JP2006332786A - 無線通信システム、及びその基地局装置、移動局装置 - Google Patents
無線通信システム、及びその基地局装置、移動局装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 受信品質を十分に考慮した無線リソースの割り当て技術を提供する。
【解決手段】 基地局装置において移動局装置より通知された受信品質情報からサブキャリア毎に予め記憶された伝送速度を検出する(Q1)。ここで、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出が終了したか否かを判断し(Q2)、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出をし終わった場合は(YES)、全てのサブキャリアの伝送速度から総伝送速度を算出する(Q3)。次いで、全ての移動局装置について、総伝送速度の算出が終了したか否かを判断し(Q4)、通信を行う全ての移動局装置について総伝送速度の算出をし終わった場合は(YES)、各移動局装置の総伝送速度を比較する(Q5)。そして、総伝送速度が最も大きい移動局装置に対して無線リソースの割り当てを行う(Q6)。
【選択図】 図4
【解決手段】 基地局装置において移動局装置より通知された受信品質情報からサブキャリア毎に予め記憶された伝送速度を検出する(Q1)。ここで、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出が終了したか否かを判断し(Q2)、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出をし終わった場合は(YES)、全てのサブキャリアの伝送速度から総伝送速度を算出する(Q3)。次いで、全ての移動局装置について、総伝送速度の算出が終了したか否かを判断し(Q4)、通信を行う全ての移動局装置について総伝送速度の算出をし終わった場合は(YES)、各移動局装置の総伝送速度を比較する(Q5)。そして、総伝送速度が最も大きい移動局装置に対して無線リソースの割り当てを行う(Q6)。
【選択図】 図4
Description
本発明は、サブキャリア毎に適応変調を行う無線通信システムに関し、より詳細には、複数の移動局装置と基地局装置とを含み、各移動局装置のサブキャリア毎の受信状況に応じ、適応的に無線リソースを割り当てる基地局装置、およびその基地局装置と通信を行う移動局装置に関する。
特に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)無線通信を行う無線通信システムに関連する技術である。
データベースやウェブサイトからの画像、ファイル、ビデオ等の動画のダウンロード等、高速、大容量のトラヒックに適した高速のパケット無線通信システム構築の要請が高まってくるに伴って、3GPP(3rd Generation Partnership Project)などにおいて、高速無線通信技術に関する標準化作業が行われている。
ところで、限られた無線リソースを有効に活用してパケット伝送を効率よく行うために、基地局装置が複数の移動局装置の受信品質を監視し、その伝播路状況に基づいて無線リソースを割り当てる方法が提案されている。例えば、複数の移動局装置の中で受信品質が良い移動局装置に優先的に無線リソースを割り当てることにより、セクタ(セル)のスループットを最大にする方法が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
また、上記3GPPでは、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)無線インタフェースを拡張した最大伝送速度14.4Mbps程度の高速パケット伝送をダウンリンクにおいて実現するHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)が標準化されている。このような高速パケット伝送には、下記非特許文献2等に提案されているチャネル符号化等の適応無線リンク制御(リンクアダプテーション)に基づく適応変復調・誤り訂正などの技術の適用が検討されている。ここで、適応無線リンク制御に基づく適応変復調・誤り訂正とは、高速データ伝送を効率的に行うために、各ユーザの伝播路状況に応じてデータ変調多値数、拡散率(SF:Spreading Factor)、マルチコード多重数、誤り訂正の符号化率を切り替える方式である。例えば、データ変調については、伝播路状況が良好になるに従って、現在のW−CDMAで用いられるQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調から、より高い効率の多値変調、すなわち8PSK変調、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調、64QAM変調に切り替えることにより、通信システムの最大スループットを増大させることができる。
さらに、伝送速度を高速化し、最大スループットを増大させるために、従来のシングルキャリアシステムと異なる変調方式であるマルチキャリア変調方式であるOFDMを適用するための検討が3GPPでも行われている。
サブキャリア毎に伝播路状況が大きく異なる環境においては、サブキャリア毎、又は、複数のサブキャリアから構成されるサブキャリアのブロック毎に適応変復調・誤り訂正を適用することにより、使用帯域内で均一の変復調・誤り訂正を用いた場合に比較して伝送速度の高速化を図ることができ、受信SNR(Signal to Noise Ratio)、受信SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)などの閾値判定により変調方式、符号化率を割り当てる方法が提案されている。
また、次世代移動通信システムとして、CDMAとOFDMを融合した無線通信システムが検討されている。例えば、下記非特許文献3では、無線リンクの大容量化を実現するために、サブキャリア単位に拡散符号を乗算することにより、周波数領域の拡散を、OFDMシンボル単位に拡散符号を乗算することにより時間領域の拡散を行い、周波数領域および時間領域の拡散率をセル構成、データの変調方式/符号化率/コード多重数、伝播路の遅延スプレッド/最大ドップラ周波数/他セル干渉の大きさに応じて適応的に制御する方法が提案されている。
このような無線通信システムの場合、非特許文献1の無線リソース割り当てのように使用帯域の受信品質が良い移動局装置に優先的に無線リソースを割り当てることは、必ずしもセクタ(セル)スループットを最大にするとは限らない。これは、通常使用可能な変調方式、符号化率は決まっているため、サブキャリア毎又はブロック毎の最大伝送速度には上限があるからである。つまり、使用帯域の受信品質が等しい場合、換言すればサブキャリア毎又はブロック毎の平均受信品質が等しい移動局装置では、ある特定のサブキャリアの受信品質が突出して良く、他のサブキャリアの受信品質が非常に悪い移動局装置と、全てのサブキャリアの受信品質がある程度の良いレベルである移動局装置が存在すると仮定すると、前者の移動局装置よりも後者の移動局装置の方が瞬時の伝送速度が速い場合があり、このような場合、前者の移動局装置よりも後者の移動局装置に無線リソースを割り当てることによりセクタ(セル)スループットを最大にすることができる。
例えば、図19に示すように、8つのサブキャリアを使用する移動局装置MS AとMS Bであって、サブキャリア毎の平均受信品質が等しい2つの移動局装置MS A(図19(A))とMS B(図19(B))がある場合について説明する。ここで、縦軸はSINR、横軸は周波数(f)、点線は変調方式切り替えの閾値である。この場合、サブキャリア毎のSINRから、移動局装置MS Aでは1つのサブキャリアに対して64QAMが、7つのサブキャリアに対してBPSKが選択されるのに対して、移動局装置MS Bでは、2つのサブキャリアに対して16QAMが、6つのサブキャリアに対してQPSKが選択されることになる。
