JP2006335099A - スキューバダイビング用呼吸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気の微小漏れや多量の空気が不用意に供給されることを防止し、且つ適切な吸気感覚を得ることができるスキューバダイビング用呼吸装置を提供すること。
【解決手段】スキューバダイビング用の空気をダイバーへ供給する2次レギュレーターであって、1次レギュレーターから供給される空気が吐出できる空気供給オリフィス20と、空気供給オリフィス20を閉鎖できると共に空気室30へ通じる小孔26を備えるメインバルブシート25と、空気室30内から空気の流出を許容する小径オリフィス40と、小径オリフィス40を開閉する開閉部46が一方部に設けられると共に他方部がダイヤフラム12に連携されたレバー45と、開閉部46が小径オリフィス40を閉じるようにレバー45を付勢するトーションスプリング50と、トーションスプリング50のバネ圧を本体ケース10の外部から変更調整するバネ圧調整機構60とを具備する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、スキューバダイビング用タンクに取り付けられた1次レギュレーターから供給される潜水用の空気を、ダイバーの呼吸に応じて圧力を調整してダイバーへ供給する2次レギュレーターに関する。
スキューバダイビング用の2次レギュレーターとしては、従来からいわゆるパイロット弁式の空気バルブ機構を採用したものがある(特許文献1、2参照)。
それらの空気バルブ機構によれば、中央に小孔を設けた円形のメインバルブシート(又は「可動バルブ手段」)と、それにより閉鎖される空気供給オリフィスが設けられ、メインバルブシートの小孔から流出した空気を滞留できる空気室を備える。その空気室の圧力がメインバルブシートの小孔から流入した空気によって空気供給オリフィス内部と同一になることで、そのメインバルブシートが空気供給オリフィスを閉鎖する。また、空気室に設けられた小径オリフィスが開放されることによって空気室の内圧が低下し、空気供給オリフィスからの圧力でメインバルブシートが変形して空気流路が形成される。これにより、空気が放出されて2次レギュレーターの本体ケース内部を通ってダイバーへ供給される。また、この空気バルブ機構においては、ダイバーの呼吸によって本体ケース内部が負圧となった際に、ダイヤフラムが本体ケース内部側へ移動する変位をレバーにより伝達して空気室の小径オリフィスを開放する方式となっている。この小径オリフィスは、レバーに設けられた開閉部材がバネ部材の弾性力によって内側又は外側から押し付けられることで閉鎖されるようになっている。
米国特許第4219017号公報(第1頁、図5) 特表平9−505539号公報(第1頁)
しかし、レバーの開閉部材がバネ部材によって適度の圧力で小径オリフィスに当接されないと、ダイバーに空気を好適に供給できない。つまり、バネ部材による付勢力を予め十分にかけておかないと、小径オリフィスからの空気の微小漏れが頻繁に起こる。最悪の場合、空気室の圧力が下がることでメインバルブシートによる空気供給オリフィスの閉鎖が解除され、多量の空気が不用意に供給されてしまう。また、これを防ぐために小径オリフィスを閉鎖するバネ部材による付勢力を高めると、今度はダイバーの吸気における本体ケース内部の負圧に応じたダイヤフラムの動きに対してレバーの動きを抑制してしまい、その結果、吸気が重く感じられる弊害が生じた。
スキューバダイビング用呼吸装置に関して解決しようとする問題点は、小径オリフィスをレバーの開閉部材によって閉じるためのバネ部材による付勢力が適切でないと、空気をダイバーへ好適に供給できない点にある。
