JP2006324988A - トラヒック制御装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】MPLS網の最低保証帯域型クラスにおいて、最低保証帯域型クラスの余剰帯域が、UDPトラヒックに対してより公平に配分できるようにする。
【解決手段】
LSP毎UDP廃棄確率算出部106は、AFudpバッファ142、AFtcpバッファ143のキュー長q,lいずれかがが、しきい値qout m i n,lout m i nを超えていた場合に、まず、トラヒック測定部102で測定している各LSPiのEE,AFin tcp,AFin udpのトラヒックレートei,ai tcp,ai udpを用いて出力リンク(リンク帯域C)におけるAF余剰帯域exを求め、各LSPiのUDPトラヒックヘ配分すべきAF余剰帯域Bi udpを求め、求めた各LSPiのUDPトラヒックヘ配分すべきAF余剰帯域Bi udpとLSPiのAFout udpのトラヒックレートbi udpからLSPiのAFout udpパケットの廃棄確率Pbi udpを算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DiffServ(Differentiated Services)をサポートするMPLS(Multiprotocol Label Switching )網におけるパケット廃棄及びパケット交換を行うトラヒック制御装置及び方法に関し、特に、輻輳を検出した装置の出力インタフェースを共有する複数のラベルスイッチパス(LSP:Label Switched Path)毎に、UDPトラヒックの廃棄率を算出するトラヒック制御装置に及び方法に関するものである。
MPLS(Multiprotocol Label Switching )は、データリンクヘッダとIPパケットヘッダとの間に、固定長のShimヘッダ(MPLSラベル)を付与し、Shimヘッダ内のラベルの値に基づいて、当該パケットを高速に転送する技術である。MPLSによるパケットの転送経路は、LSP(Label Switched Path)とよばれている。LSPには、要求帯域を設定することが可能であり、例えば、CR−LDP(Constraint Routed Label Distribution Protocol)やRSVP−TE(Resource Reservation Protocol Traffic Engineering)などのシグナリングプロトコルを用い、LSPが通過する各リンクにおいて要求される帯域以上の空き帯域がある経路を、明示的に設定しまた制御することが可能となっている。
また、MPLSにおいても、DiffServ(Differentiated Services)とよばれる 通信品質(QoS)を提供することが可能となっている。MPLSにおけるDiffServでは、IPパケットヘッダに記入されたコード(DSコードポイント)に従ってクラス別に定義されるトラヒック制御(PHB:Per Hop Behavior)と同様な制御を、Shimヘッダ内のEXPフィールド値を用いて、通信品質の提供を実現しており、EF(Expedited Forwarding)クラスとAF(Assured Forwarding)クラスのPHBが定義されている。
EFクラスのPHBは、専用線型サービスを実現するものであり、MPLSノードの出力ポートにおいて、EFクラスのパケット(EFパケット)が収容されるキューの出力優先度を最優先にすることで、遅延,パケット廃棄確率,及びジッターなどの低い高品質な専用線的サービスを実現する。このPHBでは、通常、LBPの起点ノードである送信側エッジノード(エッジルータ:LER)において、ERパケットによるLSPへの入力EFトラヒックは、LSPの要求帯域以下となるように制限される。
AFクラスのPHBは、最低保証帯域型サービスを実現するものである。このPHBでは、AFクラスのパケット(AFパケット)は、LSPの要求帯域からEFクラスのトラヒックが使用した残りである残余域を、AF最低保証帯域(AF保証帯域)として使用し、AF保証帯域内であれば、AFパケットによるLSPへの入力AFトラヒックは、MPLS網内で損失されることなく転送が保証される。さらに、LSPの起点ノードである送信側エッジノードにおいて、LSPが通過する出力リンクに空き帯域があれば、AF保証帯域以上の帯域を使用し、AFトラヒックをLSPを通してMPLS網内に流入させることが、このPHBでは許されている。
この際、AFパケットに違反を表すマーキングが付与される。なお、以降では、上記マーキングが付与されたAFパケットをAFoutクラスのパケットとしてAFoutパケットと呼び、上記マーキングが付与されていないAFパケットは、AFinクラスのパケットとしてAFinパケットとよぶ。MPLSノードのAFバッファでキュー長が輻輳検出のしきい値を超えて輻輳状態と判定された場合に、RIO(RED with IN/OUT)とよばれる手法で、予めキュー長に応じて定義された廃棄確率で、AFoutパケットが、優先的に廃棄される。
なお、MPLS網では、上述したように、CR−LDPなどのシグナリングプロトコルを用いてLSPの要求帯域を収容することが可能な経路を選択してLSPが設定でき、網全体の負荷の偏りを回避して網の資源(リソース)を有効に利用できる。このことから、MPLS網では、出力インタフェースで競合するLSPの要求帯域の総和は、出力リンク帯域以下(オーバプロビジョニング)であるとし、輻輳時においても、網内の転送が保証されているAFinパケットは、廃棄されないものとしている。
以下、MPLS網について図を用いて簡単に説明する。図3は、MPLS網の構成例を概略的に示す構成図である。網事業者によって運営されるMPLS網300は、エッジノード301,エッジノード302,エッジノード303,エッジノード304,エッジノード305,エッジノード306,エッジノード307,エッジノード308とコアノード309,コアノード310,コアノード311,コアノード312が、リンクによって相互に接続して構成されている。各エッジノードには、網事業者の顧客のネットワークであるカスタマ網313,カスタマ網314,カスタマ網315,カスタマ網316,カスタマ網317,カスタマ網318が接続されている。
例えば、CR−LSPやRSVP−TEなどのシグナリングプロトコルによって、カスタマ網313からカスタマ網316へのIPパケットをMPLS網300で転送する経路として、エッジノード301−コアノード309−コアノード312−エッジノード307を経由するLSP1(要求帯域c1)が、収容可能なリンクの上に設定されている。また、カスタマ網314からカスタマ網317へのIPパケットをMPLS網300で転送する経路として、エッジノード302−コアノード309−コアノード312−エッジノード306を経由するLSP2(要求帯域c2)が、収容可能なリンクの上に設定されている。また、カスタマ網315からカスタマ網318へのIPパケットをMPLS網300で転送する経路として、エッジノード303−コアノード309−コアノード312−エッジノード305を経由するLSP3(要求帯域c3)が、収容可能なリンクの上に設定されている。また、図3中に矢印で示すように、LSPは片方向毎に設定される。
