JP2006328989A - Valve gear of internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、シリンダヘッドに設けられるロッカシャフトで揺動可能に支承されるとともに動弁カムに従動するロッカアームが、機関弁のステムの上端に着脱可能に装着されるシムに当接される内燃機関の動弁装置に関する。 The present invention relates to an internal combustion engine in which a rocker arm that is swingably supported by a rocker shaft provided in a cylinder head and that is driven by a valve cam is abutted against a shim that is detachably mounted on an upper end of a stem of an engine valve. The present invention relates to a valve gear.
ロッカシャフトで揺動可能に支承されるロッカアームに螺合されるタペットねじが機関弁の上端に当接され、そのタペットねじの進退位置を調節することで機関弁のバルブクリアランスを調整するようにした内燃機関の動弁装置が、たとえば特許文献1で知られており、またロッカシャフトで揺動可能に支承されるロッカアームが機関弁の上端に着脱可能に装着されるシムに当接され、そのシムを交換することで機関弁のバルブクリアランスを調整するようにした内燃機関の動弁装置が、たとえば特許文献2で知られている。
ところが上記特許文献1で開示されるように、ロッカアームにタペットねじが螺合される構成は、動弁系の重量増加を招き、高回転追従性の悪化の原因となる可能性があり、高回転追従性を高めるための弁ばねの荷重を増加したときにはフリクションロスの増加を招いてしまう。しかもタペットねじを操作する工具を配置するための空きスペースをロッカアームの上方に確保する必要があり、ロッカアームの上方にカムが配置される構成の動弁装置ではカムの配置上の自由度が狭められてしまう。 However, as disclosed in Patent Document 1, the structure in which the tappet screw is screwed to the rocker arm may increase the weight of the valve operating system, which may cause deterioration in the high-speed followability. When the load of the valve spring for increasing the follow-up performance is increased, the friction loss is increased. In addition, it is necessary to secure a free space above the rocker arm for placing the tool for operating the tappet screw, and the valve operating device configured to place the cam above the rocker arm reduces the degree of freedom in cam placement. End up.
一方、特許文献2で開示されるように、機関弁の上端に装着されるシムをその厚さを変更しつつ取換えるようにした構成では、動弁系の重量増加を招くことはなく、またロッカアームの上方に空きスペースを確保する必要もないのであるが、動弁装置の組付け完了後にバルブクリアランスを測定した後、動弁装置を分解いてシムを交換したり、特殊工具で機関弁を開弁側に押し下げた状態でシムを交換したりする必要があり、シムの交換作業の作業性が優れているとは言い難い。
On the other hand, as disclosed in
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、機関弁の上端に着脱可能に装着されるシムの交換作業を容易に行い得るようにした内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a valve operating apparatus for an internal combustion engine that can easily replace a shim that is detachably attached to the upper end of an engine valve. And
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダヘッドに設けられるロッカシャフトで揺動可能に支承されるとともに動弁カムに従動するロッカアームが、機関弁のステムの上端に着脱可能に装着されるシムに当接される内燃機関の動弁装置において、前記ロッカアームを前記シムに当接させるようにしてロッカシャフトの軸線に沿う方向でのロッカアームの位置を定めるべくロッカシャフトに装着される状態と、前記シムとの当接を解除するように前記ロッカアームをロッカシャフトの軸線に沿って移動させることを可能とすべくロッカシャフトから外される状態とを切換え可能とした位置規制手段が、前記ロッカシャフトに着脱可能に装着されることを特徴とする。 In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, a rocker arm that is swingably supported by a rocker shaft provided in a cylinder head and that is driven by a valve cam is detachable from an upper end of a stem of an engine valve. In a valve operating apparatus for an internal combustion engine that is in contact with a shim mounted on the rocker, the rocker shaft is mounted on the rocker shaft to determine the position of the rocker arm in a direction along the axis of the rocker shaft so that the rocker arm is in contact with the shim. A position restricting means capable of switching between a state in which the rocker arm is removed and a state in which the rocker arm is removed from the rocker shaft so that the rocker arm can be moved along the axis of the rocker shaft so as to release contact with the shim. The rocker shaft is detachably mounted.
