JP2006324319A - 電気化学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明では、端子を溶接以外の方法でプレートに固定することで製造コストを下げ、かつ電解液の漏れを防止できる電気化学素子を提供することを目的とする。
【解決手段】 電気二重層キャパシタ10は、端子接続プラグ6が設けられるL形リードプレート3の内側に、電解液が充填されている。端子接続プラグ6は、L形リードプレート3の取付孔32aの周縁部に対して所定の隙間を空けて挿入される断面視略T字状の雄型プラグ61と、雄型プラグ61と螺合する断面視略T字状の雌型プラグ62とを備える。そして、雄型プラグ61と雌型プラグ62がL形リードプレート3を挟み込むことで、端子接続プラグ6がL形リードプレート3に固定され、雄型プラグ61、雌型プラグ62、取付孔32aの周縁部で囲まれた空間に、Oリング63が配置される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複数の電極シートおよびセパレータが積層されて構成される電気化学素子に関するものである。
一般に、四角形のシート状の集電箔の両面に電極層が形成された電極シートを、絶縁性のセパレータを介して交互に積層することで、各電極シートに負または正の電荷を交互に貯めることができる電気化学素子を、電解液で満たされたケーシング内に収容することで構成される電気二重層キャパシタ(電気化学素子)が知られている。そして、このような電気二重層キャパシタとしては、従来、負の電荷を貯める電極シートの一辺を前記電極層やセパレータよりも外側に突き出すとともに、正の電荷を貯める電極シートの前記一辺とは反対側の辺を前記電極層やセパレータよりも外側に突き出すことで、負の電荷の取出口と正の電荷の取出口とを互いに逆方向に向けて、構造の簡易化を図ったものが知られている(特許文献1参照)。
特開平11−274004号公報(段落0035、図3)
ところで、前記したような電気二重層キャパシタは、各電極シートから電流を集電するプレートと、このプレートで集電した電流を外部から取り出すための端子とを備えており、この端子は、一般的に、前記プレートに溶接により接合されている。しかしながら、溶接による接合は、製造コスト等の観点から好ましくないため、本願発明者は、端子を雄型部材および雌型部材の2部品に分け、これらを組み合わせる際に、前記プレートを2部品の間に挟むことで、端子とプレートを結合させる構造を創案した。ただし、この構造では、製造コスト等の観点では好ましいが、電解液が前記2部品の間から漏れるおそれがあった。
そこで、本発明では、端子(電流取出部)を溶接以外の方法でプレートに固定することで製造コストを下げることができるとともに、電解液の漏れを防止することができる電気化学素子を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、電流を取り出すための電流取出部が設けられるプレートの内側に、電解液が充填された電気化学素子であって、前記プレートには、前記電流取出部を取り付けるための取付孔が形成されるとともに、前記電流取出部は、前記取付孔の周縁部に対して所定の隙間を空けた状態で挿入される略円柱状の基部と、この基部から外側に延在するフランジ部とを有するインナーボスと、前記インナーボスの基部が結合される略円筒状の被結合部と、この被結合部から外側に延在するフランジ部とを有するアウターボスと、を備えるとともに、前記インナーボスのフランジ部と前記アウターボスのフランジ部とが前記プレートを挟み込むことで前記プレートに固定され、前記インナーボスと、前記アウターボスと、前記取付孔の周縁部とで囲まれた空間に、シール部材を配置したことを特徴とする。
ここで、「略円柱状」とは、少なくとも外周面を有する形状をいい、円柱状を含む他、例えば円筒状や有底円筒状も含んでいる。また、「略円筒状」とは、少なくとも内周面を有する形状をいい、円筒状を含む他、例えば角柱に孔を設けた形状や有底円筒状も含んでいる。
