JP2006341860A - 飲料容器用キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 飲み終わった後に、飲料容器から容易に取り除くことができ、確実に飲料容器に打栓することが可能な飲料容器用キャップを提供する。
【解決手段】 ラムネ瓶20の口部に装着されるキャップ1において、ラムネ瓶20の口部外周の環状凸部20aと係合する突起部10aを内周面10bに設けるとともに、注出孔10cが中央頂部に設けられた外筒部10と、外筒部10の内側に形成され、口部内周面に密着して保持する内筒部11とを備え、外筒部10には、突起部10aが設けられた位置から下端10dまでの胴部10eに、栓抜き21の爪21dと係合する2つの孔10fが設けられている。また、突起部10aは、ラムネ瓶20の口部外周の環状凸部20aと係合する係合面10gと、外筒部10の内周面10bとのなす角が鋭角となるように形成されている。また、胴部10eは、肉薄に形成されるとともに、その下端周囲部分10jは肉厚に形成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、飲料容器と分別可能な飲料容器用キャップに関する。
中央頂部に注出孔が設けられたキャップは、飲料容器に装着されたままの状態で飲用されるが、飲料容器はリサイクル化が促進される傾向にあるので、飲み終えるとキャップと飲料容器とを分別して飲料容器を回収することが行われている。
このような、飲料容器と分別可能なキャップとしては、例えば特許文献1および2に記載のものがある。特許文献1に記載のラムネ瓶用キャップは、キャップ外筒の胴部の内面に縦溝が形成され、下部には栓抜きの爪を係合させる栓抜掛止部が設けられている。また、特許文献2に記載のラムネ瓶の口部構造は、樹脂製のキャップ本体の下端の一部に切欠部を設け、この切欠部にドライバの先端のようなものを挿入してキャップ本体を除去するものであり、切欠部は、切断容易部により連結した遮蔽部材で覆われている。
特開2002−179116号公報 特開2005−8213号公報
しかし、特許文献1に記載のラムネ瓶用キャップは、栓抜きの爪が係合する栓抜掛止部を、胴部の厚みを肉薄としたことで形成しているので、栓抜掛止部の深さが限られる。従って、栓抜きの爪をこの栓抜掛止部に係合させて栓抜きの握り部を押し上げた場合、栓抜掛止部が少しでも変形すると栓抜きの爪が栓抜掛止部から外れてしまいキャップ本体が外れないことが想定される。従って、相当な力で栓抜きの爪を栓抜掛止部に押し当てた状態で栓抜きの握り部を押し上げる必要があるので、取り外しが容易ではない。
また、特許文献2に記載のラムネ瓶の口部構造は、外観品質を確保するために切欠部を覆うように遮蔽部材が切断容易部により連結されているので、飲用後において、キャップ本体を取り外すときに切欠部を覆う遮蔽部材を押し上げる必要がある。この遮蔽部材を押し上げるには爪先を遮蔽部材と瓶との間に差し込んだ状態で指先を上方に向かって移動させることになるので、爪先に負荷がかかり、爪先が割れたり指先を切ったりするおそれがある。切断容易部が容易に破断するように設けていると、外部からの応力に対して強度が確保できないので、打栓時に切断容易部が破断して飛散し、打栓する前の瓶内に混入するおそれがある。また、遮蔽部材がないとキャップ本体の下端が切り欠かれた状態となるため、飲むときに切欠部が口に当たり唇を切るおそれがある。また、切欠部が覆われていない状態のキャップ本体では、ラムネ瓶に打栓することが困難である。
この打栓することが困難となる点について詳細に説明する。ラムネ瓶にキャップ本体を打栓するときは、ラムネ瓶の口部の斜め上方に配置されたパーツフィーダから列状に整列されたキャップ本体が一つずつ、列状に搬送されるラムネ瓶に順次供給される。キャップ本体の供給は、ラムネ瓶の口部の外周面にキャップ本体の下端を当接させ、当接した下端を中心としてキャップ本体を回動させ、ラムネ瓶の口部の開口に覆い被さるようにキャップ本体を搭載する。