IPパケットを端末間で送受信するトランスポートプロトコルにTCPを利用したIPパケットのみがAFクラスであるとした場合、図3に示すコアノード309の出力port1のように、複数のLSPが競合する出力portにおいてAFバッファが輻輳し、RIOが定める廃棄確率で違反マーキングのあるAFパケットが優先的に廃棄されると、各LSPに入力されたAFクラスのTCPトラヒックの特性を表すパラメータの相違により、AF余剰帯域がLSPの間に不公平に配分される場合が発生する。なお、上記パラメータには、RTT,パケットサイズ,TCPコネクション数,TCPプロトコル実装バージョンなどがある。例えば、あるLSPのAF保証帯域の方が他のLSPのAF保証帯域より多くても、配分されるAF保証帯域は他より少なく、この結果、配分されたすべてのAF帯域(AF保証帯域,AF余剰帯域)も他より少なくなることがある。
上述した不公平なAF余剰帯域配分あるいは不公平なAF帯域配分は、より多くのAF保証帯域を獲得してAFトラヒックの品質を向上させるために、多くのLSP要求帯域を購買あるいは契約しようとするLSPユーザの意欲を減退させ、網事業者がLSPユーザにAFトラヒック品質向上のために、LSP要求帯域増設を勧めるというビジネスモデルを妨げる。
上述したAF帯域不公正配分の問題を解消するために、TCPトラヒックのみをAFクラスとした場合を想定し、LSPユーザが契約したAF保証帯域に見合ったAF帯域をLSPユーザが享受できるように、各LSPのAF保証帯域に比例したLSP間AF帯域配分を実現しようとしたトラヒック制御装置が提案されている(非特許文献1参照)。非特許文献1では、WF−RIO(Weighted Fair RIO)とよばれるトラヒック制御処理が提案されている。
以下、非特許文献1に示されたトラヒック制御装置について説明する。このトラヒック制御装置は、TCPトラヒックのみをAFクラスとした場合を想定し、MPLS網のノードの各出力portにおいて、AFバッファの輻輳を検知した際に、出力portを競合している複数のLSP間で、「各LSPのAF保証帯域の比で、AF余剰帯域(AF帯域)をLSP間に配分する」というAF帯域配分ポリシに則り、LSP要求帯域からEFトラヒックレートを差し引いた残帯域であるAF保証帯域の比で、AF余剰帯域を各LSPへ配分するLSP毎のAFoutパケット廃棄率を算出して適用している。
より詳細に説明すると、図4に示すように、非特許文献1によるトラヒック制御装置401は、トラヒック測定部402,トラヒック制御部403,出力バッファ管理部404,LSP毎廃棄確率算出部405を備えている。また、出力バッファ404は、EFバッファ401及びAFバッファ442を含む複数のバッファを備えている。
トラヒック測定部402は、トラヒック制御装置401へ入力されるパケットのShimヘッダのラベル値及びEXP値から、各LSPiの各クラス(EF,AFin,AFout)の流入トラヒックレート(ei,ai,bi)を測定する。出力バッファ管理部404において、AFバッファ442には、キュー長qにしきい値(qout mini,qout max,qout min<qout max)が設けられている。パケットが出力バッファ管理部404へ入力される度に、このパケットのEXP値からパケットのクラス(EF,AFin,AFout)を読み取り、EFクラスであれば、EFバッファを選択して上記パケットを挿入する。また、出力バッファ管理部404へ入力されたパケットのクラスが、AFin,AFoutのいずれかであれば、AFバッファ422が選択され、入力されたパケットをAFバッファ422に挿入する。また、出力バッファ管理部404は、各バッファにキューイングされているパケットの出力サービス順序規律を管理し、EFバッファ441,AFバッファ422の優先順位で出力サービスを行う。
LSP毎廃棄確率算出部405は、AFバッファ422のキュー長qが輻輳検出のしきい値qout miniを超えていた場合に、RIOによって予め定められているキュー長qに応じたAFout tcpパケットのパケット廃棄確率Pbを以下の(1)式により求める。
Figure 2006324988
さらに、各LSPiのクラス(EF,AFin,AFout)別のトラヒックレート(ei,ai,bi)を用いて以下の(2)式で示されるLSPi毎の重み付け値wiをPbに乗じ、LSPiのAFoutパケットの廃棄確率Pbi(=Pb×wi)を算出する。(2)式におけるwi’は、更新前の重み付け値であり、wi’の初期値は1である。(2)式におけるriは、以下の(4)式に示すように、各LSPi(要求帯域c1)のAF保証帯域ai(=ci−ei)に対してAFトラヒックが使用している、すなわち各LSPiに配分されたAF帯域(ai+bi)の比を示している。また、AF帯域配分ポリシを表す(3)式に示すように、各LSPiのriは等しいことが望ましく、このAF帯域配分ポリシへの適合度を、riの分散の程度で示した(5)式のIndex値で評価し、riのLSP間のバラツキが大きくなると、Index値が低下するため、Index値からAF帯域配分ポリシへの適合度が低下したと判断できる。このように適合度が低下したと判断すると、(2)式を用いて更新する。
(2)式の重み付け値wiは、TCPトラヒックレートがパケット廃棄確率の平方根に反比例する特性や公平ポリシなどを利用して導出される。各LSPのAFクラスに収容されるTCPトラヒックの特性を表すパラメータ(RTT,パケットサイズ,TCPフロー数,TCPバージョン)は、導出の過程で相殺され、重み付け値wiの算出に不要であるという特徴を持つ。なお、導出の過程については、非特許文献1に詳細が示されている。
Figure 2006324988
トラヒック制御部403は、トラヒック制御装置401へ入力されたパケットのクラスがAFout以外であれば、これを出力バッファ管理部404へ渡す。これに対し、入力したパケットのクラスがAFout udpであれば、AFバッファ422のキュー長qがしきい値qout miniを超えていた場合に、このパケットのラベル値からLSPiを判別し、LSP毎廃棄確率算出部405が算出するLSPiのAFoutパケットの廃棄確率Pbiでパケットを廃棄する。
次に、トラヒック制御装置401における一連のトラヒック制御処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS500で、トラヒック制御装置401が起動されてトラヒック制御処理が開始されると、トラヒック即測定部402がトラヒック制御装置401に入力されるパケットのShimヘッダのラベル値及びEXP値からLSP及びクラスを識別子、各LSPiへの各クラス(EF,AFin,AFout)の流入トラヒックレートを測定すると共に、当該パケットをトラヒック制御部403へ渡す(ステップS502)。