請求項1に記載の発明によれば、プレートの取付孔にインナーボスの基部を挿入するとともに、この挿入したインナーボスの基部と取付孔の周縁部との間にシール部材を配置させ、このインナーボスの基部にアウターボスの被結合部を結合させることで、インナーボスのフランジ部とアウターボスのフランジ部とでプレートおよびシール部材が挟持されて、プレートに電流取出部が固定される。そのため、溶接により電流取出部をプレートに固定させる構造に比べ、製造が容易となり、その分製造コストを下げることができる。また、インナーボスと、アウターボスと、取付孔の周縁部とで囲まれた空間に、シール部材を配置するので、電解液が各部品の間から外部へ漏れることを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電気化学素子であって、前記プレートに、前記インナーボスのフランジ部を収容するための凹部を設けることで、前記プレートの内面と、前記インナーボスのフランジ部の端面とを面一にしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、プレートの内面とインナーボスのフランジ部の端面とが面一となるので、例えば積層した電極シートのうち端の電極シートに隣接するようにプレートを設けた場合には、このプレートの内面の凹凸形状によって電極シートが損傷するのを防ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電気化学素子であって、前記インナーボスと前記アウターボスとを、螺合により結合したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、例えばインナーボスの基部に対してアウターボスを螺合させていく場合には、アウターボスを捩じ込んでいく際に、アウターボスのフランジ部とプレートとが擦れ合うこととなる。これにより、アウターボスとプレートとが拡散接合されることとなるので、それらが強固に密着して、シール性のさらなる向上を図ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、電流取出部を溶接以外の方法でプレートに固定することで製造コストを下げることができるとともに、シール部材によって電解液の漏れを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、プレートの内面とインナーボスのフランジ部の端面とが面一となるので、例えば積層した電極シートのうち端の電極シートに隣接するようにプレートを設けた場合には、このプレートの内面の凹凸形状によって電極シートが損傷するのを防ぐことができる。
請求項3に記載の発明によれば、例えばインナーボスの基部に対してアウターボスを螺合させていく場合には、アウターボスとプレートとが拡散接合されるので、それらが強固に密着して、シール性のさらなる向上を図ることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は本実施形態に係る電気二重層キャパシタ(電気化学素子)の内部構造を示す断面図であり、図2は本実施形態に係る電極シート組立体の構造を示す分解斜視図であり、図3は積層体の構造を示す分解斜視図である。
図1に示すように、電気二重層キャパシタ10(以下、単に「キャパシタ10」ともいう。)は、ケーシング1と、このケーシング1の中に電解液とともに収容される電極シート組立体EAとを備えて構成されている。
ケーシング1は、角形筒状の筒体11と、この筒体11の上下開口部に取り付けられる蓋体12とで構成されている。そして、このケーシング1は、筒体11の上下開口部の縁部に蓋体12の縁部を、曲げ加工やカシメ加工、あるいは溶着(融着)などによって取り付けることで、密閉されるようになっている。なお、この蓋体12の詳細については、後で説明することとする。
図2に示すように、電極シート組立体EAは、複数の電極シート2が主に積層されて構成される積層体LAと、この積層体LAを積層方向において挟み込む2つのL形リードプレート(プレート)3とを備えて構成されている。
積層体LAは、図3に示すように、電荷を貯めるための複数の電極シート2と、各電極シート2の間に設けられるセパレータ4と、所定の電極シート2の間または電極シート2とL形リードプレート3との間(図1参照)に設けられるシム5とを備えて構成されている。
電極シート2は、略四角形状の集電箔2aと、この集電箔2aの両面に形成される電極層2bとで構成されている。集電箔2aは、アルミニウム箔などの導電性を有する材料で形成されている。電極層2bは、活性炭を主成分としており、集電箔2aの一辺部分を除いた略全面にわたって略四角形状に形成されている。そして、電極層2bが形成されていない集電箔2aの一辺部分は、各電極層2bに貯めた電荷の取出口としてのリード部2cとなっている。