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記位置規制手段が、前記ロッカシャフトに設けられる油路からの油圧を前記ロッカアームに導く給油路を有して前記ロッカシャフトに着脱可能に装着されることを特徴とする。 According to a second aspect of the invention, in addition to the configuration of the first aspect of the invention, the position restricting means includes an oil supply passage that guides oil pressure from an oil passage provided in the rocker shaft to the rocker arm. The rocker shaft is detachably mounted.
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記位置規制手段が、前記ロッカシャフトの軸線を含む平面で2分割されることを可能としつつ、前記ロッカシャフトへの装着時には該ロッカシャフトの軸線に沿う方向での前記ロッカアームの位置を定めるようにしてロッカシャフトに着脱可能に装着される円筒状のカラーであることを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first aspect of the invention, the position restricting means can be divided into two on a plane including the axis of the rocker shaft, and It is characterized in that it is a cylindrical collar that is detachably mounted on the rocker shaft so as to determine the position of the rocker arm in a direction along the axis of the rocker shaft when mounted.
さらに請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ロッカシャフトへの装着時には該ロッカシャフトの軸線に沿う方向での前記ロッカアームの位置を定めるようにして前記ロッカシャフトに着脱可能に装着されるクリップであることを特徴とする。
In addition to the structure of the invention described in claim 1, the invention according to
請求項1記載の発明によれば、位置規制手段をロッカシャフトから取り外すことにより、ロッカアームをシムとの当接を解除する位置までロッカシャフトの軸線に沿って移動させることができ、バルブクリアランスを調整すべく機関弁の上端に装着されるシムをその厚さを変更しつつ交換する作業を容易とすることができる。 According to the first aspect of the present invention, by removing the position restricting means from the rocker shaft, the rocker arm can be moved along the axis of the rocker shaft to the position where the contact with the shim is released, and the valve clearance is adjusted. Therefore, it is possible to easily replace the shim attached to the upper end of the engine valve while changing its thickness.
また請求項2記載の発明によれば、位置規制手段はロッカアームに油圧を導く給油路を有するものであり、位置規制手段をロッカシャフトから取り外すことにより、シムの交換作業が容易となるだけでなく、給油路の目詰まり等のチェックも同時に行うことができ、作業能率が向上する。 According to the second aspect of the present invention, the position restricting means has an oil supply passage that guides the oil pressure to the rocker arm. By removing the position restricting means from the rocker shaft, the shim can be easily replaced. In addition, it is possible to check the clogging of the oil supply passage at the same time, and the work efficiency is improved.
さらに請求項3または4記載の発明によれば、シムの交換作業を容易とするための構造が簡素化される。 Furthermore, according to the third or fourth aspect of the invention, the structure for facilitating the shim replacement work is simplified.
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below based on examples of the present invention shown in the accompanying drawings.