ここで、BPSKの変調速度をDBPSK Mbpsとすると、変調多値数の関係から、QPSKの変調速度は2DBPSK Mbps、16QAMの変調速度は4DBPSK Mbps、64QAMの変調速度は6DBPSK Mbpsとなる。さらに、変調速度を伝送速度として定義すると、移動局装置MS Aの総伝送速度は13DBPSK Mbps、移動局装置MS Bの総伝送速度は20DBPSK Mbpsとなり、移動局装置MS Aよりもむしろ移動局装置MS Bに無線リソースを割り当てることにより、セクタ(セル)のスループットを最大にすることができる。このような考え方に基づく技術として、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1では、変調方式毎に閾値を予め設定しておき、干渉信号レベルと閾値とを比較することにより、上記設定に基づいてサブキャリア毎に変調方式を選択し、予め記憶されている変調方式に応じた最大伝送速度である変調速度を伝送速度として用いて複数のサブキャリアの伝送速度の総和を算出し、伝送速度の総和に基づき割り当てスロット数を決定する方法が提案されている。
図20は、従来の無線リソース割り当て方法に用いる伝送速度の設定原理の概略を示す図である。図20に示すように、従来の方法によれば、同一のMCS(Modulation and Code Scheme:変調方式と符号化率との組み合わせ)が割り当てられるSINRの受信品質に関する区間では同一の伝送速度を設定して、無線リソース割り当ての基準として用いていた。
「CDMA/HDR:A Bandwidth−Efficient High−Speed Wireless Data Servicesfor Nomadic Users」 P.Bender,P.Black,M.Grob,R.Padovani,N.Shindhushyana,and A.Viterbi:IEEE Communication Magazine,Vol.38,no.7,pp.70−77,July 2000
「Symbol Rate and Modulation Level−Controlled Adaptive Modulation/TDMA/TDD system for High−Bit−Rate Wireless Data Transmission(T.Ue,S.Sampei,and N.Morinaga:IEEE Transaction.VT,pp.1134−1147,Vol.47,no.4,Nov.1998)」
「2次元拡散を用いるVSF−OFCDMとその特性」前田規行、新博行、安部田貞行、佐和橋衛,電子情報通信学会 信学技報,RCS2002−61。
IEICE TRANS.FUNDAMENTALS,VOL.E86−A,NO.7 JULY 2003 "Experimental Evaluations on Throughput Performance of and Channel Coding and Channel Coding and Hybrid ARQ in HSDPA"
「OFDM適応変調システムにおいてキャリアホール制御を用いたブロック制御型マルチレベル送信電力制御方式に関する検討」馬場崇、三瓶政一、森永規彦,電子情報通信学会 信学技報,RCS2003−279
「GAM−OFDMシステムにおける適応変調制御情報の高効率送信法に関する検討」滕元潤、永長和孝、森香津夫,小林英雄,電子情報通信学会 信学技報,RCS2002−32
特開2003−18647号公報(「無線通信システムの基地局」)
しかしながら、実際には、パケットの誤り無しにデータを伝送できるような良好な受信品質がいつでも確保できるとは限らない。例えば、雑音、干渉、伝播路の時間変動、移動局装置から基地局装置への受信品質情報のフィードバック遅延の影響などにより、パケットには誤りが生じ、最大伝送速度が得られないという問題がある。
また、適応変復調・誤り訂正を用いたパケット無線通信システムでは、干渉信号レベルの閾値判定により変調方式、符号化率を選択し、干渉信号レベルがある一定区間は同一の変調方式、符号化率が選択されるが、同一の変調方式、符号化率が選択される区間内においても受信品質が良い移動局装置の方が、受信品質が悪い移動局装置に比較して得られる伝送速度は大きい。例えば、図21(A)、(B)に示すように、選択される変調方式が等しい2つの移動局装置MS C(図21(A))とMS D(図21(B))とが存在する場合に、パケット誤りを考慮すると、実際に平均して得られる伝送速度は図21(A)のMS Cの方が大きい。しかしながら、サブキャリア毎またはブロック毎に適応変復調・誤り訂正を行うパケット無線通信システムにおける従来の無線リソース割り当て方法によれば、選択基準に用いる伝送速度として最大伝送速度を示す変調速度を用いており、同一の変調方式、符号化率が選択される区間では一定の値に設定されているため、受信品質を十分に考慮した無線リソース割り当てを行っているとは言えないという問題点があった。
本発明は、受信品質を十分に考慮した無線リソース割り当て技術を提供することを目的とする。
本発明は、受信品質値毎に伝送速度を予め検出する点に特徴がある。
また、本発明は、同一のMCSが割り当てられる受信SINR(受信品質)に関する区間では同一の伝送速度を設定する代わりに、同一のMCSが割り当てられる区間においても、受信SINR(受信品質)に応じて伝送速度を検出/設定する点を特徴とする。
また、本発明は、同一のMCSが割り当てられる受信SINR(受信品質)に関する区間では同一の伝送速度を設定する代わりに、同一のMCSが割り当てられる区間においても、受信SINR(受信品質)に応じて伝送速度を検出/設定する点を特徴とする。
本発明は、サブキャリア毎、またはブロック毎に無線パラメータの適応制御を用いたパケット無線通信システムにおいて、同一の無線パラメータが選択される区間の伝送速度を受信品質に応じて検出し、セクタ(セル)スループットを更に高めることができる無線リソース割り当て方法を提供するものである。また、その無線リソース割り当て方法を用いた基地局装置、及び移動局装置を提供するものである。尚、無線パラメータとは、変調方式、符号化率、拡散率、マルチコード多重数を表す。
すなわち、本発明の一観点によれば、基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける基地局装置であって、前記移動局装置から得られたサブキャリア毎の受信品質値に基づいてあるマージンを考慮してサブキャリア毎に設定すべき伝送速度を算出し、算出した前記伝送速度に基づいて前記移動局装置に対して無線リソース割り当てを行うことを特徴とする基地局装置が提供される。
また、基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける基地局装置であって、受信品質値に応じて伝送速度を予め記憶する伝送速度記憶手段と、前記移動局装置のサブキャリア毎の受信品質値に基づいて前記伝送速度記憶手段に記憶された伝送速度をサブキャリア毎に検出する伝送速度検出手段と、前記移動局装置から得られたサブキャリア毎の受信品質値に基づいてサブキャリア毎に設定すべき伝送速度を算出し、算出した伝送速度に基づいて前記移動局装置に対して無線リソース割り当てを行うことを特徴とする基地局装置が提供される。
これにより、同一のMCSが割り当てられる区間においても、受信SINR(受信品質)に応じて伝送速度を検出/設定することができる。
本発明によれば、受信品質を十分に考慮した無線リソースの割り当てを行うことができる。従って、受信品質の向上を図ることができる。
サブキャリア適応変調システムは、サブキャリア毎の受信品質に応じて変調方式と符号化率とを割り当てるシステムである。サブキャリア毎に変調方式を割り当てるため、きめ細かい通信を行うことができる。
以下に、本発明の実施の形態によるサブキャリア適応変調方式を用いた無線通信技術について図面を参照しつつ説明を行う。まず、本発明の第1の実施の形態による無線通信技術について説明を行う。
図1は、本発明の第1の実施の形態による無線通信システムに用いられる基地局装置の構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態による無線通信システムの基地局装置Aから、各移動局装置(図1では符号B1からBNまでにより表す。)に対して送信されるデータは、各移動局装置Bに対してそれぞれ予め準備された複数の送信バッファ31に一時的に蓄積される。受信制御部33aは、移動局装置Bから通知された受信品質情報を、伝送速度記憶部3と送信制御部1とに出力する。尚、受信品質としてはSINRが用いられる。伝送速度記憶部3は、各受信品質値に対する伝送速度を予め記憶している。図2は、本実施の形態による無線通信システムの受信品質と記憶された伝送速度との関係を示す図である。尚、ここでは無線パラメータとして変調方式と符号化率とを適応制御する場合について示し、6組の無線パラメータセットがある場合を例に説明する。