次に、ステップS502で、トラヒック制御部403が、入力されたパケットのクラスを判定する。トラヒック制御部403は、入力されたパケットのクラスがAFout以外であれば、このパケットを出力バッファ管理部404へ渡す。一方、トラヒック制御部403は、入力されたパケットのクラスがAFoutであれば、このパケットのラベル値からLSPiを判別し、LSPiのAFoutパケットの廃棄確率Pbiの算出をLSP毎廃棄確率算出部405に依頼する。
上述したトラヒック制御部403の判定の結果、LSPiのAFoutパケットの廃棄確率Pbiの算出依頼を受けたLSP毎廃棄確率算出部405は、RIOによって予め定められているキュー長qに応じたAFout tcpパケットのパケット廃棄確率Pbを、上記(1)式のように求め、さらに、各LSPiのクラス(EF,AFin,AFout)別のトラヒックレート(ei,ai,bi)を用い、(2)式で表されるLSPi毎の重み付け値wiをPbに乗じ、LSPiのAFoutパケットの廃棄確率Pbi(=Pb×wi)を算出する(ステップS503)。また、LSP毎廃棄確率算出部405は、算出した廃棄確率Pbiを、トラヒック制御部403へ応答する。
LSP毎廃棄確率算出部405より算出結果の応答を受け付けたトラヒック制御部403は、受け付けた廃棄確率PbiでLSPiのAFoutパケットを廃棄するため、例えば0以上1以下の乱数を発生させ、廃棄確率Pbi以下の値が出ればこのパケットを廃棄し、発生した乱数が廃棄確率Pbiを超えていれば、当該パケットを出力バッファ管理部404へ渡す(ステップS504)。
以上のことにより、AFout以外のパケットもしくはAFoutパケットをトラヒック制御部403より受けた出力バッファ管理部404は、受け付けたパケットのEXP値からこのパケットのクラス(EF,AFin,AFout)を読み取り、まず、クラスがEFであればEFバッファ441に受け付けたパケットを挿入し、クラスがAFであればAFバッファ442に受け付けたパケットを挿入する。また、出力バッファ管理部404は、各バッファにキューイングされているパケットの出力サービス順序規律を管理し、EFバッファ441,AFバッファ442の優先順位で出力する(ステップS505)。
以上のステップS501〜S505の各処理は、トラヒック制御装置401が停止するまで行われ(ステップS506)、トラヒック制御装置401が停止されると、上述したトラヒック制御処理が終了する(ステップS507)。
K.Tsunekawa, "Weighted Fair RIO for AF Bandwidth Allocation in a Diffserv-Capable MPLS Network", IFIP/IEEE MMNS2004, pp.152-163, Oct.2004. N.Seddigh, et al., "Bandwitdth Assurance Issue for TCP Flows in a Diffserentiated Service Net-work", IEEE GLOBECOM'99, pp.1792-1798. 恒川 健司、"AF最低保証帯域のTCP/UDP配分比をコントロールするマーキング法の提案"、電子情報通信学会総合大会、B−7−66,Mar. 2005.
上述した従来の技術では、TCPトラヒックのみをAFクラスとした場合を想定し、LSP毎に求めたAFoutパケット廃棄確率を適用することで、「各LSPiのAF保証帯域aiに比例してAF余剰帯域biを求める」というAF帯域配分ポリシに則り、LSP間のAAF余剰帯域配分を実現している。
しかしながら、IPパケットを端末間で送受信するトラスポートプロトコルには、TCP以外にもUDP(User Datagram Protocol)がある。TCPプロトコルには、輻輳時にパケット廃棄を検出し、送信レートを自立的に抑制するなどの輻輳制御機能を備えているが、このような輻輳制御機能が、UDPプロトコルにはない。
TCPトラヒックとUDPトラヒックとがAFクラスに混在した場合、パケット廃棄を検知して送信レートを抑制するTCPプロトコルに対し、UDPプロトコルは、パケットは危険値や送信レート抑制を行わないため、輻輳時のTCPトラヒックの使用帯域の減少幅は、UDPトラヒックに対して大きいことが報告されている(非特許文献2参照)。従って、従来の技術では、LSP間のAF余剰帯域配分は、各LSPのAFクラスに混在するUDPトラヒックの影響を受けることになる。例えば、UDPトラヒックが多いLSPが、AF帯域をより多く使用するなどの不公平が生じる。
また、LSP内においても、UDPトラヒックとTCPトラヒックとの間で使用するAF保証帯域やAF余剰帯域に不公平が生じる。例えば、輻輳時の各LSPへのAF帯域配分は、各LSPのAFクラスに占めるUDPトラヒック及びTCPトラヒックの割合の際の影響を受けて不公平が生じることになる。これは、AFクラスにTCPトラヒック及びUDPトラヒックが混在した場合、AFクラスに占めるUDPトラヒックの割合が少ない(TCPトラヒックの割合が多い)LSPは、UDPトラヒックの割合が多いLSPより輻輳によるAFクラス使用帯域の減少の程度が大きいことを意味する。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、MPLS網の最低保証帯域型クラスにおいて、最低保証帯域型クラスの余剰帯域が、UDPトラヒックに対してより公平に配分できるようにすることを目的とする。
本発明に係るトラヒック制御装置は、MPLS網の最低保証帯域型クラスにおいて、各ラベルスイッチパスにおいて算出された廃棄確率でUDPパケットを廃棄することで、各ラベルスイッチパスのUDPトラヒックが使用している保証帯域に比例して、最低保証帯域型クラスの余剰帯域を各ラベルスイッチパスのUDPトラヒックに配分するトラヒック制御装置であって、入力されたパケットのトラヒックレートを測定するトラヒック測定手段と、トラヒック測定手段が測定したトラヒックレートをもとに入力されたUDPパケットの廃棄確率を算出するUDP廃棄確率算出手段と、UDP廃棄確率算出手段が算出したUDPパケットの廃棄確率を元にUDPパケットを廃棄するトラヒック制御手段と、トラヒック制御手段による廃棄対象外のUDPパケットをUDPバッファに格納して格納されているパケットを出力する出力バッファ管理手段とを少なくとも備え、UDP廃棄確率算出手段は、i番目のラベルスイッチパスにおいて最優先とされたクラスのトラヒックレートei,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用しているTCPのトラヒックレートai tcp,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用しているUDPのトラヒックレートai udp,出力バッファ管理手段により出力される先のリンクの帯域C,予め設定されているUDPトラヒックのキュー長の最小しきい値lout min及びmaxしきい値lout max,実測されたUDPバッファの平均キュー長lから、(i)式及び(ii)式により出力先リンクにおける総合的な余剰帯域exを求め、i番目のラベルスイッチのUDPトラヒックへ配分する余剰帯域Bi udpを(iii)式により求め、i番目のラベルスイッチにおいて測定されたUDPパケットのトラヒックレートbi udpからi番目のラベルスイッチパスにおけるUDPパケットの廃棄確率Pbi udpを(iv)式により求めるようにしたものである。
