JP2006343919A - 電気光学装置及びタッチパネル - Google Patents

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JP2006343919A
JP2006343919A JP2005167842A JP2005167842A JP2006343919A JP 2006343919 A JP2006343919 A JP 2006343919A JP 2005167842 A JP2005167842 A JP 2005167842A JP 2005167842 A JP2005167842 A JP 2005167842A JP 2006343919 A JP2006343919 A JP 2006343919A
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Shoji Hiuga
章二 日向
Shinji Sakurai
慎二 櫻井
Keiji Wada
啓志 和田
Tsukasa Funasaka
司 舩坂
Tadashi Tsuyuki
正 露木
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Abstract

【課題】 水滴やゴミなどが付着した場所を、ユーザがタッチした位置として誤検出するのを防ぎ、かつ、容易に実装できるタッチパネル付きの電気光学装置を提供する。
【解決手段】 電気光学装置は、例えば、タッチパネル付きの液晶表示装置であり、表示パネルにはタッチパネル基板が一定の隙間を空けて対向されている。タッチパネル基板の表示パネルと対向する面上に発生させた表面弾性波は、表面弾性波受信手段によって検知される。これにより、電気光学装置の最表面に水滴やゴミが付着した場合であっても表面弾性波が減衰することはなくなる。 また、表面弾性波送信手段及び表面弾性波受信手段は、それぞれ導通材を介して電気信号の送受信を行う。これにより、タッチパネル基板における表面弾性波送信手段および表面弾性波受信手段のための配線を少なくすることができ、タッチパネル基板上の座標入力面を広くとることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、各種情報の表示に用いて好適なタッチパネル付きの電気光学装置に関する。
近年、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、パームトップコンピュータ等の小
型情報電子機器の普及に伴い、液晶表示パネル上に入力装置としてタッチパネルを搭載し
た液晶表示装置が広く使用されるようになってきている。このタッチパネルの一例として
、特許文献1に示すように、基板と、基板の表面上に表面弾性波を発生させる送信子と、
発生した表面弾性波を検知する受信子とを備える超音波表面弾性波方式のものが知られて
いる。
基板の表面上を伝播している表面弾性波は、ユーザが指などで基板の表面上をタッチす
ると、そのタッチされた位置で減衰する。超音波表面弾性波方式のタッチパネルでは、タ
ッチされた位置で表面弾性波が減衰する性質を利用して、ユーザがタッチした位置を検知
する。
しかしながら、一般的な超音波表面弾性波方式のタッチパネルは、最表面上に表面弾性
波を発生させるものなので、水滴や油滴、ゴミなどが、その最表面上に付着した場合にも
、表面弾性波を減衰させてしまう。そのため、超音波表面弾性波方式のタッチパネルは、
水滴や油滴、ゴミなどが付着した場所を、ユーザが指などで触れた位置として誤検出して
しまうことがあった。
特開平10−504414号公報
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、水滴やゴミなどが付着した場所を、ユ
ーザが指などでタッチした位置として誤検出するのを防ぎ、かつ、容易に実装することが
できる超音波表面弾性波方式のタッチパネル及びそれを用いた電気光学装置を提供するこ
とを課題とする。
本発明の1つの観点では、電気光学装置は、表示パネルと、前記表示パネルと一定の隙
間を空けて対向し、可撓性を有するタッチパネル基板と、前記タッチパネル基板の前記表
示パネルと対向する面上に表面弾性波を発生させる表面弾性波送信手段と、発生した前記
表面弾性波を検知する表面弾性波受信手段と、検知された前記表面弾性波の受信信号の波
形を基に、前記表面弾性波の減衰した位置である減衰位置を算出し、算出された前記減衰
位置を、ユーザがタッチした位置とするタッチ位置算出手段と、前記タッチパネル基板の
前記表示パネルと対向する面上と前記表示パネルの前記タッチパネル基板に対向する面上
の間を導通し、前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向する面上において、前記表
面弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信手段の夫々と電気的に接続される複数の導通材
と、を備え、前記表面弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信手段は、前記複数の導通材
を介して電気信号の送受信を行う。
上記の電気光学装置は、例えば、タッチパネル付きの液晶表示装置であり、液晶表示装
置の表示パネルには、タッチパネル基板が一定の隙間を空けて対向されている。このタッ
チパネル基板は、例えば薄板基板であり、ユーザにタッチされるとたわむことができる可
撓性を有する。表面弾性波送信手段は、前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向す
る面上に表面弾性波を発生させ、発生した表面弾性波は、表面弾性波受信手段によって検
知される。これにより、電気光学装置の最表面に水滴やゴミが付着した場合であっても、
その水滴やゴミによって表面弾性波が減衰することはなくなる。ユーザが前記タッチパネ
ル基板をタッチした場合、前記タッチパネル基板は、たわんで、表示パネルに接触する。
前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向する面上に発生している表面弾性波の振幅
は、接触している表示パネルによって吸収され、減衰する。タッチ位置算出手段は、検知
された前記表面弾性波の受信信号の波形を基に、表面弾性波の減衰した位置である減衰位
置を算出し、算出された減衰位置を、ユーザがタッチした位置とする。複数の導通材によ
り、前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向する面上と表示パネルの前記タッチパ