図2に示すように、本実施の形態においては、ここで、伝送速度を実際の運用環境を模した状態で検出するのが望ましい。但し、簡易化のために、パケット誤り率と変調速度とから伝送速度を算出することができる。すなわち、(1−PER)× 変調速度の式から、無線パラメータに対して伝送速度を受信品質値毎に検出し、予め記憶しておく。これにより、無線パラメータから算出される最大伝送速度を示す変調速度を、伝送速度に対して一様に設定する従来の方法に比べて、各受信品質値に応じたパケット誤りを考慮して、より確かな伝送速度を無線リソース割り当ての選択基準に用いることができる。
伝送速度記憶部3は、サブキャリア毎に各受信品質値に応じた伝送速度を総伝送速度算出部5に出力する。総伝送速度算出部5は、使用する全てのサブキャリアの伝送速度の総和を算出し、無線リソース割り当て処理部7に出力する。受信制御部3aには、各移動局装置Bから受信品質値情報が通知され、無線リソース割り当て処理部7には、各移動局装置Bの伝送速度の総和が入力される。無線リソース割り当て処理部7は、各移動局装置Bの伝送速度の総和を比較し、総和が最も大きい移動局装置Bに対して無線リソースを割り当てる選択を行い、この選択結果を入力制御部11と送信制御部1とに出力する。入力制御部11は、上記選択結果に基づいて、送信バッファ31から選択された移動局装置Bのデータを読み出して、変調部15に出力する。送信制御部1は、無線リソース割り当て処理部7から入力された選択結果に基づいて受信制御部33aから入力された各移動局装置Bの中から選択された移動局装置Bの受信品質値情報を用いて無線パラメータを決定し、決定した無線パラメータを変調部15に出力する。
尚、総伝送速度算出部5は、使用する全てのサブキャリアの伝送速度の総和を算出し、無線リソース割り当て処理部7に出力する以外に、あるサブキャリアを作為的に或いは無作為に間引いてサブキャリアの伝送速度を算出しても良いし、全てのサブキャリアの中から間引いて算出しても良い。
また、通信に使用する全てのサブキャリアの伝送速度の総和を用いる構成以外にも、本実施の形態には適用可能である。例えば、以下の構成も適用可能である。
1)単純に伝送速度の算出に用いるサブキャリアを間引いて無線リソース割り当て処理の伝送速度検出を行う構成。
2)受信品質が悪いサブキャリアでは検出した伝送速度に誤差が生じる可能性が高く、また受信品質が悪いサブキャリアの伝送速度は受信品質が良いサブキャリアの伝送速度よりも小さくし、総伝送速度に占める割り合いが小さいという理由に起因して、ある値よりも受信品質値が大きいサブキャリアの伝送速度の総和を用いて無線リソース割り当て処理の伝送速度検出を行う構成。
3)サブキャリア間の相関が高い場合、近隣のサブキャリアの受信品質は似たような値であるという理由に起因して、相関値の値に応じて受信品質値から伝送速度を検出するサブキャリア間の間隔を決定し、その間のサブキャリアの伝送速度は両端のサブキャリアで検出した伝送速度から補間して検出し、受信品質値から検出した伝送速度と補間した伝送速度の和を用いて無線リソース割り当て処理の伝送速度検出を行う構成。
1)単純に伝送速度の算出に用いるサブキャリアを間引いて無線リソース割り当て処理の伝送速度検出を行う構成。
2)受信品質が悪いサブキャリアでは検出した伝送速度に誤差が生じる可能性が高く、また受信品質が悪いサブキャリアの伝送速度は受信品質が良いサブキャリアの伝送速度よりも小さくし、総伝送速度に占める割り合いが小さいという理由に起因して、ある値よりも受信品質値が大きいサブキャリアの伝送速度の総和を用いて無線リソース割り当て処理の伝送速度検出を行う構成。
3)サブキャリア間の相関が高い場合、近隣のサブキャリアの受信品質は似たような値であるという理由に起因して、相関値の値に応じて受信品質値から伝送速度を検出するサブキャリア間の間隔を決定し、その間のサブキャリアの伝送速度は両端のサブキャリアで検出した伝送速度から補間して検出し、受信品質値から検出した伝送速度と補間した伝送速度の和を用いて無線リソース割り当て処理の伝送速度検出を行う構成。
変調部15は、入力制御部11から入力されたデータに対して送信制御部1から入力された無線パラメータを用いて変調データ信号を生成し、フレーム制御部に出力する。パイロット信号生成部25は、伝播路推定用のパイロット信号を生成し、フレーム生成部17に出力する。フレーム生成部17は、変調部15から入力された変調データとパイロット信号生成部25から入力されたパイロット信号とから伝送フレームを生成し、IFFT21に出力する。IFFT21は、周波数軸信号を時間軸信号に変換して周波数変換器23に出力する。周波数変換器23は、信号を無線信号に変換してアンテナ27を介して送信する。
図3は、本実施の形態よる基地局装置Aと通信を行う移動局装置の構成例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、周波数変換器55はアンテナ57を介して入力された無線信号をベースバンド信号に変換してFFT45に出力する。シンボルタイミング再生部53は、FFT45のFFTウィンドウを制御する信号を検出して、FFT45に出力する。例えば、シンボルタイミング再生部53は、受信系列と既知系列との相関処理、受信系列のガードインターバルとデータ系列との相関処理によりFFTウィンドウを制御する信号を検出する。FFT45は、周波数変換器55から入力された時間軸信号をシンボルタイミング再生部53から入力された制御信号に基づいてFFTウィンドウを設定して、周波数軸信号に変換して出力する。伝播路応答推定部51は、FFT45からパイロット信号の周波数軸信号が入力され、伝播路応答を推定して出力する。復調部43は、伝播路応答推定部51から入力された伝播路応答推定値に基づいてFFT45から入力された伝播路変動を受けた変調データ信号の伝播路補償を行うと共に変調データ信号の復調を行う。尚、受信制御部41は、基地局装置Aより通知された無線パラメータに基づいて復調を制御する信号を復調部43に出力し、復調部43は、受信制御部41から入力された制御信号を基に復調を行う。受信品質値測定部47は、伝播路応答推定部51から入力された伝播路応答推定値を基に受信品質値の測定を行い、測定結果を受信制御部41に出力する。受信制御部41は、受信品質値測定部47から入力された受信品質情報を、送信制御部61aを介して基地局装置Aに通知する。
次に、本実施の形態による基地局装置の動作の流れについて説明する。図4は、本実施の形態による無線リソース割り当て処理の流れを示すフローチャート図である。適宜、図1から、図3までを参照しつつ説明を行う。
図4に示すように、先ず、基地局装置において移動局装置より通知された受信品質情報からサブキャリア毎に予め記憶された伝送速度を検出する(ステップQ1)。ここで、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出が終了したか否かを判断し(ステップQ2)、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出をし終わっていない場合(NO)、ステップQ1へ移行する(全てを検出するまでこの動作を繰り返す)。使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出をし終わった場合は(YES)、全てのサブキャリアの伝送速度から総伝送速度を算出する(ステップQ3)。次いで、全ての移動局装置について、総伝送速度の算出が終了したか否かを判断し(ステップQ4)、通信を行う移動局装置の全てについて総伝送速度の算出をし終わっていない場合は(NO)、ステップQ1へ移行する。一方、通信を行う全ての移動局装置について総伝送速度の算出をし終わった場合は(YES)、各移動局装置の総伝送速度を比較する(ステップQ5)。そして、総伝送速度が最も大きい移動局装置に対して無線リソースの割り当てを行う(ステップQ6)。