上記トラヒック制御装置において、トラヒック測定手段が測定したトラヒックレートをもとに入力されたTCPパケットの廃棄確率を算出するTCP廃棄確率算出手段を備え、トラヒック制御手段は、UDP廃棄確率算出手段が算出したUDPパケットの廃棄確率を元にUDPパケットを廃棄するとともに、TCP廃棄確率算出手段が算出したTCPパケットの廃棄確率を元にTCPパケットを廃棄し、出力バッファ管理手段は、トラヒック制御手段による廃棄対象外のUDPパケットはUDPバッファに格納するとともにトラヒック制御手段による廃棄対象外のTCPパケットはTCPバッファに格納し、UDPバッファ,TCPバッファの順に格納されているパケットを出力し、TCP廃棄確率算出手段は、i番目のラベルスイッチパスにおいて最優先とされたクラスのトラヒックレートei,トラヒックレートai tcp,トラヒックレートai udp,最低保証帯域型クラスにおける余剰帯域を使用しているTCPのトラヒックレートbi tcpから、TCPパケットの廃棄確率をi番目のラベルスイッチパス毎に重み付けする重み付け値Wiを更新前の重み付け値W’iも用いて(v)式及び(vi)式により更新し、TCPバッファの平均キュー長qから定められるTCPパケットのパケット廃棄確率に上記重み付け値Wiを乗じ、i番目のラベルスイッチパスのTCPパケットの廃棄確率を算出し、各ラベルスイッチパスのUDPトラヒックが使用している保証帯域及び各ラベルスイッチパスのTCPトラヒックが使用している保証帯域に比例して、最低保証帯域型クラスの余剰帯域をUDPトラヒック及びTCPトラヒックに配分するようにしてもよい。
本発明に係るトラヒック制御方法は、MPLS網の最低保証帯域型クラスにおいて、各ラベルスイッチパスにおいて算出された廃棄確率でUDPパケット及びTCPパケットを廃棄することで、各ラベルスイッチパスのUDPトラヒック及びTCPトラヒックが使用している保証帯域に比例して、最低保証帯域型クラスの余剰帯域を各ラベルスイッチパスのUDPトラヒック及びTCPトラヒックに配分するトラヒック制御方法であって、入力されたパケットのトラヒックレートを測定し、廃棄対象外のUDPパケットをUDPバッファに格納し、廃棄対象外のTCPパケットをTCPバッファに格納し、UDPバッファ,TCPバッファの順に格納されているパケットを出力し、i番目のラベルスイッチパスにおいて最優先とされたクラスのトラヒックレートei,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用しているTCPのトラヒックレートai tcp,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用しているUDPのトラヒックレートai udp,UDPバッファ及びTCPバッファに格納されているパケットが出力される先のリンクの帯域C,予め設定されているUDPトラヒックのキュー長の最小しきい値lout min及びmaxしきい値lout max,実測されたUDPバッファの平均キュー長lから、(i)式及び(ii)式により出力先リンクにおける総合的な余剰帯域exを求め、i番目のラベルスイッチのUDPトラヒックへ配分する余剰帯域Bi udpを(iii)式により求め、i番目のラベルスイッチにおいて測定されたUDPパケットのトラヒックレートbi udpからi番目のラベルスイッチパスにおけるUDPパケットの廃棄確率Pbi udpを(iv)式により求め、i番目のラベルスイッチパスにおいて最優先とされたクラスのトラヒックレートei,トラヒックレートai tcp,トラヒックレートai udp,最低保証帯域型クラスにおける余剰帯域を使用しているTCPのトラヒックレートbi tcpから、TCPパケットの廃棄確率をi番目のラベルスイッチパス毎に重み付けする重み付け値Wiを更新前の重み付け値W’iも用いて(v)式及び(vi)式により更新し、TCPバッファの平均キュー長qから定められるTCPパケットのパケット廃棄確率に上記重み付け値Wiを乗じ、i番目のラベルスイッチパスのTCPパケットの廃棄確率を算出し、各ラベルスイッチパスのUDPトラヒックが使用している保証帯域及び各ラベルスイッチパスのTCPトラヒックが使用している保証帯域に比例して、最低保証帯域型クラスの余剰帯域をUDPトラヒック及びTCPトラヒックに配分するようにしたものである。
Figure 2006324988
以上説明したように、本発明では、i番目のラベルスイッチパスにおいて最優先とされたクラスのトラヒックレートei,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用しているTCPのトラヒックレートai tcp,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用しているUDPのトラヒックレートai udp,出力バッファ管理手段により出力される先のリンクの帯域C,予め設定されているUDPトラヒックのキュー長の最小しきい値lout min及びmaxしきい値lout max,実測されたUDPパケットのキュー長lから余剰帯域exを求め、i番目のラベルスイッチのUDPトラヒックへ配分する余剰帯域Bi udpを求め、i番目のラベルスイッチにおいて測定されたUDPパケットのトラヒックレートbi udpからi番目のラベルスイッチパスにおけるUDPパケットの廃棄確率Pbi udpを求め、求めた廃棄確率によりUDPパケットを廃棄するようにした。この結果、本発明によれば、MPLS網の最低保証帯域型クラスにおいて、最低保証帯域型クラスの余剰帯域が、各ラベルスイッチパスのUDPトラヒックに対してより公平に配分できるようになるという優れた効果が得られる。また、各ラベルスイッチパスのTCPトラヒックに対しても、最低保証帯域型クラスの余剰帯域が、より公平に配分できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。なお、MPLSのエッジノードにおいて、マーク無となったAFパケットは、プロトコル種別(TCP,UDP)毎に、AFin tcp,AFin udpのEXP値がMPLSのShimヘッダに付与されているものとし、マーク有となったAFパケットは同様にAFin tcp,AFin udpのEXP値がMPLSのShimヘッダに付与されているものとする。