従って、特許文献2に記載のラムネ瓶の口部構造のように、キャップ本体の下端の一部に切欠部を設け、切欠部を覆う遮蔽部材を備えないと、ラムネ瓶の口部にこの切欠部が最初に当接する可能性がある。そうなると、切欠部がラムネ瓶の口部に引っかかって、キャップ本体の回動方向がずれてしまい、キャップ本体がラムネ瓶の口部から外れ、落下する可能性があるため、打栓することができない。キャップ本体が打栓できていないラムネ瓶は抜き取る必要があるため、滞りなく打栓工程を行うことができない。
そこで、本発明の目的は、飲み終わった後に、飲料容器から容易に取り除くことができ、確実に飲料容器に打栓することが可能な飲料容器用キャップを提供することにある。
本発明の飲料容器用キャップは、飲料容器の口部外周の環状凸部と係合する突起部を内周面に設けるとともに、注出孔が中央頂部に設けられた外筒部と、前記外筒部の内側に形成され、飲料容器の口部内周面に密着して保持する内筒部とを備え、前記外筒部には、前記突起部が設けられた位置から下端までの胴部に、栓抜きの爪と係合する1以上の孔が設けられていることを特徴とする。
口部外周に環状凸部を有する飲料容器に、本発明のキャップを装着した状態では、環状凸部に外筒部の内周面に設けられた突起部が係合するとともに、内筒部が飲料容器の口部内周面に密着して、内周面を保持しているので、飲んでいる最中は飲料容器から容易にキャップが取れることはない。そして飲み終えると外筒部の頂部に栓抜きの先端部を当接させて支点とし、栓抜きの爪を突起部が設けられた位置から下端までの胴部に設けられた1以上の孔のいずれかに係合させて作用点とし、栓抜きの握り部を押し上げる。栓抜きの爪は孔に係合しているため、厚みを肉薄としたものより引っ掛かり部分を多く確保できる。従って、栓抜きを押し上げる応力に、孔の周辺縁部が多少変形しても栓抜きの爪が孔から外れることがないので、キャップの取り外しが可能である。また、栓抜きの爪と係合する部分を孔とすることで、胴部の下端周囲が繋がった状態に形成することができる。従って、本発明のキャップを飲料容器の口部に装着するときでも、胴部の下端周囲のいずれかの箇所が飲料容器に当接しても切り欠いた部分がないため、常に同じ状態で胴部の下端を飲料容器の口部に当接させることができるので、確実に飲料容器の口部に本発明のキャップを搭載することができる。
前記胴部の下端周囲部分は、肉厚に形成されていることが望ましい。栓抜きの爪に係合する孔を胴部に設けると、孔の下側縁部から胴部の下端までの幅が狭くなるので、外部からの応力に対して孔を設けた胴部の下端部分が変形するなどのおそれがある。そこで、胴部の下端周囲部分を肉厚に形成することで、強度の向上が図れるので栓抜きに係合する孔を設けたとしても胴部の下端周囲が破断したり変形したりすることが防止できる。
前記胴部は、その内周面と前記飲料容器との間に隙間を確保するように肉薄に形成されていることが望ましい。胴部に設けられた孔に栓抜きの爪を係合して栓抜きを押し上げると、栓抜きの爪が孔の上側縁部を押し上げて、胴部の孔周囲部分が変形しながら、上方へ引っ張られる。そして、胴部の突起部が変形して飲料容器の環状凸部から外れキャップが取れる。従って、本発明の飲料容器用キャップの胴部を肉薄とすることで、栓抜きを押し上げたときに胴部が変形しやすくなる。また胴部の内周面と飲料容器との間に隙間を確保しているので、胴部の孔に栓抜きの爪を挿入すると、胴部の厚み以上に栓抜きの爪を奥深く挿入することができる。
更に、前記突起部は、前記環状凸部と係合する係合面と前記外筒部の内周面とのなす角度が鋭角となるように形成されているのが望ましい。胴部を肉薄に形成し、その内周面と飲料容器との間に隙間を確保すると、飲料容器の外周面と外筒部の胴部の内周面との密着性が低下してキャップが外れやすくなる。本発明のキャップは、突起部が環状凸部と係合する係合面と外筒部の内周面とのなす角度が鋭角となるように形成されているので、胴部の内周面と飲料容器との間に隙間を確保しても、突起部が楔のように環状凸部に係合してキャップの離脱を防止する。
本発明の飲料容器用キャップによれば、以下の効果を奏する。
(1)飲料容器の口部外周の環状凸部と係合する突起部を内周面に設けるとともに、注出孔が中央頂部に設けられた外筒部と、前記外筒部の内側に形成され、前記口部内周面に密着して保持する内筒部とを備え、前記外筒部には、前記突起部が設けられた位置から下端までの胴部に、栓抜きの爪と係合する1以上の孔が設けられていることにより、栓抜きで取り外すために不要となるものがなく、容易に飲料容器から取り外すことができ、飲料容器の口部に装着するときでも、確実に飲料容器の口部に搭載することができる。よって、環境保全に配慮しつつ、飲料容器に搭載して打栓する工程をスムーズに行うことができる。