ネル基板に対向する面上の間が導通されている。複数の導通材は、前記タッチパネル基板
の前記表示パネルと対向する面上において、それぞれ表面弾性波送信手段及び表面弾性波
受信手段と電気的に接続されており、表面弾性波送信手段及び表面弾性波受信手段は、そ
れぞれ導通材を介して電気信号の送受信を行う。これにより、タッチパネル基板における
表面弾性波送信手段および表面弾性波受信手段のための配線を少なくすることができ、ユ
ーザが入力を行うタッチパネル基板上の座標入力面を広くとることができる。
上記の電気光学装置の一態様では、前記表示パネルは、その前記タッチパネル基板に対
向する面上に前記複数の導通材の夫々と電気的に接続されている複数の配線を有し、前記
複数の配線は、前記表示パネルの前記タッチパネル基板に対向する面上において、前記表
示パネルの縁に沿って引き回されている。これにより、前記表示パネルより出光する光を
、前記複数の配線によって遮らずに済ませることができる。
上記の電気光学装置の好適な実施例では、前記表示パネルの駆動信号を供給する外部配
線が配置される前記表示パネルの基板と、前記複数の配線が引き回される前記表示パネル
の基板が同じ基板となる。
上記の電気光学装置の一態様では、前記複数の配線は、前記外部配線と同じ方向に引き
出される。これにより、引き出された表面弾性波送信手段及び表面弾性波受信手段の配線
と、表示パネルの駆動信号を供給する外部配線とを一つにまとめることができ、電気光学
装置の実装を簡単に行うことができる。
上記の電気光学装置の他の一態様では、外部のコントロール回路と、前記複数の配線及
び前記外部配線とを接続するフレキシブル基板の先端部は二股に分かれており、二股に分
かれた先端部のうち、一方の先端部は、前記複数の配線と接続され、他方の先端部は、前
記外部配線と接続される。このように、フレキシブル基板は、前記表示パネルの基板の両
面に接続される構造となるので、前記複数の配線及び前記外部配線をまとめて一つのフレ
キシブル基板により実装することができる。
本発明の他の観点では、表示パネルと、第1のタッチパネル基板と、前記第1のタッチ
パネル基板と一定の隙間を空けて対向し、可撓性を有する第2のタッチパネル基板と、を
有するタッチパネルと、前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対
向する面上に表面弾性波を発生させる表面弾性波送信手段と、発生した前記表面弾性波を
検知する表面弾性波受信手段と、検知された前記表面弾性波の受信信号の波形を基に、前
記表面弾性波の減衰した位置である減衰位置を算出し、算出された前記減衰位置を、ユー
ザがタッチした位置とするタッチ位置算出手段と、前記第2のタッチパネル基板の前記第
1のタッチパネル基板と対向する面上と前記第1のタッチパネル基板の前記第2のタッチ
パネル基板と対向する面上の間を導通し、前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッ
チパネル基板と対向する面上において、前記表面弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信
手段の夫々と電気的に接続される複数の導通材と、を備え、前記表面弾性波送信手段及び
前記表面弾性波受信手段は、前記複数の導通材を介して電気信号の送受信を行う。
上記の電気光学装置は、例えば、タッチパネル付きの液晶表示装置であり、液晶表示装
置の表示パネルには、第1のタッチパネル基板と、前記第1のタッチパネル基板と一定の
隙間を空けて対向する第2のタッチパネル基板からなるタッチパネルが備えられている。
前記第1のタッチパネル基板は、例えば透明基板である。前記第2のタッチパネル基板は
、例えば薄板基板であり、ユーザにタッチされるとたわむことができる可撓性を有する。
表面弾性波送信手段は、前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対
向する面上に表面弾性波を発生させ、発生した表面弾性波は、表面弾性波受信手段によっ
て検知される。これによっても、電気光学装置の最表面に水滴やゴミが付着した場合、そ
の水滴やゴミによって表面弾性波が減衰することはなくなる。ユーザが前記第2のタッチ
パネル基板をタッチした場合、前記第2のタッチパネル基板は、たわんで、透明基板に接
触する。前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上に発
生している表面弾性波の振幅は、接触している透明基板によって吸収され、減衰する。タ
ッチ位置算出手段は、検知された前記表面弾性波の受信信号の波形を基に、表面弾性波の
減衰した位置である減衰位置を算出し、算出された減衰位置を、ユーザがタッチした位置
とする。また、複数の導通材により、前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパ
ネル基板に対向する面上と前記第1のタッチパネル基板の前記第2のタッチパネル基板に
対向する面上の間が導通されている。複数の導通材は、前記第2のタッチパネル基板の前
記第1のタッチパネル基板に対向する面上において、それぞれ表面弾性波送信手段及び表
面弾性波受信手段と電気的に接続されており、表面弾性波送信手段及び表面弾性波受信手
段は、それぞれ導通材を介して電気信号の送受信を行う。これにより、第2のタッチパネ
ル基板における表面弾性波送信手段および表面弾性波受信手段のための配線を少なくする
ことができ、ユーザが入力を行う薄板基板上の座標入力面を広くとることができる。
上記の電気光学装置の一態様は、前記第1のタッチパネルは、その前記第2のタッチパ
ネル基板に対向する面上に前記複数の導通材の夫々と電気的に接続されている複数の配線
を有し、前記複数の配線は、前記第1のタッチパネルの前記第2のタッチパネル基板に対
向する面上において、前記表示パネルの縁に沿って引き回されている。これにより、前記
表示パネルより出光する光を、前記複数の配線によって遮らずに済ませることができる。
本発明の他の観点では、電気光学装置は、表示パネルと、前記表示パネルと一定の隙間
を空けて対向し、前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向する面上をセンシング面
とするタッチパネル基板と、前記センシング面からの信号を検知する信号検知手段と、前
記信号検知手段を基に、ユーザがタッチした位置を算出するタッチ位置算出手段と、前記