図1〜図7は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は内燃機関の要部縦断側面図、図2はヘッドカバーおよびカムシャフトを省略して図1の2矢視方向から見た平面図、図3は図2と同一方向から見た一部切欠き平面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7はシムを交換する際の図2に対応した平面図である。
1 to 7 show a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a longitudinal side view of a main part of an internal combustion engine. FIG. 2 is a view from the direction of
先ず図1において、ヘッドカバー11が結合されるシリンダヘッド12には、点火プラグ13を中央部に臨ませた燃焼室14の天井面に臨む一対の吸気弁口15…と、前記燃焼室14に臨む一対の排気弁口17…と、両吸気弁口15…に共通に通じてシリンダヘッド12の一側壁に開口する吸気ポート16と、両排気弁口17…に共通に通じてシリンダヘッド12の他側壁に開口する排気ポート18とが、気筒毎にそれぞれ設けられる。
1, the
シリンダヘッド12には、吸気弁口15…を開閉可能な吸気弁19…のステム19a…を開閉作動方向にガイドするガイド筒20…が設けられ、図示しない吸気側動弁装置により、吸気弁19…が開閉駆動される。
The
またシリンダヘッド12には排気弁口17…を開閉可能な機関弁としての排気弁21…のステム21a…を開閉作動方向にガイドするガイド筒22…が設けられ、前記排気弁21…のステム21a…の上部に固定されるばね受け部材23…と、ガイド筒22…を囲んでシリンダヘッド12の上面に当接されるばね受け部材24…との間に、排気弁21…を閉弁方向に付勢する弁ばね25…が縮設される。
The
しかも排気弁21のステム21aの上端には、有底円筒状であるシム26が着脱可能として装着されるものであり、このシム26の閉塞端の厚みを変化させることで排気弁21のバルブクリアランスが調整されることになる。
Moreover, a bottomed
図2および図3において、排気弁21…を開閉駆動する動弁装置は、一対の排気弁21…に個別に対応した第1および第2低速用ロッカアーム29,30と、それらの低速用ロッカアーム29,30間に挟まれる高速用ロッカアーム31と、第1低速用ロッカアーム29を高速用ロッカアーム30との間に挟む位置規制手段としての給油ロッカアーム32と、それらのロッカアーム29〜32の基端部を揺動可能にして共通に支承するロッカシャフト33と、第1および第2低速用ロッカアーム29,33に個別に対応した第1および第2低速用カム34,35ならびに高速用ロッカアーム30に対応した高速用カム36を有するカムシャフト37と、第1および第2低速用ロッカアーム29,30の高速用ロッカアーム31への連結および連結解除を切換える連結切換機構38とを備える。
2 and 3, the valve operating device that opens and closes the
前記ロッカシャフト33および前記カムシャフト37は相互に平行な軸線を有するものであり、ロッカシャフト33は、該ロッカシャフト33の軸線に沿って前記燃焼室14の両側に対応する位置でシリンダヘッド12に立設されるホルダ39,39で固定的に支承され、前記カムシャフト37は、それらのホルダ39…と、それらのホルダ39…にそれぞれ締結されるキャップ40,40とで回転自在に支承される。
The
また前記各ホルダ39…の一側面には、ロッカシャフト33を囲繞する円筒状のボス部39a…が一体に突設されており、前記各ロッカアーム29〜32の基端部は、ロッカシャフト33の軸線に沿って燃焼室14の一側に配置されるホルダ39の他側面と、ロッカシャフト33の軸線に沿って燃焼室14の他側に配置されるホルダ39の前記ボス部39aとで挟まれることによって、ロッカシャフト33の軸線に沿う位置が定められることになる。
Further,
図4において、第1低速用ロッカアーム29の先端部には、耐摩耗性の材料から成るチップ41が、排気弁21のステム21aの上端に装着されているシム26に当接するようにして固着される。また第1低速用ロッカアーム29の中間部には、カムシャフト37側に開放した溝42が設けられており、この溝42内に配置されて第1低速用カム34に転がり接触するローラ43が、カムシャフト37と平行な軸線を有して第1低速用ロッカアーム29に固定される円筒状の第1スリーブ44にニードルベアリング45を介して軸支される。
In FIG. 4, a
また第2低速用ロッカアーム30の先端部にも耐摩耗性の材料から成るチップ(図示せず)が排気弁21のステム21aの上端に装着されているシム26に当接するようにして固着されており、第2低速用ロッカアーム30の中間部に設けられた溝46内に配置されて第2低速用カム35に転がり接触するローラ47が、カムシャフト37と平行な軸線を有して第2低速用ロッカアーム30に固定される円筒状の第2スリーブ48にニードルベアリング49を介して軸支される。