図1は、本発明の実施の形態におけるトラヒック制御装置101の構成を示す構成図である。トラヒック制御装置101は,トラヒック測定部102,トラヒック制御部103,出力バッファ管理部104,LSP毎TCP廃棄確率算出部105,LSP毎UDP廃棄確率算出部106から構成されている。
トラヒック測定部102は、トラヒック制御装置101へ入力されるパケットのshimヘッダのラベル値及びEXP値から、各LSPi(LSP要求帯域ci)の各クラス(EE,AFin tcp,AFin udp,AFout tcp,AFout udp)の流入トラヒックレート(ei,ai tcp,ai udp,bi tcp,bi udp)を測定する。
出力バッファ管理部104は、複数のバッファを管理しており、EFバッファ141,AFudpバッファ142,AFtcpバッファ143を有している。AFudpバッファ142には、キュー長lにしきい値lout m i n及びlout max(0<lout m i n<lout max)が設けられている。また、AFtcpバッファ143にも、キュー長qにしきい値qout m i n及びqout max(0<qout m i n<qout max)が設けられている。パケットが出力バッファ管理部104へ入力される度に、このパケットのEXP値からパケットのクラス(EE,AFin tcp,AFin udp,AFout tcp,AFout udp)を読み取り、EFであればEFバッファ141を、AFin udpあるいはAFout udpであればAFudpバッファ142を、AFin tcpあるいはAFout tcpであればAFtcpバッファ143を選択し、入力されたパケットを挿入(格納)する。また、出力バッファ管理部104は、各バッファにキューイングされているパケットの出力サービス順序規律を管理しており、EFバッファ141,AFudpバッファ142,AFtcpバッファ143の優先順位で出力サービスを行う。
MPLS網のコアノードでは、AFクラスバッファをTCPプロトコルを利用したAFパケット用のAFtcpバッファと、UDPプロトコルを利用したAFパケット用のAFudpバッファに分け、EXP値がAFin tcpあるいはAFout tcpであるTCPパケットをAFudpバッファへ収容し、EXP値がAFin udpあるいはAFout udpであるUDPパケットをAFudpバッファへ収容し、EF>AFudp>AFtcpの順でプライオリティキューイングを行う。また、AFudpバッファのキュー長lに、しきい値lout min及びlout max(0<lout min<lout max)を設け、AFtcpバッファのキュー長qにしきい値qout min及びqout max(0<qout min<qout max)を設けている。
LSP毎UDP廃棄確率算出部106は、AFudpバッファ142、AFtcpバッファ143のキュー長q,lいずれかが、しきい値qout m i n,lout m i nを超えていた場合に、まず、トラヒック測定部102で測定している各LSPiのEE,AFin tcp,AFin udpのトラヒックレートei,ai tcp,ai udpを用いて出力リンク(リンク帯域C)におけるUDPトラヒックへ配分する総合的なAF余剰帯域exを(6)式のように求める。また、LSP毎UDP廃棄確率算出部106は、各LSPiのUDPトラヒックへ配分すべきAF余剰帯域Bi udpを(7)式のように求める。なお(6)式におけるαは、以下の(8)式に示すように、AFudpバッファ142のキュー長lがしきい値lout minを超過した際に、このキュー長lに応じてUDPへ配分するAF余剰帯域EXを絞り込むための係数である。また、LSP毎UDP廃棄確率算出部106は、求めた各LSPiのUDPトラヒックへ配分すべきAF余剰帯域Bi udpとLSPiのAFout udpのトラヒックレートbi udpからLSPiのAFout udpパケットの廃棄確率Pbi udpを(9)式のように算出する。
Figure 2006324988
以下、LSP毎のUDPパケット廃棄確率の算出についてより詳細に説明する。まず、出力リンク(出力先リンク)における総合的なAF余剰帯域exは、前述した(6)式のように表される。また、各LSPiのUDPトラヒックへ配分されるべきAF余剰帯域Bi udpは、AF帯域配分ポリシを表す以下の(10)式,(11)式から前述した(7)式のように表される。
Figure 2006324988
輻輳時においてもパケット廃棄され、一定の品質が保証される各LSPのAF保証帯域のうち、TCPトラヒック,UDPトラヒックが使用した帯域をAF余剰帯域への需要と見なし、上記(10)式に示すように「各LSPiのTCPトラヒック,UDPトラヒックヘ配分したAF保証帯域ai tcp,AF保証帯域ai udpに比例し,各LSPiのTCPトラヒック,UDPトラヒックヘAF余剰帯域bi tcp,bi udpを分配する」というAF帯域配分ポリシを定義し、これに則したLSP間及びTCP,UDPトラヒック間に公平なAF余剰帯域配分を行う。また、(10)式からsは、(11)式のように表される。
ここで、(10)式は以下に示す(12)式のように変形できることから、本AF帯域配分ポリシは従来技術で用いた「各LSPのAF保証帯域の比でAF余剰帯域をLSP間に配分する」というAF帯域配分ポリシも満たす。
Figure 2006324988
なお、各LSPのAF保証帯域のTCPトラヒック及びUDPトラヒックヘの配分ai tcp,ai udpについては、非特許文献3に示されているAFパケットヘのマーキング手法をMPLS網にあるエッジノード(ルータ)で行うことにより、LSPユーザが意図的に制御できる。なお、MPLS網のエッジノードにおいて、マーク無となったAFパケットはプロトコル種別(TCP,UDP)毎にAFin tcp,AFin udpのEXP値をMPLSのShimヘッダに付与し、マーク有となったAFパケットは同様にAFout tcp,AFout udpのEXP値をMPLSのShimヘッダに付与し、MPLSノードの出力インタフェース(出力リンク帯域C)において、パケットのShimヘッダ内ラベル値及びEXP値から測定した各LSPi(LSP要求帯域ci)の各クラス(EE,AFin tcp,AFin udp,AFout tcp,AFout udp)の流入トラヒックレート(ei,ai tcp,ai udp,bi tcp,bi udp)を用いて上述のAF帯域配分ポリシを実現する。