タッチパネル基板の前記表示パネルと対向する面上と前記表示パネルの前記タッチパネル
基板に対向する面上の間を導通し、前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向する面
上において、前記信号検知手段の夫々と電気的に接続される複数の導通材と、を備え、前
記信号検知手段は、前記複数の導通材を介して電気信号の送受信を行う。これによっても
、タッチパネル基板における信号検知手段のための配線を少なくすることができ、座標入
力面を広くとることができる。
本発明の他の観点では、電気光学装置は、表示パネルと、第1のタッチパネル基板と、
前記第1のタッチパネル基板と一定の隙間を空けて対向し、前記第1のタッチパネル基板
と対向する面上をセンシング面とする第2のタッチパネル基板と、を有するタッチパネル
と、前記センシング面からの信号を検知する信号検知手段と、前記信号検知手段を基に、
ユーザがタッチした位置を算出するタッチ位置算出手段と、前記第2のタッチパネル基板
の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上と前記第1のタッチパネル基板の前記第2
のタッチパネル基板と対向する面上の間を導通し、前記第2のタッチパネル基板の前記第
1のタッチパネル基板と対向する面上において、前記信号検知手段の夫々と電気的に接続
される複数の導通材と、を備え、前記信号検知手段は、前記複数の導通材を介して電気信
号の送受信を行う。これによっても、第2のタッチパネル基板における信号検知手段のた
めの配線を少なくすることができ、座標入力面を広くとることができる。
本発明の他の観点では、上記の電気光学装置を表示部として備える電子機器を構成する
ことができる。
本発明のさらなる他の観点では、タッチパネルは、第1のタッチパネル基板と、前記第
1のタッチパネル基板と一定の隙間を空けて対向し、可撓性を有する第2のタッチパネル
基板と、前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上に表
面弾性波を発生させる表面弾性波送信手段と、発生した前記表面弾性波を検知する表面弾
性波受信手段と、検知された前記表面弾性波の受信信号の波形を基に、前記表面弾性波の
減衰した位置である減衰位置を算出し、算出された前記減衰位置を、ユーザがタッチした
位置とするタッチ位置算出手段と、前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネ
ル基板と対向する面上と前記第1のタッチパネル基板の前記第2のタッチパネル基板と対
向する面上の間を導通し、前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネルと対向
する面上において、前記表面弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信手段の夫々と電気的
に接続される複数の導通材と、を備え、前記表面弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信
手段は、前記複数の導通材を介して電気信号の送受信を行う。この場合であっても、薄板
基板における表面弾性波送信手段および表面弾性波受信手段のための配線を少なくするこ
とができ、ユーザが入力を行う薄板基板上の座標入力面を広くとることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。尚、以下の実施形態
は、本発明を液晶表示装置に適用したものである。
[第1実施形態]
(液晶表示装置)
まず、本発明の第1実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置の構成について説
明する。図1は、第1実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置100の概略構成
を模式的に示す断面図である。
図1において、液晶表示装置100は大きく分けて、液晶表示パネル30とタッチパネ
ル50からなる。
液晶表示パネル30は、素子基板91と、その素子基板91に対向して配置されるカラ
ーフィルタ基板92とが枠状のシール部材3を介して貼り合わされ、内部に液晶が封入さ
れて液晶層4が形成されてなる。この枠状のシール部材3には、複数の金粒子などの導通
部材7が混入されている。
上側基板2は、ガラスなどにより形成され、上側基板2の内面上には、R(赤)、G(
緑)、B(青)のいずれかからなる着色層6が形成されている。着色層6によりカラーフ
ィルタが構成される。隣り合う着色層6の間には、光の混入を防止するため、黒色遮光層
BMが形成されている。
着色層6及び黒色遮光層BMの上には、透明樹脂等からなる保護層18が形成されてい
る。この保護層18は、各色間のカラーフィルタの段差を平滑化する機能を有すると共に
、カラーフィルタ基板92及び液晶表示装置100の製造工程中に使用される薬剤等によ
る腐食や汚染から、着色層6を保護する機能を有する。保護層18の表面上には、ストラ
イプ状のITO(Indium-Tin Oxide)などの透明電極(走査電極)32が形成されている
。この透明電極32の一端はシール部材3内に延在しており、そのシール部材3内の導通
部材7と電気的に接続されている。
一方、下側基板1は、ガラスなどにより形成され、下側基板1の内面上には、走査線3
1が一定の間隔を置いて形成されている。また、下側基板1の内面上には、サブ画素毎に
、スイッチング素子たるTFD素子21、画素電極10が形成されている。そして、走査
線31は、対応するTFD素子21を介して画素電極10に電気的に接続されている。下
側基板1の下側には、図示しない照明装置が設けられており、この照明装置によって、液
晶表示パネル30は、下側基板1より照明される。また、液晶表示パネル30は、画素電
極10と透明電極32との間に電圧をかけ、液晶層4の液晶を配向制御することにより、
光の透過性を変化させて階調表示を行う。ここで、スイッチング素子としては、TFD(
Thin Film Diode)素子に限らず、TFT(Thin Film Transistor)素子を用いるとする
こともできる。
次に、タッチパネル50について説明する。タッチパネル50は、超音波表面弾性波方
式のタッチパネルであり、タッチパネル基板として機能する薄板基板11を有する。薄板
基板11は、例えばガラスなどの透明な材質で形成され、その外面(薄板基板11の上側
基板2に対向する面とは反対側の面)上には、ユーザが実際に指などで入力を行う座標入