また、電極シート2の中央部には、電解液注入用の貫通孔2dが形成されるとともに、そのリード部2cには、軽量化および電解液の浸透に寄与する2つの長孔2eとボルト挿通用の2つの円形の孔2fが貫通するように形成されている。さらに、電極シート2のリード部2cの端縁(詳しくは、4つの孔2e,2fの間)には、主に軽量化に寄与する切欠部2gが形成されている。そして、このように形成される複数の電極シート2は、正の電荷を貯めるものと負の電荷を貯めるものとが、セパレータ4を挟んで交互に積層されるようになっているとともに、正の電荷を貯める電極シート2のリード部2cが所定の向きに揃えられ、この所定の向きとは逆の向き(異なる向き)に負の電荷を貯める電極シート2のリード部2cが揃えられるようになっている。
セパレータ4は、略四角形のシート状に形成される絶縁部材であり、隣り合う異極の電極シート2(リード部2cが互いに逆方向を向く一対の電極シート2)を絶縁している。また、このセパレータ4は、電極シート2の電極層2bの周縁から少しはみ出る程度の大きさで、かつ、前記長孔2eおよび孔2fを塞がない程度の大きさに形成されるとともに、その中央部に電解液注入用の貫通孔4dが前記電極シート2の貫通孔2dよりも小さな大きさで形成されている(図1参照)。
シム5は、略短冊状の部材であり、その角部が適宜R形状に面取りされるとともに、前記した電極シート2の切欠部2gに対応した切欠部5gを両側縁に有するような形状に形成されている。また、このシム5には、前記した電極シート2の各長孔2eおよび各孔2fに対応した2つの長孔5eおよび2つの孔5fが適宜形成されている。そして、このシム5は、隣り合う同極の電極シート2(リード部2cが互いに同一方向を向く一対の電極シート2)のリード部2cの間や、端から2番目に位置する電極シート2のリード部2cとL形リードプレート3との間(図1参照)に配設されるようになっている。ここで、端から2番目に位置する電極シート2とL形リードプレート3との間の距離は、同極の電極シート2のリード部2c間の距離に対して短いため、実際には、厚さの異なる2種類のシム5(以下、「第1シム5A」、「第2シム5B」ともいう。)が設けられている。なお、図1に示すように、第1シム5Aは、互いに異極の関係となる電極シート2とL形リードプレート3とを絶縁するために例えば樹脂などの絶縁性の材料で形成されるとともに、第2シム5Aは、隣り合う同極の電極シート2を電気的に結合させるためにアルミなどの導電性の材料で形成されている。
また、積層体LAでは、前記した電極シート2の長孔2eと、前記したシム5の長孔5eとが連通することによって空間が形成される。この空間は、電解液の分解などでガスが生じた場合に、体積増加分を受け持つバッファ部として機能させることができる。
図2に示すように、L形リードプレート3は、導電性を有する部材であり、同極の電極シート2から電流を集電する集電壁31と、積層された電極シート2のうち端の電極シート2を保持する保持壁32とによって、略L字形状に形成されている。
集電壁31は、電極シート2よりも小さな幅となる四角い板状に形成されおり、その中央部に電極シート2の積層方向に延びる所定のビード部31aが電極シート2側へ向かって凸となるように形成されるとともに、その側縁部に電極シート2側および外側へ向かって略L字状に折り曲げられた屈曲部31bが形成されている。なお、集電壁31に形成されるビード部31aおよび屈曲部31bは、平面状の集電壁31の剛性を向上する役割を果たすとともに、前記した電極シート2およびシム5の各切欠部2g,5gと係合することで、各電極シート2および各シム5をその面方向(詳しくは、シム5の長手方向)において位置決めする役割も果たすようになっている。そして、このように形成される集電壁31は、その屈曲部31bの縁部が、同極の各電極シート2および各シム5に溶接により接合されており、これにより各電極シート2から流れてくる電流を集電するようになっている。