そこで本発明の目的は、空気の微小漏れや多量の空気が不用意に供給されることを防止し、且つ適切な吸気感覚を得ることができるように、各条件に応じて空気をダイバーへ好適に供給することが可能なスキューバダイビング用呼吸装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明にかかるスキューバダイビング用呼吸装置の一形態によれば、スキューバダイビング用タンクに取り付けられた1次レギュレーターから供給される潜水用の空気を、ダイバーの呼吸に応じて圧力を調整してダイバーへ供給する2次レギュレーターであって、水中において本体ケース及びダイヤフラム等によって空間を形成することで空気が滞留されるべく設けられた本体ケース内部に開口し、前記1次レギュレーターから供給される空気が吐出できる空気供給オリフィスと、該空気供給オリフィスへ一方面側が当接して閉鎖できると共に、他方面側へ空気が流出することを許容する小孔を備え、前記一方面側の当接による前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除すべく動作した際にはダイバーへの空気の供給を許容するメインバルブシートと、前記メインバルブシートの他方面側へ流出した空気を滞留可能に設けられ、前記メインバルブシートによって前記空気供給オリフィスが閉鎖されるべく圧力を保持可能な空気室と、該空気室の圧力を低下させて前記メインバルブシートによる前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除可能に、前記空気室内から前記本体ケース内部への空気の流出を許容する小径オリフィスと、該小径オリフィスを開閉する開閉部が一方部に設けられると共に、前記本体ケース内部が外部よりも低圧になった場合に前記ダイヤフラムの動作に伴って前記小径オリフィスを開くべく、他方部が前記ダイヤフラムに連携されたレバーと、該レバーの前記開閉部が前記小径オリフィスを閉じるように該レバーを付勢するバネ部材と、該バネ部材のバネ圧を前記本体ケースの外部から変更調整するバネ圧調整機構とを具備することを特徴とする。
また、本発明にかかるスキューバダイビング用呼吸装置の一形態によれば、前記レバーは、中途部で基部に回動可能に軸着されて、一方部に前記開閉部が設けられると共に、他方部に前記ダイヤフラムに当接して連携する当接部が設けられ、前記バネ部材は、トーションスプリングであって、一端が前記レバーの前記他方部に係止されると共に、他端がバネ圧を調整するため変位可能に設けられたスプリングホルダーに係止されたことを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるスキューバダイビング用呼吸装置の一形態によれば、前記バネ圧調整機構は、基部に回動可能に軸着されて回動することで前記トーションスプリングの他端の位置を変位させてバネ圧を調整可能に設けられた前記スプリングホルダーと、該スプリングホルダーを外部から操作可能に連携して変位させることができるカム状部材とを備えることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるスキューバダイビング用呼吸装置の一形態によれば、前記カム状部材の前記スプリングホルダーと連携すべく設けられた当接面が、前記本体ケースの壁部を貫通して外部で回動操作可能に軸着された調整ダイヤルの前記本体ケース内部へ突出した先端部に設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるスキューバダイビング用呼吸装置の一形態によれば、前記小径オリフィスが設けられた部位と、前記レバーと、前記バネ部材と、前記スプリングホルダーとから成るレバーユニットを設け、該レバーユニットを脱着可能としたことを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるスキューバダイビング用呼吸装置の一形態によれば、スキューバダイビング用タンクに取り付けられた1次レギュレーターから供給される潜水用の空気を、ダイバーの呼吸に応じて圧力を調整してダイバーへ供給する2次レギュレーターであって、水中において本体ケース及びダイヤフラム等によって空間を形成することで空気が滞留されるべく設けられた本体ケース内部に開口し、前記1次レギュレーターから供給される空気が吐出できる空気供給オリフィスと、該空気供給オリフィスへ一方面側が当接して閉鎖できると共に、他方面側へ空気が流出することを許容する小孔を備え、前記一方面側の当接による前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除すべく動作した際にはダイバーへの空気の供給を許容するメインバルブシートと、前記メインバルブシートの他方面側へ流出した空気を滞留可能に設けられ、前記メインバルブシートによって前記空気供給オリフィスが閉鎖されるべく圧力を保持可能な空気室と、該空気室の圧力を低下させて前記メインバルブシートによる前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除可能に、前記空気室内から前記本体ケース内部への空気の流出を許容する小径オリフィスと、該小径オリフィスを開閉する開閉部が一方部に設けられると共に、前記本体ケース内部が外部よりも低圧になった場合に前記ダイヤフラムの動作に伴って前記小径オリフィスを開くべく、他方部が前記ダイヤフラムに連携されたレバーとを備え、前記メインバルブシートによって前記空気供給オリフィスを閉鎖すべく前記空気室の圧力が保持される際には、前記メインバルブシートの前記一方面側で且つ前記空気供給オリフィスを閉鎖する部分よりも外周側の面部に当接して受ける部位であると共に、前記空気供給オリフィスの前記メインバルブシートによる閉鎖が解除された際には、前記空気供給オリフィスから前記本体ケース内部への通気を許容する部位が、メッシュ部材によって設けられていることを特徴とする。
また、本発明にかかるスキューバダイビング用呼吸装置の一形態によれば、スキューバダイビング用タンクに取り付けられた1次レギュレーターから供給される潜水用の空気を、ダイバーの呼吸に応じて圧力を調整してダイバーへ供給する2次レギュレーターであって、水中において本体ケース及びダイヤフラム等によって空間を形成することで空気が滞留されるべく設けられた本体ケース内部に開口し、前記1次レギュレーターから供給される空気が吐出できる空気供給オリフィスと、該空気供給オリフィスへ一方面側が当接して閉鎖できると共に、他方面側へ空気が流出することを許容する小孔を備え、前記一方面側の当接による前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除すべく動作した際にはダイバーへの空気の供給を許容するメインバルブシートと、前記メインバルブシートの他方面側へ流出した空気を滞留可能に設けられ、前記メインバルブシートによって前記空気供給オリフィスが閉鎖されるべく圧力を保持可能な空気室と、該空気室の圧力を低下させて前記メインバルブシートによる前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除可能に、前記空気室内から前記本体ケース内部への空気の流出を許容する小径オリフィスと、該小径オリフィスを開閉する開閉部が一方部に設けられると共に、前記本体ケース内部が外部よりも低圧になった場合に前記ダイヤフラムの動作に伴って前記小径オリフィスを開くべく、他方部が前記ダイヤフラムに連携されたレバーと、1次レギュレーターから供給される空気圧が一定以上になるとその空気を外部へ放出すべく、前記空気供給オリフィスと1次レギュレーターへ接続するためのホース接続口との間の連通路に設けられたリリーフ弁とを具備することを特徴とする。
本発明のスキューバダイビング用呼吸装置によれば、バネ部材による付勢力を好適に調整することができ、各条件に応じて空気をダイバーへ好適に供給することができるという特別顕著な効果を奏する。
以下、本発明に係るスキューバダイビング用呼吸装置の最良の形態の一例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るスキューバダイビング用呼吸装置の外観を示す斜視図である。図2は、図1の断面図であってダイバーへの空気の供給が停止されている状態を示す。また、図3は、図1の断面図であってダイバーへ空気が供給されている状態を示す。
このスキューバダイビング用呼吸装置は、スキューバダイビング用タンクに取り付けられた1次レギュレーターから供給される潜水用の空気を、ダイバーの呼吸に応じて圧力を調整してダイバーへ供給する2次レギュレーターである。
10は本体ケースであり、12はダイヤフラムである。
15は本体ケース内部であり、水中において本体ケース10及びダイヤフラム12等によって空間を形成することで空気が滞留されるべく設けられている。
20は空気供給オリフィスであり、1次レギュレーターから供給される空気が吐出できるように、本体ケース内部15に開口している。