力面19を有する。座標入力面19に対応する部分は、選択的にエッチングされ、凹型に
薄板化されている。薄板基板11は、液晶表示パネル30の上側基板2の外面(上側基板
2の薄板基板11に対向する面)上、即ち面2aに対向して配置され、上側基板2と、部
材12を介して貼り合わされている。
薄板基板11は、薄板基板11の内面(薄板基板11の上側基板2に対向する面)上、
即ち面11a上には、表面弾性波を発信する送信子と、発信された表面弾性波を受信する
受信子が設置されている。よって、表面弾性波は、薄板基板11の面11a上に発生する
。薄板基板11と上側基板2の間には、スペーサ13が設けられている。薄板基板11と
上側基板2の間の距離は、スペーサ13によって、常に一定に保たれている。
スペーサ13は、タッチパネル基板として機能する薄板基板11上に固定されるのが望
ましい。スペーサ13としては、球状スペーサや、柱状スペーサを用いることができる。
スペーサ13として球状スペーサを用いる場合、まず、加熱昇温によって溶融し、かつ接
着硬化する接着性樹脂が被覆された球状スペーサを薄板基板11上に散布する。次に接着
性樹脂は加熱溶融され、その一部が球状スペーサを被覆した状態で、薄板基板11上に接
着硬化される。このようにすることで、球状スペーサを薄板基板11に確実に固着でき、
球状スペーサが薄板基板11から脱落して移動することによる表示品質の劣化を防ぐこと
ができる。また、スペーサ13として柱状スペーサを用いる場合、柱状スペーサは、フォ
ト工程やインクジェットにより薄板基板11上に形成される。これにより、柱状スペーサ
を薄板基板11に確実に固着できる。
タッチパネル付きの液晶表示装置100には、上偏光板15および下偏光板16が設け
られる。このとき、薄板基板11は、例えば、ガラスなどの透明な材質で形成されている
ので、高い光透過性を有する。従って、上偏光板15は、薄板基板11の外面上、具体的
には、薄板化された部分である座標入力面19上に設けても、液晶表示パネル30の偏光
板としての機能を保持することができる。従って、タッチパネル付きの液晶表示装置10
0では、上偏光板15を薄板基板11の薄板化された部分に設置している。このように、
上偏光板15を薄板基板11の薄板化された部分に設置することで、薄板基板11の強度
を高め、割れにくくすることができる。
次に、タッチパネル50について、図2を参照して説明する。図2は、タッチパネル5
0における薄板基板11を示す平面図であり、薄板基板11を面11a側より見たときの
様子を示している。
タッチパネル50は、薄板基板11の内面たる面11a上の中心部に、外面上の座標入
力面19に対応する入力対応面59を有し、入力対応面59上には、スペーサ13が設置
されている。面11a上の隅には、X軸方向に破線矢印で示す表面弾性波Wvxを発生さ
せるX送信子51と、Y軸方向に破線矢印で示す表面弾性波Wvyを発生させるY送信子
54が、設置される。これらの送信子は、図示しない圧電振動子より発生したバルク波を
、X軸方向やY軸方向といった特定の方向の表面波に変換することにより、表面弾性波W
vx、Wvyを発生させる。また、面11a上の別の隅には、X送信子51によって発生
した表面弾性波Wvxを検知するX受信子52と、Y送信子54によって発生した表面弾
性波Wvyを検知するY受信子53が、設置される。よって、X送信子51およびY送信
子54は、本発明における表面弾性波送信手段として機能し、X受信子52およびY受信
子53は、本発明における表面弾性波受信手段として機能する。
X送信子51、Y送信子54、X受信子52、Y受信子53は、コントロール回路60
に電気的に接続される。コントロール回路60は、X送信子51およびY送信子54に駆
動信号を送信することにより、X送信子51およびY送信子54より表面弾性波Wvx、
Wvyを発生させ、X受信子52およびY受信子53より受信した表面弾性波Wvx、W
vyの受信信号の波形を基に、ユーザがタッチした位置を算出する。よって、コントロー
ル回路60は、本発明におけるタッチ位置算出手段として機能する。
X送信子51によって発生された表面弾性波Wvxは、X軸方向に伝播し、反射配列5
5に入射する。反射配列55は、反射エレメント55aの配列である。反射エレメントは
、表面弾性波の伝播する方向を、その表面弾性波を反射することにより変える役割を有す
る。反射配列55における各反射エレメント55aは、X軸に対しおよそ45度の角度で
配列されており、表面弾性波Wvxの方向を−Y軸方向へ向ける。−Y軸方向へ向けられ
た表面弾性波Wvxは、そのまま入力対応面59を通過し、反射配列57へ入射する。反
射配列57における各反射エレメント57aは、X軸に対しおよそ−45度の角度で配列
されており、表面弾性波Wvxを−X軸方向へ向ける役割を有する。反射エレメント57
aによって−X軸方向へ向けられた表面弾性波Wvxは、X受信子52によって検知され
る。
Y送信子54によって発生された表面弾性波Wvyは、Y軸方向に伝播し、反射配列5
6へ入射する。反射配列56における各反射エレメント56aは、Y軸に対しおよそ45
度の角度で配列されており、表面弾性波Wvyの方向を−X軸方向へ向ける。−X軸方向
へ向けられた表面弾性波Wvyは、そのまま入力対応面59を通過し、反射配列58へ入
射する。反射配列58における各反射エレメント58aは、Y軸に対しおよそ−45度の
角度で配列されており、表面弾性波Wvyの方向を−Y軸方向へ向ける。−Y軸方向へ向
けられた表面弾性波Wvyは、Y受信子53によって検知される。
図3は、ユーザがタッチパネル50を指でタッチする様子を示す模式図である。ユーザ
が、例えば、指などで、上偏光板15が設置されている座標入力面19上をタッチすると
、そのタッチされた位置における薄板基板11は、上偏光板15と共にたわみ、液晶表示
パネル30の上側基板2に触れる。薄板基板11上を伝播する表面弾性波Wvx、Wvy
は、上側基板2に触れた位置を通過する際、上側基板2によって吸収され、その振幅は減
衰する。そのため、薄板基板11は、ユーザによってタッチされた場合に上側基板2に触
れる程度にたわむことができる程度の可撓性を有する薄さとされる。よって、先に述べた
ように、薄板基板11は、座標入力面19に対応する部分のみを選択的にエッチングされ
、凹型に薄板化されている。後に詳しく述べるが、コントロール回路60は、この表面弾
性波Wvx、Wvyの減衰した位置を算出することで、ユーザによりタッチされた位置を
求めることができる。なお、その薄板化されている部分の厚さは、実際には、およそ0.
