JP2006326082A - 歯科用スピットン及び歯科治療ユニット - Google Patents

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清 杉本
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Abstract

【課題】通常、給排水ボックス内に収納されているうがい鉢がうがい時、該給排水ボックスから直線的に患者の前に出てくるようにして、回転式にした場合に比べ、移動してきたうがい鉢が患者の腕に当るおそれがなく、そのため、全体構成がシンプルかつ安価になり、かつ、うがい時、患者が楽な姿勢でうがいできるようにする。
【解決手段】歯科治療椅子1と、該歯科治療椅子1の側方に配設されたスピットン10とを有し、前記スピットン10は、うがい鉢11と、該うがい鉢11を収納する給排水ボックス12とから成る。うがい鉢11は給排水ボックス12に対して直線的に移動可能(矢印A及びB方向)に設けられ、うがい時、前記給排水ボックス12より前記歯科治療椅子1に座っている患者の前方に引き出され、患者は、楽な姿勢でうがいをすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科用スピットン及び該スピットンを備えた歯科治療ユニットに関し、より詳細には、うがい鉢を給排水ボックスに対して水平かつ直線的に出し入れ可能にしたスピットン、及び、該スピットンを歯科治療椅子の側方に具備し、うがい時、前記うがい鉢が前記給排水ボックスより延出して前記治療椅子の前方に位置するようにした歯科治療ユニットに関する。
図4は、従来の歯科用スピットン及び該スピットンを備えた歯科治療ユニットの一例を説明するための要部概略構成図で、図中、1は歯科治療椅子、10はスピットンで、該スピットン10は、うがい鉢11及び給排水ボックス12を有し、該給排水ボックス12は、周知のように、うがい鉢11に該うがい鉢11を洗浄するための洗浄水、及び、患者が口腔内をうがいするうがい水を供給し、更には、洗浄後及びうがい後の汚水を排水する。
歯科治療に当り、患者は歯科治療椅子1に座り、頭を安頭台2に固定して治療を受ける。治療中、術者は治療椅子1を上下動、倒起動、傾斜動等させて、患者を治療しやすい姿勢にして治療を行う。歯科治療の途中又は終了時等において、治療椅子1を起状態にするとともに、高さ調節をして、患者は口腔内をうがいするが、その際、図3に示すように、うがい鉢11が矢印A方向に回動し、うがいした後の汚水を鉢内に排出しやすいようにし、うがい後に、矢印B方向に回動して元の状態に戻すようにした歯科治療ユニットも提供されている。
上述のように、うがい鉢を回動させて該うがい鉢を患者の近くに移動させるようにした場合、通常、うがい鉢が患者の側方(左側)にあるため、うがいの際、患者は体をひねらなければならず、うがいしにくく、更には、回動してきた鉢が患者の腕等に当るおそれがあり、そのため、いちいち患者に鉢が動くことを知らせる必要があった。
また、うがい鉢11には、該うがい鉢11を洗うための洗い水を噴射する鉢洗いノズル21が設けられているが、従来、この鉢洗いノズル21は通常1本であり、1箇所から洗浄水を流すように構成されており、噴射水が少量では、その付近しか洗うことができない。また、多量の水を流しても、例えば、ノズル21の下部(P部分)等の洗えない箇所があった。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特に、通常、給排水ボックス内に収納されているうがい鉢がうがい時、該給排水ボックスから直線的に患者の前に出てくるようにして、回転式にした場合に比べ、移動してきたうがい鉢が患者の腕に当るおそれがなく、そのため、全体構成がシンプルかつ安価になり、かつ、うがい時、患者が楽な姿勢でうがいできるようにすることを目的としてなされたものである。
更には、うがい後、うがい鉢を給排水ボックス内に収納した時に、該うがい鉢を洗浄するようにするとともに、該洗浄を鉢全体にわたって均等に洗浄できるようにし、更には、少量(環境にやさしい)の洗浄水で効果的に(低ランニングコストで)洗浄できるようにすることを目的としてなされたものである。
請求項1の発明は、うがい鉢と、該うがい鉢を収納する給排水ボックスとから成り、前記うがい鉢は前記給排水ボックスに対して直線的に移動可能に設けられ、うがい時、前記給排水ボックスより引き出されるようにしたことを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記吸排水ボックスは、前記うがい鉢を洗浄する鉢洗い手段を内蔵し、該うがい鉢が給排水ボックス内に収納された時に、前記うがい鉢の内部周辺部に洗浄水を噴射するようにしたことを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記鉢洗い手段は、前記うがい鉢が前記給排水ボックス内に収納された時に、該うがい鉢の上方でかつ該うがい鉢の内部周辺部に洗浄水を噴射するためのリング状配管を有し、該配管に所定の間隔をおいて多数の噴射孔を有することを特徴としたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記給排水ボックス内にエアーと洗浄水とを混合する混合器を有し、該混合器にて混合したエアーと洗浄水とを前記リング状配管に設けられた前記噴射孔より噴射するようにしたことを特徴としたものである。
請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記混合器に清浄液を配給する清浄液配給管路を有し、前記清浄液を前記リング状配管に設けられた噴射孔より噴射するようにしたことを特徴としたものである。