尚、上記の例においては、受信品質としてSINRを用いた場合について例示したが、受信品質として移動局装置のサブキャリア毎の受信電力を用いた場合、ターボ符号の復号処理に用いる尤度を用いた場合など他の指標を用いた場合においても同様の考え方により実施可能である。
また、受信品質の測定は、伝播路推定値から求める方法に限定されるものではなく、他の方法を用いてもよい。例えば、復調した信号から生成した送信データ信号レプリカと受信データ信号を比較することにより求めたり、送信側でパイロット信号とは別に既知の信号を送信して受信側でその既知の信号から求める方法がある。
尚、サブキャリア毎の無線パラメータの適応制御を行うパケット無線通信システムの代わりに、複数のサブキャリアを1つのブロックにまとめてブロック毎に無線パラメータの適応制御を行うパケット無線通信システムに対して本実施の形態による技術を適用することも可能である。この場合は、1つのブロックを上記サブキャリアと同等に考えて本技術を適用すれば良い。
また、上記の例においては、主として移動局装置に対する伝送速度のみにより無線リソースの割り当てを行うことを前提として説明しているが、伝送速度に加えて他の要因も考慮して無線リソースを割り当てることも可能である。例えば、特許文献「基地局、制御装置、通信システム及び通信方法」特開2003−229894号公報に記載されている技術では、パケットの再送、送信データのQoS、送信待ち時間から優先度を算出しているが、それに加えて、本実施の形態による、伝送速度の検出に関連する伝搬路状況、受信状況から無線リソース割り当ての優先度を算出する技術を加味しても良い。その他の技術としては、送信バッファに蓄積されたデータ量を優先度の算出に用いることも可能である。
本実施の形態による技術は、無線リソースの割り当てに関する優先度としてサブキャリア毎の受信品質から検出した伝送速度を用いる部分に焦点を当ててその特徴を説明してきたが、無線リソースの割り当ての選択基準の一部として、本実施の形態による伝送速度検出手段を適用した構成例も本発明の範囲内であることは言うまでもない。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態による無線通信技術においては、受信品質毎に予め伝送速度を記憶し、同一の無線パラメータが選択される受信品質区間においても受信品質値に応じて伝送速度を検出するため、更に伝送効率の良い移動局装置に無線リソースの割り当てを行うことができ、セクタ(セル)のスループットが向上するという利点がある。
次に、本発明の第2の実施の形態による無線通信技術について図面を参照しつつ説明を行う。図5は、本実施の形態による無線通信技術のうち主として基地局装置の構成例を示す機能ブロック図である。図5に示すように、本実施の形態による基地局装置Cにおいて、各移動局装置Dに対して送信されるデータは、各移動局装置Dに対して予め準備された複数の送信バッファ131に一時蓄積される。受信制御部133aは、移動局装置Dより通知された受信品質値情報を伝送速度補間検出部103と送信制御部101とに出力する。尚、受信品質としてはSINRを用いている。伝送速度補間検出部103は、無線パラメータを切り替える受信品質値に対する伝送速度を予め記憶し、無線パラメータが同一である受信品質区間の伝送速度を線形補間により設定する。その他の構成は、基本的に図1に示す構成例と同様である。
図6は、本実施の形態による受信品質と記憶された伝送速度および線形補間との関係を示す図である。尚、図6においては、無線パラメータとして変調方式と符号化率とを適応制御する場合について示し、6組の無線パラメータセットがある場合を例にして説明する。
図6に示すように、本実施の形態による無線通信技術においては、無線パラメータを切り替える受信品質値の伝送速度を予め検出し、検出した伝送速度を用いて間の伝送速度を線形補間により検出する点を特徴とする。ここで、伝送速度の検出処理は、実運用環境を模した状態で検出することが望ましいが、簡易化のためにパケット誤り率と変調速度とから伝送速度を算出するようにすることができる。すなわち、(1−PER)×変調速度の式から伝送速度を検出し、予め複数記憶しておくことにより、無線パラメータから算出される最大伝送速度を示す変調速度を伝送速度に一様に設定する従来の方法に比べて各受信品質値に応じたパケット誤りを考慮した、より確かな伝送速度を無線リソース割り当ての選択基準に用いることができる。
伝送速度補間検出部103は、サブキャリア毎に各受信品質値に対応した伝送速度を線形補間により検出し、総伝送速度算出部105に出力する。総伝送速度算出部105は、全てのサブキャリアの伝送速度の総和を算出し、無線リソース割り当て処理部107に出力する。受信制御部133aには、各移動局装置Dより受信品質値情報が通知され、無線リソース割り当て処理部107には、各移動局装置Dより受信品質値情報が通知され、無線リソース割り当て処理部107には、各移動局装置Dの伝送速度の総和が入力される。無線リソース割り当て処理部107には、各移動局装置Dの伝送速度の総和を比較し、総和が最も大きい移動局装置に対して無線リソースを割り当てる選択を行い、選択結果を入力制御部111と送信制御部101とに出力する。入力制御部111は、選択結果に基づいて、送信バッファ131から選択された移動局装置Dのデータを読み出し、変調部115に出力する。送信制御部101は、無線リソース割り当て処理部107から入力された選択結果に基づいて受信制御部133aから入力された各移動局装置Dの中から選択された移動局装置Dの受信品質情報を用いて無線パラメータを決定し、決定した無線パラメータを変調部115に出力する。
変調部115は、入力制御部111から入力されたデータに対して送信制御部101から入力された無線パラメータを用いて変調データ信号を生成し、フレーム生成部117に出力する。パイロット信号生成部125は、伝搬路推定用のパイロット信号を生成し、フレーム生成部117に出力する。フレーム生成部117は、変調部115から入力された変調データ信号とパイロット信号生成部125から入力されたパイロット信号とから伝送フレームを生成し、IFFT121に出力する。IFFT121は、周波数軸信号を時間軸信号に変換して周波数変換器123に出力する。周波数変換器123は、信号を無線信号に変換してアンテナ127を介して送信する。
尚、本実施の形態による基地局装置と通信を行う移動局装置の構成例は、第1の実施の形態による移動局装置と同様で良いため図示と説明とを省略する。
次に、本実施の形態による基地局装置の動作の流れについて図面を参照しつつ説明する。図7は、本実施の形態による無線リソース割り当て処理の流れを示すフローチャート図である。
図7に示すように、まず、基地局装置において移動局装置より通知された受信品質情報からサブキャリア毎に伝送速度を線形補間して検出する(ステップR1)。ここで、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出をし終わったか否かを判断し(ステップR2)、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出をし終っていない場合(NO)、ステップR1へ移行する(全てを検出するまでこの動作を繰り返す)。使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出をし終わった場合は(YES)、全てのサブキャリアの伝送速度から総伝送速度を算出する(ステップR3)。次いで、全ての移動局装置について総伝送速度の算出を終了したか否かを判断し(ステップR4)、通信を行う全ての移動局装置について総伝送速度の算出をし終わっていない場合は(NO)、ステップR1へ移行する。一方、通信を行う全ての移動局装置について総伝送速度の算出をし終わった場合は(YES)、各移動局装置の伝送速度を比較する(ステップR5)。次に、総伝送速度が最も大きい移動局装置に無線リソースの割り当てを行う(ステップR6)。
尚、受信品質と記憶された伝送速度および線形補間の関係を、図8に示すようにすることもできる。図8に示す方法は、各受信品質値に応じた伝送速度を線形補間する際の基準となる伝送速度の値として変調速度を用い、同一の変調パラメータが選択される受信品質区間の最も大きい受信品質値の伝送速度に上記変調速度を設定し、設定された伝送速度間を線形補間することで伝送速度を求める構成を有している。この方法によれば、図2に示す方法に比べて、簡単に伝送速度と受信品質の関係を決めることができ、処理が間単になるという利点がある。