1[mm]とされる。
図4は、水滴が付着した場合におけるタッチパネル50の様子を示す模式図である。図
4では、タッチパネル50の最表面たる上偏光板15の表面上に、水滴Aquが付着して
いる。タッチパネル50では、一般的なタッチパネルと異なり、表面弾性波Wvx、Wv
yは、薄板基板11の内面上たる面11a上を伝播し、タッチパネル50の最表面を伝播
しない。そのため、図4に示すように、例えば、水滴Aquが、タッチパネル50の最表
面に付着した場合であっても、表面弾性波の減衰を発生させずに済むことができる。これ
によって、タッチパネル50では、その最表面に水滴やゴミが付着した場合であっても、
その付着した位置を、コントロール回路60により、ユーザによってタッチされた位置と
して誤認されるのを防ぐことができる。
次に、X送信子51、X受信子52、Y送信子54、Y受信子53と、コントロール回
路60を電気的に接続する配線の構成について述べる。図5は、第1実施形態に係るタッ
チパネル付きの液晶表示装置100におけるタッチパネル50の配線の構成を示す斜視図
であり、X送信子51、X受信子52、Y送信子54、Y受信子53と、コントロール回
路60を電気的に接続する配線の構成を示している。タッチパネル50は、薄板基板11
の面11aと液晶表示パネル30の上側基板2の面2aとを結ぶ導通材71〜74を有し
ている。導通材71〜74は、それぞれ薄板基板11と上側基板2とを接着する図示しな
いシール部材の内部に形成されている。薄板基板11の面11aにおいて、X送信子51
は導通材71と、X受信子52は導通材72と、Y送信子54は導通材73と、Y受信子
53は導通材74と、それぞれ電気的に接続されている。また、導通材71〜74は、上
側基板2の面2aにおいて、配線81〜84の一端とそれぞれ電気的に接続されている。
X送信子51、X受信子52、Y送信子54、Y受信子53は、導通材71〜74および
配線81〜84を介してコントロール回路60と電気信号の送受信を行う。それぞれの導
通材は、電気的に接続される送信子または受信子と近い位置に設置されるのが望ましい。
このようにすることで、薄板基板11における送信子および受信子のための配線を少なく
することができ、座標入力面19を広くとることができる。
図6は、上側基板2における配線81〜84の配線図を示している。上述したように、
導通材71〜74は、上側基板2の面2aにおいて、配線81〜84の一端とそれぞれ電
気的に接続されている。配線81〜84は、例えば、銀ペーストで形成され、上側基板2
の面2a上で、かつ上側基板2の縁に沿って引き回されている。これにより、表示パネル
より出光する光を、配線81〜84によって遮らずに済ませることができる。
図6では、配線81〜84の他端は、まとめられて、上側基板2の一端より、外部へ引
き出されている。外部へ引き出された配線81〜84の他端は、コントロール回路60と
電気的に接続される。これにより、コントロール回路60は、X送信子51、X受信子5
2、Y送信子54、Y受信子53のそれぞれと電気的に接続される。
図7は、上側基板2の一端における液晶表示パネルの配線とタッチパネルの配線の位置
関係を示す図であり、図7(a)は側面図を示し、図7(b)は平面図を示す。液晶表示
パネル30は、図1で述べたように画素電極10と透明電極32との間に電圧をかけ、液
晶層4の液晶を配向制御する。この配向制御は、走査線31や導通部材7に対し、外部よ
り液晶表示パネル30の外部より駆動信号が送られることによって行われる。図7に示す
ように、第1実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置100において、液晶表示
パネル30における液晶の配向制御のための駆動信号を送る液晶パネル外部配線95は、
上側基板2の一端より外部へ引き出される。また、X送信子51、X受信子52、Y送信
子54、Y受信子53のそれぞれと電気的に接続されている配線81〜84は、まとめら
れて、タッチパネル外部配線85として、上側基板2の一端より液晶パネル外部配線95
と同じ方向に引き出される。タッチパネル外部配線85及び液晶パネル外部配線95は、
例えばフレキシブル基板(FPC)89により実装される。FPC89は、先端で二股に
分かれており、タッチパネル外部配線85が形成された先端部89aは上側基板2の上面
に接続され、液晶パネル外部配線95が形成された先端部89bは上側基板2の下面に接
続される。このように、タッチパネル外部配線85及び液晶パネル外部配線95は、両方
とも上側基板2の一端より同じ方向に引き出されるので、この2つの外部配線85及び9
5をまとめて一つのFPCにより実装することができる。これにより、液晶表示装置10
0を、コントロール回路60と液晶表示パネル30の制御回路の機能を兼ね備えた外部コ
ンピュータなどに簡単に接続することができる。このように、タッチパネルの送信子およ
び受信子の配線81〜84を、表示パネル30の上側基板2の面上に配置し、液晶パネル
外部配線95と同じ上側基板2の一端より、引き出すことで、タッチパネル付きの液晶表
示装置100の実装を簡単に行うことができる。
図8は、コントロール回路60の内部構成を示すブロック図である。上述したように、
X送信子51、Y送信子54、X受信子52、Y受信子53は、コントロール回路60に
電気的に接続される。コントロール回路60は、MPU(Micro Processing Unit)61
、Xバースト回路62、Yバースト回路63、マルチプレクサ64、増幅器65、復調器
66、A/D変換器57、メモリ68より構成される。X送信子51は、Xバースト回路
62に電気的に接続され、Y送信子54は、Yバースト回路63に電気的に接続される。
Xバースト回路62およびYバースト回路63は、MPU61によってタイミング制御さ
れ、X送信子51およびY送信子54に対し、正弦波形のバースト駆動信号を供給する。
これにより、X送信子51およびY送信子54は、表面弾性波Wvx、Wvyをそれぞれ
薄板基板11の内面上に発信する。
X受信子52およびY受信子53は、マルチプレクサ64に電気的に接続され、マルチ
プレクサ64は、増幅器65に電気的に接続される。X送信子51より表面弾性波Wvx
が薄板基板11の内面上に発信される場合、マルチプレクサ64は、スイッチをX受信子
52と接続されている端子に合わせ、X受信子52と電気的に接続する。このとき、X受
信子52が受信した表面弾性波Wvxの電気信号(以下、単に「X信号」と称す)は、マ
ルチプレクサ64を経由して、増幅器65に供給され、増幅される。増幅器65は、復調
器66と電気的に接続されており、増幅されたX信号は、復調器66に供給される。復調
器66は、増幅されたX信号から交流成分を取り除き、復調器66と電気的に接続されて
いるA/D変換器67にエンベロープ(包絡線)波形のX信号を供給する。A/D変換器
67は、包絡線波形のX信号を、デジタルデータに変換する。デジタルデータに変換され
たX信号は、RAM(Random Access Memory)などのメモリ68に蓄積される。
Y送信子54より表面弾性波Wvyが薄板基板11の内面上に発信される場合、マルチ
プレクサ64は、スイッチをY受信子53と接続されている端子に合わせ、Y受信子53
と電気的に接続される。このとき、このとき、Y受信子53が受信した表面弾性波Wvy