A tip (not shown) made of wear-resistant material is also fixed to the tip of the second low-
図5において、高速用ロッカアーム31の先端部には、カムシャフト37側に開放した溝50が設けられており、この溝50内に配置されて高速用カム36に転がり接触するローラ51が、カムシャフト37と平行な軸線を有して高速用ロッカアーム31に固定される円筒状の第3スリーブ52にニードルベアリング53を介して軸支される。
In FIG. 5, a
しかも高速用ロッカアーム31の先端側下部には耐摩耗性の材料から成るチップ54が固着される。一方、定位置にある高速用ロッカアーム31の下方でシリンダヘッド12には、図1で明示するロストモーション機構55が配設される。而して該ロストモーション機構55は、前記高速用ロッカアーム31のチップ54に当接するリフタ56と、上方に開放するようにしてシリンダヘッド12に設けられた有底穴57の閉塞端および前記リフタ56間に縮設されるロストモーションばね58とを備えるものであり、ロストモーションばね58が発揮するばね力により、高速用ロッカアーム31はそのローラ51を高速用カム36に摺接させる側に付勢される。
In addition, a
図6において、給油ロッカアーム32は、前記ロッカシャフト33の軸線を含む平面を結合面とした第1および第2部材61,62がロッカシャフト33の両側に配置される一対のボルト63,63で締結されて成るものであり、それらのボルト63…による締結状態を解除することでロッカシャフト33から取り外し可能である。
In FIG. 6, the oil
第1部材61は、ロッカシャフト25の上半部を覆う円弧部61aと、該円弧部61aから排気弁21側に延びる延出部61bと、該延出部61bの先端に直角に連設される円筒状の嵌合筒部61cとを一体に有するものであり、前記嵌合筒部61cは、第1低速用ロッカアーム29における第1スリーブ44の一端部に嵌合される。一方、第2部材62はロッカシャフト33の下半部を覆う円弧状に形成されており、第1部材61における円弧部61aの両側が第2部材62の両側にボルト63…で締結される。
The
而してロッカシャフト33を両側から挟むようにして第1および第2部材61,62が結合されて成る給油ロッカアーム32は、そのロッカシャフト33への結合状態では嵌合筒部61cが第1低速用ロッカアーム29の第1スリーブ44に嵌合することで第1低速用ロッカアーム29と一体的に揺動することになり、この給油ロッカアーム32をロッカシャフト33から取り外すと、給油ロッカアーム32に対応する部分に空きスペースが生じることにより、第1低速用ロッカアーム29、高速用ロッカアーム31および第2低速用ロッカアーム30を、図7で示すように、ロッカシャフト33の軸線に沿って移動させることが可能となり、それにより第1低速用ロッカアーム29を一方の排気弁21のステム21aの上端のシム26から外れた位置にスライドさせるとともに第2低速用ロッカアーム30を他方の排気弁21のステム21aの上端のシム26から外れた位置にスライドさせることが可能となり、この状態でシム26…を交換することは容易である。
Thus, in the oil
なお図7で示すように、第1低速用ロッカアーム29、高速用ロッカアーム31および第2低速用ロッカアーム30をロッカシャフト33の軸線に沿って移動させた状態で、ロストモーション機構55のリフタ56に、高速用ロッカアーム31のチップ54の一部が重なるようにしておくことが必要であり、そうすれば、第1低速用ロッカアーム29、高速用ロッカアーム31および第2低速用ロッカアーム30をロッカシャフト33の軸線に沿って元の位置に戻す際に、前記高速用ロッカアーム31および前記ロストモーション機構55に引っ掛かりが生じることがなく、各ロッカアーム29〜31を元の位置に円滑に戻すことができる。
As shown in FIG. 7, the first low-
図3に注目して、第1低速用ロッカアーム29の第1スリーブ44、高速用ロッカアーム31の第3スリーブ52および第2低速用ロッカアーム30の第2スリーブ48は、排気弁21…が閉弁状態にあるときにはそれらの両端が第1低速用ロッカアーム29、高速用ロッカアーム31および第2低速用ロッカアーム30間に対応する位置にそれぞれ在るようにして同軸上に配置される同一内径のものであり、連結切換機構38はそれらのスリーブ44,48,52内に配設される。
3, the
而して連結切換機構38は、一端を油圧室64に臨ませるとともに高速用ロッカアーム31の第3スリーブ52に他端側を嵌合させることを可能として第1低速用ロッカアーム29の第1スリーブ44に摺動自在に嵌合される第1連結ピン65と、第1連結ピン65の他端に一端を当接させるとともに他端側を第2低速用ロッカアーム30の第2スリーブ48に嵌合させることを可能として第3スリーブ52に摺動自在に嵌合される第2連結ピン66と、第2スリーブ48に装着されたスナップリング67および第2連結ピン66間に縮設されて第1および第2連結ピン65,66を油圧室64側に付勢する戻しばね68とを備える。