25はメインバルブシートであり、図2に示すように空気供給オリフィス20へ一方面側が当接して閉鎖できると共に、他方面側へ空気が流出することを許容する小孔26を備え、一方面側の当接による空気供給オリフィス20の閉鎖を解除すべく動作した際には図3の矢印で示すようにダイバーへの空気の供給を許容するように設けられている。
本形態例のメインバルブシート25は、円板状に形成されて中央部に小孔26が設けられており、周縁部で気密状態に固定されている。また、空気供給オリフィス20と同軸上に配され、空気圧を受けてダイヤフラム状に変形可能にゴム材等の弾性板材によって形成されている。なお、小孔26は補強のために別部材によって成形されたものが中央部に一体化されて設けられている。
30は空気室であり、メインバルブシート25を挟んで空気供給オリフィス20とは反対側に設けられている。
この空気室30は、メインバルブシート25の他方面側へ流出した空気を滞留可能に設けられ、メインバルブシート25によって空気供給オリフィス20が閉鎖されるべく圧力を保持することができる。すなわち、図2に示すように空気室30が閉じていて小孔26からの圧力空気の流入可能な状態においては、他方面側の受圧面が、一方面側の受圧面(空気供給オリフィス20の開口面積)よりも広いため、メインバルブシート25は空気室30側から押圧され、空気供給オリフィス20を閉鎖することができる。
35はメッシュ部材であり、メインバルブシート25によって空気供給オリフィス20を閉鎖すべく空気室30の圧力が保持される際には、メインバルブシート25の一方面側で且つ空気供給オリフィス20を閉鎖する部分よりも外周側の面部25a(図6参照)に当接して受ける部位であると共に、空気供給オリフィス20のメインバルブシート25による閉鎖が解除された際には、空気供給オリフィス20から本体ケース内部15への通気を許容する部位に配設されている。
このメッシュ部材35としては、例えば、ステンレススチールの細線で編まれた網を幾重にも積層することで必要な剛性を備えた板状の部材を用いることができる。さらに具体的には100μm程度のメッシュ素材を適度に積層して強度を持たせたものを使用できる。
以上に説明したように、メインバルブシート25を挟んで空気供給オリフィス20とは反対側に空気室30が設けられ、その空気室30にはメインバルブシート25に設けられた小孔26を経由して1次レギュレーターからの圧縮空気が供給される。
このため、メインバルブシート25には多大な力がかかることになる。この力によって、従来の機器ではメインバルブシート25が変形を起したりクラックを生じるなどの経年変化があった。これを回避してメインバルブシート25の性能を維持するために、空気供給オリフィス20の外周にドーナツ状のメッシュ部材35が嵌っている。このメッシュ部材35によれば、メインバルブシート25の面を均一に受けて支持することができ、その圧力を好適に分散できる。このため、メインバルブシート25の局部変形がなくなり、その寿命を大幅に長くすることができる。
40は小径オリフィスであり、空気室30の圧力を低下させてメインバルブシート25による空気供給オリフィス20の閉鎖を解除可能に、空気室30内から本体ケース内部15への空気の流出を許容する小さな孔となっている。
本形態例の小径オリフィス40は、空気供給オリフィス20及びメインバルブシート25と同軸上に直列状に配されている。
この小径オリフィス40の直径は例えば0.5mmに設定され、メインバルブシート25に設けられた小孔26の直径は例えば0.25mmに設定される。これによれば、小孔26より供給される空気量に比べて小径オリフィス40から排出される空気量を大きくすることが可能であり、小径オリフィス40が開くことで空気室30の圧力を低下できる。
45はレバーであり、小径オリフィス40を開閉する開閉部46が一方部に設けられると共に、本体ケース内部15が外部よりも低圧になった場合に図3に示すようにダイヤフラム12の動作に伴って小径オリフィス40を開くべく、他方部がダイヤフラム12に連携されている。つまり、ダイバーが空気を吸うと、本体ケース内部15が外部よりも低圧になり、ダイヤフラム12が本体ケース10の内側方向へ移動するように動作し、そのダイヤフラム12に連携されたレバー45が作動して小径オリフィス40が開く。これによって、空気室30の圧力が低下してメインバルブシート25が変形して空気供給オリフィス20が開き、図3に示すように空気がメッシュ部材35を通ってダイバーへ供給される。