の電気信号(以下、単に「Y信号」と称す)は、マルチプレクサ64を経由して、増幅器
65に供給され、増幅される。増幅されたY信号は、復調器66に供給されて、交流成分
が取り除かれ、包絡線波形のY信号として、A/D変換器67に供給される。包絡線波形
のY信号は、A/D変換器67において、デジタルデータに変換された後、メモリ68に
蓄積される。MPU61は、デジタルデータとしてメモリ68に蓄積された包絡線波形の
X信号およびY信号より、タッチされた位置を算出することができる。
図9は、検知された表面弾性波の包絡線波形の一例を示すグラフである。図9において
、横軸は時間を示し、縦軸は表面弾性波の波の強さを示している。ここで、例えば、X送
信子51より、発信信号として、表面弾性波Wvxが薄板基板11の表面上に発信された
場合を考えてみる。X送信子51より発生した表面弾性波Wvxは、反射配列55、57
を経由して、X受信子52に検知される。このとき、反射配列55、57における各反射
エレメントは、異なる長さの複数の経路のセットを定め、反射配列55、57における連
続する各反射エレメントが反射する表面弾性波Wvxは、次第に長くなる経路を通って、
X受信子52に到達する。そのため、図9に示すように、X受信子52によって検知され
た受信信号の波形は、発信信号と比較して、時間に対して間延びした台形状の波形となる
ユーザが座標入力面19のある特定の場所にタッチした場合、その部分を通過する表面
弾性波Wvxの振幅は減衰するので、表面弾性波Wvxの包絡線波形には、図9に示すよ
うなタッチによる信号の欠落が発生する。受信信号を検知してから、このタッチによる信
号の欠落が発生するまでの時間Tgを計測することにより、表面弾性波Wvxの減衰した
位置である減衰位置を算出することができ、タッチされた場所のX座標を特定することが
できる。タッチされた場所のY座標を特定する場合においても、表面弾性波Wvyの包絡
線波形には、図9に示すようなタッチによる信号の欠落が発生するので、この場合におい
ても、受信信号を検知してから、このタッチによる信号の欠落が発生するまでの時間を計
測することにより、表面弾性波Wvyの減衰した位置である減衰位置を算出することがで
き、タッチされた場所のY座標を特定することができる。このように、コントロール回路
60は、X受信子52により検知された表面弾性波Wvxと、Y受信子53により検知さ
れた表面弾性波Wvyを基に、ユーザによりタッチされた位置のX座標およびY座標を算
出することができる。なお、スペーサ13によっても、表面弾性波Wvx、Wvyは減衰
する。そのため、コントロール回路60では、スペーサ13の位置を予め、メモリ68な
どに登録しておき、上述した方法によって算出されるX座標およびY座標が、登録された
スペーサ13の位置と一致する場合には、そのX座標およびY座標を、ユーザによりタッ
チされた位置とみなさないこととする。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置の構成について説
明する。図10は、第2実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置100aの構成
について示す側面図である。タッチパネル付きの液晶表示装置100aは、タッチパネル
50aと、液晶表示パネル30から構成される。第1実施形態に係るタッチパネル付きの
液晶表示装置100におけるタッチパネル50との違いとして、タッチパネル50aは、
薄板基板11だけでなく、さらに、薄板基板11に対向した、ガラスなどで形成された透
明な透明基板14を有する。このようにすることで、薄板基板11の内面(薄板基板11
の透明基板14に対向する面)上の面11a上にX送信子51、X受信子52、Y送信子
54、Y受信子53を設ける代わりに、透明基板14の内面(透明基板14の薄板基板1
1に対向する面)上、即ち、面14a上にX送信子51、X受信子52、Y送信子54、
Y受信子53を設けることもできる。言い換えれば、透明基板14をタッチパネル基板と
し、その内面たる面14aの表面上に、表面弾性波を発生させるとすることもできる。こ
のように、第2実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置100aでは、薄板基板
11または透明基板14のうち、どちらの基板でもタッチパネル基板として機能させるこ
とができる。また、透明基板14をタッチパネル基板とする場合であっても、X送信子5
1、X受信子52、Y送信子54、Y受信子53は、コントロール回路60に電気的に接
続される。
図11は、ユーザがタッチパネル50aを指でタッチする様子を示す模式図である。ユ
ーザが、例えば、指で上偏光板15の表面上をタッチすると、そのタッチされた位置にお
ける薄板基板11は、上偏光板15と共にたわみ、対向する透明基板14に触れることと
なる。表面弾性波Wvx、Wvyが透明基板14の面14a上を伝播しているとすると、
表面弾性波Wvx、Wvyは、薄板基板11が接触している位置を通過する際、薄板基板
11によって吸収され、その振幅は減衰する。従って、第2実施形態に係るタッチパネル
付きの液晶表示装置100aにおいても、コントロール回路60は、X受信子52により
検知された表面弾性波Wvxと、Y受信子53により検知された表面弾性波Wvyを基に
、ユーザによりタッチされた位置のX座標およびY座標を算出することができる。
第2実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置100aにおいても、一般的なタ
ッチパネルと異なり、表面弾性波Wvx、Wvyは、タッチパネル50aの最表面を伝播
しないので、最表面に付着した水滴やゴミなどによって、減衰することはない。このよう
にすることで、第2実施形態に係るタッチパネル50aの場合であっても、水滴やゴミが
最表面に付着した位置を、コントロール回路60により、ユーザによってタッチされた位
置として誤認されるのを防ぐことができる。
また、第2実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置100aにおいても、表面
弾性波Wvx、Wvyが、薄板基板11の内面上を伝播しているとする場合には、X送信
子51、X受信子52、Y送信子54、Y受信子53と電気的に接続される配線を、透明
基板14の面14a上で、かつ透明基板14の縁に沿って引き回されている。これにより
、表示パネルより出光する光を、X送信子51、X受信子52、Y送信子54、Y受信子
53と電気的に接続される配線によって遮らずに済ませることができる。図12は、第2
実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置100aにおけるタッチパネル50aの
配線の構成を示す斜視図であり、X送信子51、X受信子52、Y送信子54、Y受信子
53と、コントロール回路60を電気的に接続する配線の構成を示している。第1実施形
態で述べた図5との違いは、上側基板2の代わりに、透明基板14を用いている点である
タッチパネル50は、薄板基板11の面11aと透明基板14の面14aとを結ぶ導通
材71〜74を有している。導通材71〜74は、それぞれ薄板基板11と透明基板14
とを接着する図示しないシール部材の内部に形成されている。薄板基板11の面11aに