また、精度と処理速度とのいずれをより優先するかに応じて、伝送速度を予め検出する受信品質値をさらに増やして、線形補間以外の補間方法、例えば2次補間、3次補間を用いる構成とすることも可能である。
尚、上記の例においては、受信品質としてSINRを用いる場合について説明したが、受信品質として移動局装置のサブキャリア毎の受信電力を用いて本実施の形態による技術に適用しても良い。
また、受信品質の測定方法は、伝搬路推定値から求める方法に限定されるものではなく、他の方法を用いてもよい。例えば、復調した信号から生成した送信データ信号レプリカと受信データ信号を比較することにより求めたり、送信側でパイロット信号とは別に既知の信号を送信して受信側でその既知の信号から求める方法がある。
さらに、サブキャリア毎の無線パラメータの適応制御を行うパケット無線通信システムのみではなく、複数のサブキャリアを1つのブロックにまとめてブロック毎に無線パラメータの適応制御を行うパケット無線通信システムに対しても本実施の形態による技術を適用可能である。
また、上記の説明では、主として移動局装置に対する伝送速度のみにより無線リソースの割り当てを行うことを前提として説明しているが、伝送速度に加えて他の要因を考慮して無線リソースを割り当てる構成に対しても適用可能である。例えば、特許文献「基地局、制御装置、通信システム及び通信方法」特開2003−229894では、パケットの再送、送信データのQoS、送信待ち時間から優先度を算出している。これに、本実施の形態による伝送速度の検出に関連する伝搬路状況、受信状況から無線リソース割り当ての優先度を算出する技術を適用しても良い。他の例としては、送信バッファに蓄積されたデータ量を優先度の算出に用いる場合についても適用可能である。本実施の形態においては、無線リソースの割り当てに係る優先度としてサブキャリア毎の受信品質から検出した伝送速度を用いる部分を主として説明しているが、無線リソースの割り当ての選択基準の一部に本実施の形態による伝送速度検出手段を適用した構成に関しても本発明の範疇に入るものとする。
以上のように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態に比べて受信品質値毎に予め記憶する伝送速度を細かく多く記憶する必要がなく同一の変調パラメータが選択される受信品質区間において受信品質値に応じて伝送速度を検出することに起因する処理能力の低下を防止しつつメモリ容量も削減することができるという利点がある。
次に、本発明の第3の実施の形態による無線通信技術について図面を参照しつつ説明を行う。尚、本実施の形態における基地局装置は第2の実施の形態における基地局装置と同様の構成例をとることが可能である。
本実施の形態による無線通信技術は、上記第2の実施の形態とは、伝送速度補間検出部(図5の符号103)の処理が異なる。図9は、本実施の形態による受信品質と記憶設定された伝送速度との関係を示す図であり、上記第2の実施の形態による技術に基づいて線形補間した伝送速度と、本実施の形態による技術を用いて線形補間した伝送速度との関係を示す図である。まず、本実施の形態においては、無線パラメータを切り替える受信品質値のパケット誤り率を検出する。次に、検出したパケット誤り率の値よりも高いパケット誤り率を用いて、例えば(1−PER)× 変調速度の式に基づいて伝送速度を検出し、パケット誤り率にマージンを持たせた形の伝送速度(白抜きの丸印)を新たに算出する。
伝送速度補間検出部(図5の符号103)は、上記マージンを持たせた伝送速度を用いてサブキャリア毎に各受信品質値に対応した伝送速度を線形補間により検出し、総伝送速度算出部(図5の105)に出力する。
尚、本実施の形態による基地局装置と通信を行う移動局装置のブロック図は、第1の実施の形態による移動局装置と同様であり、無線リソース割り当て処理の流れは、第2の実施の形態と同様である。
本実施の形態において、伝送速度を算出する際にパケット誤り率を高く設定する割合を、無線パラメータを切り替える受信品質値毎に異なる値にしてもよい。例えば、変調方式の多値数が上がるにつれて、言い換えれば、伝播路状況の変化に対して受信性能が大きく変化する無線パラメータになるにつれてパケット誤り率を高く設定する割合を大きくするようにするのが好ましい。
また、伝送速度補間検出部において線形補間に用いる伝送速度の検出を、実運用環境を模した状態で検出した値を用いる場合には、検出した伝送速度よりも小さい値に設定する構成にしてもよい。この際に、小さくする割合は、変調方式(+符号化率)毎に同じ割合に設定することもできるが、変調方式(+符号化率)毎に異なるものにすることもできる。その際、変調多値数が大きい変調方式(レートが大きい符号化率)の小さくする割合を変調多値数が小さい変調方式(レートが小さい符号化率)に比べて大きくするのが好ましい。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、各受信品質値に応じた伝送速度を補間する際の基準となる伝送速度の値にマージンを持たせることにより、雑音、干渉、伝搬路の時間変動、移動局装置から基地局装置への受信品質情報のフィードバック遅延により無線パラメータの選択ミスが起きやすい無線パラメータが切り替わる受信品質値付近での伝送速度補間検出部の実際よりも過剰な伝送速度を検出する状況を緩和することができる。従って、無線リソース割り当ての効率の向上を図ることができるという利点がある。
次に、本発明の第4の実施の形態による無線通信技術について説明を行う。本実施の形態においては、基地局装置は第2の実施の形態と同様の構成をとることが可能である。本実施の形態による無線通信技術は、本発明の第2の実施の形態による無線通信技術における伝送速度補間検出部と、その処理が異なる点を特徴とする。図10は、本実施の形態による無線通信技術において、受信品質と伝送速度との線形補間の関係を示す図である。本実施の形態においては、無線パラメータを切り替える受信品質値の切り替え前の無線パラメータと切り替え後の無線パラメータとのパケット誤り率を検出する。次に、切り替え前の無線パラメータの伝送速度と切り替え後の無線パラメータの伝送速度とを、上記処理において検出したパケット誤り率と変調速度とに基づいて検出する。伝送速度補間検出部(103)は、同一の無線パラメータが選択される受信品質区間の伝送速度を同一の無線パラメータにおいて検出した2つの伝送速度を用いて、サブキャリア毎に各受信品質値に対応した伝送速度を線形補間により検出して総伝送速度算出部(105)に出力する。
尚、本実施の形態による基地局装置と通信を行う移動局装置と通信を行う移動局装置の構成例は、第1の実施の形態による移動局装置と同様であっても良い。
また、本実施の形態による無線リソース割り当て処理の流れを示すフローチャート図は、第2の実施の形態によるものと同じであっても良い。
図11に示すように、本実施の形態においては、第3の実施の形態のように各受信品質値に応じた伝送速度を線形補間する際の基準となる伝送速度を算出する際に、検出したパケット誤り率を高く設定した値を用いて伝送速度を算出し、無線パラメータの選択ミスに備えたマージンを持たせた構成とすることもできる。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、第2の実施の形態と比較して各受信品質値に応じた伝送速度を線形補間する際の基準となる伝送速度の検出を同一の無線パラメータが選択される受信品質区間において最も小さい受信品質値でさらに行うことにより、線形補間によって検出される伝送速度の正確さの向上を図ることができるという利点がある。
次に、本発明の第5の実施の形態による無線通信技術について説明する。本実施の形態においては、基地局装置は第2の実施の形態と同様の構成をとることができる。
本実施の形態においては、第2の実施の形態とは、伝送速度補間検出部の処理が異なる。図12は、本実施の形態による受信品質と伝送速度との線形補間の関係を示す図である。本実施の形態においては、無線パラメータを切り替える受信品質値から受信品質が小さい方へ一定区間までの伝送速度をその区間において用いる無線パラメータの変調速度に予め設定する。伝送速度補間検出部は、同一の無線パラメータが選択される受信品質区間において予め伝送速度を設定していない受信品質区間の伝送速度を線形補間して、サブキャリア毎に各受信品質値に応じた伝送速度を検出して、総伝送速度算出部に出力する点を特徴とする。