上述したように、各LSPiのUDPトラヒックへ配分されるべきAF余剰帯域Bi udpが、(7)式のように表されるので、LSPiのAFout udpパケットが出力インタフェース到着した際、AFtcpバッファ143,AFudpバッファ142のキュー長q,lのいずれかが、しきい値qout min,しきい値lout minを超えていた場合には、LSPiのAFout udpパケットの廃棄確率Pbi udpを(9)式のように決定しパケット廃棄を行う。UDPトラヒックへ配分する総合的なAF余剰帯域exがαによって絞り込まれても、(7)式に示すように、UDPへ配分される各LSPのAF余剰帯域bi udpの比は、UDPのAF保証帯域ai udpの比に保たれる。AFudpバッファ142のキュー長lがしきいlout minを超過すると、UDPへのAF余剰帯域exが減少することになるが、双方向の音声/映像通信など低遅延を要求するアプリケーションのトラヒックがUDPを利用することが考えられ、遅延を増長する過剰なキューイングを避ける効果がある。
次に、LSP毎TCP廃棄確率算出部105は、まず、AFtcpバッファ143のキュー長qが輻輳検出のしきい値qout m i nを越えていた場合に、RIOによって予め定められているキュー長qに応じたAFout tcpパケットのパケット廃棄確率Pbを(1)式のように求める。また、LSP毎TCP廃棄確率算出部105は、求めたAFout tcpパケットの廃棄確率Pbに、以下の式(13)に表すLSPi毎の重み付け値Wiを乗じてLSPiのAFout tcpパケットの廃棄確率Pbi tcp(=Pb×Wi)を算出する。
Figure 2006324988
TCP,UDPトラヒックがAFクラスに混在した場合に、LSPi(要求帯域ci)のAFクラスのTCPトラヒックに配分されたAF保証帯域ai tcp[=ci−(ei+ai udp)]に対するLSPiのTCPトラヒックに配分される帯域(ai tcp+bi tcp)の比Riは、以下に示す(14)式のように表され、AF帯域配分ポリシを表す(10)式から、各LSPiのRiが等しくなることが望ましい。
Figure 2006324988
従来技術に述べたように、TCPトラヒックのみをAFクラスとした従来方式では、(4)式に表される比riがLSP間で等しくなるように各LSPiのAFバッファのキュー長qから求めるAFoutパケット廃棄確率Pbに、(2)式で表されるLSPi毎の重み付け値Wiを乗じてAFoutパケットの廃棄を行っていた。従って、(2)式におけるri,ai,biをRi,ai tcp,bi tcpに置き換えた(13)式を用いれば、各LSPiのRiが等しくなるようなLSPi毎の重み付け値Wiが求められることになる。
このため、AFout tcpパケットが出力インタフェースへ到着した際にAFtcpキュー長がしきい値qout minを超えていた場合、(1)式のようにしてキュー長qから求めるAFout tcpパケットの廃棄確率Pbに、(13)式に表すLSPi毎の重み付け値Wiを乗じた確率(Pb×Wi)で各LSPiのAFout tcpパケットを廃棄する。式(13)におけるW’iは、更新前の重み付け値であり、W’iの初期値は1である。
(13)式におけるRiは、(14)式に表されるように、AF余剰帯域を競合するn本のラベルスイッチパス(LSP)の各LSPi(要求帯域ci)のTCPトラヒックが使用しているAF保証帯域ai[=ci−(ei+ai udp)]に対し、各LSPiのTCPトラヒックの総合的なAF帯域(αi+bi)の比を表している。AF帯域配分ポリシを表す(10)式から、各LSPi,のRiは等しいことが望ましく、このAF帯域配分ポリシヘの適合度をRiの分散の程度で表した(15)式のIndex値で評価し、RiのLSP間の分散が大きくなると、Indexの値が低下するため、Index値から上記AF帯域配分ポリシヘの適合度が低下したと判断した時、(13)式を用いてLSPi毎の重み付け値Wiを更新する。なお、AFクラスとしてTCPトラヒックのみが加わった場合、(14)式におけるai udpは0となり、(13)式,(14)式のRi,Wiは、従来技術で述べたri,wiと等しくなる。
Figure 2006324988
次に、トラヒック制御部103は、トラヒック制御装置101へ入力されたパケットのクラスがAFout tcp,AFout udp以外であれば、出力バッファ管理部104へこのパケットを渡す。一方、トラヒック制御部103は、入力されたパケットのクラスがAFout udpであれば、AFtcpバッファ143,AFudpバッファ142のキュー長q,lいずれかがしきい値qout m i n,lout m i nを超えていた場合に、このパケットのラベル値からLSPiを判別し、LSP毎UDP廃棄確率算出部106が算出するLSPiのAFout udpパケットの廃棄確率Pbi udpでこのパケットを廃棄し、AFout tcpであればAFtcpバッファ143のキュー長qが輻輳検出のしきい値qout m i nを越えていた場合に、このパケットのラベル値からLSPiを判別し、LSP毎TCP廃棄確率算出部105が算出するLSPiのAFout tcpパケットの廃棄確率Pbi tcpでこのパケットを廃棄する。
なお、トラヒック制御装置101は、CPUと主記憶装置と外部記憶装置とネットワーク接続装置となどを備えたコンピュータ機器であり、主記憶装置に展開されたプログラムによりCPUが動作することで、上述した各機能が実現される。また、各機能は、複数のコンピュータ機器に分散させるようにしてもよい。
次に、図1に示したトラヒック制御装置101の動作例について、図2のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS200で、トラヒック制御装置101が起動され、トラヒック制御処理が開始されると、トラヒック測定部102がトラヒック制御装置101へ入力されるパケットのShimヘッダのラベル値及びEXP値から各LSPi(LSP要求帯域ci)の各クラス(EE,AFin tcp,AFin udp,AFout tcp,AFout udp)の流入トラヒックレート(ei,ai tcp,ai udp,bi tcp,bi udp)を測定するとともに、入力されたパケットをトラヒック制御部へ渡す(ステップS201)。
次に、ステップS202において、トラヒック制御部103は、入力されたパケットのクラスがAFout tcp,AFout udp以外であれば、出力バッファ管理部104へこのパケットを渡す。ここで、トラヒック制御部103は、入力されたAFout udpであれば、このパケットのラベル値からLSPiを判別し、LSP毎UDP廃棄確率算出部106にLSPiのAFout udpパケットの廃棄確率Pbi udpの算出を依頼する。また、入力されたパケットがAFout tcpであれば、このパケットのラベル値からLSPiを判別し、LSP毎TCP廃棄確率算出部105にLSPiのAFout tcpパケットの廃棄確率Pbi tcpの算出を依頼する(ステップS203)。