保持壁32は、電極シート2よりも大きな面積となる四角い板状に形成されており、その中央部に集電壁31で集電した電流を外部から取り出すための端子接続プラグ(電流取出部)6が設けられるとともに、その四隅にボルト挿通用の孔32fが形成されている。なお、本実施形態では、2つのL形リードプレート3の保持壁32に跨るようにボルトを挿通させることとしているため、ボルトの材質を絶縁性にするか、または、金属製のボルトのうち一方の保持壁32に接する部分を絶縁処理することによって、L形リードプレート3,3間の短絡を防止する必要がある。また、ボルトに代えてシャフトが使用されてもよく、保持壁32,32に跨るように配置されたシャフトは、保持壁32,32から突出した端部がかしめられることとなる。
以下に、前記した端子接続プラグ6周りの構造を詳細に説明することとする。参照する図面において、図4は、端子接続プラグ周りの構造を示す分解断面図である。
図4に示すように、端子接続プラグ6は、雄型プラグ(インナーボス)61と、雌型プラグ(アウターボス)62と、Oリング(シール部材)63とを備えて構成されている。
雄型プラグ61は、円筒状に形成される基部64と、この基部64の一端に形成されるフランジ部65とを有している。基部64には、その外周面に雄ねじ部64aが形成されるとともに、その内周面に雌ねじ部64bが形成されている。また、基部64の端面(フランジ部65とは反対側の端面)には、雌ねじ部64bよりも大径となる段差部64cが形成されている。ここで、この段差部64cには、雌ねじ部64bに螺合する図示せぬ雄ねじ状の栓のフランジ部が係合するようになっており、このフランジ部と段差部64cの底面との間にシール部材が配置されることにより、前記栓によって雄型プラグ61の開口が密閉されるようになっている。また、雄型プラグ61のフランジ部65は、基部64の外周面から所定量だけ径方向外側に延在するように形成されており、その周縁部には、段差部64c側に向かうにつれて内側に傾斜するテーパ面65aが形成されている。
雌型プラグ62は、円筒状の被結合部66と、この被結合部66の一端に形成されるフランジ部67とを有している。被結合部66には、その外周面に雄ねじ部66aが形成されるとともに、その内周面に前記雄型プラグ61が螺合(結合)される雌ねじ部66bが形成されている。また、フランジ部67は、被結合部66の外周面から所定量だけ径方向外側に延在するように形成されており、その端面には、周囲がテーパ面となるように形成される係合凹部67aが形成されている。さらに、この係合凹部67aの底面の中央部には、Oリング63と係合する段差部67bが形成されている。
Oリング63は、雄型プラグ61と雌型プラグ62を螺合することにより、雄型プラグ61のフランジ部65と雌型プラグ62のフランジ部67(詳しくは、段差部67b)との間で潰されて、後記する所定の経路を塞ぐように機能している。
L形リードプレート3の保持壁32には、前記した雄型プラグ61の基部64を挿通させるための取付孔32aと、雄型プラグ61のフランジ部65を収容するための段差状の取付部(凹部)32bが形成されている。これにより、雄型プラグ61のフランジ部65の端面と保持壁32の電極シート2(図2参照)側の面とが面一になっている。そして、取付孔32a(詳しくは取付孔32aの周縁部)は、雄型プラグ61の基部64に対して所定の隙間が空くように形成されている。これにより、L形リードプレート3を間に挟んだ状態で雄型プラグ61と雌型プラグ62を結合させると、雄型プラグ61のフランジ部65の上面および基部64の外周面、雌型プラグ62のフランジ部67(段差部67b)の下面および取付孔32aの周縁部(内周面)によって、Oリング63を配置するための所定の空間が形成されるようになっている(図5参照)。また、図4に示すように、L形リードプレート3の段差状の取付部32bは、その周囲がテーパ状となるように形成されており、これにより、前記した雄型プラグ61のフランジ部65の上面(テーパ面65aを含む。)と、雌型プラグ62の係合凹部67a(テーパ面を含む。)とが、取付部32bに密着するようになっている。
また、蓋体12は、その中央部に形成された孔12aにリング状のゴムパッキンGPが設けられ、このゴムパッキンGPの内周部が雌型プラグ62のフランジ部67の外周面に密着するようになっている。また、ゴムパッキンGPは、雌型プラグ62に外嵌する平ワッシャ状の第1押圧部材P1によって押圧されるようになっており、この第1押圧部材P1は、雌型プラグ62の雄ねじ部66aに螺合されるナット状の第2押圧部材P2によって押圧されるようになっている。
次に、本実施形態に係るキャパシタ10、特に端子接続プラグ6周りの構造の製造方法について説明する。