本実施の形態による基地局装置と通信を行う移動局装置の構成は、第1の実施の形態による移動局装置と同様であっても良い。
また、本実施の形態による無線リソース割り当て処理の流れを示すフローチャート図は、第2の実施の形態によるフローチャート図と同じであっても良い。
尚、一定の受信品質区間において予め設定した伝送速度は、その区間の任意の受信品質値におけるパケット誤り率から算出した実行伝送速度を設定するという構成をとってもよい。
以上に説明したように、本実施の形態による無線通信技術によれば、同一の無線パラメータが選択される受信品質区間において無線パラメータの選択ミスが起きにくくなる。また、受信品質値が小さい区間よりもパケット誤り率の変動が小さい受信品質値が大きい区間は一定の伝送速度を設定し、受信品質値が小さい区間は線形補間して伝送速度を検出するため、第2の実施の形態による技術と比較して受信品質値が高い区間において、伝送速度を過少に見積もることを防止し、受信品質値が小さい区間においては受信品質値に応じた伝送速度を検出することにより、セル(セクタ)のスループットを大きくなる方向に設定したチャネル割り当てにおける正確さが向上するという利点がある。
次に、本発明の第6の実施の形態による無線通信技術について説明する。図13は、本実施の形態による無線通信技術に用いられる基地局装置の構成例を示す機能ブロック図である。
本実施の形態による無線通信技術は、第5の実施の形態による無線通信技術と比較して、移動局装置より受信状況の情報が通知される伝送速度補間制御部202が追加されるとともに、伝送速度補間検出部203の処理が異なる点を特徴とする。受信制御部233cは、移動局装置Fより通知された受信品質情報を伝送速度補間検出部203と送信制御部201とに出力し、受信状況の情報を伝送速度補間制御部202に出力する。
伝送速度補間制御部202は、受信制御部233aより入力された受信状況の情報を基に伝送速度補間検出部203の補間位置を制御し、補間制御情報を伝送速度補間検出部203に出力する。図14は、本実施の形態による受信品質と伝送速度との線形補間の関係を示す図である。伝送速度補間制御部202は、受信状況が良好な場合は、設定した伝送速度が一定の区間を拡張し、線形補間の終端の位置を受信品質が低い方にシフトさせる。受信状況が劣悪な場合は、設定した伝送速度が一定の区間を縮小し、線形補間の終端の位置を受信品質が高い方にシフトさせる。一例として、伝搬路変動の変動速度から受信状況を判断する。伝送速度補間検出部203は、伝送速度補間制御部202より入力された補間制御情報を基に伝送速度の補間位置を制御し、受信制御部233aより入力された受信品質情報を基にサブキャリア毎に各受信品質値に応じた伝送速度を線形補間により検出して総伝送速度算出部225に出力する。
図15は、本実施の形態による基地局装置と通信を行う移動局装置の構成例を示すブロック図である。第5の実施の形態による移動局装置と比較して、受信状況測定部365が追加されている点を特徴とする。FFT345は、周波数変換器355から入力された時間軸信号をシンボルタイミング再生部353から入力された制御信号に基づいてFFTウィンドウを設定して周波数軸信号に変換して伝搬路応答推定部351、復調部343、受信状況測定部365に出力する。受信状況測定部365は、FFT345から入力された信号を基に受信状況を測定して、測定結果を受信制御部341に出力する。受信制御部341は、受信状況測定部365から入力された受信状況の情報を送信制御部361aを介して基地局装置Hに通知する。
次に、本実施の形態による基地局装置の動作の流れについて説明する。図16は、本実施の形態による無線リソース割り当て処理の流れを示すフローチャート図である。
図16に示すように、先ず、基地局装置において移動局装置より通知された受信品質情報から線形補間位置を制御するか否かを判断し(ステップS1)、制御すると判断した場合は(YES)、ステップS2へ進む。ステップS2において、線形補間位置を制御し、ステップS3に進む。ステップS1において、制御しないと判断した場合は(NO)、ステップS3に直接進む。
次に、移動局装置より通知された受信品質値情報からサブキャリア毎に伝送速度を線形補間して検出する(ステップS3)。ここで、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出をし終わったか否かを判断し(ステップS4)、使用する全てのサブキャリアについて伝送速度の検出をし終わっていない場合は(NO)、ステップS3へ移行する(全てを検出するまでこの動作を繰り返す)。使用する全てのサブキャリアの伝送速度から総伝送速度を算出する(ステップS5)。ここで、通信を行う全ての移動局装置について総伝送速度の算出をし終わったか否かを判断し(ステップS6)、通信を行う全ての移動局装置について総伝送速度の算出をし終わっていない場合は(NO)、ステップS3へ戻る。一方、すべての移動局装置について総伝送速度の算出をし終わった場合は(YES)、各移動局装置の総伝送速度を比較する(ステップS7)。次に、総伝送速度が最も大きい移動局装置に無線リソースの割り当てを行う(ステップS8)。
尚、受信状況の情報は、移動局装置において測定検出した情報のみならず移動局装置より通知された受信品質情報から基地局装置が検出する構成とすることもできる。
以上に説明したように、本実施の形態による無線通信技術によれば、受信状況に応じて線形補間位置を制御するため、移動局装置毎の無線パラメータの適応制御の効果の度合いに応じて伝送速度を検出することができる。従って、セル(セクタ)のスループットを最大にすることを目指したチャネル割り当てに関して処理の正確さを向上させることができるという利点がある。
次に、本発明の第7の実施の形態による無線通信技術について図面を参照しつつ説明を行う。
図17は、本実施の形態による無線通信技術に用いられる基地局装置の構成例を示す機能ブロック図である。図18は、移動局装置の構成例を示す機能ブロック図である。本実施の形態による無線通信技術は、移動局装置において総伝送速度を算出して、算出した結果を基地局装置に通知し、基地局装置が各移動局装置から通知された伝送速度情報に基づいて無線リソースを割り当てる点を特徴とする。
図18に示すように、移動局装置Iは、受信状況測定部565により測定された受信状況に基づいて伝送速度補間制御部575において伝送速度の補間位置を制御する信号を生成して伝送速度補間検出部573の補間位置を制御し、受信品質測定部547により測定された受信品質に基づいて伝送速度補間検出部573においてサブキャリア毎に伝送速度の補間検出を行い、これに基づいて総伝送速度算出部571において総伝送速度を算出する。受信制御部541を介して総伝送速度算出部571において算出された総伝送速度を
伝送速度情報として送信制御部561aから基地局装置Jに通知する。
図17に示すように、基地局装置Iは、移動局装置から通知された伝送速度情報に基づいて、無線リソース割り当て処理部407においてチャネル割り当てを行う。
図17に示すように、基地局装置Iは、移動局装置から通知された伝送速度情報に基づいて、無線リソース割り当て処理部407においてチャネル割り当てを行う。
本実施の形態による無線通信技術によれば、第6の実施の形態と比較して総伝送速度を移動局装置において検出する構成とすることもできる。同様のことが第1〜5の実施の形態にも当てはまる。また、初期通信確立時に移動局装置は総伝送速度のみを基地局装置にフィードバックし、基地局装置より通信チャネル割り当てが行われた後に、サブキャリア毎の受信品質値情報をフィードバックし、基地局装置は移動局装置より通知された受信品質値情報を基に無線パラメータを設定してデータ信号の送信を行う構成にした場合、初期通信確立時まで、言い換えれば通信チャネルが割り当てられるまで、サブキャリア毎の受信品質値情報よりもデータ量の少ない総伝送速度のみをフィードバックすることによりフィードバック情報量を削減することができ、周波数利用効率を向上することができる。