トラヒック制御部103よりLSPiのAFout tcpパケットの廃棄確率Pbi tcpの算出依頼を受けたLSP毎UDP廃棄確率算出部106は、出力バッファ管理部104におけるAFtcpバッファ143のキュー長q,AFudpバッファ142のキュー長lが、いずれもしきい値qout min,lout min以下であれば、LSPiのAFout udpパケットの廃棄確率Pbi udpを0と応答する。
これに対し、AFtcpバッファ143のキュー長q,AFudpバッファ142のキュー長lいずれかがしきい値qout min,lout minを超えていた場合、まず、トラヒック測定部102で測定している各LSPiのEE,AFin tcp,AFin udpのトラヒックレートei,ai tcp,ai udpを用い、出力リンク(リンク帯域C)における総合的なAF余剰帯域exを(6)式のように求める。また、各LSPiのUDPトラヒックヘ配分すべきAF余剰帯域Bi udpを(7)式のように求める。この後、求めた各LSPiのUDPトラヒックヘ配分すべきAF余剰帯域Bi udpとLSPiのAFout udpのトラヒックレートbi udpから、LSPiのAFout udpパケットの廃棄確率Pbi udpを(9)式のように算出し、トラヒック制御部103へLSPiのAFout udpパケットの廃棄確率Pbi udpを応答する(ステップS204)。
また、トラヒック制御部103よりLSPiのAFout tcpパケットの廃棄確率Pbi tcpの算出依頼を受けたLSP毎TCP廃棄確率算出部105は、出力バッファ管理部104におけるAFtcpバッファ143のキュー長qがしきい値qout min以下であれば、LSPiのAFout tcpパケットの廃棄確率Pbi tcpを0と応答するが、AFtcpバッファ143のキュー長qがしきい値qout minを越えていた場合に、RIOによって予め定められているキュー長qに応じたAFout tcpパケットのパケット廃棄確率Pbを(1)式のように求め、求めたAFout tcpパケットの廃棄確率Pbに式(13)に表すLSPi毎の重み付け値Wiを乗じ、LSPiのAFout tcpパケットの廃棄確率Pbi tcp(=Pb×Wi)を算出し、トラヒック制御部103へLSPiのAFout tcpパケットの廃棄確率Pbi tcpを応答する(ステップS205)。
なお(13)式におけるW’iは、更新前の重み付け値であり、W’iの初期値は1である。また、(13)式におけるRiは、(14)式に表されるように、各LSPi(要求帯域ci)のTCPトラヒックが使用しているAF保証帯域ai[=ci−(ei+ai udp)]に対して、各LSPiのTCPトラヒックの総合的なAF帯域(ai+bi)の比を表している。AF帯域配分ポリシを表す(10)式にあるように、各LSPiのRiは等しいことが望ましく、このAF帯域配分ポリシヘの適合度をRiの分散の程度で表した(15)式のIndex値で評価し、Riの分散が大きくなると、Index値が低下するため、Index値からこのAF帯域配分ポリシヘの適合度が低下したと判断したとき、(13)式を用いてLSPi毎の重み付け値Wiを更新する。
次に、ステップS206で、LSP毎UDP廃棄確率算出部106からLSPiのAFout udpパケットの廃棄確率Pbi udp、あるいはLSP毎TCP廃棄確率算出部105からLSPiのAFout tcpパケットの廃棄確率Pbi tcpの応答を受けたトラヒック制御部103は、例えば0以上1以下の乱数を発生させ、この確率値(乱数)以下の値が出れば応答を受けたパケットを廃棄し、発生させたこの確率値より大きい値が出れば応答を受けたパケットを出力バッファ管理部104へ渡す。
次に、トラヒック制御部103よりパケットを受けた出力バッファ管理部104は、このパケットのEXP値からパケットのクラス(EE,AFin tcp,AFin udp,AFout tcp,AFout udp)を読み取り、EFであればEFバッファ141を、AFin udpあるいはAFout udpであればAFudpバッファ142を、AFin tcpあるいはAFout tcpであればAFtcpバッファ143を選択し、受け付けたパケットを挿入するとともに、各バッファにキューイングされているパケットをEFバッファ141,AFudpバッファ142,AFtcpバッファ143の優先順位で出力する(ステップS207)。
以上のステップS201〜S207の各処理は、トラヒック制御装置101が停止するまでパケットが到着する度に繰り返して行われ(ステップS208)、トラヒック制御装置101が停止されると、上述したトラヒック制御処理が終了する(ステップS209)。
上述したトラヒック制御装置101によれば、AFクラスにTCPトラヒック、UDPトラヒックが混在した場合のAF帯域配分のポリシを定義し、このAF帯域配分ポリシを実現するために、まず、エッジノードにおいてAFパケットにプロトコル種別(TCP,UDP)毎のEXP値を付与し、また、コアノードにおいてプロトコル種毎のAFバッファを設けるようにした。この中で、トラヒック制御装置101は、AFバッファ輻輳検出時のLSP毎のUDPパケット廃棄確率を算出し、また、AFバッファ輻輳検出時のLSP毎のTCPパケット廃棄確率を算出するようにした。
このようにしたトラヒック制御装置101によれば、TCPトラヒックとUDPトラヒックがAFクラスに混在するMPLS網において、MPLS網内ノードの出力portでAFクラスの出力帯域を競合する複数のLSPに対し、「各LSPiのTCPトラヒック,UDPトラヒックヘ配分したAF保証帯域に比例して各LSPiのTCPトラヒック及びUDPトラヒックヘAF余剰帯域を分配する」AF帯域配分ポリシに則したLSP間及びTCP及びUDPトラヒック間に公平なAF余剰帯域配分の実現が可能となる。
本発明の実施の形態におけるトラヒック制御装置101の構成を示す構成図である。 図1に示したトラヒック制御装置101の動作例について説明するためのフローチャートである。 MPLS網の構成例を概略的に示す構成図である。 従来よりあるトラヒック制御装置の構成を示す構成図である。 従来よりあるトラヒック制御方法について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
101…トラヒック制御装置、102…トラヒック測定部、103…トラヒック制御部、104…出力バッファ管理部、105…LSP毎TCP廃棄確率算出部、106…LSP毎UDP廃棄確率算出部、141…EFバッファ、142…AFudpバッファ、143…AFtcpバッファ。

Claims (3)

  1. MPLS網の最低保証帯域型クラスにおいて、各ラベルスイッチパスにおいて算出された廃棄確率でUDPパケットを廃棄することで、各ラベルスイッチパスのUDPトラヒックが使用している前記保証帯域に比例して、最低保証帯域型クラスの余剰帯域を各ラベルスイッチパスの前記UDPトラヒックに配分するトラヒック制御装置であって、