請求項6の発明は、歯科治療椅子と、該歯科治療椅子の側方に配設されたスピットンとを有し、前記スピットンは、うがい鉢と、該うがい鉢を収納する給排水ボックスとから成り、前記うがい鉢は前記給排水ボックスに対して直線的に移動可能に設けられ、うがい時、前記給排水ボックスより前記歯科治療椅子の前方に引き出されるようにしたことを特徴としたものである。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記スピットンは、請求項2乃至5のいずれか1の発明であることを特徴としたものである。
通常、給排水ボックス内に収納されているうがい鉢がうがい時、該給排水ボックスから直線的に患者の前に出てくるようにしたので、回転式にした場合に比べ、移動してきたうがい鉢が患者の腕に当るおそれがなく、そのため、全体構成がシンプルかつ安価になり、かつ、うがい時、患者が楽な姿勢でうがいできる。
更には、うがい後、うがい鉢を給排水ボックス内に収納した時に、該うがい鉢を戦場することができるとともに、該洗浄をうがい鉢全体にわたって均等に洗浄でき、更には、少量(環境にやさしい)の洗浄水で効果的に(低ランニングコストで)洗浄することができる。
図1は、本発明による歯科用スピットン及び該スピットンを用いた歯科治療ユニットの一例を説明するための要部概略構成図で、図中、図4に示した従来技術と同様の作用をする場合には、図4の場合と同じ参照番号が付してある。而して、本発明においては、うがい鉢11は給排水ボックス12に対して、水平にかつ直線的(矢印A,Bに示す方向)に移動自在に取り付けられ、常時に、矢印B方向に移動されて、給排水ボックス12内に収納され、患者の目からは見えないように収納されている。うがい時、治療椅子1を起状態にし、その高さをうがい時状態に調整すると、給排水ボックス12内に収納されていたうがい鉢が矢印A方向に直線的に移動されて、患者の手前近くまで移動されてくる。患者は、その状態で、つまり、自分の手前近くにうがい鉢が配置された状態でうがいをすることができ、うがい鉢を固にしたもの、或いは、図4に示したように回転式にしたものにし、体をひねることなく、楽な姿勢でうがいをすることができる。
なお、うがい鉢11の移動は、エアーシリンダや電動シリンダを用いて、治療椅子の姿勢位置調整のタイミングに合せて、自動的に出入りするようにしているが、勿論、手前で行うことも可能である。
図2は、本発明によるうがい鉢の構成例を説明するための図で、前述のように、給排水ボックス内には、うがい鉢11が移動可能に設けられており、該うがい鉢11が給排水ボックス内に収納された時に、給排水ボックス内において、うがい鉢11の上方に、該うがい鉢の鉢内周辺部に洗浄水を噴射するためのリング状の管13が設けられている。図2(B)は、リング管13を下側からみた図で、該リング管13の下側には、うがい鉢洗浄水を放出するための孔13,13・・・13が略等間隔に設けられており、うがいが終了して、給排水ボックス内に収納されたうがい鉢に対して、うがい鉢内の周辺部にこれらの孔13,13・・・から洗浄水が、図2(C)に示すように、噴射されて鉢内を洗浄する。
洗浄水を噴射するリング状の管13には、洗浄水用の水管14を通して供給される水と、圧縮空気用のエアー管14を通して供給されるエアーとが、混合器15により混合され、次いで、これら水とエアーとが、混合された混合液が管16を通して供給され、このようにして供給された水とエアー上の混合液がリング状管13に設けられた孔13,13・・・から噴射され、これによって、うがい鉢11内が洗浄される。なお、うがい用の水は、うがい用ノズル22を通して、コップ置場上に置かれたうがい用コップ20内に供給され、患者は該コップ20内の水を口腔に含み、口腔内をうがいし、うがいした後の汚水をうがい鉢内にはき捨てる。
図3は、うがい鉢11の排水管11’内を清掃する清掃手段を設けた例を説明するための要部構成図で、図中、17は、例えば、給排水ボックス12内に設けられた清浄剤タンク、14は該タンク17内の清浄剤を混合器15に供給するための清浄液供給管路で、洗浄水供給管路14、エアー供給管路14、清浄剤供給管路14のそれぞれには、電磁弁18、18、18、逆止弁19、19、19等が設けられており、前述のように、洗浄水とエアーの混合液を流してうがい鉢を洗浄した後に、清浄剤を流してうがい鉢11の排水管11’内を清掃し、或いは、洗浄水とエアーと清浄剤とを同時に流してうがい鉢の排水管11’内を清掃する。
清浄剤の供給は、水・エアーの供給と同期をとって同時に或いはタイミングを遅らせて或いは水・エアーの供給後に、自動的に行うようにするとよい。このようにすることにより、うがい鉢排水管路11’内に汚水が付着するのを防止することができ、或いは、付着した汚水を効果的に洗い流すことができ、従って、排水管11’内に汚水が付着し難いため、悪臭等の発生がなく、患者や術者に不快感を与えるようなことがない。
うがい鉢排水管内の清掃は、従来は、診療後に、アシスタントや術者が清浄剤をうがい鉢に流して行っていたが、うがい鉢の洗浄と同期して、自動的に行うようにすると、アシスタントや術者の作業が減るので、そのための時間をセーブすることができ、ユーザサイドの負担を軽減することができる。
なお、以上には、清浄剤を流すタイミングをうがい鉢の洗浄と同期をとって行うようにした場合の例について説明したが、その他に、例えば、清浄剤を流すタイミングや量を予めプログラムできるようにしておき、ユーザ個々の状況に合せて行うようにしてもよい。
本発明による歯科用スピットン及び該スピットンを備えた歯科治療ユニットの一例を説明するための要部概略構成図である。 本発明による歯科用うがい鉢の一構成例を説明するための要部構成図を示す図である。 うがい鉢清掃の一例を説明するための要部構成図である。 従来の歯科治療ユニットの一例を説明するための要部全体構成図である。
符号の説明
1…歯科治療椅子、10…スピットン、11…うがい鉢、12…給排水ボックス、13…洗浄水放出管、13,13・・・13…洗浄水噴射孔、14…洗浄水管、14…圧縮エアー管、14…清浄剤供給管、15…混合器、16…混合液供給管、17…清浄剤タンク、18〜18…電磁弁、19〜19…逆止弁、20…うがい用コップ、21…洗浄水放出ノズル、22…うがい水放出ノズル。