Thus, the
前記油圧室64は、第1連結ピン65の一端と、給油ロッカアーム32の嵌合筒部61cとの間で第1スリーブ44内に形成されるものであり、この油圧室64に、ロッカシャフト33内に同軸に設けられる油路69からの油圧を導く給油路70が、給油ロッカアーム32に設けられる。
The hydraulic chamber 64 is formed in the
図6に注目して、前記給油路70は、ロッカシャフト33内の前記油路69に通じてロッカシャフト33に設けられる連通孔71に給油ロッカアーム32の揺動にかかわらず常時連通するようにして第1部材61における円弧部61aの内周に設けられる凹部70aと、該凹部70aに通じるようにして延出部61bに設けられる第1油路部分70bと、第1油路部分70bに通じるようにして嵌合筒部61cに設けられる第2油路部分70cとから成り、第2油路部分70cが油圧室64に通じることになる。
Paying attention to FIG. 6, the
而して油圧室64に油路69からの高圧の油圧が導かれると、戻しばね68のばね力に抗して、第1連結ピン65がその他端側を高速用ロッカアーム31の第3スリーブ52に嵌合し、第1連結ピン65で押された第2連結ピン66がその他端側を第2低速用ロッカアーム30の第2スリーブ48に嵌合するように移動し、第1低速用ロッカアーム29が第1連結ピン65を介して高速用ロッカアーム31に連結され、高速用ロッカアーム31が第2連結ピン66を介して第2低速用ロッカアーム30に連結される。これにより第1および第2低速用ロッカアーム29,30が高速用ロッカアーム31に連結されることになり、高速用カム36に従動して揺動する高速用ロッカアーム31とともに第1および第2低速用ロッカアーム29,30が揺動し、一対の排気弁21…が高速運転に対応した作動特性で開閉駆動されることになる。
Thus, when high hydraulic pressure from the
一方、ロッカシャフト33内の油路69の油圧を解放して、油圧室64の油圧を低下させると、戻しばね68のばね力より、第2連結ピン66が高速用ロッカアーム31の第3スリーブ52内に全長が収まる位置まで戻され、第1連結ピン65は第1低速用ロッカアーム29の第1スリーブ44内に全長が収まる位置まで戻される。この状態では、高速用ロッカアーム31の第1および第2低速用ロッカアーム29,30への連結状態が解除され、第1および第2低速用ロッカアーム29,30は対応する第1および第2低速用カム34,35に従動して揺動することになり、一対の排気弁21…が低速運転に対応した作動特性で開閉駆動されることになる。
On the other hand, when the oil pressure in the
また図4で示すように、ロッカシャフト33の下方で第1および第2低速用ロッカアーム29,30の基部には、チップ41側に指向したオイルジェット72が設けられており、ロッカシャフト33には、その内部の油路69を前記オイルジェット72に連通させる連通孔73が設けられ、油路69からのオイルがオイルジエット72を介してチップ41およびシム26の当接部に噴出される。これによりチップ41およびシム26間のフリクションおよび摩耗の低減が図られる。
As shown in FIG. 4, an
さらに図5で示すように、高速用ロッカアーム31には、ローラ51を配置する溝50内に溜まったオイルを、該高速用ロッカアーム32の下部に固着されたチップ54と、ロストモーション機構55のリフタ56との当接部に導く給油孔74が設けられており、前記溝50内のオイルが前記チップ54およびリフタ56の当接部に導かれることにより、チップ54およびリフタ56間のフリクションおよび摩耗の低減が図られる。
Further, as shown in FIG. 5, in the high-
次にこの第1実施例の作用について説明すると、第1および第2低速用ロッカアーム29,30に固着されたチップ41…を排気弁21…のステム21a…の上端に着脱可能に装着されたシム26…に当接させるようにしてロッカシャフト33の軸線に沿う方向での第1および第2低速用ロッカアーム29,30の位置を定めるべくロッカシャフト33に装着される状態と、前記シム26…との当接を解除するように第1および第2低速用ロッカアーム29,30をロッカシャフト33の軸線に沿って移動させることを可能とすべくロッカシャフト33から外される状態とを切換え可能とした給油ロッカアーム32が、ロッカシャフト33に着脱可能に装着されるている。
Next, the operation of the first embodiment will be described. Shims in which chips 41 fixed to the first and second low-