(2)前記胴部の下端周囲が、肉厚に形成されていることにより、外部からの応力に対して強度を増加させることができる。よって、たとえ粗略な扱いで、胴部の下端周囲に外部からの応力がかかったとしても、破断や変形などによりキャップとして使用できない状態となることが防止できる。
(3)前記胴部が、その内周面と前記飲料容器との間に隙間を確保するように肉薄に形成されていることにより、栓抜きを押し上げたときに胴部が変形しやすくなるので、容易に飲料容器から取り外すことができる。また、胴部の厚み以上に栓抜きの爪を奥深く挿入することができるので、確実に係合させることができる。よって、相当な力で栓抜きを押し上げなくても飲料容器から取り外すことができる。
(4)前記突起部が、前記外筒部の内周面と前記環状凸部と係合する係合面とのなす角度が鋭角となるように形成されていることにより、突起部が楔のように環状凸部に係合してキャップの離脱を防止するので、閉栓時には気密性が確保できる。また、飲料容器が炭酸飲料を入れた瓶である場合、殺菌工程などで加熱して飲料容器の内圧が上昇しても、突起部が飲料容器の環状凸部から外れキャップが飛んでいくようなことがない。
本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップを図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップの正面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップの左側面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップの平面図である。図4は、図1におけるA−A線断面図である。
図1から図4に示すように飲料容器用のキャップ1は、飲料容器としてラムネ瓶に装着されるものであり、外筒部10と、内筒部11とで構成されている。
外筒部10は、ポリプロピレン等の硬質樹脂による成型品であり、平面視したときの直径が約35mmの大きさに形成されている。外筒部10は、ラムネ瓶の口部外周の環状凸部と係合する突起部10aを内周面10bに設けるとともに、注出孔10cが中央頂部に設けられている。また、外筒部10には、突起部10aが設けられた位置から下端10dまでの胴部10eに、栓抜きの爪と係合する2つの孔10fが設けられている。
突起部10aは、飲料容器の口部外周の環状凸部と係合する係合面10gと、外筒部10の内周面10bとのなす角が鋭角となるように形成されている。
胴部10eは、その内周面10hと飲料容器との間に隙間を確保するように肉薄に形成されるとともに、その下端周囲部分10jは肉厚に形成されている。
孔10fは、胴部10eにラムネ瓶を挟んで対向する位置に形成され、開口が略台形状に形成されている。
内筒部11は、ポリエチレン等の軟質樹脂による成型品である。内筒部11は、外筒部10の内側に形成され、外周面で飲料容器の口部内周面に密着して保持する肉厚部11aが形成されている。この内筒部11は、閉栓した状態では図示しない球体(ビー玉)を筒内に保持した状態で固定することで、ラムネ瓶を密閉している。この内筒部11は、外筒部10を成形した後に、内筒部11を成形する金型内に外筒部10を装填し、溶融樹脂を金型に注入するインサート成形法で、外筒部10と内筒部11とを溶着することで、外筒部10と一体的に形成されている。
以上のように構成される本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップの使用状態について、図5に基づいて説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップの使用状態を説明する図である。
図5に示すように、キャップ1が、飲料容器の一例であるラムネ瓶20に装着されている。この状態では、ラムネ瓶20の口部外周に設けられた環状凸部20aに、外筒部10の内周面10bに設けられた突起部10aが係合するとともに、内筒部11の肉厚部11aがラムネ瓶20の口部内周面に密着して保持している。また、突起部10aは、飲料容器の口部外周の環状凸部と係合する係合面10gと、外筒部10の内周面10bとのなす角が鋭角となるように形成されているので、突起部10aが楔のように環状凸部20aに係合してキャップ1の離脱を防止している。