また、このレバー45は、中途部で基部であるレバーホルダー48に回動可能に軸着されて、一方部に開閉部46が設けられると共に、他方部にダイヤフラム12に当接して連携する当接部47が設けられている。
50はトーションスプリングであり、バネ部材の一例であってレバー45の開閉部46が小径オリフィス40を閉じるようにレバー45を付勢する。
このトーションスプリング50は、一端51がレバー45の他方部に係止されると共に、他端52がバネ圧を調整するため変位可能に設けられたスプリングホルダー55に係止されている。
なお、バネ部材としてはこれに限らず、バネ性を有するものであって好適に装着できるものであれば、他の形態の弾性部材であってもよいのは勿論である。
60はバネ圧調整機構であり、バネ部材(トーションスプリング50)のバネ圧を本体ケース10の外部から変更調整する。
このバネ圧調整機構60は、例えば、基部41に回動可能に軸着されて回動することでトーションスプリング50の他端52の位置を変位させてバネ圧を調整可能に設けられたスプリングホルダー55と、スプリングホルダー55を外部から操作可能に連携して変位させることができるカム状部材62とを備えている。
また、カム状部材62のスプリングホルダー55と連携すべく設けられた当接面63が、本体ケース10の壁部を貫通して外部で回動操作可能に軸着された調整ダイヤル61の本体ケース内部15へ突出した先端部に設けられている。本形態例では当接面63が斜面となっており、図4のように斜面の高い部分がスプリングホルダー55を押している場合には、トーションスプリング50のバネ圧を高めることができる。これに対して図5のように斜面の低い部分がスプリングホルダー55を押している場合には、トーションスプリング50のバネ圧が低くなる。
なお、調整ダイヤル61は、軸芯を中心に回動するが、O−リングで好適に気密されている。また、スプリングホルダー55は回動式であり、カム状部材62との連携は斜面となっており、シンプルな形状であるため故障しにくく洗浄し易い形態となっている。
なお、このバネ圧調整機構としてはこれに限定されるものではなく、スプリングホルダー55と連携する当接面である斜面を直線的にスライドさせる方法や、外部から操作できる可動部材のケース本体内部15への突出長さをネジで調整する機構等を用いることが可能である。
また、スプリングホルダー55もこれに限定されるものでなく、直線的に変位できる形態を用いることも可能である。
以上の構成によれば、小径オリフィス40の封止のために本体ケース10に設けられたダイヤフラム12の動作を伝えるためのレバー45の一方部の端に、ゴム等の弾性素材を配した開閉部46を設け、それを小径オリフィス40に当てることで小径オリフィス40を封止している。このときわずかなオリフィス面と弾性素材面の傾きや、長時間に亘って当接していたことによる弾性素材面の変形などが影響して、同部からの微小空気漏れが発生することがある。弾性素材であるので、さらに強く小径オリフィスへ押し付けることでこの漏れは回避されるが、このことはレバー45を付勢するトーションスプリング50のバネ圧を上げることであり、ダイヤフラム12の動きを妨げることになる。そのため、いたずらにバネ圧を予め上げておくことは、呼吸抵抗を上げることになり好ましくない。
そこで、本形態のバネ圧調整機構60によれば、トーションスプリング50の他端位置(固定端位置)を可変とし、小径オリフィス40にかかるバネ圧をダイバーが常に最適に調整できるように、外部からその固定端位置を変えられるようになっている。従って、小径オリフィス40から微小な空気漏れが発生すれば、バネ圧を少し上げることで簡単に回避でき、また呼吸が重く感じる場合には、バネ圧を下げることで対応できる。
また、このようにレバー45のバネ圧を外部より調整可能とすることで、予め余分なバネ圧をかけることなく、最小かつ適正なバネ圧に常時設定しながら使用することが可能となった。さらには呼気抵抗が軽すぎるなど、ダイバーの主観や好みに応じての要求に対しても、同部の調整で対応することが可能となった。