図4に示すように、L形リードプレート3の保持壁32を挟み込むように、かつ、Oリング63を間に挟むようにして、雄型プラグ61および雌型プラグ62を螺合させ、保持壁32に端子接続プラグ6を固定させる。このとき、雄型プラグ61を抑えておき、この雄型プラグ61に対して雌型プラグ62を捩じ込んでいくことで、雌型プラグ62の下面と保持壁32の上面とが擦れ合い、拡散接合されて強固に密着することとなる。
また、図3に示すように、隣り合う電極シート2のリード部2cの向きが互い違いに逆方向となるように、電極シート2とセパレータ4を交互に積層していく。また、このように積層していく際には、各電極シート2のリード部2cに対して適宜シム5を配設していく。そして、図2に示すように、端子接続プラグ6を取り付けたL形リードプレート3で、積層体LAを積層方向において挟持する。このとき、L形リードプレート3のビード部31aおよび屈曲部31bを、適宜電極シート2およびシム5の各切欠部2g,5gと係合させるとともに、L形リードプレート3の集電壁31の面で各電極シート2および各シム5を揃えることで、各部品3,2,5のボルト挿通用の孔32f,2f,5fが同軸に揃えられることとなる。その後は、これらの孔32f,2f,5fに図示せぬボルトを挿通し、挿通したボルトの先端を図示せぬナットに捩じ込むことで、図1に示すように、L形リードプレート3の保持壁32で積層体LAが保持されることとなる。ここで、この保持壁32は、前記したように電極シート2の面積よりも大きく形成されているので、この大きな保持壁32によって各電極シート2の全面が均一に加圧されることとなる。
前記したように積層体LAを適度な加圧力で保持した後は、L形リードプレート3の集電壁31の側縁部(屈曲部31b)と、各電極シート2のリード部2cおよび各シム5とを溶接することで、電極シート組立体EAの製造が完了する。その後は、端子接続プラグ6を、図4に示すように第1押圧部材P1および第2押圧部材P2によって蓋体12に取り付けることで、端子接続プラグ6周りの構造の製造が完了する。
続いて、端子接続プラグ6周りの構造の作用について説明する。参照する図面において、図5は、電解液の漏れがOリングによって防止される作用を示す要部拡大断面図である。
図5に示すように、L形リードプレート3の保持壁32の内側には、電解液が充填されており、この電解液が外部へ染み出すための経路としては、例えば雄型プラグ61のフランジ部65と保持壁32との間と、雄型プラグ61の基部64と雌型プラグ62の被結合部66との間とで形成される略L字状の経路がある。ただし、この経路の途中には、前記したようにOリング63が設けられているので、この経路を浸入してくる電解液は、Oリング63によって遮断されることとなる。なお、雄型プラグ61のフランジ部65と保持壁32との間と、雌型プラグ62のフランジ部67と保持壁32との間とで形成される略U字状の経路は、Oリング63によって塞がれていないが、雌型プラグ62のフランジ部67と保持壁32とが前記したように拡散接合により密着しているので、その経路へ電解液が染み出すことはない。また、仮に、その経路(雌型プラグ62のフランジ部67と保持壁32との間)に電解液が染み出していったとしても、雌型プラグ62のフランジ部67に密着するゴムパッキンGPによって電解液が塞き止めされるので、前記した経路を介して外部へ電解液が漏れることはない。さらに、雄型プラグ61の孔(雌ねじ部64b)は、前記したように栓で封止されるので、ここから電解液が外部に漏れることもない。
以上によれば、本実施形態において、次のような効果を得ることができる。
L形リードプレート3を間に挟んだ状態で雄型プラグ61と雌型プラグ62を螺合するだけで簡単に端子接続プラグ6をL形リードプレート3に固定できるので、製造コストを下げることができるとともに、雄型プラグ61と雌型プラグ62との間にOリング63を設けたので、これら2部品の間から外部へ電解液が漏れるのを防止することができる。
L形リードプレート3の保持壁32の内面と雄型プラグ61のフランジ部65の端面とが面一となるので、積層した電極シート2のうち端の電極シート2が、保持壁32の内面の凹凸形状によって損傷されるのを防ぐことができる。さらには、積層した電極シート2を、面一となった保持壁32によって均一に加圧することができるので、各一対の電極シート2の面方向における各位置の電極間距離を一定に、かつ短くすることができる。