本実施の形態による無線通信技術では、複数の移動局から送られた受信品質又は伝送速度に基づいて、基地局は最も伝送速度が得られる移動局を1つ選択して無線リソースを割り当てる。図22(A)〜(C)までは、4本のサブキャリアを用いる3つの移動局の各サブキャリアの受信品質を表す図である。ここで、Sm,#iは受信品質を表し、添え字mは移動局を、#nはサブキャリアを表す。尚、ここでは、受信品質として受信SINRを用いている。移動局は、サブキャリア毎のSm,#iを基地局にフィードバックする。基地局は、移動局からフィードバックされた各サブキャリアのSm,#iを基にして伝送速度を検出し、その総和を算出する。その総和を比較し、例えば、比較結果が移動局E(MSE)>移動局F(MSF)>移動局G(MSG)となった場合に、移動局Eに無線リソースを割り当てる。次の通信区間では、再度フィードバックされたSm,#iを基に、無線リソース割り当て処理を行う。また、上記非特許文献3のように、サブキャリア(周波数領域)またはOFDMシンボル(時間領域)毎に符号を乗算して、時分割と共に符号分割で移動局にチャネルを割り当てるシステムの場合は、移動局E、移動局F、移動局Gという順序で無線リソースを割り当てる。尚、符号の制限により通信を希望する移動局数に対して符号分割して通信できる移動局数が少ない場合は、他の移動局に対して総伝送速度の小さい移動局はその通信区間において無線リソースは割り当てられない。
次に、複数のサブキャリアをまとめたブロック毎に適応変調を行うシステムに上記各実施の形態を適用した場合の特徴について説明を行う。この場合には、移動局はサブキャリア毎ではなく、複数のサブキャリアをまとめたブロック毎に受信品質値(例えば平均値)を基地局装置に通知する。基地局装置は、この通知を受けて、ブロック毎に変調方式と符号化率を選択する。基地局は、ブロック毎の伝送速度の総和に基づいて適切な移動局装置を選択する。
一方、移動局装置において伝送速度を検出し、基地局装置にその結果をフィードバックして、基地局はこのフィードバック情報に基づいて移動局に無線リソース(チャネル)を割り当てる場合に関しては、以下のように処理する。
1)移動局装置に伝送速度算出に関するブロックを設ける。
2)移動局装置は、受信品質値とともに、総伝送速度を基地局装置に通知する。
3)基地局装置においては、無線リソース割り当て処理部が、受信品質値と総伝送速度とにより、無線リソースを割り当てる。
4)基地局装置は、各移動局装置からの総伝送速度を比較して、適切な移動局装置に無線リソースを割り当てる。
1)移動局装置に伝送速度算出に関するブロックを設ける。
2)移動局装置は、受信品質値とともに、総伝送速度を基地局装置に通知する。
3)基地局装置においては、無線リソース割り当て処理部が、受信品質値と総伝送速度とにより、無線リソースを割り当てる。
4)基地局装置は、各移動局装置からの総伝送速度を比較して、適切な移動局装置に無線リソースを割り当てる。
このようにして、サブキャリアがブロック毎にまとめられている場合においても、同様に無線リソースの割り当てを適切に行うことができる。
尚、上記の例では、ブロック毎の受信品質値として、複数のサブキャリアの受信品質値の平均値を用いた場合について説明したが、例えば、ブロック内のサブキャリアの最も悪い受信品質値を用いることにしても良い。例えば、上記非特許文献5では複数のサブキャリアの受信品質値の平均値をブロックの受信品質値として用いており、上記非特許文献6ではブロック内のサブキャリアの最も悪い受信品質値をブロックの受信品質値として用いている。一般的には平均値を用いるが、最も悪い受信品質値を用いた構成としても良い。ブロック内のサブキャリア間の受信品質値の違いが非常に大きい場合、平均値を基準としてブロックに無線パラメータを設定すると、平均値よりも悪い受信品質値のサブキャリアでは設定された無線パラメータを用いて通信するのに十分な受信品質を確保できず誤りが発生しやすくなるため、ブロックの受信品質値をブロック内のサブキャリアの最も悪い受信品質値にすることにより誤りを回避することができる。
本発明は、無線通信装置に適用可能である。
A‥基地局装置、1‥送信制御部、3‥伝送速度記憶部、B1〜BN‥移動局装置、31‥送信バッファ、33a‥受信制御部。
Claims (27)
- 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける基地局装置であって、
前記移動局装置から得られたサブキャリア毎の受信品質値に基づいてあるマージンを考慮してサブキャリア毎に設定すべき伝送速度を算出し、算出した前記伝送速度に基づいて前記移動局装置に対して無線リソース割り当てを行うことを特徴とする基地局装置。 - 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける基地局装置であって、
受信品質値に応じて伝送速度を予め記憶する伝送速度記憶手段と、
前記移動局装置のサブキャリア毎の受信品質値に基づいて前記伝送速度記憶手段に記憶された伝送速度をサブキャリア毎に検出する伝送速度検出手段と、
前記移動局装置から得られたサブキャリア毎の受信品質値に基づいてサブキャリア毎に設定すべき伝送速度を算出し、算出した伝送速度に基づいて前記移動局装置に対して無線リソース割り当てを行うことを特徴とする基地局装置。 - 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける基地局装置であって、
受信品質値に応じて伝送速度を予め記憶する伝送速度記憶手段と、
前記移動局装置のサブキャリア毎の受信品質値に基づいて前記伝送速度記憶手段に記憶された伝送速度をサブキャリア毎に検出する伝送速度検出手段と、
使用するサブキャリアの伝送速度の和を伝送速度の和として算出する伝送速度和算出手段と、
算出した伝送速度和に基づいて前記移動局装置に対して無線リソース割り当てを行う無線リソース割り当て手段と、
を備えることを特徴とする基地局装置。 - 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける基地局装置であって、
受信品質値に応じて伝送速度を予め記憶する伝送速度記憶手段と、
前記移動局装置のサブキャリア毎の受信品質値に基づいて前記伝送速度記憶手段に記憶された伝送速度をサブキャリア毎に検出する伝送速度検出手段と、
使用するサブキャリアの伝送速度の総和を総伝送速度として算出する総伝送速度算出手段と、
算出した総伝送速度に基づいて前記移動局装置に対して無線リソース割り当てを行う無線リソース割り当て手段と、
を備えることを特徴とする基地局装置。 - 前記総伝送速度算出手段において、使用するサブキャリアの伝送速度のうちから選択された複数のサブキャリアの伝送速度を算出することを特徴とする請求項4に記載の基地局装置。
- 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける基地局装置であって、
受信品質値に応じた伝送速度を予め複数記憶し、受信品質値と記憶した伝送速度との関係を補間して、前記移動局装置のサブキャリア毎の受信品質の値に基づいて伝送速度をサブキャリア毎に検出する伝送速度検出手段と、
使用するサブキャリアの伝送速度の総和を総伝送速度として算出する総伝送速度算出手段と、
算出した総伝送速度に基づいて移動局装置に対して無線リソース割り当てを行う無線リソース割り当て手段と、
を備えたことを特徴とする基地局装置。 - パケット誤り率と変調速度とに基づいて前記伝送速度を算出することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の基地局装置。
- 前記伝送速度は、無線パラメータ切り替え直後の検出した値よりも高く設定したパケット誤り率と変調速度から算出することを特徴とする請求項7に記載の基地局装置。
- 前記伝送速度検出手段は、無線パラメータを切り替える受信品質値での伝送速度を、無線パラメータ切り替え直前の変調速度に設定し、同一の無線パラメータ内の受信品質と伝送速度間の関係を補間して、移動局装置のサブキャリア毎の受信品質値に基づいて伝送速度をサブキャリア毎に検出することを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