なお、本形態例において空気供給オリフィス20の閉鎖が解除されて開いた際には、本体ケース内部15に形成されたエアーガイド65に案内されて空気がダイバーへ供給されるようになっている。エアーガイド65を通過する空気流によってベンチュリー効果が生じ、ダイバーはより軽い吸気を行うことができる。
また、本形態例では以上の構成のうちから、小径オリフィス40が設けられた部位と、レバー45と、バネ部材(トーションスプリング50)と、スプリングホルダー55とから成るレバーユニット70を設け、そのレバーユニット70を脱着可能としてある。
つまり、レバー45およびトーションスプリング50、さらにはトーションスプリング50のバネ圧可変用の可動部材(スプリングホルダー55)など、空気室30及び小径オリフィス40に正確な位置関係で固定する必要がある部分をユニット化し、簡単に脱着することができるように構成してある。これにより、メンテナンス性を向上させて組み立て時の位置再現性をも向上させることができる。このことは、定期的にメンテナンスや洗浄が必要な海中で使用するスキューバダイビング機器にとっては重要であり、メンテナンス後の不具合の発生や故障の発生を防止することができる。
80はリリーフ弁であり、図2等に示すように空気供給オリフィス20と1次レギュレーターへ接続するためのホース接続口90との間の連通路91に、1次レギュレーターから供給される空気圧が一定以上になるとその空気を外部へ放出するように設けられている。
一般にスキューバダイビング用呼吸装置において、1次レギュレーターが故障し、タンクの高圧空気が設定圧に減圧されず圧力が上がって供給されるという故障が考えられる。しかし、このとき従来のパイロット弁式の2次レギュレーターは、上昇した空気圧を一定圧以上でリークさせて逃がすという安全機能をその構造上持ち合わせていない。空気室の小径オリフィス部からは、一定圧以上になると空気が漏れ始めるが、その量と1次ステージ側での異常圧供給量とがつりあっていない限り、中間のホース部92など全体の流路で圧力が上昇し続けることになる。このことは、ホースの破裂など、重篤な危険を潜在的に含んでいる。
これを回避すべく、空気供給オリフィス20に連通して一定圧以上で充分な空気量を逃がすことができるリリーフ弁80を設けた。これによると、常用圧が0.98MPaのところ、約1.7MPaにて弁を開放し、圧力の上昇を防止することができた。リリーフ弁80は、弾性体製のO−リング81と可動部材82、及びそれを抑えるバネ部材83より構成される。一定圧以下では図6に示すようにバネ部材83による抑制によってO−リング81により空気が遮断されて外部に漏れないが、内部の空気圧が上がると図7に示すようにO−リング81及び可動部材82が押し下げられ、内部の空気を外部へ逃がすように働く。
また、このリリーフ弁80は、ダイバーの顎の下側から空気を導入するために屈曲した連通路91の角部に設けられている。このようにリリーフ弁80を配置できることで、コスト面及びコンパクトに形成できる形態面で利点がある。
次に図8に基づいて、他の実施の形態例(実施例1)について説明する。なお、バネ部材及びバネ圧調整機構以外の構成は、前述した形態例と同一であり、説明を省略する。
160は調整軸であり、先端部162の本体ケース内部15での突出長さを可変可能に本体ケース10に螺合している。また、本体ケース10の外側で操作可能に設けられた操作部161が、本体ケース10から外側へ延設された案内部110に摺接している。これにより、調整軸160の出入方向の移動変位が案内されている。
150はコイルスプリングであり、調整軸160とレバー45の一方部45aとの間に弾装されて開閉部材46が小径オリフィス40を閉じるようにレバー45を付勢している。
また、調整軸160は、案内部110との間に配されたO−リングによって気密されている。
この調整軸160を構成要素とするバネ圧調整機構によってもコイルスプリング150のバネ圧を好適に調整でき、前述した形態例と同様の効果を得ることができる。