おいて、X送信子51は導通材71と、X受信子52は導通材72と、Y送信子54は導
通材73と、Y受信子53は導通材74と、それぞれ電気的に接続されている。また、導
通材71〜74は、透明基板14の面14aにおいて、配線81〜84の一端とそれぞれ
電気的に接続されている。配線81〜84は、透明基板14の面14a上で引き回されて
おり、配線81〜84の他端は、外部へ引き出されている。X送信子51、X受信子52
、Y送信子54、Y受信子53は、この導通材71〜74を介してコントロール回路60
と電気信号の送受信を行う。それぞれの導通材の位置は、電気的に接続される送信子また
は受信子と近い場所に設置されるのが望ましい。第2実施形態に係るタッチパネル付きの
液晶表示装置100aにおいても、このようにすることで、薄板基板11における送信子
および受信子のための配線を少なくすることができ、座標入力面19を広くとることがで
きる。
さらに、第2実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置100aでは、タッチパ
ネル50aは、タッチパネルとして独立した機能を有する。従って、タッチパネル50a
を、液晶表示パネル30の上側基板2の外面上に載せるだけで、容易にタッチパネル機能
を付加することが可能となる。
なお、以上で述べた第1実施形態に係るタッチパネル50および第2実施形態に係るタ
ッチパネル50aは、上述した液晶表示装置に取り付けることができるだけでなく、有機
EL表示装置などの他の表示装置にも取り付けることができるのは言うまでもない。
[変形例]
なお、各実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置100、100aにおけるタ
ッチパネル50、50aは、表面弾性波方式のタッチパネルであるとしたが、これに限ら
れるものではなく、抵抗膜方式、静電容量方式などの各方式のタッチパネルを用いること
もできる。各方式のタッチパネルを用いる場合、第1実施形態に係るタッチパネル50に
おいては、上側基板2側にタッチパネル基板のセンシング面を向け、第2実施形態に係る
タッチパネル50aにおいては、透明基板14側にタッチパネルのセンシング面を向ける
。そして、センシング面からの信号を検知する信号検知手段と、検知された信号を基にユ
ーザがタッチした位置を算出するタッチ位置算出手段を、それぞれ設ける。信号検知手段
により検知した信号は、各実施形態で述べたのと同様、導通材71〜74を介して、送受
信を行わせる。このようにすることで、他の各方式のタッチパネルにおいても、タッチパ
ネル基板における信号検知手段のための配線を少なくすることができ、座標入力面を広く
とることができる。
[電子機器]
次に、各実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置を適用可能な電子機器の具体
例について図13を参照して説明する。
図13は、本発明の電子機器の一例であるハンディターミナル1000を示す斜視図で
ある。図13において、符号1001は本発明の入力装置であるタッチパネル、符号10
02はファンクションキー、符号1003は電源入力スイッチをそれぞれ示している。本
例のハンディターミナル1000は、ファンクションキー1002に印刷されたアイコン
や、タッチパネル1001の下に配置された図示しない液晶表示パネルの画面を見ながら
、タッチパネル上の位置を直接指示することによって、データ入力を行うものである。こ
のハンディターミナル1000は、入力装置として上述した本発明のタッチパネルを備え
ているため、明るい表示が可能でかつ操作性にも優れ、更に信頼性も高い電子機器となる
なお、各実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置は、上述したハンディターミ
ナルに限らず、種々の電子機器に搭載することができる。この電子機器としては、例えば
、携帯電話、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレ
ビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーシ
ョン装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ
電話、POS端末等があり、各実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置はこれら
の画像表示手段兼入力手段として好適に用いることができる。
第1実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置の構成を示す図である。 タッチパネル基板として機能する薄板基板の平面図である。 ユーザがタッチパネルを指でタッチする様子を示す模式図である。 水滴が付着した場合におけるタッチパネルの様子を示す模式図である。 タッチパネルの配線の構成を示す斜視図である。 上側基板におけるタッチパネルの配線図を示している 液晶表示パネルとタッチパネルの外部配線の位置関係を示す図である。 コントロール回路の内部構成を示すブロック図である。 検知された表面弾性波の包絡線波形の一例を示すグラフである。 第2実施形態に係るタッチパネル付きの液晶表示装置の構成を示す図である。 ユーザがタッチパネルを指でタッチする様子を示す模式図である。 タッチパネルの配線の構成を示す斜視図である。 本発明の照明装置を適用した電子機器を示す概略図である。
符号の説明
2 上側基板、 11 薄板基板、 13 フォトスペーサ、 71〜74 導通材、
81〜84 配線、 30 液晶表示パネル、 50 タッチパネル、 100 液晶
表示装置

Claims (11)

  1. 表示パネルと、
    前記表示パネルと一定の隙間を空けて対向し、可撓性を有するタッチパネル基板と、
    前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向する面上に表面弾性波を発生させる表面
    弾性波送信手段と、
    発生した前記表面弾性波を検知する表面弾性波受信手段と、
    検知された前記表面弾性波の受信信号の波形を基に、前記表面弾性波の減衰した位置で
    ある減衰位置を算出し、算出された前記減衰位置を、ユーザがタッチした位置とするタッ
    チ位置算出手段と、
    前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向する面上と前記表示パネルの前記タッチ
    パネル基板に対向する面上の間を導通し、前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向
    する面上において、前記表面弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信手段の夫々と電気的
    に接続される複数の導通材と、を備え、
    前記表面弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信手段は、前記複数の導通材を介して電
    気信号の送受信を行うことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記表示パネルは、その前記タッチパネル基板に対向する面上に前記複数の導通材の夫