そして飲み終えると栓抜きを準備する。この栓抜きは、ビールやサイダーの栓を抜く一般的に家庭にあるものが使用でき、本実施の形態では、栓抜きとして、環状の栓抜き本体21aと握り部21bとを備えた栓抜き21を使用している。
この栓抜き本体21aの先端側の内周にある爪21cを、外筒部10の頂部に当接させて支点とするとともに、爪21cと対向する内周に設けられた爪21dを、孔10fに挿入することで係合させて作用点とする。栓抜き21の爪21dを外筒部10の孔10fに挿入するときに、胴部10eを肉薄にして胴部10eの内周面とラムネ瓶20との間に隙間を確保しているので、胴部10eの厚み以上に栓抜き21の爪21dを奥深く挿入することができる。
そして栓抜き21の握り部21bを押し上げる。これにより爪21dは孔10fに係合しているため、肉薄で形成したものより引っ掛かり部分を多く確保できる。従って、栓抜き21を押し上げる応力により孔10fが多少変形しても爪21dが孔から外れることがない。
栓抜き21を押し上げていくと、爪21dが孔10fの上側縁部を押し上げることで、孔10fの爪21dが係合した部分が広がるように変形しながらも、孔10fの周囲部分が引っ張られるように変形して、孔10fの近傍の突起部10aが拡がり環状凸部20aから外れ、徐々にキャップ1が斜めに傾いていく。キャップ1が斜めに傾いていくことで、爪21dが係合した孔10fの反対側の胴部10eの下端が、ラムネ瓶20の首部に設けられた径大部20bに押し当てられた状態となり、孔10fが押し潰れるように孔10fの周辺部分の胴部10eが変形する。そしてキャップ1の傾きとともに栓抜き20の爪21dが係合した孔10fの両側に位置する突起部10aが変形して拡がりラムネ瓶20の環状凸部20aから外れキャップ1が取れる。
つまり、キャップ1を外すためには、胴部10eおよび突起部10aの変形が伴う。例えば、ラムネ瓶とキャップとの密着性を確保するために胴部の厚みを厚くし、ラムネ瓶と胴部の内周面とが密着するように胴部を形成した場合には、胴部や突起部10aが変形しにくいため、相当な力で栓抜き21を押し上げることになる。そうなると押し上げる応力で孔10fが変形しても胴部や突起部10aが変形せず、爪21dが孔10fから外れ、キャップが取り外せないという事態が発生する。本発明の実施の形態に係るキャップ1では、胴部10eの内周面とラムネ瓶20との間に隙間を確保するように胴部10eを肉薄としているので、栓抜き21を押し上げたときに胴部10eや突起部10aが変形しやすい。また、2つの孔10fを胴部10eの対向する位置にそれぞれ設けているので、栓抜き20でキャップ1を押し上げる際に、栓抜き20の爪21dが係合した孔10fとは反対側の孔10fが押し潰れるように周囲部分の胴部10eが変形しやすい。従って、栓抜き21の爪21dが、孔10fが変形することで外れる前に、胴部10eが変形して突起部10aが環状凸部20aから外れ、キャップ1がラムネ瓶20から離脱させることができる。
胴部10eを肉薄に形成すると、ラムネ瓶20と胴部10eの内周面とが離間した状態となり、キャップ1とラムネ瓶20との密着性が低下する。本発明の実施の形態に係るキャップ1では、突起部10aを、ラムネ瓶20の環状凸部20aと係合する係合面10gと、外筒部10の内周面10bとのなす角が鋭角となるように形成されているので、突起部10aが楔のように環状凸部20aに係合する。従って、球体を内筒部11内に保持した状態のキャップ1でラムネを入れたラムネ瓶20を閉栓して、加熱殺菌を実施しても、内圧によってキャップ1が飛んでしまうようなことがない。
本実施の形態では、胴部10eをその内周面とラムネ瓶20との間に隙間を確保するように肉薄に形成しているが、例えば、胴部を肉薄とせず外筒部10全体を同じ厚みに形成し、胴部を拡径させることで、その内周面とラムネ瓶20との間に隙間を確保するように形成してもよい。しかし、このように胴部を形成すると胴部がスカートの裾が広がるような段付きの外形となり見栄えが悪いだけでなく、唇が段付き形状となった胴部に当たり飲みにくい。従って、胴部10eを肉薄に形成し、その内周面とラムネ瓶20との間に隙間を確保するように形成するのが望ましい。