Claims (7)

  1. うがい鉢と、該うがい鉢を収納する給排水ボックスとから成り、前記うがい鉢は前記給排水ボックスに対して直線的に移動可能に設けられ、うがい時、前記給排水ボックスより引き出されるようにしたことを特徴とする歯科用スピットン。
  2. 前記吸排水ボックスは、前記うがい鉢を洗浄する鉢洗い手段を内蔵し、該うがい鉢が給排水ボックス内に収納された時に、前記うがい鉢の内部周辺部に洗浄水を噴射するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の歯科用スピットン。
  3. 前記鉢洗い手段は、前記うがい鉢が前記給排水ボックス内に収納された時に、該うがい鉢の上方でかつ該うがい鉢の内部周辺部に洗浄水を噴射するためのリング状配管を有し、該配管に所定の間隔をおいて多数の噴射孔を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用スピットン。
  4. 前記給排水ボックス内にエアーと洗浄水とを混合する混合器を有し、該混合器にて混合したエアーと洗浄水とを前記リング状配管に設けられた前記噴射孔より噴射するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の歯科用スピットン。
  5. 前記混合器に清浄液を配給する清浄液配給管路を有し、前記清浄液を前記リング状配管に設けられた噴射孔より噴射するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の歯科用スピットン。
  6. 歯科治療椅子と、該歯科治療椅子の側方に配設されたスピットンとを有し、前記スピットンは、うがい鉢と、該うがい鉢を収納する給排水ボックスとから成り、前記うがい鉢は前記給排水ボックスに対して直線的に移動可能に設けられ、うがい時、前記給排水ボックスより前記歯科治療椅子の前方に引き出されるようにしたことを特徴とする歯科治療ユニット。
  7. 前記スピットンは、請求項2乃至5のいずれか1に記載のスピットンであることを特徴とする請求項5に記載の歯科治療ユニット。
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CN104127252A (zh) * 2014-08-19 2014-11-05 咸阳西北医疗器械(集团)有限公司 用于牙科治疗机的痰盂旋转机构
CN105055108A (zh) * 2015-08-10 2015-11-18 王华荣 一种台式洗牙机

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