ところで、以上に説明した構成の他にマウスピース93や排気口及び排気用の弁体等の構成もあるが、それらは従来品と同等に構成すればよく、説明を省略する。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
本発明に係るスキューバダイビング用呼吸装置の最良の形態の一例を示す斜視図である。 ダイバーへの空気の供給が停止されている状態を示す断面図である。 ダイバーへ空気が供給されている状態を示す断面図である。 バネ部材のバネ圧を上げた状態を示す断面図である。 バネ部材のバネ圧を下げた状態を示す断面図である。 リリーフ弁が閉じた状態を示す断面図である。 リリーフ弁開いた状態を示す。 本発明に係るスキューバダイビング用呼吸装置の他の形態(実施例1)を示す断面図である。
符号の説明
10 本体ケース
12 ダイヤフラム
15 本体ケース内部
20 空気供給オリフィス
25 メインバルブシート
26 小孔
30 空気室
35 メッシュ部材
40 小径オリフィス
45 レバー
46 開閉部
47 当接部
50 トーションスプリング
55 スプリングホルダー
60 バネ圧調整機構
61 調整ダイヤル
62 カム状部材
63 当接面
70 レバーユニット
80 リリーフ弁
90 ホース接続口
91 連通路

Claims (7)

  1. スキューバダイビング用タンクに取り付けられた1次レギュレーターから供給される潜水用の空気を、ダイバーの呼吸に応じて圧力を調整してダイバーへ供給する2次レギュレーターであって、
    水中において本体ケース及びダイヤフラム等によって空間を形成することで空気が滞留されるべく設けられた本体ケース内部に開口し、前記1次レギュレーターから供給される空気が吐出できる空気供給オリフィスと、
    該空気供給オリフィスへ一方面側が当接して閉鎖できると共に、他方面側へ空気が流出することを許容する小孔を備え、前記一方面側の当接による前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除すべく動作した際にはダイバーへの空気の供給を許容するメインバルブシートと、
    前記メインバルブシートの他方面側へ流出した空気を滞留可能に設けられ、前記メインバルブシートによって前記空気供給オリフィスが閉鎖されるべく圧力を保持可能な空気室と、
    該空気室の圧力を低下させて前記メインバルブシートによる前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除可能に、前記空気室内から前記本体ケース内部への空気の流出を許容する小径オリフィスと、
    該小径オリフィスを開閉する開閉部が一方部に設けられると共に、前記本体ケース内部が外部よりも低圧になった場合に前記ダイヤフラムの動作に伴って前記小径オリフィスを開くべく、他方部が前記ダイヤフラムに連携されたレバーと、
    該レバーの前記開閉部が前記小径オリフィスを閉じるように該レバーを付勢するバネ部材と、
    該バネ部材のバネ圧を前記本体ケースの外部から変更調整するバネ圧調整機構とを具備することを特徴とするスキューバダイビング用呼吸装置。
  2. 前記レバーは、中途部で基部に回動可能に軸着されて、一方部に前記開閉部が設けられると共に、他方部に前記ダイヤフラムに当接して連携する当接部が設けられ、
    前記バネ部材は、トーションスプリングであって、一端が前記レバーの前記他方部に係止されると共に、他端がバネ圧を調整するため変位可能に設けられたスプリングホルダーに係止されたことを特徴とする請求項1記載のスキューバダイビング用呼吸装置。
  3. 前記バネ圧調整機構は、基部に回動可能に軸着されて回動することで前記トーションスプリングの他端の位置を変位させてバネ圧を調整可能に設けられた前記スプリングホルダーと、該スプリングホルダーを外部から操作可能に連携して変位させることができるカム状部材とを備えることを特徴とする請求項2記載のスキューバダイビング用呼吸装置。
  4. 前記カム状部材の前記スプリングホルダーと連携すべく設けられた当接面が、前記本体ケースの壁部を貫通して外部で回動操作可能に軸着された調整ダイヤルの前記本体ケース内部へ突出した先端部に設けられていることを特徴とする請求項3記載のスキューバダイビング用呼吸装置。