また、栓抜き21の爪21dと係合するための切り欠きを、胴部10eに設けた孔10fとすることで、胴部10eの下端周囲が繋がった状態に外筒部10を形成することができる。従って、パーツフィーダからラムネ瓶20の口部に供給するときでも、胴部10eの下端周囲部分10jのいずれかの箇所がラムネ瓶20の口部に当接しても切り欠いた部分がないため、常に同じ状態で胴部の下端をラムネ瓶20の口部に当接させることができるので、確実にラムネ瓶20の口部にキャップ1を搭載することができる。
また、このパーツフィーダにキャップ1を供給する際には、多数のキャップ1を掻き混ぜるように回転させながらキャップ1の上下方向を所定方向に一致させて供給される。従って、キャップ1同士が激しく衝突しながら方向合わせが行われるので、胴部10eに孔10fを設けたことで、孔10fの下側縁部から胴部10eの下端までの幅が狭いものとなることで、衝突の際の応力により変形したり破断したりすることが心配される。しかし、本実施の形態に係るキャップ1は、胴部10eの下端周囲部分10jを肉厚に形成することで、強度を確保している。従って、栓抜き21に係合する孔10fを設けたとしても胴部の下端周囲部分10jが破断したり変形したりすることが防止できる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、孔を胴部に1つとしてもよいし、3つ以上としてもよい。孔を2つ以上とする場合には、胴部の周囲に均等に配置するのが、美観の観点からまた胴部10eの強度を確保する観点から望ましい。更に、孔を複数としたときに、栓抜きと係合する孔と反対側となる位置に孔を設けると、キャップを抜くときに胴部をより変形させやすいので望ましい。従って、孔の数は偶数とし、孔を胴部に均等配置するのがより望ましい。
本発明は、飲料容器に装着されたままの状態で飲用され、飲み終わった後に飲料容器と分別するキャップに好適である。
本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップの正面図である。 本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップの左側面図である。 本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップの平面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 本発明の実施の形態に係る飲料容器用キャップの使用状態を説明する図である。
符号の説明
1 キャップ
10 外筒部
10a 突起部
10b 内周面
10c 注出孔
10d 下端
10e 胴部
10f 孔
10g 係合面
10h 内周面
10j 下端周囲部分
11 内筒部
11a 肉厚部
20 ラムネ瓶
20a 環状凸部
20b 径大部
21 栓抜き
21a 栓抜き本体
21b 握り部
21c,21d 爪

Claims (4)

  1. 飲料容器の口部外周の環状凸部と係合する突起部を内周面に設けるとともに、注出孔が中央頂部に設けられた外筒部と、
    前記外筒部の内側に形成され、飲料容器の口部内周面に密着して保持する内筒部とを備え、
    前記外筒部には、前記突起部が設けられた位置から下端までの胴部に、栓抜きの爪と係合する1以上の孔が設けられていることを特徴とする飲料容器用キャップ。
  2. 前記胴部の下端周囲部分は、肉厚に形成されていることを特徴とする請求項1記載の飲料容器用キャップ。
  3. 前記胴部は、その内周面と前記飲料容器との間に隙間を確保するように肉薄に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の飲料容器用キャップ。
  4. 前記突起部は、前記環状凸部と係合する係合面と前記外筒部の内周面とのなす角度が鋭角となるように形成されていることを特徴とする請求項3記載の飲料容器用キャップ。
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