    入力されたパケットのトラヒックレートを測定するトラヒック測定手段と、
    前記トラヒック測定手段が測定したトラヒックレートをもとに入力された前記UDPパケットの廃棄確率を算出するUDP廃棄確率算出手段と、
    前記UDP廃棄確率算出手段が算出した前記UDPパケットの廃棄確率を元に前記UDPパケットを廃棄するトラヒック制御手段と、
    前記トラヒック制御手段による廃棄対象外の前記UDPパケットをUDPバッファに格納して格納されているパケットを出力する出力バッファ管理手段と
    を少なくとも備え、
    前記UDP廃棄確率算出手段は、i番目の前記ラベルスイッチパスにおいて最優先とされたクラスのトラヒックレートei,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用しているTCPのトラヒックレートai tcp,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用している前記UDPのトラヒックレートai udp,前記出力バッファ管理手段により出力される先のリンクの帯域C,予め設定されている前記UDPトラヒックのキュー長の最小しきい値lout min及びmaxしきい値lout max,実測された前記UDPバッファの平均キュー長lから、(i)式及び(ii)式により出力先リンクにおける総合的な余剰帯域exを求め、i番目の前記ラベルスイッチの前記UDPトラヒックへ配分する余剰帯域Bi udpを(iii)式により求め、i番目の前記ラベルスイッチにおいて測定された前記UDPパケットのトラヒックレートbi udpからi番目の前記ラベルスイッチパスにおける前記UDPパケットの廃棄確率Pbi udpを(iv)式により求める
    ことを特徴とするトラヒック制御装置。
  2. 請求項1記載のトラヒック制御装置において、
    前記トラヒック測定手段が測定したトラヒックレートをもとに入力されたTCPパケットの廃棄確率を算出するTCP廃棄確率算出手段を備え、
    前記トラヒック制御手段は、前記UDP廃棄確率算出手段が算出した前記UDPパケットの廃棄確率を元に前記UDPパケットを廃棄するとともに、前記TCP廃棄確率算出手段が算出した前記TCPパケットの廃棄確率を元に前記TCPパケットを廃棄し、
    前記出力バッファ管理手段は、前記トラヒック制御手段による廃棄対象外の前記UDPパケットはUDPバッファに格納するとともに前記トラヒック制御手段による廃棄対象外の前記TCPパケットはTCPバッファに格納し、前記UDPバッファ,前記TCPバッファの順に格納されているパケットを出力し、
    TCP廃棄確率算出手段は、
    i番目の前記ラベルスイッチパスにおいて最優先とされたクラスのトラヒックレートei,前記トラヒックレートai tcp,前記トラヒックレートai udp,最低保証帯域型クラスにおける余剰帯域を使用している前記TCPのトラヒックレートbi tcpから、前記TCPパケットの廃棄確率をi番目の前記ラベルスイッチパス毎に重み付けする重み付け値Wiを更新前の重み付け値W’iも用いて(v)式及び(vi)式により更新し、
    前記TCPバッファの平均キュー長qから定められる前記TCPパケットのパケット廃棄確率に上記重み付け値Wiを乗じ、i番目のラベルスイッチパスのTCPパケットの前記廃棄確率を算出し、
    各ラベルスイッチパスのUDPトラヒックが使用している前記保証帯域及び各ラベルスイッチパスのTCPトラヒックが使用している前記保証帯域に比例して、最低保証帯域型クラスの余剰帯域を前記UDPトラヒック及び前記TCPトラヒックに配分する
    ことを特徴とするトラヒック制御装置。
  3. MPLS網の最低保証帯域型クラスにおいて、各ラベルスイッチパスにおいて算出された廃棄確率でUDPパケット及びTCPパケットを廃棄することで、各ラベルスイッチパスのUDPトラヒック及びTCPトラヒックが使用している前記保証帯域に比例して、最低保証帯域型クラスの余剰帯域を各ラベルスイッチパスの前記UDPトラヒック及びTCPトラヒックに配分するトラヒック制御方法であって、
    入力されたパケットのトラヒックレートを測定し、
    廃棄対象外の前記UDPパケットをUDPバッファに格納し、
    廃棄対象外の前記TCPパケットをTCPバッファに格納し、
    前記UDPバッファ,前記TCPバッファの順に格納されているパケットを出力し、
    i番目の前記ラベルスイッチパスにおいて最優先とされたクラスのトラヒックレートei,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用しているTCPのトラヒックレートai tcp,最低保証帯域型クラスで保証された帯域を使用している前記UDPのトラヒックレートai udp,前記UDPバッファ及び前記TCPバッファに格納されているパケットが出力される先のリンクの帯域C,予め設定されている前記UDPトラヒックのキュー長の最小しきい値lout min及びmaxしきい値lout max,実測された前記UDPバッファの平均キュー長lから、(i)式及び(ii)式により出力先リンクにおける総合的な余剰帯域exを求め、i番目の前記ラベルスイッチの前記UDPトラヒックへ配分する余剰帯域Bi udpを(iii)式により求め、i番目の前記ラベルスイッチにおいて測定された前記UDPパケットのトラヒックレートbi udpからi番目の前記ラベルスイッチパスにおける前記UDPパケットの廃棄確率Pbi udpを(iv)式により求め、
    i番目の前記ラベルスイッチパスにおいて最優先とされたクラスのトラヒックレートei,前記トラヒックレートai tcp,前記トラヒックレートai udp,最低保証帯域型クラスにおける余剰帯域を使用している前記TCPのトラヒックレートbi tcpから、前記TCPパケットの廃棄確率をi番目の前記ラベルスイッチパス毎に重み付けする重み付け値Wiを更新前の重み付け値W’iも用いて(v)式及び(vi)式により更新し、
    前記TCPバッファの平均キュー長qから定められる前記TCPパケットのパケット廃棄確率に上記重み付け値Wiを乗じ、i番目のラベルスイッチパスのTCPパケットの前記廃棄確率を算出し、
    各ラベルスイッチパスのUDPトラヒックが使用している前記保証帯域及び各ラベルスイッチパスのTCPトラヒックが使用している前記保証帯域に比例して、最低保証帯域型クラスの余剰帯域を前記UDPトラヒック及び前記TCPトラヒックに配分する
    ことを特徴とするトラヒック制御方法。
    Figure 2006324988
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