雄型プラグ61に対して雌型プラグ62を螺合させていくので、雌型プラグ62とL形リードプレート3の保持壁32とが拡散接合により強固に密着して、シール性のさらなる向上を図ることができる。
また、雄型プラグ61と雌型プラグ62とでL形リードプレート3の保持壁32を挟み込むので、これら2部品によって保持壁32が保持されて、保持壁32の剛性を上げることができる。
セパレータ4が電極シート2の電極層2bよりも大きく形成されるとともに、セパレータ4の貫通孔4dが電極シート2の貫通孔2dよりも小さく形成されるので、電極シート2とセパレータ4を積層する際において、電極シート2とセパレータ4とが正規位置よりも多少ずれたとしても、セパレータ4によって各電極シート2を確実に絶縁させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
本実施形態では、電気化学素子として電気二重層キャパシタ10を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばリチウムイオン二次電池等の電池を採用してもよい。
本実施形態では、雄型プラグ61と雌型プラグ62を螺合により結合することとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば嵌合により結合させてもよい。この場合であっても同様の効果を奏することができる。
本実施形態では、回転しないように抑えた雄型プラグ61に対して、雌型プラグ62を捩じ込んでいったが、本発明はこれに限定されず、回転しないように抑えた雌型プラグ62に対して雄型プラグ61を捩じ込んでいってもよい。この場合は、雄型プラグ61のフランジ部65とL形リードプレート3の保持壁32とが拡散接合により強固に密着するため、事前に電解液の浸入を防ぐことができ、Oリング63を補助的に機能させることができる。
本実施形態に係る電気二重層キャパシタの内部構造を示す断面図である。 本実施形態に係る電極シート組立体の構造を示す分解斜視図である。 積層体の構造を示す分解斜視図である。 端子接続プラグ周りの構造を示す分解断面図である。 電解液の漏れがOリングによって防止される作用を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 ケーシング
2 電極シート
3 L形リードプレート(プレート)
31 集電壁
32 保持壁
32a 取付孔
32b 取付部(凹部)
4 セパレータ
5 シム
6 端子接続プラグ(電流取出部)
61 雄型プラグ(インナーボス)
62 雌型プラグ(アウターボス)
63 Oリング(シール部材)
64 基部
65 フランジ部
66 被結合部
67 フランジ部
10 電気二重層キャパシタ(電気化学素子)

Claims (3)

  1. 電流を取り出すための電流取出部が設けられるプレートの内側に、電解液が充填された電気化学素子であって、
    前記プレートには、前記電流取出部を取り付けるための取付孔が形成されるとともに、
    前記電流取出部は、
    前記取付孔の周縁部に対して所定の隙間を空けた状態で挿入される略円柱状の基部と、この基部から外側に延在するフランジ部とを有するインナーボスと、
    前記インナーボスの基部が結合される略円筒状の被結合部と、この被結合部から外側に延在するフランジ部とを有するアウターボスと、を備えるとともに、
    前記インナーボスのフランジ部と前記アウターボスのフランジ部とが前記プレートを挟み込むことで前記プレートに固定され、
    前記インナーボスと、前記アウターボスと、前記取付孔の周縁部とで囲まれた空間に、シール部材を配置したことを特徴とする電気化学素子。
  2. 前記プレートに、前記インナーボスのフランジ部を収容するための凹部を設けることで、
    前記プレートの内面と、前記インナーボスのフランジ部の端面とを面一にしたことを特徴とする請求項1に記載の電気化学素子。
  3. 前記インナーボスと前記アウターボスとを、螺合により結合したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気化学素子。
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