    々と電気的に接続されている複数の配線を有し、前記複数の配線は、前記表示パネルの前
    記タッチパネル基板に対向する面上において、前記表示パネルの縁に沿って引き回されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記表示パネルの駆動信号を供給する外部配線が配置される前記表示パネルの基板と、
    前記複数の配線が引き回される前記表示パネルの基板が同じ基板となることを特徴とする
    請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記複数の配線は、前記外部配線と同じ方向に引き出されることを特徴とする請求項3
    に記載の電気光学装置。
  5. 外部のコントロール回路と、前記複数の配線及び前記外部配線とを接続するフレキシブ
    ル基板の先端部は二股に分かれており、二股に分かれた先端部のうち、一方の先端部は前
    記複数の配線と接続され、他方の先端部は前記外部配線と接続されることを特徴とする請
    求項4に記載の電気光学装置。
  6. 表示パネルと、
    第1のタッチパネル基板と、前記第1のタッチパネル基板と一定の隙間を空けて対向し
    、可撓性を有する第2のタッチパネル基板と、を有するタッチパネルと、
    前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上に表面弾性
    波を発生させる表面弾性波送信手段と、
    発生した前記表面弾性波を検知する表面弾性波受信手段と、
    検知された前記表面弾性波の受信信号の波形を基に、前記表面弾性波の減衰した位置で
    ある減衰位置を算出し、算出された前記減衰位置を、ユーザがタッチした位置とするタッ
    チ位置算出手段と、
    前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上と前記第1
    のタッチパネル基板の前記第2のタッチパネル基板と対向する面上の間を導通し、前記第
    2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上において、前記表面
    弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信手段の夫々と電気的に接続される複数の導通材と
    、を備え、
    前記表面弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信手段は、前記複数の導通材を介して電
    気信号の送受信を行うことを特徴とする電気光学装置。
  7. 前記第1のタッチパネルは、その前記第2のタッチパネル基板に対向する面上に前記複
    数の導通材の夫々と電気的に接続されている複数の配線を有し、前記複数の配線は、前記
    第1のタッチパネルの前記第2のタッチパネル基板に対向する面上において、前記表示パ
    ネルの縁に沿って引き回されていることを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
  8. 表示パネルと、
    前記表示パネルと一定の隙間を空けて対向し、前記タッチパネル基板の前記表示パネル
    と対向する面上をセンシング面とするタッチパネル基板と、
    前記センシング面からの信号を検知する信号検知手段と、
    前記信号検知手段を基に、ユーザがタッチした位置を算出するタッチ位置算出手段と、
    前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向する面上と前記表示パネルの前記タッチ
    パネル基板に対向する面上の間を導通し、前記タッチパネル基板の前記表示パネルと対向
    する面上において、前記信号検知手段の夫々と電気的に接続される複数の導通材と、を備
    え、
    前記信号検知手段は、前記複数の導通材を介して電気信号の送受信を行うことを特徴と
    する電気光学装置。
  9. 表示パネルと、
    第1のタッチパネル基板と、前記第1のタッチパネル基板と一定の隙間を空けて対向し
    、前記第1のタッチパネル基板と対向する面上をセンシング面とする第2のタッチパネル
    基板と、を有するタッチパネルと、
    前記センシング面からの信号を検知する信号検知手段と、
    前記信号検知手段を基に、ユーザがタッチした位置を算出するタッチ位置算出手段と、
    前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上と前記第1
    のタッチパネル基板の前記第2のタッチパネル基板と対向する面上の間を導通し、前記第
    2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上において、前記信号
    検知手段の夫々と電気的に接続される複数の導通材と、を備え、
    前記信号検知手段は、前記複数の導通材を介して電気信号の送受信を行うことを特徴と
    する電気光学装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部に備えることを特徴とす
    る電子機器。
  11. 第1のタッチパネル基板と、
    前記第1のタッチパネル基板と一定の隙間を空けて対向し、可撓性を有する第2のタッ
    チパネル基板と、
    前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上に表面弾性
    波を発生させる表面弾性波送信手段と、
    発生した前記表面弾性波を検知する表面弾性波受信手段と、
    検知された前記表面弾性波の受信信号の波形を基に、前記表面弾性波の減衰した位置で
    ある減衰位置を算出し、算出された前記減衰位置を、ユーザがタッチした位置とするタッ
    チ位置算出手段と、
    前記第2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上と前記第1
    のタッチパネル基板の前記第2のタッチパネル基板と対向する面上の間を導通し、前記第
    2のタッチパネル基板の前記第1のタッチパネル基板と対向する面上において、前記表面
    弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信手段の夫々と電気的に接続される複数の導通材と
    、を備え、
    前記表面弾性波送信手段及び前記表面弾性波受信手段は、前記複数の導通材を介して電
    気信号の送受信を行うことを特徴とするタッチパネル。
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JP2010519649A (ja) * 2007-02-20 2010-06-03 イマーション コーポレーション 記憶された効果を有する触覚フィードバックシステム
CN112102739A (zh) * 2020-09-16 2020-12-18 武汉华星光电技术有限公司 一种电子设备

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