- 前記伝送速度検出手段は、無線パラメータを切り替える受信品質値から受信品質が小さい方に一定の区間までの伝送速度を、その区間において用いる無線パラメータの変調速度に設定し、更に同一の無線パラメータ内の受信品質と伝送速度間の関係を補間して、移動局装置のサブキャリア毎の受信品質値に基づいて伝送速度をサブキャリア毎に検出する請求項6に記載の基地局装置。
- 伝送速度が一定の区間を受信状況に応じて制御する請求項10に記載の基地局装置。
- 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける移動局装置であって、
受信品質値に応じて伝送速度を予め記憶する伝送速度記憶手段と、
サブキャリア毎の受信品質値に基づいて算出した伝送速度を基地局装置に通知することを特徴とする移動局装置。 - 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける移動局装置であって、
受信品質値に応じて伝送速度を予め記憶する伝送速度記憶手段と、
サブキャリア毎の受信品質値に基づいて伝送速度記憶手段に記憶された伝送速度をサブキャリア毎に検出する伝送速度検出手段と、
使用するサブキャリアの伝送速度の総和を総伝送速度として算出する総伝送速度算出手段と、を備え、
算出した総伝送速度を基地局装置に通知することを特徴とする移動局装置。 - サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムにおける移動局装置であって、
受信品質値に応じて伝送速度を予め複数記憶し、受信品質値と記憶した伝送速度との関係を補間して、サブキャリア毎の受信品質値に基づいて伝送速度をサブキャリア毎に検出する伝送速度検出手段と、
使用するサブキャリアの伝送速度の総和を総伝送速度として算出する総伝送速度算出手段と、を備え、算出した総伝送速度を基地局装置に通知することを特徴とする移動局装置。 - パケット誤り率と変調速度とに基づいて前記伝送速度を算出することを特徴とする請求項12から14までのいずれか1項に記載の移動局装置。
- 前記伝送速度は、無線パラメータ切り替え直後の検出した値よりも高く設定したパケット誤り率と変調速度から伝送速度を算出することを特徴とする請求項15に記載の移動局装置。
- 前記伝送速度検出手段は、無線パラメータを切り替える受信品質値での伝送速度を、無線パラメータ切り替え直前の変調速度に設定し、同一の無線パラメータ内の受信品質と伝送速度間の関係を補間して、サブキャリア毎の受信品質値に基づいて伝送速度をサブキャリア毎に検出することを特徴とする請求項14に記載の移動局装置。
- 前記伝送速度検出手段は、無線パラメータを切り替える受信品質値から受信品質値が小さい方に一定の区間までの伝送速度を、その区間において用いる無線パラメータの変調速度に設定し、更に同一の無線パラメータ内の受信品質と伝送速度間の関係を補間して、サブキャリア毎の受信品質値に基づいて伝送速度をサブキャリア毎に検出する請求項14に記載の移動局装置。
- 伝送速度が一定の区間を受信状況に応じて制御する請求項18に記載の移動局装置。
- 前記受信品質は、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、SNR(Signal to Noise Ratio)、受信電力の内のどれかであることを特徴とする請求項1〜11までのいずれか1項に記載の基地局装置。
- 前記受信品質は、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、SNR(Signal to Noise Ratio)、受信電力の内のどれかであることを特徴とする請求項12〜19までのいずれか1項に記載の移動局装置。
- 複数のサブキャリアをまとめたブロック毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムであることを特徴とする請求項1〜11までのいずれか1項に記載の基地局装置。
- 複数のサブキャリアをまとめたブロック毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信システムであることを特徴とする請求項12〜19までのいずれか1項に記載の移動局装置。
- 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信方法であって、
基地局装置において移動局装置より通知された受信品質情報からサブキャリア毎に予め記憶された伝送速度を検出するステップと、
全てのサブキャリアの伝送速度から総伝送速度を算出するステップと、
全ての移動局装置について、総伝送速度の算出が終了した場合に、各移動局装置の総伝送速度を比較するステップと、
総伝送速度が最も大きい移動局装置に対して無線リソースの割り当てを行うステップと
を有することを特徴とする無線通信方法。 - 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信方法であって、
基地局装置において移動局装置より通知された受信品質情報からサブキャリア毎に伝送速度を補間して検出するステップと、
使用する全てのサブキャリアの伝送速度から総伝送速度を算出するステップと、
各移動局装置の総伝送速度を比較するステップと、
総伝送速度が最も大きい移動局装置に対して無線リソースの割り当てを行うステップと
を有することを特徴とする無線通信方法。 - 基地局装置と移動局装置とを有し、サブキャリア毎に無線パラメータの適応制御を行う無線通信方法であって、
基地局装置において移動局装置より通知された受信状況の情報から補間位置を制御するか否かを判断するステップと、
使用する全てのサブキャリアの伝送速度から総伝送速度を算出するステップと、
各移動局装置の総伝送速度を比較するステップと、
総伝送速度が最も大きい移動局装置に無線リソースの割り当てを行うステップと
を有することを特徴とする無線通信方法。 - 前記補間は、予め検出する伝送速度の数に応じて、n次補間(nは1以上の整数)であることを特徴とする請求項25又は26に記載の無線通信方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005149858A JP2006332786A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 無線通信システム、及びその基地局装置、移動局装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005149858A JP2006332786A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 無線通信システム、及びその基地局装置、移動局装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2005149858A Pending JP2006332786A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 無線通信システム、及びその基地局装置、移動局装置 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009081860A1 (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-02 | Sharp Kabushiki Kaisha | 無線通信システム、受信装置、受信方法 |
JP2009177810A (ja) * | 2008-01-24 | 2009-08-06 | Ntt Docomo Inc | 上りリンクの無線資源割り当て方法、装置及び基地局 |
JP2014003512A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Mitsubishi Electric Corp | Ofdm信号送受信システム |
-
2005
- 2005-05-23 JP JP2005149858A patent/JP2006332786A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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