  5. 前記小径オリフィスが設けられた部位と、前記レバーと、前記バネ部材と、前記スプリングホルダーとから成るレバーユニットを設け、該レバーユニットを脱着可能としたことを特徴とする請求項2、3又は4記載のスキューバダイビング用呼吸装置。
  6. スキューバダイビング用タンクに取り付けられた1次レギュレーターから供給される潜水用の空気を、ダイバーの呼吸に応じて圧力を調整してダイバーへ供給する2次レギュレーターであって、
    水中において本体ケース及びダイヤフラム等によって空間を形成することで空気が滞留されるべく設けられた本体ケース内部に開口し、前記1次レギュレーターから供給される空気が吐出できる空気供給オリフィスと、
    該空気供給オリフィスへ一方面側が当接して閉鎖できると共に、他方面側へ空気が流出することを許容する小孔を備え、前記一方面側の当接による前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除すべく動作した際にはダイバーへの空気の供給を許容するメインバルブシートと、
    前記メインバルブシートの他方面側へ流出した空気を滞留可能に設けられ、前記メインバルブシートによって前記空気供給オリフィスが閉鎖されるべく圧力を保持可能な空気室と、
    該空気室の圧力を低下させて前記メインバルブシートによる前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除可能に、前記空気室内から前記本体ケース内部への空気の流出を許容する小径オリフィスと、
    該小径オリフィスを開閉する開閉部が一方部に設けられると共に、前記本体ケース内部が外部よりも低圧になった場合に前記ダイヤフラムの動作に伴って前記小径オリフィスを開くべく、他方部が前記ダイヤフラムに連携されたレバーとを備え、
    前記メインバルブシートによって前記空気供給オリフィスを閉鎖すべく前記空気室の圧力が保持される際には、前記メインバルブシートの前記一方面側で且つ前記空気供給オリフィスを閉鎖する部分よりも外周側の面部に当接して受ける部位であると共に、前記空気供給オリフィスの前記メインバルブシートによる閉鎖が解除された際には、前記空気供給オリフィスから前記本体ケース内部への通気を許容する部位が、メッシュ部材によって設けられていることを特徴とするスキューバダイビング用呼吸装置。
  7. スキューバダイビング用タンクに取り付けられた1次レギュレーターから供給される潜水用の空気を、ダイバーの呼吸に応じて圧力を調整してダイバーへ供給する2次レギュレーターであって、
    水中において本体ケース及びダイヤフラム等によって空間を形成することで空気が滞留されるべく設けられた本体ケース内部に開口し、前記1次レギュレーターから供給される空気が吐出できる空気供給オリフィスと、
    該空気供給オリフィスへ一方面側が当接して閉鎖できると共に、他方面側へ空気が流出することを許容する小孔を備え、前記一方面側の当接による前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除すべく動作した際にはダイバーへの空気の供給を許容するメインバルブシートと、
    前記メインバルブシートの他方面側へ流出した空気を滞留可能に設けられ、前記メインバルブシートによって前記空気供給オリフィスが閉鎖されるべく圧力を保持可能な空気室と、
    該空気室の圧力を低下させて前記メインバルブシートによる前記空気供給オリフィスの閉鎖を解除可能に、前記空気室内から前記本体ケース内部への空気の流出を許容する小径オリフィスと、
    該小径オリフィスを開閉する開閉部が一方部に設けられると共に、前記本体ケース内部が外部よりも低圧になった場合に前記ダイヤフラムの動作に伴って前記小径オリフィスを開くべく、他方部が前記ダイヤフラムに連携されたレバーと、
    1次レギュレーターから供給される空気圧が一定以上になるとその空気を外部へ放出すべく、前記空気供給オリフィスと1次レギュレーターへ接続するためのホース接続口との間の連通路に設けられたリリーフ弁とを具備することを特徴とするスキューバダイビング用呼吸装置。
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