したがって給油ロッカアーム32をロッカシャフト33から取り外すことにより、第1および第2低速用ロッカアーム29,30をシム26…との当接を解除する位置までロッカシャフト33の軸線に沿って移動させることができ、バルブクリアランスを調整すべく排気弁21…の上端に装着されるシム26…をその厚さを変更しつつ交換する作業を容易とすることができる。
Therefore, by removing the oil
また給油ロッカアーム32は、第1低速用ロッカアーム29に油圧を導く給油路70を有するものであり、給油ロッカアーム32をロッカシャフト25から取り外すことにより、シム26…の交換作業が容易となるだけでなく、給油路70の目詰まり等のチェックも同時に行うことができ、作業能率が向上する。
The oil
図8は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照を付す。 FIG. 8 shows a second embodiment of the present invention, and the same reference numerals are given to portions corresponding to the first embodiment.
この第2実施例は、上記第1実施例に比べてホルダ39,39間の間隔を大きく設定し得る場合に適用されるものであり、両ホルダ39,39間には、上記第1実施例における第1低速用ロッカアーム29および給油ロッカアーム32を合わせた形状に形成された第1低速用ロッカアーム29′と、第2低速用ロッカアーム30と、それらの低速用ロッカアーム29′,30間に挟まれる高速用ロッカアーム31と、第1低速用ロッカアーム29′を高速用ロッカアーム30との間に挟む位置規制手段としての円筒状のカラー76とが配置される。
The second embodiment is applied when the distance between the
カラー76は、ロッカシャフト33の軸線を含む平面で2分割されることを可能としてロッカシャフト33を囲繞するものであり、カラー76をロッカシャフト33から取り外したときには、上記第1実施例と同様に、第1および第2低速用ロッカアーム29′,30をシム26…との当接を解除する位置までロッカシャフト33の軸線に沿って移動させることができ、バルブクリアランスを調整すべく排気弁21…の上端に装着されるシム26…をその厚さを変更しつつ交換する作業を容易とすることができ、シム26…の交換作業を容易とするための構造が簡素化されることになる。
The
本発明の第3実施例として、図9で示すように、高速用ロッカアーム31とは反対側で第1低速用ロッカアーム29′に当接、係合する位置規制手段としてのクリップ77を、第2実施例のカラー76に代えてロッカシャフト33に着脱可能に装着するようにしてもよく、この第3実施例によっても上記第2実施例と同様の効果を奏することができる。
As a third embodiment of the present invention, as shown in FIG. 9, a
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made without departing from the present invention described in the claims. It is.
たとえば上記実施例では、排気弁21に関連して説明したが、本発明を吸気弁に関連して実施することも可能である。また連結切換機構38が装備されていないロッカアームに関連して本発明を実施することも可能である。
For example, in the above embodiment, the
12・・・シリンダヘッド
21・・・機関弁である排気弁
21a・・・ステム
26・・・シム
29,29′,30・・・ロッカアーム
32・・・位置規制手段としての給油ロッカアーム
33・・・ロッカシャフト
34,35・・・カム
69・・・油路
70・・・給油路
76・・・位置規制手段としてのカラー
77・・・位置規制手段としてのクリップ
12 ...
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JP2009091968A (en) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Otics Corp | Variable valve train |
JP2012047113A (en) * | 2010-08-27 | 2012-03-08 | Honda Motor Co Ltd | Rocker arm device |
JP2016148270A (en) * | 2015-02-12 | 2016-08-18 | 株式会社オティックス | Clearance adjusting method |
-
2005
- 2005-05-24 JP JP2005150373A patent/JP2006328989A/en active Pending
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