずれを確実に抑制することができる。
Further, since the Shore hardness of the resin material forming the first
尚、上記第1中芯構成部材6、第2中芯構成部材7及び表皮材4はアイオノマー樹脂以外の樹脂を用いて成形してもよい。
In addition, you may shape | mold the said 1st core
また、この実施形態では、中芯用成形型22の構造を可動型24が水平方向に移動する構造としたが、可動型を鉛直方向に移動する構造にしてもよい。また、第1表皮部用成形型45及び第2表皮部用成形型46の構造を、可動型が水平方向に移動する構造としてもよい。また、この実施形態では、第1表皮部15を第1表皮部用成形型45で成形し、第2表皮部16を第2表皮部用成形型46で成形するようにしたが、第1表皮部15及び第2表皮部16を1つの成形型で成形するようにしてもよい。
In this embodiment, the structure of the
以上説明したように、本発明に係る樹脂製ボールは、クラブの打撃力を受けるパークゴルフ等に用いることができる。 As described above, the resin ball according to the present invention can be used for park golf or the like that receives a striking force of a club.
1 樹脂製ボール
2 空洞部
3 中芯球体
4 表皮材
6 第1中芯構成部材
7 第2中芯構成部材
15 第1表皮部
16 第2表皮部
DESCRIPTION OF
Claims (3)
上記中芯球体は、上記空洞部を形成するための凹面を有する複数の中芯構成部材を組み合わせてなり、
上記中芯構成部材を形成する樹脂材は、上記表皮材を形成する樹脂材よりも柔らかいことを特徴とする樹脂製ボール。 A core sphere having a hollow portion inside, and a skin material covering the core sphere,
The core sphere is a combination of a plurality of core components having a concave surface for forming the cavity,
A resin ball characterized in that the resin material forming the core constituent member is softer than the resin material forming the skin material.
表皮材を形成する樹脂材のショア硬さが56以上であることを特徴とする樹脂製ボール。 The resin ball according to claim 1,
A resin ball, wherein the Shore hardness of the resin material forming the skin material is 56 or more.
中芯構成部材を形成する樹脂材のショア硬さが56未満であることを特徴とする樹脂製ボール。
The resin ball according to claim 1,
A resin ball, wherein the Shore hardness of the resin material forming the core-constituting member is less than 56.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005172671A JP2006345933A (en) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | Ball made of resin |
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JP2005172671A JP2006345933A (en) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | Ball made of resin |
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JPH11128399A (en) * | 1997-10-28 | 1999-05-18 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Hollow golf ball |
JP2006167007A (en) * | 2004-12-14 | 2006-06-29 | Bridgestone Sports Co Ltd | Ball for ball game |
-
2005
- 2005-06-13 JP JP2005172671A patent/JP2006345933A/en active Pending
Patent Citations (3)
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JPH10174727A (en) * | 1996-12-17 | 1998-06-30 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Hollow solid golf ball |
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